JP5955256B2 - 筐体 - Google Patents
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Description
前記送信手段は回路基板を筐体内に収納した通信ユニットとして構成され、作業機の送信可能な部位に取付けられる。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決できるようにした筐体を提供することを目的とする。
第1に、設置面12aに取付けられる背面部6と、この背面部6と反対側の正面部5と、背面部6と正面部5との間の周囲部7とを有し、内部に回路基板4を収納可能な筐体であって、前記背面部6には、回路基板4を収納する収納空間Sと連通する通気孔14と、この通気孔14を周囲部7に開放するための凹形状の空気流通路Pとを設けており、前記空気流通路Pは、背面部6に表面から凹んだ凹状部で形成されていて、前記通気孔14と連通する第1通路部P1と、この第1通路部P1と連通しかつ周囲部7で開放された第2通路部P2とを有し、前記第1通路部P1は、通気孔14から第2通路部P2に向って末広がり形状である。
第4に、前記第1通路部P1には、通気孔14と第2通路部P2との間に外部からの水の浸入を規制する突条部18を設けている。
即ち、本発明は、背面部6には、回路基板4を収納する収納空間Sと連通する通気孔14と、この通気孔14を周囲部7に開放するための凹形状の空気流通路Pとを設けているので、通気孔14と空気流通路Pとを介して、収納空間Sと外部との空気流通を確保しながら、収納空間Sへの水の浸入を防止できる。
また、第1通路部P1は通気孔14から第2通路部P2に向って末広がり形状であるので、筐体を横向き姿勢に設置しても、通気孔14への水の浸入が抑制できる。
また、第2通路部P2には、周囲部7に開放した端部に案内面16fを設けているので、外部から浸入する水を通気孔14から遠い第1通路部P1の先端側に案内でき、第1通路部P1への水の浸入を抑制することができる。
図1〜8において、筐体1は内部に回路基板4を収納して通信ユニット100を構成し、農業機械や建設機械等の移動可能な作業機102に装着され、無線通信機能を有する携帯端末103等とともに作業機102の通信システム101を構成する。
図7、8において、前記通信ユニット100は、いわゆるWiFiユニットであって、回路基板4に車両用通信ネットワークNと外部通信ネットワークとの間で通信プロトコル等に変換処理を行いかつ記憶部を有する制御部105と、この制御部105に接続された入出力部及び記憶部と携帯端末103との無線通信を処理するアンテナとを有する通信処理部104とを備えており、作業機102の走行車体102Aの側部、後上部又はキャビン102Bの背面等に装着され、作業機102に関する情報をタブレットPCやスマートフォン等の携帯端末103に保存したり、この携帯端末103からの信号を受信可能になっている。
蓋体2は筐体1の正面部5を形成し、ケース本体3は筐体1の背面部6を形成し、正面部5とその反対側の背面部6との間の周囲部7(上下面及び左右側面)に蓋体2とケース
本体3との合わせ面1aが位置し、周囲部7の下部にはハーネスプラグ25を接続可能にするコネクタ26の開口部8が形成されている。
ケース本体3は周囲部7の左右側部に取り付け部20が外方突出状に一体成形され、取り付け部20は金属カラー20aを挿入して貫通穴20bを形成しており、この貫通穴20bにネジを貫通して設置板12の表面の設置面12aに取り付けられる。
筐体1は設置板12を介して、作業機102の構成部材に対して図1及び図4(A)〜(D)に示す縦向き姿勢の他、縦向き姿勢から左右に傾けた横向き姿勢、前後に傾けた傾斜姿勢又は正面部5を上向きにする水平姿勢等に取り付けることができる。
ケース本体3には装着部3Aから背面部6の表面まで貫通した通気孔(呼吸孔)14が形成されており、背面側から視て、背面部6には通気孔14を形成する筒部31と、この筒部31の周囲の鉢形状の窪み部17が形成されていて、この鉢形状の窪み部17は背面部6の表面から窪んでいて、通気孔14と連通する通気空間Kを形成している。
また、この筒部31の内端側には収納空間Sとの間に防水シート22が設けられ、仮に通気孔14に水が浸入しても、水が収納空間S(回路基板4)に至らないようにしている。
前記通気空間Kは収納空間Sと連通して空気容積を大幅に拡大することにより、1日の気温差によって筐体1内の気圧に変動が生じても、その変動を緩衝することができ、従って、収納空間S内の気圧が上昇して蓋体2とケース本体3との合わせ面1aから空気が漏れるような事態を回避でき、また、回路基板4から熱が発生しても、その熱を分散することもできる。
背面部6は空気流通路Pによって上下に分断されており、窪み部17を取り囲むように形成する上隆起部15aと、開口部8側に位置する下隆起部15bとを有し、両隆起部1
5a、15bは同一高さであって、両隆起部15a、15b間に空気流通路Pを形成する第1凹部13aと第2凹部13bとが形成され、それぞれ第1通路部P1と第2通路部P2とを形成している。
第2凹部13bは、第1凹部13aと同じ深さの凹状部であって、その中心線Xは第1凹部13aの先端(中心線Yの先端)と逆T字状に交差していて、周囲部7の左右側部間に亘る長さに形成され、第1通路部P1と周囲部7の左右側部外方とを連通する第2通路部P2を形成している。
この空気流通路Pが収納空間Sを外部と連通させることにより、1日の気温差によって筐体1内の気圧に変動が生じても、その変動を吸収でき、また、回路基板4から熱が発生しても、その熱(又は熱膨張する空気)を外部に放出することもできる。
前記第2凹部13bは、左右両端の開放端部がケース本体3の左右部で外方に向かって末広がり状に形成されている。従って、上隆起部15aの左右下部は尖端形状となっていて、外側下方へ面した案内面(傾斜面)16fを有しており、また、第1通路部P1に対向する直線状の通路側面16cは、通路底面16dから略直立した壁面となっている。
筐体1に洗車水がかかった場合、第2通路部P2に浸入する水は、直線状の通路側面16cに沿って第2凹部13bの一端から他端に流通する一方、案内面16fに当たった水は反射して通路側面16cに向かって流れることになり、この反射水が通路側面16cに沿って流れる水と衝突し、水勢を抑えることになり、また、通路側面16cが通路底面16dから略直立した壁面であることにより、水がストレートに流れ、渦流の発生が減少する。
なお、本発明は前記実施形態における各部材の形状及びそれぞれの前後・左右・上下の位置関係は、図1〜6に示すように構成することが最良である。しかし、前記実施形態に
限定されるものではなく、部材、構成を種々変形したり、組み合わせを変更したりすることもできる。
背面部6は窪み部17を設けずに、第1通路部P1の一端に通気孔14が開口している構造にしてもよい。
1a 合わせ面
2 蓋体
3 ケース本体
3A 装着部
4 回路基板
5 正面部
6 背面部
7 周囲部
8 開口部
12 設置板
12a 設置面
13a 第1凹部
13b 第2凹部
14 通気孔
15a 上隆起部
15b 下隆起部
16c 通路側面
16d 通路底面
16f 案内面
17 窪み部
18 突条部
102 作業機
K 通気空間
P 空気流通路
P1 第1通路部
P2 第2通路部
S 収納空間
Claims (4)
- 設置面(12a)に取付けられる背面部(6)と、この背面部(6)と反対側の正面部(5)と、背面部(6)と正面部(5)との間の周囲部(7)とを有し、内部に回路基板(4)を収納可能な筐体であって、
前記背面部(6)には、回路基板(4)を収納する収納空間(S)と連通する通気孔(14)と、この通気孔(14)を周囲部(7)に開放するための凹形状の空気流通路(P)とを設けており、
前記空気流通路(P)は、背面部(6)に表面から凹んだ凹状部で形成されていて、前記通気孔(14)と連通する第1通路部(P1)と、この第1通路部(P1)と連通しかつ周囲部(7)で開放された第2通路部(P2)とを有し、
前記第1通路部(P1)は、通気孔(14)から第2通路部(P2)に向って末広がり形状であることを特徴とする筐体。 - 設置面(12a)に取付けられる背面部(6)と、この背面部(6)と反対側の正面部(5)と、背面部(6)と正面部(5)との間の周囲部(7)とを有し、内部に回路基板(4)を収納可能な筐体であって、
前記背面部(6)には、回路基板(4)を収納する収納空間(S)と連通する通気孔(14)と、この通気孔(14)を周囲部(7)に開放するための凹形状の空気流通路(P)とを設けており、
前記空気流通路(P)は、背面部(6)に表面から凹んだ凹状部で形成されていて、前記通気孔(14)と連通する第1通路部(P1)と、この第1通路部(P1)と連通しかつ周囲部(7)で開放された第2通路部(P2)とを有し、
前記第2通路部(P2)には、周囲部(7)に開放した端部に、外部から浸入する水を通気孔(14)から遠い第1通路部(P1)の先端側に案内する案内面(16f)を設けていることを特徴とする筐体。 - 第2通路部(P2)は、前記第1通路部(P1)と交差しかつ両端が周囲部(7)で開放されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の筐体。
- 前記第1通路部(P1)には、通気孔(14)と第2通路部(P2)との間に外部から
の水の浸入を規制する突条部(18)を設けていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の筐体。
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