JP5943225B2 - スキージャンプ用遊戯設備 - Google Patents

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Description

本発明はスポーツ施設等におけるスキージャンプ練習設備に関する。特に、スキー、スノーボード等のスノースポーツにおけるジャンプを競技者が練習したり、一般の遊技者が気軽に体験したりすることができるスノースポーツ用ジャンプの遊技施設に関するものである。
従来技術におけるスノースポーツ用ジャンプの遊技施設としては、アプローチ部分と、ランディング部分を具備しており、アプローチ部分は、丘陵や山の斜面など自然の地形を利用したり、足場を組んで形成したりした人工斜面上にスキー助走用マットなどを敷設して人工のゲレンデを製作していた。また、ランディング部分については着地の衝撃を弱めるために、競技用スキージャンプ台同様にランディングスロープを設けたスキージャンプ遊戯設備(特開平11−29904号公報など)や、設置場所に制限がある場合は、池やプール等の水面やスポンジなどの衝撃吸収物が充填された着地溜まりを設けた例が知られている(特開2001−70497号公報)。
特に後者は、遊技施設の面積が大きく確保しづらい場所で導入されているタイプであり、図10に示すように、アプローチ部分の助走用マット上を助走してジャンプし、そのままランディング部分に配置されたプールなどの水中やスポンジなどに飛び込むことでジャンプを体験したり、水キージャンプ競技やエアリアル競技に向けた高度な練習をしたりしていた。
特開平11−29904号 特開2001−70497号公報
しかしながら、上記のような従来のスノースポーツ用ジャンプの遊技施設には、アプローチ部、ランディング部ともに問題があった。
まず、アプローチ部の問題について述べる。
アプローチ部は主に競技者のジャンプ時の飛び出し速度を得るために加速する部分であるが、十分な飛び出し速度を得るために長い距離と大きな角度のアプローチ部が必要となっていた。特に、雪面ではなく、人工芝などの助走面を備えた設備であれば、雪面と同様の加速を得るためには、アプローチ部の長さを長く確保する必要があり、遊戯設備の長さが長くなるという問題があった。
また、競技本番のスキージャンプ台では、アプローチ部での助走開始からジャンプ台に向けたいわゆるJ字カーブそして踏み切りまで、加速、減速、上昇という複雑な加速・減速感が得られるが、遊戯設備のアプローチ部においてもそれと同様程度の加速、減速、上昇という複雑な加速・減速感を得られなければ練習にはならない。この感覚を保持しつつ、如何にアプローチ部の長さを短く抑えるかも重要である。
また、スキー板が高速で助走面を助走するため、助走面に設けた人工芝が傷みやすいという問題もあった。
次に、ランディング部にも大きな問題があった。
上記した前者の競技用スキージャンプ台同様のランディングスロープを設けたスキージャンプ遊戯設備では、ランディング部は硬いスロープであるため、競技者がランディング後、安全に減速するには相当の距離のスロープが必要となってしまい、遊戯設備全体の長さ、設置面積が大きくなるという問題があった。山間部のスキーゲレンデを利用した遊戯設備であれば遊戯設備全体の長さや設置面積の問題が大きな問題ではないことも想定できるが、いわゆる都会で利用できるスペースが限られている場合や、アプローチ部からランディング部まで人工的に足場を組んで設置するタイプであれば、遊戯設備全体の長さや設置面積が大きくなるとコスト増を招いてしまう。
一方、後者のウォータージャンプの遊戯設備であれば、前者に比べてランディング部の大きさを比較的抑制することができ、遊戯設備全体の長さや設置面積をコンパクトに収めることができる。
しかし、ウォータージャンプの遊戯設備によれば、着地面として海とかプール等の水面が利用されているため、衝突時の水圧による衝撃とか温度の急変による肉体的ショックなどがあって遊技者の安全性が必ずしも高く確保されているものとはいえないという課題がある。更に着地に水面を利用していることによって使用期間は夏期に限定され、遊技者がジャンプを練習したい秋から初冬にかけての期間は遊技施設を使用することができない。
また、遊技者はライフジャケットやウェットスーツ等の耐衝撃性の装備やスーツを装着した状態で体験や練習をしなければならない。そのような装備は装着感があり、実際に正式なスキージャンプを飛ぶ場合とは体感する感覚が異なる。
初心者でレジャーとして一日限りの体験するのであれば、そのような装備を装着して体験しても良いと割り切れる場合もあるが、初心者ではあるものの今後も趣味で頻繁にスキージャンプを行いたい者や、競技者として練習を継続して行きたい者にとっては、そのような装備を装着した状態の練習は、競技中の状態と異なるため、却って練習にならない場合もあり得る。
さらにウォータージャンプの遊戯設備では、着地時はそのまま着水してしまうので、ジャンプの成功もしくは不成功がはっきり分からない。つまり、本格的なスキージャンプ台にて飛んだ場合、雪面上にきちんとランディングして立てるのか否かが判断することができないという問題がある。
そこで、上記課題を解決するため、本発明は、従来のスキージャンプ台の雪面で造形されるランディング部のスロープを、エアマットを敷設して造形した擬似的に雪面に近いランディング部を提供するとともに、かつ、十分に衝撃を吸収して安全性を確保せしめたスキージャンプ用遊戯設備を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のスキージャンプ用遊戯設備は、助走面とカンテを備え、助走から踏み切りまで滑らかに行うことができるよう擬似曲面を備えたアプローチ部と、内部に空気が充填されているエアマットと、前記エアマット内に空気を送り込む送風装置を備え、前記エアマットの少なくとも一部の表面をランディングと減速滑走する斜面に仕上げたランディング部を備え、前記アプローチ部の擬似曲面を、中央帯の助走面と前記助走面の両端外周に設けたサイド部に分け、前記助走面の表面の摩擦係数を前記サイド部の表面の摩擦係数よりも小さくし、遊技者の助走が前記助走面にて行われる場合には滑走しやすく、前記サイド部にコースアウトした場合には滑走を減速するように構成したことを特徴とするスキージャンプ用遊戯設備である。
上記構成において、前記ランディング部の前記エアマットの前記斜面に仕上げた表面にカバーシートを設け、前記カバーシートを複数の素材の組み合わせとして前記斜面を覆うものとした構成も好ましい。
また、前記ランディング部の前記エアマット内に内壁上面と内壁下面を結ぶ複数の隔壁膜を設けることにより前記エアマット内に空気圧が印加された状態でも前記斜面形状を維持せしめたものが好ましい。
隔壁膜を設ける方向は、例えば、前記ランディング部の前後の方向に沿って前記エアマット内に設けられている。
隔壁膜の形状は限定されないが、一例としては、隔壁膜の少なくとも一部に孔またはメッシュ構造を設けた構成とする。このような孔やメッシュ構造を設けておくことによりエアマット内において、内部の空気が隔壁膜を通過して拡散することが可能であり、ランディングによる衝撃を前記エアマットの弾力性およびエアマット内の空気の拡散により和らげることができる。
次に、エアマットのメンテナンスをしやすくする工夫について述べる。エアマットは破損することがある。利用者がエアマットにランディングした際にはエアマット内の圧力が大きく変化し、また、振動も伝導するため、エアマットのシーツや隔壁膜に大きな負荷が掛かる。ランディングに失敗した際も同様である。
破損個所がエアマットの外表面などであれば外からの貼り換えなど比較的メンテナンスを行いやすいが、エアマットの内部、特に隔壁膜が破損するとメンテナンスがとても大変である。エアマットは長いものであり、その中に張り巡らされた隔壁膜であるのでそのどの箇所が破断したかを探すだけで大変な作業である。
そこで、隔壁膜の孔またはメッシュ構造の近傍に、他の隔壁膜の構造部分よりも切断耐力の弱い切断部を設けておく工夫を施しておく。もし、利用者のランディングにより隔壁膜に切断耐力を超える力が印加された場合、この切断部において切断するように構成しておくのである。このように敢えて切断しやすい箇所を設けておくことにより、大きなエアマットの中で既知の位置にある幾つかの切断部をチェックすることにより効率的に破断箇所、劣化箇所の発見とメンテナンスを容易に行うことができるようになる。
次に、エアマットを利用した利用者の滑走の減速と停止の工夫について述べる。
スキージャンプ用遊戯設備の設置エリアの長さを抑えるためには、エアマットにおいて減速・停止を支援する構造を設けておくことが好ましい。上記のように、隔壁膜はエアマットの内壁上面と内壁下面を結ぶように設けられており、エアマットの表面において凹凸が現れるが、エアマットの先端付近においては隔壁膜をランディング部の左右の方向に沿って設けたものとする。こうすることにより、減速しつつある利用者のスキー板の進行方向に対して凹凸が繰り返されることにより一層の減速が可能となる。
なお、先端にある程度高さがありストッパーとなるようエアマットの端部を上方へ折り返しておくことも好ましい。
次に、エアマットの水はけの工夫について述べる。スキージャンプ用遊戯設備は屋外に設置することも想定されるところ、降雨、結露、霜などにより水分がエアマット表面に付着することが考えられる。エアマットの上部には傾斜があり水分が傾斜に沿って下方へ落下するが、エアマットの先端付近は減速帯、停止帯であり、略水平である。つまり、エアマットの先端付近では水分が溜まりやすい。特にエアマットにおいて隔壁膜と接合している箇所の表面には溝ができるため、この溝に水分が溜まりやすい。そこで、本発明は、エアマットの先端付近の隔壁膜との接合によりエアマットの表面に形成される溝において右側方向または左側方向に傾斜を付けておくことが好ましい。この傾斜によりエアマットの先端付近の表面に落ちた水分が傾斜に沿ってエアマットの左側方向または右側方向に排水される。
次に、エアマットの上部部分における工夫について述べる。エアマットの上部部分は、通常のジャンプ台であれば、エアマットの上端付近には略水平のテーブル部、そして、傾斜が始まるノール分が設けられているが、本発明では、エアマットの上端付近を斜面で仕上げておくことが好ましい。本来、テーブル部は、スキージャンプが想定の初速度で踏み切った場合、物理的に落ちない空間であり、単に水平のテーブル部として簡単に作り、ノール部を設けてランディング部の傾斜を作り込んでいる。しかし、いわゆる失敗ジャンプの場合、例えば、アプローチ部で転倒してしまい、そのまま踏み切り台を超えて下方に落下する場合、テーブル部に直接落下する事故が有り得る。通常のテーブル部は略水平であるため、踏み切り台の先端からの落下高さは数メートルもある場合があり、怪我をする可能性もある。そこで、本発明のスキージャンプ用遊戯設備では、踏み切り台の先端からの落下高さを小さくするため、また、落ちた衝撃を分散するため、エアマットの上端付近まで斜面に仕上げておく。
次に、アプローチ部の工夫について述べる。
アプローチ部の擬似曲面を中央帯の助走面と、前記助走面の両端外周に設けたサイド部に分け、前記助走面の表面の摩擦係数を前記サイド部の表面の摩擦係数よりも小さくし、前記遊技者の助走が前記助走面にて行われる場合には滑走しやすく、前記サイド部にコースアウトした場合には滑走を減速するように工夫することができる。
このようにアプローチ部の擬似曲面のうち中央帯の助走面とその両側のサイド部に分けることにより遊技者に中央帯を滑走するように誘導することができ、かつ、助走面を正常に滑走している際には加速することができ、コースアウトしてサイド部を滑走する際には減速することができる。
なお、アプローチ部の助走面の表面は人工芝で覆われているが、人工芝はプラスチック素材である。スキーが高速で通過するため摩擦熱が発生し、繰り返し使用していると摩擦熱により人工芝が融溶する不具合が起こる場合がある。そこで、スキーが滑走するエリアにおいて、下方から人工芝の表面に向けて水を噴き出すスプリンクラーを配しておく。スプリンクラーから水を噴き出しておけば、滑走中のスキー板面を水で直接冷却することができ、人工芝自体も冷却することができ、摩擦熱を除去することが可能となる。
次に、アプローチ部の擬似曲面の工夫について述べる。
本来アプローチ部は滑らかな曲面で形成されることが好ましいが、長い距離のアプローチ部の全面を滑らかな曲面で形成することは難しい。そこで、本発明のスキージャンプ用遊戯設備のアプローチ部は、平面状のプレート部材を繋ぎ合わせ、そのプレート部材間の接合部に角度の変化を付けることで擬似的にアプローチ部の擬似曲面を形成する。ここで、プレート部材の縦幅を、下降する傾斜角が設けられている箇所と上昇する傾斜角が設けられている箇所で分けて使用する。アプローチ部で下降する傾斜角が設けられている箇所については5m以上の縦幅のプレート部材を相対角度5度以内で繋ぎ合せ、上昇する傾斜角が設けられている箇所については1m以下の縦幅のプレート部材を相対角度1度以上3度以内で繋ぎあわせてジャンプ台の曲面に近似するようにプレート部材間の接合部分において傾斜角を変えて接合する。
上記構成により、遊技者が用いるスキー板は1m50cm〜2m程度の長さが多いところ、アプローチ部で下降する傾斜角が設けられている箇所については5m以上の縦幅があるので、スキー板全部が一枚のプレート部材の上に乗っているか、スキー板がプレート部材の接合部分を一箇所だけ跨いでいるかのいずれかであり、スキー板がプレート部材の接合部分を二箇所跨ぐことはない。また、角度が5mで5度以内、つまり、1mで1度以内の変化である。発明者の長年の研究により、1mで1度以内の変化であれば競技者は角度変化をそれほど感じず滑降の加速感の方を大きく感じるものであることを突きとめた。一方、アプローチ部で上昇する傾斜角が設けられている箇所では1m以下の縦幅であるので、キー板がプレート部材の接合部分を二箇所跨ぐこととなる。また、角度が1m以下の縦幅で1度以上3度以内とすると1mで1度以上の変化である。発明者の長年の研究により、1mで1度以上の変化であれば競技者は角度変化を大きく感じるものであることを突きとめた。また、変化角度が大きすぎると凹凸を感じてしまうが、1m3度以内程度であれば凹凸を感じることはほとんどない。
このようにスキー板が接合部分を跨ぐ数と、滑走面の角度変化の度合いを調整することにより、アプローチ部での下降滑走エリアでは直線的な加速感を感じることができ、また、アプローチ部で上昇する傾斜角が設けられている箇所では上方に向かう曲線的な角度変化を感じることができる。
次に、アプローチ部においては如何に遊技者の助走スピードを所定の速度にまで加速することが重要である。アプローチ部の設置長さを長くすれば助走距離が長くなり加速も得られるが、アプローチ部における加速を大きくできればアプローチ部の設置長さを少しでも短くできる。そこで、アプローチ部の擬似曲面において、ジャンプに向けて上昇に転じる箇所の直前のプレート部材の表面の角度に注目した。通常のアプローチ部の擬似曲面では、ジャンプに向けて上昇に転じる箇所の直前の面の傾斜度はゼロ、つまりほぼ水平になる部分を設け、加速帯がなくなってから上昇するように作り込むが、発明者が鋭意研究したところ、ジャンプに向けて上昇に転じる箇所の直前の傾斜角度を5度〜10度に設定することで遊技者はあたかも水平に転じて加速帯がなくなっているように感じることが分かった。つまり、実際にはまだ傾斜角度を5度〜10度であるため加速帯の一部であり若干の加速を続けているが、遊技者にはあたかも加速帯がなくなったように感じることが分かった。このような工夫をすることにより、加速帯の長さが少し長くなり、減速する長さが少し短くなるため、踏み切り台における飛び出し初速を少しでも大きくすることができる。つまり、同じ飛び出し初速を得るためのランディング部の長さを短くする効果が得られる。
本発明にかかるスキージャンプ用遊戯設備によれば、ランディング部のエアマット内に内壁上面と内壁下面を結ぶ複数の隔壁膜を設けることによりエアマット内に空気圧が印加された状態でも必要な曲面の形成を可能とし、かつ、隔壁膜に孔やメッシュ構造を設けておくことにより、内部の空気が隔壁膜を通過して拡散することができ、エアマットに弾力性と衝撃吸収能力を付与することができる。
また、隔壁膜に工夫を施すことにより、エアマットのメンテナンス性を向上せしめることや、減速・停止性能も大きくすることができる。また、隔壁膜を接合する箇所において生じる溝の傾斜を工夫すれば水はけも良くすることができる。
また、アプローチ部において、下方から人工芝の表面に向けて水を噴き出すスプリンクラーを配しておくことにより、滑走中のスキー板面を水で直接冷却することができ、人工芝自体も冷却することができ、摩擦熱を除去することが可能となる。また、アプローチ部の曲面の傾斜を工夫することにより遊技者に自然な加速と減速を感じさせつつもアプローチ部の長さを少しでも短くすることができる。
以下、本発明のスキージャンプ用遊戯設備の実施例を説明する。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
以下、本発明に係るスキージャンプ用遊戯設備の構成例を、図面を参照しながら説明する。
図1は、実施例1にかかる本発明のスキージャンプ用遊戯設備を示す図である。
図1は斜視図となっている。
図1に示すように、本発明のスキージャンプ用遊戯設備100は、大きくは、助走、加速、踏み切りまでを行うアプローチ部と、着地、減速、停止までを行うランディング部の2つの部分を具備している。図1ではアプローチ部はアプローチ部110として表わされており、ランディング部は、テーブル部120、ランディングスロープ部130、ランディング下部140、減速部150、ストッパー160を備えた構成として表わされている。なお、階段、照明、送風機などの諸設備は図示を省略している。
まず、アプローチ部110を説明する。
アプローチ部110は、助走面とカンテ(踏み切り台)を備え、助走から踏み切りまで滑らかに行うことができるよう擬似曲面を備えたものとなっている。
図2は、アプローチ部110を取り出して示した図であり、図2(a)が側面図、図2(b)が平面図となっている。
図1と図2に示すように、アプローチ部110は、大きくは、スタート用ステージ部111、アプローチスロープ部112、踏み切り部113の3つの部分を具備している。
スタート用ステージ部111は、略平面となっており、遊技者がスタートをするために立つ部分である。
アプローチスロープ部112は、助走、加速を行う部分であり、下降する擬似曲面が形成されている。
この構成例では、アプローチスロープ部112には、助走面116とサイド部115が設けられており、それぞれ表面の摩擦係数が異なるものとなっている。
助走面116は遊技者が滑走する面であり、通常のアプローチを行う場合、この助走面116を滑走して助走、加速を行う。そのため、比較的摩擦係数の少ない表面となっており、アプローチ部の長さが比較的短くても加速が付くようになっている。
一方、サイド部115は、遊技者が真っ直ぐに滑走せずにコースアウトするような曲がったコースを進む場合に、遊技者を保護するために遊技者の滑走を止める部分である。それゆえサイド部115は摩擦係数の比較的大きい表面となっており、このサイド部115に進入した遊技者のスキーが滑りにくく減速しやすいように工夫されている。なお、図示していないが、サイド部115のさらに外側は崖のような危険な状態でなく、草原や土などの斜面が設けられており、落差が小さくなっていることが好ましい。また図示しないがサイドストッパーのような強制停止させるオブジェクトを配置しても良い。
例えば、アプローチ部110の助走面116の表面は滑りやすい人工芝とし、サイド部115の表面には摩擦係数が大きく滑りにくいゴムシートのような素材を敷設しておく。
ここで、人工芝を敷設した助走面116の下にスプリンクラーを配置しておく工夫について述べる。アプローチ部の助走面116の表面が人工芝で覆われている場合、人工芝はプラスチック素材である。スキーが高速で助走面116を通過すると摩擦熱が発生し、繰り返し使用しているとその摩擦熱により人工芝が徐々に融溶するという不具合が起こる場合がある。そこで、図2(b)に示すように、スキーが滑走する助走面116において、下方から人工芝の表面に向けて水を噴き出すスプリンクラー118を配置しておき、人工芝の表面に湧水するように工夫することができる。図2(b)の例では6つのスプリンクラー118が配置された例となっている。
図3(a)はスプリンクラー118から湧水している様子を簡単に示す図である。図3(a)に示すようにスプリンクラー118から湧水しておけば、滑走中のスキー板面を水で直接冷却することができ、また、人工芝自体も冷却することができ、摩擦熱を除去することが可能となる。
一方、図3(b)は助走面の下にスプリンクラー118を配置する構成ではなく、アプローチ部110の外部にスプリンクラーを配置して横から散水する、いわゆる水撒式の外付けのスプリンクラーを採用した場合の例である。人工的な斜面を滑りやすくするために側方から水を撒くことを想定した例であるが、図3(b)に示すように、水撒式の外付けのスプリンクラーにより散水できるエリアは扇状に拡がるがうまく助走面116に集中して撒くことができない。また、側方から散水するため遊技者のスキーの下面に直接当てることができない。確かに助走面116の少なくとも一部のエリアの表面に水を散水することができ、一定の人工芝の冷却効果が得られるが、散水が届きにくい助走面116の人工芝は溶融する可能性がある。一方、図3(a)に示した助走面の下にスプリンクラー118を配置する構成ならば湧水によりスキー板の下面に直接水を当てることができ、スキー板の下面自体を冷却する効果が得られ、かつ、湧水が助走面116を集中的に流れることとなり、人工芝全体の冷却効果も高い。
次に、アプローチ部110の擬似曲面の形成について述べる。
アプローチ部110の擬似曲面は複数のプレート部材114を繋ぎ合わせることで形成している。競技用ジャンプ台の曲面に近似するようにアプローチ部110の擬似曲面を形成することが好ましい。
プレート部材114は丈夫な構造体であれば良く、素材は特に限定されないが、遊技者の滑走により生じる圧力変化に十分に耐え得る構造的強度を備えたものとなっている。構造的強度を備えたものであれば一枚の板材でも良く、フレームを金属で形成しボードを組み込んだものでも良い。このプレート部材114の表面にシートや人工芝の敷設を行う。
プレート部材114の縦幅サイズであるが、一例としては助走面116については5m以上の縦幅を持つものとする。スキー板の長さが通常は1m50cmから2m程度であるので、5mあればスキー板がプレート部材114同士のつなぎ目を2箇所以上同時に跨ぐことがなくなるからである。スキー板がプレート部材114同士のつなぎ目を跨ぐ数が0個または1個の状態であれば、スキー板は上下方向のベクトル変化が発生せず、下方への加速に集中できる。一方、スキー板がプレート部材114同士のつなぎ目を跨ぐ数が2個以上の状態であれば、下方への加速よりも上下方向のベクトル変化の割合が増加し、加速の割合が減少するからである。図2に示すように、この構成例では、スタート用ステージ部111から順に114−1、114−2、114−3、114−4、114−5の5枚が繋げられているが、114−1、114−2、114−3、114−4の長さL1、L2、L3、L4についてはたとえば各々6mとする。114−5の長さL5については長さ12mとなっている。
次に、プレート部材同士の繋ぎ合わせの角度であるが、プレート部材114同士のつなぎ目の相対角度5度以内の角度で繋ぎ合せることが好ましい。縦幅5m以上でつなぎ目の相対角度5度以内の角度で繋ぎ合せると、1mで1度以内の変化となる。発明者の長年の研究により、1mで1度以内の変化であれば競技者は角度変化をそれほど感じず滑降の加速感の方を大きく感じるものであることを突きとめた。そのため、遊技者は緩やかにカーブする曲面を助走している感覚が得られ、つなぎ目の大きなベクトル変化や凹凸を感じにくくなる。図2の例では、プレート部材114はそれぞれθ1、θ2、θ3、θ4、θ5であり、例えば順に、27度、22度、17度、12度、7度とする。プレート部材114同士のつなぎ目の相対角度はそれぞれθ1−θ2、θ2−θ3、θ3−θ4、θ4−θ5であり、この例では各々5度となっている。
なお、このプレート部材114の角度は高さを変化させれば可変となる。この各々の高さH1、H2、H3、H4、H5についてはジャッキなどで昇降可能としておけばプレート部材114の角度を可変とすることができる。
次に、踏み切り用のカンテ117について説明する。
踏み切り部113の中央帯には踏み切り用のカンテ117が設けられている。つまり、助走面116から踏み切り用のカンテ117にスムーズにつながっている。なお、踏み切り用のカンテ117の両側はコースアウト用のサイド部115が延長されており、ここでは略水平になっている。
踏み切り用のカンテ117のプレート板114は、縦幅サイズがたとえば、75cm以上1m以内のものとなっている。スキー板の長さが通常は1m50cmから2m程度であるので、その縦幅あればスキー板がプレート部材114同士のつなぎ目を2箇所以上同時に跨ぐこととなるからである。スキー板がプレート部材114同士のつなぎ目を跨ぐ数が2個以上であれば、スキー板は上方向のベクトル変化の割合が大きくなり、上方への踏み切りに集中できる。
図5は踏み切り用カンテの擬似曲面を簡単に説明する図である。図5に示すように、この構成例では、踏み切り用カンテ117の先端に向けてから順に114−6、114−7、114−8、114−9、114−10、114−11の6枚が繋げられているが、各々の長さL6、L7、L8、L9、L10、L11は、たとえば各々90cmとする。
次に、踏み切り部113におけるプレート部材同士の繋ぎ合わせの角度であるが、プレート部材114同士のつなぎ目の相対角度3度以内の角度で繋ぎ合せることが好ましい。縦幅75cm以上1m以内でつなぎ目の相対角度3度以内の角度で繋ぎ合せると、角度変化は1mで1度以上3度以内、たとえば2度とすると、1mで2度の変化となる。発明者の長年の研究により、1mで1度以上の変化であれば競技者は角度変化を比較的に感じるものであることを突きとめた。そのため角度変化が1mで1度以上3度以内であれば、遊技者は緩やかにカーブしつつ上方への踏み切りをしている感覚が得られ、かつ、つなぎ目の大きな凹凸を感じにくくなる。図5の例では、プレート部材114はそれぞれθ6、θ7、θ8、θ9、θ10、θ11であり、例えば順に、2度、4度、6度、9度、12度、15度とする。プレート部材114同士のつなぎ目の相対角度はそれぞれθ7−θ6、θ8−θ7、θ9−θ8、θ10−θ9、θ11−θ10であり、この例では各々2度から3度となっている。
このように踏み切り部113におけるスキー板が接合部分を跨ぐ数と、滑走面の角度変化の度合いを調整することにより、アプローチ部での下降滑走エリアでは直線的な加速感を感じることができ、また、アプローチ部で上昇する傾斜角が設けられている箇所では上方に向かう曲線的な角度変化を感じることができる。
なお、踏み切り部113においてもプレート部材114の角度は高さを変化させれば可変となる。この各々の高さH6、H7、H8、H9、H10、H11についてはジャッキなどで昇降可能としておけばプレート部材114の角度を可変とすることができる。
次に、アプローチ部110の助走曲面116と踏み切り用カンテ117との繋ぎ目について述べる。
図4(a)はアプローチ部110の擬似曲面において、ジャンプに向けて上昇に転じる箇所の直前のプレート部材114−5の傾斜角度θ5を5度〜10度に設定し、そのまま踏み切り用カンテ117の擬似曲面に直接繋げられている。この例では、傾斜角度θ5は7度となっている。一方、踏み切り用カンテ117の擬似曲面の最初のプレート部材114−6の傾斜角度θ6は2度であり、両者のつなぎ目の相対角度は9度となっている。発明者の鋭意研究により助走の下降ベクトル変化から踏み切りへの上昇ベクトル変化へのつなぎ目において相対角度が10度以下であれば、特に突っ掛かる感覚はなくスムーズに踏み切りへの上昇運動へスムーズに移行した感覚が得られることが分かった。ここで、図4(a)に示した擬似曲面であれば、踏み切りの上昇運動に移る直前までプレート部材114−5のθ5度の斜面による加速が得られ、減速されることなくそのままプレート部材114−6の上昇運動に移行することができる。
一方、図4(b)は、従来技術において見られるタイプであり、アプローチ部110の助走面116の擬似曲面の下端のプレート部材114−5−1と、踏み切り用カンテ117のプレート部材114−6との繋ぎ目に傾きゼロの水平帯のプレート部材114−5−2を設けるようにしたものである。この従来技術に見られるタイプでは助走面116の下降運動から踏み切り用カンテ117の上昇運動までの間に水平運動が入いるため遊技者にとり両者が明確に分かりやすいように思うが、水平帯は摩擦が発生するため、実は減速帯ともなっていた。本発明ではアプローチ部110の設置長さを短くすることも目的の一つであるため、従来技術に見られるタイプのように減速帯が存在すると、踏み切り用カンテ117の踏み切り飛び出し速度がその分小さくなってしまう。一方、図4(a)に示したように水平帯が存在しないようにすれば、踏み切り用カンテ117の上昇運動に移行する直前まで加速帯であるため、効率的に踏み切り用カンテ117の踏み切り飛び出し速度を所定の速度に高めることができる。
次に、ランディング部について説明する。
図6は、図1に示した本発明のスキージャンプ用遊戯設備100のうち、ランディング部に相当する部分を取り出して示した図である。ランディング部は、テーブル部120、ランディングスロープ部130、ランディング下部140、減速部150、ストッパー160を備えた構成となっている。図6では表面を覆っている各々のカバーシート121、131、141、151を外した図となっている。
まず、テーブル部120を説明する。図6に示すように、ランディング部の上端側は、従来技術のように水平のテーブル部は設けられておらず、緩やかな斜面となっている。従来技術のテーブル部は、スキージャンプが想定の初速度で踏み切った場合、物理的に落ちない空間であり、単に水平のテーブル部として簡単に作り、ノール部を設けてランディング部の傾斜を作り込んでいるが、いわゆる失敗ジャンプの場合、例えば、アプローチ部110で転倒してしまい、そのまま前方に落下する場合、テーブル部に直接落下する事故が有り得る。そこで、図1に示すようにテーブル部120をアプローチ部110の高さ付近まで持ち上げておき、段差を小さくし、落ちた衝撃を分散するように工夫しておく。
次に、ランディングスロープ部130について説明する。
ランディングスロープ部130は、遊戯者のランディングとその後の減速を行う箇所であり、踏み切り用カンテ117から踏み切りジャンプした遊戯者の飛行経路に沿ってランディングの衝撃を少なくし、安全に受け止めるような角度に調整されたスロープを提供する。また、ランディングスロープ部130は、ランディングした後、安全に減速できるように斜面となっており、遊戯者の飛行角度に沿ってそのまま前方に滑走できる角度が付けられている。
ランディングスロープ部130は、エアマットで出来ており、さらにエアマットの表面を保護するカバーシート131、エアマットの内部圧を維持するための送風機(図示せず)とエアマット内の空気圧を調整するためのベンチレーション132が設けられている。
エアマットの材質は、遊戯者のランディングによる衝撃を和らげて受け止める弾力性、さらに遊戯者のランディングによる衝撃で生じる空気圧変化に耐える引張強度や破断強度が必要である。また、エアマットやカバーシートを多層化して複数の素材を組み合わせても良い。そのような引張強度や破断強度があるものであれば、素材は特に限定されない。例えば、エアマット本体、カバーシートなどの素材として高強度ポリエステル繊維の帆布素材を用いることができる。
図7は、ランディングスロープ部130の内部構造を説明するため内部構造の一部を示した図である。
また、図8は、ランディングスロープ部130の内部でのランディングの衝撃を吸収するための空気の流れを説明する図である。平面図となっている。
図7および図8に示すように、ランディングスロープ部130の内部には複数の隔壁膜133が設けられている。隔壁膜133はランディングの方向、つまり前後方向に沿って設けられており、エアマットの内部を支え、さらにエアマットが上面方向へ膨出するのを防ぐ一種の壁柱のようなものとなっている。
隔壁膜133で仕切られた空間は一種の筒体137となっており、エアマット内に複数本の筒体137が連結された構造となっている。なお、筒体137の端部は開放端となっており、図7および図8のように筒体137内部の空気が出入りできるようになっている。
また、この構成例では、図7に示すように、隔壁膜133はメッシュ構造134となっており、さらに孔135が開けられた構造となっており、隔壁膜133を横方向に通過する形でも空気が移動できるようになっている。図8に示すように、大人の体重が勢い良くランディングする際の衝撃は大きく、その衝撃を和らげるためエアマット内の大量の空気が効率良く、かつ、適度な空気抵抗を伴いつつ大きく拡散することによりエアマット全体の弾力性と衝撃吸収効果を付与できるからである。発明者の鋭意研究により、隔壁膜133で仕切られた各々の筒体137の開放端からの空気の出入りに加え、図7に示すように、隔壁膜133自体をメッシュ構造134とし、さらに孔135を設けて空気が通過できるようにすれば、エアマット内の大量の空気が効率良く、かつ、適度な空気抵抗を伴いつつ大きく拡散できること分かった。
図8には遊戯者のランディングによる衝撃をエアマット全体で受け止め、その衝撃を内部の空気が大量に拡散することで吸収している様子が示されている。
図8の例では中央付近にランディングし、その衝撃が上方から加えられている。エアマット内には隔壁膜133により6本の筒体137が形成されており、その端部は前後とも開放端となっており、空気が自由に出入りできる。ランディングの衝撃が加わるとエアマットの中央付近にあった空気が一気に筒体137の前後方向に拡散し、前端、後端から噴出する。噴出した空気がエアマットの端部の空気圧を上昇させ、エアマットの前端、後端がその弾力性により膨張する。ここで、エアマットの前端及び後端ではそれ以上外方への行き場はないが、ベンチレーション132がある横方向(図中右方向)へは移動できるようになっている。一番右側の筒体137にはベンチレーション132が設けられており、エアマットの空気圧が上昇すればエアマット内の空気が外部へ放出することができるようになっている。そこで、一番右側の筒体137には他の筒体137から噴出してきた空気が流れ込み、ベンチレーション132を介して外部へ空気を放出することができるようになっている。このようにランディングに伴うエアマット内の空気圧の変動を調整することができる構造となっている。
また、図7に示したように、隔壁膜133自体は空気が通過できる構造となっているため、ランディングの衝撃が加わるとエアマットの中央付近にあった空気が隔壁膜133を通過する形で横方向や斜め方向にも拡散し、他の筒体137へ流れ出す構造となっている。一部の空気はベンチレーション132を介して外部へ放出される仕組みは上記と同様である。
このように、隔壁膜133の前後方向への空気の移動だけでなく、隔壁膜133自体を通過する横方向、斜め方向への空気の移動も可能であるため、ランディングの衝撃の吸収能力が向上している。
ランディング時の大きな衝撃を吸収した後は、遊戯者がランディングスロープ部を滑走しつつ安全に減速を開始するが、ランディング時に比べてエアマットへ印加される圧力が減少する。
ランディングスロープ部133には図示しない送風機がありエアマット内に空気を送り込んでいるので、エアマット内の空気圧は回復することができる。そのため凹んでいたエアマットが膨出して元の形に戻ることができる。
次に、ランディングの衝撃に伴うランディングスロープ部133のメンテナンス性の向上の工夫について述べる。
ランディングの衝撃などでランディングスロープ部130は破損することがある。表面のカバーシート131が破損した場合は表面から修繕することができ、比較的容易にメンテナンスすることができる。しかし、エアマット内部が破損した場合、特に、内部の隔壁膜133が破損した場合、メンテナンスがとても大変である。エアマットは長いものであり、その中に張り巡らされた隔壁膜133であるのでどの箇所が破断したかを探すだけでも大変な作業である。
図9は、隔壁膜133のメッシュ構造134の一部に、他のメッシュ構造134部分よりも切断耐力の弱い切断部136を設けた構成例を説明する図である。もし、利用者のランディングにより隔壁膜133に切断耐力を超える力が印加された場合、この切断部136において切断するように構成しておくのである。図9(a)に示すように敢えて切断しやすい箇所を設けておくことにより、大きなエアマットの中で既知の位置にある幾つかの切断部136をチェックすることにより効率的に破断箇所、劣化箇所の発見とメンテナンスを容易に行うことができるようになる。もちろん、切断部136以外の箇所において破損したりする可能性もあるが、日頃行うメンテナンスでは切断部136を中心にチェックし、定期的なフルメンテナンスなどで全体をチェックするということが可能となる。
一方、図9(b)に示すように、隔壁膜133にメッシュ構造134および孔135は設けているが切断部136を設けない構造とした場合、ランディングによる衝撃が加わるとメッシュ構造134全体に衝撃が加わり、どの箇所において切断等の不具合が発生するか予見することは難しい。そのため、結局、エアマットに張り巡らされた隔壁膜133全体をチェックすることとなる。
次に、ランディング部での利用者の滑走の減速と停止の工夫について述べる。
ランディングスロープ部130を通過した利用者は、自らのエッジングやランディングスロープ部130のカバーシート131とスキー板との摩擦力によりある程度減速しているが、図1および図6に示すように、ランディング下部140、減速部150、ストッパー160により安全に減速し、停止ができる構造となっている。
ランディング下部140は水平に近くなっており、もはや遊戯者の滑走に加速が付かないようになっている。自らのエッジングやカバーシート141とスキー板との摩擦力により減速しやすくなっている。このランディング下部140上で完全に停止する場合もあり得る。
減速部150は、さらに減速を強めるため、ランディング下部140の前方に設けられたものであり、水平近くまたは逆に緩やかな上りスロープとなっていても良い。また、減速を促すため、図6に示すように、エアマット内部の隔壁膜133の形成方向を横方向とする工夫も可能である。隔壁膜133はエアマットの内壁上面と内壁下面を結ぶように設けられており、エアマットの表面において凹凸が現れるが、エアマット内部の隔壁膜133の形成方向が横方向であれば、筒体137が水平方向となり若干の凹凸が減速部150の表面に出来る。カバーシート151にも凹凸を付ける工夫も可能である。そうすると遊戯者の滑走方向にいわゆる段々の凹凸ができるため、特に凹部の溝がスキー板の滑走に対する大きな抵抗となる。このように減速しつつある利用者のスキー板の進行方向に対して凹凸が繰り返されることにより一層の減速が可能となる。
ストッパー160は、減速部150のさらに先に設けられたものであり、ここまで滑走してしまった遊戯者の前方移動を強制的に停止させるストッパーである。たとえばエアマットの端部を上方へ折り返して形成する。
これら、ランディング下部140、減速部150、ストッパー160により安全に減速し、停止ができる構造となっている。
次に、ランディング部の水はけの工夫について述べる。スキージャンプ用遊戯設備は屋外に設置することも想定されるところ、降雨、結露、霜などにより水分がエアマット表面に付着することが考えられる。ランディングスロープ部130であれば傾斜があり水分が傾斜に沿って下方へ落下するが、ランディング下部140や減速部150付近は略水平となっており水分が溜まりやすい。特にエアマットにおいて内部で隔壁膜133と接合している箇所の表面には溝ができるため、この溝に水分が溜まりやすい。そこで、減速部150に形成される溝において右側方向または左側方向に傾斜を付けておく工夫がある。この傾斜により減速部150の表面にある水分は溝の傾斜に沿って減速部150の左側方向または右側方向に排水されることとなる。
以上、本発明のスキージャンプ用遊戯設備の構成例における好ましい実施形態を図示して説明してきたが、本発明の技術的範囲を逸脱することなく種々の変更が可能であることは理解されるであろう。
本発明のスキージャンプ用遊戯設備は、屋内または屋外に設置する人工スキージャンプ用遊戯設備などに広く適用することができる。
実施例1にかかる本発明のスキージャンプ用遊戯設備を示す図である。 アプローチ部110を取り出して示した図である。 スプリンクラー118から湧水している様子を簡単に示す図である。 本発明と従来技術のアプローチ部110と踏み切り用カンテ117との接続部分を簡単に示した図である。 図5は踏み切り用カンテの擬似曲面を簡単に説明する図である。 図1に示した本発明のスキージャンプ用遊戯設備100のうち、ランディング部に相当する部分を取り出して示した図である。 ランディングスロープ部130の内部構造を説明するため内部構造の一部を示した図である。 ランディングスロープ部130の内部でのランディングの衝撃を吸収するための空気の流れを説明する図である。 隔壁膜133のメッシュ構造134の一部に、他のメッシュ構造134部分よりも切断耐力の弱い切断部136を設けた構成例を説明する図である。 従来の特開2001−70497号公報に開示されたスキージャンプ用遊戯設備の構成例を簡単に示す図である。
100 スキージャンプ用遊戯設備
110 アプローチ部
111 スタート用ステージ部
112 アプローチスロープ部
113 踏み切り部
114 プレート部材
115 サイド部
116 助走面
117 踏み切り用カンテ
120 テーブル部
121 カバーシート
130 ランディングスロープ部
131 カバーシート
132 ベンチレーション
133 隔壁膜
134 メッシュ構造
135 孔
136 切断部
137 筒体
140 ランディング下部
141 カバーシート
150 減速部
151 カバーシート
160 ストッパー

Claims (13)

  1. 助走面とカンテを備え、助走から踏み切りまで滑らかに行うことができるよう擬似曲面を備えたアプローチ部と、
    内部に空気が充填されているエアマットと、前記エアマット内に空気を送り込む送風装置を備え、前記エアマットの少なくとも一部の表面をランディングと減速滑走する斜面に仕上げたランディング部を備え、
    前記アプローチ部の擬似曲面を、中央帯の助走面と前記助走面の両端外周に設けたサイド部に分け、前記助走面の表面の摩擦係数を前記サイド部の表面の摩擦係数よりも小さくし、遊技者の助走が前記助走面にて行われる場合には滑走しやすく、前記サイド部にコースアウトした場合には滑走を減速するように構成したことを特徴とするスキージャンプ用遊戯設備。
  2. 前記ランディング部の前記エアマットの前記斜面に仕上げた表面にカバーシートを設け、前記カバーシートを複数の素材の組み合わせとして前記斜面を覆うものとしたことを特徴とする請求項1に記載のスキージャンプ用遊戯設備。
  3. 前記ランディング部の前記エアマット内に内壁上面と内壁下面を結ぶ複数の隔壁膜を設けることにより前記エアマット内に空気圧が印加された状態でも前記斜面形状を維持せしめたことを特徴とする請求項1または2に記載のスキージャンプ用遊戯設備。
  4. 前記隔壁膜が前記ランディング部の前後の方向に沿って前記エアマット内に設けられ、前記隔壁膜で区切られた空間が筒体を形成し、その前端および後端は前記エアマット内部で開放端となっていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のスキージャンプ用遊戯設備。
  5. 前記隔壁膜の少なくとも一部に孔またはメッシュ構造が設けられており、前記エアマット内において、内部の空気が前記隔壁膜を通過して拡散することが可能であり、前記ランディングによる衝撃を前記エアマットの弾力性および前記エアマット内の空気の拡散により和らげることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のスキージャンプ用遊戯設備。
  6. 前記隔壁膜の前記孔または前記メッシュ構造の近傍に、他の隔壁膜の構造部分よりも切断耐力の弱い切断部を設けておき、利用者のランディングにより前記隔壁膜に切断耐力を超える力が印加された場合、前記切断部において切断するように構成したことを特徴とした請求項1乃至のいずれか1項に記載のスキージャンプ用遊戯設備。
  7. 前記エアマットの先端付近において前記ランディング部の左右の方向に沿って前記隔壁膜を設けたことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のスキージャンプ用遊戯設備。
  8. 前記エアマットの先端付近の前記隔壁膜との接合により前記エアマットの表面に形成される溝の少なくとも一部において右側方向または左側方向に傾斜を付け、前記エアマットの先端付近の表面に落ちた水分が前記傾斜に沿って前記エアマットの左側方向または右側方向に排水されることを特徴とした請求項1乃至のいずれか1項に記載のスキージャンプ用遊戯設備。
  9. 前記エアマットの上端付近のテーブル部およびノール分を設けず、上端付近を斜面に仕上げたことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のスキージャンプ用遊戯設備。
  10. 前記アプローチ部の助走面の表面が人工芝であり、スキーが通過するエリアに、下方から前記人工芝の表面に向けて水を噴き出すスプリンクラーを配し、滑走中のスキー板面を直接冷却することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のスキージャンプ用遊戯設備。
  11. 前記アプローチ部の擬似曲面を形成するプレート部材の縦幅およびそれら接合について、
    下降する傾斜角が設けられている箇所では、前記遊技者のスキー板全部が一枚の前記プレート部材の上に乗っているかまたは前記遊技者のスキー板が前記プレート部材の接合部分を一箇所だけ跨いでいるかのいずれかの状態となるような縦幅と繋ぎ合せ角度に調整し、
    上昇する傾斜角が設けられている箇所では、前記遊技者のスキー板が前記プレート部材の接合部分を二箇所跨いでいる状態となるような縦幅と繋ぎ合せ角度に調整したことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のスキージャンプ用遊戯設備。
  12. 前記プレート部材の縦幅およびそれらの接合が、下降する傾斜角が設けられている箇所については5m以上の縦幅のプレート部材を相対角度5度以内の角度で繋ぎ合せ、上昇する傾斜角が設けられている箇所については1m以下の縦幅のプレート部材を相対角度3度以内の角度で繋ぎあわせてジャンプ台の曲面に近似するように前記プレート部材間の接合部において傾斜角を変えて接合したものであることを特徴とする請求項11に記載のスキージャンプ用遊戯設備。
  13. 前記アプローチ部の擬似曲面において、ジャンプに向けて上昇に転じる箇所の直前の前記プレート部材の表面の傾斜角度を5度〜10度に設定することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載のスキージャンプ用遊戯設備。
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