JP5955648B2 - 封書作製システム - Google Patents
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Description
そのため、再湿糊の活性化問題を改善するための方法として下記に示す幾つかの改善策が考えられるが、各改善策には何れも問題があった。
該印刷装置から搬入した前記封筒用紙に折り加工を施してなる封筒に前記封入物を封入し、前記封筒の再湿糊部分に水塗布処理を施した後に封緘する封入封緘部と、該封入封緘部で作製された封書に対し、封書両面を所定の押圧力で挟持しながら排出搬送する排出部 とを備える封入封緘装置と、
で構成される封書作製システムにおいて、
水が塗布された前記再湿糊の活性化に起因する条件温度となる活性化条件温度を検出する温度検出部と、
前記印刷装置における印刷条件と、前記封入封緘装置における封入封緘条件と、作製される封書の封書作製条件を記憶する統括記憶部と、
前記印刷条件と、前記封入封緘条件とから、前記排出部における前記封書の排出搬送時間を算出し、当該排出搬送時間が前記活性化条件温度により決定した前記接着保持時間未満のときに、予め設定された排出部搬送速度で駆動する前記排出部を間欠駆動制御するとともに、前記印刷条件と、前記封入封緘条件と、前記封書作製条件とから、前記排出部における排出部間欠停止時間と排出部間欠停止可能時間を算出し、該排出部間欠停止可能時間が前記排出部間欠停止時間未満のときに、前記印刷装置の印刷条件を適正に調整して制御する統括制御部と、
を備えたことを特徴とする。
該印刷装置から搬入した前記封筒用紙に折り加工を施してなる封筒に前記封入物を封入し、前記封筒の再湿糊部分に水塗布処理を施した後に封緘する封入封緘部と、該封入封緘部で作製された封書に対し、封書両面を所定の押圧力で挟持しながら排出搬送する排出部とを備える封入封緘装置と、
で構成される封書作製システムにおいて、
水が塗布された前記再湿糊の活性化に起因する条件温度となる活性化条件温度を検出する温度検出部と、
前記印刷装置における印刷条件と、前記封入封緘装置における封入封緘条件と、作製される封書の封書作製条件とを記憶する統括記憶部と、
前記温度検出部で検出した前記活性化条件温度に応じた接着保持時間Tと、前記封入封緘条件とから算出した排出部搬送速度で前記排出部を駆動制御するとともに、前記封書作製条件と、前記印刷条件と、前記封入封緘条件とから、前記排出部における封書間ギャップを算出し、当該封書間ギャップが予め設定された最小許容ギャップ値未満のときに、前記印刷装置の印刷条件を適正に調整して制御する統括制御部と、
を備えたことを特徴とする。
前記印刷条件は、用紙間ギャップG 1 、印刷セット間基本ギャップG 2 、印刷部搬送速度V 1 を含み、
前記封入封緘条件は、排出部封書間最小許容ギャップG 3 、封入封緘部搬送速度V 2 、排出部搬送長L 1 、排出部搬送速度V 3 を含み、
前記統括記憶部は、前記温度検出部で検出された前記活性化条件温度と該活性化条件温度毎に規定される再湿糊に必要な接着保持時間Tとを関連付けしてテーブル化した接着保持時間テーブルを記憶し、
前記統括制御部は、前記排出部搬送長L 1 と、前記封書搬送方向長さL 4 とから前記排出搬送時間を算出するとともに、前記温度検出部で検出された前記活性化条件温度と、前記統括記憶部に記憶される前記接着保持時間テーブルとを照合して前記活性化条件温度に応じた前記接着保持時間Tを選択し、前記算出した排出搬送時間が前記接着保持時間T未満のときに、前記排出部搬送速度V 3 で駆動する前記排出部を間欠駆動制御することを特徴とする。
前記排出部間欠停止可能時間T 4 が前記排出部間欠停止時間T 3 未満のときに、前記封書作製条件と、前記印刷条件と、前記封入封緘条件とから、前記印刷部における前記印刷セット間のギャップの調整値である印刷セット間ギャップ調整値G 2 ’を算出し、前記印刷セット間基本ギャップG 2 に前記印刷セット間ギャップ調整値G 2 ’を加味して得られた印刷セット間ギャップとなるように前記印刷部を駆動制御することを特徴とする。
前記温度検出部で検出された前記活性化条件温度と、前記統括記憶部に記憶される前記接着保持時間テーブルとを照合し、検出した現在の活性化条件温度に応じた接着保持時間Tを選択し出力する接着保持時間選択部と、
前記統括記憶部に記憶される前記排出部搬送長L 1 と、前記封書搬送方向長さL 4 と、前記排出部搬送速度V 3 とから、前記排出搬送時間T 2 を算出する排出搬送時間算出手段と、
前記統括記憶部に記憶される前記排出部搬送長L 1 、前記封入物搬送方向長さL 2 、前記封筒用紙搬送方向長さL 3 、前記封書搬送方向長さL 4 、前記封入物枚数N、前記印刷セット間基本ギャップG 2 、前記印刷部搬送速度V 1 、前記封入封緘部搬送速度V 2 、前記排出部搬送速度V 3 から、前記排出部における収容可能通数時最小停止時間T 5 と収容可能通数停止時間T 6 とを算出し、前記収容可能通数時最小停止時間T 5 と前記収容可能通数停止時間T 6 との大小関係から前記排出部における封書の滞留通数を排出部滞留通数mとして取得する排出部滞留通数算出手段と、
前記接着保持時間選択部で選択された前記接着保持時間Tと、前記排出搬送時間算出部で算出された前記排出搬送時間T 2 と、前記排出部滞留通数算出手段で算出された前記排出部滞留通数mとから、前記排出部間欠停止時間T 3 を算出する排出部間欠停止時間算出手段と、
前記統括記憶部に記憶される前記排出部搬送長L 1 、前記封入物搬送方向長さL 2 、前記封筒用紙搬送方向長さL 3 、前記封書搬送方向長さL 4 、前記封入物枚数N、前記印刷セット間基本ギャップG 2 、前記印刷部搬送速度V1 、前記封入封緘部搬送速度V 2 、前記排出部搬送速度V 3 から、前記排出部間欠停止可能時間T 4 を算出する排出部間欠停止可能時間算出手段と、
前記統括記憶部に記憶される前記印刷部搬送速度V 1 、前記封入封緘部搬送速度V 2 と、前記排出部間欠停止時間算出手段で算出された前記排出部間欠停止時間T 3 と、前記排出部間欠停止可能時間算出手段で算出された前記排出部間欠停止可能時間T 4 とから、前記印刷セット間ギャップ調整値G 2 ’を算出する印刷セット間ギャップ調整値算出手段と、
前記排出部間欠停止時間算出手段で算出された前記排出部間欠停止時間T 3 と、前記排出部間欠停止可能時間算出手段で算出された前記排出部間欠停止可能時間T 4 との大小関係を比較し、前記排出部間欠停止可能時間T 4 が、前記排出部間欠停止時間T 3 未満であったときに、前記印刷セット間基本ギャップG 2 に前記印刷セット間ギャップ調整値算出手段で算出された前記印刷セット間ギャップ調整値G 2 ’を加味して得られた印刷セット間ギャップ実行値G 5 で前記印刷部における印刷セット間ギャップを制御するためのギャップ調整制御情報を出力する比較処理部と、
前記排出部間欠停止時間算出手段で算出された前記排出部間欠停止時間T 3 に従って前記排出部を間欠駆動制御する排出制御部と、
前記比較処理部からの前記ギャップ調整制御情報に従った印刷セット間ギャップとなるように前記印刷部の駆動を調整制御する印刷側制御部と、
を備えたことを特徴とする。
前記印刷条件は、用紙間ギャップG 1 、印刷セット間基本ギャップG 2 、印刷部搬送速度V 1 を含み、
前記封入封緘条件は、排出部封書間最小許容ギャップG 3 、封入封緘部搬送速度V 2 、排出部搬送長L 1 とを含み、
前記統括記憶部は、前記温度検出部で検出された前記活性化条件温度と該活性化条件温度毎に規定される再湿糊に必要な接着保持時間Tとを関連付けしてテーブル化した接着保持時間テーブルを記憶し、
前記統括制御部は、前記温度検出部で検出された活性化条件温度と、前記統括記憶部に記憶される前記接着保持時間テーブルとを照合して選択した前記接着保持時間と、前記排出部搬送長L 1 とから算出した前記排出部搬送速度で前記排出部を駆動制御することを特徴とする。
前記排出部封書間ギャップG 4 が前記排出部封書間最小許容ギャップG 3 未満のときに、前記封書作製条件と、前記印刷条件と、前記封入封緘条件とから、前記印刷部における前記印刷セット間のギャップの調整値である印刷セット間ギャップ調整値G 2 ’を算出し、前記印刷セット間基本ギャップG 2 に前記印刷セット間ギャップ調整値G 2 ’を加味して得られた印刷セット間ギャップとなるように前記印刷部を駆動制御することを特徴とする。
前記温度検出部で検出された活性化条件温度に応じた接着保持時間Tと、前記統括記憶部に記憶される前記排出部搬送長L 1 とから前記排出部排出速度V 3 を算出し出力する排出速度算出部と、
前記統括記憶部に記憶される前記封入物搬送方向長さL 2 、前記封筒用紙搬送方向長さL 3 、前記封入物枚数N、前記用紙間ギャップG 1 、前記印刷セット間基本ギャップG 2 から、封筒用紙ピッチP 1 を算出する封筒用紙ピッチ算出手段と、
前記統括記憶部に記憶される前記印刷部搬送速度V 1 、前記封入封緘部搬送速度V 2 と、前記封筒用紙ピッチ算出手段で算出された前記封筒用紙ピッチP 1 とから、封書ピッチP 2 を算出する封書ピッチ算出手段と、
前記統括記憶部に記憶される封入封緘部搬送速度V 2 と、前記排出速度算出部で算出した前記排出部排出速度V 3 と、前記封書ピッチ算出手段からの前記封書ピッチP 2 とから排出部封書ピッチP 3 を算出する排出部封書ピッチ算出手段と、
前記排出部封書ピッチ算出手段からの排出部封書ピッチP 3 と、前記統括記憶部に記憶される前記封書搬送方向長さL 4 とから排出部封書間ギャップG 4 を算出する排出部封書間ギャップ算出手段と、
前記統括記憶部に記憶される前記封入封緘部搬送速度V 2 及び前記排出部封書間最小許容ギャップG 3 と、前記排出速度算出部で算出された前記排出部排出速度V 3 と、前記排出部封書間ギャップ算出手段からの前記排出部封書間ギャップG 4 とから印刷セット間ギャップ調整値G 2 ’を算出する印刷セット間ギャップ調整値算出手段と、
前記排出部封書間ギャップ算出手段からの前記排出部封書間ギャップG 4 と、前記統括記憶部に記憶された前記排出部封書間最小許容ギャップG 3 との大小関係を比較し、前記排出部封書間ギャップG 4 が、前記排出部封書間最小許容ギャップG 3 未満であったときに、前記印刷セット間基本ギャップG 2 に前記印刷セット間ギャップ調整値算出手段からの印刷セット間ギャップ調整値G 2 ’を加味して得られた印刷セット間ギャップ実行値G 5 で前記印刷部における印刷セット間ギャップを制御するためのギャップ調整制御情報を出力する比較処理部と、
前記排出速度算出部で算出された前記排出部排出速度V 3 に従った搬送速度で前記排出部を駆動制御する排出制御部と、
前記比較処理部からの前記ギャップ調整制御情報に従った印刷セット間ギャップとなるように前記印刷部の駆動を調整制御する印刷側制御部と、
を備えたことを特徴とする。
まず、本発明に係る封入封緘システム1の概略構成について説明する。本例の封入封緘システム1は、印刷装置10と、封入封緘装置20とで構成されている。
図1に示すように、印刷装置10は、封筒及び内容物となる用紙を印刷して排出する装置であり、各部を収納する筐体の内部又は側面等に、複数種類の用紙(内容物となる枚葉状の用紙や封筒用紙)を収納可能な複数の給紙トレイ(P1〜P4)と、導入路11からの用紙を搬送するループ状の搬送路12、所定の搬送手段で印刷対象となる各種用紙を搬送しながらシアン(C)、ブラック(K)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色のインクをそれぞれ吐出する4つのインクジェットヘッドC、K、M、Yからなる印字手段で所望の印刷を施す印刷部13と、用紙を封入封緘装置20に排出する第1の排出路14と、用紙をループ外に排出する第2の排出路15と、搬送路12を搬送されてきた用紙を受け入れた後に逆行させて搬送路12に戻して用紙の上下を反転させるスイッチバック路16と、を備えている。
図1に示すように、封入封緘装置20は、封入物となる用紙を搬送しながら必要に応じて所定の折り加工を施す封入物折り部21と、封筒となる封筒用紙を搬送しながら所定の折り加工を施す封筒用紙折り部22と、搬送に伴って封筒用紙で封入物を包み込むように封入する封入部23と、封入物を封入した封筒に予め転写された再湿糊部分に水を塗布する水塗布処理部24と、搬送に伴って水塗布後の封筒を封緘する封緘部25と、封緘処理された封書を排出台27へと排出する排出部26と、装置内部の所定箇所に設置され、封書作製ジョブ実行時における活性化条件温度を検出するサーミスタ等の周知の温度検出センサで構成される温度検出部28と、を備えている。本形態では、封筒用紙及び封入物となる印刷済み用紙が、封入物折り部21又は封筒用紙折り部22、封入部23、水塗布処理部24、封緘部25の順で所定処理されることで封書の作製を行う封入封緘部29として機能する。
次に、本例の封書作製システム1のシステム構成について説明する。
本例の封書作製システム1は、作製した封書の封緘不良を防止するためのシステム構成として、検出した活性化条件温度によって封入封緘装置20における排出部26の間欠駆動の制御や印刷装置10における印刷部13の搬送タイミング等を調整制御する形態(第1形態)と、検出した活性化条件温度によって封入封緘装置20における排出部26の搬送速度や印刷装置10における印刷部13の搬送速度や搬送タイミング等を調整制御する形態(第2形態)とがある。
図2に示すように、第1形態における封書作製システムでは、印刷装置10を駆動制御するシステム構成として、印刷装置10を構成する各部の駆動制御を行うのに必要な駆動制御情報等を記憶する印刷側記憶部30と、印刷装置10を構成する各部の駆動制御を行うための印刷側制御部40と、を備えている。また、封入封緘装置20を駆動制御するシステム構成として、封入封緘装置20を構成する各部の駆動制御を行うのに必要な各種駆動制御情報を記憶する封入封緘側記憶部50と、封入封緘装置20を構成する各部の駆動制御を行うための封入封緘側制御部60と、を備えている。
図2に示すように、印刷装置10のシステム構成として、印刷側記憶部30と、印刷側制御部40と、を備えている。
図2に示すように、封入封緘装置20のシステム構成として、封入封緘側記憶部50と、封入封緘側制御部60とを備えている。
《式1》
T2 =(L1 −L4 )/V3
《式2》
m1 =[L1 /(G3 +L4 )](なお、小数点以下は切捨て)
なお、下記式3では、算出される収容可能通数最大ギャップG6 は、排出部26に封書を収容可能通数m1 で収容したときの最大の封書間ギャップである。従って、収容可能通数m1 で切り捨てた小数点以下の数値相当のスペースを封書間ギャップに分配するため、収容可能通数m1 から1通分だけ差し引いた数で除している。
《式3》
G6 =(L1 −L4 ×m1 )/(m1 −1)
《式4》
P1 =(L2 ×N)+(G1 ×N)+L3 +G2
《式5》
P2 =V2 /V1 ×P1
《式6》
T5 =(P2 ×V3 /V2 −G6 )/V2
《式7》
T6 =(T−T2 )/m1
《式8》
T3 =(T−T2 )/m
《式9》
T4 =(P2 −L4 −G3 )/V2
《式10》
G2 ’=(T3 −T4 )×V2 ×V1 /V2
以下、上記3つの比較処理内容について、それぞれ説明する。
比較処理部63は、検出した活性化条件温度に対応した接着保持時間Tと、排出搬送時間算出手段62aからの排出搬送時間T2 との大小関係を比較する。
比較処理部63は、収容可能通数時最小停止時間算出手段62jからの収容可能通数時最小停止時間T5 と、収容可能通数時停止時間算出手段62kからの収容可能通数時停止時間T6 との大小関係を比較し、その比較結果を排出部滞留通数算出手段62bに出力する。
比較処理部63は、排出部間欠停止時間算出手段62cからの排出部間欠停止時間T3 と、排出部間欠停止可能時間算出手段62dからの排出部間欠停止可能時間T4 との大小関係を比較する。
次に、第1形態の封書作製システム1における活性化条件温度に応じた排出処理動作について説明する。
次に、本例の封書作製システム1における第2形態のシステム構成について説明する。
なお、第2形態のシステム構成において、上述した第1形態と同一の構成については同符号を付してその説明を省略し、本形態の要部となる構成要件についてのみ説明する。
《式11》
P3 =V3 ×P2 /V2
《式12》
G4 =P3 −L4
《式13》
G2 ’=V2 (G3 −G4 )/V3
次に、第2形態の封書作製システム1における活性化条件温度に応じた排出処理動作について説明する。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、例えば以下に示すように状況等に応じて適宜変更して実施することもできる。また、以下の変更例を任意に組み合わせて実施することもできる。
2…統括記憶部
3…統括制御部
10…印刷装置
11…導入路
12…搬送路
13…印刷部
14…第1の排出路
15…第2の排出路
16…スイッチバック路
20…封入封緘装置
21…封入物折り部
22…封筒用紙折り部
23…封入部
24…水塗布処理部
25…封緘部
26…排出部
27…排出台
28…温度検出部
29…封入封緘部
30…印刷側記憶部
40…印刷側制御部
50…封入封緘側記憶部
60…封入封緘側制御部
62…排出速度算出部
62…算出処理部(62a…排出搬送時間算出手段、62b…排出部滞留通数算出手段、62c…排出部間欠停止時間算出手段、62d…排出部間欠停止可能時間算出手段、62e…印刷セット間ギャップ調整値算出手段、62f…収容可能通数算出手段、62g…収容可能通数最大ギャップ算出手段、62h…封筒用紙ピッチ算出手段、62i…封書ピッチ算出手段、62i…排出部封書ピッチ算出手段、62j…収容可能通数時最小停止時間算出手段、62k…収容可能通数時停止時間算出手段、62m…排出部封書ピッチ算出手段、62n…排出部封書間ギャップ算出手段)
63…比較処理部
64…排出制御部
65…排出速度算出部
Claims (11)
- 封書となる封筒用紙及び封入物である印刷用紙を搬送しながら所望の印刷処理を行う印刷部を有する印刷装置と、
該印刷装置から搬入した前記封筒用紙に折り加工を施してなる封筒に前記封入物を封入し、前記封筒の再湿糊部分に水塗布処理を施した後に封緘する封入封緘部と、該封入封緘部で作製された封書に対し、封書両面を所定の押圧力で挟持しながら排出搬送する排出部 とを備える封入封緘装置と、
で構成される封書作製システムにおいて、
水が塗布された前記再湿糊の活性化に起因する条件温度となる活性化条件温度を検出する温度検出部と、
前記印刷装置における印刷条件と、前記封入封緘装置における封入封緘条件と、作製される封書の封書作製条件を記憶する統括記憶部と、
前記印刷条件と、前記封入封緘条件とから、前記排出部における前記封書の排出搬送時間を算出し、当該排出搬送時間が前記活性化条件温度により決定した前記接着保持時間未満のときに、予め設定された排出部搬送速度で駆動する前記排出部を間欠駆動制御するとともに、前記印刷条件と、前記封入封緘条件と、前記封書作製条件とから、前記排出部における排出部間欠停止時間と排出部間欠停止可能時間を算出し、該排出部間欠停止可能時間が前記排出部間欠停止時間未満のときに、前記印刷装置の印刷条件を適正に調整して制御する統括制御部と、
を備えたことを特徴とする封書作製システム。 - 封書となる封筒用紙及び封入物である印刷用紙を搬送しながら所望の印刷処理を行う印刷部を有する印刷装置と、
該印刷装置から搬入した前記封筒用紙に折り加工を施してなる封筒に前記封入物を封入し、前記封筒の再湿糊部分に水塗布処理を施した後に封緘する封入封緘部と、該封入封緘部で作製された封書に対し、封書両面を所定の押圧力で挟持しながら排出搬送する排出部とを備える封入封緘装置と、
で構成される封書作製システムにおいて、
水が塗布された前記再湿糊の活性化に起因する条件温度となる活性化条件温度を検出する温度検出部と、
前記印刷装置における印刷条件と、前記封入封緘装置における封入封緘条件と、作製される封書の封書作製条件とを記憶する統括記憶部と、
前記温度検出部で検出した前記活性化条件温度に応じた接着保持時間Tと、前記封入封緘条件とから算出した排出部搬送速度で前記排出部を駆動制御するとともに、前記封書作製条件と、前記印刷条件と、前記封入封緘条件とから、前記排出部における封書間ギャップを算出し、当該封書間ギャップが予め設定された最小許容ギャップ値未満のときに、前記印刷装置の印刷条件を適正に調整して制御する統括制御部と、
を備えたことを特徴とする封書作製システム。 - 前記封書作製条件は、封入物搬送方向長さL 2 、封筒用紙搬送方向長さL 3 、封書搬送方向長さL 4 、封入物枚数Nを含み、
前記印刷条件は、用紙間ギャップG 1 、印刷セット間基本ギャップG 2 、印刷部搬送速度V 1 を含み、
前記封入封緘条件は、排出部封書間最小許容ギャップG 3 、封入封緘部搬送速度V 2 、排出部搬送長L 1 、排出部搬送速度V 3 を含み、
前記統括記憶部は、前記温度検出部で検出された前記活性化条件温度と該活性化条件温度毎に規定される再湿糊に必要な接着保持時間Tとを関連付けしてテーブル化した接着保持時間テーブルを記憶し、
前記統括制御部は、前記排出部搬送長L 1 と、前記封書搬送方向長さL 4 とから前記排出搬送時間を算出するとともに、前記温度検出部で検出された前記活性化条件温度と、前記統括記憶部に記憶される前記接着保持時間テーブルとを照合して前記活性化条件温度に応じた前記接着保持時間Tを選択し、前記算出した排出搬送時間が前記接着保持時間T未満のときに、前記排出部搬送速度V 3 で駆動する前記排出部を間欠駆動制御することを特徴とする請求項1記載の封書作製システム。 - さらに、前記統括制御部は、前記封書作製条件と、前記印刷条件と、前記封入封緘条件とから、前記排出部における前記接着保持時間Tを満たすために必要な間欠駆動時の停止時間である排出部間欠停止時間T 3 と、間欠駆動時に停止可能な停止時間である排出部間欠停止可能時間T 4 を算出し、
前記排出部間欠停止可能時間T 4 が前記排出部間欠停止時間T 3 未満のときに、前記封書作製条件と、前記印刷条件と、前記封入封緘条件とから、前記印刷部における前記印刷セット間のギャップの調整値である印刷セット間ギャップ調整値G 2 ’を算出し、前記印刷セット間基本ギャップG 2 に前記印刷セット間ギャップ調整値G 2 ’を加味して得られた印刷セット間ギャップとなるように前記印刷部を駆動制御することを特徴とする請求項3記載の封書作製システム。 - 前記統括制御部は、
前記温度検出部で検出された前記活性化条件温度と、前記統括記憶部に記憶される前記接着保持時間テーブルとを照合し、検出した現在の活性化条件温度に応じた接着保持時間Tを選択し出力する接着保持時間選択部と、
前記統括記憶部に記憶される前記排出部搬送長L 1 と、前記封書搬送方向長さL 4 と、前記排出部搬送速度V 3 とから、前記排出搬送時間T 2 を算出する排出搬送時間算出手段と、
前記統括記憶部に記憶される前記排出部搬送長L 1 、前記封入物搬送方向長さL 2 、前記封筒用紙搬送方向長さL 3 、前記封書搬送方向長さL 4 、前記封入物枚数N、前記印刷セット間基本ギャップG 2 、前記印刷部搬送速度V 1 、前記封入封緘部搬送速度V 2 、前記排出部搬送速度V 3 から、前記排出部における収容可能通数時最小停止時間T 5 と収容可能通数停止時間T 6 とを算出し、前記収容可能通数時最小停止時間T 5 と前記収容可能通数停止時間T 6 との大小関係から前記排出部における封書の滞留通数を排出部滞留通数mとして取得する排出部滞留通数算出手段と、
前記接着保持時間選択部で選択された前記接着保持時間Tと、前記排出搬送時間算出部で算出された前記排出搬送時間T 2 と、前記排出部滞留通数算出手段で算出された前記排出部滞留通数mとから、前記排出部間欠停止時間T 3 を算出する排出部間欠停止時間算出手段と、
前記統括記憶部に記憶される前記排出部搬送長L 1 、前記封入物搬送方向長さL 2 、前記封筒用紙搬送方向長さL 3 、前記封書搬送方向長さL 4 、前記封入物枚数N、前記印刷セット間基本ギャップG 2 、前記印刷部搬送速度V1 、前記封入封緘部搬送速度V 2 、前記排出部搬送速度V 3 から、前記排出部間欠停止可能時間T 4 を算出する排出部間欠停止可能時間算出手段と、
前記統括記憶部に記憶される前記印刷部搬送速度V 1 、前記封入封緘部搬送速度V 2 と、前記排出部間欠停止時間算出手段で算出された前記排出部間欠停止時間T 3 と、前記排出部間欠停止可能時間算出手段で算出された前記排出部間欠停止可能時間T 4 とから、前記印刷セット間ギャップ調整値G 2 ’を算出する印刷セット間ギャップ調整値算出手段と、
前記排出部間欠停止時間算出手段で算出された前記排出部間欠停止時間T 3 と、前記排出部間欠停止可能時間算出手段で算出された前記排出部間欠停止可能時間T 4 との大小関係を比較し、前記排出部間欠停止可能時間T 4 が、前記排出部間欠停止時間T 3 未満であったときに、前記印刷セット間基本ギャップG 2 に前記印刷セット間ギャップ調整値算出手段で算出された前記印刷セット間ギャップ調整値G 2 ’を加味して得られた印刷セット間ギャップ実行値G 5 で前記印刷部における印刷セット間ギャップを制御するためのギャップ調整制御情報を出力する比較処理部と、
前記排出部間欠停止時間算出手段で算出された前記排出部間欠停止時間T 3 に従って前記排出部を間欠駆動制御する排出制御部と、
前記比較処理部からの前記ギャップ調整制御情報に従った印刷セット間ギャップとなるように前記印刷部の駆動を調整制御する印刷側制御部と、
を備えたことを特徴とする請求項4記載の封書作製システム。 - 前記比較処理部は、前記収容可能通数時最小停止時間T 5 と前記収容可能通数停止時間T 6 との大小関係の比較結果を前記排出部滞留通数算出手段に出力することを特徴とする請求項5記載の封書作製システム。
- 前記比較処理部は、前記排出部間欠停止可能時間T 4 が前記排出部間欠停止時間T 3 未満のときに、印刷セット間ギャップ調整値G 2 ’を算出させるための調整値算出指示を前記印刷セット間ギャップ調整値算出手段に出力することを特徴とする請求項6記載の封書作製システム。
- 前記封書作製条件は、封入物搬送方向長さL 2 、封筒用紙搬送方向長さL 3 、封書搬送方向長さL 4 、封入物枚数Nを含み、
前記印刷条件は、用紙間ギャップG 1 、印刷セット間基本ギャップG 2 、印刷部搬送速度V 1 を含み、
前記封入封緘条件は、排出部封書間最小許容ギャップG 3 、封入封緘部搬送速度V 2 、排出部搬送長L 1 とを含み、
前記統括記憶部は、前記温度検出部で検出された前記活性化条件温度と該活性化条件温度毎に規定される再湿糊に必要な接着保持時間Tとを関連付けしてテーブル化した接着保持時間テーブルを記憶し、
前記統括制御部は、前記温度検出部で検出された活性化条件温度と、前記統括記憶部に記憶される前記接着保持時間テーブルとを照合して選択した前記接着保持時間と、前記排出部搬送長L 1 とから算出した前記排出部搬送速度で前記排出部を駆動制御することを特徴とする請求項2記載の封書作製システム。 - さらに、前記統括制御部は、前記封書作製条件と、前記印刷条件と、前記封入封緘条件とから、前記排出部における封書間のギャップである排出部封書間ギャップG 4 を算出し、
前記排出部封書間ギャップG 4 が前記排出部封書間最小許容ギャップG 3 未満のときに、前記封書作製条件と、前記印刷条件と、前記封入封緘条件とから、前記印刷部における前記印刷セット間のギャップの調整値である印刷セット間ギャップ調整値G 2 ’を算出し、前記印刷セット間基本ギャップG 2 に前記印刷セット間ギャップ調整値G 2 ’を加味して得られた印刷セット間ギャップとなるように前記印刷部を駆動制御することを特徴とする請求項8記載の封書作製システム。 - 前記統括制御部は、
前記温度検出部で検出された活性化条件温度に応じた接着保持時間Tと、前記統括記憶部に記憶される前記排出部搬送長L 1 とから前記排出部排出速度V 3 を算出し出力する排出速度算出部と、
前記統括記憶部に記憶される前記封入物搬送方向長さL 2 、前記封筒用紙搬送方向長さL 3 、前記封入物枚数N、前記用紙間ギャップG 1 、前記印刷セット間基本ギャップG 2 から、封筒用紙ピッチP 1 を算出する封筒用紙ピッチ算出手段と、
前記統括記憶部に記憶される前記印刷部搬送速度V 1 、前記封入封緘部搬送速度V 2 と、前記封筒用紙ピッチ算出手段で算出された前記封筒用紙ピッチP 1 とから、封書ピッチP 2 を算出する封書ピッチ算出手段と、
前記統括記憶部に記憶される封入封緘部搬送速度V 2 と、前記排出速度算出部で算出した前記排出部排出速度V 3 と、前記封書ピッチ算出手段からの前記封書ピッチP 2 とから排出部封書ピッチP 3 を算出する排出部封書ピッチ算出手段と、
前記排出部封書ピッチ算出手段からの排出部封書ピッチP 3 と、前記統括記憶部に記憶される前記封書搬送方向長さL 4 とから排出部封書間ギャップG 4 を算出する排出部封書間ギャップ算出手段と、
前記統括記憶部に記憶される前記封入封緘部搬送速度V 2 及び前記排出部封書間最小許容ギャップG 3 と、前記排出速度算出部で算出された前記排出部排出速度V 3 と、前記排出部封書間ギャップ算出手段からの前記排出部封書間ギャップG 4 とから印刷セット間ギャップ調整値G 2 ’を算出する印刷セット間ギャップ調整値算出手段と、
前記排出部封書間ギャップ算出手段からの前記排出部封書間ギャップG 4 と、前記統括記憶部に記憶された前記排出部封書間最小許容ギャップG 3 との大小関係を比較し、前記排出部封書間ギャップG 4 が、前記排出部封書間最小許容ギャップG 3 未満であったときに、前記印刷セット間基本ギャップG 2 に前記印刷セット間ギャップ調整値算出手段からの印刷セット間ギャップ調整値G 2 ’を加味して得られた印刷セット間ギャップ実行値G 5 で前記印刷部における印刷セット間ギャップを制御するためのギャップ調整制御情報を出力する比較処理部と、
前記排出速度算出部で算出された前記排出部排出速度V 3 に従った搬送速度で前記排出部を駆動制御する排出制御部と、
前記比較処理部からの前記ギャップ調整制御情報に従った印刷セット間ギャップとなるように前記印刷部の駆動を調整制御する印刷側制御部と、
を備えたことを特徴とする請求項9記載の封書作製システム。 - 前記比較処理部は、前記排出部封書間ギャップG 4 が前記排出部封書間最小許容ギャップG 3 未満のときに、前記印刷セット間ギャップ調整値G 2 ’を算出させるための調整値算出指示を前記印刷セット間ギャップ調整値算出手段に出力することを特徴とする請求項10記載の封書作製システム。
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