JP5952182B2 - 車体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、サイドシルが車体前後方向に延出され、このサイドシルに対して車幅方向内側にリヤフレームが所定間隔をおいて設けられた車体構造に関する。
車体構造のなかには、サイドシルの後部に袋状部が形成され、袋状部の車幅方向内側に配置されたリヤフレームの前部が袋状部側に張り出され、張り出された部位が比較的広範囲において袋状部に接続されたものが知られている。
リヤフレームの前部が袋状部に接続されることにより、車体側部から入力した衝撃荷重を袋状部からリヤフレーム(前部)に伝え、リヤフレームで好適に支えることができる(例えば、特許文献1参照。)。
特開2011−183892号公報
しかし、特許文献1の車体構造は、リヤフレームの前部が比較的広範囲において袋状部に接続されているため、袋状部に接続されていないリヤフレームの長さ寸法を大きく確保することが難しい。
このため、車体後方から衝撃荷重が入力した場合に、リヤフレームの潰し代を大きく確保することが難しく、この観点から改良の余地が残されていた。
本発明は、車体側部から入力した衝撃荷重を好適に支え、車体後方から入力した衝撃荷重を好適に吸収することができる車体構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、サイドシルがインナパネルおよびアウタパネルで閉断面に形成され、かつ、車体前後方向に延出され、前記サイドシルの車幅方向外側にサイドアウタパネルが設けられ、該サイドアウタパネルで車体の外側面が形成された車体構造において、前記サイドシルの後部を形成し、前記サイドアウタパネルが接続される袋状部と、該袋状部に対して車幅方向内側に所定間隔をおいて設けられた状態で車体前後方向に延出され、前記袋状部の前部に対応する接合部が車幅方向外側に向けて張り出されて前記袋状部の前部に接続されたリヤフレームと、該リヤフレームおよび前記袋状部の後部間に形成された空間に前端部が収容され、該前端部が前記袋状部の後部および前記リヤフレームに設けられたトレーリングアームと、を含み、前記袋状部が車体の左右側に設けられ、左右側に設けられた袋状部間に、車幅方向に延出されたクロスメンバを含み、該クロスメンバは、前記袋状部の前部において前記インナパネルに接続され、かつ、前記リヤフレームの前端部に接続されたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、サイドシルがインナパネルおよびアウタパネルで閉断面に形成され、かつ、車体前後方向に延出され、前記サイドシルの車幅方向外側にサイドアウタパネルが設けられ、該サイドアウタパネルで車体の外側面が形成された車体構造において、前記サイドシルの後部を形成し、前記サイドアウタパネルが接続される袋状部と、該袋状部に対して車幅方向内側に所定間隔をおいて設けられた状態で車体前後方向に延出され、前記袋状部の前部に対応する接合部が車幅方向外側に向けて張り出されて前記袋状部の前部に接続されたリヤフレームと、該リヤフレームおよび前記袋状部の後部間に形成された空間に前端部が収容され、該前端部が前記袋状部の後部および前記リヤフレームに設けられたトレーリングアームと、を含み、前記トレーリングアームの前端部は、前記袋状部の後部および前記リヤフレームに、軸線が車幅方向に延びる連結手段で連結され、前記袋状部は、底部のうち車幅方向内側の底段部が、前記袋状部の上下方向中央に向けて凹状に形成され、かつ、前記インナパネルに内側部が接続され、前記アウタパネルに外側部が接続された後壁を有し、該後壁は、前記連結手段の軸線に対して車体前後方向の近傍に設けられ、前記軸線に沿って配置され、前記連結手段は、前記底段部および前記リヤフレームの底部に架設されることにより、前記トレーリングアームの前端部が筒状ゴム部材を介して連結される軸部材と、該軸部材の外端部を前記底段部に締結する外締結部材と、前記軸部材の内端部を前記リヤフレームの底部に締結する内締結部材と、を備え、前記外締結部材が、前記袋状部に内蔵された外補強部材で支持され、前記内締結部材が、前記リヤフレームに内蔵された内補強部材で支持されたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、サイドシルがインナパネルおよびアウタパネルで閉断面に形成され、かつ、車体前後方向に延出され、前記サイドシルの車幅方向外側にサイドアウタパネルが設けられ、該サイドアウタパネルで車体の外側面が形成された車体構造において、前記サイドシルの後部を形成し、前記サイドアウタパネルが接続される袋状部と、該袋状部に対して車幅方向内側に所定間隔をおいて設けられた状態で車体前後方向に延出され、前記袋状部の前部に対応する接合部が車幅方向外側に向けて張り出されて前記袋状部の前部に接続されたリヤフレームと、該リヤフレームおよび前記袋状部の後部間に形成された空間に前端部が収容され、該前端部が前記袋状部の後部および前記リヤフレームに設けられたトレーリングアームと、を含み、前記トレーリングアームの前端部は、前記袋状部の後部および前記リヤフレームに、軸線が車幅方向に延びる連結手段で連結され、前記袋状部は、前記インナパネルに内側部が接続され、前記アウタパネルに外側部が接続された後壁を有し、該後壁は、前記連結手段の軸線に対して車体前後方向の近傍に設けられ、前記軸線に沿って配置され、前記袋状部のインナパネルおよびアウタパネルが高強度鋼板で形成され、前記サイドアウタパネルが低強度の鋼板で形成され、前記袋状部の後壁のうち、前記アウタパネルから車幅方向外側に張り出された張出部が前記サイドアウタパネルに接続されたことを特徴とする。
請求項4は、前記トレーリングアームの前端部は、前記袋状部の後部および前記リヤフレームに、軸線が車幅方向に延びる連結手段で連結され、前記袋状部は、前記インナパネルに内側部が接続され、前記アウタパネルに外側部が接続された後壁を有し、該後壁は、前記連結手段の軸線に対して車体前後方向の近傍に設けられ、前記軸線に沿って配置されたことを特徴とする。
請求項5は、前記袋状部の後壁は、高強度鋼板により形成されたことを特徴とする。
請求項6は、前記袋状部は、前端部に設けられる前壁がバルクヘッドにより形成されたことを特徴とする。
請求項は、前記サイドシルの前記アウタパネルが高強度鋼板で形成され、前記アウタパネルを覆うサイドシルガーニッシュを含むことを特徴とする。
請求項は、前記サイドシルに接続されて車室の床部を形成するフロントフロアパネルを含み、前記リヤフレームの前記接合部が、前記フロントフロアパネルおよび前記インナパネルの各底部に接続され、前記接合部が前端部から車体後方に向けて上り勾配に延出されることを特徴とする。
請求項は、車体の側部に形成された車体開口部の後下部が前記サイドアウタパネルの開口段部で形成され、前記袋状部は、水平方向に対する上部の傾斜角度が前記開口段部より大きいことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、リヤフレームの接合部を袋状部の前部に接続し、リヤフレームおよび袋状部の後部間に空間を形成した。この空間にトレーリングアームの前端部を収容し、前端部を袋状部の後部およびリヤフレームに設けた。
リヤフレームのうち、袋状部の前部のみに接合部を接続することにより、袋状部に接続しない非接続部の長さ寸法を大きく確保できる。
よって、車体後方から衝撃荷重が入力した場合に、衝撃荷重に対するリヤフレームの潰し代を大きく確保することができる。これにより、入力した衝撃荷重でリヤフレームを座屈させて衝撃荷重を吸収することができる。
さらに、リヤフレームの接合部を袋状部の前部に接続し、トレーリングアームの前端部を空間に設けた。よって、車体側部から衝撃荷重が入力した場合に、入力した衝撃荷重を、袋状部の前部からリヤフレームの接合部に伝えるとともに、袋状部の後部からトレーリングアームの前端部を経てリヤフレームに伝えることができる。
これにより、車体側部から入力した衝撃荷重を、リヤフレームで好適に支えることができる。
また、請求項に係る発明では、袋状部の前部およびリヤフレームの前端部をクロスメンバで連結することができる。これにより、車体側部から入力した衝撃荷重を、袋状部の後壁およびクロスメンバを経てリヤフレームに伝えることができ、衝撃荷重をリヤフレームで好適に支えることができる。
さらに、リヤフレームの前端部をクロスメンバに接続することにより、車体後方から入力した衝撃荷重をリヤフレームからクロスメンバに伝えることができる。
これにより、車体後方から入力した衝撃荷重をクロスメンバで支えることができる。
請求項2に係る発明では、袋状部の後壁を連結手段の軸線に対して車体前後方向の近傍に設け、かつ、後壁を軸線に沿って配置した。
これにより、車体側部から入力した衝撃荷重を、袋状部の後壁および連結手段を経てリヤフレームに伝えることができ、衝撃荷重をリヤフレームで好適に支えることができる。
また、請求項2に係る発明では、袋状部(底部)の底段部を袋状部の上下方向中央に向けて凹状に形成した。よって、底段部を袋状部の断面中心に近づけることができる。
さらに、袋状部の底段部およびリヤフレームの底部に軸部材を架設することにより、軸部材を袋状部の断面中心に近づけることができる。
これにより、軸部材を袋状部の断面中心に対して水平に配置することが可能になり、車体側部から入力した衝撃荷重を、袋状部および軸部材を経てリヤフレームに一層好適に伝えることができる。
請求項に係る発明では、袋状部の後壁を連結手段の軸線に対して車体前後方向の近傍に設け、かつ、後壁を軸線に沿って配置した。
これにより、車体側部から入力した衝撃荷重を、袋状部の後壁および連結手段を経てリヤフレームに伝えることができ、衝撃荷重をリヤフレームで好適に支えることができる。
また、請求項に係る発明では、袋状部のインナパネルおよびアウタパネルを高強度鋼板で形成し、サイドアウタパネルを低強度の鋼板で形成した。さらに、袋状部の後壁のうち、アウタパネルから車幅方向外側に張出部を張り出し、張出部をサイドアウタパネルに接続した。
よって、車体側部から衝撃荷重が入力した場合に、袋状部のインナパネルおよびアウタパネルの変形を抑えた状態で、サイドアウタパネルを変形させ、かつ、張出部を曲げ変形させることができる。
これにより、袋状部が車室側に変形することを抑えた状態で車体側部から入力した衝撃荷重を吸収することができる。
請求項に係る発明では、袋状部の後壁を連結手段の軸線に対して車体前後方向の近傍に設け、かつ、後壁を軸線に沿って配置した。
これにより、車体側部から入力した衝撃荷重を、袋状部の後壁および連結手段を経てリヤフレームに伝えることができ、衝撃荷重をリヤフレームで好適に支えることができる。
請求項5に係る発明では、袋状部の後壁を高強度鋼板で形成することにより、車体側部から入力した衝撃荷重を、袋状部の後壁や連結手段を経てリヤフレームに一層良好に伝えることができる。
請求項に係る発明では、袋状部の前壁としてバルクヘッドを用いることにより、袋状部の前壁を深絞りプレス成形で形成する必要がない。このように、袋状部を形成する際に、深絞りプレス成形を不要にすることにより製造の容易化を図ることができる。
請求項に係る発明では、サイドシルのアウタパネルを高強度鋼板で形成し、アウタパネルをサイドシルガーニッシュで覆うようにした。
よって、サイドシルガーニッシュおよび高強度鋼板でサイドシルの剛性を確保できる。これにより、サイドシルの内部に補強用のスチフナ(補強部材)を設ける必要がなく、サイドシルの軽量化を図ることができる。
請求項に係る発明では、リヤフレームの接合部をフロントフロアパネルの底部や、袋状部(インナパネル)の底部に接続した。
ここで、フロントフロアパネルや袋状部(すなわち、サイドシル)は、車体の骨材となるセンタピラーに連結されている。
これにより、車体後方からリヤフレームに入力した衝撃荷重を、フロントフロアパネルや袋状部(サイドシル)を経てセンタピラーに分散させて、衝撃荷重を一層好適に支えることができる。
請求項に係る発明では、袋状部(上部)の傾斜角度をサイドアウタパネルの開口段部より大きく形成した。このサイドアウタパネルを形成する板材として低強度の鋼板が用いられる。
よって、サイドアウタパネルを比較的複雑な断面形状に容易にプレス成形することができる。これにより、意匠の自由度を高めることが可能になり、車両の外観性を高めることができる。
さらに、袋状部(上部)の傾斜角度を大きく形成することにより、袋状部の曲げ角度を大きく確保できる。これにより、袋状部を高強度鋼板で容易にプレス成形することができ、製造の容易化を図ることができる。
加えて、袋状部を高強度鋼板で形成することにより、袋状部の剛性を高めることができる。これにより、車体側部から入力した衝撃荷重を袋状部を経てリヤフレームやクロスメンバなどに好適に伝えることができる。
本発明に係る車体構造を示す底面図である。 図1の2部拡大図である。 図1の車体構造を左後側上方から見た状態を示す分解斜視図である。 図1の車体構造を左後側下方から見た状態を示す分解斜視図である。 図1の車体構造を示す断面図である。 図4の6−6線断面図である。 図4の車体構造を示す分解斜視図である。 図4の8−8線断面図である。 図4の9−9線断面図である。 本発明に係る車体構造で車体後方から入力した衝撃荷重を吸収する例を説明する。 本発明に係る車体構造で車体側方から入力した衝撃荷重を支える例を説明する図である。 本発明に係る車体構造で車体側方から入力した衝撃荷重を吸収する例を説明する図である。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前(Fr)」、「後(Rr)」、「左(L)」、「右(R)」は運転者から見た方向にしたがう。
実施例に係る車体構造10について説明する。
図1、図2に示すように、車体構造10は、車体11の左右側に設けられたサイドシル12と、左右のサイドシル12に接続されたフロントフロアパネル13と、左右のサイドシル12の各後端部12a,12a間に架け渡されたクロスメンバ14と、クロスメンバ14の左右の端部14a近傍から車体後方に向けて延出されたリヤフレーム15とを含む。
さらに、車体構造10は、リヤフレーム15およびサイドシル12に車輪17を連結するトレーリングアーム18と、サイドシル12の後部に車幅方向外側から設けられたサイドアウタパネル21(図3も参照)と、サイドシル12を車幅方向外側から覆うサイドシルガーニッシュ22とを含む。
加えて、車体構造10は、左右のリヤフレーム15の各後端部15a,15aに設けられたリヤバンパー24と、クロスメンバ14の車体後方側に設けられた燃料タンク25と、フロントフロアパネル13および燃料タンク25の下方に沿って延びる排気管26とを備えている。
なお、車体構造10を構成する左右側の部材は略左右対称の部材であり、以下、左右側の部材に同じ符号を付して左側部材のみを説明する。
図3に示すように、サイドシル12は、車体前後方向に延出され、車外側に設けられたインナパネル31と、車室側に設けられたアウタパネル32とを有する。
インナパネル31およびアウタパネル32の各上フランジ31a,32aが接続され、かつ、各下フランジ31b,32bが接続されている。これにより、インナパネル31およびアウタパネル32でサイドシル12が閉断面に形成されている。
インナパネル31およびアウタパネル32は、それぞれ高強度鋼板で形成されている。インナパネル31およびアウタパネル32を高強度鋼板で形成することにより、サイドシル12の剛性を高めることができる。
ここで、高強度鋼板とは、自動車用鋼板の一般的分類に準じて、引張強さが270MPaより高い鋼板をいう。
サイドシル12の車幅方向外側にサイドアウタパネル21が設けられ、サイドアウタパネル21で車体11の外側面11aが形成されている。
このサイドシル12は、サイドシル12の後部を形成する袋状部35を備えている。袋状部35は、サイドアウタパネル21の車幅方向内側に設けられ、サイドアウタパネル21が接続されている。
図4、図5に示すように、袋状部35は、車室42側に設けられた袋部インナパネル(インナパネル)36と、車外41側に設けられた袋部アウタパネル(アウタパネル)37と、袋状部35の後端部35aを閉塞する後壁38と、袋状部35の前端部35bを閉塞する前壁39(図6参照)とを有する。
袋部インナパネル36は、サイドシル12のインナパネル31(図3参照)後部となる部材であり、高強度鋼板を用いて形成されている。
すなわち、サイドシル12に備えたインナパネル31の後部が袋部インナパネル36を形成している。
袋部アウタパネル37は、サイドシル12に備えたアウタパネル32の後端部32cから車体後方に向けて延出され、高強度鋼板を用いて形成されている。
この袋部アウタパネル37は、上部37aが水平方向に対して上フランジ37bから側壁37cに向けて傾斜角度θ1の下り勾配で傾斜されている。
すなわち、袋部アウタパネル37の上部37aは、水平方向に対して傾斜角度がθ1に設定されている。
袋部インナパネル36および袋部アウタパネル37の各上フランジ36a,37bが接続され、各下フランジ37d,36bが接続されることにより、袋部インナパネル36および袋部アウタパネル37で袋状部35が閉断面に形成されている。
袋部インナパネル36は、底部(袋状部の底部)36cのうち車幅方向内側に底段部36dが形成されている。底段部36dは、袋状部35の上下方向中央に向けて凹状に形成されることにより、袋状部35の断面中心44に近づけられている。
この袋状部35の底段部36dおよびリヤフレーム15(取付ブラケット57)の底部57aに軸部材62を架設することにより、軸部材62が袋状部35の断面中心44に近づけられている。
さらに、軸部材62が袋状部35の断面中心44に対して水平に配置されている。
これにより、車体11の側方から入力した衝撃荷重F2を、袋状部35および軸部材62を経てリヤフレーム15に一層好適に伝えることができる。
また、袋部アウタパネル37の底部37eおよび袋部インナパネル36の底段部36dが、車体後方に向けて傾斜角θ2の上り勾配に形成されている。
図4、図6に示すように、後壁38は、ホイールハウスアウタパネル46の下部を形成するホイールハウスアウタパネル46の延長壁部であり、略矩形状に形成されている。
ホイールハウスアウタパネル46(後壁38も含む)は、高強度鋼板により形成されている。
後壁38は、袋部インナパネル36の後端部36eに内側部(内半部)38aの外周が接続され、袋部アウタパネル37に外側部(外半部)38bの外周が接続されている。これにより、袋状部35の後端部35aに後壁38が接続される。
袋状部35の後端部35aに後壁38が接続されることにより、袋状部35の後端部35aが後壁38で閉塞されている。
この後壁38は、袋部アウタパネル37から車幅方向外側に張り出された張出部(外フランジ)38cを有する。張出部38cにサイドアウタパネル21の後端部21a(図9参照)が接続されている。
このサイドアウタパネル21の後端部21aは、張出部38cに接続されるとともに、ホイールハウスアウタパネル46にも接続されている。
ホイールハウスアウタパネル46を高強度鋼板で形成することにより、ホイールハウスアウタパネル46を車体11側方から入力した荷重に対して潰れ難くできる。
これにより、車体11の側方から入力した衝撃荷重F2を、袋状部35および軸部材62を経てリヤフレーム15や、クロスメンバ14に好適に伝えることができる。
前壁39は、略矩形状に形成されたバルクヘッド(仕切部材)で形成されている。
この前壁39は、袋部インナパネル36の前端部36fに内側部(内半部)39aの外周が接続され、袋部アウタパネル37に外側部(外半部)39bの外周が接続されている。これにより、袋状部35の前端部35bに前壁39が接続される。
袋状部35の前端部35bに前壁39が接続されることにより袋状部35の前端部35bが前壁39で閉塞されている。
袋状部35の前端部35bを閉塞する前壁39としてバルクヘッドを用いることにより、袋状部35の前壁39を深絞りプレス成形で形成する必要がない。このように、袋状部35を形成する際に、深絞りプレス成形を不要にすることにより製造の容易化を図ることができる。
図1に戻って、左右のサイドシル12にフロントフロアパネル13が接続され、フロントフロアパネル13で車室42(図5参照)の床部が形成されている。
さらに、左右のサイドシル12の各袋状部35間にクロスメンバ14が架け渡されている。これにより、クロスメンバ14は、車幅方向に延出された状態で、袋状部35の前半部(前部)35cにおいて袋部インナパネル36に接続されている。このクロスメンバ14にリヤフレーム15の前端部15b(図6も参照)に接続されている。
図6、図7に示すように、リヤフレーム15は、袋状部35に対して車幅方向内側に所定間隔Sをおいて設けられ、クロスメンバ14から車体後方向に向けて延出されている。
このリヤフレーム15は、上端部がリヤフロアパネル28に接続されることにより閉断面に形成され、車体11の骨材を形成する剛性の高いフレームである(図5、図8参照)。
さらに、リヤフレーム15は、リヤフレーム15の前部を形成する接合部51と、接合部51の車体後方側に形成された接合後部52とを有する。
接合部51は、リヤフレーム15の前部を形成する部位である。
接合部51は、袋状部35の前半部35cに対応する位置に配置され、車幅方向外側に向けて袋状部35まで張り出されることにより袋状部35の前半部35cに接続されている。
具体的には、接合部51の外側壁51aが、袋状部35(前半部35c)において袋部インナパネル36向けて車幅方向外側に膨出され、袋部インナパネル36に接続されている。
また、接合部51の底部51bが、袋状部35(前半部35c)の底段部36dに向けて車幅方向外側に張り出されている。さらに、張り出された張出部51cが底段部36dに下方側から接続されている。
加えて、接合部51(底部51b)の前端部51dが、フロントフロアパネル13(底部13a)の左側後端部13bに接続されている。
ここで、フロントフロアパネル13や袋状部35(すなわち、サイドシル12)は、車体11の骨材となるセンタピラー54(図3も参照)に連結されている。
よって、車体後部(リヤバンパー24(図1参照))からリヤフレーム15に入力した衝撃荷重F1を、フロントフロアパネル13や袋状部35(サイドシル12)を経てセンタピラー54に分散させることができる。これにより、リヤフレーム15に入力した衝撃荷重F1を一層好適に支えることができる。
また、接合部51の底部51bは、袋部アウタパネル37の底部37eや袋部インナパネル36の底段部36dと同様に、車体後方に向けて傾斜角θ2の上り勾配に形成されている。
よって、接合部51の底部51bおよび袋部インナパネル36の底段部36dが略面一に配置されている。これにより、接合部51の張出部51cが袋部インナパネル36の底段部36dに簡単な構成で強固に接続されている。
さらに、接合後部52の底部52aは、接合部51の底部51bから車体後方に連続して傾斜されている。すなわち、接合後部52の底部52aは、接合部51の底部51bと同様に、車体後方に向けて傾斜角θ2の上り勾配に形成されている。
よって接合後部52の底部(リヤフレームの底部)52aの内取付部52bと、袋部インナパネル36(底段部36d)の外取付部36gとが同じ高さ位置に配置されている。
内取付部52bおよび外取付部36gに連結手段61(後述する)が取り付けられる。
これにより、内取付部52bおよび外取付部36gに連結手段61を水平に取り付けることができる。
接合後部52は、袋状部35の後半部35d(後部)に対して所定間隔Sをおいて設けられている。接合後部52および袋状部35の後部35d間に空間56が形成されている。
接合後部52の底部52aに取付ブラケット57が設けられている。取付ブラケット57にリヤサブフレーム58(図1参照)が取り付けられている。リヤサブフレーム58はサスペンションなどを支持する部材である。
この空間56にトレーリングアーム18の前端部18aが収容されている。
トレーリングアーム18は、前端部18aが袋状部35(後部35d)および接合後部52に連結手段61を介して連結され、後端部18bがリヤナックルに連結されている。リヤナックルに車輪17が支持されている。
図6、図8に示すように、連結手段61は、袋状部35の底段部36dおよび取付ブラケット57の底部57aに架設された軸部材62と、軸部材62の外端部62aを底段部36dに締結する外締結部材63と、軸部材62の内端部62bを接合後部52の底部52aに締結する内締結部材66とを備えている。
軸部材62は、円柱状に形成され、外端部62aおよび内端部62b(図5も参照)が平坦状に形成されている。
外端部62aが外締結部材63で締結され、内端部62bが内締結部材66で締結されることにより、軸部材62の軸線71(図6参照)が車幅方向に向いて延出されている。軸部材62の中央円柱部62cにトレーリングアーム18の前端部18aが筒状ゴム部材69を介して回動自在に連結されている。
筒状ゴム部材69は弾性変形可能な部材である。
よって、軸部材62の軸線71方向に荷重が入力した場合に、筒状ゴム部材69を弾性変形させることにより好適にリヤフレーム15側に伝えることができる。
また、軸部材62の軸線71に対して後壁38が車体前後方向の近傍に設けられ、かつ、後壁38が軸線71に沿って(後壁38に対して平行に)配置されている。
これにより、車体11の側方から入力した衝撃荷重F2を、袋状部35の後壁38および連結手段61を経てリヤフレーム15に伝えることができ、衝撃荷重F2をリヤフレームで好適に支えることができる。
外締結部材63は、袋状部35(袋部インナパネル36)に内蔵された状態で底段部36dに溶接された外ナット64と、外ナット64にねじ結合可能な外ボルト65とを備えている。
外ナット64は外補強部材73で支持されている。外補強部材73は、袋状部35(袋部インナパネル36)に内蔵された状態で、上端部73aが袋部インナパネル36の側壁36hに接続され、下端部73bが外ナット64に接続されている。これにより、外ナット64が外補強部材73で袋部インナパネル36に強固に支持されている。
内締結部材66は、取付ブラケット57および接合後部52に内蔵された内ナット67と、内ナット67にねじ結合可能な内ボルト68とを備えている。
内ナット67は、取付ブラケット57および接合後部52に内蔵された状態で取付ブラケット57の底部57aおよび接合後部52の底部52aに溶接されている。この内ナット67は内補強部材74で支持されている。
内補強部材74は、接合後部52の内部において接合後部52の内壁52cおよび外壁52dに架け渡され、外壁52d寄りの部位が内ナット67に接続されている。これにより、内ナット67が内補強部材74で強固に支持されている。
以上説明したように、リヤフレーム15の接合部51を袋状部35の前半部35cに接続し、リヤフレーム15および袋状部35の後部35d間に空間56を形成した。
よって、図1に示すように、袋状部35に接続しない非接続部53の長さ寸法L1を大きく確保できる。これにより、車体後部(リヤバンパー24)からリヤフレーム15に衝撃荷重F1が入力した場合に、リヤフレーム15の潰し代を大きく確保することができる。
また、図6、図8に示すように、リヤフレーム15の接合部51を袋状部35の前半部35cに接続し、トレーリングアーム18の前端部18aを連結手段61を介して空間56に設けた。
よって、車体11の側方から衝撃荷重F2が入力した場合に、入力した衝撃荷重F2を、袋状部35の前半部35cからリヤフレーム15の接合部51に伝えるとともに、袋状部35の後部35dから連結手段61やトレーリングアーム18の前端部18aを経てリヤフレーム15に伝えることができる。
さらに、袋状部35の前半部35cおよびリヤフレーム15の前端部15bがクロスメンバ14で連結されている。
これにより、車体11の側方から入力した衝撃荷重F2を、袋状部35の後壁38およびクロスメンバ14を経てリヤフレーム15に伝えることができ、衝撃荷重F2をリヤフレーム15で好適に支えることができる。
加えて、リヤフレーム15の前端部15bがクロスメンバ14に接続されている。
これにより、車体後部(リヤバンパー24)からリヤフレーム15に入力した衝撃荷重F1(図1参照)を、リヤフレーム15を経てクロスメンバ14に伝えることができる。
図8、図9に示すように、サイドシル12の袋状部35に車幅方向外側からサイドアウタパネル21が設けられている。
サイドアウタパネル21は、低強度の鋼板(以下、低強度鋼板という)で形成され、ドア開口部(車体開口部)29の後下部を形成する開口段部76と、後壁38(袋状部35)の張出部38cに接続される後端部21aとを有する。
ドア開口部29は、車体11の側部に形成され、乗降などに用いられる開口部である。ドア開口部29にサイドドアが開閉自在に支持されている。
ここで、低強度鋼板とは、自動車用鋼板の一般的分類に準じて、引張強さが270MPaより低い鋼板をいう。
袋状部35の袋部インナパネル36および袋部アウタパネル37が高強度鋼板で形成され、サイドアウタパネル21が低強度鋼板で形成されている。さらに、袋状部35の後壁38のうち、袋部アウタパネル37から車幅方向外側に張出部38cが張り出され、張出部38cがサイドアウタパネル21の後端部21aに接続されている。
よって、車体11の側方から衝撃荷重F2が入力した場合に、衝撃荷重F2で袋状部35のインナパネル31およびアウタパネル32が変形することを抑えることができる。これにより、サイドアウタパネル21を好適に変形させ、かつ、張出部38cを曲げ変形させることができる。
開口段部76は、内側辺21bから外側辺21cに向けて傾斜角度θ3の下り勾配で傾斜されている。
すなわち、開口段部76は、水平方向に対して傾斜角度がθ3に設定されている。
開口段部76の傾斜角度θ3は、袋部アウタパネル37(上部37a)の傾斜角度θ1より小さく設定されている。
換言すれば、袋部アウタパネル37(上部37a)の傾斜角度θ1は、開口段部76の傾斜角度θ3より大きく設定されている。
このように、サイドアウタパネル21を形成する板材として低強度鋼板を用いることにより、サイドアウタパネル21を比較的複雑な断面形状に容易にプレス成形することができる。
よって、開口段部76の傾斜角度θ3を袋部アウタパネル37(上部37a)の傾斜角度θ1より小さくできる。これにより、意匠の自由度を高めることが可能になり、車両の外観性を高めることができる。
さらに、袋状部35(上部37a)の傾斜角度θ1を大きく形成することにより、袋状部35の曲げ角度を大きく確保できる。
具体的には、上フランジ37bに対する上部37aの曲げ角度や、側壁37cに対する上部37aの曲げ角度を大きく確保できる。これにより、袋状部35を高強度鋼板で容易にプレス成形することができ、製造の容易化を図ることができる。
加えて、袋状部35を高強度鋼板で形成することにより、袋状部35の剛性を高めることができる。これにより、車体11の側方から衝撃荷重F2が入力した場合に、入力した衝撃荷重F2を袋状部35を経てリヤフレーム15やクロスメンバ14などに好適に伝えることができる。
図3に戻って、サイドシル12が車幅方向外側から装飾用のサイドシルガーニッシュ22で覆われている。
サイドシルガーニッシュ22は、樹脂材で形成され、クリップなどの締結部材でサイドシル12(アウタパネル32)に取り付けられている。
ここで、サイドシル12のアウタパネル32が高強度鋼板を用いて形成されている。
よって、サイドシルガーニッシュ22および高強度鋼板でサイドシル12の剛性を確保できる。これにより、サイドシル12の内部78に補強用のスチフナ(補強部材)を設ける必要がなく、サイドシル12の軽量化を図ることができる。
つぎに、車体後方から入力した衝撃荷重F3をリヤフレーム15で吸収する例を図10に基づいて説明する。
図10示すように、リヤフレーム15および袋状部35(後部35d)間に空間56が形成されている。よって、袋状部35の前半部35cに接続するリヤフレーム15の接合部51の長さ寸法が車体前後方向において小さく抑えられている。
接合部51の長さ寸法を小さく抑えることにより、袋状部35に接続しない非接続部53の長さ寸法L1が大きく確保されている。
これにより、車体後部(リヤバンパー24)からリヤフレーム15に衝撃荷重F3が入力した場合に、リヤフレーム15の潰し代(すなわち、非接続部53)を大きく確保できる。リヤフレーム15の潰し代を大きく確保することにより、入力した衝撃荷重F3でリヤフレーム15を座屈させることにより衝撃荷重F3を好適に吸収することができる。
さらに、リヤフレーム15の前端部15bがクロスメンバ14に接続されている。
これにより、リヤバンパー24から入力した衝撃荷重F3をリヤフレーム15を経てクロスメンバ14に伝え、クロスメンバ14で好適に支えることができる。
ついで、車体側方から入力した衝撃荷重F4をリヤフレーム15で支える例を図11に基づいて説明する。
図11に示すように、車体側方から衝撃荷重F4が入力した場合に、入力した衝撃荷重F4を、袋状部35の前半部35cからリヤフレーム15の接合部51に伝えるとともに、袋状部35の後部35dから連結手段61やトレーリングアーム18の前端部18aを経てリヤフレーム15に伝えることができる。
これにより、車体側方から入力した衝撃荷重F4を、リヤフレーム15で好適に支えることができる。
さらに、袋状部35の後壁38を高強度鋼板で形成することにより、車体側方から入力した衝撃荷重F4を、袋状部35の後壁38や連結手段61を経てリヤフレーム15に好適に伝えることができる。
つぎに、車体側方から入力した衝撃荷重F5をサイドアウタパネル21および張出部38cで吸収する例を図12に基づいて説明する。
図12(a)に示すように、袋状部35の袋部インナパネル36および袋部アウタパネル37が高強度鋼板で形成され、サイドアウタパネル21が低強度鋼板で形成されている。
さらに、袋状部35の後壁38のうち、袋部アウタパネル37から車幅方向外側に張出部38cが張り出され、張出部38cがサイドアウタパネル21の後端部21aに接続されている。
図12(b)に示すように、車体側方から入力した衝撃荷重F5で、袋状部35(袋部アウタパネル37、袋部インナパネル36)が変形することを抑えることができる。よって、サイドアウタパネル21を好適に変形させ、かつ、張出部38cを好適に曲げ変形させることができる。
これにより、袋状部35が車室42側に変形することを抑えた状態で車体側方から入力した衝撃荷重F5を吸収することができる。
なお、本発明に係る車体構造は、前述した実施例に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、前記実施例で示した車体構造、サイドシル、車体、フロントフロアパネル、クロスメンバ、リヤフレーム、トレーリングアーム、サイドアウタパネル、サイドシルガーニッシュ、ドア開口部、袋状部、底段部、後壁、張出部、前壁、接合部、接合後部、連結手段、軸部材、内外の締結部材、筒状ゴム部材および内外の補強部材などの形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
本発明は、サイドシルが車体前後方向に延出され、サイドシルに対して車幅方向内側にリヤフレームが所定間隔をおいて設けられた車体構造を備えた自動車への適用に好適である。
10…車体構造、12…サイドシル、11…車体、11a…車体の外側面、13…フロントフロアパネル、13a…フロントフロアパネルの底部、14…クロスメンバ、15…リヤフレーム、15b…リヤフレームの前端部、18…トレーリングアーム、18a…トレーリングアームの前端部、21…サイドアウタパネル、22…サイドシルガーニッシュ、29…ドア開口部(車体開口部)、31…インナパネル、32…アウタパネル、35…袋状部、35b…袋状部の前端部、35c…袋状部の前半部(前部)、35d…袋状部の後半部(後部)、36…袋部インナパネル(インナパネル)、36c…袋部インナパネルの底部(袋状部の底部)、36d…底段部、37…袋部アウタパネル(アウタパネル)、38…後壁、38c…張出部、39…前壁、51…接合部、51d…接合部の前端部、52…接合後部、52a…接合後部の底部(リヤフレームの底部)、56…空間、61…連結手段、62…軸部材、63…外締結部材、66…内締結部材、69…筒状ゴム部材、71…連結手段の軸線、73…外補強部材、74…内補強部材、76…開口段部、θ1…袋状部の上部の傾斜角度、θ3…開口段部の傾斜角度。

Claims (9)

  1. サイドシルがインナパネルおよびアウタパネルで閉断面に形成され、かつ、車体前後方向に延出され、前記サイドシルの車幅方向外側にサイドアウタパネルが設けられ、該サイドアウタパネルで車体の外側面が形成された車体構造において、
    前記サイドシルの後部を形成し、前記サイドアウタパネルが接続される袋状部と、
    該袋状部に対して車幅方向内側に所定間隔をおいて設けられた状態で車体前後方向に延出され、前記袋状部の前部に対応する接合部が車幅方向外側に向けて張り出されて前記袋状部の前部に接続されたリヤフレームと、
    該リヤフレームおよび前記袋状部の後部間に形成された空間に前端部が収容され、該前端部が前記袋状部の後部および前記リヤフレームに設けられたトレーリングアームと、を含み、
    前記袋状部が車体の左右側に設けられ、
    左右側に設けられた袋状部間に、車幅方向に延出されたクロスメンバを含み、
    該クロスメンバは、
    前記袋状部の前部において前記インナパネルに接続され、かつ、前記リヤフレームの前端部に接続されたことを特徴とする車体構造。
  2. サイドシルがインナパネルおよびアウタパネルで閉断面に形成され、かつ、車体前後方向に延出され、前記サイドシルの車幅方向外側にサイドアウタパネルが設けられ、該サイドアウタパネルで車体の外側面が形成された車体構造において、
    前記サイドシルの後部を形成し、前記サイドアウタパネルが接続される袋状部と、
    該袋状部に対して車幅方向内側に所定間隔をおいて設けられた状態で車体前後方向に延出され、前記袋状部の前部に対応する接合部が車幅方向外側に向けて張り出されて前記袋状部の前部に接続されたリヤフレームと、
    該リヤフレームおよび前記袋状部の後部間に形成された空間に前端部が収容され、該前端部が前記袋状部の後部および前記リヤフレームに設けられたトレーリングアームと、を含み、
    前記トレーリングアームの前端部は、前記袋状部の後部および前記リヤフレームに、軸線が車幅方向に延びる連結手段で連結され、
    前記袋状部は、
    底部のうち車幅方向内側の底段部が、前記袋状部の上下方向中央に向けて凹状に形成され、かつ、前記インナパネルに内側部が接続され、前記アウタパネルに外側部が接続された後壁を有し、
    該後壁は、
    前記連結手段の軸線に対して車体前後方向の近傍に設けられ、前記軸線に沿って配置され
    前記連結手段は、
    前記底段部および前記リヤフレームの底部に架設されることにより、前記トレーリングアームの前端部が筒状ゴム部材を介して連結される軸部材と、
    該軸部材の外端部を前記底段部に締結する外締結部材と、
    前記軸部材の内端部を前記リヤフレームの底部に締結する内締結部材と、を備え、
    前記外締結部材が、前記袋状部に内蔵された外補強部材で支持され、
    前記内締結部材が、前記リヤフレームに内蔵された内補強部材で支持されたことを特徴とする車体構造。
  3. サイドシルがインナパネルおよびアウタパネルで閉断面に形成され、かつ、車体前後方向に延出され、前記サイドシルの車幅方向外側にサイドアウタパネルが設けられ、該サイドアウタパネルで車体の外側面が形成された車体構造において、
    前記サイドシルの後部を形成し、前記サイドアウタパネルが接続される袋状部と、
    該袋状部に対して車幅方向内側に所定間隔をおいて設けられた状態で車体前後方向に延出され、前記袋状部の前部に対応する接合部が車幅方向外側に向けて張り出されて前記袋状部の前部に接続されたリヤフレームと、
    該リヤフレームおよび前記袋状部の後部間に形成された空間に前端部が収容され、該前端部が前記袋状部の後部および前記リヤフレームに設けられたトレーリングアームと、を含み、
    前記トレーリングアームの前端部は、前記袋状部の後部および前記リヤフレームに、軸線が車幅方向に延びる連結手段で連結され、
    前記袋状部は、
    前記インナパネルに内側部が接続され、前記アウタパネルに外側部が接続された後壁を有し、
    該後壁は、
    前記連結手段の軸線に対して車体前後方向の近傍に設けられ、前記軸線に沿って配置され、
    前記袋状部のインナパネルおよびアウタパネルが高強度鋼板で形成され、
    前記サイドアウタパネルが低強度の鋼板で形成され、
    前記袋状部の後壁のうち、前記アウタパネルから車幅方向外側に張り出された張出部が前記サイドアウタパネルに接続されたことを特徴とする車体構造。
  4. 前記トレーリングアームの前端部は、前記袋状部の後部および前記リヤフレームに、軸線が車幅方向に延びる連結手段で連結され、
    前記袋状部は、
    前記インナパネルに内側部が接続され、前記アウタパネルに外側部が接続された後壁を有し、
    該後壁は、
    前記連結手段の軸線に対して車体前後方向の近傍に設けられ、前記軸線に沿って配置されたことを特徴とする請求項1記載の車体構造。
  5. 前記袋状部の後壁は、高強度鋼板により形成されたことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の車体構造。
  6. 前記袋状部は、前端部に設けられる前壁がバルクヘッドにより形成されたことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の車体構造。
  7. 前記サイドシルの前記アウタパネルが高強度鋼板で形成され、
    前記アウタパネルを覆うサイドシルガーニッシュを含むことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の車体構造。
  8. 前記サイドシルに接続されて車室の床部を形成するフロントフロアパネルを含み、
    前記リヤフレームの前記接合部が、前記フロントフロアパネルおよび前記インナパネルの各底部に接続され、
    前記接合部が前端部から車体後方に向けて上り勾配に延出されることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の車体構造。
  9. 車体の側部に形成された車体開口部の後下部が前記サイドアウタパネルの開口段部で形成され、
    前記袋状部は、水平方向に対する上部の傾斜角度が前記開口段部より大きいことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の車体構造。
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