JP5942857B2 - アミノ化合物の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明はポリアミンとアルケニル化合物との付加反応によるアミノ化合物の製造方法に関し、特に、臭気を発することが無く、安定してアミノ化合物を供給できるアミノ化合物の製造方法に関するものである。
ポリアミンとアルケニル化合物との付加反応により得られるアミノ化合物は、未反応ポリアミン含有量が比較的低く低粘度であることから、該アミノ化合物を含むエポキシ樹脂硬化剤を用いたエポキシ樹脂組成物は良好な硬化物性能を与えることができる。
該アミノ化合物は、ポリアミンとアルケニル化合物との付加反応により得られ、公知の方法により製造できる(特許文献1参照)。この製造方法において、触媒にはアルカリ金属、アルカリ金属アミド、アルキル化アルカリ金属が用いられている。
しかしながら、ポリアミンとアルケニル化合物の付加反応によるアミノ化合物の製造で使用される触媒では、例えばアルカリ金属であるナトリウムは反応性が極めて大きく、空気中の微量の水分と急激に反応するため、その取扱いには注意が必要である。一方リチウムは大気中での取り扱い時に水との反応性はナトリウムと比較して穏やかであるものの、窒素との反応性を有するため取扱いの際にはアルゴンガスやヘリウムガスを必要とする(非特許文献1参照)。
また、アルカリ金属アミドとしてリチウムアミドを触媒として使用した場合には、空気中での取り扱いは比較的容易であるものの、反応終了後に触媒を除去容易な塩や水酸化物に変える際にアンモニアガスが発生する。アンモニアガスは臭気を有するため臭気を低減するために設備が必要という問題点を有している。
特開2002−161076号公報
日本化学会編 新実験化学講座8 無機化合物の合成I 丸善株式会社 1976年
本発明が解決しようとする課題は、ポリアミンとアルケニル化合物との付加反応によるアミノ化合物の製造にあたり、臭気を発することが無く、安定してアミノ化合物を供給できるアミノ化合物の製造方法を提供することにある。
本発明者らは、前記したような問題点を解決すべく鋭意検討した結果、ポリアミンとアルケニル化合物との付加反応によるアミノ化合物の製造にあたり、水素化アルカリ金属化合物の存在下でポリアミンとアルケニル化合物を付加反応させることによりアミノ化合物を製造できることを見出し、発明を完成させるに至った。
即ち、本発明は、ポリアミンとアルケニル化合物との付加反応によるアミノ化合物の製造方法において、水素化アルカリ金属化合物の存在下でポリアミンとアルケニル化合物との付加反応を行うことを特徴とするアミノ化合物の製造方法を提供するものである。
本発明によればポリアミンとアルケニル化合物との付加反応によるアミノ化合物の製造において、水素化アルカリ金属化合物の存在下でポリアミンとアルケニル化合物との付加反応を行うことにより、臭気を発することが無く、目的のアミノ化合物を安定して得られる。
本発明で使用されるポリアミンは、例えば、下記式(1)で示されるポリアミン、式(2)で示されるポリアミン、分子内の炭素数が9以上で、分子内のアミノ基数が2以上であり、かつ該アミノ基に由来する活性水素数が3以上である環状脂肪族ポリアミン、ポリオキシアルキレンポリアミンなどが挙げられる。
2N−CH2−A−CH2−NH2 (1)
(式中、Aはフェニレン基またはシクロヘキシレン基を示し、置換基を有していても良く、置換基としては、炭素数1〜3のアルキル基、ハロゲン原子等が挙げられる。)

2N−(CH2CH2NH)n−H (2)
(式中、nは1〜5の整数である。)
本発明で使用される式(1)で示されるポリアミンとしては、例えば、オルソキシリレンジアミン、メタキシリレンジアミン、パラキシリレンジアミン、1,2−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンなどが挙げられ、メタキシリレンジアミン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンが好ましい。
本発明で使用される式(2)で示されるポリアミンとしては、例えば、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミンなどが挙げられ、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミンが好ましい。nは2〜3であると好ましい。
本発明で使用される、分子内の炭素数が9以上で、分子内のアミノ基数が2以上であり、かつ該アミノ基に由来する活性水素数が3以上である環状脂肪族ポリアミンとしては、例えば、メンセンジアミン、イソホロンジアミン、ジアミノジシクロヘキシルメタン、ビス(4−アミノ−3−メチルシクロヘキシル)メタン、N−アミノメチルピペラジン、ノルボルナンジアミンなどが挙げられ、イソホロンジアミン、ノルボルナンジアミンが好ましい。
本発明で使用されるポリオキシアルキレンポリアミンとしては、例えば、ポリオキシエチレンジアミン、ポリオキシプロピレンジアミン、ポリオキシテトラメチレンジアミン、ポリ(オキシエチレン−オキシプロピレン)ジアミン等のポリオキシアルキレンジアミン、あるいはポリオキシエチレントリアミン、ポリオキシプロピレントリアミンなどが挙げられ、ポリオキシエチレンジアミン、ポリオキシプロピレンジアミン、ポリオキシプロピレントリアミンが好ましい。
本発明で使用されるアルケニル化合物としては、特に限定されないが、炭素数が2〜10であるものが好ましい。例えば、エチレン、プロピレン、ブテン、ペンテン、ヘキセン、ヘプテン、オクテン、ノネン、デセン、イソブチレン、2−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、2−メチル−2−ブテン、2,3−ジメチル−2−ブテン、シクロヘキセン、シクロヘキサジエン、スチレン、ジビニルベンゼンなどが挙げられる。
また、アルケニル化合物としては、芳香族アルケニル化合物が好ましく、スチレン、ジビニルベンゼンなどが挙げられる。
本発明においてアミノ化合物は、水素化アルカリ金属化合物の存在下でポリアミンとアルケニル化合物との付加反応を行うことにより得ることができる。
本発明においてアミノ化合物を合成する際には、触媒として水素化アルカリ金属化合物を使用する。
水素化アルカリ金属化合物としては、例えば、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムなどが挙げられる。この中でも特に水素化リチウムが好適に用いられる。
本発明において、水素化アルカリ金属化合物は触媒活性を持つ他の物質と混合して使用することができる。触媒活性を持つ他の物質としては、例えば、アルカリ金属、アルカリ金属アミド、アルキル化アルカリ金属などが挙げられる。
アルカリ金属としては、例えば、金属リチウム、金属ナトリウム、金属カリウムなどが挙げられ、アルカリ金属アミドとしては、例えば、リチウムアミド、リチウムジイソピルアミド、ナトリウムアミドなどが挙げられ、アルキル化アルカリ金属としては、メチルリチウム、ブチルリチウムなどが挙げられる。
本発明において、アルケニル化合物の付加反応は、あらかじめ水素化アルカリ金属化合物とポリアミンを接触させてから、アルケニル化合物を付加反応させることが好ましい。この反応により、ポリアミンの活性水素の反応性が高くなり、アルケニル化合物への付加反応がスムーズに進行するようになる。
水素化アルカリ金属化合物とポリアミンとの反応において、水素化アルカリ金属化合物の使用量は、通常水素化アルカリ金属化合物及びポリアミンの合計量中の0.01〜3質量%であり、好ましくは0.02〜2質量%、更に好ましくは0.03〜1.0質量%である。水素化アルカリ金属化合物の使用量が、0.01質量%以上であれば、ポリアミンとアルケニル化合物の付加反応速度が良好で、3質量%以下であれば経済的に有利である。
水素化アルカリ金属化合物とポリアミンとの反応において、反応温度は通常10〜140℃であり、好ましくは50〜120℃である。反応温度が10℃以上だと、水素化アルカリ金属化合物とポリアミンとの反応が良好である。また反応温度が140℃以下であれば、経済的に有利である。
水素化アルカリ金属化合物とポリアミンとの反応において、反応時間は通常20〜360分、好ましくは30〜60分で行なう。反応時間が20分以上であれば、水素化アルカリ金属化合物とポリアミンとの反応が充分である。また360分以下であれば、経済的に有利である。
水素化アルカリ金属化合物とポリアミンを反応させた後、アルケニル化合物の付加反応は、通常50〜150℃の温度で行い、好ましくは80〜100℃で行う。50℃以上であれば、ポリアミンとアルケニル化合物の付加反応速度が良好である。また逆に150℃以下であれば、副生成物としてアルケニル化合物の重合物が生成することが抑制される。
水素化アルカリ金属化合物とポリアミンを反応させた後、アルケニル化合物は分割投与して付加反応させると好ましい。水素化アルカリ金属化合物、ポリアミン、およびアルケニル化合物を分割投与して付加反応させると、アルケニル化合物の重合物が生成することが抑制される。またアルケニル化合物の分割投与は、アルケニル化合物の重合物が生成しない範囲で、いくつに分割してもよい。分割投与して付加反応させる方法は、一般的な方法で良く、例えば、滴下漏斗を使用して分割投与して付加反応させる方法、送液ポンプを使用して分割投与して付加反応させる方法などが挙げられる。
本反応においてポリアミンに対するアルケニル化合物の反応比率は目的とするアミノ化合物の性状、性能により任意に選択することができる。例えばアミノ化合物をエポキシ樹脂の硬化に用いる場合、ポリアミンに対するアルケニル化合物との反応比率が低い場合には未反応のポリアミンが多くなり、硬化物の物性に悪影響をもたらす場合がある。一方でその比率が高い場合には、エポキシ樹脂と反応するアミノ化合物中の活性水素が少なくなる。
アルケニル化合物が付加反応に供する1つの炭素−炭素二重結合を合有する場合、ポリアミン1モルに対してアルケニル化合物の反応比率は通常0.1〜4.0モルで用いられ、好ましくは0.5〜2.0モルである。
反応終了後に得られる反応液中には、反応により生成したアミノ化合物と水素化アルカリ金属化合物が含まれる。水素化アルカリ金属化合物は、ろ過によりある程度の量は除去可能である。ろ過の場合は、塩酸、塩化水素ガス、酢酸などの酸、メタノール、エタノール等のアルコール、あるいは水等を加えて水素化アルカリ金属化合物を除去容易な塩に変えてからろ過することが可能である。例えば水を加えた場合には、水素化アルカリ金属化合物が水酸化物となり、ろ過が容易となる。
得られるアミノ化合物は、アルケニル化合物の付加反応終了後、30〜120分間、反応温度を保つことで、未反応アルケニル化合物が1質量%以下であり、性状の安定したアミノ化合物が得られる。
以下に、本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。
なお、製造したアミノ化合物の分析は、ガスクロマトグラフィー(以下、CG分析)で以下の条件で行った。
・カラム;フロンティアラボ(株)製UltraAlloy−1(長さ15m、Film厚1.5μm、内径0.5mm)、
・カラム温度;110℃/10分+10℃/分 昇温+300℃/60分
また、製造したアミノ化合物は、特許文献1(特開2002−161076号公報)同様に、NMR分析により同定、確認した。
実施例1
撹拌装置、温度計、窒素導入管、滴下漏斗、冷却管を備えた2リットルフラスコに、メタキシリレンジアミン(三菱ガス化学(株)製、MXDA(分子量136.2))817.2g(6.0モル)と水素化リチウム(メルク社製、試薬)1.0g(0.13モル)を速やかに仕込み、窒素気流下、撹拌しながら80℃に昇温した。その後、80℃で30分撹拌したのち、80℃に保ちながら、スチレン(和光純薬工業(株)製、試薬特級)625.2g(6.0モル)を2時間かけて滴下した。滴下終了後、80℃で30分保った。その後、仕込んだ水素化リチウムの10倍モル量の蒸留水23.4g(1.3モル)を滴下したのち撹拌した。この際臭気の発生は認められなかった。フラスコ内液中の沈殿物をろ過で分離後、減圧蒸留で水を留去し、アミノ化合物A 1381.7gを得た。未反応スチレン量は、0.1質量%であった。
得られたアミノ化合物AをGC分析した結果、未反応MXDAの他に、4つのピークが観測された。4つのピークを保持時間の順にピークa,b,c,dとすると、未反応MXDAおよび各ピークの面積比は、未反応MXDA:15.2%、ピークa:49.9%、ピークb:3.1%、ピークc:28.7%、ピークd:3.1%、であった。
実施例2
実施例1と同様のフラスコに、MXDA 817.2g(6.0モル)と水素化リチウム(メルク社製、試薬)1.0g(0.13モル)を23℃/湿度50%RHの空気中に1分間放置後フラスコに仕込み、窒素気流下、撹拌しながら80℃に昇温した。その後、80℃で30分撹拌したのち、80℃に保ちながら、スチレン(和光純薬工業(株)製、試薬特級)625.2g(6.0モル)を2時間かけて滴下した。滴下終了後、80℃で30分保った。その後、仕込んだ水素化リチウムの10倍モル量の蒸留水23.4g(1.3モル)を滴下したのち撹拌した。この際臭気の発生は認められなかった。フラスコ内液中の沈殿物をろ過で分離後、減圧蒸留で水を留去し、アミノ化合物B 1381.7gを得た。未反応スチレン量は、0.3質量%であった。
得られたアミノ化合物BをGC分析した結果、未反応MXDAの他に、4つのピークが観測された。4つのピークを保持時間の順にピークa,b,c,dとすると、未反応MXDAおよび各ピークの面積比は、未反応MXDA:15.4%、ピークa:51.0%、ピークb:3.0%、ピークc:27.8%、ピークd:2.8%、であった。
実施例3
実施例1と同様のフラスコに、MXDA 681.0g(5.0モル)と水素化リチウム1.1g(0.14モル)を23℃/湿度50%RHの空気中に1分間放置後フラスコに仕込み、窒素気流下、撹拌しながら80℃に昇温した。その後、80℃で30分撹拌したのち80℃に保ちながら、スチレン651.3g(6.25モル)を2.5時間かけて滴下した。滴下終了後、80℃で30分保った。その後、仕込んだ水素化リチウムの10倍モル量の蒸留水25.2g(1.4モル)を添加して撹拌した。フラスコ内液中の沈殿物をろ過で分離後、減圧蒸留で水を留去し、アミノ化合物C 1271.2gを得た。未反応スチレン量は、0.2質量%であった。
得られたアミノ化合物CをGC分析した結果、未反応MXDAの他に、4つのピークが観測された。4つのピークを保持時間の順にピークa,b,c,dとすると、未反応MXDAおよび各ピークの面積比は、未反応MXDA:9.7%、ピークa:45.3%、ピークb:3.3%、ピークc:34.8%、ピークd:6.9%、であった。
実施例4
実施例1と同様のフラスコに、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン(三菱ガス化学(株)製、1,3−BAC(分子量142.2))853.2g(6.0モル)と水素化リチウム1.0g(0.13モル)を23℃/湿度50%RHの空気中に1分間放置後フラスコに仕込み、窒素気流下、撹拌しながら80℃に昇温した。その後80℃で120分撹拌したのち80℃に保ちながら、スチレン625.2g(6.0モル)を2時間かけて滴下した。滴下終了後、80℃で60分保った。その後、仕込んだ水素化リチウムの10倍モル量の蒸留水23.4g(1.3モル)を添加して撹拌した。フラスコ内液中の沈殿物をろ過で分離後、減圧蒸留で水を留去し、アミノ化合物D 1409.7gを得た。未反応スチレン量は、0.3質量%であった。
得られたアミノ化合物DをGC分析した結果、未反応1,3−BACの他に、4つのピークが観測された。4つのピークを保持時間の順にピークa,b,c,dとすると、未反応MXDAおよび各ピークの面積比は、未反応1,3−BAC:15.1%、ピークa:54.2%、ピークb:0.7%、ピークc:28.0%、ピークd:2.0%、であった。
実施例5
実施例1と同様のフラスコに、1,3−BAC 711.0g(5.0モル)と水素化リチウム1.2g(0.15モル)を23℃/湿度50%RHの空気中に1分間放置後フラスコに仕込み、窒素気流下、撹拌しながら80℃に昇温した。その後、80℃で120分撹拌したのち、80℃に保ちながらスチレン651.3g(6.25モル)を2.5時間かけて滴下した。滴下終了後、80℃で60分保った。その後、仕込んだ水素化リチウムの10倍モル量の蒸留水27.0g(1.5モル)を添加して撹拌した。フラスコ内液中の沈殿物をろ過で分離後、減圧蒸留で水を留去し、アミノ化合物E 1307.1gを得た。未反応スチレン量は、0.2質量%であった。
得られたアミノ化合物EをGC分析した結果、未反応1,3−BACの他に、4つのピークが観測された。4つのピークを保持時間の順にピークa,b,c,dとすると、未反応MXDAおよび各ピークの面積比は、未反応1,3−BAC:9.5%、ピークa:49.4%、ピークb:1.0%、ピークc:35.2%、ピークd:4.9%、であった。
実施例6
実施例1と同様のフラスコに、ジエチレントリアミン(関東化学(株)社製、試薬特級、DETA)412.7g(4.0モル)と水素化リチウム0.9g(0.11モル)を23℃/湿度50%RHの空気中に1分間放置後フラスコに仕込み、窒素気流下、撹拌しながら80℃に昇温した。その後、80℃で30分撹拌したのち、80℃に保ちながらスチレン651.3g(6.25モル)を2時間かけて滴下した。滴下終了後、80℃で30分保った。その後、仕込んだ水素化リチウムの10倍モル量の蒸留水19.8g(1.1モル)を添加して撹拌した。フラスコ内液中の沈殿物をろ過で分離後、減圧蒸留で水を留去し、アミノ化合物F 777.1gを得た。未反応スチレン量は、0.2質量%であった。
得られたアミノ化合物FをGC分析した結果、未反応DETAの他に、3つのピークが観測された。3つのピークを保持時間の順にピークa,b,cとすると、未反応DETAおよび各ピークの面積比は、未反応MXDA:11.8%、ピークa:41.2%、ピークb:38.5%、ピークc:8.5%であった。
実施例7
実施例1と同様のフラスコに、トリエチレンテトラミン(関東化学(株)社製、試薬特級、TETA)584.8g(4.0モル)と水素化リチウム1.0g(0.13モル)を23℃/湿度50%RHの空気中に1分間放置後フラスコに仕込み、窒素気流下、撹拌しながら80℃に昇温した。その後、80℃で30分撹拌したのち80℃に保ちながら、スチレン651.3g(6.25モル)を2.5時間かけて滴下した。滴下終了後、80℃で30分保った。その後、仕込んだ水素化リチウムの10倍モル量の蒸留水23.4g(1.3モル)を添加して1時間撹拌した。フラスコ内液中の沈殿物をろ過で分離後、減圧蒸留で水を留去し、アミノ化合物G 991.2gを得た。未反応スチレン量は、0.4質量%であった。
実施例8
実施例1と同様のフラスコに、イソホロンジアミン(デグッサ社製、IPDA)681.2g(4.0モル)と水素化リチウム1.1g(0.14モル)を23℃/湿度50%RHの空気中に1分間放置後フラスコに仕込み、窒素気流下、撹拌しながら80℃に昇温した。その後、80℃で120分撹拌したのち80℃に保ちながら、スチレン416.8g(4.0モル)を2.5時間かけて滴下した。滴下終了後、80℃で120分保った。その後、仕込んだ水素化リチウムの10倍モル量の蒸留水25.2g(1.4モル)を添加して撹拌した。フラスコ内液中の沈殿物をろ過で分離後、減圧蒸留で水を留去し、アミノ化合物H 1033.6gを得た。未反応スチレン量は、0.7質量%であった。
得られたアミノ化合物HをGC分析した結果、未反応IPDAの他に、3つのピークが観測された。3つのピークを保持時間の順にピークa,b,cとすると、未反応MXDAおよび各ピークの面積比は、未反応IPDA:11.0%、ピークa:54.2%、ピークb:9.0%、ピークc:25.8%であった。
実施例9
実施例1と同様のフラスコに、ノルボルナンジアミン(三井化学(株)製、NBDA)617.2g(4.0モル)と水素化リチウム1.1g(0.14モル)を23℃/湿度50%RHの空気中に1分間放置後フラスコに仕込み、窒素気流下、撹拌しながら80℃に昇温した。その後、80℃で120分撹拌したのち80℃に保ちながら、スチレン416.8g(4.0モル)を2.5時間かけて滴下した。滴下終了後、80℃で120分保った。その後、仕込んだ水素化リチウムの10倍モル量の蒸留水25.2g(1.4モル)を添加して撹拌した。フラスコ内液中の沈殿物をろ過で分離後、減圧蒸留で水を留去し、アミノ化合物I 971.2gを得た。未反応スチレン量は、0.7質量%であった。
実施例10
実施例1と同様のフラスコに、ポリオキシプロピレンジアミン(ハンツマン・コーポレーション社製、ジェファーミンD−230(分子量230))460.0g(2.0モル)と水素化リチウム8.0g(1.0モル)を23℃/湿度50%RHの空気中に1分間放置後フラスコに仕込み、窒素気流下、撹拌しながら100℃に昇温した。その後、100℃で120分撹拌したのち100℃に保ちながら、スチレン208.4g(2.0モル)を4時間かけて滴下した。滴下終了後、100℃で120分保った。その後、仕込んだ水素化リチウムの10倍モル量の蒸留水167.7g(9.3モル)を添加して撹拌した。フラスコ内液中の沈殿物をろ過で分離後、減圧蒸留で水を留去し、アミノ化合物J 635.1gを得た。未反応スチレン量は、0.9質量%であった。
実施例11
実施例1と同様のフラスコに、ポリオキシエチレンジアミン(ハンツマン・コーポレーション社製、ジェファーミンEDR−148(分子量148))296.0g(2.0モル)と水素化リチウム0.5g(0.065モル)を23℃/湿度50%RHの空気中に1分間放置後フラスコに仕込み、窒素気流下、撹拌しながら100℃に昇温した。100℃で30分撹拌したのち100℃に保ちながら、スチレン208.4g(2.0モル)を2時間かけて滴下した。滴下終了後、100℃で30分保った。その後、仕込んだ水素化リチウムの10倍モル量の蒸留水11.7g(0.65モル)を添加して撹拌した。フラスコ内液中の沈殿物をろ過で分離後、減圧蒸留で水を留去し、アミノ化合物K 479.1gを得た。未反応スチレン量は、0.2質量%であった。
実施例12
実施例1と同様のフラスコに、ポリオキシプロピレントリアミン(ハンツマン・コーポレーション社製、ジェファーミンT−403(分子量403))806.0g(2.0モル)と水素化リチウム11.9g(1.5モル)を23℃/湿度50%RHの空気中に1分間放置後フラスコに仕込み、窒素気流下、撹拌しながら100℃に昇温した。その後、100℃で120分撹拌したのち100℃に保ちながら、スチレン312.6g(3.0モル)を6時間かけて滴下した。滴下終了後、100℃で120分保った。その後、仕込んだ水素化リチウムの10倍モル量の水270.0g(15.0モル)を添加して撹拌した。フラスコ内液中の沈殿物をろ過で分離後、減圧蒸留で水を留去し、アミノ化合物L 1052.2gを得た。未反応スチレン量は、0.9質量%であった。
比較例1
実施例1と同様のフラスコに、MXDA 817.2g(6.0モル)とリチウムアミド2.9g(0.13モル)を速やかに仕込み、窒素気流下、撹拌しながら80℃に昇温した。80℃に保ちながら、スチレン625.2g(6.0モル)を2時間かけて滴下した。滴下終了後、80℃で60分保った。その後、仕込んだリチウムアミドの10倍モル量の蒸留水23.4g(1.3モル)を添加して撹拌した。この際リチウムアミドと水の反応によるアンモニアが発生により臭気が認められた。フラスコ内液中の沈殿物をろ過で分離後、減圧蒸留で水を留去し、アミノ化合物M 1379.6gを得た。未反応スチレン量は、0.2質量%であった。
比較例2
実施例1と同様のフラスコに、MXDA 817.2g(6.0モル)とリチウムアミド2.9g(0.13モル)を23℃/湿度50%RHの空気中に1分間放置後フラスコに仕込み、窒素気流下、撹拌しながら80℃に昇温した。80℃に保ちながら、スチレン625.2g(6.0モル)を2時間かけて滴下した。滴下終了後、80℃で60分保った。その後、仕込んだリチウムアミドの10倍モル量の蒸留水23.4g(1.3モル)を添加して撹拌した。この際リチウムアミドと水の反応によるアンモニアが発生により臭気が認められた。フラスコ内液中の沈殿物をろ過で分離後、減圧蒸留で水を留去し、アミノ化合物N 1379.6gを得た。未反応スチレン量は、2.5質量%であった。
比較例3
実施例1と同様のフラスコに、MXDA 681.0g(5.0モル)とリチウムアミド3.3g(0.14モル)を23℃/湿度50%RHの空気中に1分間放置後フラスコに仕込み、窒素気流下、撹拌しながら80℃に昇温した。80℃に保ちながら、スチレン651.3g(6.25モル)を2.5時間かけて滴下した。滴下終了後、80℃で60分保った。その後、仕込んだリチウムアミドの10倍モル量の蒸留水25.2g(1.4モル)を添加して撹拌した。この際リチウムアミドと水の反応によるアンモニアが発生により臭気が認められた。フラスコ内液中の沈殿物をろ過で分離後、減圧蒸留で水を留去し、アミノ化合物O 1270.9gを得た。未反応スチレン量は、5.1質量%であった。
比較例4
実施例1と同様のフラスコに、1,3−BAC 853.2g(6.0モル)とリチウムアミド3.0g(0.13モル)を23℃/湿度50%RHの空気中に1分間放置後フラスコに仕込み、窒素気流下、撹拌しながら80℃に昇温した。80℃に保ちながら、スチレン625.2g(6.0モル)を2時間かけて滴下した。滴下終了後、80℃で120分保った。その後、仕込んだリチウムアミドの10倍モル量の蒸留水23.4g(1.3モル)を添加して撹拌した。この際リチウムアミドと水の反応によるアンモニアが発生により臭気が認められた。フラスコ内液中の沈殿物をろ過で分離後、減圧蒸留で水を留去し、アミノ化合物P 1409.3gを得た。未反応スチレン量は、5.2質量%であった。またアミノ化合物Pをメタノール100質量部に対して10質量部で混合すると、白色沈殿を生じ、スチレン重合物の生成が確認された。
比較例5
実施例1と同様のフラスコに、1,3−BAC 711.0g(5.0モル)とリチウムアミド3.4g(0.15モル)を23℃/湿度50%RHの空気中に1分間放置後フラスコに仕込み、窒素気流下、撹拌しながら80℃に昇温した。80℃に保ちながら、スチレン651.3g(6.25モル)を2.5時間かけて滴下した。滴下終了後、80℃で120分保った。その後、仕込んだリチウムアミドの10倍モル量の蒸留水27.0g(1.5モル)を添加して撹拌した。この際リチウムアミドと水の反応によるアンモニアが発生により臭気が認められた。フラスコ内液中の沈殿物をろ過で分離後、減圧蒸留で水を留去し、アミノ化合物Q 1305.8gを得た。未反応スチレン量は、5.2質量%であった。またアミノ化合物Qをメタノール100質量部に対して10質量部で混合すると、白色沈殿を生じ、スチレン重合物の生成が確認された。
比較例6
実施例1と同様のフラスコに、DETA 412.7g(4.0モル)とリチウムアミド2.5g(0.11モル)を23℃/湿度50%RHの空気中に1分間放置後フラスコに仕込み、窒素気流下、撹拌しながら80℃に昇温した。80℃に保ちながら、スチレン651.3g(6.25モル)を2.5時間かけて滴下した。滴下終了後、80℃で30分保った。その後、仕込んだリチウムアミドの10倍モル量の蒸留水19.8g(1.1モル)を添加して撹拌した。この際リチウムアミドと水の反応によるアンモニアが発生により臭気が認められた。フラスコ内液中の沈殿物をろ過で分離後、減圧蒸留で水を留去し、アミノ化合物R 777.0gを得た。未反応スチレン量は、5.1質量%であった。
比較例7
実施例1と同様のフラスコに、TETA 584.8g(4.0モル)とリチウムアミド3.0g(0.13モル)を23℃/湿度50%RHの空気中に1分間放置後フラスコに仕込み、窒素気流下、撹拌しながら80℃に昇温した。80℃に保ちながら、スチレン651.3g(6.25モル)を2.5時間かけて滴下した。滴下終了後、80℃で0.5時間保った。その後、仕込んだリチウムアミドの10倍モル量の蒸留水23.4g(1.3モル)を添加して撹拌した。この際リチウムアミドと水の反応によるアンモニアが発生により臭気が認められた。フラスコ内液中の沈殿物をろ過で分離後、減圧蒸留で水を留去し、アミノ化合物S 990gを得た。未反応スチレン量は、5.4質量%であった。
比較例8
実施例1と同様のフラスコに、IPDA 681.2g(4.0モル)とリチウムアミド3.3g(0.14モル)を23℃/湿度50%RHの空気中に1分間放置後フラスコに仕込み、窒素気流下、撹拌しながら80℃に昇温した。80℃に保ちながら、スチレン416.8g(4.0モル)を2.5時間かけて滴下した。滴下終了後、80℃で120分保った。その後、仕込んだリチウムアミドの10倍モル量の蒸留水25.2g(1.4モル)を添加して撹拌した。この際リチウムアミドと水の反応によるアンモニアが発生により臭気が認められた。フラスコ内液中の沈殿物をろ過で分離後、減圧蒸留で水を留去し、アミノ化合物T 1032.7gを得た。未反応スチレン量は、10.8質量%であった。またアミノ化合物Tをメタノール100質量部に対して10質量部で混合すると、白色沈殿を生じ、スチレン重合物の生成が確認された。
比較例9
実施例1と同様のフラスコに、NBDA 617.2g(4.0モル)とリチウムアミド3.3g(0.14モル)を23℃/湿度50%RHの空気中に1分間放置後フラスコに仕込み、窒素気流下、撹拌しながら80℃に昇温した。80℃に保ちながら、スチレン416.8g(4.0モル)を2.5時間かけて滴下した。滴下終了後、80℃で120分保った。その後、仕込んだリチウムアミドの10倍モル量の蒸留水25.2g(1.4モル)を添加して撹拌した。この際リチウムアミドと水の反応によるアンモニアが発生により臭気が認められた。フラスコ内液中の沈殿物をろ過で分離後、減圧蒸留で水を留去し、アミノ化合物U 969.3gを得た。未反応スチレン量は、10.9質量%であった。またアミノ化合物Uをメタノール100質量部に対して10質量部で混合すると、白色沈殿を生成じ、スチレン重合物の生成が確認された。
比較例10
実施例1と同様のフラスコに、ジェファーミンD−230 460.0g(2.0モル)とリチウムアミド21.3g(0.93モル)を23℃/湿度50%RHの空気中に1分間放置後フラスコに仕込み、窒素気流下、撹拌しながら100℃に昇温した。100℃に保ちながら、スチレン208.4g(2.0モル)を4時間かけて滴下した。滴下終了後、100℃で2時間保った。その後、仕込んだリチウムアミドの10倍モル量の蒸留水167.7g(9.3モル)を添加して撹拌した。この際リチウムアミドと水の反応によるアンモニアが発生により臭気が認められた。フラスコ内液中の沈殿物をろ過で分離後、減圧蒸留で水を留去し、アミノ化合物V 635.0gを得た。未反応スチレン量は、37.7質量%であった。またアミノ化合物Vをメタノール100質量部に対して10質量部で混合すると、白色沈殿を生じ、スチレン重合物の生成が確認された。
比較例11
実施例1と同様のフラスコに、ジェファーミンEDR−148 296.0g(2.0モル)とリチウムアミド1.5g(0.065モル)を23℃/湿度50%RHの空気中に1分間放置後フラスコに仕込み、窒素気流下、撹拌しながら100℃に昇温した。100℃に保ちながら、スチレン208.4g(2.0モル)を4時間かけて滴下した。滴下終了後、100℃で30分保った。その後、仕込んだリチウムアミドの10倍モル量の蒸留水11.7g(0.65モル)を添加して撹拌した。この際リチウムアミドと水の反応によるアンモニアが発生により臭気が認められた。フラスコ内液中の沈殿物をろ過で分離後、減圧蒸留で水を留去し、アミノ化合物W 478.8gを得た。未反応スチレン量は、5.9質量%であった。
比較例12
実施例1と同様のフラスコに、ジェファーミンT−403 806.0g(2.0モル)とリチウムアミド35.0g(1.5モル)を23℃/湿度50%RHの空気中に1分間放置後フラスコに仕込み、窒素気流下、撹拌しながら100℃に昇温した。100℃に保ちながら、スチレン312.6g(3.0モル)を6時間かけて滴下した。滴下終了後、100℃で120分保った。その後、仕込んだリチウムアミドの10倍モル量の水270.0g(15.0モル)を添加して撹拌した。この際リチウムアミドと水の反応によるアンモニアが発生により臭気が認められた。フラスコ内液中の沈殿物をろ過で分離後、減圧蒸留で水を留去し、アミノ化合物X 1051.5gを得た。未反応スチレン量は、39.8質量%であった。またアミノ化合物Xをメタノール100質量部に対して10質量部で混合すると、白色沈殿を生じ、スチレン重合物の生成が確認された。
上記の様に、触媒としてリチウムアミドを使用した比較例1〜12では、臭気が認められているのに対し、水素化アルカリ金属化合物を使用した実施例1〜12では、臭気が発生することはない。また、実施例2〜12に対し、比較例2〜12では、未反応スチレン量が多い。この理由は、触媒であるリチウムアミドが空気中の水分と速やかに反応し、触媒能を持たない水酸化リチウムになるためである。
本発明のアミノ化合物の製造方法によれば、臭気を発することが無く、安定してアミノ化合物を供給できるため、臭気を低減するための設備も不要であり工業的に有用である。

Claims (11)

  1. 唯一の触媒として水素化アルカリ金属化合物の存在下でポリアミンと芳香族アルケニル化合物との付加反応を行うことを特徴とするアミノ化合物の製造方法。
  2. 前記水素化アルカリ金属化合物と前記ポリアミンを接触させた後、前記芳香族アルケニル化合物を添加して付加反応させる請求項1記載のアミノ化合物の製造方法。
  3. 前記芳香族アルケニル化合物を分割投与して付加反応させる請求項1又は2記載のアミノ化合物の製造方法。
  4. 前記水素化アルカリ金属化合物の量が、前記水素化アルカリ金属化合物及び前記ポリアミンの合計量中の0.01〜3質量%である請求項1又は2記載のアミノ化合物の製造方法。
  5. 前記ポリアミンが、式(1)で示されるポリアミンである請求項1又は2記載のアミノ化合物の製造方法。
    N−CH−A−CH−NH (1)
    (式中、Aはフェニレン基またはシクロヘキシレン基を示す。)
  6. 前記ポリアミンが、式(2)で示されるポリアミンである請求項1又は2記載のアミノ化合物の製造方法。
    N−(CHCHNH)−H (2)
    (式中、nは1〜5の整数である。)
  7. 前記ポリアミンが、分子内の炭素数が9以上で、分子内のアミノ基数が2以上であり、かつ該アミノ基に由来する活性水素数が3以上である環状脂肪族ポリアミンである請求項1又は2記載のアミノ化合物の製造方法。
  8. 前記環状脂肪族ポリアミンが、メンセンジアミン、イソホロンジアミン、ジアミノジシクロヘキシルメタン、ビス(4−アミノ−3−メチルシクロヘキシル)メタン、N−アミノメチルピペラジン、又はノルボルナンジアミンである請求項7記載のアミノ化合物の製造方法。
  9. 前記ポリアミンが、ポリオキシアルキレンポリアミンである請求項1又は2記載のアミノ化合物の製造方法。
  10. 前記芳香族アルケニル化合物が、スチレン、又はジビニルベンゼンである請求項1又は2に記載のアミノ化合物の製造方法。
  11. 前記水素化アルカリ金属化合物が、水素化リチウム、水素化ナトリウム、又は水素化カリウムである請求項1又は2に記載のアミノ化合物の製造方法。
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