JP5950836B2 - 絶縁用フィルム成形方法 - Google Patents

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Description

本発明は、モータのステータコア―コイル間に施す絶縁用フィルムを成形する縁用フィルム成形方法に関するものである。
フィルム等の用紙を所定の角度に成形する方法としては、「積層状態にストックされた多数の用紙の中央部を折り、折り目に沿ってステープル止めする中綴じステープラ搭載フィニッシャにおいて、上記各用紙の中央部を折り用ブレードにより折りローラの間に押し込んで折り目を付けた後、折り目のついた用紙をV字形の用紙受けにV字形で順次落下させて積層させ、積層状態にストックされた用紙の折り目に沿ってステープルで綴じる」ようにしたものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、「曲線部を含む線状の溝、割れ目、穴のうちいずれかからなる収納部が上面に設けられた下型と、刃先角度40〜60°で先端がRを呈するとともにインサートシートを介して上記収納部と嵌合可能な折り曲げ刃が設けられた上型と、上記下型に対して上記上型を下降させて上記折り曲げ刃により上型と下型との間にセットされたインサートシートの折り曲げ予定部分を上記収納部内に押し込ませる駆動部材とを備えた金属製プレス型であって、上記収納部および上記折り曲げ刃のうち少なくとも一方を加熱するヒーターが設けられている」ものが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2010−150002号公報(例えば、第6頁、図1等) 特開2004−306460号公報(例えば、図2、図3等)
しかしながら、特許文献1による成形方法では、折りブレード(12)が下方に移動し、用紙(3)を折りローラ(11)に押し込んだ後、折りローラが用紙を開放する前に折りブレード(12)が上方に移動して用紙から退避する。そのため、用紙の折り角度は、折りローラ同士の押し付け力によってのみ決定されることになる。よって、十分な折り目を付けつつ、その折り角度を任意に設定するのは困難である。また、用紙受けへの落下工程があるため、1枚の用紙に対して山谷の異なる複数の成形を連続的に行うことができない。
また、特許文献2による成形方法では、例えばインサートシート(8)の折り曲げ角度を90°とする場合、スプリングバックを考慮するとインサートシートを90°以下に曲げる必要がある。そのため、下型(3)の溝(収納部5)の凹角度が90°以下となり、加工時に使用可能な工具が限られてしまい、下型の溝に異物が付着した場合にはその除去が困難である。更に、フィルム(インサートシート)の材質や厚さ等の仕様を変更する場合、スプリングバック特性が変化するため、角度が同じであっても上型(2)及び下型を交換しなければならない。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、加工性・メンテナンス性に優れ、1枚のフィルムに対し山谷の異なる複数の成形を連続的に行うことのできる縁用フィルム成形方法を提供することを目的としている。
本発明に係る絶縁用フィルム成形方法は、一対の折りローラと、前記一対の折りローラに対向配置された押し当て型と、を有し、モータのステータコア―コイル間に施す絶縁用フィルムを成形する絶縁用フィルム成形方法であって、前記絶縁用フィルムの曲げ角度を決定する押し当て型によって前記絶縁用フィルムを前記一対の折りローラに押し当て、前記一対の折りローラを前記一対の折りローラの間に前記絶縁用フィルムを引き込むように回転させて前記絶縁用フィルムを前記曲げ角度以下に曲げ、前記一対の折りローラを逆回転させて前記絶縁用フィルムを前記押し当て型に押し付けて前記絶縁用フィルムを前記曲げ角度まで広げるものである。
本発明に係る縁用フィルム成形方法によれば、複雑な構成を採用することがないため加工性・メンテナンス性に優れ、折りローラと押し当て型によって絶縁用フィルムに所望の角度による十分な折り目を付けることが容易に実行できる。
本発明の実施の形態1に係る絶縁用フィルム成形機により成形したフィルムを用いたモータのステータを説明するための模式図である。 本発明の実施の形態1に係る絶縁用フィルム成形機により成形したフィルムを用いたモータのステータのステータコアの巻線前の状態を説明するための模式図である。 本発明の実施の形態1に係る絶縁用フィルム成形機による絶縁用フィルム成形方法を説明するための模式図である。 本発明の実施の形態1に係る絶縁用フィルム成形機による1枚のフィルムに連続して折り目を成形する際の流れを説明するための模式図である。 本発明の実施の形態1に係る絶縁用フィルム成形機の実際の構成例を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る絶縁用フィルム成形機により成形されたフィルムをステータコアに装着する工程を概略的に示す模式図である。 本発明の実施の形態2に係る絶縁用フィルム成形機の構成例及び動作を示す模式図である。
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態について説明する。なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、図1を含め、以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通することとする。さらに、明細書全文に表わされている構成要素の形態は、あくまでも例示であって、これらの記載に限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る絶縁用フィルム成形機により成形したフィルム3を用いたモータのステータ100を説明するための模式図である。図2は、ステータ100のステータコア1の巻線前の状態を説明するための模式図である。図1及び図2に基づいて、ステータ100について説明する。図1では、(a)がコイル2を除いた状態のステータ100の斜視図を、(b)がステータ100の平面図を、それぞれ示している。図2では、(a)がステータコア1の部分斜視図を、(b)がステータコア1の部分拡大斜視図を、それぞれ示している。
ステータ100は、例えば永久磁石を用いる回転子と組み合わされてブラシレスDCモータ(同期電動機)を構成するものである。このステータ100は、複数個(ここでは9個)のステータコア1が円筒状(円環状)に組み立てられることで構成されている。ステータコア1は、組み立てられた状態において円環状に接続されるバックヨーク部51と、組み立てられた状態においてバックヨーク部51から中心に向かって突出するティース部52と、で構成されている。
各ティース部52には、集中巻方式でコイル2が巻き回されるようになっている。ステータコア1を、ティース部52側に曲げて円環状に組み立てると、隣り合うティース部52の間にスロット53が形成される。このスロット53が、図1(b)に示すように、ティース部52に巻線されるコイル2の収容スペースとなっている。なお、ステータコア1は、例えば厚さが0.1〜0.7mm程度の電磁鋼板を所定形状に打ち抜き、打ち抜いた複数枚を積層させて構成するとよい。また、各ステータコア1の両端を、1箇所を除き予め連結させておき円環状に組み立てる際に連結していない1箇所を連結させてもよいし(図2(a)参照)、分断されている各ステータコア1を円環状に組み立てる際に連結させるようにしてもよい。
また、ステータ100は、図1(a)に示すように、各スロット53にフィルム(絶縁用フィルム)3が装着される。つまり、コイル2は、フィルム3を介してティース部52に巻き回されるようになっている。そして、各ステータコア1の上下端部には、絶縁材であるインシュレータ12が設置される。フィルム3は、上部がステータコア1の上端に設置されるインシュレータ12aで固定され、下部がステータコア1の下端に設置されるインシュレータ12bで固定される。すなわち、ステータコア1にコイル2を巻線する際には、インシュレータ12及びフィルム3が絶縁材となる。
コイル2を巻線した状態でステータ100を組み立てると、図1(b)に示すように、各ステータコア1とコイル2との間にフィルム3が配置されていることになる。フィルム3及びインシュレータ12は、例えばPP(ポリプロピレン)やPET(ポリエステル)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)などの熱可塑性樹脂を用いて形成するとよい。また、フィルム3とインシュレータ12の構成材料を同じとしてもよいし、異なるものとしてもよい。なお、通常、インシュレータ12aは、上部がコイル2の末端側が保持できるように加工されている。
図2に基づいて、フィルム3の装着について詳細に説明する。
コイル2の巻線前においては、ステータコア1は、図2(a)に示すように、各ステータコア1の両端が1箇所を除き予め連結され、連結されていない部分を境に展開されている。この状態で、フィルム3は、各ティース部52の外周面を覆うように装着される。そして、フィルム3は、図2(a)及び(b)に示すように、インシュレータ12に形成されている爪4に引っ掛けられることで各ティース部52に固定される。
爪4は、インシュレータ12の一部であり、インシュレータ12の内周面と所定の間隔を持ってステータコア1の高さ方向に伸びている。つまり、インシュレータ12aの一部である爪4aは、フィルム3の上端部の一部をインシュレータ12aの内周面及びステータコア1のバックヨーク部51の内周面との間で挟み込み、フィルム3の上端部を固定する。同様に、インシュレータ12bの一部である爪4bは、フィルム3の下端部の一部をインシュレータ12aの内周面及びステータコア1のバックヨーク部51の内周面との間で挟み込み、フィルム3の下端部を固定する。
フィルム3を爪4に引っ掛けるためには、フィルム3が、爪4とインシュレータ12aの内周面及びステータコア1との間に収まるよう、フィルム3に十分な折り目を付けることと、折り目を所定の角度に成形しておくことが要求される。
図3は、本発明の実施の形態1に係る絶縁用フィルム成形機による絶縁用フィルム成形方法を説明するための模式図である。図3に基づいて、本発明の実施の形態1に係る絶縁用フィルム成形機(以下、成形機Aと称する)による絶縁用フィルム成形方法について説明する。なお、ここでは、一例として、フィルム3が厚さ0.08mmのPP(ポリプロピレン)で構成されており、押し当て型6の凸部6aの凸角度を90°としている場合を例に説明する。また、図3では、フィルム3の送り方向を矢印7で示している。
図3(a)に示すように、成形機Aは、フィルム3の片面側(紙面上側)にフィルム3の送り方向(矢印7)に直交する軸周りに回転する一対の折りローラ5が設けられ、もう片面側(紙面下側)で折りローラ5に対向配置され、フィルム3のフィルム面に直交する方向に移動できる押し当て型6が設けられている。折りローラ5は、互いに押し付け力を持って接触している。押し当て型6は、フィルム3の下側のフィルム面に向かって突出させた凸部6aを有し、押し当てられたフィルム3の折り曲げ角度を決定する。
次に、成形機Aの動作について説明する。
成形機Aは、図3(a)に示すようにフィルム3が折りローラ5と押し当て型6の間に送られると(矢印7)、図3(b)に示すように押し当て型6をフィルム面の方向に移動する。そうすると、押し当て型6の凸部6aがフィルム3の下側のフィルム面に当接し、フィルム3を折りローラ5の紙面下側に押し当てる。ここで、成形機Aは、図3(c)に示すように、一対の折りローラ5を、フィルム3を一対の折りローラ5の間に引き込む方向に回転させる。つまり、紙面右側の折りローラ5を紙面右方向に回転させ、紙面左側の折りローラ5を紙面左方向に回転させる。
一対の折りローラ5が回転すると、図3(c)に示すように、フィルム3が、一対の折りローラ5の間に引き込まれる。一対の折りローラ5の間に引き込まれたフィルム3は、90°以下に曲げられ、折り目が付けられる。その後、成形機Aは、図3(d)に示すように一対の折りローラ5を逆回転させる。一対の折りローラ5が逆回転すると、フィルム3が押し当て型6の凸部6aに押し付けられる。成形機Aは、フィルム3を押し当て型6の凸部6aに押し付けることで、フィルム3を凸部6aの凸角度、つまり90°まで広げる。最後に、成形機Aは、図3(e)に示すように押し当て型6をフィルム3から戻す。こうすることで、成形機Aは、フィルム3に90°の折り目を成形する。
以上のように、成形機Aは、フィルム3を所定の角度以下に曲げて折り目を付けてから所定の角度に広げるようにしている。そのため、成形機Aによれば、角度が広がる方向のスプリングバックが抑制されたフィルム3を成形できる。よって、ステータコア1のスロット53にフィットし、爪4に引っ掛けやすいフィルム3の成形が可能となる。
また、折りローラ5は一般的なゴムローラ等で構成すればよく、押し当て型6は所定の角度を持つ単純な凸形状を有していればよく、これら成形治具に凹部がないため、加工性・メンテナンス性に非常に優れている。
更に、用紙受け等へのフィルム3の落下工程がないため、折りローラ5と押し当て型6をフィルム3に対して逆方向及び送り方向に連続配置することが可能となり、1枚のフィルム3に対し、山谷の異なる複数の成形を連続的に行うことができる。
図4は、成形機Aによる1枚のフィルム3に連続して折り目を成形する際の流れを説明するための模式図である。図4に基づいて、成形機Aによる1枚のフィルム3に対する連続折り目成形について説明する。図4(a)にフィルム3の送り方向を矢印7で示している。なお、図4(b)〜(h)ではフィルム3の送り方向の矢印7を省略している。
成形機Aの成形治具の連続配置の一例として、折りローラ5と押し当て型6に加え、図4(a)に示すようにフィルム3の送り方向(矢印7)の上流側にフィルム3に対して折りローラ5及び押し当て型6を反転させた一対の折りローラ8と押し当て型9を配置する。なお、ここでは、一例として、フィルム3が厚さ0.08mmのPP(ポリプロピレン)で構成されており、押し当て型6の凸部6aの凸角度を90°、押し当て型9の凸部9aの凸角度を120°としている場合を例に説明する。
次に、成形治具の連続配置した成形機Aの動作について説明する。
成形機Aは、図4(a)に示すようにフィルム3が、折りローラ8と押し当て型9の間、及び、折りローラ5と押し当て型6の間に送られると(矢印7)、図4(b)に示すように押し当て型9をフィルム面の方向に移動する。そうすると、押し当て型9の凸部9aがフィルム3の上側のフィルム面に当接し、フィルム3を折りローラ8の紙面上側に押し当てる。ここで、成形機Aは、図4(c)に示すように、一対の折りローラ8を、フィルム3を一対の折りローラ8の間に引き込む方向に回転させる。つまり、紙面右側の折りローラ8を紙面左方向に回転させ、紙面左側の折りローラ8を紙面右方向に回転させる。
一対の折りローラ8が回転すると、図4(c)に示すように、フィルム3が、一対の折りローラ8の間に引き込まれる。一対の折りローラ8の間に引き込まれたフィルム3は、一旦120°以下に曲げられ、折り目が付けられる。その後、成形機Aは、図4(d)に示すように一対の折りローラ8を逆回転させる。一対の折りローラ8が逆回転すると、フィルム3が押し当て型9の凸部9aに押し付けられる。成形機Aは、フィルム3を押し当て型9の凸部9aに押し付けることで、フィルム3を凸部9aの凸角度、つまり120°まで広げる。
次に、成形機Aは、図4(e)に示すように押し当て型9をフィルム3から戻し、押し当て型6をフィルム面の方向に移動する。そうすると、押し当て型6の凸部6aがフィルム3の上側のフィルム面に当接し、フィルム3を折りローラ5の紙面下側に押し当てる。ここで、成形機Aは、図4(f)に示すように、一対の折りローラ5を、フィルム3を一対の折りローラ5の間に引き込む方向に回転させる。つまり、紙面右側の折りローラ5を紙面右方向に回転させ、紙面左側の折りローラ5を紙面左方向に回転させる。
一対の折りローラ5が回転すると、図4(f)に示すように、フィルム3が、一対の折りローラ5の間に引き込まれる。一対の折りローラ5の間に引き込まれたフィルム3は、一旦90°以下に曲げられ、折り目が付けられる。その後、成形機Aは、図4(g)に示すように一対の折りローラ5を逆回転させる。一対の折りローラ5が逆回転すると、フィルム3が押し当て型6の凸部6aに押し付けられる。成形機Aは、フィルム3を押し当て型6の凸部6aに押し付けることで、フィルム3を凸部6aの凸角度、つまり90°まで広げる。最後に、成形機Aは、図4(h)に示すように押し当て型6を戻すことで、1枚のフィルム3に山谷の角度が異なる折り目を成形することができる。
なお、このとき、フィルム3の送り方向(矢印7)の後方(紙面右側)から順に成形を行い、成形時の位置をフィルム3の送り方向の先端で決めることで、フィルム3が先の成形によって曲がっても成形位置がずれることなく次の成形を行うことができる。
図5は、成形機Aの実際の構成例を示す模式図である。図5に基づいて、成形機Aとして実際に想定している構成例について説明する。図5では、成形機Aが5組の成形治具(折りローラ、押し当て具)を備えている構成を例に示している。なお、図5では、フィルム3の送り方向を矢印7で示している。ここでは、一例として、フィルム3が厚さ0.08mmのPP(ポリプロピレン)で構成されており、押し当て型6の凸部6aの凸角度を90°、押し当て型9の凸部9aの凸角度を120°、押し当て型19の凸部19aの凸角度を120°としている場合を例に説明する。
各成形治具のフィルム送り方向に並んでいる位置は、フィルム3の成形すべき位置に対応している。この構成、つまり5組の成形治具を1セットとした構成は、ステータコア1の1スロット分に相当している。そして、成形後のフィルム3を1スロット分送ることで、成形前の新しいフィルム3の成形を順次することができ、フィルム3の成形を繰り返すことができる。こうすることで、1枚のフィルム3に全スロット分の成形を容易に行うことができる。
成形機Aは、フィルム3の送り方向の先端側から順に、成形治具a(折りローラ18と押し当て型19)、成形治具b(折りローラ5と押し当て型6)、成形治具c(折りローラ8と押し当て型9)、成形治具d(折りローラ5と押し当て型6)、成形治具e(折りローラ18と押し当て型19)を順に配置して構成されている。なお、折りローラ18と押し当て型19は、折りローラ8と押し当て型9を上下反転させて配置させたものである。そして、成形機Aでは、フィルム3の送りに、送り方向(矢印7)の先端側に設置した送り用チャック10と、送り方向(矢印7)の後端側に設置した送り用チャック11と、の少なくとも2つのチャックを用いている。送り用チャック10及び送り用チャック11は、フィルム3を移動できるものであればよく、種類などを特に限定するものではない。
図5に示す構成においても、図4で説明したのと同様に、フィルム3の送り方向の後方からフィルム3に対しての成形を行う。そのため、フィルム3は、フィルム3の成形部(各成形治具に対応する部分)に向かってフィルム3が引っ張られることになる。そこで、成形機Aでは、折りローラ(折りローラ5,8,18のいずれか)へフィルム3が押し当てられた時点で、送り用チャック10,11のフィルム3の固定を解除し、フィルム3を送り方向に自由に移動できるようにして、フィルム3の成形部以外に張力がかからないようにしている。また、フィルム3の成形後、次の成形開始までに送り用チャック10のみを定位置に戻すことで成形位置がずれることなく、次の成形を行うことができる。
フィルム3の1スロット分の成形終了後、送り用チャック10,11によってフィルム3を1スロット分送るとともに図示省略の別のチャックに受け渡し、送り用チャック10,11のみ元の位置に戻って再度フィルム3を保持する。このとき、送り用チャック10,11は、折りローラ(折りローラ5,8,18)と押し当て型(押し当て型6,9,19)の間を通過する。フィルム3の成形済み部は、張力がかからぬよう保管される。全スロット分の成形終了後、カッタ13によりフィルム3を切断し、全スロット分の成形がなされたフィルム3が完成する。
図6は、成形機Aにより成形されたフィルム3をステータコア1に装着する工程を概略的に示す模式図である。図6に基づいて、フィルム3をステータコア1に対して装着する工程について説明する。なお、図6では、1スロット分のフィルム3に関しての装着工程を示している。
図5に示す成形機Aによって成形されたフィルム3をステータコア1のスロット53の内周に沿わせる。このとき、フィルム3の成形部をスロット53のそれぞれの角部に位置させる。ただし、フィルム3の中央部の成形部は、ステータコア1が円環状に組み立てられた際に、各ステータコア1の連結部分に位置するようになっている。フィルム3をスロット53の内周に沿わせた状態で、インシュレータ12a,12bを各ステータコア1の上下に取り付ける。
この際、成形機Aによりフィルム3にはステータコア1とインシュレータ12の爪4の間を通るよう十分な成形がなされているため、フィルム3が装着しやすくなっている。図6では、1スロット分のフィルム3に関しての工程を示しているが、実際には図5で説明したように1枚のフィルム3に全スロット分の成形がなされている。そのため、全スロット53への装着が完了しコイル2を巻線した後、ステータコア1の内径側にはみ出ているフィルム3を切断すればよい(図2(a)参照)。その後、各ステータコア1を円筒形に変形し、端部を溶接して、ステータ100が完成する。
以上のように、成形機Aによれば、折りローラでフィルム3に折り目をつけ、所定角度を持つ凸形状を有する押し当て型への押し当てで角度を決めるので、十分な折り目を付けつつ所定の角度を得るのが容易である。また、成形機Aによれば、成形機Aを構成する成形治具には凹部がなく、成形治具の加工性・メンテナンス性に優れているという効果を有する。更に、成形機Aによれば、用紙受け等へのフィルム3の落下工程がないため、折りローラと押し付け型をフィルムに対して逆に配置することにより、山谷の異なる成形ができるとともに、これらをフィルム送り方向に連続配置することで、1枚のフィルム3に対し連続的に複数の成形ができるという効果を有する。
実施の形態2.
図7は、本発明の実施の形態2に係る絶縁用フィルム成形機(以下、成形機Bと称する)の構成例及び動作を示す模式図である。図7に基づいて、成形機Bの構成及び動作について説明する。なお、この実施の形態2では上述した実施の形態1との相違点を中心に説明するものとし、実施の形態1と同一作用である部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。
図7では、成形機Bが5組の成形治具(折りローラ、押し当て具)を備えている構成を例に示している。なお、図7では、フィルム3の送り方向を矢印7で示している。ここでは、一例として、フィルム3が厚さ0.08mmのPP(ポリプロピレン)で構成されており、押し当て型6の凸部6aの凸角度を90°、押し当て型9の凸部9aの凸角度を120°、押し当て型19の凸部19aの凸角度を120°としている場合を例に説明する。
図7(a)に示すように、成形機Bの基本的な構成、成形治具及び送り用チャック10,11の初期位置は、実施の形態1に係る成形機Aと同様であるが、成形機Bでは、押し当て型が折りローラにフィルム3を押し当てた時点で全ての成形治具及び送り用チャック11がフィルム3を送り方向(矢印7)に自由に移動できるようにしている。つまり、図7(b)に示すように、全ての押し当て型を稼動すると、成形治具に向かってフィルム3が引っ張られることになるため、成形治具及び送り用チャック11がフィルム3を送り方向前方に移動させる。
次いで、図7(c)に示すように、成形機Bでは、全ての折りローラがフィルム3を折りローラの間に引き込む方向に回転してフィルム3に折り目を付ける際にも、成形治具及び送り用チャック11が更にフィルム3を送り方向前方に移動させる。それから、図7(d)に示すように、成形機Bでは、全ての折りローラを逆回転させて押し当て型にフィルム3を押し当てる際には、成形治具及び送り用チャック11がフィルム3を送り方向後方に移動させる。そして、図7(e)に示すように、成形機Bでは、全ての押し当て型を戻す際には送り用チャック11がフィルム3を送り方向後方に移動させる。
以上のように、成形機Bでは、成形治具に向かってフィルム3が引っ張られても、それに応じて成形治具及び送り用チャック11がフィルム3を送り方向前方に移動できるため、フィルム3の成形位置がずれることなく、同時に全ての成形ができ、個別に成形する場合と比べて成形に要する時間を大幅に短縮することができる。
加えて、成形機Bによれば、折りローラでフィルム3に折り目をつけ、所定角度を持つ凸形状を有する押し当て型への押し当てで角度を決めるので、十分な折り目を付けつつ所定の角度を得るのが容易である。また、成形機Bによれば、成形機Bを構成する成形治具には凹部がなく、成形治具の加工性・メンテナンス性に優れているという効果を有する。更に、成形機Bによれば、用紙受け等へのフィルム3の落下工程がないため、折りローラと押し付け型をフィルムに対して逆に配置することにより、山谷の異なる成形ができるとともに、これらをフィルム送り方向に連続配置することで、1枚のフィルム3に対し連続的に複数の成形ができるという効果を有する。
なお、実施の形態1及び2では、厚さ0.08mmのPP(ポリプロピレン)で構成されたフィルム3の成形について説明したが、これに限定するものではない。つまり、折りローラ同士の押し付け力と、押し当て型の折りローラへの押し当て力を増加させることで、例えば材質がPPに対してPET(ポリエステル)のように硬く、厚さが0.08mmに対して0.12mmのように厚いなどして曲がりにくいフィルムであっても、同様に成形することが可能となる。
そして、このようなフィルム3を想定し、折りローラ同士の押し付け力と、押し当て型の折りローラへの押し当て力を、材質PP、厚さ0.12mmのフィルム3に合わせて設定しておけば、フィルム3の材質をPETに変更したり、厚さを0.08mmに変更したりしても、成形治具の交換及び力の変更を要さず、同様に成形することができる。そのため、成形治具を交換することなく、フィルム3の仕様変更に容易に対応することができる。
1 ステータコア、2 コイル、3 フィルム、4 爪、4a 爪、4b 爪、5 折りローラ、6 押し当て型、6a 凸部、7 矢印、8 折りローラ、9 押し当て型、9a 凸部、10 送り用チャック、11 送り用チャック、12 インシュレータ、12a インシュレータ、12b インシュレータ、13 カッタ、18 折りローラ、19 押し当て型、19a 凸部、51 バックヨーク部、52 ティース部、53 スロット、100 ステータ、A 成形機、B 成形機、a 成形治具、b 成形治具、c 成形治具、d 成形治具、e 成形治具。

Claims (4)

  1. 一対の折りローラと、
    前記一対の折りローラに対向配置された押し当て型と、を有し、
    モータのステータコア―コイル間に施す絶縁用フィルムを成形する絶縁用フィルム成形方法であって、
    前記絶縁用フィルムの曲げ角度を決定する押し当て型によって前記絶縁用フィルムを前記一対の折りローラに押し当て、
    前記一対の折りローラを前記一対の折りローラの間に前記絶縁用フィルムを引き込むように回転させて前記絶縁用フィルムを前記曲げ角度以下に曲げ、
    前記一対の折りローラを逆回転させて前記絶縁用フィルムを前記押し当て型に押し付けて前記絶縁用フィルムを前記曲げ角度まで広げる
    ことを特徴とする絶縁用フィルム成形方法。
  2. 前記一対の折りローラ及び前記押し当て型を一組とした成形治具を前記絶縁用フィルムの送り方向に対して並ぶように配置し、
    前記絶縁用フィルムの複数箇所に対して連続的に曲げ成形を行う
    ことを特徴とする請求項に記載の絶縁用フィルム成形方法。
  3. 前記絶縁用フィルムを移動させる送り用チャックを備え、
    前記一対の折りローラへ前記絶縁用フィルムが押し当てられた時点で、
    前記送り用チャックによる前記絶縁用フィルムの固定を解除し、前記絶縁用フィルムを送り方向に自由に移動できるようにした
    ことを特徴とする請求項に記載の絶縁用フィルム成形方法。
  4. 前記成形治具の全部が前記絶縁用フィルムを送り方向に自由に移動できるようにしている
    ことを特徴とする請求項に記載の絶縁用フィルム成形方法。
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