JP2009284595A - 電力供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】メンテナンスを必要とせず、過電流等による電力線の焼損を防止することが可能な電力供給装置を提供する。
【解決手段】負荷3a,3b,3cに電力を導くワイヤハーネス4に配設されたスイッチング素子13a,13b,13cをオン,オフにし、負荷3a,3b,3cへ電力を供給し又は遮断する負荷制御ユニット1(電力供給装置)において、ワイヤハーネス4に生じる電位差を取得し、取得した電位差と閾値との高低を比較し、スイッチング素子13a,13b,13cがオンの場合、電位差が前記閾値より高いときに、スイッチング素子13a,13b,13cをオフに切り替える。
【選択図】図1
【解決手段】負荷3a,3b,3cに電力を導くワイヤハーネス4に配設されたスイッチング素子13a,13b,13cをオン,オフにし、負荷3a,3b,3cへ電力を供給し又は遮断する負荷制御ユニット1(電力供給装置)において、ワイヤハーネス4に生じる電位差を取得し、取得した電位差と閾値との高低を比較し、スイッチング素子13a,13b,13cがオンの場合、電位差が前記閾値より高いときに、スイッチング素子13a,13b,13cをオフに切り替える。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば過電流が発生した際に、負荷への電力供給を遮断する電力供給装置に関する。
車両に搭載されるヘッドライト、テールランプ及びエアコン等の負荷は、バッテリより電力が供給されて動作する。これら負荷には、過度の使用、回路の故障又は動作不良等に起因して過電流が流れる場合がある。負荷に過電流が流れた場合、負荷に電力を供給するワイヤハーネスが加熱され、ワイヤハーネスが焼損するおそれがある。このため、一般的には、ワイヤハーネス途中にヒューズを設け、過電流が流れた際のヒューズ溶断により電力供給を遮断して、ワイヤハーネス及び回路等の保護を図っている(例えば、特許文献1)。
特開平9−7496号公報
しかしながら、車両には既に多数の負荷が搭載されており、今後も増加する傾向にあり、負荷の数が増えるに伴い保護用のヒューズの数も増加する。このため、ヒューズが溶断した場合、ヒューズを交換する必要があり、ヒューズの数が増加するにつれ、ヒューズの交換等、メンテナンスに手間及び時間を要する。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、メンテナンスを必要とせず、過電流等による電力線の焼損を防止することが可能な電力供給装置を提供することにある。
本発明に係る電力供給装置は、負荷に電力を導く電力線に配設されたスイッチを備え、該スイッチをオン,オフにし、前記負荷へ電力を供給し又は遮断する電力供給装置において、前記電力線に生じる電位差を取得する取得手段と、該取得手段が取得した電位差及び閾値の高低を比較する比較手段と、前記スイッチがオンの場合、前記比較手段による比較の結果、前記電位差が前記閾値より高いときに、前記スイッチをオフに切り替える切替手段とを備えることを特徴とする。
本発明では、電力供給装置は、負荷に電力を導く電力線に配設され、負荷へ電力の供給をオン,オフするスイッチを備える。そして、電力供給装置は、電力線に生じる電位差を取得し、取得した電位差と閾値との高低を比較する。電力供給装置は、スイッチがオンの場合に、比較の結果、電位差が閾値より高ければ、スイッチをオフに切り替える。一般に、電力線は内部抵抗を有しているため、電力線に過電流が流れた場合、内部抵抗で発生する電圧降下に起因する電位差が大きくなる。このため、電力供給装置は、電位差が基準とすべく閾値よりも高い場合、過電流が流れたと判定する。そして、電力供給装置は、スイッチがオンの場合、電位差が閾値よりも高ければスイッチをオフに切り替える。これにより、電力供給装置は、過電流が発生した場合にスイッチをオフにすることで、負荷への電力供給をオフにでき、過電流等による電力線の焼損を防止することが可能となる。また、スイッチはオン,オフ可能であるため、オフとなったスイッチを再びオンとすることで、過電流の再度の防止が可能となる。また、電位差との高低を比較する閾値は、電力線が有する内部抵抗等に応じて設定することができる。このため、電力線の種類に拘わらず、電力線に発生する過電流を検知することができる。
本発明に係る電力供給装置は、前記スイッチは、複数の負荷それぞれへ電力を供給し又は遮断するよう電力線に複数配設されており、前記切替手段は、複数の前記スイッチをオフに切り替える構成としてあることを特徴とする。
本発明では、スイッチが複数の負荷それぞれへ電力を供給し又は遮断するよう電力線に複数配設されており、切替手段は、それら複数のスイッチをオフにする。これにより、スイッチ制御するための切替手段を複数設ける必要がなくなる。
本発明に係る電力供給装置は、前記切替手段がオフに切り替える複数のスイッチのうち少なくとも一つを、他よりも遅延させてオフに切り替える遅延手段を更に備えることを特徴とする。
本発明では、遅れてオフに切り替えられるスイッチに対応する一部の負荷には、先にオフに切り替えられたスイッチに対応する負荷への電力供給が遮断されてから暫くの間電力が供給される。前記一部の負荷へ電力が供給されている間に、他の負荷への電力供給が遮断されたことにより過電流が流れなくなった場合には、前記一部の負荷への電力供給を遮断する必要がなくなる。このため、遅れてオフにされるスイッチをそのままオンの状態を維持することで、過電流が発生しても、前記一部の負荷へは電力が供給され続ける。これにより、重要度の高い負荷又は消費電力量が低い負荷に対応するスイッチを遅れてオフにすることで、それら負荷への電力供給を遮断することなく、過電流による故障等を防止することができる。
本発明によれば、過電流を監視し、過電流が発生した場合にスイッチをオフにすることで、負荷への電力供給を遮断でき、過電流等による電力線の焼損を防止することが可能となる。また、スイッチはオン,オフすることができるため、オフとなったスイッチを再びオンとすることで、ヒューズのように交換しなくても、過電流の再度の防止が可能となる。
以下、本発明をその実施形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施形態1)
図1は、本発明に係る電力供給装置である負荷制御ユニットの構成を示す模式図である。本実施形態の負荷制御ユニット1は、バッテリ2と複数の負荷3a,3b,3cとの間に配設され、バッテリ2から負荷3a,3b,3cへ電力を供給し又は遮断する。バッテリ2は、例えば12Vの車両用バッテリである。負荷3a,3b,3cは、例えば、ヘッドライト及びテールランプ等のランプ系、パワーウィンドモータ、シートモータ及びワイパーモータ等のモータ系、ヒータ等の車載機器、又は電子制御ユニット(ECU:Electron Control Unit)等である。各負荷3a,3b,3cは、バッテリ2から電力が供給されることで動作可能となる。
図1は、本発明に係る電力供給装置である負荷制御ユニットの構成を示す模式図である。本実施形態の負荷制御ユニット1は、バッテリ2と複数の負荷3a,3b,3cとの間に配設され、バッテリ2から負荷3a,3b,3cへ電力を供給し又は遮断する。バッテリ2は、例えば12Vの車両用バッテリである。負荷3a,3b,3cは、例えば、ヘッドライト及びテールランプ等のランプ系、パワーウィンドモータ、シートモータ及びワイパーモータ等のモータ系、ヒータ等の車載機器、又は電子制御ユニット(ECU:Electron Control Unit)等である。各負荷3a,3b,3cは、バッテリ2から電力が供給されることで動作可能となる。
負荷制御ユニット1は、一の接点がワイヤハーネス5a,5b,5cを介して負荷3a,3b,3cそれぞれに接続されているスイッチング素子13a,13b,13cを備えている。スイッチング素子13a,13b,13cは、他の接点が共通のワイヤハーネス4を介してバッテリ2に接続されている。スイッチング素子13a,13b,13cは、オン,オフすることで、スイッチング素子13a,13b,13cに対応する負荷3a,3b,3cとバッテリ2とを電気的に接続,遮断する。これにより、制御すべき負荷3a,3b,3cに対応するスイッチング素子13a,13b,13cがオンになることで、負荷3a,3b,3cへ電力が供給され、オフになることで電力が遮断される。
負荷制御ユニット1は、マイクロコンピュータ(以下、マイコンと言う)10、検出回路11、及びANDゲート(切替手段)12a,12b,12c等をさらに備えている。マイコン10は、内部バスにより接続されたCPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を備えている。マイコン10は、図示しない電力線によりバッテリ2から電力が供給されて駆動し、ROMに記憶された制御プログラムに従うCPU等の動作により各種制御を行う。マイコン10は、例えばイグニッションスイッチ及び車載機器のスイッチ等(何れも図示せず)がオン,オフされたことを検知し、制御対象となる負荷3a,3b,3cに対応するスイッチング素子13a,13b,13cをオン,オフする。これにより、制御対象となる負荷3a,3b,3cへ電力が供給され又は遮断される。マイコン10は、ANDゲート12a,12b,12cそれぞれに接続されており、スイッチング素子13a,13b,13cをオンする場合はHi信号をANDゲート12a,12b,12cに出力し、オフする場合はLo信号を出力する。
検出回路11は、ワイヤハーネス4の異なる2地点に接続されており、2地点の電位差を算出する。検出回路11は、ANDゲート12a,12b,12cにも接続されており、算出した電位差に応じてANDゲート12a,12b,12cにHi,Lo信号を出力する。具体的には、負荷3a,3b,3cの過度の使用又は動作不良等に起因してワイヤハーネス4に過電流が流れる場合があり、検出回路11は、ワイヤハーネス4に流れる過電流を監視する。そして、検出回路11は、過電流を検知しなければ、Hi信号を出力し、過電流を検知した場合はLo信号を出力する。なお、検出回路11は、ワイヤハーネス4の一地点の電圧とバッテリ2の出力電圧との電位差を算出するようにしてもよい。
図2は、検出回路11の構成を示す模式図である。検出回路11は、減算部(取得手段)21及びコンパレータ(比較手段)22を有している。減算部21は、オペアンプ21a、及び抵抗R1,R2により構成され、2つの入力電圧の差に比例した電圧を出力する基本的な減算回路である。減算部21は、センサ線6a,6bを介してワイヤハーネス4に接続されている。そして、オペアンプ21aには、ワイヤハーネス4とセンサ線6aとの接続点A(バッテリ2に近い側)の電圧v1と、ワイヤハーネス4とセンサ線6bとの接続点B(バッテリ2に遠い側)の電圧v2とが入力される。電圧v1は、接続点A及びB間の内部抵抗Rにより発生する電圧降下前の電圧であり、電圧v2は、電圧降下後の電圧である。そして、オペアンプ21aからは、電圧v1と電圧v2との差分電圧v1−v2に比例した電圧V(v1−v2)が出力される。
ワイヤハーネス4に流れる電流が小さい場合、内部抵抗Rでの電圧降下は小さい。このため、電圧v1及びv2の差は小さくなり、オペアンプ21aからの出力電圧V(v1−v2)も小さくなる。ワイヤハーネス4に流れる電流が大きい場合、内部抵抗Rでの電圧降下は大きくなる。このため、電圧v1及びv2の差が大きくなり、オペアンプ21aからの出力電圧V(v1−v2)も大きくなる。従って、減算部21の出力電圧V(v1−v2)は、ワイヤハーネス4に流れる電流に比例して大きくなる。
コンパレータ22は、オペアンプ22a及び抵抗R3,R4を備えたヒステリシスコンパレータであり、オペアンプ22aの非反転入力端子には、減算部21からの出力電圧V(v1−v2)が入力され、反転入力端子には、基準電圧Vthが入力される。また、オペアンプ22aの出力電圧が基準電圧Vthになるようにするためのフィードバック信号として入力される。そして、オペアンプ22aは、電圧V(v1−v2)と基準電圧Vthとを比較し、V(v1−v2)>Vthの場合Hi信号を、V(v1−v2)<Vthの場合Lo信号を出力する。
基準電圧Vthは、ワイヤハーネス4に流れる電流が許容値よりも小さい場合には、出力電圧V(v1−v2)よりも大きくなり、ワイヤハーネス4に流れる電流が許容値よりも大きくなった場合には、出力電圧V(v1−v2)よりも小さくなるよう設定されている。従って、ワイヤハーネス4に過電流が流れた場合には、出力電圧V(v1−v2)は、基準電圧Vthより大きくなる。そして、オペアンプ22aからは、Lo信号が出力される。なお、オペアンプ22aは、少量のノイズ及び干渉が入力信号に侵入した場合、2つの出力状態の間で望ましくない急速な変化を引き起こす可能性がある。このため、コンパレータ22は、ヒステリシス特性を有することで、急速な出力変化と発振を防ぐことができ、過電流が流れていない場合にLo信号を出力することを防止できる。
このように、検出回路11は、ワイヤハーネス4の2つの接続点A,Bの電位差を演算し、電位差が閾値以上の場合に、ワイヤハーネス4に過電流が流れたことを検知する。そして、検出回路11は、ANDゲート12a,12b,12cへLo信号を出力する。一方、検出回路11は、電位差が閾値以下であれば、ANDゲート12a,12b,12cへHi信号を出力する。
本実施形態では、ワイヤハーネス4の2地点間の電位差と基準電圧とを比較して過電流を検知しているが、バッテリ2の出力電圧及びワイヤハーネス4での電圧降下後の電圧の差分と基準電圧とを比較し、過電流を検知するようにしてもよい。また、減算部21又はコンパレータ22付近に、オペアンプ及びインバータ等を配設し、入出力比(利得)の調整を行えるようにしてもよく、検出回路11の回路構成については、設計に応じて変更可能である。
ANDゲート12a,12b,12cは、スイッチング素子13a,13b,13cそれぞれに対応して複数設けられており、それぞれの出力側が、各スイッチング素子13a,13b,13cに接続されている。また、ANDゲート12a,12b,12cは、入力側にマイコン10と検出回路11とが接続されている。そして、ANDゲート12a,12b,12cは、マイコン10及び検出回路11から出力された信号の論理演算した結果に基づいて、Lo信号又はHi信号をスイッチング素子13a,13b,13cへ出力する。例えば、検出回路11がHi信号を出力した場合、ANDゲート12a,12b,12cは、マイコン10がHi信号を出力すればHi信号を出力し、Lo信号を出力すればLo信号を出力する。また、検出回路11がLo信号を出力した場合、ANDゲート12a,12b,12cは、マイコン10がHi,Lo信号の何れを出力しても、Lo信号を出力する。
ANDゲート12a,12b,12cが接続されているスイッチング素子13a,13b,13cは、ANDゲート12a,12b,12cが出力したHi,Lo信号に応じて、バッテリ2と負荷3a,3b,3cとを電気的に接続又は遮断する。具体的には、ANDゲート12a,12b,12cからHi信号が出力された場合、スイッチング素子13a,13b,13cはオンとなり、バッテリ2と負荷3a,3b,3cとが電気的に接続される。これにより、負荷3a,3b,3cは、動作可能な状態となる。一方、ANDゲート12a,12b,12cからLo信号が出力された場合、スイッチング素子13a,13b,13cはオフとなり、バッテリ2と負荷3a,3b,3cとが遮断される。これにより、負荷3a,3b,3cは、動作不可能な状態となる。
また、複数のANDゲート12a,12b,12cは、共通の検出回路11が接続されているため、ワイヤハーネス4に過電流が流れ、検出回路11からLo信号が出力されれば、全てのANDゲート12a,12b,12cは、Lo信号を出力する。このため、全てのスイッチング素子13a,13b,13cがオフとなり、負荷制御ユニット1に接続される全ての負荷3a,3b,3cは動作不可能な状態となる。即ち、本実施形態では、一つの検出回路11により過電流を監視でき、過電流が発生した場合には、全ての負荷3a,3b,3cをオフにすることが可能となる。
図3は、マイコン、検出回路及びANDゲートが出力する信号のタイミングチャートを示す図である。
検出回路11は、ワイヤハーネス4に過電流が流れていなければHi信号をANDゲート12a,12b,12cに出力する。マイコン10は、スイッチング素子13a,13b,13cをオンする場合はHi信号をANDゲート12a,12b,12cに出力する。この場合、ANDゲート12a,12b,12cは、Hi信号をスイッチング素子13a,13b,13cへ出力する。一方、マイコン10は、スイッチング素子13a,13b,13cをオフする場合はLo信号をANDゲート12a,12b,12cに出力する。この場合、ANDゲート12a,12b,12cは、Lo信号をスイッチング素子13a,13b,13cへ出力する。従って、スイッチング素子13a,13b,13cは、ワイヤハーネス4に過電流が流れていなければ、マイコン10からの信号に応じて、オン又はオフとなる。
また、検出回路11は、ワイヤハーネス4に流れる過電流を検知すればLo信号をANDゲート12a,12b,12cに出力する。マイコン10は、スイッチング素子13a,13b,13cをオンする場合はHi信号をANDゲート12a,12b,12cに出力し、スイッチング素子13a,13b,13cをオフする場合はLo信号をANDゲート12a,12b,12cに出力する。この場合、ANDゲート12a,12b,12cは、マイコン10からの信号に拘わらず、Lo信号をスイッチング素子13a,13b,13cへ出力する。従って、スイッチング素子13a,13b,13cは、ワイヤハーネス4に過電流が流れていれば、常にオフとなる。
なお、負荷3a,3b,3cへの電力供給を遮断することで過電流が流れなくなった場合、検出回路11から再びHi信号が出力される。そして、スイッチング素子13a,13b,13cは、ワイヤハーネス4に過電流が流れてオフとなっても、検出回路11からHi信号が入力されることで、再びオンとなり、負荷3a,3b,3cへの電力供給を開始できる。
以上説明したように、本実施形態の負荷制御ユニット1は、ワイヤハーネス4に過電流が流れたことを検知した場合、スイッチング素子13a,13b,13cをオフにし、負荷3a,3b,3cへの電力供給を遮断することで、過電流による焼損等の防止が可能となる。また、過電流抑制のためにオフとなったスイッチング素子13a,13b,13cが再びオンとなることで、過電流の防止が可能となる。さらに、本実施形態では、各スイッチング素子13a,13b,13cは、ANDゲート12a,12b,12cを介して共通の検出回路11に接続されているため、検出回路11が過電流を検知した場合、負荷制御ユニット1に接続されている全ての負荷3a,3b,3cへの電力供給を略同時に遮断することができる。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2について説明する。本実施形態では、過電流が流れた場合に、負荷3a,3b,3cの少なくとも一つへの電力供給を他より遅れて遮断する点で、実施形態1と相違している。以下、実施形態1との相違点についてのみ説明し、実施形態1と同一の部材については同一の参照符号を用い、説明は省略する。
次に、本発明の実施形態2について説明する。本実施形態では、過電流が流れた場合に、負荷3a,3b,3cの少なくとも一つへの電力供給を他より遅れて遮断する点で、実施形態1と相違している。以下、実施形態1との相違点についてのみ説明し、実施形態1と同一の部材については同一の参照符号を用い、説明は省略する。
図4は、本実施形態に係る負荷制御ユニット1の構成を示す模式図である。本実施形態では、過電流が流れた場合に、時間差をおいて負荷3a,3b,3cへの電力供給を遮断する。以下、図4において、過電流が流れた場合に、最初に負荷3aへの電力供給を遮断し、その後、負荷3b及び負荷3cへの電力供給を遮断するものとして説明する。
過電流が流れた場合に最初に電力供給を遮断する負荷3aに対応するANDゲート12aは、検出回路11に直接接続されている。その後に電力供給を遮断する負荷3b,3cに対応するANDゲート12b,12cは、遅延素子(遅延手段)14を介して検出回路11に接続されている。遅延素子14は、位相遅延特性を有し、入力した信号がピークに達するまでを遅延させて出力する。これにより、検出回路11から出力されたHi,Lo信号は、ANDゲート12aに入力された後、時間差をおいてANDゲート12b,12cに入力される。なお、図4では、1つの遅延素子14を設けているが、ANDゲート12a,12b,12cそれぞれに遅延素子14を設けるようにしてもよい。
この構成において、スイッチング素子13a,13b,13cがオンの場合に過電流が発生し、検出回路11からLo信号が出力されたときの負荷制御ユニット1における動作について説明する。
検出回路11からLo信号が出力された場合、Lo信号が入力されたANDゲート12aは、出力する信号をHi信号からLo信号に切り替える。これにより、スイッチング素子13aは、オンからオフとなり、負荷3aへの電力供給が遮断される。一方、遅延素子14により検出回路11からのLo信号がピークに達するまでに時間(以下、時間τと言う)を要するため、ANDゲート12b,12cは、検出回路11がLo信号を出力してから、そのLo信号を入力するまでに時間τを要する。この時間τの間に、負荷3aへの電力供給が遮断されたことで過電流が解消された場合、検出回路11はHi信号を出力し、遅延素子14に入力される。
検出回路11からHi信号が遅延素子14に入力されたときに、検出回路11がLo信号を出力してから時間τが経過していなければ、遅延素子14では、Lo信号がピークに達する途中である。このため、Lo信号がピークに達する前にHi信号が遅延素子14に入力されることで、Lo信号がピークに達することなく、遅延素子14からはHi信号が出力され続ける。その結果、ANDゲート12にはHi信号が入力され続ける。これにより、過電流が発生しても、スイッチング素子13b,13cはオンの状態を維持しており、負荷3b,3cは、動作し続けることが可能となる。
以上のように、遅延素子14により、各スイッチング素子13a,13b,13cをオフにするタイミングを異ならせることができ、先にオフに切り替えられたスイッチング素子に対応する負荷への電力供給が遮断されてから暫くの間、負荷3b,3cへは電力を供給し続けることができる。負荷3b,3cへ電力が供給されている間に、負荷3aへの電力供給が遮断されたことにより過電流が流れなくなった場合には、負荷3b,3cへの電力供給を遮断する必要がなくなる。
これにより、例えば負荷3b,3cが、重要度が高いものである場合、負荷3b,3cへの電力を供給し続けることで、負荷3b,3cへの電力供給を遮断することなく、過電流による故障等を防止することができる。また、負荷3aが負荷3b,3cよりも電力消費量が大きく、負荷3aへの電力供給を遮断すれば過電流を防止できる場合に、電力供給を遮断する必要がない負荷3b,3cへ電力を供給し続けることができる。
(実施形態3)
次に、本発明の実施形態3について説明する。図5は、実施形態3に係る負荷制御ユニット1の構成を示す模式図である。
次に、本発明の実施形態3について説明する。図5は、実施形態3に係る負荷制御ユニット1の構成を示す模式図である。
実施形態1では、複数のスイッチング素子13a,13b,13cは、共通のワイヤハーネス4を介してバッテリ2と接続しているのに対し、本実施形態では、スイッチング素子13a,13b,13cそれぞれが異なるワイヤハーネスを介してバッテリ2と接続している。以下、相違点について説明し、実施形態1と同一の部材については同一の参照符号を用い、説明は省略する。
負荷制御ユニット1が備える複数のスイッチング素子13a,13b,13cは、実施形態1と同様に、一の接点がワイヤハーネス5a,5b,5cを介して負荷3に接続されている。また、スイッチング素子13a,13b,13cは、他の接点がそれぞれ異なるワイヤハーネス4a,4b,4cを介してバッテリ2に接続されている。
ワイヤハーネス4a,4b,4cには、検出回路11a,11b,11cがそれぞれ接続されている。検出回路11a,11b,11cは、ワイヤハーネス4a,4b,4cそれぞれに流れる過電流を検知する。この場合、例えば、ワイヤハーネス4aに過電流が流れ、ワイヤハーネス4aに接続されるスイッチング素子13aがオフにされても、他のスイッチング素子13b,13cはオフにされない。これにより、過電流が流れたワイヤハーネスに接続されたスイッチング素子のみをオフにすればよく、電力供給を遮断する必要のない負荷3には、電力を供給し続けることが可能となる。なお、検出回路11a,11b,11cの回路構成及び各素子が出力する信号等は、実施形態1と同様であるため説明は省略する。
以上のように、本実施形態では、スイッチング素子13a,13b,13cそれぞれがワイヤハーネス4a,4b,4cを介してバッテリ2に接続している。これにより、負荷3a,3b,3c毎に流れる過電流を検知することができる。そして、過電流が発生しても、過電流が流れたワイヤハーネスに接続されたスイッチング素子のみをオフにすればよく、電力供給を遮断する必要のない負荷3には、電力を供給し続けることが可能となる。
以上、本発明の好適な3つの実施形態について、具体的に説明したが、各構成及び動作等は適宜変更可能であって、上述の実施形態に限定されることはない。例えば、コンパレータ22は、ヒステリシス特性を有しなくてもよい。また、各素子が出力するHi,Lo信号は、実施形態とは反対の信号を出力するように構成してもよい。例えば、検出回路11は、過電流を検知した場合にLo信号を出力しているが、反対のHi信号を出力するように構成してもよい。さらには、アナログ回路で実行している処理がソフトウェアでも実行可能な場合は、マイコン10が備えるCPU等で各処理を実行するようにしてもよい。その他、抵抗値及び基準電圧値等は、設計に応じて適宜変更可能である。
1 負荷制御ユニット(電力供給装置)
3a,3b,3c 負荷
4 ワイヤハーネス
6a,6b センサ線
13a,13b,13c スイッチング素子
3a,3b,3c 負荷
4 ワイヤハーネス
6a,6b センサ線
13a,13b,13c スイッチング素子
Claims (3)
- 負荷に電力を導く電力線に配設されたスイッチを備え、該スイッチをオン,オフにし、前記負荷へ電力を供給し又は遮断する電力供給装置において、
前記電力線に生じる電位差を取得する取得手段と、
該取得手段が取得した電位差及び閾値の高低を比較する比較手段と、
前記スイッチがオンの場合、前記比較手段による比較の結果、前記電位差が前記閾値より高いときに、前記スイッチをオフに切り替える切替手段と
を備えることを特徴とする電力供給装置。 - 前記スイッチは、
複数の負荷それぞれへ電力を供給し又は遮断するよう電力線に複数配設されており、
前記切替手段は、
複数の前記スイッチをオフに切り替える構成としてある
ことを特徴とする請求項1に記載の電力供給装置。 - 前記切替手段がオフに切り替える複数のスイッチのうち少なくとも一つを、他よりも遅延させてオフに切り替える遅延手段
を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の電力供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008132041A JP2009284595A (ja) | 2008-05-20 | 2008-05-20 | 電力供給装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008132041A JP2009284595A (ja) | 2008-05-20 | 2008-05-20 | 電力供給装置 |
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Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2009284595A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013255056A (ja) * | 2012-06-06 | 2013-12-19 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光信号検出回路 |
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2008
- 2008-05-20 JP JP2008132041A patent/JP2009284595A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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