JP5944750B2 - 光信号検出回路 - Google Patents

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Description

本発明は、光通信における光受信器に関し、特に有効な光受信強度が得られているか否かを判定する回路(SD:Signal DetectおよびLOS:Loss Of Signal検出回路)に関する。
光信号を受信して電気信号からなる受信出力を得る光受信器では、光信号がない状態において不要なノイズが光受信器から出力されるのを防ぐため、光信号の入力有無を判定する光信号検出回路(SD:Signal Detect)が用いられる。この光信号検出回路により、充分な信号強度の光信号を受信しているか否かを示す光信号検出信号を生成することで、通信の異常検出や、無信号時にリミッティングアンプLAからノイズの出力を遮断するためのスケルチ(Squelch)回路制御を行う。
図9は、従来の光受信器の構成を示すブロック図である(例えば、特許文献1等参照)。この光受信器200において、フォトダイオードPDで受光された光信号Pinは光電流信号Iinに光電変換されて、プリアンプであるトランスインピーダンスアンプTIAによって増幅される。このトランスインピーダンスアンプTIAの差動信号Toutは、ポストアンプであるリミッティングアンプLAに入力され、異なる強度の光信号Pinが一定振幅の電気信号となるように増幅され、受信出力信号Routとして出力される。リミッティングアンプLAの後段には、通常、CDR(Clock Data Recovery)などの波形整形回路やタイミング調整回路が接続され、データ信号からクロック信号が抽出されデジタル信号として扱いやすい波形に整形される。
また、トランスインピーダンスアンプTIAから入力される差動信号Toutの正相信号Tout+および逆相信号Tout−は、それぞれの結合コンデンサCを介して、光信号検出回路20へAC結合されている。光信号検出回路20では、差動信号Toutを受信した場合のみコンパレータ21が比較出力信号Coutを出力し、この比較出力信号CoutをSRラッチ22で保持して、DC信号からなる光信号検出信号SD/LOSに変換する。SRラッチ22における光信号検出信号SD/LOSの保持解除はリセット信号RESETで行う。例えばPONシステムに代表されるバースト通信では、PON制御ICがバーストパケットの受信終了時にリセット信号RESETを出力することができる。
したがって、この光信号検出信号SD/LOSを、例えばスケルチの制御に用いれば、リセットを受信して次のバースト信号を受信するまでスケルチを閉じて、リミッティングアンプLAからノイズが出力されることを防ぐことができる。また、次のバースト信号を受信すると、スケルチを開いて通常の受信状態とすることができる。
図10は、従来技術にかかる光信号検出回路で用いられるコンパレータの構成を示す回路図である。このコンパレータ21は、バイアス回路21A、初段増幅回路21B、初段エミッタフォロア回路21C、次段増幅回路21Dから構成されている。
トランスインピーダンスアンプTIAから入力される差動信号Toutの正相信号Tout+および逆相信号Tout−は、それぞれの結合コンデンサCを介して初段バイアス回路21AへAC結合されている。結合コンデンサCは微分回路であるから、正相信号Tout+および逆相信号Tout−の微分波形が初段増幅回路21Bの差動トランジスタ対Q21,Q22に入力される。
ここで、差動トランジスタ対Q21,Q22の負荷抵抗R25,R26の値を互いに異なる値にすれば、初段増幅回路21Bの出力はその直流レベルにオフセット電圧を有することになる。
したがって、充分な振幅の正相信号Tout+および逆相信号Tout−が入力されないと初段増幅回路21Bの出力振幅が足りず、差動信号を形成しないため、すなわちトランジスタQ21からの非反転出力とトランジスタQ22からの反転出力が交差しないため、初段エミッタフォロア回路21Cを介して接続されている次段増幅回路21Dから比較出力信号Coutは出力されず、Lowレベルのままである。
一方、入力された正相信号Tout+および逆相信号Tout−の振幅が十分大きい場合は、トランジスタQ21からの非反転出力とトランジスタQ22からの反転出力が交差するため、比較出力信号Coutとして、その交差部分に応じたHighレベルとLowレベルが交互に現れることになる。
この比較出力信号CoutはSRラッチ22で保持されるため、例えば光信号Pinの受信開始とともに、光信号検出信号SD/LOSとしてHighレベルが出力され続ける。したがって、この回路の特徴は、ひとたび比較出力信号CoutとしてHighレベルが出力されればそのレベルが光信号検出信号SD/LOSとして保持出力されるので、信号受信に即座に応答する高速な光信号検出回路20を実現できることである。
特開2009−044228号公報
このような従来の光信号検出回路20では、基準値以上の振幅を持つ有意パルスを比較出力信号Coutとして正確に出力するため、コンパレータ21において光信号Pinの入力有無を検出する検出感度を調節する必要がある。検出感度が高すぎる場合、バースト信号のない区間において、混入したノイズを有意パルスとして誤検出する場合がある。一方、検出感度が低すぎる場合、バースト信号の先頭で検出遅れが生じる場合がある。また、フォトダイオードPDやトランスインピーダンスアンプTIAの特性は、温度や電源電位により変動するため差動信号Toutの振幅も変動し、コンパレータ21の検出感度に影響を与える。したがって、温度や電源電位に応じて光信号の検出感度を調節する必要がある。
このようなコンパレータ21における光信号の検出感度を調節する構成として、コンパレータ21内部に設けられた増幅回路の負荷抵抗値を、温度や電源電位に応じて外部から自動調節する構成が考えられる。
図11は、コンパレータにおける光信号の検出感度調整例である。ここでは、コンパレータ21内の次段増幅回路21Dの負荷抵抗である抵抗素子R29,R30のうち、初段エミッタフォロワ回路21Cから出力された増幅出力信号Foutの正相信号Fout+の増幅に用いられる負荷抵抗R29に、感度調整用の可変抵抗Radjが並列接続されている。すなわち、可変抵抗Radjの一端が初段エミッタフォロワ回路21CのトランジスタQ25のコレクタ端子に接続され、他端が電源電位Vccに接続されている。
この可変抵抗Radjの抵抗値を変化させた場合、R29とRadjの合成抵抗からなるQ25の負荷抵抗値が変化して、Q25のコレクタ端子から出力される比較出力信号Coutの振幅が変化する。これにより、例えばSRラッチ22の入力端子Sにおけるしきい値電圧と比較出力信号Coutのパルス振幅との比較結果により、比較出力信号Coutに対するラッチ有無が判断されるものとなり、結果として光信号の検出感度が調整される。
ここで、振幅の大きな比較出力信号Coutが必要な場合、次段増幅回路21Dの後段に差動増幅回路を配置する場合がある。このような場合には、前述した図10の次段増幅回路21Dを構成するトランジスタQ25,Q26のコレクタ端子から得た差動信号を、その後段に配置した差動増幅回路へ入力することになる。
このような回路構成に対して、図11の検出感度調整例を適用した場合、正相信号Fout+に対応するQ25からの出力信号の振幅のみが調整され、逆相信号Fout−に対応するQ26からの出力信号の振幅は調整されない。このため、振幅の異なる正相と負相の出力信号が後段に配置した差動増幅回路で差動増幅されて比較出力信号Coutが生成されることから、結果として、温度や電源電位と検出感度とのリニアリティが得られなくなるため、光信号の検出感度を精度よく調節するのが難しいという問題点があった。
また、Q25の負荷抵抗値は、R29とRadjの合成抵抗値であることから、Radjと検出感度とのリニアリティが得られない。このため、結果として、温度や電源電位と検出感度とのリニアリティが得られなくなるため、光信号の検出感度を精度よく調節するのが難しいという問題点があった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、光信号の検出感度を精度よく調節できる光信号検出技術を提供することを目的とする。
このような目的を達成するために、本発明にかかる光信号検出回路は、光信号を光電変換して得られた差動信号に基づいて、前記光信号の入力有無を検出する光信号検出回路であって、結合コンデンサを介して入力された前記差動信号を差動増幅し、増幅出力信号として出力する差動増幅回路と、前記増幅出力信号の正相信号および逆相信号に対して、入力されたオフセット調整電圧に応じた直流電流を加算することにより、これら正相信号および逆相信号の直流オフセット電圧を調整し、電流加算出力信号として出力する差動電流加算回路と、前記電流加算出力信号の正相信号と逆相信号の電圧値を比較し、その比較結果を比較出力信号として出力するコンパレータと、前記比較出力信号を整流して保持コンデンサで充電するとともに、充電により得られた直流の保持電圧を放電抵抗で放電する保持回路と、前記保持電圧を、入力された感度調節電圧により決定される、互いに異なる2つの判定閾値電圧と比較し、その比較結果を前記光信号の入力有無を示す光信号検出信号として出力するヒステリシスコンパレータ回路と、前記光信号の伝送速度を示す伝送速度選択信号に応じて、伝送速度に応じた電圧値を有する複数のオフセット調整電圧のうちから、いずれか1つのオフセット調整電圧を選択して前記差動電流加算回路へ入力するオフセット調整電圧セレクタ回路とを備えている。
また、本発明にかかる他の光信号検出回路は、光信号を光電変換して得られた差動信号に基づいて、前記光信号の入力有無を検出する光信号検出回路であって、結合コンデンサを介して入力された前記差動信号を差動増幅し、増幅出力信号として出力する差動増幅回路と、前記増幅出力信号の正相信号および逆相信号に対して、入力されたオフセット調整電圧に応じた直流電流を加算することにより、これら正相信号および逆相信号の直流オフセット電圧を調整し、電流加算出力信号として出力する差動電流加算回路と、前記電流加算出力信号の正相信号と逆相信号の電圧値を比較し、その比較結果を比較出力信号として出力するコンパレータと、前記比較出力信号を整流して保持コンデンサで充電するとともに、充電により得られた直流の保持電圧を放電抵抗で放電する保持回路と、前記保持電圧を、入力された感度調節電圧により決定される、互いに異なる2つの判定閾値電圧と比較し、その比較結果を前記光信号の入力有無を示す光信号検出信号として出力するヒステリシスコンパレータ回路と、前記光信号の伝送速度を示す伝送速度選択信号に応じて、伝送速度に応じた電圧値を有する複数の感度調節電圧のうちから、いずれか1つの感度調節電圧を選択して前記ヒステリシスコンパレータ回路へ入力する感度調節電圧セレクタ回路とを備えている。
また、本発明にかかる上記光信号検出回路の一構成例は、前記電流加算回路が、コレクタ端子が前記増幅出力信号のうち前記正相信号の増幅に用いる第1の負荷抵抗の一端に接続され、ベース端子に設定電圧源からの設定電圧値が入力される第1のトランジスタと、この第1のトランジスタと差動対をなし、コレクタ端子が前記増幅出力信号のうち前記逆相信号の増幅に用いる第2の負荷抵抗の一端に接続され、ベース端子に前記オフセット調整電圧が入力される第2のトランジスタと、これら第1および第2のトランジスタのエミッタ端子の接続点に接続された定電流源とを含むものである。
また、本発明にかかる上記光信号検出回路の一構成例は、前記ヒステリシスコンパレータ回路が、逆相入力端子が前記感度調節電圧に接続され、正相入力端子が入力抵抗を介して前記保持電圧に接続され、出力端子が帰還抵抗を介して当該正相入力端子に接続されたオペアンプを含むものである。
また、本発明にかかる上記光信号検出回路の一構成例は、前記保持回路の前記保持電圧を入力とし、当該保持電圧をインピーダンス変換して出力するボルテージフォロワ回路をさらに備え、前記ヒステリシスコンパレータ回路が、前記保持回路からの前記保持電圧に代えて、前記ボルテージフォロワ回路で得られたインピーダンス変換後の保持電圧を、前記感度調節電圧と比較するようにしたものである。
また、本発明にかかる上記光信号検出回路の一構成例は、前記光信号の伝送速度を示す伝送速度選択信号に応じて、伝送速度に応じた電圧値を有する複数の感度調節電圧のうちから、いずれか1つの感度調節電圧を選択して前記ヒステリシスコンパレータ回路へ入力する感度調節電圧セレクタ回路をさらに備えるものである。
本発明によれば、差動電流加算回路において、オフセット調整電圧により、入力された差動信号の振幅を保持電圧に変換する際の振幅−電圧変換特性を調節することができる。また、この振幅−電圧変換特性の調節とは別個に、ヒステリシスコンパレータ回路において、感度調節電圧により、光信号有無の検出感度を調節することができる。したがって、温度や電源電位と検出感度とのリニアリティを高めることができ、光信号検出回路における光信号の検出感度を、精度よく調節することが可能となる。
第1の実施の形態にかかる光信号検出回路の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態にかかる光信号検出回路の詳細な回路構成例である。 電流加算回路の動作を示す説明図である。 第1の実施の形態にかかる回路シミュレーション結果例である。 オフセット調整電圧による振幅−電圧変換特性の調整を示す説明図である。 感度調節電圧による検出感度調節を示す説明図である。 第2の実施の形態にかかる光信号検出回路の構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態にかかる光信号検出回路の構成を示すブロック図である。 第4の実施の形態にかかる光信号検出回路の構成を示すブロック図である。 従来の光受信器の構成を示すブロック図である。 従来技術にかかる光信号検出回路で用いられるコンパレータの構成を示す回路図である。 コンパレータにおける光信号の検出感度調整例である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる光信号検出回路10について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかる光信号検出回路の構成を示すブロック図である。
光受信器100は、光ファイバを介して受信した光信号を電気信号に変換して出力する通信装置であり、例えばFTTHシステムに採用されているPON方式において、局側で複数ユーザを収容するOLTで用いられる。
この光受信器100には、主な回路構成として、フォトダイオードPD、トランスインピーダンスアンプTIA、リミッティングアンプLA、および光信号検出回路10が設けられている。
光受信器100において、光ファイバを介して到達した光信号Pinは、フォトダイオードPDで受信されて光電流信号Iinに変換され、プリアンプであるトランスインピーダンスアンプTIAによって増幅される。このトランスインピーダンスアンプTIAで得られた差動入力信号Rinは、ポストアンプであるリミッティングアンプLAに入力されて増幅され、受信出力信号Routとして出力される。
リミッティングアンプLAは、光ファイバを介して受信した光信号を電気信号に変換して出力する光受信器で用いられ、異なる強度の光信号が同じ振幅となるように、入力された差動入力信号Rinを増幅し、差動の受信出力信号Routとして出力する機能を有している。
LAにおいて、入力段には、差動入力信号Rinをインピーダンス変換して出力するエミッタフォロワ回路EFが設けられている。また、EFの後段には、多段接続された差動増幅器MAが設けられており、EFで得られた差動信号Toutが増幅され、受信出力信号Routとして出力される。
LAは、差動入力信号Rinを多段接続された差動増幅器MAで増幅するため、初段にEFを設けて、差動入力信号Rinのレベル調整を行う構成が一般的である。本実施の形態では、光信号検出回路10の入力信号として、EFでレベル調整が行われた差動信号Toutを用いる場合について説明するが、これに限定されるものではない。LAの初段にEFが設けられていない場合には、多段接続された差動増幅器MAのうち初段の差動増幅器からの出力信号を、光信号検出回路10の入力信号として用いればよい。
光信号検出回路10は、リミッティングアンプLAからの差動信号Tout、またはTIAからの差動入力信号Rinに基づいて、光信号の入力有無を検出し、光信号の入力有無を表示する光信号検出信号SD/LOSを出力する回路部である。
この光信号検出回路10は、主な回路部として、差動増幅回路11、差動電流加算回路12、コンパレータ13、保持回路14、およびヒステリシスコンパレータ回路15が設けられている。
差動増幅回路11は、結合コンデンサC1,C2を介して入力されたLAからの差動信号Toutを差動増幅し、増幅出力信号Foutとして出力する機能を有している。
差動電流加算回路12は、差動増幅回路11からの増幅出力信号Foutの正相信号Fout+および逆相信号Fout−に対して、入力された設定電圧Vsとオフセット調整電圧Vosに応じた直流電流を加算することにより、これら正相信号および逆相信号の直流オフセット電圧を調整し、電流加算出力信号Aoutとして出力する機能を有している。
コンパレータ13は、差動電流加算回路12で直流オフセット電圧が調整された電流加算出力信号Aoutの正相信号Aout+と逆相信号Aout−の電圧値を比較し、その比較結果を比較出力信号Coutとして出力する機能を有している。
保持回路14は、コンパレータ13からの比較出力信号Coutの電圧を保持コンデンサChで充電するとともに、充電により得られた直流の保持電圧Vhdを放電抵抗Rhで放電する機能を有している。
ヒステリシスコンパレータ回路15は、保持回路14の保持電圧Vhdを、入力された感度調節電圧Vsensにより決定される、互いに異なる2つの判定閾値電圧Vth_SD,Vth_LOSと比較し、その比較結果を光信号の入力有無を示す光信号検出信号SD/LOSを出力する機能を有している。
図2は、第1の実施の形態にかかる光信号検出回路の詳細な回路構成例である。図3は、電流加算回路の動作を示す説明図である。
差動増幅回路11には、初段バイアス回路11A、初段増幅回路11B、および初段エミッタフォロア回路11Cが設けられている。また、差動電流加算回路12には、次段バイアス回路12A、次段増幅回路12B、電流加算回路12C、および次段エミッタフォロワ回路12Dが設けられている。これら回路部は、半導体チップ上にそれぞれ集積化されている。
初段バイアス回路11Aは、電源電位Vccにプルアップされた抵抗素子R1と接地電位GNDにプルダウンされた抵抗素子R2から構成された抵抗分圧回路からなり、結合コンデンサC1,C2を介して入力された、差動信号Tout+,Tout−に対して、抵抗R11,R12を介してR1,R2の抵抗比に応じた直流バイアス電圧をそれぞれ印加する機能を有している。これにより、入力された差動信号Tout+,Tout−に対して等しい直流バイアス電圧が印加される。
初段増幅回路11Bは、差動対をなすトランジスタQ1,Q2と、Q1のコレクタ端子とVccとの間に接続された抵抗素子R5と、Q2のコレクタ端子とVccとの間に接続された抵抗素子R6と、Q1,Q2のエミッタ端子間に直列接続された抵抗素子R7,R8と、抵抗素子R7,R8の接続点とGNDとの間に接続された定電流源I1とで構成された差動増幅回路からなり、トランジスタQ1,Q2のベース端子に入力された差動信号Tout+,Tout−を差動増幅する機能を有している。
ここで、R5,R6については、差動増幅回路の負荷抵抗に相当し、基準値に応じた互いに異なる抵抗値が予め設定されている。このため、Q1,Q2のエミッタ端子からそれぞれ出力される差動出力には、直流オフセット電圧分の電圧差が印加されることになる。
初段エミッタフォロア回路11Cは、それぞれのエミッタ端子がトランジスタQ3,Q4とこれらQ3,Q4のコレクタ端子とGNDとの間にそれぞれ接続された定電流源I2,I3とからなり、これらQ3,Q4のベース端子にそれぞれ入力された初段増幅回路11Bの増幅出力信号Foutをそれぞれ低インピーダンスで出力する機能を有している。
次段バイアス回路12Aは、電源電位Vccにプルアップされた抵抗素子R3と接地電位GNDにプルダウンされた抵抗素子R4から構成された抵抗分圧回路からなり、結合コンデンサC1,C2を介して入力された、初段エミッタフォロア回路11Cからの増幅出力信号Fout+,Fout−に対して、抵抗R13,R14を介してR3,R4の抵抗比に応じた直流バイアス電圧をそれぞれ印加する機能を有している。これにより、入力された増幅出力信号Fout+,Fout−に対して等しい直流バイアス電圧が印加される。
次段増幅回路12Bは、差動対をなすトランジスタQ5,Q6と、Q5のコレクタ端子とVccとの間に接続された抵抗素子R9(第1の負荷抵抗)と、Q6のコレクタ端子とVccとの間に接続された抵抗素子R10(第2の負荷抵抗)と、Q5,Q6のエミッタ端子の接続点とGNDとの間に接続された定電流源I4とで構成された差動増幅回路からなり、トランジスタQ5,Q6のベース端子に入力された、初段エミッタフォロア回路11Cの増幅出力信号Foutを差動増幅し、次段増幅信号Noutとして出力する機能を有している。
この場合、Q5,Q6のベース端子に入力される増幅出力信号Foutの正相信号Fout+および逆相信号Fout−に対して、初段増幅回路11Bで直流オフセット電圧が印加されているため、これら正相信号Fout+および逆相信号Fout−に含まれるパルスの振幅が直流オフセット電圧より小さい場合、これら信号は交差しなくなり、結果としてQ5,Q6のエミッタ端子から出力される次段増幅信号Noutが変化しなくなる。このため、差動増幅回路11に入力される差動信号Tout+,Tout−に含まれるパルスのうち、R5,R6で決定される直流オフセット電圧と対応する基準値に満たない振幅のパルスについては除去され、基準値以上の振幅を持つパルスのみが次段増幅信号Noutとして出力されることになる。
電流加算回路12Cは、コレクタ端子がトランジスタQ5のコレクタ端子(正相信号Nout+)に接続されたトランジスタQ7(第1のトランジスタ)と、このトランジスタQ7と差動対をなし、コレクタ端子がトランジスタQ6のコレクタ端子(逆相信号Nout−)に接続されたトランジスタQ8(第2のトランジスタ)と、Q7,Q8のエミッタ端子の接続点とGNDとの間に接続された定電流源I5(定電流源)と、Q7のベース端子とGNDとの間に接続された設定電圧Vsと、Q8のベース端子とGNDとの間に外部接続されたオフセット調整電圧Vosとで構成された電流加算回路からなり、設定電圧Vsとオフセット調整電圧Vosとの電圧比に応じた直流負荷電流を、次段増幅回路12Bの負荷抵抗R9,R10に対して加算する機能を有している。
図3に示すように、電流加算回路12Cにより、次段増幅回路12Bの負荷抵抗R9,R10に流れる直流負荷電流が増加すると、次段増幅信号Noutの正相信号Nout+と逆相信号Nout−の直流バイアス電圧が低下する。Q7,Q8のエミッタ端子は定電流源I5に共通接続されており、Q7,Q8に引き込まれる合計電流の大きさは一定であるため、Q7,Q8のそれぞれに引き込まれる電流は、設定電圧Vsとオフセット調整電圧Vosとの電圧比に応じて分配される。なお、ここでは、設定電圧Vsを固定としたが、設定電圧Vsに代えて、電流加算回路12Cの外部から、可変電圧からなるオフセット調整電圧を入力してもよい。
次段エミッタフォロア回路12Dは、それぞれのエミッタ端子がVccに接続されたトランジスタQ9,Q10と、これらQ9,Q10のコレクタ端子とGNDとの間にそれぞれ接続された定電流源I5,I6とからなり、これらQ9,Q10のベース端子にそれぞれ入力された次段増幅回路12Bからの正相信号Nout+と逆相信号Nout−を、正相信号Aout+および逆相信号Aout−からなる電流加算出力信号Aoutとしてそれぞれ低インピーダンスで出力する機能を有している。
コンパレータ13は、それぞれのドレイン端子がVccに接続され、互いのゲート端子が接続された差動対をなすMOSFETM1,M2と、ゲート端子に正相信号Aout+が入力され、ドレイン端子がM1のソース端子およびM1,M2のゲート端子に接続されたMOSFETM3と、ゲート端子に逆相信号Aout−が入力され、ドレイン端子がM2のソース端子に接続されたMOSFETM4と、M3,M4のソース端子の接続点とGNDとの間に接続された定電流源I8とから構成された電圧比較回路からなり、差動増幅回路11の次段エミッタフォロア回路12Dから出力された正相信号Aout+および逆相信号Aout−の電圧値を比較し、M4のドレイン端子からその比較結果を示す単相の比較出力信号Coutを出力する機能を有している。
ここでは、差動増幅回路11および差動電流加算回路12をバイポーラトランジスタで構成し、コンパレータ13をCMOSFETで構成した、いわゆるBiCMOS回路技術を用いた場合を例として説明したが、これに限定されるものではない。例えば、差動増幅回路11や差動電流加算回路12に含まれるバイポーラトランジスタの一部あるいはすべてをMOSFETで構成してもよく、コンパレータ13に含まれるCMOSFETの一部あるいはすべてをバイポーラトランジスタで構成してもよい。
保持回路14は、コンパレータ13から出力された比較出力信号Coutに含まれる各パルスを整流するダイオードDhと、このダイオードDhで整流されたこれらパルスを充電する保持コンデンサChと、充電により得られた直流の保持電圧Vhdを放電する放電抵抗Rdとから構成されている。
具体的には、ダイオードDhのうち、アノード端子がコンパレータ13の出力端子に接続され、カソード端子が保持コンデンサChの一端に接続されている。また、保持コンデンサChの他端が接地電位GNDに接続されている。ダイオードDhは、NPNトランジスタをダイオード接続したものであってもよい。
これにより、コンパレータ13から出力された比較出力信号Coutに含まれる各パルスのうち、保持コンデンサChの保持電圧Vhdよりダイオード接合電圧分だけ高いパルスのみがダイオードDhで抽出されて、保持コンデンサChに充電される。
また、保持コンデンサChに対して放電抵抗Rdが並列接続されており、保持コンデンサChに充電された保持電圧Vhdが放電抵抗Rdを介して自然放電される。これにより、光信号Pinが信号断状態となった場合には、Vhdが放電されるため、光信号Pinの信号断を示す光信号検出信号SD/LOSが自律的に出力される。これら保持コンデンサChと放電抵抗Rdで決まる時定数については、差動信号Tout+,Tout−として入力されるバースト信号の先頭を検出するための応答速度と、バースト信号内に含まれる同符号連続区間を信号断と誤判定しない同符号連続耐性との兼ね合いで決定される。
ヒステリシスコンパレータ回路15は、例えば、オペアンプOPの正帰還回路からなり、比較出力信号CoutをOPの正相入力端子に入力する入力抵抗Rsと、OPの正相入力端子と出力端子とを接続する帰還抵抗Rfとを有している。また、OPの逆相入力端には、光信号入力有無の判定に用いる2つの判定閾値電圧Vth_SD,Vth_LOSを決定するための感度調節電圧Vsensが接続されている。
このOPの出力端子は、MOSFETMoutのゲート端子に接続されている。Moutのソース端子は接地電位GNDに接続されているとともに、ドレイン端子は抵抗素子RLを介して電源電位Vccに接続されており、このドレイン端子からSD/LOSが出力されている。
[第1の実施の形態の動作]
次に、図1〜図3を参照して、本実施の形態にかかる光信号検出回路10の動作について説明する。
LTあるいはトランスインピーダンスアンプTIAなどの前段回路から出力された、差動信号Toutは、差動増幅回路11に入力され、初段バイアス回路11Aの結合容量C1およびC2を介して、初段増幅回路11Bで差動増幅される。
この際、差動信号Toutは、C1およびC2を介した後に、直流レベルを正相と逆相とで一致させることが望ましいが、正相、逆相それぞれ個別のブリーダ抵抗で直流バイアス電圧を与えると、ブリーダ抵抗の抵抗値のバラツキによって新たな直流オフセット電圧を含んでしまう危険がある。そこで、本例では、初段バイアス回路11Aにおいて、1つのブリーダ抵抗R1−R2によって直流バイアス電圧を与えている。R11およびR12は、差動信号Toutの信号減衰を考慮して、R1およびR2より充分大きくすることが望ましい。
初段増幅回路11Bで得られた増幅出力信号Foutは、初段エミッタフォロア回路11Cを介して、差動電流加算回路12に入力され、次段バイアス回路12Aの結合容量C3およびC4を介して、次段増幅回路12Bで差動増幅される。
この次段バイアス回路12Aでも、初段バイアス回路11Aと同様に、1つのブリーダ抵抗R3−R4によって直流バイアス電圧を与えつつ、AC結合で接続されることが望ましい。これにより、差動増幅回路11の増幅過程でトランジスタや抵抗素子などのバラツキから、増幅出力信号Foutに生じた直流オフセット電圧が除去される。
次段増幅回路12Bで得られた次段増幅信号Noutの正相信号Nout+および逆相信号Nout−は、電流加算回路12Cによって、それぞれの直流バイアス電圧が調整される。正相信号Nout+および逆相信号Nout−の直流オフセット電圧は、後述の図5Aに示す、差動信号Toutの振幅と保持電圧Vhdとの間における振幅−電圧変換特性と密接に関係する。
電流加算回路12Cでは、次段増幅信号Noutのうち、正相、逆相どちらか一方の信号に直流バイアス電圧を与える。本例では、正相側を設定電圧Vsで固定(Q7)し、逆相側にVsより低いオフセット調整電圧Vosを、外部の電源によって与えている。これにより、逆相信号Nout−の直流レベルは、正相信号Nout+の直流レベルより低くなり、これら両信号の重なり具合が変化する。この差分は、Vsとオフセット調整電圧Vosとの差の大小で調節される。この差は可変とせず固定としても良い。また、VsとVosを、それぞれ分圧比の異なるブリーダ抵抗によって電源電位Vccを分圧して与えても良い。
電流加算回路12Cにおいて、直流オフセット電圧が与えられた次段増幅信号Noutは、次段エミッタフォロア回路12Dに入力され、電流加算出力信号Aoutとして、コンパレータ13に入力される。
コンパレータ13では、電流加算出力信号Aoutの交差期間が検出され、その交差期間に対応するパルスを持つ比較出力信号Coutがコンパレータ13から保持回路14へ出力される。
ここで、正相信号Aout+と逆相信号Aout−の振幅が十分大きい場合は互いの信号が交差し、コンパレータ13でその交差期間が検出されるが、両信号の振幅が小さい場合は互いの信号が交差せず、コンパレータ13でその交差期間は検出されない。したがって、差動信号Toutの振幅に応じて、保持回路14の保持電圧Vhdが変化する。
一方、オフセット調整電圧Vosを調整して、正相信号Aout+と逆相信号Aout−の直流バイアスを調整すると、両信号の重なり具合が変化して、両信号の交差期間が変化する。したがって、オフセット調整電圧Vosにより、差動信号Toutの振幅を保持電圧Vhdに変換する際の振幅−電圧変換特性を調整できることになる。
保持回路14で保持された保持電圧Vhdは、ヒステリシスコンパレータ回路15によって、感度調節電圧Vsensで決定される判定閾値電圧Vth_SD,Vth_LOSと比較される。ここで、Vhd>Vth_SDのとき、すなわち、
Vsens<Rf・Vhd/(Rf+Rs)
となったときに、ヒステリシスコンパレータ回路15からの光信号検出信号SD/LOSは、Lowレベルとなって信号受信(SD)を表示する。
また、Vhd<Vth_LOSのとき、すなわち、
Vsens>Rs・(Vcc−Vhd)/(Rf+Rs)+Vhd
となったときに、SD/LOSは、Highレベルとなって信号断(LOS)を表示する。
ここで、判定閾値電圧Vth_SD,Vth_LOSは、Vsens,Rf,Rs,Vccによって決定されるため、Rf,Rs,Vccを固定値とすれば、Vth_SD,Vth_LOSは、Vsensにより決定されることになる。
したがって、感度調節電圧Vsensが変化すれば、判定閾値電圧Vth_SD,Vth_LOSの直流電圧レベルが変化して、SD/LOSの判定が変化するため、感度調節電圧Vsensにより、光信号有無の検出感度を調節することができる。
図4は、第1の実施の形態にかかる回路シミュレーション結果例である。
この回路シミュレーションでは、Vs−Vos=0.5Vに設定し、Vsensは1.2Vとした。光信号検出回路10に入力された差動信号Toutのビットレートは10Gbpsであり、振幅(単相)を3mV〜40mVの範囲で変化させ、主要なノードの信号を観測したものである。なお、Vcc=3.3Vであり、光信号検出信号SD/LOSの出力端子には4.7kΩのプルアップ抵抗を接続した。
本例では、差動信号Toutの入力振幅が約4mV以下になるとLOSを表示し、12mVでSDを表示する。ここで、TIAのトランスインピーダンスZtを2kΩとし、アバランシェフォトダイオード(APD)の変換効率ηを0.85A/Wとし、同じく利得係数Mを7とし、入力光信号の消光比ERを6とすると、入力信号振幅の4mVと12mVはそれぞれ約−35.5dBmと−30.5dBmの光出力に相当する。
10G−EPONの標準規格で定義されている最小受光感度(受信しなければならない最小光出力)は−28dBmであるため、最小受光感度より充分暗い領域で、かつ充分なヒステリシス(一般的には約5dB)を具備して、LOSとSDを表示していることがわかる。
このように、本実施形態によれば、10Gbpsの高速通信においても、極めて微弱な信号の受信と消失をチャタリング無く検出することができる。なお、保持回路14の保持電圧Vhdは、差動信号Toutの入力振幅が大きくなると飽和傾向となるが、SD表示の判定閾値は−28dBm以下に設定されるべきであるため、実用に問題とはならない。本計算例では、ビットレートが10Gbpsの場合20mV程度の振幅で−28dBmに相当する。
[第1の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、差動増幅回路11が、結合コンデンサC1,C2を介して入力された差動信号Toutを差動増幅し、得られた増幅出力信号Foutの正相信号および逆相信号に対して、差動電流加算回路12が、入力されたオフセット調整電圧Vosに応じた直流電流を加算することにより、これら正相信号および逆相信号の直流オフセット電圧を調整し、得られた電流加算出力信号Aoutの正相信号と逆相信号の電圧値をコンパレータ13が比較し、得られた比較出力信号Coutを保持回路14が直流の保持電圧Vhdとして保持し、ヒステリシスコンパレータ回路15が、この保持電圧Vhdを、入力された感度調節電圧Vsensにより決定される、互いに異なる2つの判定閾値電圧Vth_SD,Vth_LOSと比較し、その比較結果を光信号の入力有無を示す光信号検出信号SD/LOSとして出力するようにしたものである。
図5Aは、オフセット調整電圧による振幅−電圧変換特性の調整を示す説明図であり、図5Bは、感度調節電圧による検出感度調節を示す説明図である。
光信号検出回路10に入力される差動信号Toutは、温度変化や電源電位変化などの影響で振幅が変化する。また、差動増幅回路11においても、温度変化や電源電位変化などの影響で増幅率が変化するため、増幅出力信号FoutやNoutの振幅も変化する。このような振幅変化は、保持電圧Vhdの変化となるため、本実施の形態では、差動電流加算回路12により、差動信号Toutの振幅と保持電圧Vhdとの間における振幅−電圧変換特性を調節している。
差動電流加算回路12におけるオフセット調整電圧Vosによる調節では、図5Aに示すように、振幅−電圧変換特性において、その傾きを変化させていることになる。この場合、振幅−電圧変換特性の傾きの変化に応じて、Vth_SDやVth_LOSとの交差位置が変化するため、光信号の検出感度の調節にも寄与する。しかしながら、振幅−電圧変換特性の傾きが変化するため、Vth_SDおよびVth_LOSに対する入力振幅の電圧幅が変化する。
例えば、特性51では、Vth_SDおよびVth_LOSに対する入力振幅の電圧幅がV_LOS1からV_SD1までΔV1であるが、特性52では、特性51より傾きが小さいため、V_LOS2からV_SD2までの電圧幅ΔV2は、ΔV1より大きくなる。
したがって、特性51と特性52では、差動信号Toutの振幅変化幅ΔVが同一であっても、SD/LOS判定の結果が異なることになる。このため、オフセット調整電圧Vosによる調節だけでは、振幅−電圧変換特性と光信号の検出感度とを、同時に良好な値に調節することは難しい。
一方、ヒステリシスコンパレータ回路15における感度調節電圧Vsensによる調節では、図5Bに示すように、振幅−電圧変換特性の傾きは変化せず、Vth_SD,Vth_LOSの電圧値のみを変化させていることになる。この場合、Vth_SD,Vth_LOSの電圧値は、前述したように、Vsens,Rf,Rs,Vccによって決定されるため、Vccの変動影響は受けるものの、これらの電圧差ΔVthはほぼ一定となる。
これにより、差動電流加算回路12におけるオフセット調整電圧Vosによる調節により、振幅−電圧変換特性が、ある特性53に特定されれば、感度調節電圧Vsensを変化させて、Vth_SD,Vth_LOSの電圧値を調節しても、Vth_SDおよびVth_LOSに対する、V_LOS3からV_SD3まで入力振幅は、電圧幅ΔV3で一定となる。このため、差動信号Toutの振幅変化幅が同一である場合、SD/LOS判定において同一の判定結果が得られることになる。
したがって、本実施の形態によれば、差動電流加算回路12において、オフセット調整電圧Vosにより、差動信号Toutの振幅を保持電圧Vhdに変換する際の振幅−電圧変換特性を調節することができる。また、振幅−電圧変換特性の調節とは別個に、ヒステリシスコンパレータ回路15において、感度調節電圧Vsensにより、光信号有無の検出感度を調節することができる。したがって、温度や電源電位と検出感度とのリニアリティを高めることができ、光信号検出回路10における光信号の検出感度を、精度よく調節することが可能となる。
また、本実施の形態では、差動電流加算回路12に、コレクタ端子が電流加算出力信号Aoutのうち正相信号Aout+の増幅に用いる第1の負荷抵抗R9の一端に接続され、ベース端子にオフセット調整電圧Vosが入力される第1のトランジスタQ7と、この第1のトランジスタと差動対をなし、コレクタ端子が電流加算出力信号Aoutのうち逆相信号Aout−の増幅に用いる第2の負荷抵抗R10の一端に接続され、ベース端子にオフセット調整電圧Vosが入力される第2のトランジスタQ8と、これら第1および第2のトランジスタQ7,Q8のエミッタ端子の接続点に接続された定電流源I5とを設けたものである。
これにより、正相信号Aout+と逆相信号Aout−の直流バイアス電圧は、オフセット調整電圧Vosに対してリニアに変化させることができる。また、このオフセット調整電圧Vosにより、正相信号Aout+と逆相信号Aout−の振幅を変えずに、直流バイアス電圧のみを調整できる。このため、温度や電源電位に応じて外部から自動調節する場合、正相信号Aout+と逆相信号Aout−の直流バイアスを正確に調整することができる。
また、本実施の形態では、ヒステリシスコンパレータ回路15に、逆相入力端子が前記感度調節電圧Vsensに接続され、正相入力端子が入力抵抗Rsを介して保持電圧Vhdに接続され、出力端子が帰還抵抗Rfを介して当該正相入力端子に接続されたオペアンプOPで構成したので、極めて簡素な回路構成で、感度調節電圧Vsensにより決定される、電圧差ΔVthがほぼ一定であるVth_SD,Vth_LOSで、保持電圧Vhdを比較判定することができる。
[第2の実施の形態]
次に、図6を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる光信号検出回路10について説明する。図6は、第2の実施の形態にかかる光信号検出回路の構成を示すブロック図である。
PONシステムにおいては、異なるビットレート(伝送速度)のデータ信号をバースト受信するシステムも検討されている。たとえば1Gbpsと10Gbpsのデータを受信する場合、TIAのトランスインピーダンスZtは帯域とノイズの関係から受信ビットレートに応じて切り替わり、1Gbpsのほうが10Gbpsより大きくなる。このことは、同じ光出力の信号を受信しても、LAに入力される電気信号振幅は1Gbpsのほうが大きくなることを示している。したがって、受信ビットレートの切り替えに応じて、光信号検出回路10の検出感度も切り替わることが望ましい。
図6に示した、本実施の形態にかかる光信号検出回路10は、図1の構成に加えて、感度切り替え機能を搭載した例である。すなわち、本実施の形態にかかる光信号検出回路10において、差動電流加算回路12にセレクタ回路SELが接続されている。このSELには、異なる電圧値からなるVos_10GとVos_1Gの2つのオフセット調整電圧が入力されている。このうち、Vos_10Gは、10G−EPONのように受信ビットレートが10Gbpsの場合に用いるオフセット調整電圧であり、Vos_1Gは、GE−PONのように受信ビットレートが1Gbpsの場合に用いるオフセット調整電圧である。
したがって、受信ビットレートに応じた伝送速度選択信号RS(Rate Select)によって、Vos_10GとVos_1Gのいずれか一方が選択されて、差動電流加算回路12に入力される。このため、予めVos_10GとVos_1Gを設定しておけば、受信ビットレートが切り替わっても、受信する光強度に対して同じ受信感度を実現することができる。伝達速度選択信号RSは、PONシステムでは、PON制御LSIで生成されて出力される。PONシステムにおいては、次に受信すべきデータがどの加入者が送信するのかを把握できるからである。
例えば、1GのZtが10GのZtより4倍大きい場合、同じ光パワーの入力でも、TIAの出力信号振幅も4倍大きくなる。一方、運用時における判定閾値は光パワーに対応させているため、1Gでも10Gでも同じ光パワーでLOS/SDを判定する必要がある。本発明は、電気信号に変換された後の振幅で判定しているため、この例では、1Gのときは感度を1/4にする必要がある。本実施の形態では、このような調節を、伝送速度に応じたオフセット調整電圧Vosの切り替えにより、実現していることになる。なお、後述する第3の実施の形態は、このような調節を、伝送速度に応じた感度調節電圧Vsensの切り替えにより、実現している。
[第3の実施の形態]
次に、図7を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかる光信号検出回路10について説明する。図7は、第3の実施の形態にかかる光信号検出回路の構成を示すブロック図である。
図7に示した、本実施の形態にかかる光信号検出回路10は、図6の構成において、受信ビットレートに対応した感度調節の切替手段を、DCオフセット調整の切り替えではなく、ヒステリシスコンパレータ回路15の感度調節電圧Vsensの切り替えに適用した例である。伝送速度選択信号RSによって切り替わるセレクタ回路SELがヒステリシスコンパレータ回路15に接続され、図1における感度調節電圧Vsensを受信ビットレートに応じてVsens_10G、もしくはVsens_1Gに切り替えることができる。
また、本実施の形態にかかる目的と効果は第2の実施の形態と同様である。したがって、第2の実施の形態と第3の実施の形態を組み合わせて、オフセット調整電圧Vosと感度調節電圧Vsensの両方を、伝送速度選択信号RSによって切り替えるようにしてもよく、振幅−電圧変換特性のダイナミックレンジが狭い場合でも、温度や電源電位と検出感度とのリニアリティを高めることができ、光信号検出回路10における光信号の検出感度を、精度よく調節することが可能となる。
[第4の実施の形態]
次に、図8を参照して、本発明の第4の実施の形態にかかる光信号検出回路10について説明する。図8は、第4の実施の形態にかかる光信号検出回路の構成を示すブロック図である。
本実施の形態は、第1乃至第3の実施の形態に対し、保持回路14の出力とヒステリシスコンパレータ回路15とを、ボルテージフォロア回路16を介して接続した例である。具体的には、オペアンプの正相入力端子に、保持回路14の保持電圧Vhdが入力されており、オペアンプの逆相入力端子とされた出力端子から、インピーダンス変換された保持電圧Vhdがヒステリシスコンパレータ回路15に入力されている。
ボルテージフォロア回路16を介さない場合は、ヒステリシスコンパレータ回路15を構成するRsとRfを介して電流が流れるため、RsとRfが小さいと保持回路14の放電特性に影響するため、これらの値を充分大きくする必要がある。
本実施の形態によれば、ボルテージフォロア回路16を介して保持回路14とヒステリシスコンパレータ回路15と接続することで、インピーダンスを変換し、保持回路出力値を正確にヒステリシスコンパレータ回路15に伝達することが可能となる。ただし、オペアンプを用いるため、スルーレートによる遅延が加わるため、応答速度は遅くなる。
[実施の形態の拡張]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
また、以上の各実施の形態では、BiCMOSプロセスによる回路を例にして説明したが、これに限定されるものではなく、CMOS回路で構成してもよい。
100…光受信器、PD…フォトダイオード、TIA…トランスインピーダンスアンプ、LA…リミッティングアンプ、EF…エミッタフォロア回路、MA…差動増幅器、10…光信号検出回路、11…差動増幅回路、11A…初段バイアス回路、11B…初段増幅回路、11C…初段エミッタフォロワ回路、12…差動電流加算回路、12A…次段バイアス回路、12B…次段増幅回路、12C…電流加算回路、12D…次段エミッタフォロワ回路、13…コンパレータ、14…保持回路、15…ヒステリシスコンパレータ回路、16…ボルテージフォロア回路、Q1〜Q10,Qout…トランジスタ、R1〜R14,RL…抵抗素子、C1,C2,C3,C4…結合コンデンサ、M1〜M4…MOSFET、Dh…ダイオード、Ch…保持コンデンサ、Rd…放電抵抗、Rs…入力抵抗、Rf…帰還抵抗、I1〜I8…定電流源、Pin…光信号、Iin…光電流信号、Tout…差動信号、Fout…増幅出力信号、Nout…次段増幅信号、Aout…電流加算出力信号、Cout…比較出力信号、SD/LOS…光信号検出信号、Rout…受信出力信号、Vcc…電源電位、GND…接地電位、Vs…設定電圧、Vos…オフセット調整電圧、Vhd…保持電圧、Vsens…感度調節電圧。

Claims (6)

  1. 光信号を光電変換して得られた差動信号に基づいて、前記光信号の入力有無を検出する光信号検出回路であって、
    結合コンデンサを介して入力された前記差動信号を差動増幅し、増幅出力信号として出力する差動増幅回路と、
    前記増幅出力信号の正相信号および逆相信号に対して、入力されたオフセット調整電圧に応じた直流電流を加算することにより、これら正相信号および逆相信号の直流オフセット電圧を調整し、電流加算出力信号として出力する差動電流加算回路と、
    前記電流加算出力信号の正相信号と逆相信号の電圧値を比較し、その比較結果を比較出力信号として出力するコンパレータと、
    前記比較出力信号を整流して保持コンデンサで充電するとともに、充電により得られた直流の保持電圧を放電抵抗で放電する保持回路と、
    前記保持電圧を、入力された感度調節電圧により決定される、互いに異なる2つの判定閾値電圧と比較し、その比較結果を前記光信号の入力有無を示す光信号検出信号として出力するヒステリシスコンパレータ回路と
    前記光信号の伝送速度を示す伝送速度選択信号に応じて、伝送速度に応じた電圧値を有する複数のオフセット調整電圧のうちから、いずれか1つのオフセット調整電圧を選択して前記差動電流加算回路へ入力するオフセット調整電圧セレクタ回路と
    を備えることを特徴とする光信号検出回路。
  2. 光信号を光電変換して得られた差動信号に基づいて、前記光信号の入力有無を検出する光信号検出回路であって、
    結合コンデンサを介して入力された前記差動信号を差動増幅し、増幅出力信号として出力する差動増幅回路と、
    前記増幅出力信号の正相信号および逆相信号に対して、入力されたオフセット調整電圧に応じた直流電流を加算することにより、これら正相信号および逆相信号の直流オフセット電圧を調整し、電流加算出力信号として出力する差動電流加算回路と、
    前記電流加算出力信号の正相信号と逆相信号の電圧値を比較し、その比較結果を比較出力信号として出力するコンパレータと、
    前記比較出力信号を整流して保持コンデンサで充電するとともに、充電により得られた直流の保持電圧を放電抵抗で放電する保持回路と、
    前記保持電圧を、入力された感度調節電圧により決定される、互いに異なる2つの判定閾値電圧と比較し、その比較結果を前記光信号の入力有無を示す光信号検出信号として出力するヒステリシスコンパレータ回路と、
    前記光信号の伝送速度を示す伝送速度選択信号に応じて、伝送速度に応じた電圧値を有する複数の感度調節電圧のうちから、いずれか1つの感度調節電圧を選択して前記ヒステリシスコンパレータ回路へ入力する感度調節電圧セレクタ回路と
    を備えることを特徴とする光信号検出回路。
  3. 請求項1または請求項2に記載の光信号検出回路において、
    前記電流加算回路は、コレクタ端子が前記増幅出力信号のうち前記正相信号の増幅に用いる第1の負荷抵抗の一端に接続され、ベース端子に設定電圧源からの設定電圧値が入力される第1のトランジスタと、この第1のトランジスタと差動対をなし、コレクタ端子が前記増幅出力信号のうち前記逆相信号の増幅に用いる第2の負荷抵抗の一端に接続され、ベース端子に前記オフセット調整電圧が入力される第2のトランジスタと、これら第1および第2のトランジスタのエミッタ端子の接続点に接続された定電流源とを含むことを特徴とする光信号検出回路。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の光信号検出回路において、
    前記ヒステリシスコンパレータ回路は、逆相入力端子が前記感度調節電圧に接続され、正相入力端子が入力抵抗を介して前記保持電圧に接続され、出力端子が帰還抵抗を介して当該正相入力端子に接続されたオペアンプを含むことを特徴とする光信号検出回路。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の光信号検出回路において、
    前記保持回路の前記保持電圧を入力とし、当該保持電圧をインピーダンス変換して出力するボルテージフォロワ回路をさらに備え、
    前記ヒステリシスコンパレータ回路は、前記保持回路からの前記保持電圧に代えて、前記ボルテージフォロワ回路で得られたインピーダンス変換後の保持電圧を、前記感度調節電圧と比較する
    ことを特徴とする光信号検出回路。
  6. 請求項1に記載の光信号検出回路において、
    前記光信号の伝送速度を示す伝送速度選択信号に応じて、伝送速度に応じた電圧値を有する複数の感度調節電圧のうちから、いずれか1つの感度調節電圧を選択して前記ヒステリシスコンパレータ回路へ入力する感度調節電圧セレクタ回路をさらに備えることを特徴とする光信号検出回路。
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