JP5947233B2 - 電界効果トランジスタ - Google Patents

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Description

本発明は、電界効果トランジスタに関するものである。
窒化物系半導体に代表されるワイドバンドギャップ半導体は、高い絶縁破壊耐圧、良好な電子輸送特性、良好な熱伝導度を持つので、高温、大パワー、あるいは高周波用半導体デバイスの材料として非常に魅力的である。また、たとえばAlGaN/GaNヘテロ構造を有する電界効果トランジスタ(FET)は、ピエゾ効果によって、界面に2次元電子ガスが発生している。この2次元電子ガスは、高い電子移動度とキャリア密度を有しており、多くの注目を集めている。また、AlGaN/GaNヘテロ構造を用いたヘテロ接合FET(HFET)は、低いオン抵抗、および速いスイッチング速度を持ち、高温動作が可能である。これらの特徴は、パワースイッチング応用に非常に好適である。
通常のAlGaN/GaN HFETは、ゲートにバイアスが印加されていないときに電流が流れ、ゲートに負電位を印加することによって電流が遮断されるノーマリオン型デバイスである。一方、パワースイッチング応用においては、デバイスが壊れたときの安全性確保のために、ゲートにバイアスが印加されていないときには電流が流れず、ゲートに正電位を印加することによって電流が流れるノーマリオフ型デバイスが好ましい。
ノーマリオフ型デバイスを実現するために、MOS構造を採用する方法がある。たとえば、特許文献1には、AlGaN等からなるキャリア供給層をゲート部分においてエッチオフし、キャリア走行層のエッチング表面上に絶縁層を形成してMOS構造とした電界効果トランジスタ(MOSFET)が開示されている。
国際公開第2003/071607号
しかしながら、窒化物系半導体材料で構成したMOSFETは、チャネル部のキャリア移動度が比較的低いためにオン抵抗が比較的高い。そのため、窒化物系半導体材料の高耐圧性を持ちつつ、より低オン抵抗の電界効果トランジスタが望まれていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、高耐圧かつ低オン抵抗の電界効果トランジスタを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の第1の観点に係る電界効果トランジスタは、シリコン、ゲルマニウム、またはシリコンゲルマニウムからなる第1半導体部と、窒化物系半導体からなる第2半導体部と、前記第1半導体部と前記第2半導体部との間に形成された、前記第1半導体部と前記第2半導体部との間の原子拡散を防止する拡散防止層と、前記第1半導体部の表面に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、前記第2半導体部と電気的に接続するドレイン電極と、前記ゲート電極に所定の電圧を印加し、前記第1半導体部にチャネルが形成されると、該チャネルおよび前記拡散防止層を介して前記ドレイン電極と電気的に接続するように形成されたソース電極と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る電界効果トランジスタは、上記発明において、前記第2半導体部は、電子走行層と、前記電子走行層上に形成された、前記電子走行層よりもバンドギャップが広い電子供給層とを有し、前記電子走行層の前記電子供給層との界面には2次元電子ガス層が形成されており、前記第1半導体部に前記チャネルが形成されると、該チャネル、前記拡散防止層および前記2次元電子ガス層を介して前記ドレイン電極と前記ソース電極とが電気的に接続することを特徴とする。
また、本発明に係る電界効果トランジスタは、上記発明において、前記第2半導体部はドリフト層を含み、前記ソース電極と前記ドレイン電極とが異なる半導体層上に形成されていることを特徴とする。
発明の第2の観点に係る電界効果トランジスタは、シリコン、ゲルマニウム、またはシリコンゲルマニウムからなる第1半導体部と、
窒化物系半導体からなる第2半導体部と、前記第1半導体部と前記第2半導体部との間に形成された、前記第1半導体部と前記第2半導体部との間の原子拡散を防止する拡散防止層と、前記第1半導体部の表面に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、前記第2半導体部から前記第1半導体部に到る深さまで形成されたリセス部備え、前記ゲート絶縁膜および前記ゲート電極は前記リセス部に形成されていることを特徴とする。
また、本発明に係る電界効果トランジスタは、上記発明において、前記第1半導体部はシリコン基板に含まれることを特徴とする。
また、本発明に係る電界効果トランジスタは、上記発明において、前記第2半導体部に形成されたリセス部を有し、前記第1半導体部、前記拡散防止層、前記ゲート絶縁膜および前記ゲート電極は前記リセス部に形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、高耐圧かつ低オン抵抗の電界効果トランジスタを実現できるという効果を奏する。
図1は、実施の形態1に係る電界効果トランジスタの模式的な断面図である。 図2は、実施の形態2に係る電界効果トランジスタの模式的な断面図である。 図3は、実施の形態3に係る電界効果トランジスタの模式的な断面図である。 図4は、実施の形態4に係る電界効果トランジスタの模式的な断面図である。 図5は、実施の形態5に係る電界効果トランジスタの模式的な断面図である。
以下に、図面を参照して本発明に係る電界効果トランジスタの実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、各図面において、同一または対応する要素には適宜同一の符号を付している。さらに、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係などは、現実のものとは異なる場合があることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
本発明者らは、高耐圧かつ低オン抵抗の電界効果トランジスタを実現するべく鋭意検討を行ったところ、窒化物系半導体材料で構成した電界効果トランジスタにおいては、ゲート絶縁膜と、その直下に位置してチャネルが形成される窒化物系半導体層との間の界面特性の影響により、チャネルのキャリア移動度が低くなっていると考えた。
そこで、チャネルが形成される部分を、ゲート絶縁膜との界面での界面準位密度が小さく、界面特性が良好であるためにキャリア移動度が高いシリコン(Si)材料、ゲルマニウム(Ge)材料、またはシリコンゲルマニウム(SiGe)材料(以下、シリコン材料等とする)で構成することに想到した。これによって、チャネルのキャリア移動度を向上させてオン抵抗を低くしつつ、耐圧に影響する部分は高耐圧性を有する窒化物系半導体材料で構成することによって、低オン抵抗と同時に高耐圧を実現できることに想到した。さらに、窒化物系半導体材料とシリコン材料等との界面では、窒化物系半導体材料を構成する原子(たとえばGa)がシリコン材料等側に拡散してシリコン材料等の特性が低下するので、両材料の間に原子の拡散を防止する拡散防止層を形成することで、低オン抵抗と高耐圧との両立を、実用的かつ安定的に実現できることに想到し、本発明を完成させたのである。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る電界効果トランジスタの模式的な断面図である。この電界効果トランジスタ100は、基板1上に形成された、バッファ層2、電子走行層3、電子供給層4、拡散防止層6、シリコン層7、ゲート絶縁膜8、ソース電極9、ドレイン電極10、およびゲート電極11を備えている。
基板1は、Si、SiC、サファイア、GaN等の材料であって、窒化物系半導体をその上に形成できる材料からなる。バッファ層2は、たとえば窒化物系半導体からなるAlN層とGaN層とを交互に積層させて形成した層であり、基板1と電子走行層3との格子不整合等を緩和する機能を有する層である。
電子走行層3は、窒化物系半導体からなり、たとえばGaNからなる。電子供給層4は、電子走行層3よりもバンドギャップが広い窒化物系半導体からなり、たとえばAlGaNからなる。電子供給層4の層厚はたとえば10〜50nm、好ましくは20〜25nmである。また、電子供給層4のAl組成はたとえば25%であるが、10〜50%でもよく、20〜35%であればより好ましい。電子走行層3と電子供給層4とは第2半導体部を構成している。
電子供給層4は、電子走行層3よりもバンドギャップが広いため、電子走行層3の電子供給層4との界面にはピエゾ効果によりキャリアとしての2次元電子ガス層3aが形成されている。2次元電子ガス層3aのキャリア密度Nsはたとえば1×1012cm−2〜2×1013cm−2のオーダーである。
電界効果トランジスタ100は、エッチング等によって電子供給層4から電子走行層3に到る深さまで形成されたリセス部5を有している。なお、リセス部5の深さは、電子走行層3の内部に到る深さであるが、電子走行層3の表面に到る深さでもよい。リセス部5では電子供給層4が除去されているので、リセス部5の直下では2次元電子ガス層3aが形成されない。
また、リセス部5には、拡散防止層6と、第1半導体部としてのシリコン層7とが順次積層している。
シリコン層7はシリコンからなる。シリコン層7は、リセス部5の底面側に形成される底面部7aと、リセス部5の側壁側に形成される側壁部7bとを有する。
拡散防止層6は、第1半導体部としてのシリコン層7と第2半導体部を構成する電子走行層3および電子供給層4との間に形成され、第1半導体部と第2半導体部との間の原子拡散(たとえば第2半導体部に含まれるGaのシリコン層7への拡散)を防止する機能を有する。拡散防止層6は、リセス部5の底面側に形成される底面部6aとリセス部5の側壁側に形成される側壁部6bとを有する。拡散防止層6は、たとえばAlN層やAlN層/AlGaN層の積層構造で構成される。拡散防止層6は、AlN層/AlGaN層で構成される場合は、AlGaN層がシリコン層7に接触しない積層構造とされる。
ゲート絶縁膜8は、リセス部5内の最表面であるシリコン層7の表面から電子供給層4の表面にわたって形成されている。ゲート絶縁膜8は、たとえばSiOからなり、その膜厚は200nmであるが、その構成材料は、たとえばSiN、AlN、ZnOでもよく、シリコン層7の表面に形成でき、ゲート絶縁膜として使用できる材料や膜厚であれば特に限定はされない。
ソース電極9、ドレイン電極10は、リセス部5を挟んで電子供給層4上に形成されている。ソース電極9、ドレイン電極10は、電子供給層4とオーミック接触するものであり、たとえばTi/Al構造を有する。
ゲート電極11は、リセス部5においてゲート絶縁膜8上に形成されている。ゲート電極はたとえばリン(P)などの不純物を添加したポリシリコンからなる。
つぎに、電界効果トランジスタ100の動作について説明する。ソース電極9−ドレイン電極10間に所定のソース−ドレイン電圧を印加しつつ、ゲート電極11にしきい値電圧以上のゲート電圧を印加すると、シリコン層7にチャネルが形成され、チャネル、拡散防止層6、2次元電子ガス層3aおよび電子供給層4を介してソース電極9とドレイン電極10とが電気的に接続し、オン状態となる。
この電界効果トランジスタ100では、チャネルが形成されるシリコン層7はキャリア移動度が高いため、低オン抵抗となるとともに、耐圧に大きく影響するゲート電極11−ドレイン電極10間の部分は窒化物系半導体材料からなるので、高耐圧となる。
なお、上述したように、シリコン層7とゲート絶縁膜8との界面は界面特性が良好なので、界面特性の制御性も、ゲート絶縁膜直下を窒化物半導体材料で構成した場合よりも高い。その結果、電界効果トランジスタ100は、そのしきい値電圧制御性も高くなるので、より正確なしきい値電圧を有し、またしきい値電圧の点で歩留まりが高い電界効果トランジスタである。
また、シリコン層7は、キャリア移動度が高い良質なチャネルを形成するために、底面部7aが十分な層厚を有することが好ましい。底面部7aの層厚の好ましい例としては、5nm〜30nmである。
また、拡散防止層6は、厚い電子走行層3からの原子拡散を十分に防止するために、底面部6aが十分な層厚を有することが好ましい。底面部6aの層厚の好ましい例としては、例えば拡散防止層6がAlNの場合は、1nm〜10nmである。一方、側壁部6bについては、ソース電極9−ドレイン電極10間の電気的通路となることから、低抵抗かつ層厚が薄いことが好ましい。側壁部6bの層厚の好ましい例としては、例えば拡散防止層6がAlNの場合は、1nm〜10nmである。また、拡散防止層6の形状としては、特定の材料に限らず、側壁部6bの層厚が底面部6aの層厚よりも薄いことが好ましい。
以上説明したように、本実施の形態1に係る電界効果トランジスタ100は、高耐圧かつ低オン抵抗であり、さらにしきい値電圧がより正確な電界効果トランジスタである。
なお、この電界効果トランジスタ100は、たとえば以下の方法にて製造することができる。まず、基板1上に、バッファ層2、電子走行層3、電子供給層4を順次エピタキシャル成長する。つぎに、フォトリソグラフィ技術およびエッチングによってリセス部5を形成する。つぎに、選択成長法によって、リセス部5に拡散防止層6とシリコン層7とを順次エピタキシャル成長する。その後、公知の方法によって順次、ゲート絶縁膜8、ソース電極9、ドレイン電極10、およびゲート電極11を形成する。
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2に係る電界効果トランジスタの模式的な断面図である。この電界効果トランジスタ200は、シリコン基板27上に形成された、拡散防止層26、n−GaN層23、n−GaN層24、ゲート絶縁膜8、ソース電極9、ドレイン電極10、およびゲート電極11を備えている。
シリコン基板27は、たとえば(111)面を主表面として有し、チャネルが形成される第1半導体部を含んでいる。
拡散防止層26は、シリコン基板27上に形成されている。拡散防止層26の組成、構造や層厚は、図1に示す拡散防止層6と同様にできる。拡散防止層6は後述する拡散防止機能とともにバッファ層としての機能を有する。
−GaN層23およびn−GaN層24は拡散防止層26上に形成されている。n−GaN層24はコンタクト層としてソース領域およびドレイン領域に形成されている。n−GaN層24は、たとえばn−GaN層23を拡散防止層26上に成長させた後に、n−GaN層23の所定の領域にn型ドーパントであるSiのイオンをイオン注入したり、Siを拡散させる等によってn型とすることで、形成することができる。
電界効果トランジスタ200において、拡散防止層26は、第1半導体部を含むシリコン基板27と第2半導体部を構成するn−GaN層23およびn−GaN層24との間に形成されている。これによって、拡散防止層26は、第1半導体部と第2半導体部との間の原子拡散を防止する機能を有する。
電界効果トランジスタ200は、エッチング等によってn−GaN層23およびn−GaN層24からシリコン基板27に到る深さまで形成されたリセス部25を有している。なお、リセス部25の深さは、シリコン基板27の内部に到る深さであるが、シリコン基板27の表面に到る深さでもよい。
ゲート絶縁膜8は、リセス部25内の底面の最表面であるシリコン基板27の表面からn−GaN層23およびn−GaN層24の表面にわたって形成されている。ソース電極9、ドレイン電極10は、リセス部25を挟んでn−GaN層24上に形成されている。ゲート電極11は、リセス部25においてゲート絶縁膜8上に形成されている。ゲート絶縁膜8、ソース電極9、ドレイン電極10、ゲート電極11の好ましい構成や材料は、図1に示す各同一の要素と同様にできる。
この電界効果トランジスタ200では、ソース電極9−ドレイン電極10間に所定のソース−ドレイン電圧を印加しつつ、ゲート電極11にしきい値電圧以上のゲート電圧を印加すると、シリコン基板27にチャネルが形成され、チャネル、拡散防止層26、n−GaN層23およびn−GaN層24を介してソース電極9とドレイン電極10とが電気的に接続し、オン状態となる。
この電界効果トランジスタ200でも、図1に示す電界効果トランジスタ100と同様に、チャネルが形成されるシリコン基板27はキャリア移動度が高いため、低オン抵抗となるとともに、耐圧に大きく影響するゲート電極11−ドレイン電極9間の部分は窒化物系半導体材料からなるので、高耐圧となる。また、電界効果トランジスタ200は、電界効果トランジスタ100と同様に、より正確なしきい値電圧を有し、またしきい値電圧の点で歩留まりが高い電界効果トランジスタである。
なお、シリコン基板27は、結晶品質が高いものを容易に準備できる。したがって、シリコン基板27にチャネルを形成する電界効果トランジスタ200は、より一層キャリア移動度が高く低オン抵抗な電界効果トランジスタとすることができる。
なお、この電界効果トランジスタ200は、たとえば以下の方法にて製造することができる。まず、シリコン基板27上に、拡散防止層26、n−GaN層23を順次エピタキシャル成長する。つぎに、イオン注入法や拡散法を用いて、n−GaN層23の所定の領域のキャリア濃度をたとえば1019cm−3として、n−GaN層24とする。つぎに、フォトリソグラフィ技術およびエッチングによってリセス部25を形成する。その後、公知の方法によって順次、ゲート絶縁膜8、ソース電極9、ドレイン電極10、およびゲート電極11を形成する。
(実施の形態3)
図3は、本発明の実施の形態3に係る電界効果トランジスタの模式的な断面図である。この電界効果トランジスタ300は、図2に示す電界効果トランジスタ200において、n−GaN層23およびn−GaN層24を、電子走行層33とその上に形成した電子供給層34に置き換え、エッチング等によって電子供給層34からシリコン基板27に到る深さまでリセス部35を形成した構成を有する。
電子走行層33、電子供給層34の好ましい構成や材料は、図1に示す各対応する要素と同様にできる。電子供給層34は、電子走行層33よりもバンドギャップが広いため、電子走行層33の電子供給層34との界面には2次元電子ガス層33aが形成されている。
この電界効果トランジスタ300の動作時には、電界効果トランジスタ200の場合と同様に、シリコン基板27にチャネルが形成され、チャネル、拡散防止層26および2次元電子ガス層33aを介してソース電極9とドレイン電極10とが電気的に接続し、オン状態となる。これによって、電界効果トランジスタ300は、電界効果トランジスタ200と同様に、低オン抵抗、高耐圧、正確なしきい値電圧等の良好な特性を有する電界効果トランジスタとなる。
(実施の形態4)
つぎに、本発明の実施の形態4について説明する。上記実施の形態1〜3に係る電界効果トランジスタは、素子内部で電流が半導体積層面方向に流れる横型デバイスであるが、本実施の形態4に係る電界効果トランジスタは、素子内部で電流が半導体積層方向に流れる縦型デバイスである。
図4は、本発明の実施の形態4に係る電界効果トランジスタの模式的な断面図である。この電界効果トランジスタ400は、n−GaN層44a上に形成された、n−GaN層43、拡散防止層46、p−Si層47、n−Si層44b、ゲート絶縁膜8、ソース電極9、およびゲート電極11、並びにn−GaN層44aの裏面に形成されたドレイン電極10を備えている。
−GaN層44aは、ドレイン電極10に対するコンタクト層として機能する。n−GaN層43はドリフト層として機能する。n−GaN層44aとn−GaN層43とは第2半導体部を構成している。p−Si層47は、チャネルが形成される第1半導体部として機能する。n−Si層44bはソース電極9に対するコンタクト層として機能する。このように、電界効果トランジスタ400ではソース電極9とドレイン電極10とが異なる半導体層上に形成されている。
拡散防止層46は、第1半導体部としてのp−Si層47と第2半導体部を構成するn−GaN層43との間に形成され、第1半導体部と第2半導体部との間の原子拡散を防止する機能を有する。拡散防止層46の組成、構造や層厚は図1に示す拡散防止層6と同様にできる。
電界効果トランジスタ400は、エッチング等によってn−Si層44bからn−GaN層43に到る深さまで形成されたリセス部45を有している。なお、リセス部45の深さは、n−GaN層43の内部に到る深さであるが、n−GaN層43の表面に到る深さでもよい。
ゲート絶縁膜8は、リセス部45内からn−Si層44bの表面にわたって形成されている。ゲート電極11は、リセス部45においてゲート絶縁膜8上に形成されている。リセス部45の側壁面の一部はp−Si層47によって形成されている。このため、p−Si層47、ゲート絶縁膜8、ゲート電極11によりMOS構造が形成されている。また、2つのソース電極9は、リセス部45を挟んでn−Si層44b上に形成されている。
この電界効果トランジスタ400では、ソース電極9−ドレイン電極10間に所定のソース−ドレイン電圧を印加しつつ、ゲート電極11にしきい値電圧以上のゲート電圧を印加すると、p−Si層47にチャネルが形成され、チャネル、拡散防止層46、並びにn−GaN層44a、n−GaN層43およびn−Si層44bの各層を介してソース電極9とドレイン電極10とが電気的に接続し、オン状態となる。
この電界効果トランジスタ400でも、チャネルが形成されるp−Si層47はキャリア移動度が高いため、低オン抵抗となるとともに、耐圧に大きく影響するゲート電極11−ドレイン電極10間の部分は窒化物系半導体材料からなるので、高耐圧となる。また、電界効果トランジスタ400は、電界効果トランジスタ100などと同様に、より正確なしきい値電圧を有し、またしきい値電圧の点で歩留まりが高い電界効果トランジスタである。
なお、この電界効果トランジスタ400は、たとえば以下の方法にて製造することができる。まず、p−Si基板にリン(P)等のn型ドーパントのイオンをイオン注入してn型として、p−Si層47およびn−Si層44bの積層構造を形成し、その後p−Si層47を所定の厚さになるように研磨する。つぎに、p−Si層47上に、拡散防止層46、n−GaN層43、n−GaN層44aを順次エピタキシャル成長する。つぎに、フォトリソグラフィ技術およびエッチングによって、n−Si層44b側からリセス部45を形成する。その後、公知の方法によって順次、ゲート絶縁膜8、ソース電極9、ドレイン電極10、およびゲート電極11を形成する。
または、電界効果トランジスタ400は、以下の方法にて製造してもよい。まず、n−GaN基板にSi等のn型ドーパントのイオンをイオン注入してn型として、n−GaN層43およびn−GaN層44aの積層構造を形成し、その後n−GaN層43を所定の厚さになるように研磨する。つぎに、n−GaN層43上に、拡散防止層46、p−Si層47、n−Si層44bを順次エピタキシャル成長する。つぎに、フォトリソグラフィ技術およびエッチングによって、n−Si層44b側からリセス部45を形成する。その後、公知の方法によって順次、ゲート絶縁膜8、ソース電極9、ドレイン電極10、およびゲート電極11を形成する。
(実施の形態5)
図5は、本発明の実施の形態5に係る電界効果トランジスタの模式的な断面図である。この電界効果トランジスタ500は、基板1上に形成された、バッファ層2、n−GaN層54a、n−GaN層53、拡散防止層56、p−Si層57、n−Si層54b、ゲート絶縁膜8、ソース電極9、ドレイン電極10、およびゲート電極11を備えている。
基板1およびバッファ層2は、図1に示す電界効果トランジスタ100の対応する要素に相当するものである。また、n−GaN層54a、n−GaN層53、拡散防止層56、p−Si層57およびn−Si層54bは、図4に示す電界効果トランジスタ400の対応する要素に相当するものであり、バッファ層2上に順次積層している。また、リセス部55、ゲート絶縁膜8、ソース電極9、ドレイン電極10、およびゲート電極11も、図4に示す電界効果トランジスタ400の対応する要素に相当するものである。ただし、電界効果トランジスタ500では、ドレイン電極10は、n−Si層54bからn−GaN層54aの表面に到るまで形成した溝内に露出したn−GaN層54aの表面に形成されている。
この電界効果トランジスタ500の動作時には、電界効果トランジスタ400と同様に、p−Si層57にチャネルが形成され、オン状態となる。これによって、電界効果トランジスタ500は、電界効果トランジスタ400と同様に、低オン抵抗、高耐圧、正確なしきい値電圧等の良好な特性を有する電界効果トランジスタとなる。
なお、この電界効果トランジスタ500は、たとえば以下の方法にて製造することができる。まず、基板1上に、バッファ層2、n−GaN層54a、n−GaN層53、拡散防止層56、p−Si層57、n−Si層54bを順次エピタキシャル成長する。つぎに、フォトリソグラフィ技術およびエッチングによって、リセス部55を形成する。さらに、フォトリソグラフィ技術およびエッチングによって、n−Si層54bからn−GaN層54aの表面に到るまで溝を形成し、ドレイン電極10を形成すべきn−GaN層54aの表面領域を露出させる。その後、公知の方法によって順次、ゲート絶縁膜8、ソース電極9、ドレイン電極10、およびゲート電極11を形成する。
なお、上記実施の形態では、第2半導体部を構成する窒化物系半導体はGaNまたはAlGaNであるが、GaN、AlN、InN、BNまたはこれらのうち2以上の混晶である窒化物系半導体であれば特に限定されない。
また、上記実施の形態において、シリコンからなる半導体層や基板は、ゲルマニウムまたはシリコンゲルマニウムからなる半導体層や基板に任意に置き換えてもよい。
また、上記実施の形態により本発明が限定されるものではない。上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
1 基板
2 バッファ層
3、33 電子走行層
3a、33a 2次元電子ガス層
4、34 電子供給層
5、25、35、45、55 リセス部
6、26、46、56 拡散防止層
6a、7a 底面部
6b、7b 側壁部
7 シリコン層
8 ゲート絶縁膜
9 ソース電極
10 ドレイン電極
11 ゲート電極
23、43、53 n−GaN層
24 n−GaN層
27 シリコン基板
44a、54a n−GaN層
44b、54b n−Si層
47、57 p−Si層
100、200、300、400、500 電界効果トランジスタ

Claims (6)

  1. シリコン、ゲルマニウム、またはシリコンゲルマニウムからなる第1半導体部と、
    窒化物系半導体からなる第2半導体部と、
    前記第1半導体部と前記第2半導体部との間に形成された、前記第1半導体部と前記第
    2半導体部との間の原子拡散を防止する拡散防止層と、
    前記第1半導体部の表面に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、
    前記第2半導体部と電気的に接続するドレイン電極と、
    前記ゲート電極に所定の電圧を印加し、前記第1半導体部にチャネルが形成されると、該チャネルおよび前記拡散防止層を介して前記ドレイン電極と電気的に接続するように形成されたソース電極と、を備えることを特徴とする電界効果トランジスタ。
  2. 前記第2半導体部は、電子走行層と、前記電子走行層上に形成された、前記電子走行層よりもバンドギャップが広い電子供給層とを有し、
    前記電子走行層の前記電子供給層との界面には2次元電子ガス層が形成されており、前記第1半導体部に前記チャネルが形成されると、該チャネル、前記拡散防止層および前記2次元電子ガス層を介して前記ドレイン電極と前記ソース電極とが電気的に接続することを特徴とする請求項に記載の電界効果トランジスタ。
  3. 前記第2半導体部はドリフト層を含み、前記ソース電極と前記ドレイン電極とが異なる半導体層上に形成されていることを特徴とする請求項に記載の電界効果トランジスタ。
  4. シリコン、ゲルマニウム、またはシリコンゲルマニウムからなる第1半導体部と、
    窒化物系半導体からなる第2半導体部と、
    前記第1半導体部と前記第2半導体部との間に形成された、前記第1半導体部と前記第
    2半導体部との間の原子拡散を防止する拡散防止層と、
    前記第1半導体部の表面に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、
    前記第2半導体部から前記第1半導体部に到る深さまで形成されたリセス部とを備え、
    前記ゲート絶縁膜および前記ゲート電極は、前記リセス部に形成されていることを特徴とする電界効果トランジスタ。
  5. 前記第1半導体部はシリコン基板に含まれることを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の電界効果トランジスタ。
  6. 前記第2半導体部に形成されたリセス部を有し、
    前記第1半導体部、前記拡散防止層、前記ゲート絶縁膜および前記ゲート電極は前記リ
    セス部に形成されていることを特徴とする請求項またはに記載の電界効果トランジスタ。
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