JP5954100B2

JP5954100B2 - 波形表示装置における前面パネルと前面パネルカバーとの取り付け構造

Info

Publication number: JP5954100B2
Application number: JP2012228036A
Authority: JP
Inventors: 峻士原
Original assignee: Yokogawa Electric Corp
Current assignee: Yokogawa Electric Corp
Priority date: 2012-10-15
Filing date: 2012-10-15
Publication date: 2016-07-20
Anticipated expiration: 2032-10-15
Also published as: JP2014081236A

Description

本発明は、波形表示装置に関し、特に、前面パネルと前面パネルカバーとの取り付け構造に関する。

ペーパーレスレコーダや波形測定器等の測定データの収集や記録を行なう電子機器は、一般に、波形等を表示するためのディスプレイを筐体の前面部分に備えており、波形表示装置としても機能する。図１１は、従来の波形表示装置の前面部分の構造を説明する図である。

本図に示すように、波形表示装置２０は、その前面部分に、ディスプレイ２１０、タッチパネル２２０、前面パネル２３０、ロの字型の前面パネルカバー２４０を備えている。

前面パネル２３０は、フレーム部分でタッチパネル２２０およびディスプレイ２１０を覆っている。前面パネルカバー２４０は、タッチパネル２２０およびディスプレイ２１０の保護に加え、デザイン上の機能を担っている。なお、前面パネル２３０と前面パネルカバー２４０との間には、防塵防滴シート（不図示）が貼り付けられている。

前面パネル２３０の、前面パネルカバー２４０が取り付けられるフレーム部分には、凹部２３１が複数箇所設けられている。また、前面パネルカバー２４０の裏面の対応する箇所には凸部（不図示）が設けられている。前面パネルカバー２４０の前面パネル２３０への取り付けは、前面パネルカバー２４０の凸部を前面パネル２３０の凹部２３１にはめ込むことによって行なわれる。はめ込み部分の強度を確保するため、凸部と凹部２３１にはある程度の大きさが要求される。

前面パネルカバー２４０の凸部と前面パネル２３０の凹部２３１とのはめ込みを強固にするため、前面パネルカバー２４０の凸部には、ゴム製のＯリング（不図示）が取り付けられており、Ｏリングの摩擦力により、前面パネルカバー２４０が前面パネル２３０に固定される。

特開２０１０−３８６０８号公報

しかしながら、従来の固定方法は、はめ込み箇所分のＯリングが必要となるため、部品点数が多くなってしまう。また、前面パネルカバー２４０のフレーム部分にある程度の大きさが要求される凸部を複数箇所設けており、その箇所で防塵防滴シートの貼りシロ部分が狭くなるため、凸部周囲で防塵防滴機能が低下する。この問題は、ディスプレイ２１０のサイズが大きくなり、前面パネルカバー２４０フレームの幅が狭くなったときに顕著となる。このため、取り付け機構は、防塵防滴シートの貼りシロ部分に影響を与えないように、省スペース化することが望ましい。

そこで、本発明は、波形表示装置の前面パネルと前面パネルカバーとの取り付け構造において、部品点数を削減するとともに、取り付け機構を省スペース化することを目的とする。

上記課題を解決するため、本発明は、波形表示装置の前面パネルと前面パネルカバーとの取り付け構造において、前記前面パネルカバーは、コの字形状であり、両先端部分に位置決めのための凸部が形成され、両角部に位置決めのためのピン受け部が形成され、外縁部に複数個の固定のためのツメ部が形成されており、前記前面パネルは、前記凸部に対応する箇所に位置決めのための穴部が形成され、前記ピン受け部に対応する箇所に位置決めのためのピンが形成され、前記ツメ部に対応する箇所に固定のための溝部が形成されていることを特徴とする。
ここで、前記位置決めのための凸部は、下方向に形成され、前記位置決めのための穴部は、上向きに形成され、取り付け時に最初に位置決めされることができる。
また、前記ピン、前記ピン受け部、前記ツメ部、前記溝部は、それぞれ左右対称に形成することができる。
また、前記前面パネルと前記前面パネルカバーとの間に、防塵防滴シートが貼り付けられるようにしてもよい。

本発明によれば、波形表示装置の前面パネルと前面パネルカバーとの取り付け構造において、部品点数を削減するとともに、取り付け機構を省スペース化することができる。

本実施形態に係るペーパーレスレコーダの外観を示す図である。前面パネルと前面パネルカバーとを示す図である。前面パネルカバーの前面パネルへの固定方式を説明する図である。前面パネルカバーの正面図である。前面パネルカバーの背面図である。前面パネルの正面図である。前面パネルカバーの前面パネルへの取り付けを説明する図である。前面パネルカバーの他例の背面図である。前面パネルの他例の正面図である。前面パネルカバーの前面パネルへの取り付けを説明する図である。従来の波形表示装置の前面部分の構造を説明する図である。

本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。本実施形態は、本発明の波形表示装置をペーパーレスレコーダに適用した場合について説明する。図１は、本実施形態に係るペーパーレスレコーダの外観を示す図である。

図１（ａ）に示すように、ペーパーレスレコーダ１０は、本体１００、タッチパネル式ディスプレイ１１０、前面パネル１２０、前面パネルカバー１３０、ヒンジ機構により開閉する開閉扉１４０を備えている。前面パネルカバー１３０の下部に配置された開閉扉１４０を開けると、図１（ｂ）に示すように、記録メディアスロット１４２が露出する。

図２は、前面パネル１２０と前面パネルカバー１３０とを示す図である。前面パネルカバー１３０は、デザイン上の要求や、記録メディアスロット１４２周辺のスペースの有効活用のため、従来のロの字ではなく、コの字型の形状となっている。

また、タッチパネル式ディスプレイ１１０の大画面化と筐体の外形サイズの維持の要請とから、前面パネル１２０のフレームは従来よりも細くなっている。前面パネル１２０と前面パネルカバー１３０との間には、防塵防滴シート１２５が貼り付けられる。

本実施形態では、図３に示すように、前面パネルカバー１３０の外縁部に形成されたツメ部を、前面パネル１２０の外周部に形成された溝部にはめ込むことにより、前面パネルカバー１３０が前面パネル１２０に固定される。ツメ部は左右対称に複数個形成することができ、溝部は、ツメ部に対応して形成するようにする。

このように、ツメはめ込み構造を用いて前面パネルカバー１３０を前面パネル１２０に固定するため、Ｏリングが不要となり、部品点数を少なくすることができる。また、前面パネル１２０のフレームの中央付近でなく、外周部の溝部で固定するため、防塵防滴シート１２５の貼り付けシロを広く確保することができる。もちろん、本発明は、防塵防滴シート１２５を用いない波形表示装置に適用することも可能である。

図４は、前面パネルカバー１３０の正面図である。コの字形状の前面パネルカバー１３０の両先端部には、取り付け時の最初の位置決めのための凸部１３０ａが形成されている。凸部１３０ａは、下方向に向いている。

図５は、前面パネルカバー１３０の背面図である。最初の位置決めのための凸部１３０ａに加え、本図の例では、左右対称に、上縁の２つのツメ部１３０ｃ、側縁の２つのツメ部１３０ｄが形成されている。また、２箇所の角部には、位置決め用のピン受け部１３０ｂが形成されている。

図６は、図５に示した前面パネルカバー１３０に対応した前面パネル１２０の正面図である。本図に示すように、前面パネル１２０は、前面パネルカバー１３０に形成された最初の位置決めのための凸部１３０ａを差し込む２つの上向きの穴部１２０ａと、ツメ部に対応して左右対称に形成された上縁の２つの溝部１２０ｃ、側縁の２つの溝部１２０ｄを備えている。また、上部角部には、ピン受け部１３０ｂに対応して２つの位置決め用ピン１２０ｂが形成されている。ピン１２０ｂは、位置決めのためであるため、固定用のＯリングは不要である。また、ピン受け部１３０ｂにきつく差し込まれる必要もない。

図７は、組立時に前面パネルカバー１３０を前面パネル１２０に取り付ける様子を説明する図である。本図に示すように、まず、Ａ部において、前面パネルカバー１３０の凸部１３０ａが、穴部１２０ａに差し込まれて下端の位置が定められる。次いで、Ｂ部において、ピン１２０ｂがピン受け部１３０ｂに差し込まれて、前面パネルカバー１３０全体の位置が定まる。

そして、前面パネルカバー１３０が前面パネル１２０方向に押し込まれることにより、上縁のＣ部および側縁のＤ部で前面パネルカバー１３０の各ツメ部が、前面パネル１２０の対応する溝部にはまり、前面パネルカバー１３０が前面パネル１２０に固定される。ツメはめ込み構造のため、組立は容易に行なうことができるが、取り外しは困難である。このため、ユーザによる安易な前面パネルカバー１３０の取り外しに起因するトラブルを防止することができる。

図８は、前面パネルカバー１３０の背面図の他例である。本図は、より多くのツメはめ込み機構を設けた例である。より筐体の大きなペーパーレスレコーダ１０に好適である。

本図の例では、最初の位置決めのための下方向の凸部１３０ａに加え、左右対称に、上縁の４つのツメ部１３０ｃ、１３０ｅ、側縁の４つのツメ部１３０ｄ、１３０ｆが形成されている。また、２箇所の角部には、位置決め用のピン受け部１３０ｂが形成され、側縁にも２つの位置決め用のピン受け部１３０ｇが形成されている。さらに、上縁の中央に１つの位置決め用のピン受け部１３０ｈが形成されている。

図９は、図８に示した前面パネルカバー１３０に対応した前面パネル１２０の正面図である。本図に示すように、前面パネル１２０は、前面パネルカバー１３０に形成された最初の位置決めのための凸部１３０ａを差し込む２つの上向きの穴部１２０ａと、ツメ部に対応して左右対称に形成された上縁の４つの溝部１２０ｃ、１２０ｅ、側縁の４つの溝部１２０ｄ、１２０ｆを備えている。また、上部角部には、ピン受け部１３０ｂに対応して２つの位置決め用ピン１２０ｂが形成され、側縁にも２つの位置決め用のピン１２０ｇが形成されている。さらに、上縁の中央に１つの位置決め用のピン１２０ｈが形成されている。

図１０は、組立時に図８に示した前面パネルカバー１３０を図９に示した前面パネル１２０に取り付ける様子を説明する図である。本図に示すように、まず、Ａ部において、前面パネルカバー１３０の凸部１３０ａが、穴部１２０ａに差し込まれて下端の位置が定められる。

次いで、Ｇ部において、ピン１２０ｇがピン受け部１３０ｇに差し込まれ、Ｂ部において、ピン１２０ｂがピン受け部１３０ｂに差し込まれるとともにＨ部において、ピン１２０ｈがピン受け部１３０ｈに差し込まれて、前面パネルカバー１３０全体の位置が定まる。

そして、前面パネルカバー１３０が前面パネル１２０方向に押し込まれることにより、上縁のＣ部、Ｅ部および側縁のＦ部、Ｇ部で前面パネルカバー１３０の各ツメ部が、前面パネル１２０の対応する溝部にはまり、前面パネルカバー１３０が前面パネル１２０に固定される。

１０…ペーパーレスレコーダ、２０…波形表示装置、１００…本体、１１０…タッチパネル式ディスプレイ、１２０…前面パネル、１２０ａ…穴部、１２０ｂ…ピン、１２０ｃ…溝部、１２０ｄ…溝部、１２０ｅ…溝部、１２０ｆ…溝部、１２０ｇ…ピン、１２０ｈ…ピン、１２５…防塵防滴シート、１３０…前面パネルカバー、１３０ａ…凸部、１３０ｂ…ピン受け部、１３０ｃ…ツメ部、１３０ｄ…ツメ部、１３０ｅ…ツメ部、１３０ｆ…ツメ部、１３０ｇ…ピン受け部、１３０ｈ…ピン受け部、１４０…開閉扉、１４２…記録メディアスロット、２１０…ディスプレイ、２２０…タッチパネル、２３０…前面パネル、２３１…凹部、２４０…前面パネルカバー

Claims

波形表示装置の前面パネルと前面パネルカバーとの取り付け構造において、
前記前面パネルカバーは、コの字形状であり、
両先端部分に位置決めのための凸部が形成され、
両角部に位置決めのためのピン受け部が形成され、
外縁部に複数個の固定のためのツメ部が形成されており、
前記前面パネルは、
前記凸部に対応する箇所に位置決めのための穴部が形成され、
前記ピン受け部に対応する箇所に位置決めのためのピンが形成され、
前記ツメ部に対応する箇所に固定のための溝部が形成されている、
ことを特徴とする取り付け構造。
前記位置決めのための凸部は、下方向に形成され、前記位置決めのための穴部は、上向きに形成され、取り付け時に最初に位置決めされることを特徴とする請求項１に記載の取り付け構造。
前記ピン、前記ピン受け部、前記ツメ部、前記溝部は、それぞれ左右対称に形成されていることを特徴とする請求項１または２に記載の取り付け構造。
前記前面パネルと前記前面パネルカバーとの間に、防塵防滴シートが貼り付けられることを特徴とする請求項１〜３のいずれか１項に記載の取り付け構造。