JP2013004575A - 部品供給装置及び電子部品装着装置 - Google Patents
部品供給装置及び電子部品装着装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013004575A JP2013004575A JP2011131230A JP2011131230A JP2013004575A JP 2013004575 A JP2013004575 A JP 2013004575A JP 2011131230 A JP2011131230 A JP 2011131230A JP 2011131230 A JP2011131230 A JP 2011131230A JP 2013004575 A JP2013004575 A JP 2013004575A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- component
- tape
- cover tape
- electronic component
- peeling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)
Abstract
【課題】
作業員を介さず剥離後のカバーテープの搬送を行うことができ、これにより生産性が向上する部品供給装置を提供する。
【解決手段】
上記課題を解決するために、部品収納テープの位置を決定する位置決め装置と、カバーテープをキャリアテープから剥がす剥離装置と、該剥離装置で剥離したカバーテープをストックしておくカバーテープストッカーと、前記剥離装置で剥離したカバーテープを前記カバーテープストッカーに送る羽付回転体と、前記カバーテープを剥離することで露出させられた電子部品を取出すための部品取出し孔とから成る電子部品露出装置を有することを特徴とする。
【選択図】図7
作業員を介さず剥離後のカバーテープの搬送を行うことができ、これにより生産性が向上する部品供給装置を提供する。
【解決手段】
上記課題を解決するために、部品収納テープの位置を決定する位置決め装置と、カバーテープをキャリアテープから剥がす剥離装置と、該剥離装置で剥離したカバーテープをストックしておくカバーテープストッカーと、前記剥離装置で剥離したカバーテープを前記カバーテープストッカーに送る羽付回転体と、前記カバーテープを剥離することで露出させられた電子部品を取出すための部品取出し孔とから成る電子部品露出装置を有することを特徴とする。
【選択図】図7
Description
本発明は部品供給装置及び電子部品装着装置に係り、特に、電子部品を部品収納部に収納保持しているキャリアテープから、部品収納部を覆っているカバーテープを剥離させることにより、電子部品を露出させる電子部品露出装置を備えているものに好適な部品供給装置及び電子部品装着装置に関する。
この種の部品供給装置は、通常、電子部品を収納する部品収納部が所定の間隔で並んで形成されたキャリアテープと部品収納部からの部品飛び出し防止のためにキャリアテープに形成された部品収納部を覆うように設けられたカバーテープからなる部品収納テープを、収納テープリールに巻き付けられた状態から順次繰り出して部品取出し位置まで間欠的に送るテープ送り装置と、部品収納部にある電子部品を露出させて電子部品を取出し可能にする電子部品露出装置とから概略構成されている。
図1に、従来の部品供給装置の概略を示す。該図に示すように、収納テープリール2に巻き付けられた部品収納テープ1は、図示していないガイドにより支持されながら、テープ送り装置3により矢印Aや矢印Bの方向に搬送される。収納テープリール2とテープ送り装置3の間に設けられた電子部品露出装置7は、電子部品を部品収納部に保持しているキャリアテープからカバーテープ6を剥離させることにより、電子部品を露出させるものである。
露出させられた電子部品は、部品吸着装着装置9が矢印Dのように上下に移動することにより、部品吸着装着装置9の先端部に保持させられる。部品吸着装着装置9が電子部品を先端部に保持する装置は、一般的には真空吸着装置であり、他にチャック機構などで保持することが考えられる。キャリアテープから剥離させられたカバーテープ6は、カバーテープ送り装置8により矢印Cの方向へ搬送させられて、図示しない収納庫などに収納される。
カバーテープ送り装置8は、例えば、収納テープリール2のようなリール状に形成され、リールが駆動源により回転するようにしてカバーテープ6を巻き取るようにしても良い。また、カバーテープ6が剥離され、電子部品が取り除かれたキャリアテープは、矢印B方向に搬送され、カッター部4で切断される。5は、その切断されたテープである。
図2を用いて部品収納テープを説明する。図2に示す如く、部品収納テープ1は、キャリアテープ10とカバーテープ6とから成っている。また、キャリアテープ10は、電子部品(図示せず)を収納する部品収納部13と、部品収納テープ1を移動させる搬送力をキャリアテープ10に作用させる送り孔14とから成っている。更に、カバーテープ6は、部品収納部13の搬送方向と直交する方向の水平方向両側にて、キャリアテープ10に接着されており、部品収納部13の中に封入されている電子部品が、キャリアテープ10から飛び出すことが無いようにしている。
通常、部品供給テープ1の全幅には、4mm、8mm・・・とさまざまな規格があり、また、カバーテープ6の厚みの仕様は、0.05〜0.1mmの範囲である。カバーテープ6は、主にPET系の材料からなり、キャリアテープ10は、紙やエンボス等の材料からなっている。
次に、このような部品供給装置から供給された電子部品を基板等に装着する電子部品装着装置について、図3を参照して説明する。
図3に示す如く、電子部品装着装置50の基台59上に、種々の電子部品をそれぞれの電子部品の取り出し位置(部品吸着位置)に1個ずつ供給する部品供給装置53の一部が着脱可能に複数個並んで設置固定されている。対向する部品供給装置53群の間には、基板搬送コンベア51が設けられている。
基板搬送コンベア51は、矢印Fの方向から搬送されてくる基板を所定の位置に位置決めして、基板52上に電子部品が装着された後、矢印Gの方向に搬送する。55は、基板52が搬送される方向と同方向に長い一対のXビームであり、その両端部には、図示していないアクチュエータ(例えば、リニアモータなど)が取り付けられている。このアクチュエータによりXビーム55は、基板52が搬送される方向と直交する方向に、Yビーム57に沿って移動可能に支持されており、部品供給装置53と基板52との間を行き来することが可能となっている。更に、Xビーム55には、図示していないアクチュエータ(例えば、リニアモータなど)により、Xビーム55の長手方向に、Xビームに沿って移動する部品吸着装着装置9が設置されている。
部品供給装置53と基板搬送コンベア51との間には、認識カメラ56とノズル保管部58が配置されている。認識カメラ56は、部品供給装置53にて部品吸着装着装置9に吸着した電子部品の位置ずれ情報を取得するためのもので、電子部品が基板搬送方向及び基板搬送方向と直交する方向にどれだけ位置ずれしているか、また回転角度はどの程度かを、電子部品を撮影することにより確認できる。言うまでもなく、撮影することにより、電子部品が吸着されているか否かを確認することもできる。
Xビーム55及びYビーム57が並行して動作することにより、電子部品が部品供給装置53から基板52上に移動する際に、部品吸着装着装置9は認識カメラ56上を通過させられ、前述した電子部品の位置ずれ情報を取得することができる。ノズル保管部58は、種々の電子部品を吸着及び装着するために必要な、部品吸着装着装置9に取り付けられた図示していない複数の交換用吸着ノズルを保管しておくところである。
電子部品に対応した吸着ノズルを取り付けるように指示された場合、部品吸着装着装置9は、Xビーム55及びYビーム57の並行動作により、ノズル保管部58まで移動させられ、吸着ノズルを交換するものである。
次に、上述した電子部品露出装置7の従来例について、図4及び図5を用いて説明する。
図4及び図5は、特許文献1に記載されている電子部品露出装置7を示すものである。該図に示す電子部品露出装置7は、部品収納テープ1を下からガイドする図示しない部品収納テープ1の搬送路近傍に、カバーテープ6をキャリアテープ10から剥離させるカバーテープ剥離装置15と、電子部品19を取出すための部品取出し部16とから成っている。そして、カバーテープ剥離装置15は、先端をカバーテープ6とキャリアテープ10の層間に挿入され、部品収納テープ1の移動にともないカバーテープ6をキャリアテープ10から剥離できるようになっている。
剥離後のカバーテープ6は、リターン棒17で反転させられ、巻き取り機構18により巻き取る構成となっている。尚、カバーテープ6とキャリアテープ10は、図4の矢印の部位で接合されている。
しかしながら、特許文献1に記載されている電子部品露出装置7では、剥離後のカバーテープ6はリターン棒17で反転させられ、更に、巻き取りハブ18により巻き取る構成となっているが、カバーテープ6は非常に薄くコシがないため、剥離後のカバーテープ6を巻き取りハブ18まで自動的に送ることは困難である。そのため、カバーテープ6の剥離が自動化できても、剥離後のカバーテープ6を巻き取りハブ18まで取り付ける時に作業員による作業が必要で、この点が生産性の向上の観点から解決すべき課題である。
本発明は上述の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、作業員を介さず剥離後のカバーテープの搬送を行うことができ、これにより生産性が向上する部品供給装置及び電子部品装着装置を提供することにある。
本発明の請求項1に記載の部品供給装置は、上記目的を達成するために、電子部品を収納する部品収納部が所定の間隔で並んで形成されたキャリアテープ及び該キャリアテープに形成された前記部品収納部を覆うように設けられたカバーテープからなる部品収納テープを、収納テープリールに巻き付けられた状態から順次繰り出して部品取出し位置まで送るテープ送り装置と、前記部品収納部にある前記電子部品を露出させて該電子備品を取出し可能にする電子部品露出装置とを備えた部品供給装置において、前記電子部品露出装置は、前記部品収納テープの位置を決定する位置決め装置と、前記カバーテープをキャリアテープから剥がす剥離装置と、該剥離装置で剥離したカバーテープをストックしておくカバーテープストッカーと、前記剥離装置で剥離したカバーテープを前記カバーテープストッカーに送る羽付回転体と、前記カバーテープを剥離することで露出させられた電子部品を取出すための部品取出し孔とから成ることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の部品供給装置は、上記目的を達成するために、電子部品を収納する部品収納部が所定の間隔で並んで形成されたキャリアテープ及び該キャリアテープに形成された前記部品収納部を覆うように設けられたカバーテープからなる部品収納テープを、収納テープリールに巻き付けられた状態から順次繰り出して部品取出し位置まで送るテープ送り装置と、前記部品収納部にある前記電子部品を露出させて該電子備品を取出し可能にする電子部品露出装置とを備えた部品供給装置において、前記電子部品露出装置は、前記部品収納テープの上面側に配置され、剥離前の前記カバーテープの上面と接触する構造体及び前記部品収納テープの下面側に配置され、該部品収納テープを下側から剥離前の前記カバーテープの上面と接触する前記構造体の方向へ押し付ける押付部材からなる位置決め装置と、前記部品収納テープが進行するのをガイドするテープ搬送路と、前記カバーテープを剥離する先端部が前記テープ搬送路より上方で、かつ、前記位置決め装置のうち剥離前の前記カバーテープの上面と接触する前記構造体よりは下方に配置されたカバーテープ剥離機構と、該カバーテープ剥離機構により露出させられた前記電子部品を前記キャリアテープの部品収納部から取出すための部品取出し部と、回転中心の位置が前記カバーテープ剥離機構の最下部より上方に位置し、回転により前記カバーテープ剥離機構に接触しながら該カバーテープ剥離機構の先端方向に進行する羽を備える羽付回転体と、該羽付回転体の近傍に配置され、該羽付回転体の羽と接触する突起機構を持った剥離後の前記カバーテープをストックしておくカバーテープストッカーとから成ることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の部品供給装置は、請求項1又は2の構成に加え、前記テープ送り装置は、第1のテープ送り装置と第2のテープ送り装置とから成り、該第1のテープ送り装置と第2のテープ送り装置との間に前記電子部品露出装置が配置されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の部品供給装置は、請求項1又は3の構成に加え、前記羽付回転体の羽は、回転に伴い前記剥離装置に変形しながら接触することを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の部品供給装置は、請求項1又は3の構成に加え、前記羽付回転体の羽は、前記剥離装置に接触しつつ、前記電子部品が進む反対の方向である前記剥離装置の先端方向に進むように回転することを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載の部品供給装置は、請求項1乃至5のいずれかの構成に加え、前記羽付回転体の羽は、板状に形成されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項7に記載の部品供給装置は、請求項1乃至5のいずれかの構成に加え、前記羽付回転体の羽は、リング状に形成されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項8に記載の部品供給装置は、請求項5の構成に加え、前記羽付回転体の回転中心は、前記剥離装置の最下部より上にあることを特徴とする。
また、本発明の請求項9に記載の部品供給装置は、請求項5の構成に加え、前記羽付回転体は、前記剥離装置に接触しつつ移動する羽の速度が、前記部品収納テープを送る速度より大きくなるように回転することを特徴とする。
また、本発明の請求項10に記載の部品供給装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載の構成に加え、前記位置決め装置は、前記カバーテープストッカーと連接して設けられ、かつ、前記羽付回転体の羽は、回転に伴い前記カバーテープストッカーの突起状の構造物に変形しつつ接触することを特徴とする。
また、本発明の請求項11に記載の部品供給装置は、請求項1乃至10のいずれかに記載の構成に加え、前記羽付回転体の羽は、柔軟に変形できる材質から成ることを特徴とする。
また、本発明の電子部品装着装置は、基台と、該基台上に、種々の電子部品をそれぞれの電子部品の取り出し位置に1個ずつ供給する着脱可能に複数個並んで設置固定された部品供給装置と、相対向する前記部品供給装置群の間に設けられ、搬送されてくる基板を所定の位置に位置決めし、前記基板上に前記電子部品が装着された後に搬送する基板搬送コンベアと、前記基板が搬送される方向と同方向に伸び、かつ、その両端部にアクチュエータが取り付けられている一対のXビームと、該Xビームと直交する方向に配置されたYビームと、前記Xビームの長手方向に設置され、該Xビームに沿って移動する部品吸着装着装置とを備え、前記Xビームは、アクチュエータにより前記基板が搬送される方向と直交する方向に前記Yビームに沿って移動可能に支持されていると共に、前記部品供給装置と基板との間を行き来することが可能となっている電子部品装着装置において、前記部品供給装置は、上記構成の部品供給装置であることを特徴とする。
本発明によれば、作業員を介さず剥離後のカバーテープの搬送を行うことができ、これにより生産性が向上する部品供給装置及び電子部品装着装置を得ることができる。
以下、本発明の部品供給装置の一実施例について、図面を用いて詳細に説明する。尚、符号は、従来と同一のものは同符号を使用し、その詳細説明は省略する。
図6を用いて本発明の実施例1の部品供給装置の概略構成を説明する。図6に示す部品供給装置が、図1に示した部品供給装置と異なる配置構成は、テープ搬送路中の第1のテープ送り装置3aの手前に第2のテープ送り装置3bを設け、その第1のテープ送り装置3aと第2のテープ送り装置3bの間に電子部品露出装置7を設置した点である。
このような配置構成の部品供給装置において、収納テープリール2に巻き付けられた部品収納テープ1は、図示していない部品供給装置の筐体に設けられた部品収納テープ1を取り込む取込口を介して部品供給装置に取り込まれ、図示していないテープ搬送路により支持されながら、第2のテープ送り装置3bにより矢印Aの方向に搬送される。
収納テープリール2は、取込口に取り替え可能に保持固定されても良いし、部品供給装置から離れた位置に保持されても良い。また、第2のテープ送り装置3bは、例えば、部品収納テープ1に設けられた孔と勘合する突起部を持つ歯車状のものであっても良いし、部品収納テープの上面と下面の挟み込む一対のローラを有して成るものであっても良い。
第1のテープ送り装置3aと第2のテープ送り装置3bの間に設けられた電子部品露出装置7は、電子部品を部品収納部に保持しているキャリアテープからカバーテープ6を剥離させることにより、電子部品を露出させるものである。
第1のテープ送り装置3aは、第2のテープ送り装置3bと同様に、例えば、部品収納テープ1に設けられた孔と勘合する突起部を持つ歯車状のものであっても良いし、部品収納テープの上面と下面の挟み込む一対のローラを有して成るものであっても良い。
露出させられた電子部品は、電子部品装着装置を構成する部品吸着装着装置9が矢印Dのように上下に移動することにより、部品吸着装着装置9の先端部に保持させられる。部品吸着装着装置9が電子部品を先端部に保持する装置は、一般的には真空吸着装置であり、他にチャック機構などで保持することが考えられる。
キャリアテープは、第1のテープ送り装置3aと第2のテープ送り装置3bにより矢印Bの方向に送られてカッター部4へ搬送され、カッター部4で切断される。5は、その切断されたテープである。一方で剥離させられたカバーテープ6は、電子部品が進む反対の方向に電子部品露出装置7を構成する羽付回転体により搬送される(詳細は後述する)。
図6に示す部品供給装置では、部品収納テープ1は、第2のテープ送り装置3bにより電子部品露出装置7に送り込まれる。部品収納テープ1の剛性などテープ状態に依存することなく確実に電子部品露出装置7に挿入させるためには、第1のテープ送り装置3aと第2のテープ送り装置3bとの距離を近接させても良いし、その結果、収納テープリール2と第2のテープ送り装置3bとの距離が長くなった場合には、図示していないが、1個以上の第3のテープ送り装置を別途設けても良い。
図7を用いて、本発明の実施例1の部品供給装置に搭載する電子部品露出装置7の概略構成を説明する。
該図に示す電子部品露出装置7は、部品収納テープ1の上面側に配置され、剥離前のカバーテープ6の上面と接触する構造体30及び部品収納テープ1の下面側に配置され、部品収納テープ1を下側から剥離前のカバーテープ6の上面と接触する構造体30の方向へ押し付ける押付部材31からなる位置決め装置32と、部品収納テープ1が図中矢印G方向に進行するのをガイドするテープ搬送路33と、カバーテープ6を剥離する先端部がテープ搬送路33より上方、かつ位置決め装置32のうち剥離前のカバーテープ6の上面と接触する構造体30よりは下方に配置されたカバーテープ剥離機構34と、カバーテープ剥離機構34により露出させられた電子部品をキャリアテープ10の部品収納部から取出すための部品取出し部16と、回転中心の位置35がカバーテープ剥離機構34の最下部より上方に位置し、回転によりカバーテープ剥離機構34に接触しながらカバーテープ剥離機構34の先端方向(電子部品が進む反対の方向)に進行する柔軟な板状の羽を備える羽付回転体36と、羽付回転体36の近傍に配置され、羽付回転体36の板状の羽と接触する突起機構37を持った剥離後のカバーテープ6をストックしておく空間であるカバーテープストッカー38とから成っており、カバーテープストッカー38は、図示しないが、カバーテープストッカー上部部材40と剥離前のカバーテープ6の上面と接触する構造体30とで囲われる空間である。
以上述べてきた電子部品露出装置7の構成より、剥離前のカバーテープ6の上面と接触する構造体30とカバーテープストッカー38は連接して設けられている。また、羽付回転体36は、回転方向39に示すよう反時計方向に回転をしている。
次に、図7に示した電子部品露出装置7の機能について説明する。
図7において、部品収納テープ1は、図中の矢印Gの方向に搬送されてきたとき、テープ搬送路33中に設けられた押付部材31により、部品収納テープ1の上面側に配置され、剥離前のカバーテープ6の上面と接触する構造体30に押しつけられ、上下方向の位置決めが精確に行われる。
尚、剥離前のカバーテープ6の上面と接触する構造体30と押付部材31は、合わせて位置決め装置32を構成しており、押付部材31は図中では板バネの様なものを記載しているが、押付機能があればどのような物でもかまわない。
部品収納テープ1が更に搬送されると、位置決めされた部品収納テープ1に対してカバーテープ剥離機構34は、カバーテープ6とキャリアテープ10の層間に先端が差し込まれ、カバーテープ6をキャリアテープ10から剥離することになる。ここで、カバーテープ剥離機構34は、テープ搬送路33よりは上面であり、かつ先端をカバーテープ6とキャリアテープ10の層間に挿入するために、カバーテープ6の厚み分位置決め装置32を構成する剥離前のカバーテープ6の上面と接触する構造体30よりは下方に配置されている。
更に搬送されると、キャリアテープ10については、カバーテープ剥離機構34の底部でカバーテープ6が取り去られた部位をカバーしながら進行することになり、外部から振動等の外力が加わっても、部品取出し部16まで電子部品の脱落を防ぐことができ、部品取出し部16において電子部品は部品吸着装着装置により取出される。
一方で剥離後のカバーテープ6は、カバーテープ6が剥離される前とは反対方向に、羽付回転体36の板状の羽により、掃き出されるように搬送される。羽付回転体36の回転は連続、間欠等いろいろ考えられるが、カバーテープ剥離機構34に接触しつつ移動する羽の平均速度が、カバーテープ6が剥離される平均速度より大きくなるように回転することにより、剥離後のカバーテープ6の搬送を行うことができる。
尚、カバーテープ剥離機構34に接触しつつ移動する羽の平均速度が、カバーテープ6が剥離される平均速度より小さくなるように回転した場合は、剥離されたカバーテープ6の吐き出しが間に合わず、詰りにつながることになる。
また、羽付回転体36の板状の羽は、カバーテープ6が剥離された直後から誘導力を発生し、この誘導力を発生するまでに必要な作業は発生しない。一方、カバーテープ6は薄膜であるため、剥離後は何らかの手段で進行方向を誘導しなければ、いずれかの場所に詰って動作不良につながる。
従来技術では、カバーテープ6をある程度の張力をかけ続ける方法が用いられているが、張力をかけすぎるとカバーテープ6が破断してしまう恐れがあり、破断しないように張力を調整するには、カバーテープの弛みを検知するセンサーをはじめとする複雑な機構を別途用意せねばならないことや、張力をかける装置まで剥離されたカバーテープ6を取り付ける作業が自動化できない等、改善の余地があった。
しかし、上述した本実施例の羽付回転体36を用いることで、これらの課題は解決される。但し、羽付回転体36は、長い距離にわたり剥離後のカバーテープ6を搬送することは難しいので、剥離後のカバーテープ6をストックしておくカバーテープストッカー38は、羽付回転体36の近傍に配置することが望ましく、位置決め装置32の一部であるカバーテープ6の上面と接触する構造体30とカバーテープストッカー38は、連接して設けることでこのような配置が可能となる。
また、特に図を用いた説明はしないが、カバーテープ6を部品供給装置の外に廃棄する場合は、廃棄口を羽付回転体36の近傍に配置することが望ましい。
更に、剥離後のカバーテープ6は、例えば静電気などにより、羽付回転体36の羽にまとわりつくことが考えられるが、そのままの状態が放置されると、剥離後のカバーテープ6は、羽付回転体36に巻き付き詰りの問題となる。
この問題は、カバーテープストッカー38に突起機構37を設け、羽付回転体36の羽が変形しつつ接触することで、突起機構37が羽付回転体36にまとわりつくカバーテープ6をそぎ落とすことで解決される。上述した突起機構37の形は様々なものが考えられるが、除電効果があるものを使用すれば、特に静電気による問題には効果が大きい。
次に、図8を用いて、本発明の実施例1の部品供給装置に搭載する他の電子部品露出装置7を説明する。
該図に示す電子部品露出装置7は、羽付回転体36aの羽の形状を、図8に示すようにリング状に形成したものである。他の構成は、図7に示した電子部品露出装置7と同様である。このように構成しても、その効果は上述した実施例と変わるところはない。
尚、羽付回転体の形状は、成形性や組立性により選べばよい。また、図を用いた説明は行わないが、予め反りを加えてある板状の形状等を用いてもよいし、羽付回転体36及び羽付回転体36aの羽は、ゴム、ポリイミド、PET、PEN等柔軟に変形できるものであれば、種々の物を適用できるので、性能、コスト等の折り合いから適当な物を選ぶことができる。
以上説明してきたように、本実施例によれば、電子部品露出装置7が部品収納テープ1の上面側に配置され、カバーテープ6の上面と接触する構造体30と、部品収納テープ1の下面側に配置され、部品収納テープ1を下側からカバーテープ6の上面と接触する構造体30の方向へ押し付ける押付部材31とからなる位置決め装置32と、部品収納テープ1が進行するテープ搬送路33とカバーテープ6を剥離する先端部がテープ搬送路33より上方で、かつ位置決め装置32のうちカバーテープ6の上面と接触する構造体30よりは下方に配置されたカバーテープ剥離機構34と、このカバーテープ剥離機構34により露出させられた電子部品をキャリアテープ10の部品収納部13から取出すための部品取出し部16と、回転中心がカバーテープ剥離機構34の最下部より上方に位置し、回転によりカバーテープ剥離機構34に柔軟な羽が接触しながらカバーテープ剥離機構34の先端方向(電子部品が進む反対の方向)に進行することで、剥離後のカバーテープ6をカバーテープストッカー38へと誘導する羽付回転体36、36aと、この羽付回転体36、36aの近傍に配置され、羽付回転体36、36aの羽と接触する突起機構37を持った剥離後のカバーテープ6をストックしておくカバーテープストッカー38とから構成することで、作業員を介さず剥離後のカバーテープの搬送を可能にし、部品供給装置の生産性を向上することが可能になる。
また、図を用いた説明は行わないが、上記構成の電子部品露出装置7は、電子部品装着装置9に搭載することで、カバーテープ6をキャリアテープ10から分離させること無く電子部品を露出させ、かつ電子部品の破損防止と電子部品の吸着性を確保し、生産性を向上させることが可能な電子部品装着装置9として提供することが可能となる。
尚、本発明の実施態様は、実施例1に限定されるものではなく、その技術思想の範囲内で種々変形可能であることは言うまでも無い。
1…部品収納テープ、2…収納テープリール、3…テープ送り装置、3a…第1のテープ送り装置、3b…第2のテープ送り装置、4…カッター部、5…切断されたテープ、6…カバーテープ、7…電子部品露出装置、8…カバーテープ送り装置、9…部品吸着装着装置、10…キャリアテープ、13…部品収納部、14…送り孔、15…カバーテープ剥離装置、16…部品取出し部、17…リターン棒、18…巻き取りハブ、19…電子部品、30…構造体、31…押付部材、32…位置決め装置、33…テープ搬送路、34…カバーテープ剥離機構、35…回転中心の位置、36、36a…羽付回転体、37…突起機構、38…カバーテープストッカー、39…回転方向、40…カバーテープストッカー上部部材、50…電子部品装着装置、51…基板搬送コンベア、52…基板、53…部品供給装置、55…Xビーム、56…認識カメラ、57…Yビーム、58…ノズル保管部、59…基台。
Claims (14)
- 電子部品を収納する部品収納部が所定の間隔で並んで形成されたキャリアテープ及び該キャリアテープに形成された前記部品収納部を覆うように設けられたカバーテープからなる部品収納テープを、収納テープリールに巻き付けられた状態から順次繰り出して部品取出し位置まで送るテープ送り装置と、前記部品収納部にある前記電子部品を露出させて該電子備品を取出し可能にする電子部品露出装置とを備えた部品供給装置において、
前記電子部品露出装置は、前記部品収納テープの位置を決定する位置決め装置と、前記カバーテープをキャリアテープから剥がす剥離装置と、該剥離装置で剥離したカバーテープをストックしておくカバーテープストッカーと、前記剥離装置で剥離したカバーテープを前記カバーテープストッカーに送る羽付回転体と、前記カバーテープを剥離することで露出させられた電子部品を取出すための部品取出し孔とから成ることを特徴とする部品供給装置。 - 電子部品を収納する部品収納部が所定の間隔で並んで形成されたキャリアテープ及び該キャリアテープに形成された前記部品収納部を覆うように設けられたカバーテープからなる部品収納テープを、収納テープリールに巻き付けられた状態から順次繰り出して部品取出し位置まで送るテープ送り装置と、前記部品収納部にある前記電子部品を露出させて該電子備品を取出し可能にする電子部品露出装置とを備えた部品供給装置において、
前記電子部品露出装置は、前記部品収納テープの上面側に配置され、剥離前の前記カバーテープの上面と接触する構造体及び前記部品収納テープの下面側に配置され、該部品収納テープを下側から剥離前の前記カバーテープの上面と接触する前記構造体の方向へ押し付ける押付部材からなる位置決め装置と、前記部品収納テープが進行するのをガイドするテープ搬送路と、前記カバーテープを剥離する先端部が前記テープ搬送路より上方で、かつ、前記位置決め装置のうち剥離前の前記カバーテープの上面と接触する前記構造体よりは下方に配置されたカバーテープ剥離機構と、該カバーテープ剥離機構により露出させられた前記電子部品を前記キャリアテープの部品収納部から取出すための部品取出し部と、回転中心の位置が前記カバーテープ剥離機構の最下部より上方に位置し、回転により前記カバーテープ剥離機構に接触しながら該カバーテープ剥離機構の先端方向に進行する羽を備える羽付回転体と、該羽付回転体の近傍に配置され、該羽付回転体の羽と接触する突起機構を持った剥離後の前記カバーテープをストックしておくカバーテープストッカーとから成ることを特徴とする部品供給装置。 - 請求項1又は2に記載の部品供給装置において、
前記テープ送り装置は、第1のテープ送り装置と第2のテープ送り装置とから成り、該第1のテープ送り装置と第2のテープ送り装置との間に前記電子部品露出装置が配置されていることを特徴とする部品供給装置。 - 請求項1又は3に記載の部品供給装置において、
前記羽付回転体の羽は、回転に伴い前記剥離装置に変形しながら接触することを特徴とする部品供給装置。 - 請求項1又は3に記載の部品供給装置において、
前記羽付回転体の羽は、前記剥離装置に接触しつつ、前記電子部品が進む反対の方向である前記剥離装置の先端方向に進むように回転することを特徴とする部品供給装置。 - 請求項1乃至5のいずれかに記載の部品供給装置において、
前記羽付回転体の羽は、板状に形成されていることを特徴とする部品供給装置。 - 請求項1乃至5のいずれかに記載の部品供給装置において、
前記羽付回転体の羽は、リング状に形成されていることを特徴とする部品供給装置。 - 請求項5に記載の部品供給装置において、
前記羽付回転体の回転中心は、前記剥離装置の最下部より上にあることを特徴とする部品供給装置。 - 請求項5に記載の部品供給装置において、
前記羽付回転体は、前記剥離装置に接触しつつ移動する羽の速度が、前記部品収納テープを送る速度より大きくなるように回転することを特徴とする部品供給装置。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載の部品供給装置において、
前記位置決め装置は、前記カバーテープストッカーと連接して設けられ、かつ、前記羽付回転体の羽は、回転に伴い前記カバーテープストッカーの突起状の構造物に変形しつつ接触することを特徴とする部品供給装置。 - 請求項1乃至10のいずれかに記載の部品供給装置において、
前記羽付回転体の羽は、柔軟に変形できる材質から成ることを特徴とする部品供給装置。 - 基台と、該基台上に、種々の電子部品をそれぞれの電子部品の取り出し位置に1個ずつ供給する着脱可能に複数個並んで設置固定された部品供給装置と、相対向する前記部品供給装置群の間に設けられ、搬送されてくる基板を所定の位置に位置決めし、前記基板上に前記電子部品が装着された後に搬送する基板搬送コンベアと、前記基板が搬送される方向と同方向に伸び、かつ、その両端部にアクチュエータが取り付けられている一対のXビームと、該Xビームと直交する方向に配置されたYビームと、前記Xビームの長手方向に設置され、該Xビームに沿って移動する部品吸着装着装置とを備え、前記Xビームは、アクチュエータにより前記基板が搬送される方向と直交する方向に前記Yビームに沿って移動可能に支持されていると共に、前記部品供給装置と基板との間を行き来することが可能となっている電子部品装着装置において、
前記部品供給装置は、請求項1乃至11のいずれかに記載の部品供給装置であることを特徴とする電子部品装着装置。 - 請求項12に記載の電子部品装着装置において、
前記部品供給装置と基板搬送コンベアとの間に、前記部品吸着装着装置で吸着した電子部品の位置ずれ情報を取得するか及び/又は前記電子部品が吸着されているか否かを確認するための認識カメラが配置されていることを特徴とする電子部品装着装置。 - 請求項12又は13に記載の電子部品装着装置において、
前記部品供給装置と基板搬送コンベアとの間に、前記部品吸着装着装置に取り付けられている吸着ノズルの交換用吸着ノズルが保管されているノズル保管部が配置されていることを特徴とする電子部品装着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011131230A JP2013004575A (ja) | 2011-06-13 | 2011-06-13 | 部品供給装置及び電子部品装着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011131230A JP2013004575A (ja) | 2011-06-13 | 2011-06-13 | 部品供給装置及び電子部品装着装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013004575A true JP2013004575A (ja) | 2013-01-07 |
Family
ID=47672878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011131230A Withdrawn JP2013004575A (ja) | 2011-06-13 | 2011-06-13 | 部品供給装置及び電子部品装着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013004575A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114554825A (zh) * | 2020-11-25 | 2022-05-27 | 深圳科宏健科技有限公司 | 一种smt料带接驳方法 |
-
2011
- 2011-06-13 JP JP2011131230A patent/JP2013004575A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114554825A (zh) * | 2020-11-25 | 2022-05-27 | 深圳科宏健科技有限公司 | 一种smt料带接驳方法 |
CN114554825B (zh) * | 2020-11-25 | 2024-05-17 | 深圳科宏健科技有限公司 | 一种smt料带接驳方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6498103B2 (ja) | 部品供給装置 | |
KR101995286B1 (ko) | 전자 부품 공급 장치, 릴 장치, 테이프 처리 장치 및 부품 수납 테이프의 보급 방법 | |
JP6004270B2 (ja) | カバーテープ剥離方法、および、テープフィーダ | |
JP6007253B2 (ja) | 部品供給装置及び電子部品装着装置 | |
CN109328013B (zh) | 电子部件供给装置、电子部件安装装置及电子部件供给方法 | |
JP5487022B2 (ja) | 部品装着装置、及び部品供給装置 | |
JP2014086502A (ja) | 部品供給装置および部品供給方法 | |
JP5958707B2 (ja) | 部品供給装置および部品供給方法 | |
US20130319621A1 (en) | Tape feeder and parts mounting device | |
JP5445537B2 (ja) | テープフィーダ、部品実装装置及び部品実装方法 | |
JP2011204961A (ja) | 電子部品供給装置及び装着装置 | |
WO2014192639A1 (ja) | 部品供給装置、及び部品実装装置 | |
US10631449B2 (en) | Tape processing method and tape repair member | |
KR101182847B1 (ko) | 보강판 부착장치 | |
JP2013004575A (ja) | 部品供給装置及び電子部品装着装置 | |
JP7137319B2 (ja) | 電子部品供給装置及び電子部品実装装置 | |
JP2011171419A (ja) | 部品実装装置および部品実装方法 | |
JP5559735B2 (ja) | 部品供給装置 | |
JP5684054B2 (ja) | 部品供給装置及び電子部品装着装置 | |
CN112237058B (zh) | 带式供料器 | |
JP6301731B2 (ja) | 部品供給装置、及び部品実装装置 | |
JP5962993B2 (ja) | 部品実装機 | |
JP7030556B2 (ja) | 電子部品供給装置及び電子部品実装装置 | |
JP2018032763A (ja) | テープ切断装置、部品実装機 | |
JP6427762B2 (ja) | テープフィーダ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20140902 |