JP5948915B2 - 半導体発光素子 - Google Patents

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本発明は、半導体発光素子に、特に、パッド電極を備える半導体発光素子に関する。
半導体発光素子において、光は素子の鉛直(表面)方向からのみならず、水平(端面)方向からも光が放射されている。従来、発光層からの光は、素子の端面に対して垂直に近い角度で進行するものについては当該端面で極小の反射損失を受けるだけで外部に放出されるが、一定の限度を超えた斜角をもって端面へ進行したものにあっては、当該端面で反射されて素子内に閉じ込められ、消滅してしまうという問題があった。また、矩形の素子においては、発光層からの光が、発光層が露出された一端面へ放出されるまでの距離が一定ではないため、発光分布に偏りが生じていた。
このため、半導体層の発光領域の端面が素子の上面から見て円形になるように加工し、当該端面における光の全反射角を拡大することで光取り出し効率を向上させることができる技術が開示されている。
特開2002−076435号公報 特開2009−146980号公報 特許第4813394号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている半導体発光素子のように、電極形成面側から光を取り出すフェイスアップ実装型の場合、発光層からの光は半導体発光素子上に形成されたパッド電極により遮られ、吸収される。また、n側とp側のワイヤーボンディング用パッド電極の付近で電流密度が大きくなるため、これらの配置により素子全体で電流密度に差が生じる。
また、特許文献2に記載されている半導体発光素子では、電気を発光層に対して垂直方向に流す発光ダイオードにおいて、発光部の上面に第1の電極と、基板の底面に第2の電極と、半導体層上で発光部の外周を取り囲むオーミック電極とを備え、発光部の外周において、オーミック電極と基板とを導通させ、かつ半導体層の厚さ方向に貫通する貫通電極を半導体層中に備えている。これによれば、発光部の上面の第1電極と、発光部の外周を取り囲むオーミック電極との距離は等しくすることができるが、第1の電極による遮光と光吸収の問題は解決できていない。さらに、発光部からの光は、半導体層と基板を通過して基板底面の第2の電極で反射されて再び半導体層へ戻ることになるため、反射を繰り返し光が減衰することが懸念される。
さらにまた、特許文献3に記載されている半導体発光素子では、発光部がn側電極を囲むリング型構造部からなり、リング型構造物の内側端面上に反射膜が形成されている。リング型構造部の外側端面が主な光抽出面であるため、発光分布もリング状になり、素子全体を均一に光らせることはできない。また、n側電極が中央に1つしか設けられていないため、n側電極での電流集中が起こる。
そこで本発明は、このような問題を解決するためになされたものである。本発明の目的は、電流密度の偏りを抑制し、発光層からの光の放射が均一である半導体発光素子を提供する。
本発明によれば、前記課題は次の手段により解決される。
本発明に係る半導体発光素子は、基板上に第1半導体層、発光層、第2半導体層が順次積層された半導体積層構造と、前記第1半導体層上に設けられた第1パッド電極と、前記第2半導体層上に設けられた第2パッド電極と、を備え、前記基板側で光取り出しが可能な半導体発光素子であって、前記発光層は平面視で外側端面が円形であり、複数の前記第1パッド電極が前記発光層に包囲されるように配置され、前記第2パッド電極が、複数の前記第1パッド電極の間の領域に配置されていることを特徴とする。これにより、円形の発光層内に配置された複数の第1パッド電極の距離が離れていても、これらの間に効率良く電流を供給することができるため、電流密度の偏りを抑制し、発光層からの光を均一に出射することができる。
前記第1パッド電極が、前記発光層の直径に対して線対称に配置されていることが好ましい。これにより、第1パッド電極の配置が左右対称になり、半導体層に左右均等に電流を供給することができる。
前記第1パッド電極が、前記発光層の中心点に対して点対称に配置されていることが好ましい。これにより、発光層における均一な発光を得ることができ、発光による熱の温度上昇の偏りを抑制することができる。
前記第2パッド電極が複数あることが好ましい。これにより、第2パッド電極を分散配置させ、局所的な熱集中を抑制することができる。
前記複数の第1パッド電極どうしが、導電膜により電気的に連結されていることが好ましい。これにより、第1パッド電極が、外部電源と接続するためのバンプを形成できる面積を有していないほど小さくても、複数の第1パッド電極を導電膜で電気的に接続することで導電膜上にバンプ形成面を設けることができる。ゆえに、第1パッド電極の面積を小さくすることができ、発光層の面積が拡大する。
前記基板は、平面視で外側端面が円形であることが好ましい。これにより、基板の側面も円形となるため、基板側面での光の反射を抑制できる。
前記基板の光取り出し面側は、平面視において前記発光層と重なる領域以外の領域が遮光部材で覆われていることが好ましい。これにより、基板の光取り出し面において、円形の発光層と同様の円形領域から光を放出することができ、発光分布を均一にすることができる。
前記半導体発光素子が、支持体にフリップチップ実装され、封止部材に覆われている発光装置であって、前記封止部材は半球状である発光装置とすることが好ましい。これにより、発光分布が均一な発光装置を得ることができる。
本発明の半導体発光素子によれば、電流密度の偏りを抑制し、発光層からの光の放射が均一である半導体発光素子を提供することができる。
第一の実施形態に係る半導体発光素子を示す概略斜視図である。 第一の実施形態に係る半導体発光素子を示す概略平面図である。 第一の実施形態に係る半導体発光素子を示す概略断面図である。 第一の実施形態に係る半導体発光素子の変形例を示す概略平面図である。 第二の実施形態に係る半導体発光素子を示す概略平面図である。 第三の実施形態に係る半導体発光素子を示す概略平面図である。 第三の実施形態に係る半導体発光素子を示す概略断面図である。 第三の実施形態に係る半導体発光素子を示す概略断面図である。 実施例1に係る発光装置を示す概略断面図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化する半導体発光素子を例示するものであって、本発明を以下に限定するものではない。特に実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。また、複数の図面に表れる同一符号の部分は同一の部分又は部材を示す。さらにまた、発明を理解しやすくするために、実施形態を分けて説明するが、これらの実施形態はそれぞれ独立するものではなく、共有できるところは他の実施形態の説明を適用できる。
本明細書において、線対称とは、平面視で半導体層111をある直線を軸として反転させたときに、自らと重なり合う対象性を有する直線軸を持つ場合を含む。また、点対称とは、平面視で半導体層111をある点を中心として反転させたときに、その形状が不変である中心点(対称中心)を有する場合を含む。
<第一の実施形態>
第一の実施形態に係る半導体発光素子について図面を用いて詳述する。図1は、第一の実施形態に係る半導体発光素子を示す概略斜視図である。図2は、第一の実施形態に係る半導体発光素子を示す概略平面図である。図3は、第一の実施形態に係る半導体発光素子を示し、図2のA−A’線における概略断面図である。図4は、第一の実施形態に係る半導体発光素子の変形例を示す概略平面図である。ただし、説明の便宜上、図1乃至4は同一縮尺ではない。本明細書において、半導体発光素子の電極形成面を上面と称する。また、本明細書において、層上等でいう「上」とは、必ずしも上面に接触して形成される場合に限られず、離間して上方に形成される場合も含んでおり、層と層の間に介在層が存在する場合も包含する意味で使用する。
第一の実施形態に係る半導体発光素子100は、基板110、第1半導体層120と発光層130と第2半導体層140とを有する半導体層111、第1パッド電極123、反射電極層141とカバー電極層142と第2パッド電極143とを有する第2電極144、保護膜150を備える。
第一の実施形態に係る半導体発光素子100は、基板110の上に第1半導体層120、発光層130、第2半導体層140を順に積層した半導体層111を備えている。第2半導体層140及び発光層130を部分的に除去して第1半導体層120を露出させている。発光層130を有する半導体層111は、平面視で1つの円形を成しており、第1半導体層120が露出された領域は、円形の半導体層111の外側と内側に存在する。本明細書において、円形の半導体層111の外周を外側端面といい、円形の半導体層111の内側であって、露出された第1半導体層120の外周を内側端面という。半導体層111の内側端面に囲まれた領域は2つあり、それぞれ第1半導体層120の表面上に第1パッド電極123が1つずつ設けられている。第2半導体層140上には、反射電極層141、カバー電極層142、第2パッド電極143を有する第2電極144が形成されている。反射電極層141は、第2半導体層140の上面の略全面に、広い面積で形成されている。反射電極層141の少なくとも側面と上面とを被覆するように、カバー電極層142が設けられ、カバー電極層142は、第2半導体層140の上面の一部も覆っている。カバー電極層142の上面には5つの第2パッド電極143が分散して配置されている。円形の半導体層111の円周付近には同様の形状を有する1対の第2パッド電極143が2組それぞれ向かい合うように設けられている。2つの第1パッド電極123の間には、円周付近の第2パッド電極143よりも大きく、略長方形で真ん中が窪んだ形状の第2パッド電極143がある。半導体発光素子100の上面は、第1パッド電極123、第2パッド電極143の一部を除いて保護膜150で覆われている。概略斜視図と概略平面図において、保護膜150は省略している。
(発光層130)
発光層130は平面視で外側端面の形状が円形であることで、発光層130からの光が半導体層111の側面で反射されることが低減し、また側面から均一に光が放出される。もしくは、完全な円形でなくても、円形に近い多角形、曲線で囲まれた形状、楕円形など、平面視で外側に凸部を呈する曲部を有する形状であればよい。
(半導体層111)
発光層130を有する半導体層111は円柱形状であることが好ましい。第2半導体層140上に広い面積で反射電極層141を形成することができ、発光層130からの光を効率的に基板110側へ反射させることができるためである。また、発光層130を有する半導体層111は、側面が傾斜している円錐台形状とすることもできる。電極形成面側から基板110側へ向かって円の直径が大きくなる場合は、半導体層111の側面に当たる光を基板110側(光出射面側)へ向かわせることができる。
(第1パッド電極123)
本実施形態においては、2つの第1パッド電極123が、発光層130に包囲されるように円形の半導体層111の内側端面で露出された第1半導体層上に配置されている。2つの第1パッド電極123はそれぞれ、一直線上に延びる領域と、中央に幅の広い領域を有し、直線上に延びる領域は等しい長さで互いに平行である。2つの第1パッド電極は平面視において円の中央よりも円周に近い側に設けられている。2つの第1パッド電極123の間の距離は、第1パッド電極123から半導体層111の円周までの距離よりも離れている。これにより、半導体層111の円周側へも電流が行き届く。第1パッド電極どうしの距離と、第1パッド電極から半導体層111の円周までの距離が等しくなるように配置してもよい。
第1パッド電極123が1つの場合は、1つの第1パッド電極123に電流が集中してしまうが、複数であれば電流が偏らずに分散し、Vf(順方向電圧)を低減することができる。また、第1パッド電極123は、平面視で円形の発光層130の直径(または中心線)に対して線対称に配置されると、電流が左右均等に行き渡る。また、円形の発光層130の中心点に対して点対称に配置されると、半導体層111全体の電流密度が均一になる。これにより、発光層130における均一な発光を得ることができ、発光による熱の温度上昇の偏りを抑制することができる。
半導体層111の内側端面は上記の形状に限らず、直線、曲部を有する形状や、円、多角形など種々の形状とすることができ、その内側端面の形状に沿って第1パッド電極123を設けることができる。また、半導体層111の内側端面の形状と第1パッド電極の形状は異なっていてもよい。
(反射電極層141)
反射電極層141は、発光層130からの光を効率よく反射させることを意図するものであるため、第2半導体層140の略全面に、広い面積で形成されることが好ましい。ここで略全面とは、上面に露出する第2半導体層140の外縁及び第1半導体層120の露出部の外縁以外の領域を指し、例えば、半導体発光素子100の上面積の90%以上、95%以上であることが好ましい。これにより、反射電極層141の第2半導体層140への接触面積を最大限として、接触抵抗を低下させて駆動電圧を低減させることができる。また、発光層130からの光を、第2半導体層140の略全面積で反射させることが可能となり、光の取り出し効率を向上させることができる。
(カバー電極層142)
反射電極層141の上面には、カバー電極層142が設けられている。カバー電極層は、反射電極層を完全に被覆している、つまり、反射電極層の上面の全て及び側面の全面を実質的に被覆していることが好ましいが、カバー電極層に対して、積極的に反射電極層を露出させるような加工を施さない程度で、若干被覆状態を脱していてもよい。
(第2パッド電極143)
カバー電極層142の上面には、第2パッド電極143が形成されている。第2パッド電極143は、その上面に、支持体に実装されて外部電源や配線と接続するためのバンプが形成される。本実施形態において、第2パッド電極143は、半導体層111の円周付近にほぼ同じ面積のものがほぼ同じ間隔で4つ配置されており、向かい合うものどうしの形状は等しい。2つの第1パッド電極123の間の領域に、上記4つの第2パッド電極143よりも大きい面積であって、略長方形で中央が第1パッド電極123の形状に沿うように窪んでいるものが1つ配置されている。円周付近にあって向かい合う一対の第2パッド電極143の間に2つの第1パッド電極123が配置され、2つの第1パッド電極123の間の領域に略長方形状の第2パッド電極143が挟まれるように配置され、これら5つのパッド電極が、帯を成すように等しい幅で一直線に並んでいる。第1パッド電極123の隣の第2パッド電極143は、第1パッド電極123の形状に沿うような形状をしている。他の一対の第2パッド電極143は、帯状に並ぶ5つの電極を挟むように、略長方形状の第2パッド電極143の隣に配置されている。このように、第2パッド電極143は、第1パッド電極の形状や大きさ、配置によって、半導体発光素子100内における位置、大きさ、個数等を適宜調整することができる。第2パッド電極143は、カバー電極層142の少なくとも一部のみで接触するように小さい面積で複数あることが好ましく、これにより、第2パッド電極143を分散配置させ、局所的な熱集中を抑制することができる。また、第2パッド電極143は半導体発光素子100で最も突出した部分になるため、製造過程で傷が付きやすい。しかし、複数に分散させることにより第2パッド電極143をカバー電極142の上面全面に形成した場合に比べて、第2パッド電極143の突出部の面積を小さくすることができるので、製造過程の傷を抑制することができ、半導体発光素子100の信頼性が向上する。
第2パッド電極143は、平面視で円形の半導体層111の直径に対して線対称に配置されることが好ましい。さらに、円形の半導体層11の中心点に対して点対称に配置されることが好ましい。これにより、バンプを形成して支持体に実装する際に安定する。
(基板110)
半導体層111は平面視で矩形の基板110の上に設けられている。基板110上に、基板110と同様の形状で露出された第1半導体層120が形成され、その上に発光層130を有する円柱形状の半導体層111が形成されている。第1半導体層120が円形の半導体層111の外側の領域に存在することで、放熱特性が向上する。本実施形態において、基板110は矩形状であるが、円錐台形状でもよいし、図4のように基板110と半導体層111が1つの円柱形状とすることもできる。すなわち、発光層130と同様に平面視で外形端面が円形とすることもできる。これにより、発光層130からの光は、半導体層111だけでなく、基板110の側面からも均一に出射することができる。
(その他)
さらに、基板110の光取り出し面側は、平面視において発光層130と重なる領域以外の領域が、遮光部材で覆われていてもよい。遮光部材は基板110の側面を覆っていてもよい。これにより、基板110の光取り出し面側の、円形の発光層と同様の円形領域から光を放出することができる。
さらに、基板110の光取り出し面側の、発光層130と重なる領域には、発光層130の形状と同様の蛍光体層や蛍光体板を設けてもよい。
<第二の実施形態>
次に、第二の実施形態に係る半導体発光素子について説明する。図5は、第二の実施形態に係る半導体発光素子を示す概略平面図である。第二の実施形態に係る半導体発光素子は、第1パッド電極と第2パッド電極の形状、配置が異なる以外は、第一の実施形態と実質的に同様である。概略平面図では、保護膜250を省略している。
第二の実施形態に係る半導体発光素子200は、基板210上に平面視で外側端面が円形の発光層230を有する半導体層211が形成され、半導体層211の円形内部に第1半導体層220が円形状に複数露出されている。露出された第1半導体層220上面には、円形状の第1パッド電極223が設けられている。複数の第1パッド電極223は同心円状になるように配置されており、中央に近い位置から4つ、その外側(円周側)に8つ設けられ、半導体層211の円周に近づくにつれて多く配置されている。また、第1パッド電極223の配置は、平面視で発光層230の直径に対して線対称であり、発光層230の中点に対して点対称でもある。
第2半導体層240上面には、反射電極層241、カバー電極層242、第2パッド電極243が形成されている。第2パッド電極243は、反射電極層241、カバー電極層242と同様の形状を成して広い面積を有しており、複数の第1パッド電極223を囲むように一続きになっている。第2パッド電極243が一続きであることにより、電流の供給を大面積で実現することができ、均一な発光を確保することができる。また、半導体発光素子200を実装する際、支持体側の配線やヒートシンクまでの放熱経路を大きく確保できるので、特に高電流駆動において良好な放熱性が得られる。このように、複数の第1パッド電極223が均等に分散して配置され、それぞれの第1パッド電極223の間に第2パッド電極243が設けられているため、電流密度が均一となる。また、発光層230から基板210側へ上方向に向かう発光の分布も均一となる。
<第三の実施形態>
次に、第三の実施形態に係る半導体発光素子について説明する。図6は、第三の実施形態に係る半導体発光素子を示す概略平面図である。図7は、第三の実施形態に係る半導体発光素子を示し、図6のB−B’での概略断面図である。図8は、第三の実施形態に係る半導体発光素子を示し、図6のC−C’での概略断面図である。ただし、説明の便宜上、図6乃至8は同一縮尺ではない。第三の実施形態に係る半導体発光素子は、第1パッド電極と第2パッド電極の形状と配置が異なり、導電膜325を有する以外は、第一の実施形態と実質的に同様である。概略平面図では、保護膜350を省略している。
第三の実施形態に係る半導体発光素子300は、基板310上に平面視で外側端面が円形の発光層330を有する半導体層311が形成され、半導体層311の円形内部に第1半導体層320が略長方形状に8箇所露出されている。露出された第1半導体層320上面には、先端部分に丸みを帯びた、略長方形状の第1パッド電極323が8つ設けられている。第1パッド電極323は放射状に等間隔で配置されている。
8つの第1パッド電極323は、保護膜350上に設けられた導電膜325により電気的に接続されるように連結されている。第1半導体層320の露出部を小さくして、第1パッド電極323上にバンプが形成できないほどに第1パッド電極323の面積を小さくしても、それぞれの第1パッド電極323を導電膜325で電気的に連結して導電膜325を大面積とする。これにより、第1パッド電極323の面積が小さくても実装がしやすくなるとともに、発光層330の面積を広く確保することができる。さらに、導電膜325の面積を大きくすれば放熱性も良好である。
半導体層311の円周付近には、第2パッド電極343がドーナツ状に一続きになるように設けられており、第1パッド電極323と第2パッド電極343は同心円状になるように配置されている。第2パッド電極343は、円形の内側に第1パッド電極323の形状に沿って弧状を成した外郭を有している。これにより、同心円状に第1パッド電極323と第2パッド電極343とを近い距離で配置することができ、電流密度が均一になる。
以下、本実施形態の各構成について詳述する。
(基板)
基板は、半導体層をエピタキシャル成長させるのに適した材料から形成され、基板の大きさや厚さ等は特に限定されない。窒化物半導体のエピタキシャル成長に適した基板としては、サファイア、スピネル等の絶縁性基板、透光性基板や、SiC、窒化物半導体(例えば、GaN等)、CuW等の導電性基板が挙げられる。
(半導体層)
半導体層を構成する第1半導体層、発光層及び第2半導体層としては、特に限定されるものではなく、InAlGaP系、InP系、AlGaAs系、これらの混晶、GaN系等の窒化物半導体のいずれでもよい。窒化物半導体としては、GaN、AlNもしくはInN、又はこれらの混晶であるIII−V族窒化物半導体(InAlGa1−X−YN(0≦X、0≦Y、X+Y≦1))が挙げられる。さらに、III族元素として一部又は全部にBを用いても、V族元素としてNの一部をP、As、Sbで置換した混晶であってもよい。これらの半導体層は、通常、n型、p型のいずれかの不純物がドーピングされている。
第1及び第2半導体層において、第1半導体層とは、n型又はp型半導体層を指し、第2半導体層とは、第1半導体層とは異なる導電型、つまりp型又はn型半導体層を示す。好ましくは、第1半導体層がn型半導体層であり、第2半導体層がp型半導体層である。
半導体層は、単層構造でもよいが、MIS接合、PIN接合又はPN接合を有したホモ構造、ヘテロ構造又はダブルへテロ構造等の積層構造であってもよい。つまりは、n型半導体層とp型半導体層とが直接接して発光部となる素子でもよいし、n型半導体層とp型半導体層との間に活性層を設けて、活性層が発光部となる素子でもよい。
各半導体層の膜厚は特に限定されるものではなく、適宜調整することができる。
(第1、第2パッド電極)
第1、第2パッド電極は、バンプ、又は共晶接合等の接合に適した金属材料から形成するのが好ましい。また、これらの第1、第2パッド電極は単一の金属材料から形成することもできるが、2つ以上の層を積層した構造にすることもできる。例えば、Al、Rh、W、Mo、Ti、V、Si、Cu、Pt、Au等の金属材料やこれらの少なくとも一種を含む合金、ZnO、In、SnO、ITO等の導電性酸化物等が挙げられる。
(反射電極層及びカバー電極層)
反射電極層及びカバー電極層は、例えば、ニッケル(Ni)、白金(Pt)パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、オスミウム(Os)、イリジウム(Ir)、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、バナジウム(V)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、コバルト(Co)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)、タングステン(W)、ランタン(La)、銅(Cu)、銀(Ag)、イットリウム(Y)、アルミニウム(Al)、これらの酸化物又は窒化物、ITO、ZnO、In等の透明導電性酸化物からなる群から選択された少なくとも一種を含む金属、合金の単層膜又は積層膜により形成することができる。膜厚は特に限定されることなく、得ようとする特性を考慮して適宜調整することができる。
また、反射電極層は半導体発光素子の出光を反射させる材料として、Al、Rh、Agから選択された少なくとも一種金属又は合金の単層膜又は積層膜により形成することが好ましく、なかでもAg又はAg合金を含む金属膜を含むことが好ましい。特に、反射電極層がAg又はAg合金を含む金属膜を含む場合、カバー電極層は、半導体層と接するAgの半導体層表面での移動を防止し、マイグレーションを防止することができる。
(保護膜)
保護膜は、例えば、Si、Ti、V、Zr、Nb、Hf、Taよりなる群から選択された少なくとも一種の元素を含む酸化膜、窒化膜、酸化窒化膜等が挙げられる。特に、SiO、ZrO、SiN、BN、SiC、SiOC、AlN、AlGaNが挙げられる。保護膜は、単一の材料の単層膜又は積層膜でもよいし、異なる材料の積層膜でもよい。DBR(Distributed Bragg Reflector)膜としてもよい。
(導電膜)
導電膜は、第1、第2パッド電極と同様に、バンプ、又は共晶接合等の接合に適した金属材料から形成するのが好ましい。また、導電膜は単一の金属材料から形成することもできるが、2つ以上の層を積層した構造にすることもできる。例えば、Al、Rh、W、Mo、Ti、V、Si、Cu、Pt、Au等の金属材料やこれらの少なくとも一種を含む合金が挙げられる。第1又は第2パッド電極と同様の積層構造としてもよい。
(その他)
遮光部材は、例えば反射性物質を含む樹脂を用いることができる。反射性物質としては、TiO、SiO等を、樹脂としては、シリコーン樹脂、変性シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂、アクリル樹脂等が使用できる。
次に、本発明の第一の実施形態の半導体発光素子100の製造方法について説明する。
<半導体層111の形成>
まず、サファイア基板110を準備する。基板は凹凸形状を有していてもよい。その凹凸形状を有したサファイア基板110をMOCVD装置内に設置し、この凹凸形状を有したサファイア基板110上に、第1半導体層120、発光層130および第2半導体層140を順に成長させることで、半導体層111が形成される。
<エッチング>
第2半導体層140の表面に、発光層130の外側端面が円形になり、また円形の半導体層111の内側に第1パッド電極が形成できるように、所定形状のレジストを形成する。エッチングによりレジスト開口部を介して第2半導体層140および発光層130を除去して、第1半導体層120を露出させる。この時、第1半導体層120の露出部の一部をエッチングしてもよいし、基板110が露出するまでエッチングしてもよい。
<反射電極層及びカバー電極層の形成>
第2半導体層140の表面の所定の箇所にレジストを設け、第2半導体層140の表面の一部に、例えば、スパッタリングにより反射電極層141を形成する。次に、反射電極層141の側面と上面とを覆うようにカバー電極層142を形成する。これによって、反射電極層141の高い光取り出し効果を発揮させつつ、高温、高湿動作時における反射電極層のマイグレーション、すなわちリーク電流を防止する。
<第1、第2パッド電極の形成>
エッチングにより露出させた第1半導体層120上とカバー電極層142上に、第1パッド電極123および第2パッド電極143を同時に形成する。なお、この実施形態では、第1パッド電極123および第2パッド電極143を同様の層構造を有して、同時に形成したが、第1パッド電極123および第2パッド電極143は異なる層構造で、別工程で形成してもよい。
<保護膜の形成>
第1パッド電極123、第2パッド電極143の上面を除いて、第1半導体層120、発光層130、第2半導体層140、およびカバー電極層142の各層の表面、すなわち半導体発光素子100全体を覆うように、保護膜150を施す。
その後ウエハを個々の半導体発光素子100に分割する。
以上の方法により、本発明の第一の実施形態の半導体発光素子100が製造される。
<実施例1>
次に、実施例1について説明する。実施例1は、第一の実施形態に係る半導体発光素子の製造方法に基づいて半導体発光素子100を作製し、これを用いて、発光装置10を製造する。図9は、実施例1に係る発光装置を示す概略断面図である。
実施例1の発光装置10は、基板110、第1半導体層120と発光層130と第2半導体層140とを有する半導体層111、第1パッド電極123、反射電極層141とカバー電極層142と第2パッド電極143とを有する第2電極144、保護膜150、を備える半導体発光素子100を有する。また、配線61を有する支持体60、バンプ62、半導体発光素子100を覆う被覆層70と蛍光体層80、アンダーフィル63、封止部材90、を有する。
実施例1の発光装置10は、平面視で矩形状であって、表面に凹凸を有する透光性基板であるサファイア基板上110上に、半導体層111を有する。サファイア基板110の凹凸上に、バッファ層であるアンドープの窒化物半導体であるGaN層(図は省略)を形成する。さらにn型半導体層120として、n側パッド電極123を形成するn型コンタクト層として、Siドープのn型GaN層、さらにアンドープの窒化物半導体であるGaN層を積層する。n型半導体層120上には、発光層130として、バリア層となるGaN層、井戸層となるInGaN層を1セットとして9セット積層して最後にバリア層となるGaN層を積層させた多重量子井戸構造を形成する。発光層130上には、p型半導体層140として、Mgがドープされたp型クラッド層としてAlGaN層、Mgがドープされたp型コンタクト層であるp型GaN層を順次積層して、半導体層111(半導体素子構造)を得る。
n型半導体層120、発光層130、p型半導体層140を含む半導体層111は円柱状になっている。すなわち、半導体層111は外側端面が円形の発光層130を有している。円形の半導体層111の内部には、p型コンタクト層側から、n型半導体層120(n型コンタクト層)の表面が露出された領域が2つある。この円形内部に露出されたn型半導体層120の上面に、それぞれAl合金/Ti/Pt/Auを500nm/200nm/50nm/450nmの厚みで順に積層したn側パッド電極123が形成されている。2つのn側パッド電極123は平面視で、それぞれ一直線上に延びる領域と、中央に幅の広い領域を有し、直線上に延びる領域は等しい長さで互いに平行である。中央の幅の広い領域が、外部と電気的に接続されるバンプが設けられる領域となる。
p型半導体層140の上面のほぼ全面に、Ag/Ni/Ti/Ptを100nm/100nm/100nm/100nmの厚みで順に積層した反射電極層141が設けられており、反射電極層141の側面と上面を完全に覆い、p型半導体層140の上面の一部を覆うようにTi/Au/W/Tiを2nm/1700nm/100nm/3nmの厚みで順に積層したカバー電極層142が形成されている。
カバー電極層142の上面の一部にはn側パッド電極123と同様に、Al合金/Ti/Pt/Auが500nm/200nm/50nm/450nmの厚みで順に積層されたp側パッド電極143が5つ形成されている。4つのp側パッド電極143は円周付近に等間隔で配置されており、円周に沿って丸みを帯びた形状を成している。向かい合うものどうしは同じ形状であるため、2対のp側パッド電極143がある。1つのp側パッド電極143が2つのn側パッド電極123の間に配置されており、n側パッド電極123の形状に沿って中央が窪んだ略長方形状を成している。2つのn側パッド電極123は、1対のp側パッド電極143と略長方形状のp側パッド電極143に挟まれており、これら5つのパッド電極が帯のように一直線に並んでいる。他の1対のp側パッド電極143は、略長方形状のp側パッド電極143を間に挟むように対向している。
本実施例1において、n側パッド電極123、p側パッド電極143の配置は、線対称であり、点対称でもある。
n側パッド電極123、p側パッド電極143上に開口部を有して、n型半導体層120、発光層130、p型半導体層140、カバー電極層142の表面の露出部は、絶縁性の保護膜150として300nmのSiOで覆われ、1mm四方の半導体発光素子100となる。
半導体発光素子100のn側パッド電極123とp側パッド電極143は、3.5mm四方のアルミナセラミックからなる支持体60上のAu配線61上に、Auバンプ62を介してフリップチップ実装により接続される。この接続はSu−Cu、Sn−Ag−Cu、Au−Sn等の半田材料や、異方性導電ペースト等を用いてもよい。
半導体発光素子100のサファイア基板110及び半導体層111は、Alからなる被覆層70で覆われている。半導体発光素子100はさらに、YAG系の蛍光体を含む蛍光体層80で被覆されている。蛍光体層80は、半導体発光素子100の表面と、半導体発光素子100を配線61上に実装した段階において、半導体発光素子100の周囲に露出している配線61と、支持体60の一部を含めた部位にも設けられる。支持体60と半導体発光素子100の隙間には、アンダーフィル63としてシリコーン樹脂が配置される。これにより、半導体発光素子100と支持体60の熱膨張率の差による応力を吸収したり、放熱性を高めたりすることができる。アンダーフィル63に光反射性樹脂を用いれば、光取り出し効率を向上することができる。
被覆層70及び蛍光体層80に被覆された半導体発光素子100と、支持体60の半導体発光素子100実装側表面は、アンダーフィル63と同じ材料のシリコーン樹脂からなる3.5mm四方の封止部材90で被覆される。封止部材90は、半導体発光素子100の上部に直径2.6mm、高さ1.55mmの半球状のレンズ形状を有している。
この実施例1の発光装置10は、以下の製造方法により作製される。
<半導体層111の形成>
まず、凹凸形状を有したサファイア基板110をMOCVD装置内に設置し、サファイア基板110の凹凸上に、バッファ層としてアンドープの窒化物半導体であるGaN層(図は省略)を形成する。次に、n側パッド電極123を形成するn型コンタクト層として、Siドープのn型GaN層、さらにアンドープの窒化物半導体であるGaN層を積層し、n型半導体層120を形成する。n型半導体層120上には、発光層130として、バリア層となるGaN層、井戸層となるInGaN層を1セットとして9セット積層して最後にバリア層となるGaN層を積層させた多重量子井戸構造を形成する。発光層130上には、p型半導体層140として、Mgがドープされたp型クラッド層としてAlGaN層、Mgがドープされたp型コンタクト層であるp型GaN層を順次積層する。以上の工程により、半導体層111(半導体素子構造)を形成したウエハを得る。
<エッチング>
p型半導体層140の表面に、発光層130の外側端面が円形になり、また円形の半導体層111の内側にn側パッド電極123が形成できるように、カバー電極層142上に所定形状のレジストを形成する。RIE(反応性イオンエッチング)によりレジスト開口部を介してp型半導体層140、発光層130及びn型半導体層120の一部を除去して、n型半導体層120を露出させ、レジストを除去する。これにより、発光層130の外側端面が円形の半導体層111を得る。また、半導体層111の円形内部には、n側電極123が形成されるn型半導体層120の露出部が形成される。
<反射電極層及びカバー電極層の形成>
p型半導体層140の表面の所定の箇所にレジストを設け、p型半導体層140の表面の一部に、スパッタリングによりAg/Ni/Ti/Ptを100nm/100nm/100nm/100nmの厚みでこの順に積層した反射電極層141を形成する。次に、Ti/Au/W/Tiを2nm/1700nm/100nm/3nmの厚みでこの順に積層したカバー電極層142を、スパッタリングにより反射電極層141の側面と上面、及びp型半導体層140の表面の一部を覆うように形成する。
<n側、p側パッド電極の形成>
半導体層111の円形内部に露出させたn型半導体層120上とカバー電極層142上に、Al合金/Ti/Pt/Auを500nm/200nm/50nm/450nmの厚みでこの順に積層した同じ層構造からなるn側パッド電極123およびp側パッド電極143を同時に形成する。
<保護膜の形成>
n側パッド電極123、p側パッド電極143の上面を除いて、n型半導体層120、発光層130、p型半導体層140、カバー電極層142の各層の表面、すなわちウエハの全体を覆うように、保護膜150として厚み300nmのSiOをスパッタリングにより形成する。
以上の方法により得られるウエハをダイシングやブレイク等により所定の箇所で個々に切断し、分割することにより、1mm四方の半導体発光素子100が製造される。
<半導体発光素子の実装>
次に、Au配線61を有するアルミナセラミックからなる支持体60の集合基板を準備し、Au配線61の上にAuバンプ62を介して半導体発光素子100のn側パッド電極123とp側パッド電極143を接続する。
半導体発光素子100の表面には、Alからなる被覆層70が設けられ、電着法によりYAG系の蛍光体を用いて半導体発光素子100の上面と側面とを被覆する蛍光体層80を形成する。このため、被覆層70は、選択的に蛍光体を付着させるための導電性を持った材料であればよく、Al、Si、Zr、Pb等を好適に用いることができる。蛍光体層80は、半導体発光素子100の表面と、半導体発光素子100を配線61上に実装した段階において、半導体発光素子100の周囲に露出している配線61とを含めた部位にも形成される。そして、被覆層70であるAlは、蛍光体層80を形成した後で絶縁性に改質させるため、加熱してAlとする。被覆層70は、絶縁性への改質に加えて、透光性に改質もしくは高い透光性を有する部材に改質させることが好ましい。
支持体60と半導体発光素子100の隙間には、シリコーン樹脂からなるアンダーフィル63を配置する。その後、被覆層70及び蛍光体層80に被覆された半導体発光素子100と、支持体60の半導体発光素子100実装側表面をアンダーフィル63と同じ材料のシリコーン樹脂で被覆し、半導体発光素子100の上部に、直径2.6mm、高さ1.55mmの半球状のレンズが形成されるように、圧縮成形によりシリコーン樹脂を加工して封止部材90を形成する。その後、ダイシングやブレイク等により支持体60が3.5mm四方となるように個々に切断し、分割する。
以上の方法により、3.5mm四方、高さ2.0mmの発光装置10が製造される。
本実施例によれば、円形の発光層130から出射される均一な光が、同様に円形な部分を有する、つまり半球状のレンズである封止部材90から放出されるため、発光むらがなく、光取り出し効率が良好な発光装置を得ることができる。
本発明の半導体発光素子は、照明用光源、各種インジケーター用光源、車載用光源、ディスプレイ用光源、液晶バックライト用光源、センサー用光源、および信号機等に利用することができる。
10 発光装置
60 支持体
61 配線
62 バンプ
63 アンダーフィル
70 被覆層
80 蛍光体層
90 封止部材
100、200、300 半導体発光素子
110、210、310 基板
111、211、311 半導体層
120、220、320 第1半導体層(n型半導体層)
123、223、323 第1パッド電極(n側パッド電極)
325 導電膜
130、230、330 発光層
140、240、340 第2半導体層(p型半導体層)
141、241、341 反射電極層
142、242、342 カバー電極層
143、243、343 第2パッド電極(p側パッド電極)
144、244、344 第2電極(p側電極)
150、250、350 保護膜

Claims (7)

  1. 基板上に第1半導体層、発光層、第2半導体層が順次積層された半導体積層構造と、前記第1半導体層上に設けられた第1パッド電極と、前記第2半導体層上に設けられた第2パッド電極と、を備え、前記基板側で光取り出しが可能な半導体発光素子であって、
    前記発光層は平面視で外側端面が円形であり、
    複数の前記第1パッド電極が前記発光層に包囲されるように配置され、
    前記第2パッド電極が、複数の前記第1パッド電極の間の領域に配置され
    前記複数の第1パッド電極どうしが導電膜により電気的に連結されていることを特徴とする半導体発光素子。
  2. 前記第1パッド電極が、前記発光層の直径に対して線対称に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体発光素子。
  3. 前記第1パッド電極が、前記発光層の中心点に対して点対称に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体発光素子。
  4. 前記第2パッド電極が複数あることを特徴とする請求項1から3のいずれか一に記載の半導体発光素子。
  5. 前記基板は、平面視で外側端面が円形であることを特徴とする請求項1からのいずれか一に記載の半導体発光素子。
  6. 前記基板の光取り出し面側は、平面視において前記発光層と重なる領域以外の領域が遮光部材で覆われていることを特徴とする請求項1からのいずれか一に記載の半導体発光素子。
  7. 請求項1から6のいずれか一に記載の半導体発光素子が、支持体にフリップチップ実装され、封止部材に覆われている発光装置であって、
    前記封止部材は半球状であることを特徴とする発光装置。
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