JP5941393B2 - コネクタハウジング内における雌端子金具の位置決め構造 - Google Patents

コネクタハウジング内における雌端子金具の位置決め構造 Download PDF

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Description

本発明は、コネクタハウジング内における雌端子金具の位置決め構造に関する。
図10は、下記特許文献1に記載された雌端子金具である。
この雌端子金具110は、金属板のプレス成形品で、接続相手となる舌片状の雄端子金具120が嵌合する先端筒状部111と、この先端筒状部111の後方に連続して設けられた導体接続部112と、この導体接続部112の後方に連続して設けられた被覆固定部113と、を備えている。
先端筒状部111は、舌片状の雄端子金具120が挿抜可能な角筒状で、筒内に、雄端子金具120を挟持するための板ばね115を備えている。板ばね115は、先端筒状部111の底壁111aに折り曲げ形成されたばね保持部116によって、保持されている。板ばね115は、先端筒状部111の上部壁111bに向かって凸に湾曲した板ばねで、先端筒状部111の上部壁111bとの間に雄端子金具120を挟持することで、先端筒状部111と雄端子金具120とを導通状態にする。
導体接続部112は、先端筒状部111の底壁111aを延長した底壁部112aの両側部に、電線130の導体部131に加締め付ける導体加締め片112bを備える。導体接続部112は、導体加締め片112bの加締め付けにより、導体部131との導通接続を果たす。
導体接続部112の幅は、先端筒状部111よりも小さい幅寸法に絞られて設定されている。従って、先端筒状部111と導体接続部112との間には、幅寸法を徐々に狭める絞り部117が存在している。
被覆固定部113は、導体接続部112の底壁部112aを延長した底壁部113aの両側部に、電線130の外被132の上に加締め付ける被覆加締め片113bを備える。被覆固定部113は、被覆加締め片113bの加締め付けにより、電線130の固定を果たす。
被覆固定部113の幅は、導体接続部112よりも大きな幅寸法に設定されている。従って、導体接続部112と被覆固定部113との間には、幅寸法を徐々に拡げる拡張部118が存在している。
導体接続部112の一対の導体加締め片112bや、被覆固定部113の一対の被覆加締め片113bは、図11及び図12に示すように、それぞれの底壁部側に凹となる湾曲形状Rに成形される。このように導体加締め片112bや被覆加締め片113bをそれぞれの底壁部側に凹となる湾曲形状Rに折り曲げて加締め付ける構造は、Fクリンプとも呼ばれる。
図13は、上記の雌端子金具110を収容したコネクタハウジング210の従来例を示している。コネクタハウジング210は、合成樹脂の射出成形品で、収容した雌端子金具110を、第1の基準位置当接部211と、第2の基準位置当接部212と、で位置決めする。
第1の基準位置当接部211は、先端筒状部111の先端に設定された第1の位置決め基準位置P1に当接することで、雌端子金具110の先端位置を位置決めする。第1の位置決め基準位置P1は、先端筒状部111の先端に突出したばね保持部116の先端面である。
第2の基準位置当接部212は、先端筒状部111の後端に設定された第2の位置決め基準位置P2に当接することで、先端筒状部111の後端位置を位置決めする。第2の位置決め基準位置P2は、先端筒状部111の上部壁111bの後端である。
図13のコネクタハウジング210は、2つの基準位置当接部211,212を雌端子金具110に当接させることによって、雌端子金具110の軸線の傾きを規制する。
図13に示す寸法L1は、第1の基準位置当接部211と第2の基準位置当接部212との間の離間距離(スパン)で、この寸法L1が大きくなるほど、雌端子金具110の傾きを抑える効力が高くなる。
特開平11−297392号公報
ところで、車載のワイヤハーネスに使用されるコネクタハウジングは、小型化や軽量化が重要課題とされている。そして、コネクタハウジングの小型化には、該コネクタハウジングが収容する雌端子金具の軸方向長さを短縮することが極めて有効である。
ところが、従来の位置決め構造の場合は、雌端子金具110の雄端子金具120の長さを短縮すると、それに伴い、2つの基準位置当接部211,212を当接させるスパン(寸法L1)も短縮されるため、雌端子金具110の傾きを規制する力が低下してしまう。その結果、雌端子金具110に発生する傾きが増加し、コネクタハウジング210を相手のコネクタハウジングに嵌合させた際に、端子金具同士の衝突(どつき)や嵌合不良等の不都合が発生するおそれがあった。
また、雌端子金具110において導体接続部112が短縮されると、短縮された分だけ、導体部に対する接触面積が減少して、発熱し易くなるなどの不都合を招くおそれもあった。
上記の理由から、現実的には、雌端子金具110の軸方向長さの短縮によってコネクタハウジング210を小型化することが難しいという問題があった。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消することに係り、コネクタハウジング内における雌端子金具の傾きの増加を招くことなく、雌端子金具の軸方向長さの短縮によって端子金具やコネクタハウジングの小型化を図ることができ、更に、雌端子金具の軸方向長さの短縮によって電気的な接続性能が低下することを防止することのできるコネクタハウジング内における雌端子金具の位置決め構造を提供することにある。
本発明の前述した目的は、下記の構成により達成される。
(1) 雌端子金具を収容するコネクタハウジングには、前記雌端子金具上の軸方向に離間した2つの位置決め基準位置に当接する2つの基準位置当接部を備え、これらの2つの基準位置当接部の当接により前記雌端子金具の傾きを規制するコネクタハウジング内における雌端子金具の位置決め構造であって、
前記雌端子金具は、接続相手となる雄端子金具が嵌合する先端筒状部と、電線の導体部に加締め付ける導体加締め片を備えると共に前記先端筒状部の後方に連続して設けられて、前記導体加締め片の加締め付けにより前記導体部との導通接続を果たす導体接続部と、前記電線の外被の上に加締め付ける被覆加締め片を備えると共に前記導体接続部の後方に連続して設けられて、前記被覆加締め片の加締め付けにより前記電線の固定を果たす被覆固定部と、を備え、且つ、前記導体接続部は、外寸幅及び内寸幅が前記先端筒状部の外寸幅及び内寸幅に略一致するように幅広に折り曲げ成形され、
前記コネクタハウジングには、前記2つの基準位置当接部として、前記先端筒状部の先端外周縁が当接する筒部先端当接部と、前記導体接続部の後端が当接する接続部後端当接部と、を備えたことを特徴とするコネクタハウジング内における雌端子金具の位置決め構造。
(2) 前記導体接続部は、前記内底面の両側に延出する前記導体加締め片のそれぞれに前記導体部を押さえるV字状の屈曲部を形成したWクリンプ構造に折り曲げ成形されたことを特徴とする上記(1)に記載のコネクタハウジング内における雌端子金具の位置決め構造。
(3) 前記導体接続部の前記内底面と前記先端筒状部の内底面とが略等しい幅で連続し、
前記先端筒状部と前記導体接続部との間の離間距離が、前記導体接続部から突出する前記導体部の突出代を僅かに超える大きさに設定されたことを特徴とする上記(1)又は(2)に記載のコネクタハウジング内における雌端子金具の位置決め構造。
上記(1)の構成によれば、コネクタハウジング内における雌端子金具の傾きの規制は、筒部先端当接部及び接続部後端当接部の2つの基準位置当接部によって、雌端子金具上の先端筒状部の先端外周縁と導体接続部の後端との区間を挟むことで行う。雌端子金具上の先端外周縁から導体接続部の後端までの距離は、当然、先端筒状部自体の長さよりも大きい。
即ち、上記(1)の構成では、コネクタハウジング内の2つの基準位置当接部を当接させるスパンを、短縮化する前の先端筒状部自体の長さよりも大きく設定することができる。
そのため、雌端子金具の先端筒状部を2つの基準位置当接部によって挟む従来の位置決め構造の場合と比較すると、雌端子金具の軸方向の長さを短縮した場合でも、2つの基準位置当接部で挟むスパンを従来より(短縮前の先端筒状部の長さより)も大きく維持することができ、コネクタハウジング内における雌端子金具の傾きの増加を招くことがない。
従って、コネクタハウジング内における雌端子金具の傾きの増加を招くことなく、雌端子金具の軸方向長さの短縮によって端子金具やコネクタハウジングの小型化を図ることができる。
また、先端筒状部の幅よりも導体接続部の幅寸法が絞られている従来の構造のまま、導体接続部が短縮化されると、短縮化された分だけ、導体部と接触する面積が低減して、発熱等が発生するおそれがある。しかし、上記(1)の構成では、前記導体接続部の幅寸法が先端筒状部と略同一になるため、従来の構造を基準にすると拡幅した構造になっていて、軸方向に短縮化した場合でも、導体部と接触する面積の低下を抑止することができる。
従って、雌端子金具の軸方向長さの短縮によって導体部と接触する面積が低下することを抑止して、電気的な接続性能が低下することを防止することができる。
また、導体接続部の幅寸法を先端筒状部の幅寸法に略同一の幅広の構造にした場合には、先端筒状部と導体接続部との間に形成される絞り部の絞り量を小さくすることができる。絞り量の大きな絞り部を装備する場合には、急激な絞りによる部材の割れ等を防止するために、ある程度の軸方向長さを確保する必要があるが、絞り量の小さな絞り部の場合は、絞り成形で割れ等が発生し難いため、絞り部の長さを短く抑えて、雌端子金具の軸方向の長さを大幅に短縮することが可能になる。
上記(2)の構成によれば、導体接続部における導体加締め片の折り曲げ成形をWクリンプ構造にしているため、Fクリンプ構造に折り曲げ成形する従来の場合と比較すると、幅広の導体接続部を作り易く、先端筒状部と略同一幅となる本発明の導体接続部を簡単に製造することが可能になる。
上記(3)の構成によれば、導体接続部の内底面と先端筒状部の内底面とが略等しい幅で連続しているため、先端筒状部と導体接続部との間に形成していた絞り部は、殆ど絞りが必要無くなる。そのため、絞り成形のために先端筒状部と導体接続部との間の離間距離が規制されることが無くなる。従って、先端筒状部と導体接続部との間の離間距離は、導体接続部から突出する導体部の突出代を僅かに超える程度の必要最小限に短縮して、雌端子金具の軸方向の長さを大幅に短縮することが可能になる。
本発明によるコネクタハウジング内における雌端子金具の位置決め構造によれば、コネクタハウジング内の2つの基準位置当接部を当接させるスパンを、短縮化する前の先端筒状部自体の長さよりも大きく設定することができる。
従って、コネクタハウジング内における雌端子金具の傾きの増加を招くことなく、雌端子金具の軸方向長さの短縮によって端子金具やコネクタハウジングの小型化を図ることができる。
また、雌端子金具の軸方向長さの短縮によって導体部と接触する面積が低下することを抑止して、電気的な接続性能が低下することを防止することができる。
また、絞り量の小さな絞り部の場合は、絞り成形で割れ等が発生し難いため、絞り部の長さを短く抑えて、雌端子金具の軸方向の長さを大幅に短縮することが可能になる。
図1は本発明に係るコネクタハウジング内における雌端子金具の位置決め構造の第1実施形態の縦断面図である。 図2は図1に示した雌端子金具の斜視図である。 図3は図2に示した雌端子金具の側面図である。 図4は図3に示した雌端子金具における導体接続部の導体加締め片や被覆固定部の被覆加締め片を加締め付け形状に成形した状態の平面図である。 図5は図4に示した導体加締め片や被覆加締め片の加締め形状を示す斜視図である。 図6は図5のB矢視図である。 図7は本発明の第2実施形態の雌端子金具の斜視図である。 図8は図7に示した雌端子金具の平面図である。 図9は図8に示した雌端子金具に電線を加締め付けた状態の平面図である。 図10は従来のコネクタハウジング内に位置決めされる雌端子金具の斜視図である。 図11は図10に示した雌端子金具における導体接続部や被覆固定部の曲げ成形の形状を示す斜視図である。 図12は図11のC矢視図である。 図13は従来のコネクタハウジング内における雌端子金具の位置決め構造を示す縦断面図である。
以下、本発明に係るコネクタハウジング内における雌端子金具の位置決め構造の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1〜図6は本発明に係るコネクタハウジング内における雌端子金具の位置決め構造の第1実施形態を示したもので、図1は本発明に係るコネクタハウジング内における雌端子金具の位置決め構造の第1実施形態の縦断面図、図2は図1に示した雌端子金具の斜視図、図3は図2に示した雌端子金具の側面図、図4は図3に示した雌端子金具における導体接続部の導体加締め片や被覆固定部の被覆加締め片を加締め付け形状に成形した状態の平面図、図5は図4に示した導体加締め片や被覆加締め片の加締め形状を示す斜視図、図6は図5のB矢視図である。
この第1実施形態のコネクタハウジング内における雌端子金具の位置決め構造は、図1に示すように、コネクタハウジング10に収容した雌端子金具20の傾きを、筒部先端当接部12と、接続部後端当接部13との2つの当接部によって、許容範囲内に規制するものである。
まず、雌端子金具20の構造を、図2〜図6に基づいて説明する。
本実施形態における雌端子金具20は、接続相手となる雄端子金具120(図10参照)が嵌合する先端筒状部21と、この先端筒状部21の後方に連続して設けられた導体接続部22と、この導体接続部22の後方に連続して設けられた被覆固定部23と、を備えている。
先端筒状部21は、図10に示した舌片状の雄端子金具120が挿抜可能な角筒状で、底壁21aと、この底壁21aの両側縁から立ち上がる一対の側壁21bと、底壁21aと対向するように左右一対の側壁21bの上縁から延出した一対の上部壁21cとを備えている。この先端筒状部21は、筒内に、雄端子金具120を底壁21aとの間に挟持するための板ばね24を備えている。
導体接続部22は、先端筒状部21の底壁21aを延長した底壁部22aの両側部に、電線130の導体部131に加締め付ける導体加締め片22bを備える。導体接続部22は、導体加締め片22bの加締め付けにより、導体部131との導通接続を果たす。
図2及び図6に示すように、本実施形態の導体接続部22は、図6に示す外寸幅w1が図2に示す先端筒状部21の外寸幅Waに略一致するように設定されている。また、導体接続部22は、図6に示す内寸幅(電線の導体部を載置する内底面22a1(底壁部22aの表面)の幅)w2が、図2に示す先端筒状部21の内寸幅Wbに略一致するように折り曲げ成形されている。更に詳しく説明すると、導体接続部22は、内底面22a1の両側に延出する導体加締め片22bのそれぞれに、電線の導体部を押さえるV字状の屈曲部22dを形成したWクリンプ構造に折り曲げ成形を施す。
先端筒状部21と導体接続部22との間には、幅寸法を徐々に狭める絞り部27が存在している。導体接続部22の幅寸法が、先端筒状部21の幅寸法に略一致するため、絞り部27における絞り量は、微少である。
被覆固定部23は、図2及び図3に示すように、導体接続部22の底壁部22aを延長した底壁部23aの両側部に、電線130の外被132の上に加締め付ける被覆加締め片23bを備える。被覆固定部23は、被覆加締め片23bの加締め付けにより、電線130の固定を果たす。
導体接続部22と被覆固定部23との間には、幅寸法を徐々に狭める絞り部28が存在している。
被覆固定部23の被覆加締め片23bを電線130に加締め付ける際の成形は、図5に示すように、Fクリンプ構造とする。
図1に示すように、以上に説明した雌端子金具20において、先端筒状部21の先端外周縁21xと、導体接続部22の後端縁221とは、雌端子金具20の軸方向(図1の矢印X方向)に離間した2つの位置決め基準位置である。
本実施形態のコネクタハウジング10は、図1に示すように、雌端子金具20を収容する端子挿入孔11に臨んで、筒部先端当接部12と、接続部後端当接部13と、を備えている。
筒部先端当接部12及び接続部後端当接部13は、雌端子金具20上の2つの位置決め基準位置に当接する2つの基準位置当接部として、設けられた当接部である。
筒部先端当接部12は、雌端子金具20の先端筒状部21の先端外周縁21xが当接することで、雌端子金具20の先端位置を規制する。
接続部後端当接部13は、導体接続部22の後端縁(後端側の外側面も含む)221が当接する。接続部後端当接部13は、後端縁221に当接することによって、雌端子金具20の先端外周縁21xを支点とした回動挙動を規制する。
本実施形態のコネクタハウジング10では、筒部先端当接部12と接続部後端当接部13とは、協働で、雌端子金具20の傾きを規制する。
以上に説明した第1実施形態のコネクタハウジング内における雌端子金具の位置決め構造の場合、コネクタハウジング10内における雌端子金具20の傾きの規制は、筒部先端当接部12及び接続部後端当接部13の2つの基準位置当接部によって、雌端子金具20上の先端筒状部21の先端外周縁21xと導体接続部22の後端(後端縁221)との区間を挟むことで行う。雌端子金具20上の先端外周縁21xから導体接続部22の後端までの距離は、当然、先端筒状部21自体(単体)の長さよりも大きい。
即ち、上記第1実施形態の構成では、コネクタハウジング10内の2つの基準位置当接部を当接させるスパン(図1の寸法L2)を、短縮化する前の先端筒状部21自体の長さよりも大きく設定することができる。
そのため、雌端子金具の先端筒状部を2つの基準位置当接部によって挟む従来の位置決め構造(図13に示した構造)の場合と比較すると、雌端子金具20の軸方向の長さを短縮した場合でも、2つの基準位置当接部で挟むスパン(図1の寸法L2)を従来より(短縮前の先端筒状部の長さより)も大きく維持することができ、コネクタハウジング10内における雌端子金具20の傾きの増加を招くことがない。
従って、コネクタハウジング10内における雌端子金具20の傾きの増加を招くことなく、雌端子金具20の軸方向長さの短縮によって端子金具やコネクタハウジング10の小型化を図ることができる。
また、先端筒状部の幅よりも導体接続部の幅寸法が絞られている従来の構造のまま、導体接続部が短縮化されると、短縮化された分だけ、導体部と接触する面積が低減して、発熱等が発生するおそれがある。しかし、上記第1実施形態の構成では、導体接続部22の幅寸法w1が先端筒状部21の幅寸法Waに略一致するため、従来の構造を基準にすると拡幅した構造になっていて、軸方向に短縮化した場合でも、電線130の導体部131と接触する面積の低下を抑止することができる。
従って、雌端子金具20の軸方向長さの短縮によって導体部131と接触する面積が低下することを抑止して、電気的な接続性能が低下することを防止することができる。
また、上記第1実施形態のように導体接続部22の幅寸法w1を先端筒状部21の幅寸法Waに略一致する幅広の構造にした場合には、先端筒状部21と導体接続部22との間に形成される絞り部27の絞り量を小さくすることができる。
絞り量の大きな絞り部を装備する場合には、急激な絞りによる部材の割れ等を防止するために、ある程度の軸方向長さを確保する必要があるが、絞り量の小さな絞り部の場合は、絞り成形で割れ等が発生し難いため、絞り部27の長さを短く抑えて、雌端子金具20の軸方向の長さを大幅に短縮することが可能になる。
更に、上記第1実施形態の構成によれば、導体接続部22における導体加締め片22bの折り曲げ成形を図6に示したWクリンプ構造にしているため、Fクリンプ構造に折り曲げ成形する従来の場合と比較すると、幅広の導体接続部22を作り易く、先端筒状部21と略同一幅となる本実施形態の導体接続部22を簡単に製造することが可能になる。
[第2実施形態]
図7〜図9は本発明に係る雌端子金具の第2実施形態を示したもので、図7は第2実施形態の雌端子金具の斜視図、図8は図7に示した雌端子金具の平面図、図9は図8に示した雌端子金具に電線を加締め付けた状態の平面図である。
この第2実施形態の雌端子金具20Aは、第1実施形態の雌端子金具20の一部を改良したもので、改良点以外の構成は、第1実施形態と共通である。第1実施形態と共通の構成には同番号を付して、説明を省略する。
この第2実施形態の雌端子金具20Aの場合は、導体接続部22Aは、図7及び図8に示すように、先端筒状部21の底壁21aを延長した底壁部22aの両側部に、電線130の導体部131に加締め付ける導体加締め片22bを備えている点、及び導体加締め片22bの加締め付けにより、導体部131との導通接続を果たす点、及び導体接続部22Aの外寸幅及び内寸幅が先端筒状部21の外寸幅及び内寸幅に略一致するように幅広に折り曲げ成形された点は、第1実施形態と共通である。
但し、この第2実施形態の導体接続部22Aは、図8に示すように、電線130の導体部131を載置する内底面22a1と先端筒状部21の内底面21a1とが略等しい幅で連続している。その結果、先端筒状部21と導体接続部22Aとの間に配置される絞り部27は、絞り量が殆どゼロに低減されている。そして、図9に示すように、先端筒状部21と導体接続部22Aとの間の離間距離(絞り部27の軸方向の長さ)S1が、導体接続部22から突出する導体部131の突出代T1を僅かに超える大きさに設定されている。
例えば、突出代T1が1mmに設定されるとき、離間距離S1は1.5mm程度に設定される。
この第2実施形態のように導体接続部22Aの幅寸法w1を先端筒状部21の幅寸法Waと略同一にし、導体接続部22Aの内底面22a1と先端筒状部21の内底面21a1とが略等しい幅で連続している場合には、先端筒状部21と導体接続部22との間に絞り量の大きな絞り部27を形成する必要がなくなる。絞り量の大きな絞り部を装備する場合には、急激な絞りによる部材の割れ等を防止するために、ある程度の軸方向長さを確保する必要があるが、絞り量の大きな絞り部を省略することができる場合には、導体接続部22Aから突出した導体部131の先端が先端筒状部21に干渉しない程度に、先端筒状部21と導体接続部22Aとの間に僅かな離間距離(例えば、1.5mm程度)を確保するだけでよく、絞り部の省略によって軸方向の長さを大幅に短縮することが可能になる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、導体接続部22の導体加締め片22bを電線130の導体部131に加締め付ける際の折り曲げ形状は、図6に示したWクリンプ構造に限るものではなく、Fクリンプ構造にしても良い。
ここで、上述した本発明に係るコネクタハウジング内における雌端子金具の位置決め構造の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 雌端子金具(20)を収容するコネクタハウジング(10)には、前記雌端子金具(20)上の軸方向に離間した2つの位置決め基準位置に当接する2つの基準位置当接部を備え、これらの2つの基準位置当接部の当接により前記雌端子金具(20)の傾きを規制するコネクタハウジング内における雌端子金具の位置決め構造であって、
前記雌端子金具(20)は、接続相手となる雄端子金具が嵌合する先端筒状部(21)と、電線(130)の導体部(131)に加締め付ける導体加締め片(22b)を備えると共に前記先端筒状部(21)の後方に連続して設けられて、前記導体加締め片(22b)の加締め付けにより前記導体部(131)との導通接続を果たす導体接続部(22)と、前記電線(130)の外被の上に加締め付ける被覆加締め片(23b)を備えると共に前記導体接続部(22)の後方に連続して設けられて、前記被覆加締め片(23b)の加締め付けにより前記電線(130)の固定を果たす被覆固定部(23)と、を備え、且つ、前記導体接続部(22)は、外寸幅(w1)及び内寸幅(w2)が前記先端筒状部(21)の外寸幅(Wa)及び内寸幅(Wb)に略一致するように幅広に折り曲げ成形され、
前記コネクタハウジング(10)には、前記2つの基準位置当接部として、前記先端筒状部(21)の先端外周縁(21x)が当接する筒部先端当接部(12)と、前記導体接続部(22)の後端が当接する接続部後端当接部(13)と、を備えたことを特徴とするコネクタハウジング内における雌端子金具の位置決め構造。
[2] 前記導体接続部(22)は、前記内底面の両側に延出する前記導体加締め片(22b)のそれぞれに前記導体部(131)を押さえるV字状の屈曲部を形成したWクリンプ構造に折り曲げ成形されたことを特徴とする上記[1]に記載のコネクタハウジング内における雌端子金具の位置決め構造。
[3] 前記導体接続部(22A)の前記内底面(22a1)と前記先端筒状部(21)の内底面とが略等しい幅で連続し、
前記先端筒状部(21)と前記導体接続部(22A)との間の離間距離(S1)が、前記導体接続部(22A)から突出する前記導体部(131)の突出代(T1)を僅かに超える大きさに設定されたことを特徴とする上記[1]又は[2]に記載のコネクタハウジング内における雌端子金具の位置決め構造。
10 コネクタハウジング
12 筒部先端当接部
13 接続部後端当接部
20 雌端子金具
21 先端筒状部
21x 先端外周縁
22,22A 導体接続部
22b 導体加締め片
22d 屈曲部
23 被覆固定部
23b 被覆加締め片
23c 先端折り曲げ部
27 絞り部
130 電線
131 導体部
221 後端縁

Claims (3)

  1. 雌端子金具を収容するコネクタハウジングには、前記雌端子金具上の軸方向に離間した2つの位置決め基準位置に当接する2つの基準位置当接部を備え、これらの2つの基準位置当接部の当接により前記雌端子金具の傾きを規制するコネクタハウジング内における雌端子金具の位置決め構造であって、
    前記雌端子金具は、接続相手となる雄端子金具が嵌合する先端筒状部と、電線の導体部に加締め付ける導体加締め片を備えると共に前記先端筒状部の後方に連続して設けられて、前記導体加締め片の加締め付けにより前記導体部との導通接続を果たす導体接続部と、前記電線の外被の上に加締め付ける被覆加締め片を備えると共に前記導体接続部の後方に連続して設けられて、前記被覆加締め片の加締め付けにより前記電線の固定を果たす被覆固定部と、を備え、且つ、前記導体接続部は、外寸幅及び内寸幅が前記先端筒状部の外寸幅及び内寸幅に略一致するように幅広に折り曲げ成形され、
    前記コネクタハウジングには、前記2つの基準位置当接部として、前記先端筒状部の先端外周縁が当接する筒部先端当接部と、前記導体接続部の後端が当接する接続部後端当接部と、を備えたことを特徴とするコネクタハウジング内における雌端子金具の位置決め構造。
  2. 前記導体接続部は、前記内底面の両側に延出する前記導体加締め片のそれぞれに前記導体部を押さえるV字状の屈曲部を形成したWクリンプ構造に折り曲げ成形されたことを特徴とする請求項1に記載のコネクタハウジング内における雌端子金具の位置決め構造。
  3. 前記導体接続部の前記内底面と前記先端筒状部の内底面とが略等しい幅で連続し、
    前記先端筒状部と前記導体接続部との間の離間距離が、前記導体接続部から突出する前記導体部の突出代を僅かに超える大きさに設定されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のコネクタハウジング内における雌端子金具の位置決め構造。
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