JP5958707B2 - 部品供給装置および部品供給方法 - Google Patents

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Description

本発明は、部品実装装置の移戴ヘッドのノズルに部品を供給する部品供給装置および部品供給方法に関する。
従来より、部品実装装置の移戴ヘッドのノズルに部品(例えば電子部品)を供給するために、キャリアテープが使用されている。キャリアテープは、部品を収容する凹部状またはエンボス状の複数の収容部がキャリアテープの長手方向に並んで形成されたベーステープと、部品が収容された状態の複数の収容部を覆うようにベーステープに貼り付けられたトップテープとを備える。部品実装装置の移戴ヘッドのノズルがキャリアテープの収容部内の部品を吸着できるように、トップテープはベーステープから剥離される。
例えば、特許文献1に記載された部品供給装置は、キャリアテープのベーステープの収容部内の部品が部品実装装置の移戴ヘッドのノズルによって吸着される位置である部品供給位置に向かって、キャリアテープを水平方向に搬送するように構成されている。また、この部品供給装置は、部品供給位置のキャリアテープの搬送方向上流側に、キャリアテープからトップテープを剥離するトップテープ剥離機構を有する。トップテープ剥離機構は、部品供給位置に向かって水平方向に搬送されているキャリアテープの上方に配置され、トップテープをキャリアテープの搬送方向と逆方向に引き剥がすように構成されている。
公開実用新案昭59−166499号公報
しかしながら、特許文献1に記載された部品供給装置の場合、トップテープをキャリアテープから剥離するためのトップテープ剥離機構が部品供給位置より高い位置に配置されている。そのため、トップテープと移戴ヘッドのノズルとが干渉する可能性がある。
そこで、本発明は、部品実装装置の移戴ヘッドのノズルとの干渉を抑制しつつ、収容部内の部品が露出するように搬送中のキャリアテープからトップテープを剥離することを課題とする。
上述の課題を解決するために、本発明の第1の態様によれば、
複数の送り孔と部品を収容する複数の収容部とが並列に且つテープ長手方向に形成されたベーステープおよび収容部を覆うようにベーステープに貼り付けられたトップテープを備えるキャリアテープを、部品実装装置の移戴ヘッドのノズルによって部品が吸着される位置である部品供給位置に向かう方向であるテープ送り方向に搬送する部品供給装置であって、
斜め上方向に直線状に延在するキャリアテープの傾斜経路と、
テープ送り方向の下流側である傾斜経路の前端から水平方向に直線状に部品供給位置を通過して延在するキャリアテープの水平経路と、
傾斜経路上のキャリアテープの送り孔と係合する第1のスプロケットと、
水平経路上のキャリアテープの幅方向の位置決めを行うガイド部材と、
傾斜経路の上側に位置する傾斜領域に配置され、第1のスプロケットと水平経路との間の傾斜経路上のベーステープからトップテープの幅方向の両端を剥離して部品を露出させ
るトップテープ剥離機構と、
第1のスプロケットを回転させるスプロケット駆動機構と、を有し、
トップテープがベーステープのテープ送り方向の前端に比べてテープ送り方向に突出する突出部を備え、
トップテープ剥離機構は、
トップテープを挟持してテープ送り方向の下流側に位置する部品供給位置から離れる方向に且つトップテープの上昇を抑制しつつトップテープを送ることにより、ベーステープからトップテープを引き剥がす第1のスプロケットの上側の傾斜領域に配置されたローラ対と、
トップテープを挟持可能なローラ対のニップ部に向かってトップテープの突出部を案内する案内面を備える案内部材とを有し、
トップテープの突出部が案内部材によってローラ対のニップ部に向かって案内される際に、ベーステープのテープ送り方向の前端が案内部材の案内面の開始端側に位置するとき、トップテープの突出部が第1のスプロケットの上側の傾斜領域に配置されたローラ対のニップ部に到達できる突出長さを備え
トップテープ剥離機構が、トップテープの突出部を、案内部材の案内面に向かって付勢する突出部付勢機構をさらに有する、部品供給装置が提供される。
本発明の第2の態様によれば、
傾斜経路の上側に位置する傾斜領域は、部品供給位置からの部品の取出し動作時における移戴ヘッドのノズルの先端の水平移動の下限高さ位置より下に存在する領域である、第1の態様に記載の部品供給装置が提供される。
本発明の第3の態様によれば、
ガイド部材が、水平経路上のキャリアテープの送り孔と係合する第2のスプロケットで構成され、
スプロケット駆動機構が第1および第2のスプロケットを同期回転させる、第1または第2の態様に記載の部品供給装置が提供される。
本発明の第4の態様によれば、
トップテープ剥離機構のローラ対が、トップテープを挟持してテープ送り方向の下流側に位置する部品供給位置から離れる水平方向または斜め下方向に送るように構成されている、第1から第3の態様のいずれか一に記載の部品供給装置が提供される。
本発明の第6の態様によれば、
トップテープ剥離機構が、ローラ対によって引き剥がされるトップテープの剥離開始位置に、刃先が位置するように設けられたブレードをさらに有する、第1から第5の態様のいずれか一に記載の部品供給装置が提供される。
本発明の第7の態様によれば、
トップテープの突出部がトップテープに取り付けられた可撓性部材であって、
可撓性部材が、ベーステープのテープ送り方向の前端が案内部材の案内面の開始端側に位置するとき、トップテープの突出部の可撓性部材が第1のスプロケットの上側の傾斜領域に配置されたローラ対のニップ部に到達できる剛性を備える、第1から第6の態様のいずれか一に記載の部品供給装置が提供される。
本発明の第8の態様によれば、
部品供給位置からの部品の取出し動作時における移戴ヘッドのノズルの先端の水平方向移動時の下限の高さより下方にまたは部品供給位置の高さより下方に位置するように、トップテープ剥離機構が構成されている、第1から第7の態様のいずれか一に記載の部品供給装置が提供される。
本発明の第9の態様によれば、
傾斜領域に配置されたトップテープ剥離機構よりテープ送り方向の下流側の水平経路上の部品供給位置は、第2のスプロケットに対してテープ送り方向の上流側または下流側にあって、且つ、第2のスプロケットの歯と係合している送り孔に近接する収容部の位置に設定されている、第3から第8の態様のいずれか一に記載の部品供給装置が提供される。
本発明の第10の態様によれば、
複数の送り孔と部品を収容する複数の収容部とが並列に且つ長手方向に形成されたベーステープおよび収容部を覆うようにベーステープに貼り付けられたトップテープを備えるキャリアテープを、部品実装装置の移戴ヘッドのノズルによって部品が吸着される位置である部品供給位置に向かう方向であるテープ送り方向に搬送する部品供給方法であって、
斜め上方向に直線状に延在するキャリアテープの傾斜経路上のキャリアテープの送り孔と係合する第1のスプロケットを回転させるとともに、傾斜経路の前端から部品供給位置を通過して水平方向に直線状に延在するキャリアテープの水平経路上のキャリアテープの幅方向の位置決めをガイド部材によって行いながらキャリアテープを搬送し、
傾斜経路の上側に位置する傾斜領域に配置されたトップテープ剥離機構により、第1のスプロケットと水平経路との間の傾斜経路上のベーステープからトップテープの幅方向の両端を剥離して部品を露出させ、
トップテープがベーステープのテープ送り方向の前端に比べてテープ送り方向に突出する突出部を備え、
トップテープ剥離機構は、
トップテープを挟持してテープ送り方向の下流側に位置する部品供給位置から離れる方向に且つトップテープの上昇を抑制しつつトップテープを送ることにより、ベーステープからトップテープを引き剥がす第1のスプロケットの上側の傾斜領域に配置されたローラ対と、
トップテープを挟持可能なローラ対のニップ部に向かってトップテープの突出部を案内する案内面を備える案内部材とを有し、
トップテープの突出部が案内部材によってローラ対のニップ部に向かって案内される際に、ベーステープのテープ送り方向の前端が案内部材の案内面の開始端側に位置するとき、トップテープの突出部が第1のスプロケットの上側の傾斜領域に配置されたローラ対のニップ部に到達できる突出長さを備える、部品供給方法が提供される。
本発明の第11の態様によれば、
傾斜経路の上側に位置する傾斜領域は、部品供給位置からの部品の取出し動作時における移戴ヘッドのノズルの先端の水平移動の下限高さ位置より下に存在する領域である、第10の態様に記載の部品供給方法が提供される。
本発明によれば、部品実装装置の移戴ヘッドのノズルとの干渉を抑制しつつ、収容部内の部品が露出するように搬送中のキャリアテープからトップテープを剥離することができる。
本発明の実施の形態に係る部品供給装置の一部の概略的構成図 キャリアテープの斜視図 トップテープ剥離機構の概略的構成図 別の実施の形態に係る部品供給装置の一部の概略的構成図 さらに別の実施の形態に係る部品供給装置の部分拡大図 図5のB−B断面図 さらに別の実施の形態に係る部品供給装置の一部の概略的構成図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る部品供給装置の一部の構成を概略的に示している。
図1に示す部品供給装置10は、部品実装装置の移戴ヘッド100に搭載されているノズル102に部品を供給するように構成されている。
具体的には、図1に示す部品供給装置10は、部品実装装置の移戴ヘッド100に搭載されているノズル102に供給する部品を保持したキャリアテープ200を、ノズル102が部品を吸着する位置である部品供給位置Qに向かう方向であるテープ送り方向に搬送するように構成されている。
図2は、部品供給装置10によって搬送されるキャリアテープ200の斜視図である。キャリアテープ200は、図2に示すように、部品実装装置の移戴ヘッド100のノズル102によって吸着される部品(図示せず)を収容する凹状の複数の収容部202aが形成されたベーステープ202と、複数の収容部202aを覆うようにベーステープ202に貼り付けられたトップテープ204とを有する。また、ベーステープ202には、厚み方向に貫通する複数の送り孔202bが形成されている。
複数の収容部202aは、図2に示すように、キャリアテープ200の長手方向に並列するように、ベーステープ202の幅方向(X軸方向)一方側に形成されている。複数の送り孔202bは、キャリアテープ200の長手方向に並列するように、ベーステープ202の幅方向他方側に形成されている。なお、大型部品等を収納することができる幅が広いキャリアテープの場合、送り孔202bはベーステープ202の両側に形成されてもよい。
トップテープ204は、複数の送り孔202bを覆うことなく、ベーステープ202に接着剤206a、206b等によって貼り付けられている。具体的には、トップテープ204の幅方向(X軸方向)中央部が複数の収容部202aを覆った状態で、トップテープ204の幅方向両端部が接着剤206a、206b等によってベーステープ202に貼り付けられている。
図2に示すようなキャリアテープ200を部品供給位置Qに搬送するために、部品供給装置10は、図1に示すように、複数のキャリアテープ200のテープ経路P1〜P3と、テープ経路P1〜P3に沿ってキャリアテープ200を搬送する複数のスプロケットとして、第1および第2のスプロケット12、14とを有する。また、第1および第2のスプロケット12、14によって搬送されているキャリアテープ200(ベーステープ202)からトップテープ204を剥離するためのトップテープ剥離機構50を有する。
第1および第2のスプロケット12、14は、キャリアテープ200の送り孔202bに挿通される複数の歯12a、14aを備える。歯12a、14aがキャリアテープ200の送り孔202bに挿通(係合)した状態で第1および第2のスプロケット12、14が回転することにより、キャリアテープ200は部品供給位置Qに向かう方向であるテープ送り方向に搬送される。
この第1および第2のスプロケット12、14を回転させるために、部品供給装置10は、スプロケット駆動機構としてモータ16を有する。第1および第2のスプロケット12、14は、その理由は後述するが、複数のギヤ(一点鎖線)を介して駆動モータ16によって同期回転される。
なお、部品供給装置10は、図示してはいないが、テープ経路P1〜P3以外のテープ経路を有し、また、第1および第2のスプロケット12、14以外のスプロケットも有する。例えば、キャリアテープ200を巻回収容するリール(図示せず)から第1のスプロケット12に向かってキャリアテープ200を搬送するためのスプロケットを部品供給装置10は有していてもよい。
第1および第2のスプロケット12、14(および図示しないスプロケット)によってテープ送り方向に搬送されるキャリアテープ200は、複数のテープ経路P1〜P3(および図示しないテープ経路)に沿って部品供給位置Qに向かって移動する。
テープ経路P1は、キャリアテープ200のベーステープ202の送り方向としての搬送方向(矢印A方向)上流側から例えば斜め上方向(Y軸およびZ軸方向)に第1のスプロケット12に向かって延在する傾斜経路である。
テープ経路P2は、テープ経路P1のテープ送り方向の下流側としてのキャリアテープ200の搬送方向下流側端(前端)から部品供給位置Qの高さ位置HPLに向かって斜め上方向(Y軸およびZ軸方向)に直線状に延在する傾斜経路である。
テープ経路P3は、水平方向(Y軸方向)にテープ経路P2のテープ送り方向の下流側としてのキャリアテープ200の搬送方向下流側端(前端)から水平方向に直線状に部品供給位置Qを通過して延在する水平経路である。
なお、本明細書では、各テープ経路におけるキャリアテープ200のベーステープ202の搬送方向下流端をそれぞれのテープ経路の前端と称するとともに、キャリアテープ200のベーステープ202のテープ送り方向としての搬送方向上流端をそれぞれのテープ経路の後端と称する。
第1のスプロケット12は、テープ経路P1の前端および直線状に延在する傾斜経路のテープ経路P2の後端上のキャリアテープ200のベーステープ202の部分の送り孔202bと係合する。
一方、第2のスプロケット14は、直線状に延在する傾斜経路のテープ経路P2の前端および直線状に延在する水平経路のテープ経路P3の後端上のキャリアテープ200のベーステープ202の部分の送り孔202bと係合する。または、第2のスプロケット14は、部品供給位置Qに対してテープ送り方向の下流側としてのキャリアテープ200のベーステープ202の搬送方向下流側でキャリアテープ200の送り孔202bと係合する。
なお、テープ送り方向としてのキャリアテープ200の搬送方向の上流側から下流側に向かって斜め上方向に異なる傾斜角度で延在するテープ経路P1とテープ経路P2は、同一傾斜角度(同一方向)で延在してもよい。また、テープ送り方向の上流側から第1のスプロケット12に向かって延在するテープ経路P1は、キャリアテープ200の搬送方向上流側から下流側に向かって水平方向に延在する水平経路であってもよい。
また、部品供給位置Qは、第2のスプロケット14の歯14aと係合している状態の送り孔202bに近接する収容部202aに収容されている部品を移戴ヘッド100のノズル102が吸着できるように、水平方向に延在する水平経路であるテープ経路P3上に設定するのが好ましい。第2のスプロケット14の歯14aが部品供給位置Q上のキャリアテープ200の部分の送り孔202bと係合することにより、キャリアテープ200の収容部202a内の部品を部品供給位置Qに高精度に位置合わせすることができる。
テープ経路P2およびテープ経路P3がそれぞれ直線状になるように、すなわちテープ経路P2とテープ経路P3それぞれにおいてキャリアテープ200が直進するように、キャリアテープ200をガイドするガイド部材20が、部品供給装置10に設けられている。
具体的には、ガイド部材20は、送り孔202bに歯12a、14bが挿通された状態の第1および第2のスプロケット12、14と干渉しないように、複数の収容部202aと対向するようにして、キャリアテープ200のベーステープ202の裏面(トップテープ204が貼り付けられた面と反対側の面)の部分を支持するように構成されている。
トップテープ剥離機構50は、図2に示すようにベーステープ202からトップテープ204を剥離することにより、収容部202aに収容されている部品(図示せず)を露出させるように構成されている。
具体的には、本実施の形態のトップテープ剥離機構50は、第1のスプロケット12と、水平方向に延在するテープ経路P3との間の直線状に延在する傾斜経路のテープ経路P2の部分上において、接着剤206a、206bによってベーステープ202に幅方向の両端が貼り付けられたトップテープ204の幅方向(X軸方向)両側部分をベーステープ202から剥離するように構成されている。
トップテープ剥離機構50はまた、図1に示すように、テープ経路P2の上側に位置する傾斜領域24に配置されている。好ましくは、後述するトップテープ剥離機構50の少なくともローラ対52が、第1のスプロケット12の近傍(Y−Z平面視で直線状のテープ経路P2と該テープ経路P2と直交して第1のスプロケット12の回転中心を通過する垂線との交点の位置あるいは第1のスプロケット12のテープ送り方向上流側(図示Y軸方向)の後端の位置)からテープ経路P3の後端までの間のテープ経路P2の上側に位置する傾斜領域24に配置されている。なお、傾斜領域24の上限の高さ位置は、部品供給位置Qからの部品の取出し動作時に移戴ヘッド100のノズル102の先端が移動する下限の高さ位置HLに比べて下方側である。言い換えると、傾斜領域24は、部品供給位置Qからの部品の取出し動作時における移戴ヘッド100のノズル102の先端の水平移動の下限高さ位置HLより下方側に存在する領域である。さらに好ましくは、トップテープ剥離機構50は、部品供給装置10の筐体の一部であるトップカバー22と、傾斜経路であるテープ経路P2との間の空間である傾斜領域24aに配置されている。
図2に示すようにトップテープ204をキャリアテープ200(ベーステープ202)から剥離するトップテープ剥離機構50の構成について説明する。図3は、図1の部分拡大図であって、トップテープ剥離機構50の構成を概略的に示している。
図3に示すように、トップテープ剥離機構50は、トップテープ204を挟持して回転することにより、第1のスプロケット12とテープ経路P3との間の傾斜経路P2の部分上においてトップテープ204の幅方向の両端をベーステープ202から引き剥がすローラ対52と、ローラ対52のニップ部52cにキャリアテープ200の突出部208(詳細は後述する)を案内する曲面経路を備える案内部材54とを有する。
第1のスプロケット12の上側の傾斜領域24に配置されたローラ対52は、トップテープ204を挟持することができるローラ52a、52bからなり、挟持したトップテープ204を、テープ送り方向の下流側に位置する部品供給位置Qから離れる水平方向に送るように構成されている。ローラ対52がトップテープ204を送る方向は、水平方向に限らず、トップテープ204の上昇を抑制しつつ部品供給位置Qから離れる方向であればよく、例えば斜め下方向であってもよい。なお、ここで言う「トップテープの上昇を抑制する」とは、ローラ対52によって送られたトップテープ204が、部品供給装置10上を水平移動する部品実装装置の移戴ヘッド100のノズル102の先端に干渉しうる高さ(下限高さ位置HL以上の高さ)まで上昇しないようにすることを言う。
具体的に説明すると、部品を吸着保持する部品実装装置の移戴ヘッド100のノズル102の先端は、図1に示すように、トップテープ剥離機構50を上述の傾斜領域24に配置して、部品供給位置Qと部品実装位置(例えば、基板上の位置)へとの間の移動時間を短縮する場合、可能な限り移動時の高さを低く抑制した高さ位置である下限高さ位置HLを水平方向に移動する。具体的には、部品の実装中において、移戴ヘッド100に対するノズル102の昇降ストローク(Z軸方向のストローク)が可能な限り最小になるように、言い換えると、部品供給位置Qから部品を取出す前後におけるノズル102の水平移動時の高さを低く抑制することができるように、下限の高さ位置HL上を水平方向にノズル102の先端は移動する。
このノズル102の先端が水平移動する下限の高さ位置HLは、部品供給位置Qの高さと、部品供給位置Qから部品実装位置への移動時の高さまたは部品実装位置から部品供給位置Qへの移動時の高さとによって決定されるとともに、部品実装装置および部品供給装置に対する干渉(接触)を回避できるように決定される。
なお、本明細書で言うノズルの水平方向の移動は、少なくとも水平方向にノズルが移動するという意味であって、単に水平方向のみにノズルが移動することを意味するわけではない。したがって、水平方向に移動しつつ上下方向(Z軸方向)に移動するノズルの動作、いわゆるノズルのアーチモーション動作も、本明細書で言うノズルの水平方向の移動に含まれる。
したがって、部品供給位置Qから部品を取出す時(部品を取出す前後)におけるノズル102が水平方向に移動する領域において、部品供給装置10のトップテープ剥離機構50およびキャリアテープ200(ベーステープ202)から剥離されたトップテープ204は、ノズル102の先端が水平移動する下限の高さ位置HLを越えないようにする必要がある。
本実施の形態の場合、ローラ対52は、部品供給位置Qの高さ位置HPLと略同一の高さ位置に配置された部品供給装置10のトップカバー22とテープ送り方向の上流から第1のスプロケット12に向かって延在するテープ経路P1との間に配置され、トップテープ204を回収するための空間であるトップテープ回収部25にトップテープ204を送る。
さらに、第1のスプロケット12の上側の傾斜領域24に配置されたローラ対52は、詳細は後述するが、テープ送り方向としてのキャリアテープ200の搬送方向にベーステープ202のテープ送り方向の前端に比べて突出するトップテープ204の突出部208も挟持可能に構成されている。例えば、トップテープ204と突出部208の厚さが異なる場合、ローラ対52のローラ52a,52bの少なくとも一方はゴムローラで構成される。
トップテープ剥離機構50の案内部材54は、キャリアテープ200のトップテープ204の突出部208をローラ対52のニップ部52cに案内する曲面経路を形成する案内面54aを有する。案内部材54は、トップテープ204を案内面54aに沿わせてローラ対52のニップ部52cに案内するように構成され、また、その案内面54aの開始端54bとガイド部材20との間をキャリアテープ200のベーステープ202のみが水平経路のテープ経路P3上の部品供給位置Qに向かって通過できるように配置されている。
ここからは、キャリアテープ200の突出部208について説明する。
剛性が低い、例えばトップテープ204が貼り付けられた状態のベーステープ202をそのトップテープ204を介して水平に片持ち支持することができない程度の剛性を備えるトップテープ204をトップテープ剥離機構50のローラ対52に挟持させるために、図3に示すように、キャリアテープ200は、そのテープ送り方向としての搬送方向の上流側端(前端)にベーステープ202の前端に比べてテープ送り方向に突出するトップテープ202の突出部208を備える。
具体的には、突出部208は、可撓性部材から作製され、キャリアテープ200の搬送方向に長い帯状の部材である。また、突出部208は、キャリアテープ200の前端F(ベーステープ202の前端)に比べてキャリアテープ200の搬送方向に突出するように、トップテープ204に一体的に取り付けられている。
さらに、キャリアテープ200の搬送方向に突出する突出部208は、所定の突出長さと所定の剛性を備える。トップテープ204の突出部208の所定の突出長さおよび所定の剛性は、第1のスプロケット12の上側の傾斜領域24に配置されたローラ対52に向かって、案内部材54によってトップテープ204の突出部208が案内される際に、テープ経路P2上のキャリアテープ200のベーステープ202のテープ送り方向の前端Fがトップテープ剥離機構50の案内部材54の案内面54aの開始端54b側に位置するときに、第1のスプロケット12の上側の傾斜領域24に配置されたローラ対52のニップ部52cに到達できる長さおよび剛性である。
このような突出部208により、剛性が低いトップテープ204を第1のスプロケット12の上側の傾斜領域24に配置されたトップテープ剥離機構50のローラ対52に容易に挟持させることができる。
具体的に説明すると、キャリアテープ200が第1のスプロケット12によって部品供給位置Qに向かって搬送されると、まず、キャリアテープ200のトップテープ204の突出部208がトップテープ剥離機構50の案内部材54の案内面54aに到達する。案内面54aに到達したトップテープ204の突出部208は、キャリアテープ200が第1のスプロケット14によってテープ送り方向に送られることにより、案内面54aによってローラ対52のニップ部52cに向かって案内される。
第1のスプロケット12の上側の傾斜領域24に配置されているローラ対52のニップ部52cにベーステープ202の前端に比べてテープ送り方向に突出するトップテープ202の突出部208が到達すると、突出部208はローラ対52に挟持される。挟持された突出部208が第1のスプロケット12の上側の傾斜領域24に配置されているローラ対52によってトップテープ回収部25に向かって送られると、突出部208が一体的に取り付けられているトップテープ204のベーステープ202に対しての剥離が開始される。最終的には、ベーステープ202から剥離されたトップテープ204がローラ対52のニップ部52cに到達し、トップテープ204がローラ対52に挟持される。
図3に示すように、キャリアテープ200のトップテープ204の突出部208が確実に第1のスプロケット12の上側の傾斜領域24に配置されたトップテープ剥離機構50の案内部材54の案内面54aに確実に到達するように、突出部208を案内面54aに向かって付勢するのが好ましい。本実施の形態の場合、突出部付勢機構として片持ち梁状の薄板ばね26が設けられている。薄板ばね26は、その自由端で突出部208を下方から付勢するように、ガイド部材20に形成された凹部20a内に収容されている。薄板ばね26はまた、キャリアテープ200のベーステープ202と接触すると、ガイド部材20の凹部20a内に後退するように構成されている。
なお、キャリアテープ200の突出部208をトップテープ剥離機構50の案内部材54の案内面54aに向かって付勢する突出部付勢機構は、薄板ばね等の接触式の付勢手段に限らない。例えば、エア等を下方から突出部208に吹き付けることにより、突出部208を案内面54aに向かって付勢する非接触式の付勢手段であってもよい。
このような突出部付勢機構を有する本実施の形態の部品供給装置10によれば、キャリアテープ200のトップテープ204の剛性が低い場合であっても、部品実装装置の移戴ヘッド100のノズル102との干渉を抑制しつつ、収容部202a内の部品が露出するように搬送中のキャリアテープ200からトップテープ204を剥離することができる。
また、本実施の形態の場合、部品が取出される側であるキャリアテープ200の上側(主面(表面)側)に配置される必要があるトップテープ204を剥離するためのトップテープ剥離機構50が、水平経路であるテープ経路P3上の部品供給位置Qの高さ位置を越えて上方に突出しないように構成されている。
具体的には、キャリアテープ200のテープ経路の一部として、部品供給位置Qの高さ位置に向かって斜め上方向に直線状に延在する傾斜したテープ経路P2が部品供給装置10に設けられている。この傾斜テープ経路P2上のキャリアテープ200の上側の傾斜領域24aにトップテープ剥離機構50が配置されている。したがって、部品供給位置Qの高さ位置HPLを部品供給位置Qに向かって水平方向に延在するテープ経路上のキャリアテープの上側にトップテープ剥離機構が設けられる場合に比べて、傾斜領域24aに配置されたトップテープ剥離機構によって剥離される場合、部品供給位置Qの高さ位置HPLを越えるトップテープ204の剥離された部分等は大幅に抑制され少なくなる。その結果、部品供給装置10と部品実装装置の移戴ヘッド100のノズル102の先端とトップテープ204との干渉が抑制される。
なお、本実施の形態の場合、図1に示すように、トップテープ剥離機構50は、その全体が部品供給位置Qの高さ位置HPLより下方側に位置し、また傾斜経路のテープ経路P2より上側で、さらに第1のスプロケット12の近傍からテープ経路P3の後端までの傾斜領域に位置する。しかしながら、剥離したトップテープが、部品供給位置Qからの部品の取出し動作時において、ノズル102の先端の水平移動する際の下限の高さ位置HLを越えずに、テープ剥離機構50とノズル102との干渉を回避可能であれば、トップテープ剥離機構50の一部が部品供給位置Qの高さ位置HPLを越えてもよい。この場合、部品供給装置10の設計の自由度が向上する。
また、本実施の形態の場合、直線状に延在する傾斜経路であるテープ経路P2上でキャリアテープ200からトップテープ204を剥離するため、トップテープ剥離機構50はトップテープ204をベーステープ202からスムーズに剥離しやすく、また高速剥離が可能である。
具体的に説明すると、図1に示すように、直線状に傾斜して延在するテープ経路P2上のキャリアテープ200の部分、すなわちガイド部材20によって直線状に延在されているキャリアテープ200の部分からトップテープ204がトップテープ剥離機構50によって剥離される。
ガイド部材20によって直線状に傾斜して延在するテープ経路P2に沿って直線状にキャリアテープ200が搬送される場合、曲線状のテープ経路に沿ってテープ送り方向に搬送される場合に比べて、キャリアテープ200とガイド部材20との間に発生する摩擦力が小さい。したがって、トップテープ剥離機構50は、ガイド部材20にガイドされてスムーズに安定した速度で搬送されているキャリアテープ200のベーステープ202の部分からトップテープ204をスムーズに剥離することができる。また、ガイド部材20との摩擦力が小さいため、キャリアテープ200を高速搬送することにより、トップテープ204を高速に剥離することができる。さらにまた、トップテープ204の剥離時にベーステープ202やトップテープ204から脱離した接着剤206a、206b等の剥離カスがキャリアテープ200とガイド部材20との間に侵入しても、キャリアテープ200をガイド部材20に押し付ける力が小さいために、キャリアテープ200とガイド部材20との間の摩擦力は増大しにくい。
さらに、本実施の形態の場合、トップテープ剥離機構50が第1および第2のスプロケット12、14のテープ送り方向の間でトップテープ204を剥離する構成であるため、また第1および第2のスプロケット12、14によってキャリアテープがテープ方向に送られることにより、安定した剥離能力でトップテープ204はベーステープ202から剥離される。
具体的に説明すると、本実施の形態の場合、図1に示すように、トップテープ剥離機構50によってトップテープ204が剥離されるキャリアテープ200の部分が第1および第2のスプロケット12、14によってテープ送り方向に挟まれている。そして、その2つのスプロケット12、14が同期回転している。したがって、テープ送り方向の上流側の第1のスプロケット12によってベーステープ202とトップテープ204との間にトップテープ剥離機構50のブレード52の刃先52aを押し付けつつ、テープ送り方向の下流側の第2のスプロケット14によってトップテープ204が剥離された状態のキャリアテープ200(ベーステープ202)をテープ送り方向の下流側に引っ張ることができる。その結果、トップテープ剥離機構50は、上流側または下流側の一方にのみスプロケットが存在する場合に比べて、トップテープ204をより安定した剥離能力で剥離することができる。
なお、第1および第2のスプロケット12、14の間の直線状に延在した傾斜経路のテープ経路P2の延在方向の距離を、可能な限り短くすることが好ましい。これにより、トップテープ剥離機構50は、トップテープ204をより安定して剥離することができる。
加えて、本実施の形態の場合、トップテープ剥離機構50のキャリアテープ200のテープ送り方向下流側且つ部品供給位置Q近傍で第2のスプロケット14がキャリアテープ200の送り孔202bに係合している。そのため、第2のスプロケット14は、水平経路のテープ経路P3上のキャリアテープ200の幅方向の位置決めを行うガイド部材として機能することができる。その結果、部品供給位置Qへのキャリアテープ200の送り動作の位置決め性が向上し、キャリアテープ200の収容部202a内の部品を部品供給位置Qに高精度に位置合わせすることができる。
例えば、第2のスプロケット14が存在しない場合、トップテープ剥離機構50のキャリアテープ200のテープ送り方向下流側において、キャリアテープ200の収容部202aの位置(特にキャリアテープ200の幅方向位置)にバラツキが生じやすい。これは、トップテープ剥離機構50のブレード52による剥離によって生じる刃先52aの磨耗やキャリアテープ200の接着剤206a、206b等の剥離カスが付着するなどによってテープ送りに不可避なバラツキが生じるからである。
したがって、本実施の形態の場合、トップテープ剥離機構50のキャリアテープ200のテープ送り方向下流側且つ水平経路のテープ経路P3上の部品供給位置Q近傍にキャリアテープ200の送り孔202bと係合する第2のスプロケット14を設け、キャリアテープ200の収容部202a内の部品を部品供給位置Qに高精度に位置合わせしている。
上述の実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されない。
例えば、上述の実施の形態の場合、トップテープ剥離機構50のキャリアテープ200のテープ送り方向下流側に配置されている第2のスプロケット14は、そのスプロケットの歯14aが部品供給位置Qに対してテープ送り方向の上流側でキャリアテープ200の送り孔202bと係合している。本発明はこれに限定されない。
例えば、図4に示す別の実施の形態の部品供給装置310において、トップテープ剥離機構350のキャリアテープ200のテープ送り方向(矢印A方向)の下流側に配置されている第2のスプロケット314の歯314aは、部品供給位置Q’に対してテープ送り方向の下流側でキャリアテープ200の送り孔202bと係合する。この場合、図4に示すように、第1および第2のスプロケット312、314の間に部品供給位置Q’が位置し、この2つのスプロケット312、314の間のキャリアテープ200の部分が高精度に位置決めされる。したがって、キャリアテープ200の収容部202a内の部品を、より高精度に部品供給位置Q’に位置合わせすることができる。
また例えば、上述の実施の形態の部品供給装置10の場合、図1に示すように部品供給位置Qの近傍に第2のスプロケット14が配置されているが、本発明はこれに限定されない。キャリアテープ200の送りやトップテープ204の剥離に影響しなければ、部品供給位置Qの近傍に配置するスプロケット(第2のスプロケット)を省略することができる。
図5は、さらに別の実施の形態の部品供給装置410の一部分を示している。図5に示す部品供給装置410は、図1に示す上述の実施の部品供給装置10と同様に、部品供給位置Q”の高さ位置に向かって斜め上方向に直線状に延在する傾斜経路であるテープ経路P2”上のキャリアテープ200のベーステープ202の送り孔202bと係合する第1のスプロケット412を有する。さらに、部品供給装置410は、テープ経路P2”上のキャリアテープ200の上側の傾斜領域424に、部品供給装置10のトップテープ剥離機構50と同様のトップテープ剥離機構450を有する。
しかし、図1に示す部品供給装置10とは異なり、図5に示す部品供給装置410においては、テープ経路P2”の前端から部品供給位置Q”を通過して水平方向に直線状に延在する水平経路であるテープ経路P3”上のキャリアテープ200のベーステープ202の送り孔202bと係合するスプロケット(第2のスプロケット)が存在しない。
この場合、テープ経路P3”上のキャリアテープ200のベーステープ202の送り孔202bと係合する第2のスプロケットにより、テープ経路P3”上のキャリアテープ200のベーステープ202の幅方向の位置決めを行うことができない。したがって、部品供給位置Q”を通過する水平経路であるテープ経路P3”においてキャリアテープ200のベーステープ202の幅方向(X軸方向)の位置決めを行うガイド部材414を部品供給装置410に設けるのが好ましい。
ガイド部材414は、キャリアテープ200のベーステープ202のテープ送り方向(Y軸方向)と直交する断面(図5のB−B断面)を描く図6に示すように、キャリアテープ202の幅方向(X軸方向)の両側面と裏面とを支持するように構成されている。このようなガイド部材414により、水平経路のテープ経路P3’’上のキャリアテープ200のベーステープ202の幅方向の位置決めを行う機能部材(ガイド部材)としての第2のスプロケットに代わって、キャリアテープ200のベーステープ202が保持する部品を部品供給位置Q”に高精度に位置決めすることができる。なお、ガイド部材414は、キャリアテープ200のベーステープ202をテープ経路P2”に沿って移動するようにベーステープ202の裏面をガイドするガイド部材420と一体に形成されてもよいし、また別体であってもよい。
また、例えば、上述の実施の形態の場合、図2に示すように、キャリアテープ200のベーステープ202の部品を収容する収容部202aは凹状であるが、本発明はこれに限らない。例えば、部品が取出される表面側とは反対側の裏面から突出するエンボス状の収容部を備えたキャリアテープでも、本発明は実施可能である。この場合、例えば、図1や図3に示すキャリアテープ200がテープ送り方向に延在するテープ経路に沿って移動するようにガイドするためにキャリアテープ200のベーステープ202の裏面を少なくともテープ送り方向に摺動可能に支持するガイド部材20は、キャリアテープの裏面に対向するガイド面に、キャリアテープ200のベーステープ202の裏面側より突出するエンボス部が通過する、キャリアテープの長手方向(テープ送り方向)に延在する溝を備える。
さらに例えば、上述の実施の形態の場合、キャリアテープ200のベーステープ送り方向の前端に比べて突出するトップテープ204の突出部208は、ベーステープ202に貼り付けられた状態のトップテープ204とは別部材としているが、本発明はこれに限らない。例えば、トップテープ204がトップテープ剥離機構50のローラ対52のニップ部52cに到達できる剛性を備える場合、トップテープ204がベーステープ202のテープ送り方向の下流側端(前端)に比べて突出するように図示しない治具等によって予め切断されて形成されることにより、キャリアテープ200の突出部が構成されてもよい。
また、第1のスプロケット12の上側の傾斜領域24に設けられたトップテープ剥離機構50のローラ対52によって引き剥がされるトップテープ204の剥離開始位置に、トップテープ204をベーステープ202から剥離するブレードを設けてもよい。
図7に示す別の実施の形態の部品供給装置510のトップテープ剥離機構550は、ローラ対552によって引き剥がされるトップテープ204の剥離開始位置に刃先556aが位置するブレード556を有する。このブレード556の刃先556aは、トップテープ204の幅方向に延在し、ベーステープ202とトップテープ204との間に進入し、ベーステープ202からトップテープ204を剥離する。
ブレード556によって剥離されたトップテープ204は、ブレード556のすくい面556bに沿って案内部材554の案内面554aに向かって移動する。一方、トップテープ204が剥離されたベーステープ202は、ブレード556とガイド部材520の間を部品供給位置に向かってテープ送り方向に通過する。
これにより、第1のスプロケット512の上側の傾斜領域524に配置されたローラ対552によってトップテープ204の幅方向の両端をベーステープ202から引き剥がしつつ、ブレード556の刃先556aによってトップテープ204をベーステープ202から剥離することできる。その結果、トップテープ剥離機構550のトップテープ204の剥離性が向上する。
なお、キャリアテープ200の突出部208が、ブレード556とガイド部材520との間に進入しないように、キャリアテープ200の突出部208をブレード556のすくい面556bに向かって付勢する(すなわち案内部材554の案内面554aに向かって付勢する)突出部付勢機構526を設けるのが好ましい。
また、キャリアテープ200の送り孔202bに係合している第1のスプロケット12の歯12aのテープ送り方向下流側の近傍であって、第1のスプロケット12によってテープ送り方向に送られているキャリアテープ200からトップテープ204を剥離することができる位置に、ブレード556の刃先556aは配置されるのが好ましい。
本発明は、キャリアテープを搬送する部品供給装置であれば適用可能である。
10 部品供給装置
12 第1のスプロケット
14 ガイド部材(第2のスプロケット)
16 スプロケット駆動機構(モータ)
24 傾斜領域
50 トップテープ剥離機構
52 ブレード
54 案内部材
200 キャリアテープ
202 ベーステープ
204 トップテープ
P2 傾斜経路(テープ経路)
P3 水平経路(テープ経路)
A テープ送り方向
Q 部品供給位置

Claims (10)

  1. 複数の送り孔と部品を収容する複数の収容部とが並列に且つテープ長手方向に形成されたベーステープおよび収容部を覆うようにベーステープに貼り付けられたトップテープを備えるキャリアテープを、部品実装装置の移戴ヘッドのノズルによって部品が吸着される位置である部品供給位置に向かう方向であるテープ送り方向に搬送する部品供給装置であって、
    斜め上方向に直線状に延在するキャリアテープの傾斜経路と、
    テープ送り方向の下流側である傾斜経路の前端から水平方向に直線状に部品供給位置を通過して延在するキャリアテープの水平経路と、
    傾斜経路上のキャリアテープの送り孔と係合する第1のスプロケットと、
    水平経路上のキャリアテープの幅方向の位置決めを行うガイド部材と、
    傾斜経路の上側に位置する傾斜領域に配置され、第1のスプロケットと水平経路との間の傾斜経路上のベーステープからトップテープの幅方向の両端を剥離して部品を露出させるトップテープ剥離機構と、
    第1のスプロケットを回転させるスプロケット駆動機構と、を有し、
    トップテープがベーステープのテープ送り方向の前端に比べてテープ送り方向に突出する突出部を備え、
    トップテープ剥離機構は、
    トップテープを挟持してテープ送り方向の下流側に位置する部品供給位置から離れる方向に且つトップテープの上昇を抑制しつつトップテープを送ることにより、ベーステープからトップテープを引き剥がす第1のスプロケットの上側の傾斜領域に配置されたローラ対と、
    トップテープを挟持可能なローラ対のニップ部に向かってトップテープの突出部を案内する案内面を備える案内部材とを有し、
    トップテープの突出部が案内部材によってローラ対のニップ部に向かって案内される際に、ベーステープのテープ送り方向の前端が案内部材の案内面の開始端側に位置するとき、トップテープの突出部が第1のスプロケットの上側の傾斜領域に配置されたローラ対のニップ部に到達できる突出長さを備え
    トップテープ剥離機構が、トップテープの突出部を、案内部材の案内面に向かって付勢する突出部付勢機構をさらに有する、部品供給装置。
  2. 傾斜経路の上側に位置する傾斜領域は、部品供給位置からの部品の取出し動作時における移戴ヘッドのノズルの先端の水平移動の下限高さ位置より下に存在する領域である、請求項1に記載の部品供給装置。
  3. ガイド部材が、水平経路上のキャリアテープの送り孔と係合する第2のスプロケットで構成され、
    スプロケット駆動機構が第1および第2のスプロケットを同期回転させる、請求項1または2に記載の部品供給装置。
  4. トップテープ剥離機構のローラ対が、トップテープを挟持してテープ送り方向の下流側に位置する部品供給位置から離れる水平方向または斜め下方向に送るように構成されている、請求項1から3のいずれか一項に記載の部品供給装置。
  5. トップテープ剥離機構が、ローラ対によって引き剥がされるトップテープの剥離開始位置に、刃先が位置するように設けられたブレードをさらに有する、請求項1からのいずれか一項に記載の部品供給装置。
  6. トップテープの突出部がトップテープに取り付けられた可撓性部材であって、
    可撓性部材が、ベーステープのテープ送り方向の前端が案内部材の案内面の開始端側に位置するとき、トップテープの突出部の可撓性部材が第1のスプロケットの上側の傾斜領域に配置されたローラ対のニップ部に到達できる剛性を備える、請求項1からのいずれか一項に記載の部品供給装置。
  7. 部品供給位置からの部品の取出し動作時における移戴ヘッドのノズルの先端の水平方向移動時の下限の高さより下方にまたは部品供給位置の高さより下方に位置するように、トップテープ剥離機構が構成されている、請求項1からのいずれか一項に記載の部品供給装置。
  8. 傾斜領域に配置されたトップテープ剥離機構よりテープ送り方向の下流側の水平経路上の部品供給位置は、第2のスプロケットに対してテープ送り方向の上流側または下流側にあって、且つ、第2のスプロケットの歯と係合している送り孔に近接する収容部の位置に設定されている、請求項3からのいずれか一項に記載の部品供給装置。
  9. 複数の送り孔と部品を収容する複数の収容部とが並列に且つ長手方向に形成されたベーステープおよび収容部を覆うようにベーステープに貼り付けられたトップテープを備えるキャリアテープを、部品実装装置の移戴ヘッドのノズルによって部品が吸着される位置である部品供給位置に向かう方向であるテープ送り方向に搬送する部品供給方法であって、
    斜め上方向に直線状に延在するキャリアテープの傾斜経路上のキャリアテープの送り孔と係合する第1のスプロケットを回転させるとともに、傾斜経路の前端から部品供給位置を通過して水平方向に直線状に延在するキャリアテープの水平経路上のキャリアテープの幅方向の位置決めをガイド部材によって行いながらキャリアテープを搬送し、
    傾斜経路の上側に位置する傾斜領域に配置されたトップテープ剥離機構により、第1のスプロケットと水平経路との間の傾斜経路上のベーステープからトップテープの幅方向の両端を剥離して部品を露出させ、
    トップテープがベーステープのテープ送り方向の前端に比べてテープ送り方向に突出する突出部を備え、
    トップテープ剥離機構は、
    トップテープを挟持してテープ送り方向の下流側に位置する部品供給位置から離れる方向に且つトップテープの上昇を抑制しつつトップテープを送ることにより、ベーステープからトップテープを引き剥がす第1のスプロケットの上側の傾斜領域に配置されたローラ対と、
    トップテープを挟持可能なローラ対のニップ部に向かってトップテープの突出部を案内する案内面を備える案内部材とを有し、
    トップテープの突出部が案内部材によってローラ対のニップ部に向かって案内される際に、ベーステープのテープ送り方向の前端が案内部材の案内面の開始端側に位置するとき、トップテープの突出部が第1のスプロケットの上側の傾斜領域に配置されたローラ対のニップ部に到達できる突出長さを備える、部品供給方法。
  10. 傾斜経路の上側に位置する傾斜領域は、部品供給位置からの部品の取出し動作時における移戴ヘッドのノズルの先端の水平移動の下限高さ位置より下に存在する領域である、請求項に記載の部品供給方法。
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