JP2014032867A - 雌端子金具 - Google Patents

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雅文 宇野
Kensaku Takada
憲作 高田
Yoshitomo Tsujii
芳朋 辻井
Katsuhiko Aizawa
勝彦 逢澤
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    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/02Contact members
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    • H01R13/113Resilient sockets co-operating with pins or blades having a rectangular transverse section

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Abstract

【課題】雄端子金具のこじり変位を制限すると共に、一対の弾性接触片の折り返し部を保護することによって、雄端子金具との接続安定性を向上させることができる、新規な構造の雌端子金具を提供すること。
【解決手段】開口部12を有する箱状の本体部14と一対の弾性接触片28,28を備え、上記開口部12から挿し入れられる雄端子金具18のタブ20が一対の弾性接触片28,28の間で弾性接触されるようになっている雌端子金具10において、一対の弾性接触片28,28のそれぞれの折り返し部30を前方から覆う一対の保護壁26,26が設けられている一方、一対の保護壁26,26の対向隙間により雄端子金具18のタブ20が挿通可能な挿通スリット32が構成されており、一対の弾性接触片28,28の対向方向において、挿通スリット32の開口寸法が、折り返し部30の離隔寸法よりも小さくなるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、雌端子金具に関するものである。
従来から、自動車の電装系等に利用される接続部材として、電線端末に加締め固定等されて用いられる雌端子金具が知られている。この雌端子金具は、例えば、特開2000−215933号公報(特許文献1)に記載されているように、前側部分に雄端子金具のタブが接続される箱状の本体部を設け、後側部分に電線端末に加締め固定されるバレル部を設けた構造とされている。そして、本体部には、前端に雄端子金具のタブが挿入される開口部が設けられており、本体部の内部には、一側壁の前端から内方に折り返されて撓み変形可能に収容された弾性接触片が配設されている。
ところで、近年では、電気自動車やハイブリッド自動車等で使用される大電流用の端子金具の需要が高まっている。大電流接続が可能な端子金具は比較的大型になることから、例えば、雌端子金具の本体部に挿入される雄端子金具のタブの板厚も大きくなる。そこで、このような板厚の大きな雄端子金具のタブの挿入抵抗を抑えつつ、強固な弾性接触力を発現し得る雌端子金具として、図7に記載の如き一対の弾性接触片2,2を対向配置させて、それらの間で雄端子金具のタブ4を挟持して弾性接触させる構造の雌端子金具6が提案されている。かかる構造の雌端子金具6によれば、二つの弾性接触片2,2を対向配置させたことにより、弾性接触代(撓み代)を大きく確保することができる。これにより、タブ4の挿入時には、弾性接触片2,2の大きな撓み変形により挿入力の低減が図られると共に、挿入されたタブ4に対しては、弾性接触片2,2の大きな弾性復帰力が両側から及ぼされて安定した弾性接触を確保することができるのである。
ところが、図7に記載の雌端子金具6においては、一対の弾性接触片2,2を対向配置させていることから、一対の弾性接触片2,2の対向方向において、本体部の開口部の開口寸法(一対の弾性接触片2,2の折り返し部8,8の離隔寸法:L)が必然的に大きくなる。それ故、図8に記載のとおり、一対の弾性接触片2,2の間に挿入された雄端子金具のタブ4が、電線等から伝達される車両振動等の外力によりタブ4の軸方向に対する回転方向となるこじり方向(図8の矢印方向)に大きく変位可能とされる。このような雄端子金具のこじり変位は、弾性接触片2,2に過度の外力を加える結果となり、弾性接触片2,2の変形や破損、接触不良が生ずるおそれがあった。
また、図7に示すように、本体部の開口部において、一対の弾性接触片2,2の折り返し部8,8が露呈されており、かかる折り返し部に大型の雄端子金具のタブ4が当接するおそれがあり、望ましくなかった。弾性接触片2,2の折り返し部は、弾性接触片2,2のばね性を決定する部分でもあり、当該部分の変形は弾性接触片2,2の弾性接触代を変化させてしまうからである。
特開2000−215933号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、雄端子金具のこじり変位を制限すると共に、一対の弾性接触片の折り返し部を保護することによって、雄端子金具との接続安定性を向上させることができる、新規な構造の雌端子金具を提供することにある。
以下、前述の如き課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。
本発明の第一の態様は、前端に開口部を有する箱状の本体部と、該本体部を構成する相対向する一対の側壁のそれぞれの前端から内方に折り返されて隙間を隔てて対向配置された一対の弾性接触片を備え、前記本体部の前記開口部から挿し入れられる雄端子金具のタブが撓み変形された前記一対の弾性接触片の間で弾性接触されるようになっている雌端子金具において、前記一対の弾性接触片のそれぞれの折り返し部を前方から覆う一対の保護壁が設けられている一方、前記一対の保護壁の対向隙間により前記雄端子金具の前記タブが挿通可能な挿通スリットが構成されており、前記一対の弾性接触片の対向方向において、前記挿通スリットの開口寸法が、前記折り返し部の離隔寸法よりも小さくされていることを特徴とする。
本態様に従う構造の雌端子金具によれば、一対の弾性接触片の各折り返し部前方に設けられた一対の保護壁により、雄端子金具挿入時のタブと折り返し部との当接を防止することができ、弾性接触片のばねを形成する折り返し部が変形されて、弾性接触代(撓み代)が変化することを防止できる。
さらに、挿通スリットの開口寸法が、折り返し部の離隔寸法よりも小さくされていることから、雄端子金具挿通後の雄端子金具のこじり変位を制限乃至は防止することができて、雄端子金具のこじり変位による接続不良や弾性接触片の変形、雌端子金具の耐久性の悪化等の問題を未然に防止することができる。
なお、挿通スリットの開口寸法は、雄端子金具のタブの挿通容易性や、雄端子金具のこじり変位防止効果等を考慮して、折り返し部の離隔寸法よりも小さい範囲で適宜に設定可能である。
また、一対の保護壁は、折り返し部を保護して挿通スリットを形成し得るものであれば特に形状は限定されない。例えば、各保護壁が折り返し部の両サイドから中央に向かって延び出して中央部分で分断された形状でもよいし、折り返し部の一方の側部から他方の側部に向かって連続して帯状に延びる形状でもよい。また、一対の保護壁がそれぞれの本体側の基端部において相互に連接されて強度の向上が図られているものであってもよい。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に係る雌端子金具において、前記挿通スリットの開口寸法が、挿通される前記雄端子金具のタブの板厚寸法と同等〜1.20倍未満の範囲内に設定されているものである。
本態様では、挿通スリットの開口寸法が雄端子金具のタブの板厚寸法と同等〜1.20倍未満の範囲内で設定されていることにより、雄端子金具のタブの挿通容易性と、雄端子金具のこじり変位抑制効果の何れをも良好に達成することができる。
本発明の第三の態様は、前記第一又は第二の態様に係る雌端子金具において、各前記一対の保護壁が、前方から覆う各前記折り返し部の一方の側部から他方の側部に亘って連続して帯状に延びる形状とされているものである。
本態様によれば、各保護壁が中央部分で分断されず、折り返し部の一方の側部から他方の側部に亘って連続して延出していることから、雄端子金具のこじり変位荷重が加えられた際に、中央部分が開いて挿通スリットの隙間寸法が変化する等の不具合を未然に防止できる。即ち、一対の保護壁間の離隔距離を安定して保持することができ、挿通スリットによる雄端子金具のこじり変位防止効果を有効に維持することができる。
本発明の第四の態様は、前記第一乃至第三の何れか一つの態様に係る雌端子金具において、前記本体部を構成する相対向する他の一対の側壁の一方において、前端から前方に突出して中央部分に長手状のスリットが貫設された帯状板部が一体的に設けられており、前記帯状板部の基端部が屈曲変形されて該帯板状部の中間部分が前記一対の弾性接触片のそれぞれの折り返し部の前方に配設されている一方、前記帯状板部の先端部分が、前記本体部の他の一対の側壁の他方に向かって屈曲されて連結されていると共に、前記帯状板部の前記スリットにより前記挿通スリットが構成されている一方、前記帯状板部の前記スリットによって上下に分断された側縁部により前記一対の保護壁が構成されているものである。
本態様によれば、本体部の一方の側壁から他方の側壁に跨って延出すると共に、中央にスリットを有する帯状板部を用いて一対の保護壁を構成することができる。従って、一対の保護壁はその両サイドで相互に連結された形状とされており、雄型端子金具のこじり変位荷重が加えられる一対の保護壁の剛性が一層高められて、一対の保護壁の変形が防止されると共に、挿通スリットの開口寸法も高度に維持される。
さらに、本体部の他の一対の側壁の一方から延び出す帯状板部の先端部が他の一対の側壁の他方に連結されることにより、本体部全体の剛性が高められており、雌端子金具の接続安定性や耐久性の向上を有利に図ることができる。
本発明の雌端子金具によれば、一対の弾性接触片の各折り返し部前方に設けられた一対の保護壁により、雄端子金具挿入時のタブと折り返し部との当接を防止することができ、弾性接触代(撓み代)が変化することを防止できる。さらに、挿通スリットの開口寸法が、折り返し部の離隔寸法よりも小さくされていることから、雄端子金具のこじり変位による接続不良や弾性接触片の変形、雌端子金具の耐久性の悪化等の問題を未然に防止することができる。
本発明の第一の実施形態としての雌端子金具が取り付けられた電線と雄端子金具の斜視図。 図1に示された雌端子金具が取り付けられた電線と雄端子金具の平面図。 図2におけるIII−III断面図。 図3におけるIV−IV断面図。 図1に示された雌端子金具の展開図。 本実施形態の雌端子金具のこじり時の状態を説明するための正面図((a)こじり前、(b)こじり後)。 従来構造の雌端子金具の図1に相当する斜視図。 従来構造の雌端子金具の図6(b)に相当する正面図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1〜4には、本発明の第一の実施形態としての雌端子金具10が、示されている。雌端子金具10は、前端に開口部12を有する箱状の本体部14と、後述する被覆電線56の芯線54に対して加締め固定される芯線加締め部52を有するバレル部16と、を含んで一体的に構成されている。なお、本体部14の開口部12には前方から雄端子金具18のタブ20が挿入可能とされており、これにより雌端子金具10と雄端子金具18との電気的な接続が取れるようにされている。なお、以下の説明において、上方とは、図1中の上方、下方とは、図1中の下方を言うものとする。
より詳細には、雌端子金具10は、導電性を有しており、且つプレス加工や打抜き加工等が可能な種々の金属材料、例えば真鍮や銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等を用いて形成されている。本実施形態では、雌端子金具10の厚さ寸法が全体に亘って略一定とされている。
本体部14は略箱状に形成されており、上下方向に相対向する一対の側壁22a,22bと、左右方向に相対向する他の一対の側壁24a,24bと、後述する一対の弾性接触片28,28のそれぞれの折り返し部30を前方から覆う一対の保護壁26,26と、を備えて構成されている。
上下方向に相対向する一対の側壁22a,22bの前端には、舌片状の一対の弾性接触片28,28が延出して設けられており、図1,3に示すように、それぞれの前端から本体部14内方に折り返して形成されている。この一対の弾性接触片28,28は、折り返し部30から後方へかけて軸中心に向かって斜め方向に真っ直ぐ延出した後、その先端部が逆方向に屈曲された形状とされている。この一対の弾性接触片28,28の折り返し部30,30間の隙間が本体部14の開口部12を構成しており、ここに雄端子金具18のタブ20が挿入可能とされている。
一方、左右方向に相対向する他の一対の側壁24a,24bの一方の側壁24bには、前端から前方に突出する帯状板部34が一体的に設けられており、その中央部分に長手状の挿通スリットたるスリット32が貫設されている。図1,3に示すように、この帯状板部34の基端部36が屈曲変形されて帯状板部34の中間部分38が一対の弾性接触片28,28のそれぞれの折り返し部30の前方に配設されている。また、帯状板部34の先端部分は、本体部14の他の一対の側壁24a,24bの他方の側壁24aに向かって屈曲されて連結されている。そして、帯状板部34のスリット32によって上下に分断された側縁部により、一対の保護壁26,26が構成されている。
図3に示すように、一対の弾性接触片28,28の対向方向において、スリット32の開口寸法:aが、折り返し部30の離隔寸法:bよりも小さくされている。また、スリット32の開口寸法:aが、挿通される雄端子金具18のタブ20の板厚寸法:cよりも僅かに大きく設定されており、本実施形態においては、同等〜1.20倍未満の範囲内に設定されている。
ところで、このような構造の雌端子金具10は、以下のような方法で製造することができる。例えば、図5に示すような展開形状に金属平板をプレス打ち抜きした後、まず、弾性接触片28を形成する。弾性接触片28は、図5に示すように、展開形状では、両側壁22a,22bの前端から延長して設けられており、折り返し部30からさらに前方に延出する部分が切欠部29,29を介して3つの接触部28a,28b,28cに分断されている。そして、基端の折り返し部30から内方に向けて山形に折り返すと共にその先端部を逆方向に屈曲することにより各接触部28a,28b,28cに適切な弾性力が付与されている。
次に、底板に当たる側壁22bから両側壁24a,24bを相対向するように折り曲げ、さらに側壁24aから連続した天井板に当たる側壁22aを側壁22bと相対向するように折り曲げることで、前後両端が開放された箱状の本体部14が組み上げられる。なお、理解を容易とするために、図5において、折り曲げ部分を仮想線で示している。
側壁24bの側縁部40には、図5に示すように、係合孔42が貫設されており、一方側壁22aの側縁部43には、その係合孔42に嵌め入れられる係止部44が突設されている。係止部44を係合孔42に嵌め入れた後、側壁24bの側縁部40を側壁22aに当接するまで折り曲げることにより、側壁24bと側壁22aが係合固定される。この状態で、本体部14の一対の側壁22a,22bの前端から内方に折り返された一対の弾性接触片28,28が隙間を隔てて対向配置されている。
次に、保護壁26を形成する。保護壁26は、展開形状では、側壁24bの前端から延長して形成されており、図1に示すように、本体部14が組み上げられた後、側壁24aの前縁に向けて直角に屈曲される。また、開口部12に対向する保護壁26の中央部分には、略矩形状のスリット32が貫設されている。
保護壁26の先端縁には、図5に示すように、幅方向の中央部が切除されることにより嵌合溝46が形成されている。また、側壁24aの前端には、その嵌合溝46に密接に嵌まり込む突部48が形成されている。なお、保護壁26が曲げられて先端の嵌合溝46が突部48に嵌合された際には、保護壁26の先端は側壁24aと面一をなすようになっている。これにより、本体部14が形成される。
最後に、載置部50の幅方向両側縁部から平板上に突出する一対の芯線加締め部52,52を、芯線54が載置される側(図1中の上側)に立ち上がるように屈曲されることによりバレル部16が形成される。
このような構造とされた、本実施形態の雌端子金具10の後端側には、被覆電線56が圧着される。被覆電線56を圧着するためには、被覆電線56の先端側の絶縁被覆60を剥いで芯線54を露出させ、芯線54が露出された被覆電線56の先端部分を、雌端子金具10のバレル部16における載置部50の上面に載置する。かかる状態下で、公知の加締め装置を用いて、芯線加締め部52,52に加締め加工を施すことにより、芯線加締め部52,52を備えたバレル部16が塑性変形して、芯線54を外周面から包み込むようにして圧着される。
一方、雌端子金具10の前端部には、雄端子金具18が接続される。雄端子金具18のタブ20は、一対の保護壁26,26の対向隙間たるスリット32を通して、本体部14の開口部12に挿入される。これにより、雄端子金具18のタブ20は、本体部14の前面の開口部12から一対の弾性接触片28,28を撓み変形させつつ挿入され、一対の弾性接触片28,28の各接触部28a,28b,28cの間で弾性的に挟持されて接続が図られるようになっている。要するに、本体部14の開口部12から挿し入れられる雄端子金具18のタブ20が撓み変形された一対の弾性接触片28,28の接触部28a,28b,28cの間で弾性接触されるようになっているのである。
ここで、本実施形態の雌端子金具10においては、スリット32の開口寸法:aが折り返し部30の離隔寸法:bよりも小さくされている。これにより、こじり荷重が加えられた雄端子金具18の変位を、スリット32の開口寸法:aの範囲内に制限することができる(図6参照)。従って、折り返し部30の離隔寸法:bの範囲で変位が可能であった従来構造の場合と比較して、本実施形態の雄端子金具18のこじり変位抑制効果を有利に発揮できることは明らかである。それ故、本実施形態の雌端子金具10においては、雄端子金具18のこじり変位による接続不良や弾性接触片28の過度の変形等の問題を阻止することができるのである。
なお、スリット32の開口寸法:aは、挿通される雄端子金具18のタブ20の板厚寸法:cと同等〜1.20倍未満の範囲内に設定されていることが望ましい。タブ20の板厚寸法:cがスリット32の開口寸法:aと同等未満の場合は、雄端子金具18と干渉する可能性が高くなり、雄端子金具18の挿通作業が難しくなるおそれがあり、最低限の隙間を開ける必要がある。一方、1.20倍を超えると、雄端子金具18のこじり変位抑制効果が不十分となるおそれがあるからである。
また、本実施形態の雌端子金具10によれば、一対の弾性接触片28,28の各折り返し部30前方に一対の保護壁26,26が設けられていることから、雄端子金具18挿入時のタブ20と折り返し部30との当接を防止することができ、弾性接触片28,28のばねを形成する折り返し部30が変形されて、弾性接触代(撓み代)が変化することを防止できる。
さらに、開口部12に対向する保護壁26の中央部分に略矩形状のスリット32が貫設されていることから、スリット32により挿通される雄端子金具18のタブ20を本体部14の開口部12に対して位置決めしつつ、案内することができる。
加えて、本体部14の開口部12から挿し入れられる雄端子金具18のタブ20が撓み変形された一対の弾性接触片28,28及び接触部28a,28b,28cの間で弾性接触されるようになっていることから、雄端子金具18のタブ20に対する挿入力が低減されると共に圧接力を高く保持することができる。
また、各保護壁26が、折り返し部30の一方の側部(側壁24b)から他方の側部(側壁24a)に亘って連続して延出していることから、雄端子金具18のこじり変位荷重が加えられた際にも、一対の保護壁26,26間の離隔距離を安定して保持することができ、スリット32による雄端子金具18のこじり変位防止効果を有効に維持することができる。
さらに、本体部14の側壁24bから側壁24aに跨って延出すると共に、中央にスリット32を有する帯状板部34を用いて一対の保護壁26,26が構成されている。従って、一対の保護壁26,26はその両サイドで相互に連結された形状とされており、雄端子金具18のこじり変位荷重が加えられる一対の保護壁26,26の剛性やスリット32の開口寸法の安定性が一層高められる。加えて、本体部14の側壁24bから延び出す帯状板部34の先端部が側壁24aに連結されることにより、本体部14全体の剛性が高められており、雌端子金具10の接続安定性や耐久性の向上を有利に図ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、かかる実施形態における具体的な記載によって、本発明は、何等限定されるものでない。例えば、一対の保護壁26,26は、折り返し部30を保護してスリット32を形成し得るものであれば特に形状は限定されない。例えば、各保護壁26が折り返し部30の両サイドから中央に向かって延び出して中央部分で分断された形状でもよい。
また、弾性接触片28は、折り返し部30の先端に複数の接触部28a,28b,28cを備えて構成されていたが、挿通される雄端子金具18のタブ20に対する挿入力や圧接力等を考慮して、弾性接触片28の形状や接触部の個数等は、適宜に設定可能である。
10:雌端子金具、12:開口部、14:本体部、18:雄端子金具、20:タブ、22ab:側壁、24ab:側壁、26:保護壁、28:弾性接触片、30:折り返し部、32:スリット(挿通スリット)、34:帯状板部、36:基端部、38:中間部分

Claims (4)

  1. 前端に開口部を有する箱状の本体部と、該本体部を構成する相対向する一対の側壁のそれぞれの前端から内方に折り返されて隙間を隔てて対向配置された一対の弾性接触片を備え、前記本体部の前記開口部から挿し入れられる雄端子金具のタブが撓み変形された前記一対の弾性接触片の間で弾性接触されるようになっている雌型端子金具において、
    前記一対の弾性接触片のそれぞれの折り返し部を前方から覆う一対の保護壁が設けられている一方、
    前記一対の保護壁の対向隙間により前記雄端子金具の前記タブが挿通可能な挿通スリットが構成されており、
    前記一対の弾性接触片の対向方向において、前記挿通スリットの開口寸法が、前記折り返し部の離隔寸法よりも小さくされている
    ことを特徴とする雌端子金具。
  2. 前記挿通スリットの開口寸法が、挿通される前記雄端子金具のタブの板厚寸法と同等〜1.20倍未満の範囲内に設定されている請求項1に記載の雌端子金具。
  3. 各前記一対の保護壁が、前方から覆う各前記折り返し部の一方の側部から他方の側部に亘って連続して帯状に延びる形状とされている請求項1又は2に記載の雌端子金具。
  4. 前記本体部を構成する相対向する他の一対の側壁の一方において、前端から前方に突出して中央部分に長手状のスリットが貫設された帯状板部が一体的に設けられており、前記帯状板部の基端部が屈曲変形されて該帯状板部の中間部分が前記一対の弾性接触片のそれぞれの折り返し部の前方に配設されている一方、
    前記帯状板部の先端部分が、前記本体部の他の一対の側壁の他方に向かって屈曲されて連結されていると共に、
    前記帯状板部の前記スリットにより前記挿通スリットが構成されている一方、
    前記帯状板部の前記スリットによって上下に分断された側縁部により前記一対の保護壁が構成されている請求項1〜3の何れか1項に記載の雌端子金具。
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