JP5945261B2 - 可動連結式手摺装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被連結部に手摺体を長さ方向スライド可能に連結する可動連結式手摺装置に関する。
従来、この種のものとして、隣接ユニットが対向する側の横枠杆の側面に中拡開状の凹陥溝を形成し、この対向した凹陥溝の一方に、凹陥溝形に略対応する膨頭状の嵌合突部を対向形成してなるスライド芯材を嵌合固定し、このスライド芯材の突出した嵌合突部を他方の凹陥溝にスライド可能に嵌合した構成を有する手摺型エキスパンションジョイント(例えば特許文献1)が提案されている。
上記手摺型エキスパンションジョイントでは、隣接ユニットが伸長して離れる方向に変位すると、隣接ユニットの中央であるユニットの先端側が下がるように撓むため(本実施例の図4参照)、収縮する方向への変位ができなくなり、嵌合箇所に無理な力が発生して破損する虞がある。
これに対して、空隙を介して隣接する2つの建物間の渡り通路に設けられる伸縮手摺装置であって、第1手摺組立て体と第2手摺組立て体とは、相互に平行にかつ水平方向に隣接して配置され、第1手摺組立て体は、第2手摺組立て体よりも、渡り通路の中心軸線寄りに配置され、第1上弦材には、第2上弦材に近接する方向に突出する上レール部が一体的に形成され、第1下弦材には、第2下弦材に近接する方向に突出する下レール部が一体的に形成され、第2上弦材には、上レール部がその長手方向に移動自在に嵌まり込む上案内溝が形成され、第2下弦材には、下レール部がその長手方向に移動自在に嵌まり込む下案内溝が形成され、第1下弦材本体の他方の建物寄りに配置される支柱の直下には、目地カバー体上で移動自在な案内ローラを設けた伸縮手摺装置(例えば特許文献2)などが提案されている。
特許第3708420号公報 特許第5099735号公報
上記特許文献2の伸縮手摺装置では、前記案内ローラが第1および第2手摺組立て体の荷重、手摺に寄りかかる通行者の持ち物および荷物などを含む全重量を支持するが、目地カバー体の上面を水平に設定することは実際上難しく、スムーズな可動を保つことは困難であり、また、別途に案内ローラと目地カバー体を設ける必要があると共に、施工も煩雑となることが予想される。
また、上記特許文献1の手摺型エキスパンションジョイントでは、嵌合突部を他方の凹陥溝にスライド可能に嵌合しているため、嵌合部分においてスライド時に摩擦抵抗が発生し、嵌合部分に塵などが溜まると、抵抗が大きくなる。また、経時的に嵌合部分に埃などが溜まって詰って固まると、その埃により凹陥溝に嵌合突部が固定され、地震時などにスライド不良を発生するという虞があり、また、上記特許文献2の伸縮手摺装置も案内溝にレール部が嵌合しているため、上記と同様の虞がある。
そこで、本発明では、上記の問題点を考慮して、摩擦を低減してスライド可能な可動連結式手摺装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、横桟と縦桟とを有する手摺体と、この手摺体をスライド可能に連結する被連結部とを備え、前記横桟の側面部と該側面部に対向する被連結部の対向部とを、凹状係合部と該凹状係合部に係合する凸状係合部を備えた長さ方向スライド機構によりスライド自在に連結した可動連結式手摺装置において、前記凸状係合部は、前記凹状係合部の深さ方向の基端部と、この基端部の先端側に設けられ該基端部より幅広な幅広部とを有し、前記幅広部に係合して該幅広部の抜け止めを行う抜け止め部を、前記凹状係合部に設け、前記幅広部の先端側には前記凹状係合部に転動するガイドローラを設けたことを特徴とする。
また、請求項2の発明は、前記ガイドローラが転がりベアリングを備えることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、前記凸状係合部の長さ方向に間隔を置いて複数の前記ガイドローラを設けたことを特徴とする。
また、請求項4の発明は、前記凹状係合部には、該凹状係合部と前記幅広部との間に隙間を設けたことを特徴とする。
請求項1の構成によれば、ガイドローラによりスライド時の摩擦抵抗を軽減することができる。また、前記幅広部の先端側にガイドローラを設けたから、凹状係合部から幅広部を抜く方向の力が発生しても、その力は幅広部に加わるため、ガイドローラに無理な力が加わることがなく、長期に安定して転動することができる。
また、請求項2の構成によれば、ガイドローラの回転に伴う摩擦を大きく低減することができる。
また、請求項3の構成によれば、複数のガイドローラによりスムーズにスライド移動することができる。
また、請求項4の構成によれば、凹状係合部に埃が溜まっても隙間があるため、幅広部が埃を掻き分けて可動することができる。
本発明の実施例1を示す断面図である。 同上、凹状係合部とガイドローラ部分の凸状係合部の拡大断面図である。 同上、凹状係合部と凸状係合部の拡大断面図である。 同上、全体側面図である。 同上、間隔が広がる方向にスライドした後の側面図である。 本発明の実施例2を示す断面図である。 同上、凹状係合部とガイドローラ部分の凸状係合部の拡大断面図である。 同上、凹状係合部と凸状係合部の拡大断面図である。 本発明の実施例3を示す断面図である。 本発明の実施例4を示す断面図である。
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。各実施例では、従来とは異なる新規な可動連結式手摺装置を採用することにより、従来にない可動連結式手摺装置が得られ、その可動連結式手摺装置について記述する。
図1〜図5は、本発明の実施例1を示し、同図に示すように、ビルなどの躯体1,2は所定間隔を置いて隣り合い、これら躯体1,2には、出入口3,4が設けられ、これら出入口3,4間に通路たる渡り廊下5が設けられ、この渡り廊下5の床部分は、一方の躯体1から上床版6を突設すると共に、他方の躯体2から下床版7を突設し、それら床版6,7の先端側を重ね合わせて躯体1,2間の変位を吸収している。ここで、躯体1,2は耐震・免震構造物とすることが好ましい。また、上床版6は回動連結部6Aにより躯体1に回動可能に連結し、その上床版6の先端を前記下床版7の上に載せて重ねることが好ましい。
前記渡り廊下5の幅方向両側には、躯体1,2間を連結する可動連結式手摺装置9,9が左右に間隔を置いて設けられる。前記回動連結式手摺装置9は、一方の手摺体10と、この一方の手摺体10と対をなす他方の手摺体11とを備え、この例では、これら手摺体10,11は、同一構成であり、外形が方形で断面略角形の上,下横桟12,12A,13,13Aと、これら横桟たる上,下横桟12,12A,13,13Aの両端部を連結する縦桟14,15とを有する枠体16を備え、それら手摺体10,11はスライド方向と交差する方向に並んで配置されている。また、上横桟12,12Aと下横桟13,13Aの間には、所定間隔で、複数の中縦桟17が配置され、これら中縦桟17は上,下横桟12,12A,13,13Aを連結している。そして、前記手摺体10,11の各部材は、アルミニウムの押出成形品などにより構成される。また、縦桟14,15と躯体1,2の壁面1A,2Aとの間隔や、下横桟13,13Aと床版6,7との間隔や、中縦桟17の設置間隔については、110mm(ミリメートル)以下に設けられている。
そして、前記躯体1には一方の手摺体10,10の基端側の縦桟14が上下複数のヒンジ部材18,18,18により回動可能に連結されている。また、前記躯体2には他方の手摺体11,11の基端側の縦桟14が上下のヒンジ部材18,18により回動可能に連結されている。このように手摺体10,11は長さ方向の端部を連結部たる躯体1,2に回動可能に連結している。
図1及び図2に基づき上横桟12,12Aの構成について説明する。凹状係合部を設けた上横桟12は、湾曲状をなす上面部21の両側に側面部22,22を有し、一方の側面部22の下部には凹状係合部23が設けられている。この凹状係合部23は、上横桟12の長さ方向に連続したスリット状の開口部24を前記側面部22に形成し、その開口部24の内側に開口部24より上下寸法の大きな凹所25を有する。この凹所25の上下には、水平方向の上面部26Uと下面部26Kとが設けられるとともに、凹所25の反開口部側は上下方向の底面部27により塞がれている。尚、開口部24上下の側面部22の内面22Uから底面部27の外面までの寸法が、凹状係合部23の深さ寸法Sである。
また、他方の側面部22の内面と前記底面部25の内面とは略水平方向の仕切り板部28により連結されている。尚、前記上桟部12内には、略U字状の芯材29が配置され、この芯材29は、被連結部である手摺体11から離れる方向に配置されている。したがって、手摺体10の重心は手摺体10の中心線より反手摺体11側にある。
また、凸状係合部を設けた上横桟12Aは、湾曲状をなす上面部21の両側に側面部22,22を有し、他方の側面部22の下部には凸状係合部31が設けられ、両側面部22,22の内面が仕切り板部28により連結されている。前記凸状係合部31は、前記他方の側面部22の外面から前記深さ方向(左右水平方向)に突出した基端部32と、この基端部32の先端側に設けた幅広部33とを一体に備え、この幅広部33は前記基端部32より上下方向に幅広に形成されている。前記基端部32は前記開口部24に遊挿され、前記幅広部33は、前記上横桟12の長さ方向端部から前記凹所25に遊挿され、上横桟12,12Aの側面部22,22間を離そうとする力が加わると、前記開口部24上下の側面部22の内面22Uに係合して抜け止めがなされ、その内面22Uが抜け止め部である。尚、前記幅広部33の先端側の面の上下方向中央には、段部34が設けられ、この段部34の中央には、マーカーたる凹溝34Aが略V時状に形成されている。
尚、前記上桟部12A内には、略U字状の芯材29Aが配置されており、この芯材29Aは手摺体11の中心線上に位置する。
前記幅広部33の先端側の段部34には、前記凹状係合部23に転動するガイドローラ70を設けている。図4及び図5に示すように、前記ガイドローラ70は、手摺体11の先端側に設けられ、先端から略等間隔で、手摺体11の長さの半分以上の範囲に設けられている。また、ガイドローラ70の直径は、幅広部33の上下寸法より大きく、幅広部33が上,下面部26U,26Kに接触する前に、ガイドローラ70が上,下面部26U,26Kに接触する。尚、ガイドローラ70の直径は、上面部26Uの下面と下面部26Kの上面との間隔以下であって、且つ前記間隔の3/4以上であり、このような寸法を採用することにより、上下転動の切り替え時をスムーズに行うことができる。
前記ガイドローラ70は、転がりベアリングを備えるものであって、例えば深みぞ玉軸受が用いられる。そのガイドローラ70は、外周面に内輪軌道溝71Aを有する内輪71と、内周面に外輪軌道溝72Aを有する外輪72と、内輪軌道溝71Aと外輪軌道溝72Aとの間に転動自在に配置された複数の玉73と、これら複数の玉73を円周方向に所定の間隔で保持する鋼製の波型プレス保持器(図示せず)と、を備える。
そして、前記内輪71内にネジ74を挿通し、このネジ74を前記段部34に螺合することによりガイドローラ70を幅広部33に取り付けており、前記ネジ74がガイドローラ70の回転中心軸である。また、この回転中心軸は水平方向で前記手摺体11の長さ方向と直交する。
また、そのネジ74の頭部74Tは曲面状に形成され、図2に示すように、頭部74Tは底面部27の内面に近接している。尚、頭部74Tの先端と幅広部33の外面との間の寸法は、前記深さ寸法Sより小さく、両者の寸法差は前記寸法S1より小さい。従って、手摺体10,11の側面22,22が接触する前に、曲面状に形成された頭部74Tが底面部27に接触する。この場合、頭部74Tが曲面状をなすから、接触時の抵抗が少なく済む。尚、前記内輪71にネジ74を螺合してもよい。
さらに、前記凹溝34Aを目印としてネジ74を螺合する孔を正確に形成することができる。また、段部34Aを設けることにより、外輪72が幅広部33に接触せず、外輪72の安定した回転が可能となる。
そして、前記凹状係合部23と前記凸状係合部31により、前記上横桟12の側面部22と前記上横桟12Aの側面部22とをスライド自在に連結する長さ方向スライド機構35を構成している。また、この長さ方向スライド機構35では、凹所25の上面部26Uの下面及び下面部26Kの上面に転動する前記ガイドローラを複数備える。また、上横桟12,12Aの側面部22,22間の寸法S1より、前記隙間36の深さ寸法S2が大きく、例えば、上横桟12,12Aの側面部22,22間の寸法は、3mm程度が好ましく、3mm〜8mm程度の範囲に設定できる。さらに、凹所25の深さ寸法Sは、幅広部33の深さ方向の寸法Tの少なくとも2倍以上、3倍以上が埃を移動させ易いと共に隙間36が大きくなるため好ましい。
前記下横桟13の構成について説明すると、凹状係合部を設けた下横桟13は、平坦な上面部41の両側に側面部42,42を有し、一方の側面部42の下部には凹状係合部43が設けられている。この凹状係合部43は、下横桟13の長さ方向に連続したスリット状の開口部44を前記側面部42に形成し、その開口部44の内側に開口部44より上下寸法の大きな凹所45を有する。そして、この凹所45は略円形をなす。
また、凸状係合部を設けた下横桟13Aは、平坦な上面部41の両側に側面部42,42を有し、他方の側面部42の下部には凸状係合部51が設けられている。前記凸状係合部51は、前記他方の側面部42の外面から前記深さ方向に突出した基端部52と、この基端部52の先端側に設けた幅広部53とを一体に備え、この幅広部53は前記基端部32より上下方向に幅広に形成されている。そして、この例では、幅広部53は前記凹所45に嵌合する円形に形成されている。前記基端部52は前記開口部44に遊挿され、前記幅広部53は、前記下横桟13の長さ方向端部から前記凹所45に遊挿され、下横桟13,13Aの側面部42,42間を離そうとする力が加わると、前記開口部44上下の凹所45の内面45Uに係合して抜け止めがなされ、その内面45Uが抜け止め部である。
次に、前記構成につきその作用を説明する。地震などにより、隣接する躯体1,2間のX方向の間隔が広がる(図4)又は狭まる間隔変位が生じると、手摺体10,11同士がスライドし、手摺体10,11の重なり部分が増減し、前記間隔変位が吸収される。この場合、図4の状態から間隔が縮まるように変位する際、ガイドローラ70が凹所25に転動し、スムーズに向きを切り替えることができる。
そして、ガイドローラが凹所25に転動するため、従来に比べてスライド時の摩擦抵抗を大幅に削減することができる。
また、凹状係合部23に埃が溜まっても隙間36があるため、幅広部33が埃を底面部27側に掻き分けて可動することができ、さらに、埃により固定されることを防止できる。
特に、手摺体10,11がX方向において最大に離れた状態から近付く方向に向きを変えてスライドする際には、ガイドローラ70があるため、スムーズにスライドすることができる。
このように本実施例では、請求項1に対応して、横桟たる上横桟12と縦桟14,15とを有する手摺体10と、この手摺体10をスライド可能に連結する被連結部たる手摺体11とを備え、上横桟12の側面部22と該側面部22に対向する手摺体11の対向部たる側面部22とを、凹状係合部23と該凹状係合部23に係合する凸状係合部31を備えた長さ方向スライド機構35によりスライド自在に連結した可動連結式手摺装置において、凸状係合部31は、凹状係合部23の深さ方向の基端部32と、この基端部32の先端側に設けられ該基端部32より幅広な幅広部33とを有し、幅広部33に係合して該幅広部33の抜け止めを行う抜け止め部たる側面部22の内面22Uを、凹状係合部23に設け、幅広部33の先端側には凹状係合部23に転動するガイドローラ70を設けたから、ガイドローラ70によりスライド時の摩擦抵抗を軽減することができる。また、幅広部33の先端側にガイドローラ70を設けたから、凹状係合部23から幅広部33を抜く方向の力が発生しても、ガイドローラ70に無理な力が加わることがなく、長期に安定して転動することができる。
また、このように本実施例では、請求項2に対応して、ガイドローラ70が転がりベアリングを備えるから、ガイドローラの回転に伴う摩擦を大きく低減することができる。
また、このように本実施例では、請求項3に対応して、凸状係合部31の長さ方向に間隔を置いて複数のガイドローラ70を設けたから、複数のガイドローラ70によりスムーズにスライド移動することができる。
また、このように本実施例では、請求項4に対応して、凹状係合部23には、該凹状係合部23と幅広部33との間に隙間36を設けたから、凹状係合部23に埃が溜まっても隙間36があるため、幅広部が埃を掻き分けて可動することができる。
また、以下、実施例上の効果として、ガイドローラ70を手摺体11の先端側に設けたから、間隔が広がった状態から間隔が縮まるように変位する際、ガイドローラ70が凹所25に転動し、スムーズに向きを切り替えることができる。さらに、ガイドローラ70は上,下面部26U,26Kの両者に転動するから、手摺体10,11同士の移動時の摩擦を確実に軽減することができる。また、外輪72の内径寸法は段部34Aの上下寸法より大きいから、外輪72が段部34Aに当たらず、外輪72の安定した転動が可能となる。
さらに、凹状係合部23には、ガイドローラ70箇所以外では幅広部33の先端側に隙間36を設けたから、スライド時の摩擦抵抗を削減することができ、また、凹状係合部23に埃が溜まっても隙間36があるため、幅広部33が埃を掻き分けて可動することができる。また、抜け止め部たる内面22Uに幅広部33が係合した状態で、手摺体10の側面部22と対向部たる手摺体11の側面部22との間隔である寸法S1より隙間36の深さ寸法S2が大きく、さらに、隙間36の深さ寸法S2が幅広部33の寸法Tの2倍以上であり、凹状係合部23と幅広部33との隙間が大きく設けられているから、スムーズなスライド移動が可能となる。
図6〜図7は本発明の実施例2を示し、上記実施例1と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、手摺体10を躯体1の外面1Gにスライド可能に取り付ける。上横桟12に対応して、平板状の取付部60に前記凸状係合部31を一体に設けた凸用取付部材61を形成し、この凸用取付部材61は、図6に示す断面が手摺体10の全長に渡って形成されている。
前記取付部60には、上下に透孔62,62Aが穿設され、これら透孔62が長さ方向,62Aに略等間隔に設けられている。また、取付部60の内面は、前記上の透孔62が穿設された部分は平坦に形成され、前記下の透孔62Aが穿設された部分は、該下の透孔62Aを挟んだ上下に突条63,63が形成されている。
また、前記凸状係合部31は前記取付部60の上部外面から外側に突設され、前記基端部32より突出寸法の長い基端部32Aを一体に備え、この基端部32Aの基端側と前記取付部の外面との間には、図6に示すように、斜めに形成した補強傾斜部64を形成している。さらに、基端部32Aに対応して、前記取付部60の内面には凹部65が形成されている。また、基端部32の先端側には前記幅広部33が一体的に設けられている。そして、実施例1と同様には幅広部33の先端側にはガイドローラ70が設けられている。
尚、この場合、凸用取付部材61が被連結部であり、その凸用取付部材61の補強傾斜部64の先端64Sが前記上横桟12の側面部22に対応する対向部である。
そして、透孔62,62Aにアンカー66,66を挿入し、躯体1に穿設した孔に捩じ込むことにより、アンカー62,62Aの先端側が拡大し、躯体1の外面1Gに凸用取付部材61が固定される。
一方、下横桟13に対応して、平板状の取付部67に前記凸状係合部51を一体に設けた凸用取付部材68を形成し、この凸用取付部材68は、図5に示す断面が手摺体10の全長に渡って形成されている。
前記取付部67には透孔67Tが穿設され、これら透孔67Tが長さ方向に略等間隔に設けられている。また、取付部67の内面には、前記透孔67Tを挟んだ上下に突条69が形成されている。
また、前記凹状係合部51は前記取付部67の下端から外側に突設され、前記基端部52より突出寸法の長い基端部52Aを一体に備え、基端部52Aの先端に前記幅広部53が設けられている。
そして、透孔67Tにアンカー66Aを挿入し、該アンカー66Aにより凸用取付部材68が躯体1の外面1Gに固定される。
このように本実施例では、請求項1に対応して、横桟たる上横桟12と縦桟14,15とを有する手摺体10と、この手摺体10をスライド可能に連結する凸用取付部材61とを備え、上横桟12の側面部22と該側面部22に対向する凸用取付部材61の対向部たる補強傾斜部64の先端64Sとを、凹状係合部23と該凹状係合部23に係合する凸状係合部31を備えた長さ方向スライド機構35によりスライド自在に連結した可動連結式手摺装置において、凸状係合部31は、凹状係合部23の深さ方向の基端部32と、この基端部32の先端側に設けられ該基端部32より幅広な幅広部33とを有し、幅広部33に係合して該幅広部33の抜け止めを行う抜け止め部たる側面部22の内面22Uを、凹状係合部23に設け、幅広部33の先端側には凹状係合部23に転動するガイドローラ70を設けたから、から、上記実施例1と同様な作用・効果を奏する。
また、実施例上の効果として、取付部67の内面には、前記透孔67Tを挟んだ上下に突条69を設けたから、それらが被連結面たる外面1Gに当接して凸用取付部材61を安定して取り付けることができる。
図7は本発明の実施例3を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、上記実施例1において、前記下横桟13の側面部42に凹状係合部23を設け、前記下横桟13Aの側面部42に、ガイドローラ70を設けた凸状係合部31を設けている。尚、この場合、上面部41の一部により前記上面部26Uを構成している。
このように本実施例では、請求項1に対応して、横桟たる上横桟12及び下横桟13と縦桟14,15とを有する手摺体10と、この手摺体10をスライド可能に連結する被連結部たる手摺体11とを備え、上横桟12及び下横桟13の側面部22,42と該側面部22,42に対向する手摺体11の対向部たる側面部22,42とを、凹状係合部23と該凹状係合部23に係合する凸状係合部31を備えた長さ方向スライド機構35によりスライド自在に連結した可動連結式手摺装置において、凸状係合部31は、凹状係合部23の深さ方向の基端部32と、この基端部32の先端側に設けられ該基端部32より幅広な幅広部33とを有し、幅広部33に係合して該幅広部33の抜け止めを行う抜け止め部たる側面部22の内面22Uを、凹状係合部23に設け、幅広部33の先端側には凹状係合部23に転動するガイドローラ70を設けたから、上記各実施例と同様な作用・効果を奏する。
また、実施例上の効果として、上横桟12,12A及び下横桟13,13Aをそれぞれ長さ方向スライド機構35,35により被連結部に連結したから、一層、安定したスライド動作が可能となる。
図8は本発明の実施例4を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、上記実施例2において、前記下横桟13の側面部42に凹状係合部23を設け、前記下横桟13Aの側面部42に、ガイドローラ70を設けた凸状係合部31を設けている。
このように本実施例では、請求項1に対応して、横桟たる上横桟12及び下横桟13と縦桟14,15とを有する手摺体10と、この手摺体10をスライド可能に連結する凸用取付部材61とを備え、上横桟12の側面部22と該側面部22に対向する凸用取付部材61の対向部たる補強傾斜部64の先端64Sとを、凹状係合部23と該凹状係合部23に係合する凸状係合部31を備えた長さ方向スライド機構35によりスライド自在に連結した可動連結式手摺装置において、凸状係合部31は、凹状係合部23の深さ方向の基端部32と、この基端部32の先端側に設けられ該基端部32より幅広な幅広部33とを有し、幅広部33に係合して該幅広部33の抜け止めを行う抜け止め部たる側面部22の内面22Uを、凹状係合部23に設け、幅広部33の先端側には凹状係合部23に転動するガイドローラ70を設けたから、たから、上記各実施例と同様な作用・効果を奏する。
また、実施例上の効果として、上横桟12及び下横桟13をそれぞれ長さ方向スライド機構35,35により被連結部に連結したから、一層、安定したスライド動作が可能となる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、実施例では、複数のガイドローラを設けた例を示したが、請求項3以外では、少なくとも1つのガイドローラを手摺体の先端側に設ければよい。また、幅広部は板状のものや円形状のものを例示したが、多角形や楕円形など各種の形状のものを用いることができる。また、一方の手摺体に凹状係合部を設け、被連結部である他方の手摺体にも凹状係合部を設け、基端部の両端に凸状係合部を設けた連結部材を、それら手摺体と別体に設け、その連結部材により両手摺体を連結するようにしてもよい。
1 躯体
2 躯体
9 回動連結式手摺装置
10 手摺体
11 手摺体(被連結部)
12 上横桟(横桟)
12A 上横桟(横桟)
13 下横桟(横桟)
13A 下横桟(横桟)
14 縦桟
15 縦桟
22U 内面(抜け止め部)
23 凹状係合部
31 凸状係合部
32 基端部
33 幅広部
35 長さ方向スライド機構
36 隙間
S 凹所の深さ寸法
S1 側面部間の寸法
S2 隙間の深さ寸法
43 凹状係合部
43A 凹状係合部
43U 内面(抜け止め部)
46 隙間
51 凸状係合部
52 基端部
53 幅広部
61 凸用取付部材(被連結部)
70 ガイドローラ

Claims (4)

  1. 横桟と縦桟とを有する手摺体と、この手摺体をスライド可能に連結する被連結部とを備え、前記横桟の側面部と該側面部に対向する被連結部の対向部とを、凹状係合部と該凹状係合部に係合する凸状係合部を備えた長さ方向スライド機構によりスライド自在に連結した可動連結式手摺装置において、
    前記凸状係合部は、前記凹状係合部の深さ方向の基端部と、この基端部の先端側に設けられ該基端部より幅広な幅広部とを有し、
    前記幅広部に係合して該幅広部の抜け止めを行う抜け止め部を、前記凹状係合部に設け、
    前記幅広部の先端側には前記凹状係合部に転動するガイドローラを設けたことを特徴とする可動連結式手摺装置。
  2. 前記ガイドローラが転がりベアリングを備えることを特徴とする請求項1記載の可動連結式手摺装置。
  3. 前記凸状係合部の長さ方向に間隔を置いて複数の前記ガイドローラを設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の可動連結式手摺装置。
  4. 前記凹状係合部には、該凹状係合部と前記幅広部との間に隙間を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の可動連結式手摺装置。
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