JP2014005171A - 燃料処理装置およびその製造方法 - Google Patents

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友紀 三田
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Abstract

【課題】変成部の取り付けの前に、パイプを取り付けることが可能な燃料処理装置を提供すること。
【解決手段】改質部、蒸発部、および変成部は、それぞれ、中央に配置された燃焼部を環状に囲んで配置される。パイプは、蒸発部の上流側において、蒸発部と連結される。改質部は、蒸発部の下流側において、蒸発部と連結される。変成部は、蒸発部を環状に囲んで、蒸発部に近接して配置される。変成部の最内径は、改質部の最外径以上である。
【選択図】図2

Description

本発明は、原料ガスから水素ガスを生成する燃料処理装置およびその製造方法に関する。
以前より、炭化水素化合物を主成分とした原料ガスから水素ガスを生成して燃料電池の発電スタックへ供給する燃料処理装置が知られている。
一般に、燃料処理装置は、パイプ、燃焼部、蒸発部、改質部、および変成部を具備して構成される。パイプは、原料ガスと改質水を取り込む。燃焼部は、蒸発部および改質部を加熱する。蒸発部は、改質水を水蒸気にした上で、原料ガスと混合させることにより、混合ガスを生成する。改質部は、予め充填された改質触媒に混合ガスを通すことにより、水素と一酸化炭素を含む水素混合ガスを生成する。変成部は、予め充填された変成触媒に水素混合ガスを通すことにより、水素混合ガスから一酸化炭素を除去する。その後、水素混合ガスは、選択酸化部においてさらに一酸化炭素を除去され、水素ガスとなる。
従来の燃料処理装置は、特許文献1に示されるように、同一の軸心を有する複数の円筒体を備えた構成がある。この構成では、中央に燃焼部が配置され、燃焼部を改質部、蒸発部および変成部の各々が環状に囲っている。図1は、このような燃料処理装置の構成の概略を示す縦断面図である。
以下、図1に示す燃料処理装置の製造工程の一例について説明する。
まず、底面を有する円筒体において、上部に燃焼部が設けられ、下部に改質部が設けられる。また、改質部の上方には、改質部と一体となって蒸発部が設けられる。ここで、改質部が設けられている部分の径r2は、蒸発部が設けられている部分の径r1よりも大きい。その理由は、改質部は改質触媒が充填されるので、厚みを必要とするためである。なお、この時点では、円筒体の上部にパイプは設けられていない。
次に、燃焼部、蒸発部、および改質部が設けられた円筒体に対して、変成触媒を充填した変成部が取り付けられる。変成部は、底面が無い円筒体であり、その空洞部分である円形の径は径r1と同じである。よって、変成部は、その空洞部分を円筒体に挿入することで、円筒体に取り付けられる。ここで、変成部の挿入の方向は、図1の矢印aに示すように円筒体の上方からとなる。その理由は、図1の矢印bに示すように円筒体の下方からの場合、円筒体の下部の径r2は変成部の空洞部分の径r1よりも大きいため、変成部を挿入することができないからである。なお、円筒体に挿入された変成部は、図1に示すように、改質部の上方において、蒸発部に隣接して配置される。
最後に、燃焼部、蒸発部、改質部、および変成部が設けられた円筒体に対して、その上部にパイプが取り付けられる。
このように、図1の燃料処理装置の製造では、変成部を円筒体に取り付けた後で、パイプを円筒体に取り付けるが、そのパイプの取り付けの際、真空ロウ付けを用いることはできない。その理由は、装置全体を炉の中で高温にする真空ロウ付けでは、変成部に充填された触媒が溶けてしまうからである。したがって、変成部を取り付けた後のパイプの取り付けには、手溶接を用いるしかない。
特許第4918629号公報
しかしながら、手溶接は、作業者の技能に依存するため、以下の課題が生じる。
まず、溶接焼けが生じることで、燃料処理装置の耐久性が低下してしまう、という課題がある。また、パイプの取り付けに失敗すると、燃料処理装置自体が失敗作となり、それまでの製造工程にかけた時間および費用が無駄になってしまう、という課題がある。さらには、手溶接でできる作業量および作業速度には限界があるため、燃料処理装置を量産することは難しい、という課題がある。
このようなことから、パイプの取り付けには、手溶接ではなく、真空ロウ付けを用いることが好ましい。そして、真空ロウ付けを用いるためには、上述した通り、パイプを取り付けた後で変成部を取り付けることが必要となる。
本発明の目的は、パイプを取り付けた後で変成部を取り付けることが可能な燃料処理装置およびその製造方法を提供することである。
本発明の一態様に係る燃料処理装置は、改質水および原料ガスの少なくとも一方を取り込むためのパイプと、前記改質水を蒸発させて前記原料ガスと水蒸気とを混合させる蒸発部と、前記水蒸気と混合された前記原料ガスを改質触媒に通して水素混合ガスを生成する改質部と、前記水素混合ガスを変成触媒に通して一酸化炭素を除去する変成部と、前記改質部に熱を供給する燃焼部と、を具備し、前記改質部、前記蒸発部、および前記変成部の各々は、中央に配置された前記燃焼部を環状に囲んで配置され、前記パイプは、前記蒸発部の上流側で連結され、前記改質部は、前記蒸発部の下流側で連結され、前記変成部は、前記蒸発部を環状に囲んで前記蒸発部に近接して配置され、前記変成部の最内径は、前記改質部の最外径以上である。
本発明の一態様に係る燃料処理装置の製造方法は、環状の改質部が環状の蒸発部の下流側に連結して前記蒸発部と一体形成された第1部材に対し、改質水および原料ガスの少なくとも一方を取り込むためのパイプを、真空ロウ付けを用いて前記蒸発部の上流側に連結するステップと、環状の変成部が形成された第2の環状部材を前記改質部側から前記第1の環状部材に取り付け、前記変成部を、前記蒸発部を環状に囲んで前記蒸発部に近接して配置するステップと、を含み、前記蒸発部は、前記パイプから取り込んだ前記改質水を蒸発させ、前記原料ガスと水蒸気とを混合する機能を有し、前記改質部は、前記水蒸気と混合された前記原料ガスを基に水素混合ガスを生成する際に用いる改質触媒を充填する機能を有し、前記変成部は、前記水素混合ガスから一酸化炭素を除去するための変成触媒を充填する機能を有し、最内径が前記改質部の最外径以上である。
本発明は、パイプを取り付けた後で変成部を取り付けることが可能な燃料処理装置およびその製造方法を提供することができる。
従来の燃料処理装置の縦断面図 本発明の実施の形態1の燃料処理装置の全体を示す縦断面図 燃料処理装置の燃焼ユニットを示す縦断面図 燃料処理装置の改質ユニットを示す縦断面図 燃料処理装置の変成ユニットを示す縦断面図 燃料処理装置の脱硫ユニットを示す縦断面図 実施の形態2の燃料処理装置の断面図
以下、本発明の各実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
<実施の形態1>
図2は、本発明の実施の形態1の燃料処理装置の全体を示す縦断面図である。なお、図2中の各矢印は、ガス、改質水の流れを示している。
本実施の形態の燃料処理装置は、例えば燃料電池を用いたコージェネレーションシステムにおいて、原料ガスから水素ガスを生成して燃料電池へ供給する装置である。
本実施の形態の燃料処理装置は、図2に示すように、燃焼部10、脱硫部20、蒸発部30(図4参照)、改質部40、第1変成部50、第2変成部60、アンモニア分解部65、選択酸化部70等を備えている。
[機能の説明]
まず、各部の機能について図2を参照して説明する。
燃焼部10は、燃料処理装置の中央に配置され、バーナー11により燃料ガスを燃焼させて改質部40に熱を供給する。燃焼により生じた排ガスは、排出路12を通って排出口e2から排出される。
脱硫部20は、例えば都市ガスなどの原料ガスを脱硫触媒に通して、例えば水添脱硫方式によって原料ガスから硫黄成分を除去する。原料ガスは、導入口d1から導入されて、脱硫部20を通過した後、蒸発部30へ圧送される。
蒸発部30は、図4に示すように、漏斗状の傾斜面に沿って回りながら中央に進む螺旋状の流路31を有し、加熱された流路31に原料ガスと改質水とを流して、原料ガスを水蒸気と混合させる。蒸発部30は、排ガスの排出路12と近接しており、流路31は排ガスの熱によって加熱される。原料ガスは、脱硫部20からパイプf1を通して導入される。改質水は、導入口d2から流入される。
改質部40は、水蒸気と混合された原料ガスを改質触媒に通して水素混合ガスに改質させる。改質部40は、例えば600℃などの高温の状態で機能する。改質部40の周囲および燃焼部10の下方は、周囲への排熱を少なくするために、断熱材80が設けられている。改質された水素混合ガスは、第1変成部50へ送られる。
第1変成部50は、水素混合ガスを第1の変成触媒に通して、水素混合ガスに含まれる一酸化炭素を除去する。第1変成部50は、例えば300℃など高温の状態で機能する。第1変成部50における水素混合ガスの反応は発熱反応である。第1変成部50は蒸発部30に近接され、第1変成部50で発生した熱は蒸発部30に供給されて流路31を加熱するのに利用される。第1変成部50を通過した水素混合ガスは第2変成部60へ送られる。
第2変成部60は、水素混合ガスを第2の変成触媒に通して、水素混合ガスの一酸化炭素の濃度をさらに低下させる。第2変成部60は、例えば200℃など第1変成部50より一段低い温度で機能する。第2変成部60における水素混合ガスの反応は発熱反応である。第2変成部60を通過した水素混合ガスはアンモニア分解部65へ送られる。
アンモニア分解部65は、水素混合ガスをNH分解触媒に通して、水素混合ガスに含まれるアンモニアを除去する。アンモニアが除去された水素混合ガスは、選択酸化部70へ送られる。アンモニア分解部65では、導入口d3から空気が僅かに導入されて、触媒反応が行われる。
選択酸化部70は、水素混合ガスを選択酸化触媒に通して水素混合ガスに含まれる一酸化炭素濃度を10ppm程度まで低下させて、水素ガスを生成する。選択酸化部70における水素混合ガスの反応は発熱反応である。選択酸化部70は蒸発部30に近接され、選択酸化部70で発生した熱は蒸発部30に供給されて流路31を加熱するのに利用される。生成された水素ガスは、送出口e1から発電スタック側へ送り出される。
[構造の概要]
次に、各部の構造の概要を説明する。
図3は、燃料処理装置の燃焼ユニットを示す縦断面図、図4は、燃料処理装置の改質ユニットを示す縦断面図、図5は、燃料処理装置の変成ユニットを示す縦断面図、図6は、燃料処理装置の脱硫ユニットを示す縦断面図である。
本実施の形態の燃料処理装置は、図3〜図6に示すように、製造過程において、複数のユニットに分けられ、各ユニットが溶接等により接合されて構成される。各ユニットには、燃焼ユニット10A(図3)と、改質ユニット40A(図4)と、変成ユニット50A(図5)と、脱硫ユニット20A(図6)とが含まれる。
[燃焼ユニット]
図3に示すように、燃焼ユニット10Aは、バーナー11と、バーナー11の燃焼が行われる燃焼部10と、排ガスの排出路12の片側を仕切る壁体13と、排出口e2と排出路12とを結ぶパイプf2とを有する。
壁体13は、バーナー11および燃焼部10を中心に、これらの周りを囲うように環状に形成されている。壁体13は、燃焼部10の周りの部位が円筒状に形成され、蒸発部30と近接する部位が円錐台の傾斜面状に形成されている。
燃焼ユニット10Aは、例えば、外周部y1が改質ユニット40Aに、溶接などにより固定される。
[改質ユニット]
図4に示すように、改質ユニット40Aは、蒸発部30および改質部40を有するユニットである。改質ユニット40Aは、流路31および改質部40の空間を間隙により形成する内筒部材310および外筒部材320と、原料ガスおよび改質水を導入するパイプf3、f4が設けられている。
内筒部材310は、燃焼ユニット10Aの四方を環状に囲い、且つ、燃焼ユニット10Aの下側(炎が当る側)が覆われた容器状に形成されている。外筒部材320は、内筒部材310の四方を囲って上方と下方とが開口された環状に形成されている。したがって、蒸発部30および改質部40はともに、環状の形状である。r1は、改質部40の最外径を示す。
図4に示すように、改質ユニット40Aにおいて、蒸発部30は、漏斗状の傾斜面に形成されている。そして、蒸発部30は、その下流側(傾斜面の下方)にて改質部40と連結されている。蒸発部30と改質部40は一体形成されている。ここでいう一体形成は、例えば、1つの金属部材をプレス加工することで蒸発部30および改質部40を形成することをいう。また、蒸発部30は、その上流側(傾斜面の上方)にてパイプf3およびf4と連結されている。パイプf3、f4は、例えば、真空ロウ付けにより蒸発部30と接続される。パイプf3およびf4が接続される部分は、燃焼部10の温度(600℃)に比べて、低温(例えば400℃以下)である。
[変成ユニット]
図5に示すように、変成ユニット50Aは、第1変成部50、第2変成部60、アンモニア分解部65、および、選択酸化部70を有するユニットである。変成ユニット50Aは、改質部40から第1変成部50へのガス流路の片側を覆う壁体52と、第1変成部50の触媒容器およびこの周辺のガス流路を形成する第1構成部材51とを備えている。また、変成ユニット50Aは、第2変成部60およびアンモニア分解部65の触媒容器およびこの周辺のガス流路を形成する第2構成部材61と、選択酸化部70の触媒容器を形成する第3構成部材71とを備えている。
第1〜第3構成部材51、61、71は、各々が環状の形状であり、図5に示す断面がほぼ周方向に連なった環状に形成され、各々が同心状に配置されている。したがって、第1変成部50および第2変成部60はともに、環状の形状である。r2は、第1変成部50の最内径を示す。また、r2’は、第2変成部60の最内径を示す。r2およびr2’はともに、図5に示すr1以上の長さである。
第2構成部材61には、周方向の一部に空気を導入するパイプf6が接続され、第3構成部材71には、周方向の一部に水素ガスを送出するパイプf5が接続されている。
壁体52は、改質部40の四方を囲うとともに、上方が開口され、下側が覆われた容器状に形成されている。壁体52には、壁体52の内側(中央側)を伝って流れるガスを外側の第1変成部50の上流側へ送る溝53および開口53aが形成されている。
変成ユニット50Aは、上端の外周部y2が改質ユニット40Aに、溶接などにより固定される。これにより、図2に示すように、第1変成部50は、蒸発部30を環状に囲むとともに、蒸発部30に近接する。
[脱硫ユニット]
図6に示すように、脱硫ユニット20Aは、脱硫部20と、原料ガスの導入流路25とを有するユニットである。脱硫ユニット20Aにおいて、脱硫部20の触媒容器21およびこの周辺のガス流路22、23は、図6の断面がほぼ周方向に連なった環状に形成されている。ガス流路23の周方向の一部には、脱硫後のガスを送出するパイプf1が接続されている。
また、脱硫ユニット20Aにおいて、中央の底面側には、間隙によって導入流路25を形成する二枚の底板25a、25bが設けられている。この底板25a、25bは、脱硫部20の流路23を構成する部材と一体の部材により構成される。導入流路25は、二重の底板25a、25bの間で平面状に広がる流路であり、中央にパイプf7が接続されている。
脱硫ユニット20Aは、断熱材80を挟んで変成ユニット50Aの間隙部に嵌入および固定される。
以上説明した、燃焼ユニット10A、改質ユニット40A、変成ユニット50A、および脱硫ユニット20Aが接合されると、図1に示す燃料処理装置となる。
すなわち、図1に示す燃料処理装置において、改質部40、蒸発部30、および第1変成部50の各々は、中央に配置された燃焼部10を環状に囲んで配置される。
また、パイプf3およびf4は、蒸発部30の上流側、すなわち傾斜面の上方において、蒸発部30と連結される。また、傾斜面の上方には、パイプf3およびf4とは別に、排ガスを排出するためのパイプf2や、水素ガスを送出するためのパイプf5が設けられる。これらのパイプf2〜f5と蒸発部30との接続は、例えば真空ロウ付けにより行われる。なお、パイプf2〜f5と蒸発部30とが接続される部分は、燃焼部10の温度よりも低い。
また、改質部40は、蒸発部30の下流側において、蒸発部30と連結される。改質部40と蒸発部30は一体形成されている。ここでいう一体形成とは、上述した通り、例えば、1つの金属部材をプレス加工することで蒸発部30および改質部40を形成することをいう。
また、第1変成部50の最内径r2の長さは、改質部40の最外径r1の長さ以上である。よって、第1変成部50は、改質ユニット40Aの下方(改質部40が設けられている側)から、改質部40を通り抜けることが可能である。改質部40を通り抜けた第1変成部50は、蒸発部30を環状に囲んで、蒸発部30に近接して配置される。
このように、本実施の形態の燃料処理装置によれば、第1変成部50の最内径r2が改質部40の最外径r1以上であるので、変成ユニット50Aが改質ユニット40Aの下方から取り付けられる際、第1変成部50は、改質部40を通り抜けることができる。よって、第1変成部50は、パイプf3およびf4が接続される改質ユニット40Aの上方から取り付けられる必要がない。そのため、本実施の形態の燃料処理装置は、図4に示すようにパイプf3およびf4を改質ユニット40Aに取り付けた後で、第1変成部50を含む変成ユニット50Aを改質ユニット40Aに取り付けることができる。
その結果、パイプf3およびf4を、手溶接ではなく、真空ロウ付けすることができる。よって、本実施の形態の燃料処理装置は、パイプを手溶接することによって生じるデメリットを回避できる。つまり、溶接焼けが生じることで燃料処理装置の耐久性が低下する、というデメリットを回避できる。また、パイプの取り付けに失敗した場合に、燃料処理装置自体が失敗作となり、それまでの製造工程にかけた時間および費用が無駄になってしまう、というデメリットを回避できる。さらには、手溶接でできる作業量および作業速度には限界があるため、燃料処理装置を量産することは難しい、というデメリットを回避できる。なお、このようなデメリットの回避の一方で、本実施の形態の燃料処理装置は、真空ロウ付けを利用できるメリットとして、手溶接では難しい、パイプの設置角度の微調整を行うことができる、といった効果を得られる。
なお、パイプf3およびf4の取り付けの後で第1変成部50の取り付けを行えることから、本実施の形態の燃料処理装置は、パイプf3およびf4の形状の自由度を高くできる、といった効果も得られる。
<実施の形態2>
実施の形態1では、蒸発部30および改質部40が、漏斗状の部材(改質ユニット40A)に形成される形態について説明した。実施の形態2では、蒸発部30および改質部40が、円筒体の部材に形成される形態について説明する。ここでいう円筒体は、正円または楕円の筒体であり、最外径が均一であるものをいう。
図7は、実施の形態2の燃料処理装置の縦断面図である。図7において、図2に示す実施の形態1の燃料処理装置と同一の構成要素については、同一の符号を付し、説明を省略する。
図7に示されるように、円筒体において、改質部40、蒸発部30、および第1変成部50の各々は、中央に配置された燃焼部10を環状に囲んで配置される。また、円筒体において、その上方にはパイプf3およびf4が設けられている。蒸発部30が改質部40と一体的に設けられている。改質部40パイプf3およびf4は、真空ロウ付けにより、蒸発部30に接続されている。第1変成部50は、環状の部材である。r1は、第1変成部50の最内径を示す。r2は、改質部40の最外径を示す。そして、r1は、r2以上の長さである。よって、第1変成部50は、図中の矢印bに示すように、円筒体の下方から挿入されると、改質部40を通り抜けることが可能である。改質部40を通り抜けた第1変成部50は、図7に示すように、蒸発部30を環状に囲んで、蒸発部30に近接して配置される。
このように本実施の形態の燃料処理装置によれば、上述した実施の形態1と同じ効果を得ることができる。すなわち、本実施の形態の燃料処理装置は、第1変成部50の最内径r2が改質部40の最外径r1以上であるので、第1変成部50が円筒体の下方から取り付けられる際、第1変成部50は、改質部40を通り抜けることができる。よって、第1変成部50は、パイプf3およびf4が接続される円筒体の上方から取り付けられる必要がない。そのため、本実施の形態の燃料処理装置は、図7に示すようにパイプf3およびf4を円筒体に取り付けた後で、第1変成部50を円筒体に取り付けることができる。その結果、パイプf3およびf4を、手溶接ではなく、真空ロウ付けすることができる。すなわち、本実施の形態の燃料処理装置は、パイプを手溶接することによって生じるデメリットを回避できる。このデメリットの回避については、実施の形態1で説明済みであるので、その説明は省略する。なお、本実施の形態の燃料処理装置も、真空ロウ付けの利用により、パイプの設置角度の微調整を行うことができる、といった効果、および、パイプf3およびf4の形状の自由度を高くできる、といった効果を得られる。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態の説明に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。本発明は、例えば、以下の変形例を適用してもよい。
上記実施の形態では、蒸発部30の螺旋状の流路31は、円錐台の傾斜面に沿って設けられると説明した。しかしながら、流路31が設けられる傾斜面は、螺旋の軸線方向を高さ方向としたときに、高い位置から低い位置に進むに従って、径が徐々に小さくなる漏斗状の傾斜面であれば、途中で傾斜角度が変化していてもよい。また、螺旋状の流路31が設けられる傾斜面は、軸対称の形状ではなく、横断面が楕円など周方向に非対称となる形状であってもよい。また、改質部40の形状も、高さによって径が変化する形状としてもよく、また、周方向に非対称な形状としてもよい。
また、上記実施の形態では、蒸発部30は、燃焼部10の排ガスの排出路12と、第1変成部50および選択酸化部70とが近接されて熱交換する構成を例にとって説明したが、蒸発部30に熱を加える構成としては、他の構成が採用されてもよい。
また、上記実施の形態では、変成部を二段構成とし、脱硫部20およびアンモニア分解部65を備えた構成を例にとって説明したが、変成部は一段構成としてもよく、また、脱硫部20およびアンモニア分解部65は省略される場合もある。
本発明の燃料処理装置は、燃料電池に水素ガスを供給する燃料処理装置に適用できる。
10 燃焼部
10A 燃焼ユニット
11 バーナー
12 排出路
13 壁体
20 脱硫部
20A 脱硫ユニット
21 触媒容器
22、23 ガス流路
25 導入流路
25a、25b 底板
30 蒸発部
31 流路
40 改質部
40A 改質ユニット
50 第1変成部
50A 変成ユニット
51 第1構成部材
52 壁体
53 溝
53a 開口
60 第2変成部
61 第2構成部材
65 アンモニア分解部
70 選択酸化部
71 第3構成部材
80 断熱材
301 内筒部材
302 外筒部材
e1 送出口
e2 排出口
d1、d2、d3 導入口
f1、f2、f3、f4、f5、f6、f7 パイプ

Claims (7)

  1. 改質水および原料ガスの少なくとも一方を取り込むためのパイプと、
    前記改質水を蒸発させて前記原料ガスと水蒸気とを混合させる蒸発部と、
    前記水蒸気と混合された前記原料ガスを改質触媒に通して水素混合ガスを生成する改質部と、
    前記水素混合ガスを変成触媒に通して一酸化炭素を除去する変成部と、
    前記改質部に熱を供給する燃焼部と、
    を具備し、
    前記改質部、前記蒸発部、および前記変成部の各々は、中央に配置された前記燃焼部を環状に囲んで配置され、
    前記パイプは、前記蒸発部の上流側で前記蒸発部と連結され、
    前記改質部は、前記蒸発部の下流側で前記蒸発部と連結され、
    前記変成部は、前記蒸発部を環状に囲んで前記蒸発部に近接して配置され、
    前記変成部の最内径は、前記改質部の最外径以上である、
    燃料処理装置。
  2. 前記改質部は、前記蒸発部と一体形成される、
    請求項1記載の燃料処理装置。
  3. 前記蒸発部は、漏斗状の部材の傾斜面に形成され、
    前記パイプは、前記傾斜面の上方で前記蒸発部と連結される、
    請求項2記載の燃料処理装置。
  4. 前記傾斜面の上方は、前記改質部よりも低温である、
    請求項3記載の燃料処理装置。
  5. 前記パイプは、真空ロウ付けにより前記蒸発部に接続される、
    請求項1記載の燃料処理装置。
  6. 前記傾斜面の上方には、前記パイプとは別に、前記燃焼部で生じた排ガスを排出するためのパイプ、または、前記変成部を経て生成された水素ガスを送出するためのパイプが設けられる、
    請求項2記載の燃料処理装置。
  7. 環状の改質部が環状の蒸発部の下流側に連結して前記蒸発部と一体形成された第1部材に対し、改質水および原料ガスの少なくとも一方を取り込むためのパイプを、真空ロウ付けを用いて前記蒸発部の上流側に連結するステップと、
    環状の変成部が形成された第2の環状部材を前記改質部側から前記第1の環状部材に取り付け、前記変成部を、前記蒸発部を環状に囲んで前記蒸発部に近接して配置するステップと、を含み、
    前記蒸発部は、前記パイプから取り込んだ前記改質水を蒸発させ、前記原料ガスと水蒸気とを混合する機能を有し、
    前記改質部は、前記水蒸気と混合された前記原料ガスを基に水素混合ガスを生成する際に用いる改質触媒を充填する機能を有し、
    前記変成部は、前記水素混合ガスから一酸化炭素を除去するための変成触媒を充填する機能を有し、最内径が前記改質部の最外径以上である、
    燃料処理装置の製造方法。
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