JP5955102B2 - 配線基板およびその製造方法 - Google Patents

配線基板およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5955102B2
JP5955102B2 JP2012121966A JP2012121966A JP5955102B2 JP 5955102 B2 JP5955102 B2 JP 5955102B2 JP 2012121966 A JP2012121966 A JP 2012121966A JP 2012121966 A JP2012121966 A JP 2012121966A JP 5955102 B2 JP5955102 B2 JP 5955102B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating layer
layer
wiring board
thermosetting resin
wiring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012121966A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013247333A (ja
Inventor
逸朗 宍戸
逸朗 宍戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2012121966A priority Critical patent/JP5955102B2/ja
Publication of JP2013247333A publication Critical patent/JP2013247333A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5955102B2 publication Critical patent/JP5955102B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、半導体集積回路素子などの半導体素子を搭載するために用いられる配線基板およびその製造方法に関するものである。
近年、携帯型のゲーム機や音楽プレーヤーに代表される電子機器の薄型化が進む中、それらに使用される半導体素子等を搭載する配線基板にも薄型化が要求されている。半導体素子等を搭載するための一般的な配線基板は、例えばガラス繊維にエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸させて成る樹脂基板の表面に銅箔から成る配線導体が形成された厚みが0.2〜2.0mm程度のコア基板の表面に、厚みが10〜100μm程度のエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂から成る絶縁層と、厚みが5〜50μm程度の銅めっき膜から成る配線導体とが交互に積層されて形成されている。
このような、一般的な配線基板は、厚みが0.2〜2.0mm程度のコア基板を使用することから、配線基板の全体厚みを薄くすることが困難であるという問題があった。
そこで、配線基板の薄型化に対応するために、コア基板を用いないコアレスの配線基板が提案されている。このコアレスの配線基板は、厚みが10〜100μm程度のエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂から成る絶縁層と、厚みが5〜50μm程度の銅めっき膜から成る配線導体とを複数交互に積層して成る。このような配線基板は、上述の一般的な配線基板とは異なり、厚みが0.2〜2.0mm程度のコア基板を有さず、厚みが10〜100μm程度の絶縁層と、厚みが5〜50μm程度の配線導体とから構成されることから、配線基板の全体厚みを薄くすることが可能になる。
ところで、このようなコアレスの配線基板を製造する場合、厚みが10〜100μm程度の熱硬化性樹脂から成る絶縁層と厚みが5〜50μm程度の銅めっき膜から成る配線導体とを複数交互に積層する必要がある。しかしながら、これらの絶縁層や配線導体は、単層ではその剛性が弱く撓んだり変形したりしやすい。そこで、平坦な主面を有する剛性の高い支持基板上に、絶縁層と配線導体とを交互に複数積層して必要な剛性を有する配線基板用の積層体を形成した後、この積層体を支持基板から分離し、さらにその分離した積層体に最終の配線基板となる加工を施すことにより、コアレスの配線基板が形成される。
なお、上述のコアレスの配線基板の製造において絶縁層を形成するには、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂材料から成る未硬化の熱硬化性樹脂シートを支持基板上あるいは下層の絶縁層上に積層した後に、その熱硬化性樹脂シートを熱硬化させるための熱硬化処理を行なう。このような熱硬化処理は、順次積層される熱硬化性樹脂シート毎に繰り返し実施する。このため、積層された絶縁層毎に加えられる熱履歴が異なることになる。すなわち、第1層目の絶縁層に加えられる熱履歴が最も多く、第2層目以降の絶縁層ほど加えられる熱履歴が少なくなる。これにより、第1層目の絶縁層は、第2層目以降の絶縁層に比べて熱硬化性樹脂の硬化が促進される。その結果、第1層目の絶縁層の熱膨張係数に比べて、第2層目以降の絶縁層の熱膨張係数の方が順次大きくなる。
このように、コアレスの配線基板の製造においては、第1層目の絶縁層の熱膨張係数に比べて、第2層目以降の絶縁層の熱膨張係数の方が順次大きくなることから、支持基板上において配線基板用の積層体の全ての熱硬化性樹脂シートに対する熱硬化処理が終わった後に常温に戻すと、第1層目の絶縁層よりも第2層目以降の絶縁層の方が順次大きく収縮しようとする。このため、常温になった配線基板用の積層体を支持基板から分離すると、配線基板用の積層体に第1層目の絶縁層と反対側に凹状となる反りが発生してしまう。
特開平7−297560号公報
本発明は、反りの小さなコアレスの配線基板およびその製造方法を提供することを課題とする。
本発明における配線基板は、第1の熱膨張係数および第1のガラス転移点を有する第1の熱硬化性樹脂材料から成るとともに上面に配線導体を有する第1層目の絶縁層上に、全ての層が第1の熱膨張係数よりも小さな第2の熱膨張係数および第1のガラス転移点よりも高い第2のガラス転移点を有する第2の熱硬化性樹脂材料から成る第2層目以降の絶縁層と、配線導体とを交互に複数層順次積層して成ることを特徴とするものである。
本発明における配線基板の製造方法は、熱硬化することにより、第1の熱膨張係数および第1のガラス転移点を有する第1層目の絶縁層となる未硬化の第1の熱硬化性樹脂シートと、熱硬化することにより、全ての層が第1の熱膨張係数よりも小さな第2の熱膨張係数および第1のガラス転移点よりも高い第2のガラス転移点を有する第2層目以降の絶縁層となる未硬化の複数の第2の熱硬化性樹脂シートとを準備する工程と、平坦な支持面を有する支持基板の支持面上に第1の熱硬化性樹脂シートを支持させるとともに熱硬化させて第1層目の絶縁層を形成する工程と、第1の絶縁層上に配線導体を形成する工程と、配線導体が形成された第1層目の絶縁層上に第2の熱硬化性樹脂シートを積層するとともに熱硬化させて第2層目の絶縁層を形成する工程と、第2層目の絶縁層上に配線導体を形成する工程と、を行なった後、更にその上に第2の熱硬化性樹脂シートを積層するとともに熱硬化させて次層の絶縁層を形成する工程と、次層の絶縁層上に配線導体を形成する工程とを交互に必要な回数行なって配線基板用の積層体を形成した後、積層体を支持基板から分離する工程とを行なうことを特徴とするものである。
本発明の配線基板およびその製造方法によれば、第1層目の絶縁層の熱膨張係数が第2層目以降の全ての絶縁層の熱膨張係数より大きいことから、全ての絶縁層に対する熱硬化処理終了後に常温に戻る際に2層目以降の絶縁層が外側の層ほど大きく収縮することにより第1層目の絶縁層と反対側に凹状となるように反ろうとするものの、第1層目の絶縁層が第2層目以降の絶縁層よりも大きく収縮するので、第2層目以降の絶縁層により反ろうとする力が、第1層目の絶縁層が第2層目以降の絶縁層よりも大きく収縮する力によって相殺され、その結果、常温において反りの小さな配線基板を提供することができる。
また、本発明の配線基板およびその製造方法によれば、第1層目の絶縁層のガラス転移点が第2層目以降の全ての絶縁層のガラス転移点よりも低いことから、例えば配線基板上に半導体素子等の電子部品を半田リフローにより実装する際に、配線基板の昇温に伴い第1層目の絶縁層が第2層目以降の絶縁層よりも大きく伸張して、配線基板が第2層目以降の絶縁層側に凹状となるように反ろうとするものの、さらに昇温して第1層目の絶縁層のガラス転移点に達すると、第1層目の絶縁層の剛性が低下して、第1層目の絶縁層により反ろうとする力は減少する。一方、第2層目以降の絶縁層ではその温度以降も外側の絶縁層の方がより大きく伸張して元の平坦な状態に戻ろうとする。したがって、半田リフロー時の高温においても反りの小さなコアレスの配線基板を提供することができる。
図1は、本発明の配線基板の実施形態の一例を示す概略断面図である。 図2(a)〜(c)は、本発明の配線基板の製造方法の実施形態の一例を示す概略断面図である。 図3(d)〜(f)は、本発明の配線基板の製造方法の実施形態の一例を示す概略断面図である。 図4(g)〜(h)は、本発明の配線基板の製造方法の実施形態の一例を示す概略断面図である。 図5(i)〜(k)は、本発明の配線基板の製造方法の実施形態の一例を示す概略断面図である。
次に、本発明の配線基板およびその製造方法の実施形態の一例を図1〜図5を基にして説明する。
図1に示すように、本発明の配線基板20は、例えば第1層目〜第4層目の絶縁層1a〜1dが順次積層されているとともに、各絶縁層1a〜1dの間および絶縁層1aおよび絶縁層1dの表面に配線導体2が形成されている。さらに、第1層目の絶縁層1aおよび第4層目の絶縁層1dの表面にはソルダーレジスト層3が形成されている。
各絶縁層1a〜1dは、厚みが10〜100μm程度であり、複数のビアホール4を有している。このような絶縁層1a〜1dは、エポキシ樹脂やポリイミド樹脂などの熱硬化性樹脂を含有する電気絶縁材料から成り、例えばエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂材料から成る未硬化の熱硬化性樹脂シートを、後述する支持基板7上に積層および熱硬化することにより第1層目の絶縁層1aを形成した後、その上に硬化後の熱膨張係数が絶縁層1aよりも小さいとともに硬化後のガラス転移点が絶縁層1aよりも高い熱硬化性樹脂シートを積層および熱硬化する工程を繰り返して2層目以降の絶縁層1b〜1dを順次積層することにより形成されている。
また、配線導体2は、各絶縁層1a〜1dのビアホール4内を含む表面に主としてめっき法により所定のパターンに被着された銅などの金属から成る。そして、配線導体2は、絶縁層1a〜1dを挟んで上下に位置するもの同士がビアホール4を介して互いに接続されている。なお、最表層の配線導体2の一部は、例えば半導体素子等に接続される半導体素子接続パッド5および回路基板の電極との接続に用いられる回路基板接続パッド6を形成している。これらの半導体素子接続パッド5および回路基板接続パッド6は、ソルダーレジスト層3に設けられた開口部3aから露出している。配線導体2の厚みは5〜50μm程度である。
ソルダーレジスト層3は、エポキシ樹脂やポリイミド樹脂等の熱硬化性樹脂を含有する電気絶縁材料からなる。厚みは10〜50μm程度である。
ところで、本発明における配線基板20においては、第1層目の絶縁層1aの熱膨張係数が第2層目以降の絶縁層1b〜1dがより大きなものとなっている。これにより、全ての絶縁層1a〜1dに対する熱硬化処理終了後に常温に戻す際に2層目以降の絶縁層1b〜1dが外側の層ほど大きく収縮することにより第1層目の絶縁層1aと反対側に凹状となるように反ろうとするものの、第1層目の絶縁層1aが第2層目以降の絶縁層1b〜1dよりも大きく収縮するので、第2層目以降の絶縁層1b〜1dにより反ろうとする力が、第1層目の絶縁層1aが第2層目以降の絶縁層1b〜1dよりも大きく収縮する力によって相殺され、その結果、常温において反りの小さな配線基板20を提供することができる。
また、本発明の配線基板20においては、第1層目の絶縁層1aのガラス転移点が第2層目以降の絶縁層1b〜1dのガラス転移点よりも低いものとなっている。それにより、例えば配線基板20上に半導体素子等の電子部品を半田リフローにより実装する際に、配線基板20の昇温に伴い第1層目の絶縁層1aが第2層目以降の絶縁層1b〜1dよりも大きく伸張して、配線基板20が第2層目以降の絶縁層1b〜1d側に凹状となるように反ろうとするものの、さらに昇温して第1層目の絶縁層1aのガラス転移点に達すると、第1層目の絶縁層1aの剛性が低下して、第1層目の絶縁層1aにより反ろうとする力は減少する。一方、第2層目以降の絶縁層1b〜1dではその温度以降も外側の絶縁層の方がより大きく伸張して元の平坦な状態に戻ろうとする。したがって、半田リフロー時の高温においても反りの小さなコアレスの配線基板20を提供することができる。
次に、本発明の配線基板の製造方法の一例について、図2〜図5を基にして詳細に説明する。
まず、図2(a)に示すように、一方が製品形成用主面Aであり他方が分離用主面Bである2枚の支持基板用のプリプレグ7Pと、2枚の分離フィルム8と、2枚の支持フィルム付き金属箔9と、2枚の金属枠10とを準備する。
それぞれの支持基板用プリプレグ7Pは、中央部に製品形成用領域Xと、外周部に製品形成用領域Xを取り囲む枠状の捨て代領域Yとを有している。
次に、図2(b)に示すように、2枚のプリプレグ7Pの間に2枚の分離フィルム8を重ねて挟持するとともに、それぞれのプリプレグ7Pの製品形成用主面A上の中央部に支持フィルム付き金属箔9を積層するとともに、その外側に支持フィルム付き金属箔9を囲繞するように金属枠10を配置する。
次に、図2(b)の状態に積層したものを上下から加圧しながら加熱する。このような加圧加熱により、図2(c)に示すように、プリプレグ7Pが硬化された2枚の支持基板7が間に2枚の分離フィルム8を挟持して互いに接合されるとともに、それぞれの支持基板7の製品形成用主面Aに支持フィルム付き金属箔9および金属枠10が埋設されて配線基板形成用土台12が形成される。
次に、図3(d)に示すように、配線基板形成用土台12の両主面に露出する金属箔9bおよび支持基板7および金属枠10の表面に無電解めっき(不図示)を被着させた後、無電解めっきが被着された金属箔9bの上に、例えば銅等から成る配線導体2をセミアディティブ法等により形成する。そして、その上に第1層目の絶縁層1aとなる未硬化の熱硬化性樹脂シートを積層した後、熱硬化処理を行うことで第1層目の絶縁層1aを形成する。第1層目の絶縁層1aとなる熱硬化性樹脂シートは、例えばエポキシ樹脂やビスマレイミドトリアジン樹脂等の熱硬化性樹脂の未硬化物に無機絶縁性フィラーを分散させてシート状としたものである。
次に、図3(e)に示すように、第1層目の絶縁層1aにビアホール4を形成するとともに、第1層目の絶縁層1aの表面およびビアホール4内に次層の配線導体2を形成する。ビアホール4の形成は、レーザ加工により行なう。また、配線導体2の形成はセミアディティブ法に行なう。
次に、図3(f)に示すように、第2層目以降の絶縁層1b〜1dと配線導体2とを交互に順次複数積層するとともに、第4層目の絶縁層1dおよび配線導体2の上にソルダーレジスト層3を被着させることで、配線基板用積層体13を形成する。なお、第1層目の絶縁層1aの上に順次積層される絶縁層1b〜1dについても、先述の絶縁層1aの場合と同様に未硬化の熱硬化性樹脂シートを積層した後、熱硬化させることにより形成される。このとき、本発明においては、第2層目以降の絶縁層1b〜1dとなる熱硬化性樹脂シートとしては、熱硬化後の熱膨張係数が第1層目の絶縁層1aよりも小さくかつ熱硬化後のガラス転移点が第1の絶縁層1aよりも高いものを用いる。
また、ソルダーレジスト層3は、例えばアクリル変性エポキシ樹脂にシリカ等の無機フィラーを分散させたペーストを、第4層目の絶縁層1dおよび配線導体2の上にスクリーン印刷等で塗布した後、フォトリソグラフィー技術により所定のパターンに露光、現像したものを熱硬化することで形成される。ソルダーレジスト層3から露出する最表層の配線導体2の一部は、回路基板の電極と接続される回路基板接続パッド6として機能する。
そして、図4(g)に示すように、配線基板形成用土台12および配線基板用積層体13を製品形成用領域Xと捨て代領域Yとの境界で切断することで、製品形成用領域Xの配線基板形成用土台12および配線基板用積層体13を切り出した後、図4(h)に示すように、切り出された配線基板用積層体13が形成された配線基板形成用土台12を分離フィルム8の間から分離し、次に、図5(i)に示すように、配線基板用積層体13を支持フィルム9aから分離した後、図5(j)に示すように、金属箔9bをエッチング除去することにより、配線導体2を露出させ、最後に、図5(k)に示すように、絶縁層1aおよび配線導体2の上にソルダーレジスト層3を形成することで本実施例による配線基板20が形成される。
このとき、本発明における配線基板20の製造方法においては、上述したように、第2層目以降の絶縁層1b〜1dとなる熱硬化性樹脂シートとしては、熱硬化後の熱膨張係数が第1層目の絶縁層1aよりも小さいものを用いることから、第1層目の絶縁層1aの熱膨張係数が第2層目以降の絶縁層1b〜1dがより大きなものとなる。これにより、全ての絶縁層1a〜1dに対する熱硬化処理終了後に常温に戻す際に2層目以降の絶縁層1b〜1dが外側の層ほど大きく収縮することにより第1層目の絶縁層1aと反対側に凹状となるように反ろうとするものの、第1層目の絶縁層1aが第2層目以降の絶縁層1b〜1dよりも大きく収縮するので、第2層目以降の絶縁層1b〜1dにより反ろうとする力が、第1層目の絶縁層1aが第2層目以降の絶縁層1b〜1dよりも大きく収縮する力によって相殺され、その結果、常温において反りの小さな配線基板20を提供することができる。
また、本発明の配線基板20の製造方法においては、第2層目以降の絶縁層1b〜1dとなる熱硬化性樹脂シートとしては、熱硬化後のガラス転移点が第1の絶縁層1aよりも高いものを用いることから、第1層目の絶縁層1aのガラス転移点が第2層目以降の絶縁層1b〜1dのガラス転移点よりも低いものとなる。それにより、例えば配線基板20上に半導体素子等の電子部品を半田リフローにより実装する際に、配線基板20の昇温に伴い第1層目の絶縁層1aが第2層目以降の絶縁層1b〜1dよりも大きく伸張して、配線基板20が第2層目以降の絶縁層1b〜1d側に凹状となるように反ろうとするものの、さらに昇温して第1層目の絶縁層1aのガラス転移点に達すると、第1層目の絶縁層1aの剛性が低下して、第1層目の絶縁層1aにより反ろうとする力は減少する。一方、第2層目以降の絶縁層1b〜1dではその温度以降も外側の絶縁層の方がより大きく伸張して元の平坦な状態に戻ろうとする。したがって、半田リフロー時の高温においても反りの小さなコアレスの配線基板20を提供することができる。かくして本発明の配線基板およびその製造方法によれば、常温および高温の両方において反りの少ない配線基板20を提供することができる。
1a 第1層目の絶縁層
1b〜1d 第2層目以降の絶縁層
2 配線導体
7 支持基板
20 配線基板

Claims (2)

  1. 第1の熱膨張係数および第1のガラス転移点を有する第1の熱硬化性樹脂材料から成るとともに上面に配線導体を有する第1層目の絶縁層上に、全ての層が前記第1の熱膨張係数よりも小さな第2の熱膨張係数および前記第1のガラス転移点よりも高い第2のガラス転移点を有する第2の熱硬化性樹脂材料から成る第2層目以降の絶縁層と、配線導体とを交互に複数層順次積層して成ることを特徴とする配線基板。
  2. 熱硬化することにより、第1の熱膨張係数および第1のガラス転移点を有する第1層目の絶縁層となる未硬化の第1の熱硬化性樹脂シートと、熱硬化することにより、全ての層が前記第1の熱膨張係数よりも小さな第2の熱膨張係数および前記第1のガラス転移点よりも高い第2のガラス転移点を有する第2層目以降の絶縁層となる未硬化の複数の第2の熱硬化性樹脂シートとを準備する工程と、平坦な支持面を有する支持基板の前記支持面上に前記第1の熱硬化性樹脂シートを支持させるとともに熱硬化させて第1層目の絶縁層を形成する工程と、該第1の絶縁層上に配線導体を形成する工程と、該配線導体が形成された前記第1層目の絶縁層上に前記第2の熱硬化性樹脂シートを積層するとともに熱硬化させて第2層目の絶縁層を形成する工程と、該第2層目の絶縁層上に配線導体を形成する工程と、を行なった後、更にその上に前記第2の熱硬化性樹脂シートを積層するとともに熱硬化させて次層の絶縁層を形成する工程と、該次層の絶縁層上に配線導体を形成する工程とを交互に必要な回数行なって配線基板用の積層体を形成した後、該積層体を前記支持基板から分離する工程を行なうことを特徴とする配線基板の製造方法。
JP2012121966A 2012-05-29 2012-05-29 配線基板およびその製造方法 Active JP5955102B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012121966A JP5955102B2 (ja) 2012-05-29 2012-05-29 配線基板およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012121966A JP5955102B2 (ja) 2012-05-29 2012-05-29 配線基板およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013247333A JP2013247333A (ja) 2013-12-09
JP5955102B2 true JP5955102B2 (ja) 2016-07-20

Family

ID=49846859

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012121966A Active JP5955102B2 (ja) 2012-05-29 2012-05-29 配線基板およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5955102B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6075789B2 (ja) * 2014-01-31 2017-02-08 京セラ株式会社 配線基板の製造方法
JP6761224B2 (ja) * 2014-02-19 2020-09-23 味の素株式会社 プリント配線板、半導体装置及び樹脂シートセット
JP6386252B2 (ja) * 2014-04-23 2018-09-05 イビデン株式会社 プリント配線板
JP2016048768A (ja) * 2014-08-28 2016-04-07 日立化成株式会社 配線板及び半導体装置の製造方法
KR102498627B1 (ko) * 2015-10-05 2023-02-10 엘지이노텍 주식회사 인쇄회로기판 및 이를 포함하는 전자 부품 패키지
JP6367902B2 (ja) * 2016-12-20 2018-08-01 京セラ株式会社 配線基板

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000068644A (ja) * 1998-08-26 2000-03-03 Matsushita Electric Works Ltd 配線板の製造方法
JP5194601B2 (ja) * 2006-07-20 2013-05-08 住友ベークライト株式会社 多層回路基板及び半導体装置
JP5295596B2 (ja) * 2008-03-19 2013-09-18 新光電気工業株式会社 多層配線基板およびその製造方法
JP5079059B2 (ja) * 2010-08-02 2012-11-21 日本特殊陶業株式会社 多層配線基板

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013247333A (ja) 2013-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4689375B2 (ja) 積層基板および該積層基板を有する電子機器
US10745819B2 (en) Printed wiring board, semiconductor package and method for manufacturing printed wiring board
JP5955102B2 (ja) 配線基板およびその製造方法
JP2010212652A (ja) 配線板及びその製造方法
TWI466610B (zh) 封裝結構及其製作方法
JP4994988B2 (ja) 配線基板の製造方法
JP2014130856A (ja) 配線基板の製造方法
JP2015035496A (ja) 電子部品内蔵配線板の製造方法
JP2013187255A (ja) 配線基板の製造方法
JP5027193B2 (ja) 配線板及びその製造方法
US20140318834A1 (en) Wiring board and method for manufacturing the same
JP2002076530A (ja) プリント回路基板およびプリント回路基板の製造方法
JP5490525B2 (ja) 部品内蔵型多層プリント配線板及びその製造方法
KR101044105B1 (ko) 휨 발생 방지를 위한 기판의 제조방법
TWI519225B (zh) 多層軟性線路結構的製作方法
KR20150083424A (ko) 배선 기판의 제조 방법
KR20090123032A (ko) 반도체 칩 내장형 인쇄회로기판 제조 방법
JP5955050B2 (ja) 配線基板の製造方法
KR101151347B1 (ko) 칩 내장형 인쇄회로기판 제조방법
JP2016034007A (ja) 配線基板の製造方法
JP2020004930A (ja) プリント配線板
JP2012209322A (ja) 配線基板の製造方法
KR20140032674A (ko) 리지드 플렉시블 기판 제조방법
JP2008235640A (ja) 回路基板と回路基板の製造方法
JP2015144150A (ja) 配線基板の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150105

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151023

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151029

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151226

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20160401

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160524

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160614

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5955102

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150