JP5953781B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録装置に関する。
記録装置の一つとして、インクジェット式プリンターが知られている。インクジェット式プリンターは、一般的に、搬送装置で記録媒体を搬送しつつ、インクジェットヘッドを搬送方向と直交する幅方向に走査することで、記録媒体に画像等を形成する構成となっている。下記特許文献1には、比較的大型の記録媒体を扱うラージフォーマットプリンター(LFP)が開示されている。
このようなインクジェット式プリンターは、インクジェットヘッドの移動経路上に、インクジェットヘッドのメンテナンス処理を行うメンテナンスユニットを有している。メンテナンスユニットは、良好な噴射状態を維持又は回復させるために、インクジェットヘッドのノズル面と接触可能な接触部材を有する。接触部材としては、例えば、ノズル面をキャッピングするキャップ部材や、ノズル面をワイピングするワイパー部材等がある。
ノズル面に対する接触部材の接触不良(例えば、キャップ部材のシール不良)を防止しメンテナンス処理を適切に行うためには、本体フレームに対するメンテナンスユニットの取り付け精度が重要になる。本体フレームは、取り付け部品のベースとなるものであり、所定の平面度を有する。従来、この本体フレームは、精度を出すことができるネジ固定により組み立てられており、位置精度を必要とするメンテナンスユニットは、当該本体フレームに直接乗せられて固定されていた。
特開2010−173256号公報
ところで、特許文献1に記載のような大型のプリンターにおいては、本体フレームの大きさも大きくなるため、本体フレームの内部に補強リブ等を設けている。このような本体フレームの組み立てにネジ固定を用いると、大きさによっては例えば数百程度のネジ部材が必要となり、組立性が悪くなる。そこで、ネジ部材を必要としない溶接で本体フレームを組み立てることが考えられる。
しかしながら、本体フレームを溶接により組み立てると、溶接の際に与えられる熱により、ねじれやゆがみ等が発生し、メンテナンスユニットの位置精度を担保する平面度を確保することが難しくなる、という問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、本体フレームに変形や撓み等があったとしてもメンテナンスユニットの位置精度を出すことができる記録装置を提供することを目的としている。
上記の課題を解決するために、本発明は、記録媒体を搬送する搬送装置と、上記記録媒体に流体を噴射する複数のノズルが設けられたノズル面を備え、上記記録媒体の搬送方向と直交する幅方向に移動可能な記録ヘッドと、上記記録ヘッドの移動経路上に位置し、上記ノズル面に接触可能な接触部材を備えるメンテナンスユニットと、を有する記録装置であって、上記メンテナンスユニットは、本体フレームに支持されており、上記本体フレームに対する上記メンテナンスユニットの高さ方向の位置を3点で調整可能な位置調整装置を有し、上記位置調整装置は、上記幅方向に延びる同一直線上に位置する第1の位置及び第2の位置と、上記同一直線上に位置しない第3の位置のそれぞれで、上記メンテナンスユニットの高さ方向の位置を調整可能であり、上記位置調整装置は、上記メンテナンスユニットを取り付け可能な板部材と、上記板部材を支持し、上記本体フレームに対する上記板部材の高さ方向の位置を調整可能なネジ部材と、上記ネジ部材と回転方向で係合する係合部及び平面視で上記板部材の縁から少なくとも一部が突出し、上記回転方向に所定間隔で設けられた複数の孔部が形成されたフランジ部を有するネジ回し治具と、を有し、上記ネジ回し治具は、上記孔部に挿通されたボルトによって上記本体フレームに対してネジ固定されている、という構成を採用する。
また、本発明においては、記録媒体を搬送する搬送装置と、上記記録媒体に流体を噴射する複数のノズルが設けられたノズル面を備え、上記記録媒体の搬送方向と直交する幅方向に移動可能な記録ヘッドと、上記記録ヘッドの移動経路上に位置し、上記ノズル面に接触可能な接触部材を備えるメンテナンスユニットと、を有する記録装置であって、上記メンテナンスユニットは、本体フレームに支持されており、上記本体フレームに対する上記メンテナンスユニットの高さ方向の位置を3点で調整可能な位置調整装置を有し、上記位置調整装置は、上記幅方向に延びる同一直線上に位置する第1の位置及び第2の位置と、上記同一直線上に位置しない第3の位置のそれぞれで、上記メンテナンスユニットの高さ方向の位置を調整可能である、という構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、記録ヘッドが移動する幅方向に延びる同一直線上にある2点の高さ調整位置でメンテナンスユニットの高さを調整した上で、同一直線上にない1点の高さ調整位置によってメンテナンスユニットの記録ヘッドのノズル面に対する平面度(平行度)を出すことができる。このため、本体フレームに変形や撓み等があったとしてもメンテナンスユニットの位置精度を出すことができる。
また、本発明においては、上記第1の位置及び上記第2の位置は、上記接触部材よりも上記搬送方向において上流側に配置されている、という構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、接触部材の搬送方向上流側を基準として、同一直線上にある2点の高さ調整を行うことができる。
また、本発明においては、上記第3の位置は、上記接触部材よりも上記搬送方向において下流側に配置されている、という構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、接触部材の搬送方向下流側を基準として、同一直線上にない1点の高さ調整を行うことができる。
また、本発明においては、上記位置調整装置は、上記メンテナンスユニットを取り付け可能な板部材と、上記板部材を支持し、上記本体フレームに対する上記板部材の高さ方向の位置を調整可能なネジ部材と、上記ネジ部材と回転方向で係合する係合部及び平面視で上記板部材の縁から少なくとも一部が突出するフランジ部を有するネジ回し治具と、を有する、という構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、平面視で板部材の縁から突出したネジ回し治具のフランジ部を回転させることで、板部材を支持するネジ部材を回転させることができる。このため、作業者が板部材の裏面側にアクセスすることなく、メンテナンスユニットの高さ調整を容易に行うことができる。
また、本発明においては、上記フランジ部は、上記回転方向に所定間隔で設けられた複数の孔部を有する、という構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、フランジ部に回転方向に所定間隔で設けられた複数の孔部が設けられているため、孔部を目盛としてネジ部材の回転数や回転角度を微調整でき、また、調整後には、複数の孔部の一つを用いて任意の位置でネジ回し治具を固定し、ネジ部材の回転を規制することができる。
本発明の実施形態におけるプリンターを示す構成図である。 本発明の実施形態におけるプリンターの要部を示す斜視図である。 本発明の実施形態における位置調整装置を示す斜視図である。 本発明の実施形態における位置調整装置を示す平面図である。 本発明の実施形態における板部材を取り除いた位置調整装置を示す平面図である。 図4における矢視X−X断面図である。 本発明の実施形態における高さ調整部の断面構成図である。
以下、本発明に係る記録装置の各実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。本実施形態では、本発明に係る記録装置として、インクジェット式プリンター(以下、単にプリンターと称する)を例示する。
図1は、本発明の実施形態におけるプリンター1を示す構成図である。
プリンター1は、比較的大型のメディア(記録媒体)Mを扱うラージフォーマットプリンター(LFP)である。本実施形態のメディアMは、例えば64インチ(Inch)程度の幅を有する塩化ビニル系フィルムから形成されている。
図1に示すように、プリンター1は、ロール・ツー・ロール方式でメディアMを搬送する搬送部(搬送装置)2と、メディアMに対してインク(流体)を噴射して画像や文字等を記録する記録部3と、メディアMを加熱する加熱部4とを有する。これら各構成部は、脚部フレーム5に支持されている。
搬送部2は、ロール状のメディアMを送り出すロール21と、送り出されたメディアMを巻き取るロール22とを有する。搬送部2は、ロール21,22間の搬送経路においてメディアMを搬送する搬送ローラー23を有する。また、搬送部2は、メディアMに張力を付与するテンションローラー25を有する。テンションローラー25は、揺動フレーム26に支持されている。
記録部3は、搬送されるメディアMに対してインクを噴射するインクジェットヘッド(記録ヘッド)31と、インクジェットヘッド31を搭載して幅方向(図1において紙面垂直方向)に往復移動自在なキャリッジ32とを有する。インクジェットヘッド31は、複数のノズル(不図示)を備え、メディアMとの関係で選択されて浸透乾燥や蒸発乾燥を必要とするインクを噴射可能な構成となっている。
加熱部4は、メディアMを加熱することによりインクをメディアMに速やかに乾燥定着させ、滲みやぼやけを防止して、画質を高める構成となっている。
加熱部4は、記録部3が設けられた位置よりも搬送方向上流側でメディアMを予熱するプレヒーター部41と、記録部3と対向する位置でメディアMを加熱するプラテンヒーター部42と、記録部3が設けられた位置よりも搬送方向下流側でメディアMを加熱するアフターヒーター部43とを有する。
プレヒーター部41は、ヒーター41aを有し、メディアMを常温から目標温度(プラテンヒーター部42における温度)に向けて徐々に昇温させることによって、インクの着弾時からの乾燥を速やかに促す構成となっている。
プラテンヒーター部42は、ヒーター42aと赤外線ヒーター53とを有し、目標温度を維持した状態でインクの着弾をメディアMに受けさせて、インクの着弾時からの乾燥を速やかに促す構成となっている。
アフターヒーター部43は、ヒーター43aを有し、メディアMを目標温度よりも高い温度まで昇温させ、メディアMに着弾したインクのうち未だ乾燥していないものを速やかに乾燥させ、少なくともロール22で巻き取る前に、着弾したインクをメディアMに完全に乾燥定着させる構成となっている。
図2は、本発明の実施形態におけるプリンター1の要部を示す斜視図である。
図2に示すように、インクジェットヘッド31を搭載したキャリッジ32と対向する位置には、搬送されるメディアMを支持する支持面50を備える支持部材51が設けられている。支持部材51は、金属製の平板であり、メディアMの搬送方向と直交する幅方向に延在して設けられている。支持部材51は、メディアMを幅方向に亘って支持するために、メディアMの幅よりも大きな幅、より詳しくは、64インチ幅よりも大きな幅を有する。
インクジェットヘッド31を搭載したキャリッジ32は、ガイド軸33,34に係合し、ガイド軸33,34に沿って、メディアMの搬送方向と直交する幅方向に移動可能な構成となっている。ガイド軸33,34は、支持部材51よりも長く、幅方向において支持部材51の両側に延在している。このため、インクジェットヘッド31は、支持面50と対向する領域以外の領域まで移動することが可能な構成となっている。
インクジェットヘッド31の移動経路上には、インクジェットヘッド31をメンテナンスするメンテナンスユニット60が設けられている。メンテナンスユニット60は、支持部材51と幅方向で隣り合って配置されている。本実施形態のメンテナンスユニット60は、フラッシングボックス61と、キャップ部材(接触部材)62と、を有する。フラッシングボックス61は、メニスカスを整えるためにインクジェットヘッド31から予備噴射等されたインクを受けるものである。
キャップ部材62は、待機中のインクジェットヘッド31のノズルの保湿や、ノズルからのインク吸引によるクリーニング等を行うものである。キャップ部材62は、インクジェットヘッド31に対向する上方側が開口しており、開口縁部にはシールとなるゴム部材が設けられている。キャップ部材62は、インクジェットヘッド31のノズルを囲うようにノズル面31aと接触可能な構成となっている。また、このキャップ部材62は、不図示の昇降装置によって、高さ方向に移動可能な構成となっている。
上記構成のメンテナンスユニット60は、本体フレーム100に支持されている。本体フレーム100は、取り付け部品のベースとなるものであり、幅方向に延在して設けられている。本体フレーム100は、図1に示すように、断面略箱形状を有し、内部には自重による撓み等を防止するために複数の補強リブ101が設けられている。本体フレーム100は、レーザービーム溶接により組み立てられている。本実施形態の本体フレーム100は、例えば数百箇所のレーザービーム溶接により組み立てられているが、スポット溶接やその他の溶接を採用することも可能である。
本体フレーム100は、溶接の際の熱収縮等による、ねじりやゆがみがある。このような精度の出ない本体フレーム100の平面に対し、位置精度を必要とするメンテナンスユニット60を取り付けるために、本実施形態のプリンター1は、位置調整装置70を有する。位置調整装置70は、本体フレーム100に対するメンテナンスユニット60の高さ方向の位置を3点で調整することで、インクジェットヘッド31に対するメンテナンスユニット60の位置精度を出す構成となっている。
図3は、本発明の実施形態における位置調整装置70を示す斜視図である。図4は、本発明の実施形態における位置調整装置70を示す平面図である。図5は、本発明の実施形態における板部材71を取り除いた位置調整装置70を示す平面図である。図6は、図4における矢視X−X断面図である。図7は、本発明の実施形態における高さ調整部72の断面構成図である。
位置調整装置70は、図3に示すように、メンテナンスユニット60を取り付け可能な板部材71と、該板部材71を3点(第1の位置A、第2の位置B、第3の位置C)で高さ調整する高さ調整部72と、を有する。板部材71は、図4に示すように、平面視略矩形状を有しており、様々な形状の取り付け穴が設けられている。この板部材71は、高さ調整部72による高さ調整後、高さ調整部72とは別に、本体フレーム100に直接ネジ固定するためのネジ止め部73を有する(図3参照)。ネジ止め部73は、3点で支持される板部材71の固定安定性を高めるために補助的に設けられている。
板部材71は、図6に示すように、本体フレーム100に挿し込まれる挿込部102を有する。この挿込部102は、複数設けられており、板部材71の平面方向の移動を規制する配置で設けられている。この本体フレーム100には、高さ調整部72が設けられている。高さ調整部72は、ネジ部材74と、ネジ回し治具75とを有している。
具体的に、ネジ部材74は、図7に示すように、ボルト76と、固定ナット77と、調整ナット78と、調整後固定ナット79と、を有する。ボルト76は、そのネジ先が上方に突出するようにして本体フレーム100に設けられている。固定ナット77は、ボルト76の頭部との間で本体フレーム100を締め付け、ボルト76を本体フレーム100に対して固定するものである。なお、固定ナット77の代わりに、本体フレーム100をバーリング加工してネジを形成し、ボルト76を本体フレーム100に対して固定する構成を採用しても良い。
調整ナット78は、板部材71を支持するものであり、板部材71の裏側に係止可能な外形を有する。この調整ナット78は、ボルト76の軸部に螺合しており、回転により高さ方向に移動可能な構成となっている。調整後固定ナット79は、調整ナット78による調整後、ボルト76のネジ先から取り付けられるものである。調整後固定ナット79は、調整ナット78との間で板部材71を締め付け、位置調整した板部材71を固定する構成となっている。
ネジ回し治具75は、調整ナット78と回転方向で係合する係合溝(係合部)80を有する。本実施形態の係合溝80は、調整ナット78と相似形の平面視六角形状を有している(図5参照)。このため、ネジ回し治具75をボルト76の軸周りに回転させると、係合溝80に回転方向で係合する調整ナット78を、ネジ回し治具75と一体的に回転させることが可能となる。
ネジ回し治具75は、平面視で板部材71の縁から少なくとも一部が突出するフランジ部81を有する(図4及び図5参照)。本実施形態のフランジ部81は、リング形状を有しており、その一部が板部材71の縁から突出している。このため、作業者は、板部材71の縁から突出したフランジ部81を操作することで、板部材71の裏側にアクセスすることなく調整ナット78を回転させることができる。
フランジ部81は、図5に示すように、回転方向に所定間隔で設けられた複数の孔部82を有する。孔部82は、ネジ回し治具75を本体フレーム100に対してネジ固定するボルト83が挿通可能な径を有している。本実施形態の孔部82は、回転軸を中心として30°間隔で計12個形成されている。このため、作業者は、複数の孔部82をダイヤル目盛として視ることにより、調整ナット78の回転数を計測したり、調整ナット78の回転角度を30°間隔で微調整することができる。
位置調整装置70は、上記構成の高さ調整部72を図4及び図5に示すように3点に配置し、本体フレーム100に対するメンテナンスユニット60の高さ方向の位置を3点で調整する構成となっている。具体的に、位置調整装置70は、幅方向に延びる同一直線L上に位置する第1の位置A及び第2の位置Bと、同一直線L上に位置しない第3の位置Cのそれぞれで、メンテナンスユニット60の高さ方向の位置を調整可能となっている。
図4に示すように、直線Lは、ガイド軸33,34と平行に設定されている。同一直線L上に位置する第1の位置A及び第2の位置Bは、キャップ部材62よりも搬送方向において上流側(図4において紙面上方側)に配置されている。本実施形態の直線Lは、キャップ部材62の搬送方向上流端に接近して設定されている。また、第1の位置A及び第2の位置Bは、ガイド軸33,34よりも搬送方向において下流側(図4において紙面下方側)に配置されている。第1の位置A及び第2の位置Bは、少なくともインクジェットヘッド31を搭載するキャリッジ32の移動経路の直下に配置されている。
第3の位置Cは、キャップ部材62よりも搬送方向において下流側(図4において紙面下方側)に配置されている。また、第3の位置Cは、幅方向(図4において紙面左右方向)において、第1の位置Aよりも第2の位置B寄りに配置されている。また、第3の位置Cは、第1の位置A、第2の位置B、第3の位置Cを頂点とし、各頂点を直線で結んだ三角形が、鋭角三角形となる位置に配置されている。第3の位置Cは、インクジェットヘッド31を搭載するキャリッジ32の移動経路の直下には位置しない位置に配置されている。
続いて、上記構成の位置調整装置70を用いた本体フレーム100に対するメンテナンスユニット60の取り付けについて説明する。
プリンター1の本体フレーム100を溶接により構成すると、与えられる熱により、ねじれ等が発生し平面度を確保することが難しい。この溶接により組み立てられた本体フレーム100の平面度は、メンテナンスユニット60の必要取付精度に比べて大きくなる。一例を挙げると、メンテナンスユニット60の必要取付精度±0.19mmに対し、溶接により組み立てられた本体フレーム100の平面度は0.6mmと大きい。
このような精度の出ない本体フレーム100の平面に対し、基準となる点からある一定の距離に位置精度を必要とするメンテナンスユニット60を取り付ける場合には、位置調整装置70によって位置調整した上でメンテナンスユニット60を取り付ける。具体的には、板部材71の取り付け位置を3点の高さ調整部72で調整した上で、板部材71上にメンテナンスユニット60を取り付ける。
板部材71の高さ調整は、図4に示すように、平面視で板部材71の縁から突出したネジ回し治具75のフランジ部81を回転させることで行う。フランジ部81を回転させることで、図7に示すように、係合溝80に係合する調整ナット78を回転させることができる。調整ナット78が回転すると、調整ナット78に支持された板部材71が上下動する。このため、作業者は、板部材71の裏面側にアクセスすることなく、板部材71の高さ調整を容易に行うことができる。
フランジ部81には、回転方向に所定間隔で設けられた複数の孔部82が設けられている。このため、作業者は、孔部82を目盛としてネジ部材74の回転数や回転角度を微調整できる。フランジ部81を操作し、所定の位置に高さ調整したら、複数の孔部82の一つにボルト83を挿通して、本体フレーム100に対しネジ回し治具75を固定する。これにより、調整後の調整ナット78の回転を規制することができる。ネジ回し治具75を固定したら、調整後固定ナット79を取り付け、板部材71を挟みこんで固定する。
板部材71の位置調整は、インクジェットヘッド31を搭載したキャリッジ32の代わりに、ガイド軸33,34に位置決め用の専用治具(不図示)を取り付け、該専用治具から距離が一定になるようにして行う。位置調整装置70は、幅方向に延びる同一直線L上に位置する第1の位置A及び第2の位置Bと、同一直線L上に位置しない第3の位置Cのそれぞれで、板部材71の高さ方向の位置を調整可能である。この3点の高さ調整は、次のような手順で行う。
先ず、図4に示すように、インクジェットヘッド31が移動する幅方向に延びる同一直線L上にある第1の位置A及び第2の位置Bの2点で高さ調整を行う。具体的には、第1の位置A及び第2の位置Bのそれぞれで高さ調整して、板部材71の高さの基準を形成する。すなわち、直線Lをガイド軸33,34に取り付けられた専用治具に対して一定距離で平行となるように高さ調整する。次に、同一直線L上にない第3の位置Cで高さ調整を行う。予め第1の位置A及び第2の位置Bでの高さ調整で基準ができているため、第3の位置Cの高さ調整によって板部材71の平面度を調整することができる。
以上の調整によれば、3点で平面を微調整できるため、インクジェットヘッド31のノズル面31aに対する板部材71の平面度(平行度)を、メンテナンスユニット60の必要取付精度以下に調整することができる。このため、本体フレーム100に変形や撓み等があったとしてもメンテナンスユニット60の位置精度を出すことができ、また、ノズル面31aに対するキャップ部材62のシール不良を防止してメンテナンス処理を適切に行うことができる。
第1の位置A及び第2の位置Bは、キャップ部材62よりも搬送方向において上流側に配置されている。このため、キャップ部材62の搬送方向上流側を基準として高さ調整を行うことができる。さらに、第3の位置Cは、キャップ部材62よりも搬送方向において下流側に配置されている。このため、キャップ部材62の搬送方向下流側を基準として高さ調整を行うことができる。これら、第1の位置A及び第2の位置Bと、第3の位置Cとの間の領域は平面度を出しやすいため、キャップ部材62の位置精度を出しやすくすることができる。
また、第1の位置A及び第2の位置Bは、キャップ部材62よりも搬送方向上流側であって、ガイド軸33,34よりも搬送方向下流側に配置されている。この領域は、インクジェットヘッド31を搭載したキャリッジ32の真下であるため、当該領域に高さ調整ポイントをレイアウトすることで、メンテナンスユニット60の必要な位置を精度良く調整することができる。さらに、本実施形態の直線Lは、キャップ部材62の搬送方向上流端を基準に近接して設定されているため、キャップ部材62の高さ精度を出しやすくすることができる。
したがって、上述した本実施形態によれば、メディアMを搬送する搬送部2と、メディアMにインクを噴射する複数のノズルが設けられたノズル面31aを備え、メディアMの搬送方向と直交する幅方向に移動可能なインクジェットヘッド31と、インクジェットヘッド31の移動経路上に位置し、ノズル面31aに接触可能なキャップ部材62を備えるメンテナンスユニット60と、を有するプリンター1であって、メンテナンスユニット60は、本体フレーム100に支持されており、本体フレーム100に対するメンテナンスユニット60の高さ方向の位置を3点で調整可能な位置調整装置70を有し、位置調整装置70は、幅方向に延びる同一直線L上に位置する第1の位置A及び第2の位置Bと、同一直線L上に位置しない第3の位置Cのそれぞれで、メンテナンスユニット60の高さ方向の位置を調整可能である、という構成を採用することによって、本体フレーム100に変形や撓み等があったとしてもメンテナンスユニット60の位置精度を出すことができる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態においては、位置調整装置70は、板部材71を用いてメンテナンスユニット60の位置を調整したが、この構成に限定されず、例えば、板部材71を用いずに直接メンテナンスユニット60を位置調整する構成であってもよい。
また、例えば、上記実施形態においては、溶接により平面度が出ない本体フレーム100に対して本発明を適用したが、この構成に限定されず、例えば、自重による撓みにより平面度が出ない本体フレーム100に対しても本発明を適用できる。
また、上記実施形態においては、記録装置がプリンター1である場合を例にして説明したが、プリンターに限られず、複写機及びファクシミリ等の装置であってもよい。
また、記録装置としては、インク以外の他の流体を噴射したり吐出したりする記録装置を採用してもよい。本発明は、例えば微小量の液滴を吐出させる記録ヘッド等を備える各種の記録装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記記録装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、記録装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクが挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。また、記録媒体としては、塩化ビニル系フィルム等のプラスチックフィルム以外に、用紙、機能紙、基板や金属板などを包含するものとする。
1…プリンター(記録装置)、2…搬送部(搬送装置)、31…インクジェットヘッド(記録ヘッド)、31a…ノズル面、60…メンテナンスユニット、62…キャップ部材(接触部材)、70…位置調整装置、71…板部材、74…ネジ部材、75…ネジ回し治具、80…係合溝(係合部)、81…フランジ部、82…孔部、100…本体フレーム、A…第1の位置、B…第2の位置、C…第3の位置、L…直線、M…メディア(記録媒体)

Claims (3)

  1. 記録媒体を搬送する搬送装置と、
    前記記録媒体に流体を噴射する複数のノズルが設けられたノズル面を備え、前記記録媒体の搬送方向と直交する幅方向に移動可能な記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドの移動経路上に位置し、前記ノズル面に接触可能な接触部材を備えるメンテナンスユニットと、を有する記録装置であって、
    前記メンテナンスユニットは、本体フレームに支持されており、
    前記本体フレームに対する前記メンテナンスユニットの高さ方向の位置を3点で調整可能な位置調整装置を有し、
    前記位置調整装置は、前記幅方向に延びる同一直線上に位置する第1の位置及び第2の位置と、前記同一直線上に位置しない第3の位置のそれぞれで、前記メンテナンスユニットの高さ方向の位置を調整可能であり、
    前記位置調整装置は、
    前記メンテナンスユニットを取り付け可能な板部材と、
    前記板部材を支持し、前記本体フレームに対する前記板部材の高さ方向の位置を調整可能なネジ部材と、
    前記ネジ部材と回転方向で係合する係合部及び平面視で前記板部材の縁から少なくとも一部が突出し、前記回転方向に所定間隔で設けられた複数の孔部が形成されたフランジ部を有するネジ回し治具と、を有し、
    前記ネジ回し治具は、前記孔部に挿通されたボルトによって前記本体フレームに対してネジ固定されている、ことを特徴とする記録装置。
  2. 前記第1の位置及び前記第2の位置は、前記接触部材よりも前記搬送方向において上流側に配置されている、ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記第3の位置は、前記接触部材よりも前記搬送方向において下流側に配置されている、ことを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
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