JP5958621B2 - アキュームレータ - Google Patents

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Description

本発明は、圧縮機の近傍に設置され、気液二相状態の冷媒をガス冷媒と液冷媒とに分離するアキュームレータに関する。
従来、空気調和機は、圧縮機の近傍に設置されるアキュームレータを備えている。アキュームレータは、圧縮機に吸引される気液二相状態の冷媒をガス冷媒と液冷媒とに分離して、液冷媒が圧縮機に流入することを防止する。
圧縮機は、その内部に設置されている圧縮機構によって、アキュームレータからガス冷媒を周期的に吸引する。これにより、アキュームレータのケーシングの内部空間では、ガス冷媒の圧力変動が発生する。この圧力変動は、ケーシングとの共鳴を引き起こし、その結果、ケーシングの内部空間では、400Hz〜900Hzの内部空間共鳴が発生する。内部空間共鳴は、アキュームレータの振動の原因となる。そのため、内部空間共鳴を除去するための種種の方法が採用されている。例えば、特許文献1(実開平3−83779号公報)には、ケーシングの内部空間に2枚の共鳴抑制部材が設置されている。これらの共鳴抑制部材は、ケーシングの長手方向の中央部近傍に設置され、内部空間共鳴を低減する効果を有している。しかし、これらの共鳴抑制部材が設置されていても、アキュームレータの振動が十分に低減されない場合がある。
本発明の目的は、ケーシングの内部空間の圧力変動に起因する共鳴を除去して、騒音を低減することができるアキュームレータを提供することである。
本発明の第1観点に係るアキュームレータは、ガス冷媒と液冷媒とを分離するための装置である。アキュームレータは、ケーシングと、出口管と、バッフルと、共鳴抑制部材とを備える。出口管は、ケーシングの内部空間に収容され、鉛直方向に延びている。バッフルは、ケーシングの内部空間に収容される。共鳴抑制部材は、ケーシングの内部空間に設置される。ケーシングは、鉛直方向に沿う円筒軸を有する円筒部と、円筒部の上端と連結される上蓋部と、円筒部の下端と連結される下蓋部とを有する。上蓋部は、入口孔を有する。バッフルは、入口孔から内部空間に流入した液冷媒が出口管に直接的に流入することを防止する。共鳴抑制部材は、円筒部の内周面に取り付けられている金属製の環状部材である。共鳴抑制部材は、上蓋部から下蓋部に向かって第1腹、節および第2腹を有する圧力の定常波が内部空間において発生している場合に、第1腹および第2腹の少なくとも一方の高さ位置の近傍の高さ位置に設置されている。
第1観点に係るアキュームレータは、ケーシングの円筒部の上端および下端の近傍の高さ位置に、共鳴抑制部材が取り付けられている。内部空間では、ガス冷媒の圧力変動に起因する定常波が発生する。定常波は、上蓋部から下蓋部に向かって第1腹、節および第2腹を有する。円筒部の上端および下端の近傍の高さ位置は、それぞれ、定常波の第1腹および第2腹が存在し、圧力変動が最大となる高さ位置である。すなわち、共鳴抑制部材は、圧力変動が最大となる高さ位置の近傍の高さ位置に取り付けられている。共鳴抑制部材は、圧力変動を妨げる効果を有する。そのため、内部空間において、圧力変動が最大となる高さ位置、すなわち、円筒部の上端および下端の近傍の高さ位置に共鳴抑制部材を取り付けることにより、圧力変動の振幅の最大値を減少させて、圧力変動に起因する共鳴を除去することができる。その結果、ケーシングの振動が抑えられ、運転中のアキュームレータから発生する騒音が低減される。
本発明の第2観点に係るアキュームレータは、第1観点に係るアキュームレータである。出口管の上端部は、ケーシングの鉛直方向の中心の高さ位置よりも上方に位置する。共鳴抑制部材は、第2腹の高さ位置の近傍の高さ位置のみに設置され、円筒部の下端の高さ位置から、円筒部の下端から上端に向かって円筒部の円筒軸方向の寸法の25%の距離だけ離れている高さ位置までの範囲に設置されている
本発明の第1観点乃至第2観点に係るアキュームレータは、ケーシングの内部空間の圧力変動に起因する共鳴を除去して、騒音を低減することができる。
本発明の実施形態に係るアキュームレータの縦断面図である。 図1の矢印IIで示される高さ位置における断面図である。 図1の矢印IIIで示される高さ位置における断面図である。 共鳴抑制部材の高さ位置を説明するための図である。 アキュームレータが接続される圧縮機の縦断面図である。 図5の矢印VIで示される高さ位置における断面図である。 比較例としての、共鳴抑制部材を備えないアキュームレータの縦断面模式図である。 実施例に係る第1ケーシングの形状、寸法および共鳴抑制部材の位置を示す図である。 実施例に係る第2ケーシングの形状、寸法および共鳴抑制部材の位置を示す図である。 第1ケーシングの高さ位置H1における解析結果である。 第1ケーシングの高さ位置H9における解析結果である。 第2ケーシングの高さ位置H1における解析結果である。 第2ケーシングの高さ位置H9における解析結果である。 変形例Aに係るアキュームレータの縦断面図である。 変形例Aに係るアキュームレータの縦断面図である。 変形例Bに係る共鳴抑制部材を示す図である。 変形例Cに係る、アキュームレータが接続される圧縮機の縦断面図である。 変形例Dに係る、上部共鳴抑制部材の平面図の一例である。 変形例Dに係る、下部共鳴抑制部材の平面図の一例である。 変形例Dに係る、下部共鳴抑制部材の平面図の一例である。 変形例Dに係る、下部共鳴抑制部材の平面図の一例である。 変形例Dに係る、下部共鳴抑制部材の平面図の一例である。 変形例Eに係る、アキュームレータの縦断面図である。 変形例Eに係る、上部共鳴抑制部材の外観図である。 変形例Eに係る、上部共鳴抑制部材の上面図である。
本発明の実施形態に係るアキュームレータ11について、図面を参照しながら説明する。
(1)アキュームレータの構成
図1は、アキュームレータ11の縦断面図である。アキュームレータ11は、空気調和装置等の冷媒回路に設けられる。冷媒回路において、アキュームレータ11は、後述する圧縮機101の吸入側に接続される。
アキュームレータ11は、圧縮機101に吸入される気液二相状態の冷媒をガス冷媒と液冷媒とに分離して、液冷媒が圧縮機101に流入することを防止する。冷媒は、例えば、R410AおよびR32である。アキュームレータ11は、主として、ケーシング12と、出口管13と、入口管14と、フィルタ15と、ホルダ16と、バッフル17と、2枚の共鳴抑制部材18,19とを備える。
(1−1)ケーシング
ケーシング12は、ドーム状の上蓋部21と、円筒形状の円筒部22と、ドーム状の下蓋部23とが気密的に接合された金属製の密閉容器である。ケーシング12は、上蓋部21、円筒部22および下蓋部23によって囲まれた空間である内部空間12aを有する。上蓋部21は、入口孔21aを有する。下蓋部23は、出口孔23aを有する。気液二相状態の冷媒は、入口孔21aから内部空間12aに流入する。気液二相状態の冷媒から分離されたガス冷媒は、出口孔23aから流出して圧縮機101に送られる。
(1−2)出口管
出口管13は、ケーシング12の下蓋部23の出口孔23aに取り付けられる管である。出口管13は、内部出口管13aと、外部出口管13bとから構成される。内部出口管13aは、ケーシング12の内部空間12aに収容され、鉛直方向に延びている。外部出口管13bは、出口孔23aの内周部と気密的に接合され、出口孔23aからケーシング12の外部空間に向かって延びている。外部出口管13bは、圧縮機101に接続されている。内部出口管13aの下端部は、外部出口管13bの内部空間12aにおける端部と接合されている。内部出口管13aの上端部は、ケーシング12の鉛直方向の中心の高さ位置よりも上方に位置している。
(1−3)入口管
入口管14は、ケーシング12の上蓋部21の入口孔21aに取り付けられる管である。入口管14は、入口孔21aの内周部と気密的に接合され、入口孔21aからケーシング12の外部空間に向かって延びている。入口管14は、ケーシング12の外部空間において、冷媒回路の配管(図示せず)に接続されている。
(1−4)フィルタ
フィルタ15は、ケーシング12の内部空間12aに収容される。フィルタ15は、ケーシング12の上蓋部21の入口孔21aから流入した冷媒を濾過して、冷媒に混入している異物を除去するための部材である。フィルタ15は、例えば、金属メッシュである。
(1−5)ホルダ
ホルダ16は、ケーシング12の内部空間12aに収容される。ホルダ16は、フィルタ15を内部空間12aの所定の位置に固定するための金属製の部材である。ホルダ16は、上蓋部21の内側の面に取り付けられている。
(1−6)バッフル
バッフル17は、ケーシング12の内部空間12aに収容される。バッフル17は、ケーシング12の上蓋部21の入口孔21aから流入した冷媒の液状成分が出口管13に直接的に流入することを防止するための金属製の薄板である。バッフル17の中央部は、鉛直方向上方に向かって凸状になっている。バッフル17は、フィルタ15の下方において、上蓋部21の内側の面に取り付けられている。
(1−7)共鳴抑制部材
共鳴抑制部材18,19は、ケーシング12の内部空間12aに収容され、ケーシング12の円筒部22の内周面に取り付けられる金属製の薄板である。図2は、図1の矢印IIで示される高さ位置における断面図である。図3は、図1の矢印IIIで示される高さ位置における断面図である。図2および図3に示されるように、共鳴抑制部材18,19は、ケーシング12の上部および下部にそれぞれ取り付けられる環状部材である。共鳴抑制部材18,19の外周面全体が円筒部22の内周面に接合されることにより、共鳴抑制部材18,19はケーシング12に固定されている。以下、必要に応じて、図2に示される上方の共鳴抑制部材18を上部共鳴抑制部材18と呼び、図3に示される下方の共鳴抑制部材19を下部共鳴抑制部材19と呼ぶ。
上部共鳴抑制部材18は、上蓋部21と円筒部22との接合部の近傍の高さ位置に取り付けられる。下部共鳴抑制部材19は、円筒部22と下蓋部23との接合部の近傍の高さ位置に取り付けられる。上部共鳴抑制部材18および下部共鳴抑制部材19の高さ位置について説明する。図4は、円筒部22に取り付けられる上部共鳴抑制部材18および下部共鳴抑制部材19の高さ位置を説明するための図である。図4には、円筒部22のみの縦断面図が示されている。図4において、円筒部22は、模式的に円柱として示されている。図4には、円筒部22の上面の中心と下面の中心とを連結する円筒軸22aが示されている。円筒軸22aは、鉛直方向に平行である。
以下、円筒部22の鉛直方向の寸法をLとして、円筒部22の下端の高さ位置をゼロとして、円筒部22の上端の高さ位置をLとする。図4の左側には、高さ位置を表す鉛直方向の座標軸22bが示されている。例えば、円筒部22の鉛直方向の中心の高さ位置は、L/2である。上部共鳴抑制部材18の高さ位置は、3L/4からLまでの範囲内にあり、Lに近いほど好ましい。下部共鳴抑制部材19の高さ位置は、ゼロからL/4までの範囲内にあり、ゼロに近いほど好ましい。図4において、高さ位置が3L/4からLまでの範囲はR1で示され、高さ位置がゼロからL/4までの範囲はR2で示されている。
言い換えると、上部共鳴抑制部材18は、円筒部22の上端の高さ位置(L)から、円筒部22の上端から下端に向かって円筒部22の円筒軸22a方向の寸法Lの25%の距離だけ離れている高さ位置(3L/4)までの範囲R1に設置される。下部共鳴抑制部材19は、円筒部22の下端の高さ位置(ゼロ)から、円筒部22の下端から上端に向かって円筒部22の円筒軸22a方向の寸法の25%の距離だけ離れている高さ位置(L/4)までの範囲R2に設置されている。
(2)圧縮機の構成
次に、アキュームレータ11と接続される圧縮機101の構成について説明する。図5は、圧縮機101の縦断面図である。圧縮機101は、スイング式の圧縮機である。圧縮機101は、主として、圧縮機ケーシング111と、圧縮機構115と、駆動モータ116と、クランク軸117と、吸入管119と、吐出管120とから構成される。
(2−1)圧縮機ケーシング
圧縮機ケーシング111は、鉛直方向に延びている円筒形状の金属製の密閉容器である。圧縮機ケーシング111は、主として、圧縮機構115と、駆動モータ116とを収容する。圧縮機構115および駆動モータ116は、クランク軸117によって連結されている。クランク軸117は、圧縮機ケーシング111の内部空間において、鉛直方向に延びるように配置されている。圧縮機ケーシング111の外周面は、アキュームレータ11を圧縮機101に固定するためのアキュームレータ支持台154が取り付けられている。
(2−2)圧縮機構
圧縮機構115は、主として、ピストン121と、ブッシュ122と、フロントヘッド123と、シリンダブロック124と、リアヘッド125とから構成される。圧縮機構115は、圧縮機ケーシング111の底部に貯められている冷凍機油に浸漬されている。冷凍機油は、圧縮機構115の摺動部に供給される潤滑油である。図6は、図5の矢印VIで示される高さ位置における断面図である。
(2−2−1)シリンダブロック
シリンダブロック124は、シリンダ孔124aと、吸入孔124bと、吐出路124cと、ブッシュ収容孔124dと、ブレード収容孔124eとを形成する板状部材である。シリンダ孔124aは、シリンダブロック124を板厚方向に貫通する円柱形状の孔である。吸入孔124bは、シリンダブロック124の外周面からシリンダ孔124aに向かって貫通する孔である。吐出路124cは、シリンダ孔124aの内周面の一部がフロントヘッド123側において切り欠かれることによって形成される空間である。ブッシュ収容孔124dは、シリンダブロック124を板厚方向に貫通する孔である。ブッシュ収容孔124dは、板厚方向に沿って見た場合に、吸入孔124bと吐出路124cとの間に位置している。ブッシュ収容孔124dは、シリンダ孔124aと連通している。ブレード収容孔124eは、シリンダブロック124を板厚方向に貫通する孔である。ブレード収容孔124eは、ブッシュ収容孔124dと連通している。
シリンダ孔124aは、図6に示されるように、クランク軸117の偏心軸部117a、および、ピストン121のロータ部121aを収容する。ブッシュ収容孔124dは、ピストン121のブレード部121bおよびブッシュ122を収容する。ブレード収容孔124eは、ピストン121のブレード部121bを収容する。
圧縮機構115は、シリンダ室115aを形成する。シリンダ室115aは、フロントヘッド123、シリンダブロック124およびリアヘッド125に囲まれる空間である。シリンダ室115aは、ピストン121によって、吸入孔124bと連通する吸入室と、吐出路124cと連通する吐出室とに区画される。
(2−2−2)ピストン
ピストン121は、円筒形状のロータ部121aと、ロータ部121aの径方向外側に突出するブレード部121bとから構成される。ロータ部121aは、シリンダブロック124のシリンダ孔124aに収容される。ロータ部121aは、クランク軸117の偏心軸部117aに連結されている。クランク軸117が回転すると、ロータ部121aは、クランク軸117の回転軸を中心とする公転運動を行う。ブレード部121bは、ブッシュ122に挟まれながら揺動すると同時に、ブレード部121bの長手方向に沿って進退運動を行う。
(2−2−3)ブッシュ
ブッシュ122は、一対の略半円柱形状の金属部材である。ブッシュ122は、ピストン121のブレード部121bを挟み込んだ状態で、ブッシュ収容孔124dにおいて揺動することができる。
(2−2−4)フロントヘッド
フロントヘッド123は、シリンダブロック124の吐出路124c側を覆う部材である。フロントヘッド123は、圧縮機ケーシング111の内周面に接合されている。フロントヘッド123は、軸受部123aを有する。軸受部123aは、クランク軸117を支持する。フロントヘッド123は、シリンダ室115aで圧縮された冷媒ガスを、圧縮機構115の外部空間に導く開口(図示せず)を有している。
(2−2−5)リアヘッド
リアヘッド125は、シリンダブロック124の吐出路124c側の反対側を覆う部材である。リアヘッド125は、軸受部125aを有する。軸受部125aは、クランク軸117を支持する。
(2−3)駆動モータ
駆動モータ116は、圧縮機構115の上方に配置され、主として、ステータ151とロータ152とから構成される。ステータ151は、圧縮機ケーシング111の内周面に固定される環状部材である。ロータ152は、ステータ151の内周面と僅かな隙間を形成するように、ステータ151の内側に設置される円筒形状の部材である。
ステータ151は、その内周面から内側に突出している複数のティース(図示せず)を有する。各ティースは、銅線が巻かれてコイルを形成する。ステータ151の上端部および下端部には、コイルエンド153が形成されている。ステータ151の外周面は、ステータ151の上端から下端に亘って形成される溝であって、周方向に一定の間隔で配置されているコアカット(図示せず)が形成されている。
ロータ152は、クランク軸117に連結されている。クランク軸117が回転すると、ロータ152は、クランク軸117の回転軸を中心に回転することができる。
(2−4)クランク軸
クランク軸117は、図5に示されるように、鉛直方向下方の端部に設けられている偏心軸部117aを有する。クランク軸117は、鉛直方向上方の端部において、駆動モータ116に連結されている。
(2−5)吸入管
吸入管119は、圧縮機ケーシング111の側壁部を貫通して取り付けられる管である。吸入管119の一端は、シリンダブロック124の吸入孔124bに嵌め込まれている。吸入管119の他端は、アキュームレータ11の出口管13に連結されている。
(2−6)吐出管
吐出管120は、圧縮機ケーシング111の上壁部を貫通して取り付けられる管である。吐出管120の一端は、圧縮機ケーシング111の内部空間において、駆動モータ116の上方に位置している。吐出管120の他端は、冷媒回路の配管(図示せず)に接続されている。
(3)アキュームレータの特徴
アキュームレータ11の内部空間12aでは、気液二相状態の冷媒がガス冷媒と液冷媒とに分離される。最初に、気液二相状態の冷媒が、入口管14の内部を流れて、内部空間12aに流入する。次に、気液二相状態の冷媒は、フィルタ15を通過して、冷媒に混入している異物が除去される。次に、気液二相状態の冷媒は、バッフル17に衝突する。これにより、バッフル17の表面には、気液二相状態の冷媒に含まれる液冷媒が付着する。バッフル17に付着した液冷媒は、バッフル17の表面を外縁部に向かって流れ、内部空間12aを落下して、ケーシング11の下方に貯留される。一方、気液二相状態の冷媒に含まれるガス冷媒は、内部空間12aから出口管13に流入する。ガス冷媒は、出口管13の内部を流れて、圧縮機101の吸入管119に流入する。
アキュームレータ11において分離されたガス冷媒は、圧縮機101に吸引される。圧縮機101の圧縮機構115において、ガス冷媒は、ピストン121の公転運動と同期して、周期的にシリンダ室115aに吸引される。そのため、圧縮機101によるガス冷媒の吸入工程に起因して、アキュームレータ11の内部空間12aでは、ガス冷媒の圧力変動が発生する。具体的には、圧縮機101がガス冷媒を吸入している間は、内部空間12aの圧力は減少し、圧縮機101がガス冷媒を圧縮している間は、内部空間12aの圧力は増加する。すなわち、ガス冷媒の圧力変動は、内部空間12aにおける圧力の周期的な変化である。
図7は、比較例としての、共鳴抑制部材18,19を備えないアキュームレータ211の縦断面模式図である。図7において、アキュームレータ211のケーシング212は、模式的に円筒形状で示されている。図7には、この円筒の上面の中心と下面の中心とを連結する円筒軸212aが示されている。円筒軸212aは、鉛直方向に平行である。以下、ケーシング212の鉛直方向の寸法をLとする。
アキュームレータ211のケーシング212の内部空間では、ガス冷媒の圧力変動に起因して、鉛直方向に定常波が発生する。定常波の基本周波数は、波長が2Lである場合の周波数である。定常波の基本周波数は、ケーシング212の鉛直方向の寸法Lにもよるが、400Hz〜900Hzである。図7には、定常波の振幅が最大である時における第1波W1および第2波W2が、それぞれ、実線および点線で示されている。図7に示される矢印は、ケーシング212に作用するガス冷媒の荷重の分布を表す。実線の矢印は、第1波W1が発生している時に、ケーシング212に作用するガス冷媒の圧力の分布を表す。点線の矢印は、第2波W2が発生している時に、ケーシング212に作用するガス冷媒の圧力の分布を表す。ケーシング212の内部空間では、定常波の基本周波数で、第1波W1と第2波W2とが交互に発生する。なお、アキュームレータ211の水平方向の断面内では、圧力分布は、円筒軸212aを中心に対称である。
第1波W1および第2波W2は、ケーシング212の上端から下端に向かって、第1腹P1、節P2および第2腹P3を有する。第1腹P1および第2腹P3は、それぞれ、ケーシング212の上端および下端の高さ位置にあり、圧力変動が最大となる高さ位置である。節P2は、ケーシング212の鉛直方向の中心の高さ位置にあり、圧力変動がゼロとなる高さ位置である。
比較例としてのアキュームレータ211では、上述の定常波がケーシング212と共鳴することで、図7に示される矢印の方向にケーシング212が振動する。その結果、ケーシング212から騒音が発生する。
一方、本実施形態に係るアキュームレータ11では、ケーシング12の円筒部22の上端および下端の近傍の高さ位置に、それぞれ、上部共鳴抑制部材18および下部共鳴抑制部材19が取り付けられている。比較例としてのアキュームレータ211において、ケーシング212の上端および下端の近傍の高さ位置は、それぞれ、定常波の第1腹P1および第2腹P3が存在し、圧力変動が最大となる高さ位置である。すなわち、本実施形態において、上部共鳴抑制部材18および下部共鳴抑制部材19は、内部空間12aにおける圧力変動が最大となる高さ位置の近傍の高さ位置に取り付けられている。
上部共鳴抑制部材18および下部共鳴抑制部材19は、圧力変動を妨げる効果を有する。そのため、アキュームレータ11の内部空間12aにおいて、圧力変動が最大となる高さ位置、すなわち、ケーシング12の上端および下端の近傍の高さ位置に、上部共鳴抑制部材18および下部共鳴抑制部材19を取り付けることにより、圧力変動の振幅の最大値を減少させて、圧力変動に起因する共鳴を除去することができる。その結果、アキュームレータ11のケーシング12の振動が抑えられ、運転中のアキュームレータ11から発生する騒音が低減される。
(4)実施例
次に、上部共鳴抑制部材18および下部共鳴抑制部材19の圧力変動を妨げる効果をシミュレーションで解析した結果について説明する。このシミュレーションの解析結果から、圧力変動を妨げる効果が生じる、上部共鳴抑制部材18および下部共鳴抑制部材19の高さ位置の範囲について検討した。具体的には、円筒形状を有する仮想的な第1ケーシング91および第2ケーシング92の内部空間における圧力変動を算出した。第1ケーシング91は、大型のスイング式圧縮機に取り付けられるアキュームレータのケーシングを想定している。第2ケーシング92は、小型のスイング式圧縮機に取り付けられるアキュームレータのケーシングを想定している。第1ケーシング91および第2ケーシング92の内部空間には、それぞれ、上部共鳴抑制部材18および下部共鳴抑制部材19に相当する仮想的な共鳴抑制部材が取り付けられている。
図8は、第1ケーシング91の概念図である。図9は、第2ケーシング92の概念図である。第1ケーシング91および第2ケーシング92の円筒形状の回転軸は、鉛直方向に沿っている。第1ケーシング91の鉛直方向の寸法Lは、210.8mmである。第1ケーシング91の径Dは、71.0mmである。第2ケーシング92の鉛直方向の寸法Lは、129.0mmである。第2ケーシング92の径Dは、47.8mmである。
第1ケーシング91は、出口管91aおよび入口管91bを有する。第2ケーシング92は、出口管92aおよび入口管92bを有する。出口管91a,92aは、実施形態の出口管13に相当する。入口管91b,92bは、実施形態の入口管14に相当する。出口管91a,92aは、それぞれ、ケーシング91,92の下端面を貫通している。出口管91a,92aの端部は、それぞれ、ケーシング91,92の内部空間に位置している。入口管91b,92bの端部は、それぞれ、ケーシング91,92の上端面の高さ位置にある。
図8,9に示されるように、9箇所の高さ位置H1〜H9が定義される。H1〜H9は、鉛直方向において等間隔に配置されている。H1は、ケーシング91,92の上端の高さ位置である。H2は、ケーシング91,92の上端から、下端に向かって、L/8だけ離れた高さ位置である。H3は、ケーシング91,92の上端から、下端に向かって、L/4だけ離れた高さ位置である。H4は、ケーシング91,92の上端から、下端に向かって、3L/8だけ離れた高さ位置である。H5は、ケーシング91,92の上端と下端との中間の高さ位置である。H6は、ケーシング91,92の下端から、上端に向かって、3L/8だけ離れた高さ位置である。H7は、ケーシング91,92の下端から、上端に向かって、L/4だけ離れた高さ位置である。H8は、ケーシング91,92の下端から、上端に向かって、L/8だけ離れた高さ位置である。H9は、ケーシング91,92の下端の高さ位置である。ケーシング91,92の内部空間において、出口管91a,92aの端部の高さ位置は、H3である。
仮想的な共鳴抑制部材の取り付け位置のパターンは、5通りのパターンPT1〜PT5から構成される。パターンPT1では、H5のみに共鳴抑制部材が取り付けられている。パターンPT2では、H4およびH6に共鳴抑制部材が取り付けられている。パターンPT3では、H3およびH7に共鳴抑制部材が取り付けられている。パターンPT4では、H2およびH8に共鳴抑制部材が取り付けられている。パターンPT5では、H1およびH9の近傍の高さ位置であって、ケーシング91,92と接しない高さ位置に共鳴抑制部材が取り付けられている。パターンPT5では、ケーシング91,92の端面と共鳴抑制部材との間の間隔は、1mmである。
図10,11は、第1ケーシング91の解析結果である。図12,13は、第2ケーシング92の解析結果である。図10,12は、高さ位置H1における圧力変動の解析結果である。図11,13は、高さ位置H9における圧力変動の解析結果である。図10〜13において、横軸は、ケーシング91,92の内部空間で発生する定常波の周波数(Hz)を表し、縦軸は、ケーシング91,92の内部空間で発生する圧力変動の大きさ(MPa)を表す。
図10〜13に示されるように、周波数400Hz〜900Hzにおいて、パターンPT3〜PT5の圧力変動の最大値は、パターンPT1,PT2の圧力変動の最大値よりも低い。すなわち、パターンPT3〜PT5では、共鳴抑制部材によって圧力変動が妨げられる効果が確認された。また、この効果は、ケーシング91,92の高さおよび径によらないことも確認された。従って、共鳴抑制部材の高さ位置がH1〜H3およびH7〜H9の範囲内になるように、共鳴抑制部材をケーシング91,92に取り付けることで、ケーシング91,92の内部空間における圧力変動が妨げられる効果が、シミュレーションによって確認された。
(5)変形例
(5−1)変形例A
本実施形態に係るアキュームレータ11は、2枚の共鳴抑制部材18,19を備えている。上部共鳴抑制部材18および下部共鳴抑制部材19は、それぞれ、ケーシング12の円筒部22の上端および下端の近傍の高さ位置に取り付けられている。
しかし、アキュームレータ11は、上部共鳴抑制部材18および下部共鳴抑制部材19の一方のみを備えていてもよい。この場合においても、上部共鳴抑制部材18または下部共鳴抑制部材19は、内部空間12aの圧力変動を妨げ、圧力変動に起因する共鳴を除去することができる。その結果、運転中のアキュームレータ11から発生する騒音が低減される。
図14および図15は、本変形例に係るアキュームレータ11の縦断面図である。図14に示されるアキュームレータ11は、実施形態のアキュームレータ11から下部共鳴抑制部材19を取り除いた構成を有している。図15に示されるアキュームレータ11は、実施形態のアキュームレータ11から上部共鳴抑制部材18を取り除いた構成を有している。
(5−2)変形例B
本実施形態に係るアキュームレータ11は、図2および図3に示されるような環状の共鳴抑制部材18,19を備えている。共鳴抑制部材18,19の外周面全体は、ケーシング12の円筒部22の内周面に接合されている。
しかし、共鳴抑制部材18,19は、環状部を有するのであれば、他の形状を有する部材であってもよい。図16は、図2と同様の断面図であって、本変形例の共鳴抑制部材118の一例を示す図である。共鳴抑制部材118は、環状部118aと、環状部118aの外周面から突出している2つの突起部118bとを有している。2つの突起部118bは、環状部118aの中心に対して対向するように配置されている。2つの突起部118bがケーシング12の円筒部22の内周面に接合されることにより、共鳴抑制部材118はケーシング12に固定される。この場合、環状部118aと円筒部22との間に隙間118cが形成される。バッフル17に衝突した液冷媒は、この隙間118cを通過して落下することができる。
本変形例では、実施形態において共鳴抑制部材18,19が設置される高さ位置の少なくとも一方に、共鳴抑制部材118が取り付けられる。なお、共鳴抑制部材118が有する突起部118bの数は、任意であってもよい。
(5−3)変形例C
本実施形態に係るアキュームレータ11と接続される圧縮機101は、図5に示されるように、1シリンダタイプの圧縮機である。しかし、圧縮機101は、2シリンダタイプの圧縮機でもよい。
図17は、本変形例におけるアキュームレータ311が接続される圧縮機301の縦断面図である。図17において、図5と共通する構成要素には、同じ参照符号が付されている。圧縮機301は、2シリンダタイプのスイング式の圧縮機である。圧縮機301は、圧縮機構315と、2本の吸入管319a,319bとを備えている。圧縮機構315は、2つのシリンダ室315a,315bを有している。圧縮機構315は、上方の吸入管319aから吸入した冷媒を上方のシリンダ室315aで圧縮し、下方の吸入管319bから吸入した冷媒を下方のシリンダ室315bで圧縮する。
アキュームレータ311は、主として、ケーシング312と、2つの出口管313a,313bと、入口管314と、フィルタ315と、ホルダ316と、バッフル317と、2枚の共鳴抑制部材318,319とを備える。入口管314、フィルタ315、ホルダ316およびバッフル317は、それぞれ、実施形態の入口管14、フィルタ15、ホルダ16およびバッフル17と同じである。2つの出口管313a,313bは、ケーシング312の底面を貫通して固定されている。出口管313aは、圧縮機構315の吸入管319aに連結されている。出口管313bは、圧縮機構315の吸入管319bに連結されている。共鳴抑制部材318,319は、それぞれ、実施形態の共鳴抑制部材18,19と同じ形状を有し、同じ高さ位置に取り付けられている。
なお、本変形例において、アキュームレータ311は、2枚の共鳴抑制部材318,319の一方のみを備えていてもよい。
(5−4)変形例D
本実施形態に係るアキュームレータ11の共鳴抑制部材18,19は、図2および図3に示されるように、中央部に円形の孔が1つ形成されている環状部材である。しかし、共鳴抑制部材18,19は、円形状以外の形状の孔を有してもよく、また、2つ以上の孔を有してもよい。次に、図18〜22を参照しながら、共鳴抑制部材18,19の変形例について説明する。
図18は、上部共鳴抑制部材18の一変形例である上部共鳴抑制部材418の平面図である。上部共鳴抑制部材418は、図5に示される1シリンダタイプの圧縮機101に接続されるアキュームレータ11、および、図17に示される2シリンダタイプの圧縮機301に接続されるアキュームレータ311に用いることができる。上部共鳴抑制部材418は、中央部に連通孔418aを有している。連通孔418aは、円形状以外の形状の孔である。図18に示される構成は、下部共鳴抑制部材19にも適用可能である。
図19は、下部共鳴抑制部材19の一変形例である下部共鳴抑制部材419の平面図である。下部共鳴抑制部材419は、図5に示される1シリンダタイプの圧縮機101に接続されるアキュームレータ11に用いることができる。下部共鳴抑制部材419は、1つの管通過孔419bと、6つの連通孔419aとを有している。管通過孔419bは、下部共鳴抑制部材419の中央部に形成され、出口管13aが通過する円形の孔である。管通過孔419bの径は、出口管13aの外径に等しい。連通孔419aは、管通過孔419bの周囲において、下部共鳴抑制部材419の中心に対して6回対称の位置に形成されている円形の孔である。なお、連通孔419aの形状は、円形に限られない。また、出口管13aは、管通過孔419bを通過する位置において、ロウ付け等によって下部共鳴抑制部材419に取り付けられてもよい。出口管13aを下部共鳴抑制部材419に取り付けることで、出口管13aの取り付け公差を小さくすることができる。
図20は、下部共鳴抑制部材19の一変形例である下部共鳴抑制部材519の平面図である。下部共鳴抑制部材519は、図5に示される1シリンダタイプの圧縮機101に接続されるアキュームレータ11に用いることができる。下部共鳴抑制部材519は、1つの管通過孔519bと、2つの連通孔519aとを有している。管通過孔519bは、下部共鳴抑制部材519の中央部に形成され、出口管13aが通過する円形の孔である。管通過孔519bの径は、出口管13aの外径に等しい。連通孔519aは、管通過孔519bの周囲において、下部共鳴抑制部材519の中心に対して2回対称の位置に形成されている扇形の孔である。なお、連通孔519aの形状は、扇形に限られない。また、出口管13aは、管通過孔519bを通過する位置において、ロウ付け等によって下部共鳴抑制部材519に取り付けられてもよい。出口管13aを下部共鳴抑制部材519に取り付けることで、出口管13aの取り付け公差を小さくすることができる。
図21は、変形例Cの共鳴抑制部材319の一変形例である下部共鳴抑制部材619の平面図である。下部共鳴抑制部材619は、図17に示される2シリンダタイプの圧縮機301に接続されるアキュームレータ311に用いることができる。下部共鳴抑制部材619は、2つの管通過孔619bと、2つの連通孔619aとを有している。2つの管通過孔619bは、下部共鳴抑制部材619の中央部に形成され、出口管313a,313bが通過する円形の孔である。管通過孔619bの径は、出口管313a,313bの外径に等しい。連通孔619aは、管通過孔619bの周囲において、下部共鳴抑制部材619の中心に対して2回対称の位置に形成されているアーチ状の孔である。なお、連通孔619aの形状は、アーチ状に限られない。また、出口管313a,313bは、管通過孔619bを通過する位置において、ロウ付け等によって下部共鳴抑制部材619に取り付けられてもよい。出口管313a,313bを下部共鳴抑制部材619に取り付けることで、出口管313a,313bの取り付け公差を小さくすることができる。
図22は、変形例Cの共鳴抑制部材319の一変形例である下部共鳴抑制部材719の平面図である。下部共鳴抑制部材719は、図17に示される2シリンダタイプの圧縮機301に接続されるアキュームレータ311に用いることができる。下部共鳴抑制部材719は、2つの管通過孔719bと、2つの連通孔719aとを有している。2つの管通過孔719bは、下部共鳴抑制部材719の中央部に形成され、出口管313a,313bが通過する円形の孔である。管通過孔719bの径は、出口管313a,313bの外径に等しい。連通孔719aは、管通過孔719bの周囲において、下部共鳴抑制部材719の中心に対して2回対称の位置に形成されている扇形の孔である。なお、連通孔719aの形状は、扇形に限られない。また、出口管313a,313bは、管通過孔719bを通過する位置において、ロウ付け等によって下部共鳴抑制部材719に取り付けられてもよい。出口管313a,313bを下部共鳴抑制部材719に取り付けることで、出口管313a,313bの取り付け公差を小さくすることができる。
なお、図18〜22は本変形例の例示に過ぎず、図18〜22に示される各共鳴抑制部材に形成される孔の形状、位置および数は、図18〜22に示される形態に限られない。また、本変形例は、変形例A,Bに適用可能である。
(5−5)変形例E
本実施形態に係るアキュームレータ11の共鳴抑制部材18,19は、金属製の薄板である。図1〜3に示されるように、共鳴抑制部材18,19は、ケーシング12の上部および下部にそれぞれ取り付けられる環状部材である。しかし、共鳴抑制部材18,19は、以下に説明するように、ケーシング12の内周面と接する面を有してもよい。
図23は、本変形例に係るアキュームレータ11の縦断面図である。アキュームレータ11は、ケーシング12の上部および下部にそれぞれ取り付けられる上部共鳴抑制部材818および下部共鳴抑制部材819を備えている。図24は、上部共鳴抑制部材818の外観図である。図25は、上部共鳴抑制部材818の上面図である。上部共鳴抑制部材818は、底面部818aと側壁部818bとから構成されている。底面部818aは、本実施形態の共鳴抑制部材18に相当する環状部材である。底面部818aの中央部には、円形状の孔818cが形成されている。側壁部818bは、底面部818aの外縁部から直立して形成されている筒状の部材である。底面部818aおよび側壁部818bは、互いに別々の部材でもよく、一体の部材でもよい。上部共鳴抑制部材818の側壁部818bの外周面と、ケーシング12の内周面とを接触させ、側壁部818bとケーシング12とをロウ付けまたは溶接等によって接合することで、上部共鳴抑制部材818がケーシング12に固定される。上部共鳴抑制部材818に関する上記の説明は、下部共鳴抑制部材819にも適用可能である。
また、本変形例は、変形例A〜Dに適用可能である。例えば、上部共鳴抑制部材818の底面部818aは、円形状以外の形状の孔を有してもよく、また、2つ以上の孔を有してもよい。具体的には、上部共鳴抑制部材818の底面部818aは、図18に示される孔を有してもよく、下部共鳴抑制部材819の底面部は、図19〜22に示される孔を有してもよい。
(5−6)変形例F
本実施形態では、圧縮機101の圧縮機構115は、スイング式の圧縮機構であるが、例えば、ロータリー式の圧縮機構、および、スクロール式の圧縮機構であってもよい。また、圧縮機構115は、二段圧縮機構を備えてもよい。
本発明に係るアキュームレータは、ケーシングの内部空間の圧力変動に起因する共鳴を除去して、騒音を低減することができる。
11 アキュームレータ
12 ケーシング
12a 内部空間
18 共鳴抑制部材
19 共鳴抑制部材
21 上蓋部
22 円筒部
22a 円筒軸
23 下蓋部
実開平3−83779号公報

Claims (2)

  1. ガス冷媒と液冷媒とを分離するためのアキュームレータ(11)であって、
    ケーシング(12)と、
    前記ケーシングの内部空間(12a)に収容され、鉛直方向に延びている出口管(13)と、
    前記内部空間に収容されるバッフル(17)と、
    前記内部空間に設置される共鳴抑制部材(18,19)と、
    を備え、
    前記ケーシングは、
    鉛直方向に沿う円筒軸(22a)を有する円筒部(22)と、
    前記円筒部の上端と連結され、入口孔(21a)を有する上蓋部(21)と、
    前記円筒部の下端と連結される下蓋部(23)と、
    を有し、
    前記バッフルは、前記入口孔から前記内部空間に流入した前記液冷媒が前記出口管に直接的に流入することを防止し、
    前記共鳴抑制部材は、前記円筒部の内周面に取り付けられている金属製の環状部材であり、前記上蓋部から前記下蓋部に向かって第1腹、節および第2腹を有する圧力の定常波が前記内部空間において発生している場合に、前記第1腹および前記第2腹の少なくとも一方の高さ位置の近傍の高さ位置に設置されている、
    アキュームレータ。
  2. 前記出口管の上端部は、前記ケーシングの鉛直方向の中心の高さ位置よりも上方に位置し、
    前記共鳴抑制部材は、前記第2腹の高さ位置の近傍の高さ位置のみに設置され、前記円筒部の前記下端の高さ位置から、前記円筒部の前記下端から前記上端に向かって前記円筒部の前記円筒軸方向の寸法の25%の距離だけ離れている高さ位置までの範囲に設置されている、
    請求項1に記載のアキュームレータ。
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