JP2003220152A - 避難装置 - Google Patents

避難装置

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JP2003220152A
JP2003220152A JP2002021746A JP2002021746A JP2003220152A JP 2003220152 A JP2003220152 A JP 2003220152A JP 2002021746 A JP2002021746 A JP 2002021746A JP 2002021746 A JP2002021746 A JP 2002021746A JP 2003220152 A JP2003220152 A JP 2003220152A
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ZENKOKU HINAN SETSUBI KOGYOKAI
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 避難時に、エアの注入によ
りスライド部とその両側のサポート部からなるシュータ
ーを展張させて、人が滑り降りて避難できるようにした
避難装置において、従来の円筒形状のサポート部を有す
るシューターでは充分な高さを確保するためにはシュー
ター全体の幅を広くする必要があり、窓又は扉等の狭い
場所に避難装置を設置することが困難であった。 【解決手段】 避難時に、エアの注入により
スライド部2とその両側のサポート部3からなるシュー
ター1を展張させて、人が滑り降りて避難できるように
した避難装置において、スライド部2の両側に、該スラ
イド部に対して起立した断面略楕円形状に展張するサポ
ート部3を設けてなる避難装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、避難時にエアの注
入によりシューターを展張させて人が滑り降りて避難で
きるようにした避難装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、低層階の建築物や乗り物からの避
難時にエアの注入によりシューターを展張させて、人が
滑り降りて避難できるようにした避難装置は、特開平9
−201423明細書に記載のように、滑降部の両側に
断面円形状のサポート部を設けたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、シューターの
サポート部は、転落防止の安全性確保のために、充分な
高さが必要であり、従来の円筒形状のサポート部では充
分な高さを確保するためにはシューター全体の幅を広く
する必要があり、窓又は扉等の狭い場所に避難装置を設
置することが困難であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記課
題を解決するために、避難時に、エアの注入により滑降
部とその両側のサポート部からなるシューターを展張さ
せて、人が滑り降りて避難できるようにした避難装置に
おいて、滑降部の両側に、該滑降部に対して起立した断
面略楕円形状に展張するサポート部を設けてなる避難装
置を提供するものである。
【0005】本発明によれば、サポート部が滑降部に対
して起立した断面略楕円形状に展張するから、サポート
部の高さを充分に確保することができ、且つ、シュータ
ー全体の幅を小さくすることができ、幅の狭い場所にも
避難装置を設置することができると共に、断面略楕円形
状により上下方向の強度が向上してシューターの屈曲や
弛みを防ぐことができ、更に、断面円形状のサポート部
と同じ寸法の材料によって、同じ高さを有するサポート
部を遥かに小さい体積で形成することができるから、エ
ア注入による展張をそれだけ迅速に行うことができる。
【0006】また、本発明は、請求項2に記載の通り、
前記サポート部内に横スペーサーを設けて、前記サポー
ト部が横スペーサーにより断面略楕円形状に展張するよ
うにしてなる請求項1に記載の避難装置を提供するもの
である。本発明によれば、サポート部内に設けた横スペ
ーサーにより、横方向への膨らみを規制してサポート部
を断面略楕円形状に展張することができる。
【0007】また、本発明は、請求項3に記載の通り、
前記横スペーサーに複数の流通孔を設けて、該流通孔を
通ってエアの注入を行うようにした請求項1又は2に記
載の避難装置を提供するものである。本発明によれば、
横スペーサーに設けた複数の流通孔を通ってエアの流入
を行うから、サポート部に同時に短時間にエアを注入す
ることができる。
【0008】また、本発明は、請求項4に記載の通り、
前記サポート部の断面略楕円形状の短径と長径の比が
1:1.2〜1:4である請求項1乃至3のいずれかに
記載の避難装置を提供するものである。本発明によれ
ば、サポート部の高さを充分に確保できると共に、シュ
ーター全体の幅を狭くすることができる。
【0009】また、本発明は、請求項5に記載の通り、
前記断面略楕円形状が、略楕円形、略長円形、略凹凸柱
状形又は略卵形である請求項1乃至4のいずれかに記載
の避難装置を提供するものである。本発明によれば、サ
ポート部の断面略楕円形状が、略楕円形、略長円形、略
凹凸柱状形又は略卵形であるから、サポート部の高さを
充分に確保し、且つシューター全体の幅を狭くすること
ができ、幅の狭い場所にも避難装置を設置することがで
きる。
【0010】また、本発明は、請求項6に記載の通り、
前記サポート部の上部を滑降部に相対して折り畳み可能
且つエア注入により膨張可能な補強中空部材により連結
してなる請求項1乃至5のいずれかに記載の避難装置を
提供するものである。本発明によれば、サポート部の上
部を補強中空部材により滑降部に相対して連結すること
により、サポート部の上部の開閉角度を一定に保持する
ことができ、且つ、滑降部に相対してサポート部の上部
に覆いを設けた場合にその垂れ下がりを防止することが
できる。
【0011】また、本発明は、請求項7に記載のよう
に、サポート部と補強中空部材とを通気孔により通気可
能に連結してなる請求項6に記載の避難装置を提供する
ものである。本発明によれば、折り畳み可能且つ膨張可
能な補強中空部材を、通気孔によってサポート部と同時
に膨張することができ、且つ、使用後には同時に空気を
抜いて折り畳むことができる。
【0012】また、本発明は、請求項8に記載のよう
に、両側のサポート部を補強中空部材を介して空気連通
可能に連結してなる請求項7に記載の避難装置を提供す
るものである。本発明によれば、補強中空部材を介して
空気連通可能に連結してなる両側のサポート部の空気圧
を均一に保持することができるから、サポート部の安定
性を増強することができる。
【0013】また、本発明は、請求項9に記載のよう
に、上下2枚のシートからなる滑降部を前記サポート部
の側面下部に折り畳み可能且つ膨張可能に設けると共
に、滑降部内に該滑降部の長手方向に沿って縦スペーサ
ーを設け、前記滑降部が縦スペーサにより滑降溝を形成
して展張するようにした請求項1乃至8のいずれかに記
載の避難装置を提供するものである。
【0014】本発明によれば、滑降部内に長手方向に沿
って設けた縦スペーサーにより、膨張した滑降部を強化
し安定した形状に維持することができると共に、滑降部
が縦スペーサにより滑降溝を形成して展張するから、滑
降する者の滑降方向を一定に安定させることができる。
【0015】また、本発明は、請求項10に記載のよう
に、上下2枚のシート間の中空部と前記サポート部の側
面中空部との間に連通孔を設け、連通孔を介して、サポ
ート部と滑降部に同時にエアを注入するようにした請求
項9に記載の避難装置を提供するものである。本発明に
よれば、サポート部と滑降部に同時にエアを注入するこ
とができるから、シューターに短時間でエアを注入する
ことができると共に、1箇所又は少数箇所のエア注入装
置によりシューター全体にエアを注入することができ
る。
【0016】また、本発明は、請求項11に記載の通
り、前記縦スペーサーに複数の流通孔を設けて、該流通
孔を通ってエアの注入を行うようにした請求項9又は1
0に記載の避難装置を提供するものである。本発明によ
れば、縦スペーサーに設けた複数の流通孔を通ってエア
の注入を行うから、滑降部に同時に短時間にエアを注入
することができる。
【0017】また本発明は、請求項12に記載の通り、
前記滑降部の滑降面に柔軟な布を添設してなる請求項1
乃至11のいずれかに記載の避難装置を提供するもので
ある。本発明によれば、添設した布により滑降面を保護
し、誤って滑降面を傷つけ滑降部が破れたりするのを防
止すると共に、滑降者を保護し、その円滑、安全な滑降
を容易にすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図示する実
施例に基づいて説明する。図1及び図2に示す実施例に
おいて、本発明に係る避難装置は、滑降部2とその両側
のサポート部3を有するシューター1からなる。2aは
下端クッション部である。
【0019】シューター1は、ポリエステル系合成繊
維、合成ゴム等の折り畳み可能な柔軟性のある材質から
なり、平常時は折り畳んで格納しておくことができる。
避難装置には、図示しないが上端部にエア注入装置が設
けてあり、避難時にエア注入装置を作動させるとシュー
ター1及び滑降部2が展張して断面凹字状の滑り台状に
なり、人が滑り降りて避難できるように構成してある。
【0020】エア注入装置は、公知のものを使用可能で
あり、センサー又は警報装置に連動して作動し、自動的
にシューター1を展張するようにすることもでき、ま
た、レバー又はスイッチ等の手動によりエア注入装置を
作動させて展張するようにすることも可能である。サポ
ート部3は、図2に示すように、平板状の滑降部2の両
側に、滑降部2に対して起立した断面略楕円形状に縦長
形状に展張するように設けてある。
【0021】図示の実施例のように、サポート部3の断
面を略楕円形状にすることにより、サポート部3の高さ
を充分に確保しつつシューター1全体の幅を小さくする
ことができる。例えば、滑降部2の幅が50cm、サポ
ート部3の高さが60cmの場合、サポート部3の形状
が断面円形状ではシューター1全体の幅が170cmと
なり、170cmより幅の狭い場所への設置が困難であ
る。
【0022】これに対し、サポート部3の断面略楕円形
状の短径と長径の比を1:1.2〜1:4にすると、高
さ60cmの場合に横幅は15cm〜50cmになるか
ら、シューター1全体の幅を略80cm〜150cmに
することができ、ドアや窓等の狭い場所に設置すること
も可能である。
【0023】また、例えば、サポート部3の材料の寸法
を直径60cmの断面円形状と同じ寸法にして図2又は
図4に記載のような幅30cmの長円形状にすると、サ
ポート部3の高さを約77cmにでき、同じ寸法の材料
でサポート部3の高さを高くして安全性を高めることが
できる。従って、従来は外が見えることを防ぐために、
大円形サポート部の上に更に小円形のサポート部を重ね
て2段にサポート部を設けていたが、その2段目を設け
る必要がなくなる。
【0024】また、サポート部3を長円形状のようにほ
ぼ楕円形断面にすることにより、上下方向の強度が向上
するからシューター1が屈曲したり弛むことを防止で
き、人が滑り降りる毎に上下に揺れないから安全に避難
することができる。更に、上記比較例の場合、直径60
cmの円形の断面積は2827平方cmであり、幅30
cmで高さ77cmの長円形の断面積は2116平方c
mであるから、サポート部3を断面長円形状にすること
により、体積を約25%減少することができ、少ないエ
ア注入量により展張をそれだけ迅速に行うことができ
る。
【0025】このように、同一寸法で断面を略楕円形状
にすることによって、断面円形状より遥かに内部空間を
小さくでき、それだけ瞬時にシューターを展張すること
が可能になる。サポート部3の断面略楕円形状は、図2
に示す実施例のように向かい合う上下の円弧部分を左右
の直線部分で結んでなる長円形状に限らず、楕円形状、
又は図3の(a)(b)に示すように上部が広くて下部
が狭い卵形、下部が広くて上部が狭い卵形、又は、図6
に記載の凹凸柱状形とすることも可能である。
【0026】また、図2の実施例の場合、サポート部3
は、内部に複数の横スペーサー4を設けて、横スペーサ
ー4によりサポート部3の横方向の膨らみを規制して、
横スペーサー4に挟まれた中空部6を断面ほぼ四角形状
に展張し、両端の中空部7を断面円弧状に展張するよう
に構成してある。この場合、横スペーサー4は柔軟な布
状又は網状の部材からなり、サポート部3内に最少でも
上下に2枚設ける必要がある。また、両端の中空部7が
断面半円形状以下の円弧状に展張するように、横スペー
サー4を設けることが、シューター1全体の幅を狭くす
る上で好ましい。なお、サポート部3内に横スペーサー
4を1枚だけ設けることも可能であり、この場合は、断
面達磨形状若しくはピーナッツ形状になる。
【0027】横スペーサー4は、図4に示す実施例の場
合、サポート部3の長手方向の全体にわたって設けてあ
り、横スペーサー4に複数の流通孔5を設けて、流通孔
5を通ってサポート部3の全体にエアの注入を行うこと
ができるように構成してある。また、流通孔5に代えて
横スペーサー4を網状にしたり、サポート部3の長手方
向に所定間隔を空けて設けることも可能であり、上下方
向、斜め方向、屈曲状、又は迷路状に設けることも可能
である。 なお、間隔を空ける場合には、流通孔5を設
ける必要はないことは勿論である。
【0028】次いで、滑降部2は、図2に示すように、
上下2枚のシート8からなり、サポート部3の内側面下
部に設けてある。図2の実施例の場合、シート8間の中
空部9には、サポート部3の側面中空部6に連通する連
通孔10を設けて、滑降部2とサポート部3に同時にエ
アを注入するように構成してある。この場合、滑降部2
の中空部9とサポート部3の中空部6を直接に連結する
ことにより、構造が簡素化できると共に、短時間にエア
を注入することができる。
【0029】また、実施例の場合、滑降部2内に縦スペ
ーサー11を設けて、滑降部2が平板状に展張するよう
にしてある。縦スペーサー11は、図4に示す横スペー
サー4と同様に、滑降部2の長手方向の全体にわたって
設けることができ、縦スペーサー11に複数の流通孔1
2を設けて、流通孔12を通ってエアの注入を行うよう
に構成することができる。
【0030】また、図5又は図6に記載の実施例の場
合、滑降部2は両側のサポート部3とは空気的には連通
せず、サポート部3とは独立にエアを注入して膨張する
ように構成してあり、滑降部2内には、縦スペーサー1
1を設けて、滑降部2がほぼ平板状に展張するように構
成してある。この実施例の場合、滑降部2内に該滑降部
2の長手方向に沿って設けた縦スペーサー11が、前記
滑降部2に滑降溝13を形成して平板状に展張するよう
に構成してあり、これによって、膨張した滑降部2を強
化し平板状に安定した形状に維持することができると共
に、滑降部2に縦スペーサ11により形成した滑降溝1
3が、滑降する者の滑降方向を一定に安定させることが
できる。
【0031】また、図では省略したが、前記滑降部2の
滑降面に柔軟な布を添設することによって、添設した布
により滑降面を保護し、誤って滑降面を傷つけ滑降部2
が破れたりするのを防止することができると共に、滑降
者を保護し、その円滑、安全な滑降を容易にすることが
できるように構成することができる。
【0032】また、図5及び図6に記載の実施例の場
合、前記サポート部3の上部には、滑降部2の滑走面に
相対して折り畳み可能且つ膨張可能な補強中空部材14
が設けてあり、サポート部3の上部を連結してシュータ
ー1のサポート部3が断面形状においてV字状に開いた
り、ハの字状に閉じたりすることなく、ほぼ凹字状にな
るように、開閉角度を一定に保持することができるよう
に連結してある。
【0033】また、折り畳み可能且つ膨張可能な補強中
空部材14は、仮に滑降者が接触したとしても、柔軟で
安全性が高く、また、相当の太さに構成することによ
り、滑降者の手や腕や首等が引っ掛からないようにする
ことができる。この補強中空部材14は、エアの注入に
よりパイプ状に膨張してサポート部3の上部を補強する
ものであるから、サポート部3とは独立にエアの注入が
できる構成にすることも可能であり、また、その場合
は、補強中空部材14を斜めにV字状やS字状にジグザ
グに連続する構造にすることも可能であり、種々の構造
が採用可能である。
【0034】実施例の場合は、図6に記載のように、サ
ポート部3と補強中空部材14との連結部に通気孔15
を設けて、サポート部3と補強中空部材14とを通気孔
15により通気可能に連結して、サポート部3と同時に
膨張することができ、且つ、使用後には同時に空気を抜
いて折り畳むことができるように構成してある。また、
両側のサポート部3を補強中空部材14を介して通気孔
15により空気連通可能に連結することによって、補強
中空部材14を介して両側のサポート部3の空気圧を均
一に保持することができ、これによってサポート部3の
強度的な安定性を増強することができる。
【0035】また、滑降部2に相対してサポート部3の
上部に覆いを設けた場合には、補強中空部材14により
その垂れ下がりを防止することができる。なお、図6に
記載の実施例の場合、サポート部3は、内部に複数の横
スペーサー4を設けて、横スペーサー4によりサポート
部3の全体としての横方向の膨らみを規制して、横スペ
ーサー4に挟まれた中空部6及び両端の中空部7をほぼ
断面円状に展張し、全体として凹凸のある柱状断面にな
るように構成してある。この場合、サポート部3は、長
手方向には中空円柱が縦に連なり、その側面が凹凸状を
なす構造となり、強度的に安定した構造とすることがで
きる。
【0036】なお、この実施例の場合も、横スペーサー
4は、図4に示す実施例の場合と同様に、サポート部3
の長手方向の全体にわたって設けてあり、横スペーサー
4に複数の流通孔5を設けて、流通孔5を通ってサポー
ト部3の全体にエアの注入を行うことができるように構
成してある。また、流通孔5に代えて横スペーサー4を
網状にしたり、サポート部3の長手方向に所定間隔を空
けて設けることも可能であり、上下方向、斜め方向、屈
曲状、又は迷路状に設けることも可能である。
【0037】
【発明の効果】以上の通り、本発明に係る避難装置によ
れば、避難時に、エアの注入により滑降部とその両側の
サポート部からなるシューターを展張させて、人が滑り
降りて避難できるようにした避難装置において、滑降部
の両側に、該滑降部に対して起立した断面略楕円形状に
展張するサポート部を設けてなる構成を有することによ
り、サポート部が滑降部に対して起立した断面略楕円形
状に展張するから、サポート部の高さを充分に確保し、
且つシューター全体の幅を小さくすることができ、幅の
狭い場所にも避難装置を設置することができると共に、
断面略楕円形状により上下方向の強度が向上してシュー
ターの屈曲や弛みを防ぐことができ、更に、断面円形状
のサポート部と同じ寸法の材料により、同じ高さのサポ
ート部を遥かに小さい体積で形成することができるか
ら、エア注入による展張をそれだけ迅速に行うことがで
きる効果がある。
【0038】また、本発明は、請求項2に記載の通り、
前記サポート部内に横スペーサーを設けて、前記サポー
ト部が横スペーサーにより断面略楕円形状に展張するよ
うにしてなる請求項1に記載の構成を有することによ
り、サポート部内に設けた横スペーサーによって、横方
向への膨らみを規制してサポート部を確実に断面略楕円
形状に展張することができる効果がある。
【0039】また、本発明は、請求項3に記載の通り、
前記横スペーサーに複数の流通孔を設けて、該流通孔を
通ってエアの注入を行うようにした請求項1又は2に記
載の構成を有することにより、横スペーサーに設けた複
数の流通孔を通ってエアの注入を行うことができるか
ら、サポート部全体に短時間にエアを注入することがで
きる効果がある。
【0040】また、本発明は、請求項4に記載の通り、
前記サポート部の断面略楕円形状の短径と長径の比が
1:1.2〜1:4である請求項1乃至3のいずれかに
記載の構成を有することにより、サポート部の高さを充
分に確保できると共に、シューター全体の幅を狭くする
ことができる効果がある。
【0041】また、本発明は、請求項5に記載の通り、
前記断面略楕円形状が、略楕円形、略長円形、略凹凸柱
状形又は略卵形である請求項1乃至4のいずれかに記載
の構成を有することにより、サポート部の断面略楕円形
状が、略楕円形、略長円形、略凹凸柱状形又は略卵形で
あるから、サポート部の高さを充分に確保しつつシュー
ター全体の幅を狭くすることができ、幅の狭い場所にも
避難装置を設置することができる効果がある。
【0042】また、本発明は、請求項6に記載の通り、
前記サポート部の上部を滑降部に相対して折り畳み可能
且つエア注入により膨張可能な補強中空部材により連結
してなる請求項1乃至5のいずれかに記載の構成を有す
ることにより、サポート部の上部を補強中空部材により
滑降部に相対して連結することにより、サポート部の上
部の開閉角度を一定に保持することができ、且つ、滑降
部に相対してサポート部の上部に覆いを設けた場合にそ
の垂れ下がりを防止することができる効果がある。
【0043】また、本発明は、請求項7に記載のよう
に、サポート部と補強中空部材とを通気孔により通気可
能に連結してなる請求項6に記載の構成を有することに
より、折り畳み可能且つ膨張可能な補強中空部材を、通
気孔によってサポート部と同時に膨張することができ、
且つ、使用後には同時に空気を抜いて折り畳むことがで
きる効果がある。
【0044】また、本発明は、請求項8に記載のよう
に、両側のサポート部を補強中空部材を介して空気連通
可能に連結してなる請求項7に記載の構成を有すること
により、補強中空部材を介して空気連通可能に連結して
なる両側のサポート部の空気圧を均一に保持することが
できるから、サポート部の安定性を増強することができ
る効果がある。
【0045】また、本発明は、請求項9に記載のよう
に、上下2枚のシートからなる滑降部を前記サポート部
の側面下部に折り畳み可能且つ膨張可能に設けると共
に、滑降部内に該滑降部の長手方向に沿って縦スペーサ
ーを設け、前記滑降部が縦スペーサにより滑降溝を形成
して平板状に展張するようにした請求項1乃至8のいず
れかに記載の構成を有することにより、滑降部内に長手
方向に沿って設けた縦スペーサーにより、膨張した滑降
部を強化し平板状に安定した形状に維持することができ
ると共に、滑降部が縦スペーサにより滑降溝を形成して
平板状に展張するから、滑降する者の滑降方向を一定に
安定させることができる効果がある。
【0046】また、本発明は、請求項10に記載のよう
に、上下2枚のシート間の中空部と前記サポート部の側
面中空部との間に連通孔を設け、連通孔を介して、サポ
ート部と滑降部に同時にエアを注入するようにした請求
項9に記載の構成を有することにより、サポート部と滑
降部に同時にエアを注入することができるから、シュー
ターに短時間でエアを注入することができると共に、1
箇所又は少数箇所のエア注入装置によりシューター全体
にエアを注入することができる効果がある。
【0047】また、本発明は、請求項11に記載の通
り、前記縦スペーサーに複数の流通孔を設けて、該流通
孔を通ってエアの注入を行うようにした請求項9又は1
0に記載の構成を有することにより、縦スペーサーに設
けた複数の流通孔を通ってエアの注入を行うから、滑降
部に同時に短時間にエアを注入することができる効果が
ある。
【0048】また本発明は、請求項12に記載の通り、
前記滑降部の滑降面に柔軟な布を添設してなる請求項1
乃至11のいずれかに記載の構成を有することにより、
添設した布により滑降面を保護し、誤って滑降面を傷つ
け滑降部が破れたりするのを防止すると共に、滑降者を
保護し、その円滑、安全な滑降を容易にすることができ
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明避難装置の一実施例の要部を示す概略
斜視図
【図2】 その一実施例の一部縦断正面図
【図3】 他の実施例の一部縦断正面図
【図4】 その他の実施例の要部を示す一部縦断概略斜
視図
【図5】 本発明避難装置の他の実施例の要部を示す概
略斜視図
【図6】 その他の実施例の一部縦断正面図
【符号の説明】
1 シューター 2 滑降部 3 サポート部 4 横スペーサー 5 流通孔 6 中空部 7 中空部 8 シート 9 中空部 10 連通孔 11 縦スペーサー 12 流通孔 13 滑降溝 14 補強中空部材 15 通気孔

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 避難時に、エアの注入により
    滑降部とその両側のサポート部からなるシューターを展
    張させて、人が滑り降りて避難できるようにした避難装
    置において、滑降部の両側に、該滑降部に対して起立し
    た断面略楕円形状に展張するサポート部を設けてなる避
    難装置。
  2. 【請求項2】 前記サポート部内に横スペー
    サーを設けて、前記サポート部が横スペーサーにより断
    面略楕円形状に展張するようにしてなる請求項1に記載
    の避難装置。
  3. 【請求項3】 前記横スペーサーに複数の流
    通孔を設けて、該流通孔を通ってエアの注入を行うよう
    にした請求項1又は2に記載の避難装置。
  4. 【請求項4】 前記サポート部の断面略楕円
    形状の短径と長径の比が1:1.2〜1:4である請求
    項1乃至3のいずれかに記載の避難装置。
  5. 【請求項5】 前記断面略楕円形状が、略楕
    円形、略長円形、略凹凸柱状形又は略卵形である請求項
    1乃至4のいずれかに記載の避難装置。
  6. 【請求項6】 前記サポート部の上部を滑降
    部に相対して折り畳み可能且つエア注入により膨張可能
    な補強中空部材により連結してなる請求項1乃至5のい
    ずれかに記載の避難装置。
  7. 【請求項7】 サポート部と補強中空部材と
    を通気孔により通気可能に連結してなる請求項6に記載
    の避難装置。
  8. 【請求項8】 両側のサポート部を補強中空
    部材を介して空気連通可能に連結してなる請求項7に記
    載の避難装置。
  9. 【請求項9】 上下2枚のシートからなる滑
    降部を前記サポート部の側面下部に折り畳み可能且つ膨
    張可能に設けると共に、滑降部内に該滑降部の長手方向
    に沿って縦スペーサーを設け、前記滑降部が縦スペーサ
    により滑降溝を形成して展張するようにした請求項1乃
    至8のいずれかに記載の避難装置。
  10. 【請求項10】 上下2枚のシート間の中空部
    と前記サポート部の側面中空部との間に連通孔を設け、
    連通孔を介して、サポート部と滑降部に同時にエアを注
    入するようにした請求項9に記載の避難装置。
  11. 【請求項11】 前記縦スペーサーに複数の流
    通孔を設けて、該流通孔を通ってエアの注入を行うよう
    にした請求項9又は10に記載の避難装置。
  12. 【請求項12】 前記滑降部の滑降面に柔軟な
    布を添設してなる請求項1乃至11のいずれかに記載の
    避難装置。
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KR101271178B1 (ko) 2011-01-26 2013-06-04 김인호 비상 탈출 시스템
JP5943225B2 (ja) * 2013-06-03 2016-06-29 株式会社レスポンスエンジニア スキージャンプ用遊戯設備

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