JP2013159089A - 記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本体フレームに変形や撓み等があったとしても支持部材の平面度を出すことができる記録装置を提供する。
【解決手段】インクジェットヘッドの印字領域においてメディアを支持する支持部材と、支持部材に対してメディアの搬送方向と直交する幅方向一方側に配置されたメンテナンスユニットと、を有するプリンターであって、支持部材は、本体フレーム100に支持されており、本体フレーム100に支持される支持部材の平面度を4点の基準で調整する平面度調整装置70を有し、平面度調整装置70は、4点の基準のうち、幅方向一方側に位置する2点A,B及び幅方向他方側に位置する1点Cの計3点が固定とされ、幅方向他方側に位置する残りの1点Dが位置調整可能とされている。
【選択図】図3
【解決手段】インクジェットヘッドの印字領域においてメディアを支持する支持部材と、支持部材に対してメディアの搬送方向と直交する幅方向一方側に配置されたメンテナンスユニットと、を有するプリンターであって、支持部材は、本体フレーム100に支持されており、本体フレーム100に支持される支持部材の平面度を4点の基準で調整する平面度調整装置70を有し、平面度調整装置70は、4点の基準のうち、幅方向一方側に位置する2点A,B及び幅方向他方側に位置する1点Cの計3点が固定とされ、幅方向他方側に位置する残りの1点Dが位置調整可能とされている。
【選択図】図3
Description
本発明は、記録装置に関する。
記録装置の一つとして、インクジェット式プリンターが知られている。下記特許文献1には、比較的大型の記録媒体を扱うラージフォーマットプリンター(LFP)が開示されている。このインクジェット式プリンターは、印字領域において記録媒体を支持するプラテン(支持部材)と、プラテン上に記録媒体を搬送する搬送装置と、を備え、搬送方向と直交する幅方向にインクジェットヘッドを走査して画像や文字等を形成する構成となっている。
通常、このようなインクジェット式プリンターには、インクジェットヘッドの良好な噴射状態を維持又は回復させるメンテナンスユニットが設けられている。メンテナンスユニットは、例えば、ノズル面をキャッピングするキャップ部材や、ノズル面をワイピングするワイパー部材等を備えている。メンテナンスユニットは、プラテンの幅方向一方側のいわゆるインクジェットヘッドのホームポジションに配置される。
インクジェットヘッドやメンテナンスユニット等の部品は、印字領域において記録媒体を支持するプラテンを基準として取り付けが行われる。このため、本体フレームに対するプラテンの取り付け精度が重要になる。本体フレームは、取り付け部品のベースとなるものであり、所定の平面度を有する。従来、この本体フレームは、精度を出すことができるネジ固定により組み立てられており、位置精度を必要とするプラテンは、当該本体フレームに直接乗せられて固定されていた。
ところで、特許文献1に記載のような大型のプリンターにおいては、本体フレームの大きさも大きくなるため、本体フレームの内部に補強リブ等を設けている。このような本体フレームの組み立てにネジ固定を用いると、大きさによっては例えば数百程度のネジ部材が必要となり、組立性が悪くなる。そこで、ネジ部材を必要としない溶接で本体フレームを組み立てることが考えられる。
しかしながら、本体フレームを溶接により組み立てると、溶接の際に与えられる熱により、ねじれやゆがみ等が発生し、プラテンの平面度を確保することが難しくなる、という問題がある。
しかしながら、本体フレームを溶接により組み立てると、溶接の際に与えられる熱により、ねじれやゆがみ等が発生し、プラテンの平面度を確保することが難しくなる、という問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、本体フレームに変形や撓み等があったとしても支持部材の平面度を出すことができる記録装置を提供することを目的としている。
上記の課題を解決するために、本発明は、記録ヘッドの印字領域において記録媒体を支持する支持部材と、上記支持部材上に上記記録媒体を搬送する搬送装置と、上記支持部材に対して上記記録媒体の搬送方向と直交する幅方向一方側に配置され、上記記録ヘッドをメンテナンスするメンテナンスユニットと、を有する記録装置であって、上記支持部材は、本体フレームに支持されており、上記本体フレームに支持される上記支持部材の平面度を4点の基準で調整する平面度調整装置を有し、上記平面度調整装置は、上記4点の基準のうち、上記幅方向一方側に位置する2点及び上記幅方向他方側に位置する1点の計3点が固定とされ、上記幅方向他方側に位置する残りの1点が位置調整可能とされている、という構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、位置調整可能な1点を固定された3点の基準で形成される面と同一平面上に位置調整することにより、本体フレームに変形や撓み等があったとしても支持部材の平面度を出すことができる。また、精度を必要とするメンテナンスユニットが取り付けられる幅方向一方側の2点を固定とし無調整の基準とすることで、他方側での位置調整に影響されることなく取り付け基準を取ることができる。
このような構成を採用することによって、本発明では、位置調整可能な1点を固定された3点の基準で形成される面と同一平面上に位置調整することにより、本体フレームに変形や撓み等があったとしても支持部材の平面度を出すことができる。また、精度を必要とするメンテナンスユニットが取り付けられる幅方向一方側の2点を固定とし無調整の基準とすることで、他方側での位置調整に影響されることなく取り付け基準を取ることができる。
また、本発明においては、上記位置調整可能な基準は、上記幅方向他方側において上記固定とされた基準よりも、上記搬送方向下流側に配置されている、という構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、位置調整のポイントを幅方向他方側の下流に配置することで作業者のアクセスを容易にし、また、上流に記録媒体を送り出す搬送ローラー等がある場合、その部材への位置調整による影響を小さくすることができる。
このような構成を採用することによって、本発明では、位置調整のポイントを幅方向他方側の下流に配置することで作業者のアクセスを容易にし、また、上流に記録媒体を送り出す搬送ローラー等がある場合、その部材への位置調整による影響を小さくすることができる。
また、本発明においては、上記搬送装置は、基準線に沿って上記記録媒体をその端を合わせつつ搬送し、上記基準線は、上記幅方向一方側に設定されている、という構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、固定とされ無調整の基準の幅方向一方側に記録媒体の搬送の基準線が設定されるため、他方側での位置調整に影響されることなく搬送基準を取ることができる。
このような構成を採用することによって、本発明では、固定とされ無調整の基準の幅方向一方側に記録媒体の搬送の基準線が設定されるため、他方側での位置調整に影響されることなく搬送基準を取ることができる。
また、本発明においては、上記平面度調整装置は、上記本体フレームに設けられ、上記支持部材を上記幅方向両側で支持する一対のサイドフレームと、上記幅方向他方側に設けられた上記サイドフレームの上記本体フレームに対する傾きを調整する傾き調整部と、を有する、という構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、支持部材を幅方向両側で支持する一対のサイドフレームのうち幅方向他方側の一方の傾きを調整することにより、支持部材の平面度を出すことができる。
このような構成を採用することによって、本発明では、支持部材を幅方向両側で支持する一対のサイドフレームのうち幅方向他方側の一方の傾きを調整することにより、支持部材の平面度を出すことができる。
また、本発明においては、上記傾き調整部は、上記幅方向他方側に設けられた上記サイドフレームの端を上下動させるネジ部材を有する、という構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、ネジ部材でサイドフレームの端を上下動させることで、サイドフレームの傾きを精度良く調整することができる。
このような構成を採用することによって、本発明では、ネジ部材でサイドフレームの端を上下動させることで、サイドフレームの傾きを精度良く調整することができる。
以下、本発明に係る記録装置の各実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。また、以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明することがある。
本実施形態では、本発明に係る記録装置として、インクジェット式プリンター(以下、単にプリンターと称する)を例示する。
本実施形態では、本発明に係る記録装置として、インクジェット式プリンター(以下、単にプリンターと称する)を例示する。
図1は、本発明の実施形態におけるプリンター1を示す構成図である。
プリンター1は、比較的大型のメディア(記録媒体)Mを扱うラージフォーマットプリンター(LFP)である。本実施形態のメディアMは、例えば64インチ(Inch)程度の幅を有する塩化ビニル系フィルムから形成されている。
プリンター1は、比較的大型のメディア(記録媒体)Mを扱うラージフォーマットプリンター(LFP)である。本実施形態のメディアMは、例えば64インチ(Inch)程度の幅を有する塩化ビニル系フィルムから形成されている。
図1に示すように、プリンター1は、ロール・ツー・ロール方式でメディアMを搬送する搬送部(搬送装置)2と、メディアMに対してインク(流体)を噴射して画像や文字等を記録する記録部3と、メディアMを加熱する加熱部4とを有する。これら各構成部は、脚部フレーム5に支持されている。
搬送部2は、ロール状のメディアMを送り出すロール21と、送り出されたメディアMを巻き取るロール22とを有する。搬送部2は、ロール21,22間の搬送経路においてメディアMを搬送する搬送ローラー23を有する。搬送ローラー23は、駆動ローラー23aと従動ローラー23bを有する。また、搬送部2は、メディアMに張力を付与するテンションローラー25を有する。テンションローラー25は、揺動フレーム26に支持されている。
記録部3は、搬送されるメディアMに対してインクを噴射するインクジェットヘッド(記録ヘッド)31と、インクジェットヘッド31を搭載して幅方向(図1において紙面垂直方向)に往復移動自在なキャリッジ32とを有する。インクジェットヘッド31は、複数のノズル(不図示)を備え、メディアMとの関係で選択されて浸透乾燥や蒸発乾燥を必要とするインクを噴射可能な構成となっている。
加熱部4は、メディアMを加熱することによりインクをメディアMに速やかに乾燥定着させ、滲みやぼやけを防止して、画質を高める構成となっている。
加熱部4は、記録部3が設けられた位置よりも搬送方向上流側でメディアMを予熱するプレヒーター部41と、記録部3と対向する位置でメディアMを加熱するプラテンヒーター部42と、記録部3が設けられた位置よりも搬送方向下流側でメディアMを加熱するアフターヒーター部43とを有する。
加熱部4は、記録部3が設けられた位置よりも搬送方向上流側でメディアMを予熱するプレヒーター部41と、記録部3と対向する位置でメディアMを加熱するプラテンヒーター部42と、記録部3が設けられた位置よりも搬送方向下流側でメディアMを加熱するアフターヒーター部43とを有する。
プレヒーター部41は、ヒーター41aを有し、メディアMを常温から目標温度(プラテンヒーター部42における温度)に向けて徐々に昇温させることによって、インクの着弾時からの乾燥を速やかに促す構成となっている。
プラテンヒーター部42は、ヒーター42aと赤外線ヒーター53とを有し、目標温度を維持した状態でインクの着弾をメディアMに受けさせて、インクの着弾時からの乾燥を速やかに促す構成となっている。
アフターヒーター部43は、ヒーター43aを有し、メディアMを目標温度よりも高い温度まで昇温させ、メディアMに着弾したインクのうち未だ乾燥していないものを速やかに乾燥させ、少なくともロール22で巻き取る前に、着弾したインクをメディアMに完全に乾燥定着させる構成となっている。
プラテンヒーター部42は、ヒーター42aと赤外線ヒーター53とを有し、目標温度を維持した状態でインクの着弾をメディアMに受けさせて、インクの着弾時からの乾燥を速やかに促す構成となっている。
アフターヒーター部43は、ヒーター43aを有し、メディアMを目標温度よりも高い温度まで昇温させ、メディアMに着弾したインクのうち未だ乾燥していないものを速やかに乾燥させ、少なくともロール22で巻き取る前に、着弾したインクをメディアMに完全に乾燥定着させる構成となっている。
図2は、本発明の実施形態におけるプリンター1の要部を示す斜視図である。
図2に示すように、インクジェットヘッド31を搭載したキャリッジ32と対向する位置には、搬送されるメディアMを支持する支持面50を備える支持部材(プラテン)51が設けられている。支持部材51は、インクジェットヘッド31の印字領域においてメディアMを支持する。支持部材51は、金属製の平板であり、メディアMの搬送方向(X軸方向)と直交する幅方向(Y軸方向)に延在して設けられている。支持部材51は、メディアMを幅方向に亘って支持するために、メディアMの幅よりも大きな幅、より詳しくは、64インチ幅よりも大きな幅を有する。
図2に示すように、インクジェットヘッド31を搭載したキャリッジ32と対向する位置には、搬送されるメディアMを支持する支持面50を備える支持部材(プラテン)51が設けられている。支持部材51は、インクジェットヘッド31の印字領域においてメディアMを支持する。支持部材51は、金属製の平板であり、メディアMの搬送方向(X軸方向)と直交する幅方向(Y軸方向)に延在して設けられている。支持部材51は、メディアMを幅方向に亘って支持するために、メディアMの幅よりも大きな幅、より詳しくは、64インチ幅よりも大きな幅を有する。
インクジェットヘッド31を搭載したキャリッジ32は、ガイド軸33,34に係合し、ガイド軸33,34に沿って、メディアMの搬送方向と直交する幅方向(Y軸方向)に移動可能な構成となっている。ガイド軸33,34は、支持部材51よりも長く、幅方向において支持部材51の両側に延在している。このため、インクジェットヘッド31は、支持面50と対向する領域以外の領域まで移動することが可能な構成となっている。
インクジェットヘッド31の移動経路上には、インクジェットヘッド31をメンテナンスするメンテナンスユニット60が設けられている。メンテナンスユニット60は、支持部材51に対して幅方向一方側(−Y側:ホームポジション側)に配置されている。本実施形態のメンテナンスユニット60は、フラッシングボックス61と、キャップ部材(接触部材)62と、を有する。フラッシングボックス61は、メニスカスを整えるためにインクジェットヘッド31から予備噴射等されたインクを受けるものである。
キャップ部材62は、待機中のインクジェットヘッド31のノズルの保湿や、ノズルからのインク吸引によるクリーニング等を行うものである。キャップ部材62は、インクジェットヘッド31に対向する側が開口しており、開口縁部にはシールとなるゴム部材が設けられている。キャップ部材62は、インクジェットヘッド31のノズルを囲うようにノズル面31a(図1参照)と接触可能な構成となっている。また、このキャップ部材62は、不図示の昇降装置によって、高さ方向(Z軸方向)に移動可能な構成となっている。
支持面50には、メディアMの搬送の幅方向の基準となる基準線Lが設定されている。基準線Lは、インクジェットヘッド31のホームポジション側である幅方向一方側(−Y側)に設定されている。本実施形態の搬送部2は、幅の異なる複数種のメディアMをセット可能となっており、当該複数種のメディアMの搬送基準となる基準線Lを幅方向一方側に設定し、当該基準線Lに沿ってメディアMをその端を合わせつつ搬送する構成となっている。なお、搬送経路には、メディアMが基準線Lを越えて幅方向一方側に行かないように規制する不図示のガイドが設けられている。
上記構成の支持部材51は、本体フレーム100に支持されている。本体フレーム100は、取り付け部品のベースとなるものであり、幅方向(Y軸方向)に延在して設けられている。本体フレーム100は、図1に示すように、断面略箱形状を有し、内部には自重による撓み等を防止するために複数の補強リブ101が設けられている。本体フレーム100は、レーザービーム溶接により組み立てられている。本実施形態の本体フレーム100は、例えば数百箇所のレーザービーム溶接により組み立てられているが、スポット溶接やその他の溶接を採用することも可能である。
本体フレーム100は、溶接の際の熱収縮等による、ねじりやゆがみがある。このような精度の出ない本体フレーム100の平面に対し、平面度を必要とする支持部材51を取り付けるために、本実施形態のプリンター1は、平面度調整装置70を有する。平面度調整装置70は、本体フレーム100に支持される支持部材51の平面度を4点の基準(後述する図3参照:基準A,基準B,基準C,基準D)で調整する構成となっている。
図3は、本発明の実施形態における平面度調整装置70を示す斜視図である。図4は、本発明の実施形態における幅方向他方側のサイドフレーム71Bを示す斜視図である。図5は、本発明の実施形態における幅方向他方側のサイドフレーム71Bを示す側面図である。図6は、本発明の実施形態における傾き調整部を示す拡大断面図である。図7は、図5における矢視K−K断面図である。
平面度調整装置70は、図3に示すように、本体フレーム100に設けられ、支持部材51を幅方向両側で支持する一対のサイドフレーム71A,71Bを有する。一対のサイドフレーム71A,71Bは、本体フレーム100に対する固定部72の曲げの向きが異なるだけで、同一形状の板部材から形成されている。一対のサイドフレーム71A,71Bは、幅方向(Y軸方向)において間隔をあけて平行に配置されている。また、一対のサイドフレーム71A,71Bは、搬送方向(X軸方向)における位置(座標)が一致するように配置されている。
一対のサイドフレーム71A,71Bは、本体フレーム100に挿し込む挿込部73(図5参照)を有する。この挿込部73は、複数設けられており、一対のサイドフレーム71A,71Bの平面方向(X−Y平面に沿う方向)の移動を規制する配置で設けられている。平面度調整装置70は、幅方向他方側に設けられたサイドフレーム71Bの本体フレーム100に対する傾きを調整する傾き調整部74を有する。対して、幅方向一方側に設けられたサイドフレーム71Aには、傾き調整部74が設けられていない。
傾き調整部74は、図4及び図5に示すように、調整ボルト(ネジ部材)75を有する。調整ボルト75は、サイドフレーム71Bの搬送方向下流側(+X側)の端71B1の下部を頭部で支持する構成となっている。サイドフレーム71Bの下部は、調整ボルト75に応じて切り欠かれており、図6に示すように、調整ボルト75に頭部に当接する凸部76が形成されている。この調整ボルト75は、本体フレーム100に設けられたナット部102に螺合しており、ネジ回しにより上下動が可能な構成となっている。
調整ボルト75の軸部には、固定ナット77が螺合している。固定ナット77は、調整ボルト75による調整後に、調整した位置から調整ボルト75が回転しないよう固定するものである。サイドフレーム71Bの搬送方向下流側(+X側)の固定部72には、図7に示すように、固定ボルト78が挿通される。これにより、固定部72は、本体フレーム100に対して固定される。固定ボルト78は、調整ボルト75の調整後であって固定ナット77による締め付けを行った後に、固定部72に取り付けられる。
固定ボルト78は、調整時に自由端となる端71B1を、調整後に押さえつけることで、端71B1(凸部76)の調整ボルト75に対する浮きを規制する。なお、固定部72は、図7に示すように、本体フレーム100に対して接地せずに浮くようにして形成されている。これにより、サイドフレーム71Bの調整が上方だけでなく下方にも可能となる。対して、その他の3つの固定部72(図3参照)は、本体フレーム100に対して接地されており、調整ができないようにされている。
図3に戻り、平面度調整装置70は、支持部材51の平面度を調整する4点の基準のうち、幅方向一方側に位置する2点(A,B)及び幅方向他方側に位置する1点(C)の計3点が固定とされ、幅方向他方側に位置する残りの1点(D)が調整ボルト75によって位置調整可能とされている。ここで、支持部材51の平面度を調整する基準は、一対のサイドフレーム71A,71Bのそれぞれに2点ずつ、搬送方向において上流側(−X側)と下流側(−Y側)に設定されている。
図5に示すように、サイドフレーム71B(サイドフレーム71Aも同様)には、搬送ローラー23の駆動ローラー23aが配置される円弧状の溝部79が形成されている。溝部79は、搬送方向上流側に配置されている。本実施形態の基準C(基準Bも同様)は、溝部79の駆動ローラー23aの中心軸が配置される位置に設定されている。また、サイドフレーム71B(サイドフレーム71Aも同様)には、搬送方向下流側において、駆動ローラー23aの中心軸の高さを基準に切り欠いた切り欠き部80が形成されている。本実施形態の基準D(基準Aも同様)は、切り欠き部80の形成位置に設定されている。
続いて、上記構成の平面度調整装置70を用いた本体フレーム100に対する支持部材51の平面度の調整について図8を参照して説明する。
図8は、本発明の実施形態における平面度調整装置70による作用を説明するための図である。
図8は、本発明の実施形態における平面度調整装置70による作用を説明するための図である。
プリンター1の本体フレーム100を溶接により構成すると、与えられる熱により、ねじれ等が発生し平面度を確保することが難しい。この溶接により組み立てられた本体フレーム100の平面度は、支持部材51の必要取付精度に比べて大きくなる。このような精度の出ない本体フレーム100の平面に対し、印字領域においてメディアMを支持する支持部材51を取り付ける場合には、平面度調整装置70によって4点の基準で平面度を調整した上で支持部材51を取り付ける。
支持部材51の平面度の調整は、図8に示すように、サイドフレーム71A上に設定された幅方向一方側(−Y側)に位置する2点(A,B)及びサイドフレーム71B上に設定された幅方向他方側(+Y側)に位置する1点(C)の計3点を固定とし、サイドフレーム71B上に設定された幅方向他方側(+Y側)に位置する残りの1点(D)を位置調整することで行う。一対のサイドフレーム71A,71B上の3点の基準(A,B,C)を取ると平面Pが形成される。なお、平面Pは、水平面と一致せずとも良い。
平面度調整装置70は、幅方向他方側に設けられたサイドフレーム71Bの本体フレーム100に対する傾きを調整する傾き調整部74を有する。傾き調整部74は、サイドフレーム71Bの傾きを変位させることで基準Dの位置を調整する。具体的に傾き調整部74は、調整ボルト75を有する。調整ボルト75は、サイドフレーム71Bの搬送方向下流側(+X側)の端71B1の下部に配置されている。調整時には、固定ボルト78は取り付けられておらず、端71B1は自由端となっている。
そうすると、調整ボルト75をネジ回しによって、搬送方向上流側(−X側)の固定部72を支点として端71B1を上下動させて、サイドフレーム71Bの傾きを調整することができる。当該調整は、ネジにより行われるため、離散的でなく連続的な調整が可能であり、サイドフレーム71Bの傾きを精度良く調整することができる。この調整ボルト75によって、端71B1上に設定された基準Dを図8に示す3点の基準(A,B,C)によって形成される平面Pと同一平面上に位置調整したら、固定ナット77で調整ボルト75を固定し、搬送方向下流側の固定部72に固定ボルト78を挿通し固定する。
以上の調整によって、4点の基準(A,B,C,D)で一平面を形成することができ、一対のサイドフレーム71A,71B上に、支持部材51を取り付けるためのねじり等のない平らな受け面を形成することができる。このため、本体フレーム100に変形や撓み等があったとしても支持部材51の平面度を出すことができる。支持部材51を取り付けたら、次は、支持部材51を基準にしてガイド軸33,34を平行に取り付ける。その次は、ガイド軸33,34を基準にしてメンテナンスユニット60を取り付けることとなる。
ここで、平面度調整装置70は、幅方向他方側(+Y側)のサイドフレーム71Bで基準Dの位置調整を行うため、反対の幅方向一方側(−Y側)のサイドフレーム71Aについては固定部72の2点を固定とし無調整の基準とすることができる。このように、他の精度部品(メンテナンスユニット60等)を取り付ける側(ホームポジション側)を無調整の基準点とすることで、調整する点の調整精度に影響されること無く基準を取ることができる。
したがって、図2に示すように、メンテナンスユニット60が取り付けられる幅方向一方側(−Y側)については、他方側(+Y側)での位置調整の影響が小さくなるため、取り付け精度を出すことができる。このため、例えば、取り付け精度に影響されるノズル面31aに対するキャップ部材62のシール不良等を防止して、メンテナンスユニット60のメンテナンス処理を適切に行わせることができる。
また、本実施形態においては、メディアMの搬送のための基準線Lが無調整の基準の幅方向一方側に設定されている。このため、幅方向他方側での位置調整に影響されることなく搬送基準を取ることができるため、メディアMの搬送精度を向上させることができる。
また、本実施形態においては、メディアMの搬送のための基準線Lが無調整の基準の幅方向一方側に設定されている。このため、幅方向他方側での位置調整に影響されることなく搬送基準を取ることができるため、メディアMの搬送精度を向上させることができる。
また、本実施形態の調整可能な基準Dは、図3に示すように、幅方向他方側(+Y側)において、固定とされた基準Cよりも搬送方向下流側(+X側)に配置されている。このように、位置調整のポイントを幅方向他方側の下流に配置することで作業者のアクセスを容易にし、取り付け後からでも調整ボルト75の調整を行い、サイドフレーム71Bの高さを直接測定、調整することができる。また、搬送方向上流側(−X側)には、精度を必要とする搬送ローラー23が取り付けられているため、位置調整のポイントを搬送ローラー23から離すことができる。このため、搬送ローラー23への位置調整による影響を小さくすることができる。
このように、上述した本実施形態によれば、インクジェットヘッド31の印字領域においてメディアMを支持する支持部材51と、支持部材51上にメディアMを搬送する搬送部2と、支持部材51に対してメディアMの搬送方向と直交する幅方向一方側に配置され、インクジェットヘッド31をメンテナンスするメンテナンスユニット60と、を有するプリンター1であって、支持部材51は、本体フレーム100に支持されており、本体フレーム100に支持される支持部材51の平面度を4点の基準で調整する平面度調整装置70を有し、平面度調整装置70は、4点の基準のうち、幅方向一方側に位置する2点(A,B)及び幅方向他方側に位置する1点(C)の計3点が固定とされ、幅方向他方側に位置する残りの1点(D)が位置調整可能とされている、という構成を採用することによって、本体フレーム100に変形や撓み等があったとしても支持部材51の平面度を出すことができるプリンター1を提供することができる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態においては、溶接により平面度が出ない本体フレーム100に対して本発明を適用したが、この構成に限定されず、例えば、自重による撓みにより平面度が出ない本体フレーム100に対しても本発明を適用できる。
また、上記実施形態においては、記録装置がプリンター1である場合を例にして説明したが、プリンターに限られず、複写機及びファクシミリ等の装置であってもよい。
また、記録装置としては、インク以外の他の流体を噴射したり吐出したりする記録装置を採用してもよい。本発明は、例えば微小量の液滴を吐出させる記録ヘッド等を備える各種の記録装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記記録装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、記録装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクが挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。また、記録媒体としては、塩化ビニル系フィルム等のプラスチックフィルム以外に、用紙、機能紙、基板や金属板などを包含するものとする。
1…プリンター(記録装置)、2…搬送部(搬送装置)、31…インクジェットヘッド(記録ヘッド)、51…支持部材、60…メンテナンスユニット、70…平面度調整装置、71A,71B…サイドフレーム、71B1…端、74…傾き調整部、75…調整ネジ(ネジ部材)、100…本体フレーム、A,B,C,D…4点の基準、L…基準線、M…メディア(記録媒体)、P…平面
Claims (5)
- 記録ヘッドの印字領域において記録媒体を支持する支持部材と、
前記支持部材上に前記記録媒体を搬送する搬送装置と、
前記支持部材に対して前記記録媒体の搬送方向と直交する幅方向一方側に配置され、前記記録ヘッドをメンテナンスするメンテナンスユニットと、を有する記録装置であって、
前記支持部材は、本体フレームに支持されており、
前記本体フレームに支持される前記支持部材の平面度を4点の基準で調整する平面度調整装置を有し、
前記平面度調整装置は、前記4点の基準のうち、前記幅方向一方側に位置する2点及び前記幅方向他方側に位置する1点の計3点が固定とされ、前記幅方向他方側に位置する残りの1点が位置調整可能とされている、ことを特徴とする記録装置。 - 前記位置調整可能な基準は、前記幅方向他方側において前記固定とされた基準よりも、前記搬送方向下流側に配置されている、ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 前記搬送装置は、基準線に沿って前記記録媒体をその端を合わせつつ搬送し、
前記基準線は、前記幅方向一方側に設定されている、ことを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。 - 前記平面度調整装置は、
前記本体フレームに設けられ、前記支持部材を前記幅方向両側で支持する一対のサイドフレームと、
前記幅方向他方側に設けられた前記サイドフレームの前記本体フレームに対する傾きを調整する傾き調整部と、を有する、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の記録装置。 - 前記傾き調整部は、前記幅方向他方側に設けられた前記サイドフレームの端を上下動させるネジ部材を有する、ことを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
Priority Applications (1)
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JP2012024890A JP2013159089A (ja) | 2012-02-08 | 2012-02-08 | 記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2012024890A JP2013159089A (ja) | 2012-02-08 | 2012-02-08 | 記録装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2012
- 2012-02-08 JP JP2012024890A patent/JP2013159089A/ja active Pending
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US20140063167A1 (en) * | 2012-08-31 | 2014-03-06 | Seiko Epson Corporation | Inkjet recording device |
US9308758B2 (en) * | 2012-08-31 | 2016-04-12 | Seiko Epson Corporation | Inkjet recording device |
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