JP5950528B2 - 皮膜形成性外用製剤 - Google Patents
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Description
項1.(A)炭素数1〜4の一価アルコール及びベンジルアルコールよりなる群から選択される少なくとも1種のアルコール、
(B)炭素数2〜4のモノカルボン酸と炭素数1〜5の一価アルコールとのエステル、及び
(C)ニトロセルロース
を含み、前記(A)成分の含有量が15〜60重量%であり、且つ前記(A)成分1重量部当たり、前記(B)成分が0.4〜6重量部の比率で含まれることを特徴とする、皮膜形成性外用製剤。
項2.前記(A)成分が、エタノール、イソプロパノール、及びベンジルアルコールよりなる群から選択される少なくとも1種である、項1に記載の皮膜形成性外用製剤。
項3.前記(B)成分が、酢酸エチル及び酢酸ブチルよりなる群から選択される少なくとも1種である、項1又は2に記載の皮膜形成性外用製剤。
項4.更に、(D)可塑剤を含む、項1〜3のいずれかに記載の皮膜形成性外用製剤。
項5.前記(D)成分が、ヒマシ油、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル及びカンフルよりなる群から選択される少なくとも1種である、項4に記載の皮膜形成性外用製剤。
(A)成分としてイソプロパノールを単独で使用する場合:15〜60重量%、好ましくは18〜60重量%、より好ましくは23〜60重量%、更に好ましくは28〜50重量%;
(A)成分としてイソプロパノールとエタノールを組み合わせて使用する場合:好ましくは18〜60重量%、更に好ましくは28〜50量%;
(A)成分としてイソプロパノールとベンジルアルコールを組み合わせて使用する場合:15〜60重量%、好ましくは18〜60重量%、より好ましくは23〜60重量%、更に好ましくは28〜50重量%、特に好ましくは30〜40重量%が挙げられる。
表1〜3に示す組成の皮膜形成性外用製剤を調製した。具体的には、(A)成分及び(D)成分を攪拌混合し、これに(C)成分を添加して分散させた後、(B)成分を加えて均一に攪拌溶解して目的の製剤を得た。
各皮膜形成性外用製剤について、以下に示す方法で、白濁化の程度、ゲル化の程度、皮膚のツッパリ感、及び溶解性を評価した。
皮膜形成性外用製剤0.5gに対して、水を0.01gずつ添加・混合しながら、皮膜形成性外用製剤の外観を観察して、下記の判定基準に従って、白濁化及びゲル化の程度を評価した。
◎:皮膜形成性外用製剤100重量部に対して水添加量15重量部以上でも白濁しない。
○:皮膜形成性外用製剤100重量部に対して水添加量水10重量部以上15重量部未満で白濁が認められる。
×:皮膜形成性外用製剤100重量部に対して水添加量10重量部以下で白濁が認められる。
なお、上記判定基準と実使用上の白濁の程度との関係として、◎は白濁の懸念がほぼない、○は白濁の懸念がややある、×は白濁の懸念がある、であることが確認されている。
◎:皮膜形成性外用製剤100重量部に対して水添加量15重量部以上でもゲル化しない。
○:皮膜形成性外用製剤100重量部に対して水添加量水10重量部以上15重量部未満でゲル化が認められる。
×:皮膜形成性外用製剤100重量部に対して水添加量10重量部以下でゲル化が認められる。
なお、上記判定基準と実使用上のゲル化の程度との関係として、◎はゲル化の懸念がほぼない、○はゲル化の懸念がややある、×はゲル化の懸念がある、であることが確認されている。
皮膜形成性外用製剤を手指の関節部に塗布して乾燥し、皮膜を形成させた後に、指を伸縮させた際に、皮膜を形成させた関節部のツッパリ感を以下の判定基準に従って評価した。
ツッパリ感の判定基準
◎:ツッパリ感を殆ど感じず、指を伸縮させても違和感がない。
○:ツッパリ感を若干感じるが、指を伸縮させても殆ど違和感がない。
×:ツッパリ感を感じ、指を伸縮させると違和感がある。
皮膜形成性外用製剤の製造時(原料の混合時)にニトロセルロースの溶解性を、以下の判定基準に従って評価した。
溶解性の判定基準
◎:ダマを生じることなく良好に溶解する。
○:ダマが生じやすく溶解に時間がかかる。
×:ダマが生じ、溶解しない。
表4に示す組成の皮膜形成性外用製剤を調製した。具体的には、(A)成分及び(D)成分を攪拌混合し、これに(C)成分を添加して分散させた後、(B)成分を加えて均一に攪拌溶解して目的の製剤を得た。各皮膜形成性外用製剤について、試験例1と同様の方法で、白濁化の程度、ゲル化の程度、及び溶解性を評価した。更に、各皮膜形成性外用製剤の展延性、形成された皮膜の付着性について、以下に示す方法で評価した。
ガラスプレートの表面をアルコールで清掃して乾燥させた後に、ガラスプレートを電子天秤上に置いた。次いで、ガラスプレートの約5cm上から皮膜形成性外用製剤を滴下し、皮膜形成性外用製剤の滴下量を測定した。皮膜形成性外用製剤の滴下後、そのまま放置して乾燥させ、ガラスプレート上に皮膜を形成させた。形成された皮膜の面積を測定し、皮膜の面積(mm2)/滴下量(g)を算出し、以下の判定基準に従って展延性を評価した。
◎◎:皮膜の面積(mm2)/滴下量(g)が、1000以上
◎:皮膜の面積(mm2)/滴下量(g)が、800以上1000未満
○:皮膜の面積(mm2)/滴下量(g)が、600以上800未満
×:皮膜の面積(mm2)/滴下量(g)が、600未満
ガラスプレートの表面をアルコールで清掃して乾燥させた後に、ガラスプレートの約5cm上から皮膜形成性外用製剤を約0.05g滴下し、そのまま放置して乾燥させ、ガラスプレート上に皮膜を形成させた。形成された皮膜を覆うようにガラスプレート上に粘着テープの貼付及び引き剥がしを行った。粘着テープを引き剥がした際に、皮膜の状態を観察し、以下の判定基準に従って付着性を評価した。
◎:ガラスプレートから皮膜が剥がれなかった。
×:ガラスプレートから皮膜が剥がれた。
表5に示す組成の皮膜形成性外用製剤を調製した。具体的には、(A)成分、(D)成分及び安定剤(トコフェロール酢酸エステル)を攪拌混合し、これに(C)成分を添加して分散させた後、(B)成分及び溶剤(ジエチルエーテル)を加えて均一に攪拌溶解して目的の製剤を得た。各皮膜形成性外用製剤について、試験例1と同様の方法で、白濁化の程度、ゲル化の程度、及び溶解性を評価した。更に、各皮膜形成性外用製剤の乾燥の速さについて、以下に示す方法で評価した。
皮膜形成性外用製剤を手指の関節部に塗布し、以下の判定基準に従って乾燥の速さを評価した。
速い:皮膜形成速度が速かった。
遅い:皮膜形成速度が遅かった。
Claims (4)
- 皮膚上で透明な被膜を形成させる被膜形成性外用製剤であって、
(A)炭素数1〜4の一価アルコール及びベンジルアルコールよりなる群から選択される少なくとも1種のアルコール、
(B)炭素数2〜4のモノカルボン酸と炭素数1〜5の一価アルコールとのエステル、
(C)ニトロセルロース、及び
(D)可塑剤を含み、
前記(A)成分が、(A-1)イソプロパノール単独、又はイソプロパノールとエタノールとの組み合わせであってイソプロパノール1重量部に対してエタノールが1.5重量部以下である;或は(A-2)炭素数1〜4の一価アルコールとベンジルアルコールを含み、炭素数1〜4の一価アルコール1重量部に対してベンジルアルコールが0.05〜2重量部であり、
前記(A-1)成分又は前記(A-2)成分の含有量が15〜60重量%であり、
前記(A-1)成分又は前記(A-2)成分1重量部当たり、前記(B)成分が0.4〜6重量部の比率で含まれ、且つ
前記(D)成分の含有量が5〜20重量%であることを特徴とする、皮膜形成性外用製剤。 - 前記(B)成分が、酢酸エチル及び酢酸ブチルよりなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の皮膜形成性外用製剤。
- 前記(D)成分が、植物油、炭素数5〜22のモノ、ジ又はトリカルボン酸と炭素数1〜9の一価アルコールのエステル、及びテルペノイドよりなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1又は2に記載の皮膜形成性外用製剤。
- 前記(D)成分が、ヒマシ油、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、及びカンフルよりなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1〜3のいずれかに記載の皮膜形成性外用製剤。
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