JP5940776B2 - 反応器の製造方法およびその筐体 - Google Patents
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Description
この改質反応に必要な熱を供給する方式として、外部加熱型と、内部加熱型がある。外部加熱型としては、下記特許文献1のように、バーナ等による加熱部を設け、その熱源で原料ガスと水蒸気を反応させて、改質ガスを生成するようになっている。
いずれの場合にも、内筒と、外筒とを有するとともに、それらの間に1つ以上の中間筒を有する。なお、基本的には内筒と外筒のみで、反応器を構成することも可能である。
また、脱硫用の反応器は、内筒と外筒との間に脱硫触媒を充填し、内筒内に加熱ガスを流通させ、原料ガスを脱硫触媒に流通させつつ、原料ガスの加熱行うことがある。
このような構造の反応器は、内筒と外筒との間を下蓋で一体に接合し、上蓋を開放した状態で、そこから内部に触媒を挿入し、次いで、上蓋を溶接により接合していた。その上蓋は、少なくともその外周の全周を外筒に溶接する必要があり、その溶接長さが比較的長く、その溶接作業が面倒である欠点があった。
そこで、本発明は可能な限り炉内のろう付け作業で、反応器の大部分を一体に制作し、溶接作業を可及的に少なくすることができる反応器の製造方法および、その筐体を提供することを課題とする。
上蓋(3)および下蓋(4)の面積に比べて小さい面積の充填孔(7)を、上蓋(3)あるいは下蓋(4)に予め形成する工程と、
筐体内に介装される一対の通気用のパンチングメタル(16)のうち、少なくとも一方のパンチングメタル(16)に充填孔(20)を形成する工程と、
前記上蓋(3)または下蓋(4)に対向して、前記一対のパンチングメタル(16)を上下方向に離間して配置し、前記充填孔(7)および充填孔(20)を整合させた状態で、その外筒(2)と、内筒(1)と、上蓋(3)と、下蓋(4)と、一対のパンチングメタル(16)とを組立てる工程と、
その組立て体を炉内に挿入し、その組立て体の各部品間を一体にろう付けする工程と、
前記充填孔(7)から、各充填孔(7)(20)を通過して触媒(6)を筐体内に充填する工程と、
次いで、その各充填孔(7)(20)を小蓋(8)を介して溶接により閉塞する工程と、を具備する反応器の製造方法である。
上蓋(3)および下蓋(4)の面積に比べて小さい面積の第1充填孔(7a)を中間筒(10)の側壁に予め形成し、且つ上蓋(3)および下蓋(4)の面積に比べて小さい面積の第2充填孔(7b)を外筒(2)の側壁に予め形成する工程と、
前記上蓋(3)または下蓋(4)に対向して、一対の通気用のパンチングメタル(16)を上下方向に離間して配置し、
前記中間筒(10)の一方端部を前記上蓋(3)または下蓋(4)のいずれか一方に当接し、前記中間筒(10)の他方端部に一方のパンチングメタル(16)を配置して、
前記第1充填孔(7a)および第2充填孔(7b)の位置を整合させた状態で、その外筒(2)と、中間筒(10)と、内筒(1)と、上蓋(3)と、下蓋(4)と、一対のパンチングメタル(16)とを組立てる工程と、
その組立て体を炉内に挿入し、その組立て体の各部品間を一体にろう付けする工程と、
前記ろう付け工程の後に、前記第1充填孔(7a)から、中間筒(10)と内筒(1)と前記一対のパンチングメタル(16)との間に第1触媒(6a)を充填する工程と、
次いで、その第1充填孔(7a)に第1小蓋(8a)を被嵌して、それらを溶接により閉塞する工程と、
次いで、中間筒(10)と外筒(2)と前記一対のパンチングメタル(16)との間に第2触媒(6b)を充填した後に、第2充填孔(7b)を第2小蓋(8b) を介して溶接により閉塞する工程と、を具備する反応器の製造方法である。
上蓋(3)および下蓋(4)の面積に比べて小さい面積の一対の充填孔(7)を、中間筒(10)の半径方向の内側および外側で、上蓋(3)または下蓋(4)に予め形成する工程と、
筐体内に介装される一対の通気用のパンチングメタル(16)のうち、前記充填孔(7)が設けられた上蓋(3)または下蓋(4)に対応するパンチングメタル(16)に、前記一対の充填孔(7)に整合する一対の充填孔(20)を形成する工程と、
前記上蓋(3)または下蓋(4)に対向して、前記一対のパンチングメタル(16)を上下方向に離間して配置し、
前記中間筒(10)の一方端部を前記上蓋(3)または下蓋(4)のいずれか一方に当接し、前記中間筒(10)の他方端部に一方のパンチングメタル(16)を配置し、
前記一対の充填孔(20)と前記一対の充填孔(7)を整合させた状態で、その外筒(2)と、中間筒(10)と、内筒(1)と、上蓋(3)と、下蓋(4)と、一対のパンチングメタル(16)とを組立てる工程と、
その組立て体を炉内に挿入し、その組立て体の各部品間を一体にろう付けする工程と、
前記ろう付け工程の後に、前記半径方向の内側の充填孔(7)から、各充填孔(7)(20)を通過して中間筒(10)と内筒(1)と前記一対のパンチングメタル(16)との間に第1触媒(6a)を充填すると共に、前記半径方向の外側の充填孔(7)から、各充填孔(7)(20)を通過して中間筒(10)と外筒(2)と前記一対のパンチングメタル(16)との間に第2触媒(6b)を充填する工程と、
次いで、前記パンチングメタル(16)に設けた一対の充填孔(20)を小蓋(8)で閉塞すると共に、充填孔(7)に夫々小蓋(8)を被嵌して、各充填孔(7)と各小蓋(8)との間を溶接により閉塞する工程と、を具備する反応器の製造方法である。
前記上蓋(3)または下蓋(4)の 充填孔 (7)に嵌着される小蓋(8) が有底の筒状に形成され、その底面によりパンチングメタル(16)の充填孔(20)を閉塞し、
前記小蓋(8)の外周面と前記上蓋(3)または下蓋(4)の 充填孔 (7)とが溶接されることを特徴とする反応器の製造方法である。
前記外筒(2)または中間筒(10)または上蓋(3)あるいは下蓋(4)の充填孔の口縁部を、予め外側に突出しておき、その突出縁(9)に前記小蓋(8)を溶接することを特徴とする反応器の製造方法である。
このようにすることにより、比較的小さな充填孔7と小蓋8のみの溶接によって、全体の気密性を図ることができる。即ち、筐体5の大部分を炉内で一体にろう付けし、僅かな残り部分の後工程で反応器を完成することができる。しかも、外筒2の側壁2aまたは上蓋3あるいは下蓋4に充填孔7を設けるので、その充填孔7を上方に位置すれば、筐体内に略隙間なく触媒6を充填できる。
従来の製造方法では、上蓋3を開放した状態で、触媒6を内部に充填し、上蓋3と外筒2とを溶接していたので、その溶接長さが極めて長くなっていた。その溶接長さを本発明では、短くできる効果がある。
また、上蓋3または下蓋4に対向してパンチングメタル16が介装され、それらに充填孔7、20を設けたので、より容易に触媒6を充填し、各充填孔7、20を小蓋8で閉塞することができる。
そして、上蓋3または下蓋4に対向してパンチングメタル16が介装されることにより、容易に触媒6を充填することができる。
請求項3に記載のように、内筒1と外筒2との間に中間筒10を有し、上蓋3または下蓋4に予め一対の第2充填孔7bを設けた場合にも、触媒6の充填が容易で且つ、後工程の一対の小蓋8の部分の溶接で、一対の第2充填孔7bを閉塞することができる。しかも、上蓋3および下蓋4は平面とすることができ、その平面に設ける一対の第2充填孔7bと一対の小蓋8との溶接はより容易である。
そして、上蓋3または下蓋4に対向してパンチングメタル16が介装され、それらに充填孔7、20を設けたので、より容易に触媒6を充填し、各充填孔7、20を小蓋8で閉塞することができる。
また、上記製造方法により製造された反応器の筐体は、溶接部分が少ないため量産性の高いものを提供できる。
図1および図2は、反応器の参考例を示したものである。この反応器は、内筒1と外筒2と上蓋3および下蓋4とで、筐体5を構成し、その筐体5の内部に触媒6が介装されるものである。なお、この例は、外部加熱型の反応器である。
外筒2の外周2aには、予め上蓋3、下蓋4の面積に比べて小さな面積の充填孔7が形成され、その孔縁部が外側に膨出して、突出縁9を形成する。この突出縁9の高さは一例として、2〜3mm程度とすることができる。この突出縁9には、その周縁部に整合する小蓋8が被着される。
内筒1と外筒2と、上蓋3および下蓋4とを図1のごとく組立てた状態で、全体を炉内に挿入する。この例では、各部品はステンレス鋼で形成されており、互いに接触する接触部には粉末ろう材がバインダーを介して保持されている。そして、高温の炉内でろう材を溶融し、それを冷却硬化することにより、各部品間が一体にろう付け固定される。
ろう付け完了の後、外筒2に設けた充填孔7を上方に向け、そこから触媒6を内筒1と外筒2との間に充填する。このとき、触媒6は充填孔7の突出縁9の根元以下まで充填される。次いで、充填孔7の突出縁9に小蓋8を当接し、小蓋8の外周を突出縁9に溶接固定する。その突出縁9の近傍には触媒6が存在しないので、溶接熱で触媒が変質するおそれはない。
その内筒1内にはバーナ11が設けられ、その熱により触媒6が加熱される。供給パイプ12から原料ガス14が触媒6に供給され、それが触媒6内で水蒸気改質されて、出力パイプ13から改質ガス15が取り出され、それが図示しない燃料電池に供給される。
次に、図3および図4は、内筒1と外筒2との間に中間筒10を配置し、さらに上蓋3と下蓋4との間に一対のパンチングメタル16(多孔プレート)を配置したものである。そして、中間筒10と内筒1との間に第1触媒6aを充填し、中間筒10と外筒2との間に第2触媒6bを充填するものである。なお、この例も外部加熱型の反応器である。
この例では、中間筒10の側壁に第1充填孔7aを、外筒2の側壁に第2充填孔7bを形成しておく。なお、第1充填孔7aと第2充填孔7bとは、それらの中心軸が整合するように突設するとともに、第2充填孔7bの孔径は第1充填孔7aのものよりも大きく形成される。
これは、第2充填孔7bの開口径を溶接機の先端が入る大きさに形成して、第1充填孔7aの溶接作業を容易に行うためである。
この例では、中間筒10の側壁に第1充填孔7aを、外筒2の側壁に第2充填孔7bを形成しておく。そして、内筒1と外筒2との間に中間筒10を配置するとともに、それらの軸方向上下に一対のパンチングメタル16および上蓋3、下蓋4を配置し、全体を一体的にろう付け固定する。
ろう付け固定後、内筒1と中間筒10との間に第1触媒6aを充填し、第1充填孔7aに小蓋8aを被嵌して、それらの接触部間を溶接により閉塞する。この第1充填孔7aの孔縁部にも前記第1実施例同様の突出縁9が形成されている。次いで、第2充填孔7bより第2触媒6bを中間筒10と外筒2との間に充填し、その第2充填孔7bを第2小蓋8bを介して溶接により閉塞する。
次に、図5は自己酸化内部加熱型の反応器であり、この例は、内筒1が空気の供給管を形成し、その外周に小孔18が穿設されている。そして、中間筒10と内筒1との上部に酸化触媒が配置され、その下方に触媒が配置されている。また、中間筒10と外筒2との間にも触媒が充填されたものである。この例も、図3および図4と同様に製造される。そして、内筒1の上端は端蓋19で閉塞される。
この例においては、充填孔7を上方位置にして、そこから内部に触媒6を挿入し、次いで突出縁9に小蓋8を溶接固定すればよい。
次に図8は、上蓋3および下蓋4に対向して一対のパンチングメタル16が配置されたものである。そして、各パンチングメタル16と上蓋3、下蓋4との間に原料ガス14および改質ガス15の入口タンク、出口タンクを形成したものである。
それぞれのパンチングメタル16には、ステンレス鋼板に多数の孔が穿設され、その孔の直径は、触媒6のそれよりも小に形成されている。そして、上側のパンチングメタル16と上蓋3とにそれぞれ第1充填孔7a、第2充填孔7bが穿設され、それらを介して、一対のパンチングメタル16間に触媒6を充填する。その後、第1充填孔7aに第1小蓋8aを被嵌し、その外周を溶接固定する。次いで、上蓋3の第2充填孔7bに第2小蓋8bを被嵌し、その外周を溶接固定したものである。それらの作業性を良好にするため、外側の第2小蓋8bを内側の小蓋8aより大きくしている。上記の例に代えて、下側のパンチングメタル16と下蓋4とにそれぞれ第1充填孔7a、第2充填孔7bを穿設してもよい。
次に図9は、本発明の第6実施例であり、この例が図8のそれと異なる点は、一つの小蓋8によって、上蓋3の第2充填孔7bとパンチングメタル16の第1充填孔7aとを同時に閉塞したものである。この小蓋8は、有底の筒状に形成され、その底面がパンチングメタル16の第1充填孔7aに嵌着する。そして、外周面が上蓋3の第2充填孔7bに嵌着し、その第2充填孔7bと、小蓋8外周とが溶接固定されるものである。
次に図10は本発明の第7実施例であり、この例は図3の実施例同様に、中間に中間筒10を有し、その中間筒10の両側において、そのパンチングメタル16には一対の第1充填孔7aを、上蓋3には一対の第2充填孔7bをそれぞれ設け、それらの孔を介して中間筒10の半径方向の両側に第1触媒6aと第2触媒6bとを充填する。その後に、一対の小蓋8によって、一対の第1充填孔7aと、一対の第2充填孔7bとを同時に閉塞したものである。
次に図11は本発明の第8実施例であり、この例が図9の実施例と異なる点は、小蓋8とパンチングメタル16の第1充填孔7aとの間に隙間を設けた点である。この小蓋8と第1充填孔7aとの隙間は、触媒の粒径よりも小にされ、そこからも原料ガスが流通する。さらには、その孔縁に立ち上げられたバーリング加工部にもパンチングメタルの小孔が存在する。
次に図12は本発明の第9実施例であり、この例が図8の実施例と異なる点は、第1小蓋8aがパンチングメタルで形成され、そこからも原料ガスが流通することである。
上記各例は改質器としての反応器について述べたが、脱硫器としての反応器にも本発明は上記各実施例を利用できる。その場合、改質触媒の代わりに、脱硫触媒が内筒と外筒との間に充填される。そして、原料ガスが内筒と外筒との間に供給され、脱硫された原料ガスが図示しない水蒸気と混合されて、その混合ガスが改質器に供給される。
2 外筒
2a 外周
3 上蓋
4 下蓋
5 筐体
6a 第1触媒
6b 第2触媒
7 充填孔
7a 第1充填孔
7b 第2充填孔
8a 第1小蓋
8b 第2小蓋
9 突出縁
10 中間筒
11 バーナ
12 供給パイプ
13 出力パイプ
14 原料ガス
16 パンチングメタル
17 空気
18 小孔
19 端蓋
20 充填孔
Claims (5)
- 内筒(1)と、その外側を被嵌する外筒(2)と、それら両筒(1)(2)間の軸方向両端を閉塞する上蓋(3)および下蓋(4)とで筐体(5)を構成し、その筐体(5)の内部に触媒(6)が介装される反応器の製造方法において、
上蓋(3)および下蓋(4)の面積に比べて小さい面積の充填孔(7)を、上蓋(3)あるいは下蓋(4)に予め形成する工程と、
筐体内に介装される一対の通気用のパンチングメタル(16)のうち、少なくとも一方のパンチングメタル(16)に充填孔(20)を形成する工程と、
前記上蓋(3)または下蓋(4)に対向して、前記一対のパンチングメタル(16)を上下方向に離間して配置し、前記充填孔(7)および充填孔(20)を整合させた状態で、その外筒(2)と、 内筒(1)と、上蓋(3)と、下蓋(4)と、一対のパンチングメタル(16)とを組立てる工程と、
その組立て体を炉内に挿入し、その組立て体の各部品間を一体にろう付けする工程と、
前記充填孔(7)から、各充填孔(7)(20)を通過して触媒(6)を筐体内に充填する工程と、
次いで、その各充填孔(7)(20)を小蓋(8)を介して溶接により閉塞する工程と、を具備する反応器の製造方法。 - 内筒(1)と、その外側を被嵌する中間筒(10)と、その外側を被嵌する外筒(2)と、その内筒(1)と外筒(2)との間の軸方向両端を閉塞する上蓋(3)および下蓋(4)とで筐体(5)を構成し、その筐体(5)の内部に触媒(6)が介装される反応器の製造方法において、
上蓋(3)および下蓋(4)の面積に比べて小さい面積の第1充填孔(7a)を中間筒(10)の側壁に予め形成し、且つ上蓋(3)および下蓋(4)の面積に比べて小さい面積の第2充填孔(7b)を外筒(2)の側壁に予め形成する工程と、
前記上蓋(3)または下蓋(4)に対向して、一対の通気用のパンチングメタル(16)を上下方向に離間して配置し、
前記中間筒(10)の一方端部を前記上蓋(3)または下蓋(4)のいずれか一方に当接し、前記中間筒(10)の他方端部に一方のパンチングメタル(16)を配置して、
前記第1充填孔(7a)および第2充填孔(7b)の位置を整合させた状態で、その外筒(2)と、中間筒(10)と、内筒(1)と、上蓋(3)と、下蓋(4)と、一対のパンチングメタル(16)とを組立てる工程と、
その組立て体を炉内に挿入し、その組立て体の各部品間を一体にろう付けする工程と、
前記ろう付け工程の後に、前記第1充填孔(7a)から、中間筒(10)と内筒(1)と前記一対のパンチングメタル(16)との間に第1触媒(6a)を充填する工程と、
次いで、その第1充填孔(7a)に第1小蓋(8a)を被嵌して、それらを溶接により閉塞する工程と、
次いで、中間筒(10)と外筒(2)と前記一対のパンチングメタル(16)との間に第2触媒(6b)を充填した後に、第2充填孔(7b)を第2小蓋(8b)を介して溶接により閉塞する工程と、を具備する反応器の製造方法。 - 内筒(1)と、その外側を被嵌する中間筒(10)と、その外側を被嵌する外筒(2)と、その内筒(1)と外筒(2)との間の軸方向両端を閉塞する上蓋(3)および下蓋(4)とで筐体(5)を構成し、その筐体(5)の内部に触媒(6)が介装される反応器の製造方法において、
上蓋(3)および下蓋(4)の面積に比べて小さい面積の一対の充填孔(7)を、中間筒(10)の半径方向の内側および外側で、上蓋(3)または下蓋(4)に予め形成する工程と、
筐体内に介装される一対の通気用のパンチングメタル(16)のうち、前記充填孔(7)が設けられた上蓋(3)または下蓋(4)に対応するパンチングメタル(16)に、前記一対の充填孔(7)に整合する一対の充填孔(20)を形成する工程と、
前記上蓋(3)または下蓋(4)に対向して、前記一対のパンチングメタル(16)を上下方向に離間して配置し、
前記中間筒(10)の一方端部を前記上蓋(3)または下蓋(4)のいずれか一方に当接し、前記中間筒(10)の他方端部に一方のパンチングメタル(16)を配置し、
前記一対の充填孔(20)と前記一対の充填孔(7)を整合させた状態で、その外筒(2)と、中間筒(10)と、内筒(1)と、上蓋(3)と、下蓋(4)と、一対のパンチングメタル(16)とを組立てる工程と、
その組立て体を炉内に挿入し、その組立て体の各部品間を一体にろう付けする工程と、
前記ろう付け工程の後に、前記半径方向の内側の充填孔(7)から、各充填孔(7)(20)を通過して中間筒(10)と内筒(1)と前記一対のパンチングメタル(16)との間に第1触媒(6a)を充填すると共に、前記半径方向の外側の充填孔(7)から、各充填孔(7)(20)を通過して中間筒(10)と外筒(2)と前記一対のパンチングメタル(16)との間に第2触媒(6b)を充填する工程と、
次いで、前記パンチングメタル(16)に設けた一対の充填孔(20)を小蓋(8)で閉塞すると共に、充填孔(7)に夫々小蓋(8)を被嵌して、各充填孔(7)と各小蓋(8)との間を溶接により閉塞する工程と、を具備する反応器の製造方法。 - 請求項1又は請求項3のいずれかに記載の反応器の製造方法において、
前記上蓋(3)または下蓋(4)の 充填孔 (7)に嵌着される小蓋(8) が有底の筒状に形成され、その底面によりパンチングメタル(16)の充填孔(20)を閉塞し、
前記小蓋(8)の外周面と前記上蓋(3)または下蓋(4)の 充填孔 (7)とが溶接されることを特徴とする反応器の製造方法。 - 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の反応器の製造方法において、
前記外筒(2)または中間筒(10)または上蓋(3)あるいは下蓋(4)の充填孔の口縁部を、予め外側に突出しておき、その突出縁(9)に前記小蓋(8)を溶接することを特徴とする反応器の製造方法。
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