JP5944433B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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また、着用者の皮膚により感知される温度変化を起こして尿などの排泄物の排泄が発生したことを着用者に合図する温度変化要素を、腹側部から背側部に亘り長手方向に沿って備える使い捨ておむつも知られている(例えば、特許文献2参照)。
透液性の表面シートと、裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に介装される吸収体と、を備え、装着時に、着用者の腹側に位置する腹側部と、背側に位置する背側部と、前記腹側部と前記背側部との間に位置する股下部と、を備える吸収性物品において、
前記吸収体における所定量の体液が前記股下部から前記背側部に向かって徐々に吸収されるエリアが広がるように区画する、エンボス加工部及び/又はデボス加工部によって形成された複数の区画部と、
前記区画部の境目に対応付けて設けられ、接触冷感を生じることによって前記吸収体により吸収された体液量を呈示する冷感呈示部と、
を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の吸収性物品において、
前記冷感呈示部は、前記体液との反応によって吸熱を生じる吸熱剤を含有し、前記吸収体の前記裏面シート側の面に前記股下部から前記背側部に亘って所定の間隔で配置されていることを特徴とする。
請求項2に記載の吸収性物品において、
前記背側部に配置された前記冷感呈示部は、前記股下部に配置された前記冷感呈示部よりも、前記吸熱剤の含有量が多いことを特徴とする。
請求項1〜3の何れか一項に記載の吸収性物品において、
前記冷感呈示部は、前記吸収体の前記表面シート側の面における前記背側部に設けられていることを特徴とする。
具体的には、例えば、図1〜図6に示すように、吸収性物品1の一方の端部(前端部)が装着時に着用者の腹側に位置する腹側部11を形成し、他方の端部(後端部)が装着時に着用者の背側に位置する背側部12を形成し、腹側部11と背側部12との間が着用者の股下に位置する股下部13を形成する。
背側部12は、前後方向の長さが腹側部11よりも長く形成されており、かつ、左右方向の長さが腹側部11や股下部13よりも長く形成されている。これにより、背側部12によって着用者の背側を広く覆うことができるようになっている。
また、股下部13の両縁部は、腹側部11から背側部12に亘って、装着時に着用者の脚周りに位置する二つの脚周り部14を形成する。この脚周り部14,14には、糸ゴム等の平面ギャザー用弾性部材141がそれぞれ設けられ、この平面ギャザー用弾性部材141により平面ギャザーが形成されている。これにより、着用者の脚周りに伸縮自在にフィットするため、横漏れを抑制できるとともに、着用者の身体の動きに追従し易く吸収性物品1がズレ難くなっている。また、当該平面ギャザーによって、吸収性物品1が自然に湾曲するため、立体ギャザー(後述)を着用者の股下により密着させることができるようになっている。
透液性シートとしては、例えば、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート等の糸を平織り等したネット状のシート素材、多数の透孔を形成したフィルムシート材、ポリエチレンやポリプロピレンなどのフィルムシート材、透液性を有する織布、不織布が適し、特に不織布が適する。不織布としては、ポリエチレンやポリプロピレンなどのオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラなどの再生セルロース繊維等の再生繊維、綿などの天然セルロース繊維等の天然繊維を繊維素材として、スパンレース、エアスルー、ポイントボンド、エアレイド、スパンボンド、ニードルパンチ等の周知の技術により製造されたものを用い得る。
不透液性シートとしては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレンなどの少なくとも遮水性を有するシート材であって、ムレ防止の観点から透湿性を有するシート材であることが好ましい。この遮水性と透湿性とを具備するシート材としては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シート材が好適に用いられる。
またその他にも、不透液性を有するフィルム層と、通気性を有する不織布層と、からなるラミ不織布を用いても良い。ラミ不織布とは、例えばポリエチレンシート等に不織布を積層した、ラミネート不織布と呼ばれる不織布のことであり、不透液性と通気性を併せ持つ不織布である。
このギャザーシート40,40の幅方向(左右方向)外側の部分は、吸収体50の側方で表面シート20及び延出部511,511(後述)の上面に固着されている。また、このギャザーシート40,40の幅方向内側の部分は、表面シート20及び延出部511,511に固定されておらず、その長手方向(前後方向)に沿って糸ゴム等の立体ギャザー用弾性部材401が備えられており、起立して着用者の体型に合わせて伸縮自在に変形可能な一対の立体ギャザーが形成されている。
具体的には、吸収体50は、例えば、図4〜図6に示すように、綿やパルプなどの吸収性素材や、繊維或いはフィルム等のシート状基材と高吸収性ポリマーのような高吸水性樹脂とが組み合わされて形成された吸収体コア52と、吸収体コア52を包装する吸水性の包装シートとしてのクレープ紙51と、を備えて構成されている。ここで、図4及び図5においては、クレープ紙51の外形を仮想線(二点鎖線)で表している。
高吸水性樹脂としては、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸及びその塩類、アクリル酸塩重合体架橋物、澱粉−アクリル酸グラフト共重合体、澱粉−アクリロニトリルグラフト共重合体の加水分解物、ポリオキシエチレン架橋物、カルボキシメチルセルロース架橋物、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリルアミド等の水膨欄性ポリマーを部分架橋したもの、或いはイソブチレンとマレイン酸との共重合体等が好適に用いられる。
そして、吸収体コア52には、例えば、図4に示すように、吸収体50(吸収体コア52)における所定量の体液が吸収されるエリアを区画する複数の区画部60(第1区画部61〜第5区画部65)が設けられている。
具体的には、第1区画部61は、例えば、吸収性物品1における所定の排泄位置に約50ccの体液が排泄された際の拡散傾向に基づく位置であり、かつ、当該第1区画部61で囲まれた部分の吸収容量が約50ccとなる部分に配置されている。
また、第2区画部62は、例えば、吸収性物品1における所定の排泄位置に約100ccの体液が排泄された際の拡散傾向に基づく位置であり、かつ、当該第2区画部62で囲まれた部分(第1区画部61で囲まれた部分を含む)の吸収容量が約100ccとなる部分に配置されている。
また、第3区画部63は、例えば、吸収性物品1における所定の排泄位置に約200ccの体液が排泄された際の拡散傾向に基づく位置であり、かつ、当該第3区画部63で囲まれた部分(第2区画部62で囲まれた部分を含む)の吸収容量が約200ccとなる部分に配置されている。
また、第4区画部64は、例えば、吸収性物品1における所定の排泄位置に約300ccの体液が排泄された際の拡散傾向に基づく位置であり、かつ、当該第4区画部64で囲まれた部分(第3区画部63で囲まれた部分を含む)の吸収容量が約300ccとなる部分に配置されている。
また、第5区画部65は、例えば、吸収性物品1における所定の排泄位置に約400ccの体液が排泄された際の拡散傾向に基づく位置であり、かつ、当該第5区画部65で囲まれた部分(第4区画部64で囲まれた部分を含む)の吸収容量が約400ccとなる部分に配置されている。
ここで、一の区画部60で囲まれた部分の吸収容量とは、予め設定された吸収性物品1全体の吸収容量(吸収許容量)と、吸収体コア52全体の体積に対する当該一の区画部60で囲まれた部分の体積と、等に基づいて算出された量である。
エンボス加工としては、例えば、加圧のみのエンボス加工、ヒートエンボス加工、超音波エンボス加工、或いはこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限られるものではない。
下面冷感呈示部70は、吸収体50(吸収体コア52)の裏面シート30側の面(下面)に股下部13から背側部12に亘って、区画部60と対応付けて所定の間隔で配置されている。これにより、着用者や着用者を世話する者は、吸収性物品1の下面を触り、冷たくなっている部分を探すだけで、当該吸収性物品1が備える吸収体50により吸収された体液量を把握できるため、吸収性物品1を装着した状態で、暗闇の中でも、吸収された体液量を把握することができる。
また、第2下面冷感呈示部72は、例えば、第2区画部62で囲まれた部分全体が体液を吸収すると接触冷感が生じるよう、当該第2区画部62で囲まれた部分の後端部と重なる位置に、吸収体コア52の幅方向に沿ってライン状に配置されている。
また、第3下面冷感呈示部73は、例えば、第3区画部63で囲まれた部分全体が体液を吸収すると接触冷感が生じるよう、当該第3区画部63で囲まれた部分の後端部と重なる位置に、吸収体コア52の幅方向に沿ってライン状に配置されている。
また、第4下面冷感呈示部74は、例えば、第4区画部64で囲まれた部分全体が体液を吸収すると接触冷感が生じるよう、当該第4区画部64で囲まれた部分の後端部と重なる位置に、吸収体コア52の幅方向に沿ってライン状に配置されている。
また、第5下面冷感呈示部75は、例えば、第5区画部65で囲まれた部分全体が体液を吸収すると接触冷感が生じるよう、当該第5区画部65で囲まれた部分の後端部と重なる位置に、吸収体コア52の幅方向に沿ってライン状に配置されている。
吸熱剤としては、例えば、酢酸ナトリウムや炭酸ナトリウムなどの塩水和物、塩化アンモニウムや塩化カリウムなどの無水塩、キシリトール粒子などのポリオール、或いはこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限られるものではない。
具体的には、例えば、第5下面冷感呈示部75は、その他の下面冷感呈示部70(第1下面冷感呈示部71〜第4下面冷感呈示部74)よりも、吸熱剤の含有量が多い流動体を塗布することによって形成されている。これにより、第5下面冷感呈示部75においては、第1下面冷感呈示部71〜第4下面冷感呈示部74と比較して、少量の体液に対しても吸熱が生じやすくなるため、吸収性物品1の吸収許容量がオーバーする前に、接触冷感によって吸収性物品1の交換タイミング等を知らせることができる。
延出部511の上面は、ギャザーシート40の幅方向外側の部分に固着されているとともに、延出部511の下面は、裏面シート30の幅方向端部に固着されている。すなわち、延出部511は、ギャザーシート40の幅方向外側の部分と裏面シート30の幅方向端部とに挟まれて、ギャザーシート40の幅方向外側の部分及び裏面シート30の幅方向端部とともに、吸収性物品1の幅方向端部を構成している。
インジケータ80は、例えば、体液との反応によって色変化を生じる色素を含有する所定の流動体を、延出部511に塗布して乾燥させることによって形成することができる。
色素としては、体液との反応によって視認可能な色変化を生じる色素(蛍光色素も含む)であれば任意である。
ここで、「色の変化」とは、発色(着色)、脱色、色相の変化、明度の変化、彩度の変化、蛍光強度の変化等、或いはこれらの組み合わせであり、かつ、目視にて判定可能な変化である。
ここで、延出部511まで拡散してきた体液が、吸収性物品1の外部から染み出したり漏れ出したりするのを防ぐために、延出部511の長さは、延出部511がギャザーシート40や裏面シート30からはみ出さない長さであることが好ましく、また、ギャザーシート40の幅方向外側の部分は、不透液性であることが好ましい。
インジケータ80の色変化部分Rは、ギャザーシート40から透けて見えるようになっており、目盛り90に対する色変化部分Rの位置によって、吸収体50(吸収体コア52)により吸収された体液量を呈示できるようになっている。
ここで、視覚的変化によって吸収体50(吸収体コア52)により吸収された体液量を呈示する視覚提示部は、インジケータ80と、目盛り90と、によって構成される。
また、第2目盛り92は、例えば、第2区画部62で囲まれた部分全体が体液を吸収したことを把握させることができるよう、当該第2区画部62の後端部と重なる位置に、当該第2区画部62で囲まれた部分の吸収容量(約100cc)を示す数値「100cc」とともに印字されている。
また、第3目盛り93は、例えば、第3区画部63で囲まれた部分全体が体液を吸収したことを把握させることができるよう、当該第3区画部63の後端部と重なる位置に、当該第3区画部63で囲まれた部分の吸収容量(約200cc)を示す数値「200cc」とともに印字されている。
また、第4目盛り94は、例えば、第4区画部64で囲まれた部分全体が体液を吸収したことを把握させることができるよう、当該第4区画部64の後端部と重なる位置に、当該第4区画部64で囲まれた部分の吸収容量(約300cc)を示す数値「300cc」とともに印字されている。
また、第5目盛り95は、例えば、第5区画部65で囲まれた部分全体が体液を吸収したことを把握させることができるよう、当該第5区画部65の後端部と重なる位置に、当該第5区画部65で囲まれた部分の吸収容量(約400cc)を示す数値「400cc」とともに印字されている。
したがって、例えば、図7においては、インジケータ80の色変化部分Rの下端が第1目盛り91と一致しているため、第1区画部61で囲まれた部分全体が体液を吸収していることを把握させることができる。
すなわち、吸収体50(吸収体コア52)にエンボス加工を施すことにより形成された区画部60に対応付けて設けられた呈示部によって、吸収体50により吸収された体液量を呈示できるため、吸収体50により吸収された体液量を正確に把握させることができる。
また、ユーザは、吸収体50により吸収された体液量を正確に把握することで、着用者の健康状態を把握しやすくなる。
また、従来、ユーザは、体液等の吸収性物品外部への染み出し、漏れ出しに対する不安を取り除くために、吸収許容量の多い吸収性物品を選択することが多いが、吸収性物品1によって吸収体50により吸収された体液量を正確に把握させることで、吸収性物品を選択する際の目安を与えることができるため、無駄に吸収許容量の多い吸収性物品を選択することを抑制することができる。
また、吸収性物品1は、下面冷感呈示部70により吸収された体液の温度を下げることができるため、臭いや雑菌などの発生を抑えることができるとともに、吸収性物品1を廃棄した際に虫等の発生も抑えることができる。
したがって、区画部60によって、吸収体50(吸収体コア52)における所定のエリアに所定量の体液が吸収されるよう、より確実に制限することができるため、吸収体50により吸収された体液量を正確に把握させることができる。
したがって、目盛り90に対するインジケータ80の色変化部分Rの位置によって、吸収体50(吸収体コア52)により吸収された体液量を呈示できるため、吸収体50により吸収された体液量を正確に把握させることができる。
したがって、目盛り90は着用者と接触する側のみから読み取り可能であるが、視覚呈示部が吸収性物品1の幅方向端部に備えられているため、吸収性物品1を装着した状態であっても、当該端部をめくれば視覚呈示部を視認することができる。
冷感呈示部が、股下部13から背側部12に亘り長手方向に沿って連続的に設けられている場合、所定の排泄位置に排泄された体液は吸収体中を拡散するため、冷感呈示部において冷たくなっている部分と冷たくなっていない部分とに境界が生じにくく、冷たくなっている部分が把握しにくい。一方、吸収性物品1では、下面冷感呈示部70は、股下部13から背側部12に亘り長手方向に沿って断続的に設けられているため、各下面冷感呈示部70の温度を比較することができ、冷たくなっている下面冷感呈示部70を把握しやすい。したがって、吸収体50により吸収された体液量を正確に把握させることができる。
すなわち、背側部12に配置された下面冷感呈示部70は、少量の体液に対しても吸熱が生じやすいため、吸収性物品1の吸収許容量がオーバーする前に、接触冷感によって吸収性物品1の交換タイミング等を知らせることができる。したがって、吸収性物品1により吸収された体液量が、吸収性物品1の吸収許容量をオーバーしてしまうのを抑制できる。
上記実施形態において、区画部60は、吸収体50(吸収体コア52)における所定量の体液が吸収されるエリアを区画できるのであれば、吸収体50(吸収体コア52)の下部にエンボス加工を施すことによって形成されたものであっても良いし、例えば、図8に示す区画部60A(第1区画部61A〜第5区画部65A)のように、吸収体50(吸収体コア52)の上部及び下部にエンボス加工を施すことによって形成されたものであっても良い。
また、区画部60は、例えば、図9に示す区画部60B(第1区画部61B〜第5区画部65B)のように、吸収体50(吸収体コア52)の上部にデボス加工を施すことによって形成されたものであっても良い。なお、デボス加工を施す位置は、吸収体50(吸収体コア52)の上部に限ることはなく、吸収体50(吸収体コア52)の下部であっても良いし、吸収体50(吸収体コア52)の上部及び下部であっても良い。
また、区画部60は、吸収体50(吸収体コア52)にエンボス加工及びデボス加工を施すことによって形成されたものであっても良い。
上記実施形態において、区画部60は、吸収体50(吸収体コア52)における所定量の体液が吸収されるエリアを区画できるのであれば、区画部60の個数、形状、サイズ等は任意である。
すなわち、例えば、区画部60で囲まれた部分の形状は、略楕円形状に限ることはなく、略多角形状であっても良いし、吸収体コア52の形状と略相似する形状であっても良い。また、一の吸収体コア52が備える複数の区画部60の形状は、同一であっても良いし、異なっていても良い。
具体的には、区画部60は、例えば、図10に示す区画部60Cのように、格子状に配置されたものであっても良い。この場合、下面冷感呈示部70や目盛り90は、区画部60Cに対応付けて、所定の位置(例えば、所定の排泄位置に排泄された体液が吸収体50(吸収体コア52)中で拡散する際の拡散傾向に基づく位置)に配置されていれば良い。
なお、変形例2の内容は、変形例1と組み合わせても良い。
上記実施形態において、吸収体50は、例えば、図11に示すように、冷感呈示部として、下面冷感呈示部70に加えて(或いは、代えて)、吸収体50の表面シート20側の面(上面)における背側部12に設けられた上面冷感呈示部100Dを備えていても良い。
これにより、着用者は、吸収性物品1を装着しながらにして、吸収性物品1の下面に触らなくても、暗闇の中でも、吸収性物品1の吸収許容量がオーバーする前に、吸収性物品1の交換タイミング等を知ることができる。
なお、変形例3の内容は、変形例1及び/又は変形例2と組み合わせても良い。
また、裏面シート30は、透水性であっても良い。
また、吸収体コア52を包装する包装シートは、クレープ紙51に限ることはなく、吸水性があるのであれば、例えば、透液性の不織布や孔開きシートなどであっても良い。
また、吸収性物品1は、外装体に着脱・交換自在に取り付けられて使用される吸収パッドに限ることはなく、吸収性物品であれば任意であり、例えば、パンツ型の使い捨ておむつであっても良いし、背側部に設けられた止着部と、腹側部に設けられ、当該止着部を係止させるための被着部と、を備え、装着時に、腹側部の端部と、背側部の端部と、が着用者の胴周りに位置する胴回り部を形成するタイプの使い捨ておむつであっても良い。
バックシートとしては、例えば、ケミカルボンド不織布、サーマルボンド不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、メルトブローン不織布、ヒートロール不織布、エアスルー不織布、不透液性不織布、或いはこれらの組み合わせからなるシートが挙げられるが、これらに限られるものではない。
また、下面冷感呈示部70の形状は、吸収体コア52の幅方向に沿ったライン状に限ることはなく、股下部13から背側部12に亘って、区画部60,60A,60Bと対応付けて所定の間隔で配置されているのであれば任意である。
また、下面冷感呈示部70の個数は、区画部60,60A,60Bの個数に応じて適宜任意に変更可能である。
また、上記変形例3において、上面冷感呈示部100Dの形状は、吸収体コア52の幅方向に沿ったライン状に限ることはなく任意である。また、上面冷感呈示部100Dは、背側部12に設けられているのであれば、その個数は任意である。
また、視覚呈示部(インジケータ80及び目盛り90)は、視覚的変化によって吸収体50により吸収された体液量を呈示することができるものであれば、吸収性物品1における着用者と接触する側から認識可能なものに限ることはなく、吸収性物品1における着用者と接触する側の反対側から認識可能であっても良いし、吸収性物品1における着用者と接触する側及び着用者と接触する側の反対側から認識可能であっても良い。
また、視覚呈示部(インジケータ80及び目盛り90)は、視覚的変化によって吸収体50により吸収された体液量を呈示することができるものであれば、視覚呈示部の配置位置は、吸収性物品1の幅方向両端部に限ることはなく、任意である。
11 腹側部
12 背側部
13 股下部
20 表面シート
30 裏面シート
40 ギャザーシート
50 吸収体
51 クレープ紙(包装シート)
52 吸収体コア
60,60A,60B,60C 区画部
70 下面冷感呈示部(冷感呈示部(呈示部))
80 インジケータ(視覚呈示部(呈示部))
90 目盛り(視覚呈示部(呈示部))
100D 上面冷感呈示部(冷感呈示部(呈示部))
511 延出部
Claims (4)
- 透液性の表面シートと、裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に介装される吸収体と、を備え、装着時に、着用者の腹側に位置する腹側部と、背側に位置する背側部と、前記腹側部と前記背側部との間に位置する股下部と、を備える吸収性物品において、
前記吸収体における所定量の体液が前記股下部から前記背側部に向かって徐々に吸収されるエリアが広がるように区画する、エンボス加工部及び/又はデボス加工部によって形成された複数の区画部と、
前記区画部の境目に対応付けて設けられ、接触冷感を生じることによって前記吸収体により吸収された体液量を呈示する冷感呈示部と、
を備えることを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1に記載の吸収性物品において、
前記冷感呈示部は、前記体液との反応によって吸熱を生じる吸熱剤を含有し、前記吸収体の前記裏面シート側の面に前記股下部から前記背側部に亘って所定の間隔で配置されていることを特徴とする吸収性物品。 - 請求項2に記載の吸収性物品において、
前記背側部に配置された前記冷感呈示部は、前記股下部に配置された前記冷感呈示部よりも、前記吸熱剤の含有量が多いことを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1〜3の何れか一項に記載の吸収性物品において、
前記冷感呈示部は、前記吸収体の前記表面シート側の面における前記背側部に設けられていることを特徴とする吸収性物品。
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