JP5956825B2 - 接続部材及びそれを備えた接続構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、接続部材及びそれを備えた接続構造体に関する。
この種の技術として、特許文献1は、本願の図11に示すように、電流が給電される一対の給電バスバー100・101と、一対の給電バスバー100・101の互いに対向する接触面100a・101aの間に介在される金属シート102と、を備えた給電構造103を開示している。金属シート102は、ハンダなどの塑性変形可能な金属材料により例えば40マイクロメートル程度の板状に形成されている。この金属シート102の存在により、接触面100a・101aの表面の微小な凹凸や、接触面100a・101aの傾きによる間隙が埋められ、もって、給電バスバー100・101間の接触抵抗が低下するとしている。
特開2011−159544号公報
しかしながら、上記特許文献1の構成には、耐食性を含む接続信頼性に関して改善の余地が残されている。
本願発明の目的は、高い接続信頼性を発揮する接続部材、及びそれを備えた接続構造体を提供することにある。
ボルト締結手段によって結合される第1金属部材及び第2金属部材間に挿入されて、前記第1金属部材及び前記第2金属部材を相互に電気的に接続するために用いられる接続部材であって、前記第1金属部材に対して接触する第1接触面と、前記第2金属部材に対して接触する第2接触面と、を有し、前記ボルト締結手段のボルトが貫通可能なボルト貫通孔が形成された、リング状の金属平板と、前記第1金属部材に対して対向し、前記第1接触面よりも内周側に配置され、前記金属平板の厚み方向において前記第1接触面よりも前記第1金属部材側に突出するリング状の第1シール部と、前記第1金属部材に対して対向し、前記第1接触面よりも外周側に配置され、前記金属平板の厚み方向において前記第1接触面よりも前記第1金属部材側に突出するリング状の第2シール部と、前記第2金属部材に対して対向し、前記第2接触面よりも内周側に配置され、前記金属平板の厚み方向において前記第2接触面よりも前記第2金属部材側に突出するリング状の第3シール部と、前記第2金属部材に対して対向し、前記第2接触面よりも外周側に配置され、前記金属平板の厚み方向において前記第2接触面よりも前記第2金属部材側に突出するリング状の第4シール部と、を備え、前記第1シール部と前記第3シール部は一体形成されて内周側シール部材を構成しており、前記内周側シール部材は、前記金属平板に保持されており、前記内周側シール部材は、前記第1シール部から外周側へ突出することで前記金属平板に対して前記第1金属部材側に隣接する第1突出部と、前記第3シール部から外周側へ突出することで前記金属平板に対して前記第2金属部材側に隣接する第3突出部と、を更に有し、前記内周側シール部材は、前記第1突出部と前記第3突出部によって前記金属平板に保持されており、前記第1突出部は、周方向において不連続的に形成されている、接続部材が提供される。
前記金属平板には、前記第1突出部を収容する第1収容溝が形成されている。
ボルト締結手段によって結合される第1金属部材及び第2金属部材間に挿入されて、前記第1金属部材及び前記第2金属部材を相互に電気的に接続するために用いられる接続部材であって、前記第1金属部材に対して接触する第1接触面と、前記第2金属部材に対して接触する第2接触面と、を有し、前記ボルト締結手段のボルトが貫通可能なボルト貫通孔が形成された、リング状の金属平板と、前記第1金属部材に対して対向し、前記第1接触面よりも内周側に配置され、前記金属平板の厚み方向において前記第1接触面よりも前記第1金属部材側に突出するリング状の第1シール部と、前記第1金属部材に対して対向し、前記第1接触面よりも外周側に配置され、前記金属平板の厚み方向において前記第1接触面よりも前記第1金属部材側に突出するリング状の第2シール部と、前記第2金属部材に対して対向し、前記第2接触面よりも内周側に配置され、前記金属平板の厚み方向において前記第2接触面よりも前記第2金属部材側に突出するリング状の第3シール部と、前記第2金属部材に対して対向し、前記第2接触面よりも外周側に配置され、前記金属平板の厚み方向において前記第2接触面よりも前記第2金属部材側に突出するリング状の第4シール部と、を備え、前記第1シール部と前記第3シール部は一体形成されて内周側シール部材を構成しており、前記内周側シール部材は、前記金属平板に保持されており、前記内周側シール部材は、前記第1シール部から外周側へ突出することで前記金属平板に対して前記第1金属部材側に隣接する第1突出部と、前記第3シール部から外周側へ突出することで前記金属平板に対して前記第2金属部材側に隣接する第3突出部と、を更に有し、前記内周側シール部材は、前記第1突出部と前記第3突出部によって前記金属平板に保持されており、前記第3突出部は、周方向において不連続的に形成されている、接続部材が提供される。
前記金属平板には、前記第3突出部を収容する第3収容溝が形成されている。
ボルト締結手段によって結合される第1金属部材及び第2金属部材間に挿入されて、前記第1金属部材及び前記第2金属部材を相互に電気的に接続するために用いられる接続部材であって、前記第1金属部材に対して接触する第1接触面と、前記第2金属部材に対して接触する第2接触面と、を有し、前記ボルト締結手段のボルトが貫通可能なボルト貫通孔が形成された、リング状の金属平板と、前記第1金属部材に対して対向し、前記第1接触面よりも内周側に配置され、前記金属平板の厚み方向において前記第1接触面よりも前記第1金属部材側に突出するリング状の第1シール部と、前記第1金属部材に対して対向し、前記第1接触面よりも外周側に配置され、前記金属平板の厚み方向において前記第1接触面よりも前記第1金属部材側に突出するリング状の第2シール部と、前記第2金属部材に対して対向し、前記第2接触面よりも内周側に配置され、前記金属平板の厚み方向において前記第2接触面よりも前記第2金属部材側に突出するリング状の第3シール部と、前記第2金属部材に対して対向し、前記第2接触面よりも外周側に配置され、前記金属平板の厚み方向において前記第2接触面よりも前記第2金属部材側に突出するリング状の第4シール部と、を備え、前記第2シール部と前記第4シール部は一体形成されて外周側シール部材を構成しており、前記外周側シール部材は、前記金属平板に保持されており、前記外周側シール部材は、前記第2シール部から内周側へ突出することで前記金属平板に対して前記第1金属部材側に隣接する第2突出部と、前記第4シール部から内周側へ突出することで前記金属平板に対して前記第2金属部材側に隣接する第4突出部と、を更に有し、前記外周側シール部材は、前記第2突出部と前記第4突出部によって前記金属平板に保持されており、前記第2突出部は、周方向において不連続的に形成されている、接続部材が提供される。
前記金属平板には、前記第2突出部を収容する第2収容溝が形成されている。
ボルト締結手段によって結合される第1金属部材及び第2金属部材間に挿入されて、前記第1金属部材及び前記第2金属部材を相互に電気的に接続するために用いられる接続部材であって、前記第1金属部材に対して接触する第1接触面と、前記第2金属部材に対して接触する第2接触面と、を有し、前記ボルト締結手段のボルトが貫通可能なボルト貫通孔が形成された、リング状の金属平板と、前記第1金属部材に対して対向し、前記第1接触面よりも内周側に配置され、前記金属平板の厚み方向において前記第1接触面よりも前記第1金属部材側に突出するリング状の第1シール部と、前記第1金属部材に対して対向し、前記第1接触面よりも外周側に配置され、前記金属平板の厚み方向において前記第1接触面よりも前記第1金属部材側に突出するリング状の第2シール部と、前記第2金属部材に対して対向し、前記第2接触面よりも内周側に配置され、前記金属平板の厚み方向において前記第2接触面よりも前記第2金属部材側に突出するリング状の第3シール部と、前記第2金属部材に対して対向し、前記第2接触面よりも外周側に配置され、前記金属平板の厚み方向において前記第2接触面よりも前記第2金属部材側に突出するリング状の第4シール部と、を備え、前記第2シール部と前記第4シール部は一体形成されて外周側シール部材を構成しており、前記外周側シール部材は、前記金属平板に保持されており、前記外周側シール部材は、前記第2シール部から内周側へ突出することで前記金属平板に対して前記第1金属部材側に隣接する第2突出部と、前記第4シール部から内周側へ突出することで前記金属平板に対して前記第2金属部材側に隣接する第4突出部と、を更に有し、前記外周側シール部材は、前記第2突出部と前記第4突出部によって前記金属平板に保持されており、前記第4突出部は、周方向において不連続的に形成されている、接続部材が提供される。
前記金属平板には、前記第4突出部を収容する第4収容溝が形成されている。
前記金属平板には、前記第1接触面及び前記第2接触面よりも内周側で、前記金属平板の厚み方向で貫通する内周側貫通孔が形成されており、前記内周側シール部材は、前記第1シール部と前記第3シール部を連結すると共に、前記内周側貫通孔内に配置される内周側連結部を更に有する。
前記金属平板には、前記第1接触面及び前記第2接触面よりも外周側で、前記金属平板の厚み方向で貫通する外周側貫通孔が形成されており、前記外周側シール部材は、前記第2シール部と前記第4シール部を連結すると共に、前記外周側貫通孔内に配置される外周側連結部を更に有する。
前記第1接触面と前記第1シール部との間には、前記第1シール部が圧縮変形した際の逃げとなる第1逃げ溝が形成されている。
前記第1接触面と前記第2シール部との間には、前記第2シール部が圧縮変形した際の逃げとなる第2逃げ溝が形成されている。
前記第2接触面と前記第3シール部との間には、前記第3シール部が圧縮変形した際の逃げとなる第3逃げ溝が形成されている。
前記第2接触面と前記第4シール部との間には、前記第4シール部が圧縮変形した際の逃げとなる第4逃げ溝が形成されている。
前記第1金属部材と、前記第2金属部材と、前記第1金属部材及び前記第2金属部材を結合する前記ボルト締結手段と、前記第1金属部材及び前記第2金属部材間に挿入される上記の接続部材と、を備えた、接続構造体が提供される。

本願発明によれば、前記第1金属部材と前記第1接触面との接触部分が密閉されるので、この接触部分における腐食を抑制することができる。同様に、前記第2金属部材と前記第2接触面との接触部分が密閉されるので、この接触部分における腐食を抑制することができる。従って、前記第1金属部材と前記第2金属部材との間の高い接続信頼性が実現される。
図1は、接続構造体の斜視図である。(第1実施形態) 図2は、接続構造体の分解斜視図である。(第1実施形態) 図3は、防水ワッシャーの斜視図である。(第1実施形態) 図4は、金属リングの斜視図である。(第1実施形態) 図5は、防水ワッシャーの平面図である。(第1実施形態) 図6は、図5のA-A線断面図である。(第1実施形態) 図7は、防水ワッシャーの斜視図である。(第2実施形態) 図8は、金属リングの斜視図である。(第2実施形態) 図9は、防水ワッシャーの平面図である。(第2実施形態) 図10は、図9のB-B線断面図である。(第2実施形態) 図11は、特許文献1の図1に相当する図である。
(第1実施形態)
以下、図1〜6を参照しつつ、本願発明の第1実施形態を説明する。
図1及び図2に示すように、接続構造体1は、上バスバー2(第1金属部材)と、下バスバー3(第2金属部材)と、ボルト締結手段4と、防水ワッシャー5(接続部材)と、によって構成されている。
上バスバー2は、銅,銅合金或いはアルミニウム等からなる電気伝導性の導電板を所望の形状に打ち抜いたものである。上バスバー2には、ボルト貫通孔2aが形成されている。上バスバー2は、下面2bを有している。
下バスバー3は、銅,銅合金或いはアルミニウム等からなる電気伝導性の導電板を所望の形状に打ち抜いたものである。下バスバー3には、ボルト貫通孔3aが形成されている。下バスバー3は、上面3bを有している。
そして、上バスバー2と下バスバー3は、上バスバー2の下面2bと下バスバー3の上面3bが対向するように平行に配置される。
ボルト締結手段4は、上バスバー2と下バスバー3を結合するためのものである。ボルト締結手段4は、ボルト4aとナット4bによって構成されている。
防水ワッシャー5は、ボルト締結手段4によって結合される上バスバー2及び下バスバー3間に挿入されて、上バスバー2及び下バスバー3を相互に電気的に接続するために用いられるものである。詳しくは、防水ワッシャー5は、上バスバー2及び下バスバー3間の電気的接続の信頼性を向上するためのものである。
図3〜図6に示すように、防水ワッシャー5は、リング状に形成された防水機能付きのワッシャーである。防水ワッシャー5は、金属リング7(金属平板)と内周側シール部材8、外周側シール部材9によって構成されている。
ここで、「軸方向」及び「径方向」、「周方向」を定義する。軸方向は、リング状の防水ワッシャー5の中心軸に対して平行な方向である。軸方向のうち、下バスバー3から上バスバー2を見る方向(図2を併せて参照)を上方向とし、上バスバー2から下バスバー3を見る方向を下方向とする。径方向は、リング状の防水ワッシャー5の径に対して平行な方向である。径方向のうち、防水ワッシャー5の中心に向かう方向を内方向とし、防水ワッシャー5の中心から離れる方向を外方向とする。周方向は、防水ワッシャー5の外周に対して平行な方向である。防水ワッシャー5は、軸方向及び径方向、周方向を有している。軸方向及び径方向、周方向は相互に直交している。
(金属リング7)
金属リング7は、図4に示すように、リング状の金属平板である。金属リング7は、例えば銅や銅合金に錫メッキしたものである。金属リング7は、上面7a、下面7b、内周面7c、外周面7dを有している。金属リング7の中心には、ボルト締結手段4のボルト4aが貫通可能なボルト貫通孔7eが形成されている。
上面7aは、軸方向に対して直交し、上方向を向く平面である。上面7aは、上バスバー2の下面2bに対して接触する面である(図2を併せて参照)。
下面7bは、軸方向に対して直交し、下方向を向く平面である。下面7bは、下バスバー3の上面3bに対して接触する面である(図2を併せて参照)。
内周面7c及び外周面7dは、径方向に対して直交する湾曲面である。
そして、金属リング7の上面7aには、3つの上面内周側収容溝10(第1収容溝)と、3つの上面外周側収容溝11(第2収容溝)が形成されている。各上面内周側収容溝10は、上面7aの内周側に形成されている。各上面内周側収容溝10は、周方向に等ピッチで形成されている。各上面内周側収容溝10は、上方向及び内方向に開口する窪みとして形成されている。各上面外周側収容溝11は、上面7aの外周側に形成されている。各上面外周側収容溝11は、周方向に例えば等ピッチで不連続的に形成されている。各上面外周側収容溝11は、上方向及び外方向に開口する窪みとして形成されている。
また、金属リング7の下面7bには、3つの下面内周側収容溝12(第3収容溝)と、3つの下面外周側収容溝13(第4収容溝)が形成されている。各下面内周側収容溝12は、下面7bの内周側に形成されている。各下面内周側収容溝12は、周方向に等ピッチで形成されている。各下面内周側収容溝12は、下方向及び内方向に開口する窪みとして形成されている。各下面外周側収容溝13は、下面7bの外周側に形成されている。各下面外周側収容溝13は、周方向に等ピッチで形成されている。各下面外周側収容溝13は、下方向及び外方向に開口する窪みとして形成されている。
なお、金属リング7に形成されている3つの位置決め孔14は、内周側シール部材8及び外周側シール部材9を金属リング7に対してインサート成形する際に、金属リング7を金型に対して位置決めするのに用いられる位置決め孔である。
(内周側シール部材8)
図6に示すように、内周側シール部材8は、金属リング7の内周側に配置され、金属リング7によって保持されるリング状のシール部材である。内周側シール部材8は、ゴムやエラストマーなどの弾性材料によって、インサート成形により形成されている。内周側シール部材8は、シール本体8aと、上方向突出部8b(第1シール部)と、下方向突出部8c(第3シール部)と、3つの上側突出部8d(第1突出部)と、3つの下側突出部8e(第3突出部)と、によって構成されている。
シール本体8aは、金属リング7の内周側に配置される環状の部分である。
上方向突出部8bは、シール本体8aから上方向に突出する環状の部分である。上方向突出部8bは、上バスバー2の下面2bに対して対向する(図2を併せて参照)。上方向突出部8bは、金属リング7の上面7aよりも内周側に配置される。上方向突出部8bは、金属リング7の厚み方向において上面7aよりも上バスバー2側に(上方向に)突出する。
下方向突出部8cは、シール本体8aから下方向に突出する環状の部分である。下方向突出部8cは、下バスバー3の上面3bに対して対向する(図2を併せて参照)。下方向突出部8cは、金属リング7の下面7bよりも内周側に配置される。下方向突出部8cは、金属リング7の厚み方向において下面7bよりも下バスバー3側に(下方向に)突出する。
3つの上側突出部8dは、上方向突出部8bから外周側へ突出することで、金属リング7に対して上バスバー2側に隣接する部分である。上方向突出部8bは、金属リング7よりも上バスバー2側に位置している。3つの上側突出部8dは、周方向において不連続的に形成されている。3つの上側突出部8dは、3つの上面内周側収容溝10に夫々収容されている。3つの上側突出部8dは、金属リング7の3つの上面内周側収容溝10の溝底面に対して上バスバー2側に夫々隣接している。
3つの下側突出部8eは、下方向突出部8cから外周側へ突出することで、金属リング7に対して下バスバー3側に隣接する部分である。下方向突出部8cは、金属リング7よりも下バスバー3側に位置している。3つの下側突出部8eは、周方向において不連続的に形成されている。3つの下側突出部8eは、3つの下面内周側収容溝12に夫々収容されている。3つの下側突出部8eは、金属リング7の3つの下面内周側収容溝12の溝底面に対して下バスバー3側に夫々隣接している。
そして、3つの上側突出部8d及び3つの下側突出部8eによって、内周側シール部材8は、金属リング7に保持されている。
(外周側シール部材9)
外周側シール部材9は、金属リング7の外周側に配置され、金属リング7によって保持されるリング状のシール部材である。外周側シール部材9は、ゴムやエラストマーなどの弾性材料によって、インサート成形により形成されている。外周側シール部材9は、シール本体9aと、上方向突出部9b(第2シール部)と、下方向突出部9c(第4シール部)と、3つの上側突出部9d(第2突出部)と、3つの下側突出部9e(第4突出部)と、によって構成されている。
シール本体9aは、金属リング7の外周側に配置される環状の部分である。
上方向突出部9bは、シール本体9aから上方向に突出する環状の部分である。上方向突出部9bは、上バスバー2の下面2bに対して対向する(図2を併せて参照)。上方向突出部9bは、金属リング7の上面7aよりも外周側に配置される。上方向突出部9bは、金属リング7の厚み方向において上面7aよりも上バスバー2側に(上方向に)突出する。
下方向突出部9cは、シール本体9aから下方向に突出する環状の部分である。下方向突出部9cは、下バスバー3の上面3bに対して対向する(図2を併せて参照)。下方向突出部9cは、金属リング7の下面7bよりも外周側に配置される。下方向突出部9cは、金属リング7の厚み方向において下面7bよりも下バスバー3側に(下方向に)突出する。
3つの上側突出部9dは、上方向突出部9bから内周側へ突出することで、金属リング7に対して上バスバー2側に隣接する部分である。上方向突出部9bは、金属リング7よりも上バスバー2側に位置している。3つの上側突出部9dは、周方向において不連続的に形成されている。3つの上側突出部9dは、3つの上面外周側収容溝11に夫々収容されている。3つの上側突出部9dは、金属リング7の3つの上面外周側収容溝11の溝底面に対して上バスバー2側に夫々隣接している。
3つの下側突出部9eは、下方向突出部9cから内周側へ突出することで、金属リング7に対して下バスバー3側に隣接する部分である。下方向突出部9cは、金属リング7よりも下バスバー3側に位置している。3つの下側突出部9eは、周方向において不連続的に形成されている。3つの下側突出部9eは、3つの下面外周側収容溝13に夫々収容されている。3つの下側突出部9eは、金属リング7の3つの下面外周側収容溝13の溝底面に対して下バスバー3側に隣接している。
そして、3つの上側突出部9d及び3つの下側突出部9eによって、外周側シール部材9は、金属リング7に保持されている。
(接続構造体1の組立)
図2及び図6に示すように、上バスバー2と下バスバー3の間に防水ワッシャー5を介在させ、上バスバー2と防水ワッシャー5、下バスバー3をこの順にボルト締結手段4でボルト締結することで、上バスバー2の下面2bは、防水ワッシャー5の金属リング7の上面7aと、防水ワッシャー5の金属リング7の下面7bと、を順に介して、下バスバー3の上面3bに電気的に接続されることになる。このとき、上バスバー2の下面2bに対して上方向突出部8bと上方向突出部9bが環状に密着することで、上面7aが気密状態となり、上バスバー2の下面2bと上面7aとの接触領域における腐食を防止することができる。同様に、下バスバー3の上面3bに対して下方向突出部8cと下方向突出部9cが環状に密着することで、下面7bが気密状態となり、下バスバー3の上面3bと下面7bとの接触領域における腐食を防止することができる。
以上に本願発明の第1実施形態を説明したが、上記第1実施形態は、以下の特長を有している。
(1)防水ワッシャー5(接続部材)は、ボルト締結手段4によって結合される上バスバー2(第1金属部材)及び下バスバー3(第2金属部材)間に挿入されて、上バスバー2及び下バスバー3を相互に電気的に接続するために用いられるものである。防水ワッシャー5は、上バスバー2に対して接触する上面7a(第1接触面)と、下バスバー3に対して接触する下面7b(第2接触面)と、を有し、ボルト締結手段4のボルト4aが貫通可能なボルト貫通孔7eが形成された、リング状の金属リング7(金属平板)と、上バスバー2に対して対向し、上面7aよりも内周側に配置され、金属リング7の厚み方向において上面7aよりも上バスバー2側に突出するリング状の上方向突出部8b(第1シール部)と、上バスバー2に対して対向し、上面7aよりも外周側に配置され、金属リング7の厚み方向において上面7aよりも上バスバー2側に突出するリング状の上方向突出部9b(第2シール部)と、下バスバー3に対して対向し、下面7bよりも内周側に配置され、金属リング7の厚み方向において下面7bよりも下バスバー3側に突出するリング状の下方向突出部8c(第3シール部)と、下バスバー3に対して対向し、下面7bよりも外周側に配置され、金属リング7の厚み方向において下面7bよりも下バスバー3側に突出するリング状の下方向突出部9c(第4シール部)と、を備えている。以上の構成によれば、上バスバー2と上面7aとの接触部分が密閉されるので、この接触部分における腐食を抑制することができる。同様に、下バスバー3と下面7bとの接触部分が密閉されるので、この接触部分における腐食を抑制することができる。従って、上バスバー2と下バスバー3との間の高い接続信頼性が実現される。
(2)上方向突出部8bと下方向突出部8cは一体形成されて内周側シール部材8を構成しており、内周側シール部材8は、金属リング7に保持されている。
(3)内周側シール部材8は、上方向突出部8bから外周側へ突出することで金属リング7に対して上バスバー2側に隣接する上側突出部8d(第1突出部)と、下方向突出部8cから外周側へ突出することで金属リング7に対して下バスバー3側に隣接する下側突出部8e(第3突出部)と、を更に有する。内周側シール部材8は、上側突出部8dと下側突出部8eによって金属リング7に保持されている。
(4)上側突出部8dは、周方向において不連続的に形成されている。
(5)金属リング7には、上側突出部8dを収容する上面内周側収容溝10(第1収容溝)が形成されている。
(6)下側突出部8eは、周方向において不連続的に形成されている。
(7)金属リング7には、下側突出部8eを収容する下面内周側収容溝12(第3収容溝)が形成されている。
(8)上方向突出部9bと下方向突出部9cは一体形成されて外周側シール部材9を構成している。外周側シール部材9は、金属リング7に保持されている。
(9)外周側シール部材9は、上方向突出部9bから内周側へ突出することで金属リング7に対して上バスバー2側に隣接する上側突出部9d(第2突出部)と、下方向突出部9cから内周側へ突出することで金属リング7に対して下バスバー3側に隣接する下側突出部9e(第4突出部)と、を更に有する。外周側シール部材9は、上側突出部9dと下側突出部9eによって金属リング7に保持されている。
(10)上側突出部9dは、周方向において不連続的に形成されている。
(11)金属リング7には、上側突出部9dを収容する上面外周側収容溝11(第2収容溝)が形成されている。
(12)下側突出部9eは、周方向において不連続的に形成されている。
(13)金属リング7には、下側突出部9eを収容する下面外周側収容溝13(第4収容溝)が形成されている。
以上に本願発明の好適な第1実施形態を説明したが、上記第1実施形態は例えば以下のように変更できる。
即ち、下バスバー3を例えば組電池の正極端子又は負極端子に代え、上バスバー2を組電池の正極端子又は負極端子同士を接続する端子間バスバーとしてもよい。
また、図6において、上方向突出部8bと上面7aの間に、上方向に開口する環状の逃げ溝(第1逃げ溝)を形成してもよい。この逃げ溝は、上方向突出部8bが圧縮変形する際の弾性材料の逃げ空間となるので、上方向突出部8bが上バスバー2の下面2bと上面7aとの間に挟まれてしまうことがない。下方向突出部8cや上方向突出部9b、下方向突出部9cについても同様である(第2逃げ溝、第3逃げ溝、第4逃げ溝)。
(第2実施形態)
次に、図7〜図10を参照しつつ、本願発明の第2実施形態を説明する。ここでは、本実施形態が上記第1実施形態と異なる点を中心に説明し、重複する説明は適宜省略する。また、上記第1実施形態の各構成要素に対応する構成要素には原則として同一の符号を付すこととする。
図7〜図10に示すように、防水ワッシャー5は、リング状に形成された防水機能付きのワッシャーである。防水ワッシャー5は、金属リング20(金属平板)と、内周側シール部材21、外周側シール部材22によって構成されている。
(金属リング20)
金属リング20は、図8に示すように、リング状の金属平板である。金属リング20は、例えば銅や銅合金に錫メッキしたものである。金属リング20は、リング本体23と内周側リング24、外周側リング25によって構成されている。
図10に示すように、リング本体23は、上面23a(第1接触面)及び下面23b(第2接触面)を有している。上面23aは、軸方向に対して直交し、上方向を向く環状の平面である。上面23aは、上バスバー2の下面2bに対して接触する面である(図2を併せて参照)。下面23bは、軸方向に対して直交し、下方向を向く環状の平面である。下面23bは、下バスバー3の上面3bに対して接触する面である(図2を併せて参照)。
内周側リング24は、リング本体23の内周側の端部に接続し、内周側に突出して形成される環状の部分である。内周側リング24は、リング本体23よりも肉薄に形成されている。内周側リング24は、上面24a及び下面24bを有している。上面24aは、軸方向に対して直交し、上方向を向く環状の平面である。下面24bは、軸方向に対して直交し、下方向を向く環状の平面である。
外周側リング25は、リング本体23の外周側の端部に接続し、外周側に突出して形成される環状の部分である。外周側リング25は、リング本体23よりも肉薄に形成されている。外周側リング25は、上面25a及び下面25bを有している。上面25aは、軸方向に対して直交し、上方向を向く環状の平面である。下面25bは、軸方向に対して直交し、下方向を向く環状の平面である。
金属リング20には、2つの内周側貫通孔26と、2つの外周側貫通孔27と、が形成されている。
2つの内周側貫通孔26は、内周側リング24に形成されている。2つの内周側貫通孔26は、リング本体23よりも内周側に形成されている。2つの内周側貫通孔26は、リング本体23の上面23a及び下面23bよりも内周側に形成されている。2つの内周側貫通孔26は、金属リング20の厚み方向で貫通するように形成されている。2つの内周側貫通孔26は、金属リング20の中心点を挟むように配置されている。
2つの外周側貫通孔27は、外周側リング25に形成されている。2つの外周側貫通孔27は、リング本体23よりも外周側に形成されている。2つの外周側貫通孔27は、リング本体23の上面23a及び下面23bよりも外周側に形成されている。2つの外周側貫通孔27は、金属リング20の厚み方向で貫通するように形成されている。2つの外周側貫通孔27は、金属リング20の中心点を挟むように配置されている。
(内周側シール部材21)
内周側シール部材21は、金属リング20のリング本体23の内周側に配置され、金属リング20の内周側リング24によって保持されるリング状のシール部材である。内周側シール部材21は、ゴムやエラストマーなどの弾性材料によって、インサート成形により形成されている。内周側シール部材21は、上方向突出部21a(第1シール部)と、下方向突出部21b(第3シール部)と、2つの内周側連結部21cと、によって構成されている。
上方向突出部21aは、内周側リング24の上面24a上に配置される環状の部分である。上方向突出部21aは、上バスバー2に対して対向する(図2を併せて参照)。上方向突出部21aは、金属リング20の上面23aよりも内周側に配置される。上方向突出部21aは、金属リング20の厚み方向において上面23aよりも上バスバー2側に(上方向に)突出する。
下方向突出部21bは、内周側リング24の下面24b上に配置される環状の部分である。下方向突出部21bは、下バスバー3に対して対向する(図2を併せて参照)。下方向突出部21bは、金属リング20の下面23bよりも内周側に配置される。下方向突出部21bは、金属リング20の厚み方向において下面23bよりも下バスバー3側に(下方向に)突出する。
2つの内周側連結部21cは、上方向突出部21aと下方向突出部21bを連結する部分である。2つの内周側連結部21cは、金属リング20の内周側リング24に形成された2つの内周側貫通孔26を貫通するように配置されている。内周側シール部材21は、2つの内周側連結部21cが2つの内周側貫通孔26内に夫々配置されることによって金属リング20の内周側リング24に保持されている。
また、内周側シール部材21は、リング本体23から若干内方向へ離れて配置されている。従って、リング本体23の上面23aは内周側シール部材21の上方向突出部21aに対して接触しておらず、リング本体23と内周側シール部材21の上方向突出部21aの間には、第1逃げ溝40が形成されている。この第1逃げ溝40は、上方向突出部21aが圧縮変形する際の弾性材料の逃げ空間となるので、上方向突出部21aが上バスバー2の下面2bと上面23aとの間に挟まれてしまうことがない。同様に、リング本体23の下面23bは内周側シール部材21の下方向突出部21bに対して接触しておらず、リング本体23と内周側シール部材21の下方向突出部21bの間には、第3逃げ溝41が形成されている。この第3逃げ溝41は、下方向突出部21bが圧縮変形する際の弾性材料の逃げ空間となるので、下方向突出部21bが下バスバー3の上面3bと下面23bとの間に挟まれてしまうことがない。
(外周側シール部材22)
外周側シール部材22は、金属リング20のリング本体23の外周側に配置され、金属リング20の外周側リング25によって保持されるリング状のシール部材である。外周側シール部材22は、ゴムやエラストマーなどの弾性材料によって、インサート成形により形成されている。外周側シール部材22は、上方向突出部22a(第2シール部)と、下方向突出部22b(第4シール部)と、2つの外周側連結部22cと、によって構成されている。
上方向突出部22aは、外周側リング25の上面25a上に配置される環状の部分である。上方向突出部22aは、上バスバー2に対して対向する(図2を併せて参照)。上方向突出部22aは、金属リング20の上面23aよりも外周側に配置される。上方向突出部22aは、金属リング20の厚み方向において上面23aよりも上バスバー2側に(上方向に)突出する。
下方向突出部22bは、外周側リング25の下面25b上に配置される環状の部分である。下方向突出部22bは、下バスバー3に対して対向する(図2を併せて参照)。下方向突出部22bは、金属リング20の下面23bよりも外周側に配置される。下方向突出部22bは、金属リング20の厚み方向において下面23bよりも下バスバー3側に(下方向に)突出する。
2つの外周側連結部22cは、上方向突出部22aと下方向突出部22bを連結する部分である。2つの外周側連結部22cは、金属リング20の外周側リング25に形成された2つの外周側貫通孔27を貫通するように配置されている。外周側シール部材22は、2つの外周側連結部22cが2つの外周側貫通孔27内に夫々配置されることによって金属リング20の外周側リング25に保持されている。
また、外周側シール部材22は、リング本体23から若干外方向へ離れて配置されている。従って、リング本体23の上面23aは外周側シール部材22の上方向突出部22aに対して接触しておらず、リング本体23と外周側シール部材22の上方向突出部22aの間には、第2逃げ溝42が形成されている。この第2逃げ溝42は、上方向突出部22aが圧縮変形する際の弾性材料の逃げ空間となるので、上方向突出部22aが上バスバー2の下面2bと上面23aとの間に挟まれてしまうことがない。同様に、リング本体23の下面23bは外周側シール部材22の下方向突出部22bに対して接触しておらず、リング本体23と外周側シール部材22の下方向突出部22bの間には、第4逃げ溝43が形成されている。この第4逃げ溝43は、下方向突出部22bが圧縮変形する際の弾性材料の逃げ空間となるので、下方向突出部22bが下バスバー3の上面3bと下面23bとの間に挟まれてしまうことがない。
(接続構造体1の組立)
図2に示すように、上バスバー2と下バスバー3の間に防水ワッシャー5を介在させ、上バスバー2と防水ワッシャー5、下バスバー3をこの順にボルト締結手段4でボルト締結することで、上バスバー2の下面2bは、防水ワッシャー5の金属リング20の上面23aと、防水ワッシャー5の金属リング20の下面23bと、を順に介して、下バスバー3の上面3bに電気的に接続されることになる。このとき、上バスバー2の下面2bに対して上方向突出部21aと上方向突出部22aが環状に密着することで、上面23aが気密状態となり、上バスバー2の下面2bと上面23aとの接触領域における腐食を防止することができる。同様に、下バスバー3の上面3bに対して下方向突出部21bと下方向突出部22bが環状に密着することで、下面23bが気密状態となり、下バスバー3の上面3bと下面23bとの接触領域における腐食を防止することができる。
以上に本願発明の第2実施形態を説明したが、上記第2実施形態は、以下の特長を有している。
(14)金属リング7には、上面23a(第1接触面)及び下面23b(第2接触面)よりも内周側で、金属リング7の厚み方向で貫通する内周側貫通孔26が形成されており、内周側シール部材21は、上方向突出部21aと下方向突出部21bを連結すると共に、内周側貫通孔26内に配置される内周側連結部21cを更に有する。
(15)金属リング7には、上面23a及び下面23bよりも外周側で、金属リング7の厚み方向で貫通する外周側貫通孔27が形成されており、外周側シール部材22は、上方向突出部22aと下方向突出部22bを連結すると共に、外周側貫通孔27内に配置される外周側連結部22cを更に有する。
以上に本願発明の好適な第2実施形態を説明したが、上記第2実施形態は例えば以下のように変更できる。
即ち、下バスバー3を例えば組電池の正極端子又は負極端子に代え、上バスバー2を組電池の正極端子又は負極端子同士を接続する端子間バスバーとしてもよい。
1 接続構造体
2 上バスバー(第1金属部材)
2a ボルト貫通孔
2b 下面
3 下バスバー(第2金属部材)
3a ボルト貫通孔
3b 上面
4 ボルト締結手段
4a ボルト
4b ナット
5 防水ワッシャー(接続部材)
7 金属リング(金属平板)
7a 上面(第1接触面)
7b 下面(第2接触面)
7c 内周面
7d 外周面
7e ボルト貫通孔
8 内周側シール部材
8a シール本体
8b 上方向突出部(第1シール部)
8c 下方向突出部(第3シール部)
8d 上側突出部(第1突出部)
8e 下側突出部(第3突出部)
9 外周側シール部材
9a シール本体
9b 上方向突出部(第2シール部)
9c 下方向突出部(第4シール部)
9d 上側突出部(第2突出部)
9e 下側突出部(第4突出部)
10 上面内周側収容溝(第1収容溝)
11 上面外周側収容溝(第2収容溝)
12 下面内周側収容溝(第3収容溝)
13 下面外周側収容溝(第4収容溝)
14 位置決め孔
20 金属リング(金属平板)
21 内周側シール部材
21a 上方向突出部(第1シール部)
21b 下方向突出部(第3シール部)
21c 内周側連結部
22 外周側シール部材
22a 上方向突出部(第2シール部)
22b 下方向突出部(第4シール部)
22c 外周側連結部
23 リング本体
23a 上面(第1接触面)
23b 下面(第2接触面)
24 内周側リング
24a 上面
24b 下面
25 外周側リング
25a 上面
25b 下面
26 内周側貫通孔
27 外周側貫通孔
40 第1逃げ溝
41 第3逃げ溝
42 第2逃げ溝
43 第4逃げ溝

Claims (15)

  1. ボルト締結手段によって結合される第1金属部材及び第2金属部材間に挿入されて、前記第1金属部材及び前記第2金属部材を相互に電気的に接続するために用いられる接続部材であって、
    前記第1金属部材に対して接触する第1接触面と、前記第2金属部材に対して接触する第2接触面と、を有し、前記ボルト締結手段のボルトが貫通可能なボルト貫通孔が形成された、リング状の金属平板と、
    前記第1金属部材に対して対向し、前記第1接触面よりも内周側に配置され、前記金属平板の厚み方向において前記第1接触面よりも前記第1金属部材側に突出するリング状の第1シール部と、
    前記第1金属部材に対して対向し、前記第1接触面よりも外周側に配置され、前記金属平板の厚み方向において前記第1接触面よりも前記第1金属部材側に突出するリング状の第2シール部と、
    前記第2金属部材に対して対向し、前記第2接触面よりも内周側に配置され、前記金属平板の厚み方向において前記第2接触面よりも前記第2金属部材側に突出するリング状の第3シール部と、
    前記第2金属部材に対して対向し、前記第2接触面よりも外周側に配置され、前記金属平板の厚み方向において前記第2接触面よりも前記第2金属部材側に突出するリング状の第4シール部と、
    を備え、
    前記第1シール部と前記第3シール部は一体形成されて内周側シール部材を構成しており、
    前記内周側シール部材は、前記金属平板に保持されており、
    前記内周側シール部材は、
    前記第1シール部から外周側へ突出することで前記金属平板に対して前記第1金属部材側に隣接する第1突出部と、
    前記第3シール部から外周側へ突出することで前記金属平板に対して前記第2金属部材側に隣接する第3突出部と、
    を更に有し、
    前記内周側シール部材は、前記第1突出部と前記第3突出部によって前記金属平板に保持されており、
    前記第1突出部は、周方向において不連続的に形成されている、
    接続部材。
  2. 請求項1に記載の接続部材であって、
    前記金属平板には、前記第1突出部を収容する第1収容溝が形成されている、
    接続部材。
  3. ボルト締結手段によって結合される第1金属部材及び第2金属部材間に挿入されて、前記第1金属部材及び前記第2金属部材を相互に電気的に接続するために用いられる接続部材であって、
    前記第1金属部材に対して接触する第1接触面と、前記第2金属部材に対して接触する第2接触面と、を有し、前記ボルト締結手段のボルトが貫通可能なボルト貫通孔が形成された、リング状の金属平板と、
    前記第1金属部材に対して対向し、前記第1接触面よりも内周側に配置され、前記金属平板の厚み方向において前記第1接触面よりも前記第1金属部材側に突出するリング状の第1シール部と、
    前記第1金属部材に対して対向し、前記第1接触面よりも外周側に配置され、前記金属平板の厚み方向において前記第1接触面よりも前記第1金属部材側に突出するリング状の第2シール部と、
    前記第2金属部材に対して対向し、前記第2接触面よりも内周側に配置され、前記金属平板の厚み方向において前記第2接触面よりも前記第2金属部材側に突出するリング状の第3シール部と、
    前記第2金属部材に対して対向し、前記第2接触面よりも外周側に配置され、前記金属平板の厚み方向において前記第2接触面よりも前記第2金属部材側に突出するリング状の第4シール部と、
    を備え、
    前記第1シール部と前記第3シール部は一体形成されて内周側シール部材を構成しており、
    前記内周側シール部材は、前記金属平板に保持されており、
    前記内周側シール部材は、
    前記第1シール部から外周側へ突出することで前記金属平板に対して前記第1金属部材側に隣接する第1突出部と、
    前記第3シール部から外周側へ突出することで前記金属平板に対して前記第2金属部材側に隣接する第3突出部と、
    を更に有し、
    前記内周側シール部材は、前記第1突出部と前記第3突出部によって前記金属平板に保持されており、
    前記第3突出部は、周方向において不連続的に形成されている、
    接続部材。
  4. 請求項3に記載の接続部材であって、
    前記金属平板には、前記第3突出部を収容する第3収容溝が形成されている、
    接続部材。
  5. ボルト締結手段によって結合される第1金属部材及び第2金属部材間に挿入されて、前記第1金属部材及び前記第2金属部材を相互に電気的に接続するために用いられる接続部材であって、
    前記第1金属部材に対して接触する第1接触面と、前記第2金属部材に対して接触する第2接触面と、を有し、前記ボルト締結手段のボルトが貫通可能なボルト貫通孔が形成された、リング状の金属平板と、
    前記第1金属部材に対して対向し、前記第1接触面よりも内周側に配置され、前記金属平板の厚み方向において前記第1接触面よりも前記第1金属部材側に突出するリング状の第1シール部と、
    前記第1金属部材に対して対向し、前記第1接触面よりも外周側に配置され、前記金属平板の厚み方向において前記第1接触面よりも前記第1金属部材側に突出するリング状の第2シール部と、
    前記第2金属部材に対して対向し、前記第2接触面よりも内周側に配置され、前記金属平板の厚み方向において前記第2接触面よりも前記第2金属部材側に突出するリング状の第3シール部と、
    前記第2金属部材に対して対向し、前記第2接触面よりも外周側に配置され、前記金属平板の厚み方向において前記第2接触面よりも前記第2金属部材側に突出するリング状の第4シール部と、
    を備え、
    前記第2シール部と前記第4シール部は一体形成されて外周側シール部材を構成しており、
    前記外周側シール部材は、前記金属平板に保持されており、
    前記外周側シール部材は、
    前記第2シール部から内周側へ突出することで前記金属平板に対して前記第1金属部材側に隣接する第2突出部と、
    前記第4シール部から内周側へ突出することで前記金属平板に対して前記第2金属部材側に隣接する第4突出部と、
    を更に有し、
    前記外周側シール部材は、前記第2突出部と前記第4突出部によって前記金属平板に保持されており、
    前記第2突出部は、周方向において不連続的に形成されている、
    接続部材。
  6. 請求項5に記載の接続部材であって、
    前記金属平板には、前記第2突出部を収容する第2収容溝が形成されている、
    接続部材。
  7. ボルト締結手段によって結合される第1金属部材及び第2金属部材間に挿入されて、前記第1金属部材及び前記第2金属部材を相互に電気的に接続するために用いられる接続部材であって、
    前記第1金属部材に対して接触する第1接触面と、前記第2金属部材に対して接触する第2接触面と、を有し、前記ボルト締結手段のボルトが貫通可能なボルト貫通孔が形成された、リング状の金属平板と、
    前記第1金属部材に対して対向し、前記第1接触面よりも内周側に配置され、前記金属平板の厚み方向において前記第1接触面よりも前記第1金属部材側に突出するリング状の第1シール部と、
    前記第1金属部材に対して対向し、前記第1接触面よりも外周側に配置され、前記金属平板の厚み方向において前記第1接触面よりも前記第1金属部材側に突出するリング状の第2シール部と、
    前記第2金属部材に対して対向し、前記第2接触面よりも内周側に配置され、前記金属平板の厚み方向において前記第2接触面よりも前記第2金属部材側に突出するリング状の第3シール部と、
    前記第2金属部材に対して対向し、前記第2接触面よりも外周側に配置され、前記金属平板の厚み方向において前記第2接触面よりも前記第2金属部材側に突出するリング状の第4シール部と、
    を備え、
    前記第2シール部と前記第4シール部は一体形成されて外周側シール部材を構成しており、
    前記外周側シール部材は、前記金属平板に保持されており、
    前記外周側シール部材は、
    前記第2シール部から内周側へ突出することで前記金属平板に対して前記第1金属部材側に隣接する第2突出部と、
    前記第4シール部から内周側へ突出することで前記金属平板に対して前記第2金属部材側に隣接する第4突出部と、
    を更に有し、
    前記外周側シール部材は、前記第2突出部と前記第4突出部によって前記金属平板に保持されており、
    前記第4突出部は、周方向において不連続的に形成されている、
    接続部材。
  8. 請求項7に記載の接続部材であって、
    前記金属平板には、前記第4突出部を収容する第4収容溝が形成されている、
    接続部材。
  9. 請求項1又は3に記載の接続部材であって、
    前記金属平板には、前記第1接触面及び前記第2接触面よりも内周側で、前記金属平板の厚み方向で貫通する内周側貫通孔が形成されており、
    前記内周側シール部材は、前記第1シール部と前記第3シール部を連結すると共に、前記内周側貫通孔内に配置される内周側連結部を更に有する、
    接続部材。
  10. 請求項5又は7に記載の接続部材であって、
    前記金属平板には、前記第1接触面及び前記第2接触面よりも外周側で、前記金属平板の厚み方向で貫通する外周側貫通孔が形成されており、
    前記外周側シール部材は、前記第2シール部と前記第4シール部を連結すると共に、前記外周側貫通孔内に配置される外周側連結部を更に有する、
    接続部材。
  11. 請求項1〜10の何れかに記載の接続部材であって、
    前記第1接触面と前記第1シール部との間には、前記第1シール部が圧縮変形した際の逃げとなる第1逃げ溝が形成されている、
    接続部材。
  12. 請求項1〜10の何れかに記載の接続部材であって、
    前記第1接触面と前記第2シール部との間には、前記第2シール部が圧縮変形した際の逃げとなる第2逃げ溝が形成されている、
    接続部材。
  13. 請求項1〜10の何れかに記載の接続部材であって、
    前記第2接触面と前記第3シール部との間には、前記第3シール部が圧縮変形した際の逃げとなる第3逃げ溝が形成されている、
    接続部材。
  14. 請求項1〜10の何れかに記載の接続部材であって、
    前記第2接触面と前記第4シール部との間には、前記第4シール部が圧縮変形した際の逃げとなる第4逃げ溝が形成されている、
    接続部材。
  15. 前記第1金属部材と、
    前記第2金属部材と、
    前記第1金属部材及び前記第2金属部材を結合する前記ボルト締結手段と、
    前記第1金属部材及び前記第2金属部材間に挿入される請求項1〜14の何れかに記載の接続部材と、
    を備えた、接続構造体。
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