JP5940113B2 - 光照射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、照射面上の所定の照射領域に光を照射する光照射装置に関し、特にセラミックス基板上に複数の発光素子を備えた光照射装置に関する。
従来、オフセット枚葉印刷用のインキとして、紫外光の照射により硬化する紫外線硬化型インキが用いられている。また、液晶パネルや有機EL(Electro Luminescence)パネル等、FPD(Flat Panel Display)のシール剤として、紫外線硬化樹脂が用いられている。このような紫外線硬化型インキや紫外線硬化樹脂の硬化には、一般に、紫外光を照射する紫外光照射装置が用いられるが、特にオフセット枚葉印刷やFPDの用途においては、幅広な矩形形状の照射領域に高い照射強度の紫外光を照射する必要があるため、多数の発光素子を基板上に並べ、照射領域に対向して配置した光照射装置が用いられる。
このような多数の発光素子を用いる光照射装置においては、発光素子の発熱が無視できず、基板が反ったり、発光素子の寿命が低下するといった問題が発生する。そこで、例えば特許文献1に記載されているように、多数の発光素子を複数の矩形状の基板に分散して配置することで基板の反りを抑制し、また熱伝導率の高い窒化アルミニウム等のセラミックス基板とヒートシンクとを用いることで放熱効果を高める方法が提案されている。
特許文献1のような構成において、発光素子が搭載されたセラミックス基板の放熱効果を高めるためには、セラミックス基板とヒートシンクとを密着させて固定することが重要である。しかしながら、セラミックス基板は非常に脆く、荷重をかけ過ぎると破損してしまうため、一般に板バネ等を用いて弾性的に押圧することによって固定し、また板バネ状の給電端子によって電力を供給している(例えば、特許文献2、3)。
特許文献2に記載の光照射装置(発光装置)は、発光素子が搭載された基板(LEDパッケージ)に給電を行う給電端子にばね性を持たせ、この給電端子によって発光素子が搭載された基板に給電を行うと共に、当該基板を押圧して固定している。
また、特許文献3に記載の光照射装置(照明装置)は、発光素子が搭載された基板を機械的に固定する板バネ状の機械的固定手段と、発光素子が搭載された基板に電力を供給する板バネ状の電気的接続手段とを備えている。
特開2012−205984号公報 特開2011−018695号公報 特開2012−004420号公報
特許文献2、3の光照射装置によれば、基板に過大なストレス(荷重)を加えることなく基板を固定し、かつ電力を供給することができる。しかし、板バネ状の給電端子で給電する構成は、基板と給電端子との接触面積が少なく接触抵抗が大きいといった問題がある。また、接触面の酸化皮膜の形成、錆の発生、熱による基板の変形等によって接触抵抗が大きくなる方向に変化するといった問題もある。このように、接触抵抗が大きくなると、各発光素子に電流が流れたときの電圧降下が大きくなるため、最悪の場合、各発光素子を駆動するための電力を供給することができず、発光素子を点灯できなくなるといった問題が生じる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、多数の発光素子が搭載された基板を過大なストレスをかけることなく安定して固定すると共に、基板に安定した電力を供給可能な光照射装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の光照射装置は、矩形状のセラミックス製の基板と、基板の表面と直交する方向に光軸の向きを揃えて基板の表面に実装される複数の発光素子と、複数の発光素子のそれぞれに電力を供給し基端部と先端部を備える柔軟性を有する一対の電極板とを有する光源モジュールと、基板の裏面に当接するよう設けられるヒートシンクと、ヒートシンクに固定され、一対の電極板に電力を供給する一対の給電端子と、基板をヒートシンクに向けて弾性的に押圧して固定する一端部と他端部を備える一対の押圧部材と、一対の電極板及び一対の押圧部材を一対の給電端子に固定する一対の締結部材と、を備え、先端部が、基板の表面の一辺又は対向する二辺の側端部近傍に固定され、基端部が、基板の表面の一辺又は対向する二辺の側端部から突出するように設けられ、各押圧部材は、一端部が基板の表面に当接し、かつ各電極板を覆うように設けられ、各電極板の基端部と各押圧部材の他端部とが各締結部材によって各給電端子に共締めされていることを特徴とする。
このような構成によれば、多数の発光素子が搭載された光源モジュールに電力を供給する一対の電極板と、光源モジュール(基板)に過大なストレスを加えることなく、光源モジュールを安定して固定する一対の押圧部材とを別個に設けたため、光源モジュールに安定した電力を供給すると共に、光源モジュールに過大なストレスを加わることのない光照射装置を提供される。また、各押圧部材が各電極板を覆うように構成されているため、押圧部材が当接する部分を基板上に別途設ける必要がなく、基板を小型化できる。このため、基板の反りを抑制することも可能となる。
また、一対の電極板は、厚さ0.05〜0.75mmの銅又は銅合金の板状の基材から形成されていることが望ましい。また、この場合、基材が、金、ニッケル又は錫の少なくともいずれか1つを含む金属薄膜によって被覆されていることが望ましい。このような構成によれば、電極板の抵抗値を下げることができる。
また、一対の電極板の先端部が、基板の表面にハンダ付けされていることが望ましい。このような構成によれば、電極板と基板との接触抵抗をさらに低下させることができる。
また、一対の押圧部材は、0.1〜30kgの荷重を基板に付与するように構成することが望ましい。
また、一対の押圧部材は、金属製の板バネで構成することができる。
また、光照射装置は、給電端子を支持する端子台を備えてもよい。
また、光源モジュールとヒートシンクとの間に放熱グリスが塗布されていることが望ましい。このような構成によれば、光源モジュールとヒートシンクとの密着性が高められるため、ヒートシンクによる放熱効果がより高められる。
また、ヒートシンクは、基板との当接面に、基板の外周に沿うように形成された凹溝部を備え、凹溝部は、光源モジュールがヒートシンクに取り付けられたときに、放熱グリスの余剰分を収容するように構成することができる。このような構成によれば、余剰な放熱グリスが基板表面に回り込むことがなく、放熱グリスによる電気的なショート等を引き起こすことがない。
また、光源モジュールを複数備え、複数の光源モジュールは、ヒートシンク上に、一辺又は対向する二辺と平行な方向に沿って近接して並べられて配置されることが望ましい。
以上のように、本発明によれば、多数の発光素子が搭載された基板を過大なストレスをかけることなく安定して固定すると共に、基板に安定した電力を供給可能な光照射装置が提供される。
本発明の実施の形態に係る光照射装置の概略図(平面図)である。 本発明の実施の形態に係る光照射装置の構成を説明する拡大図である。 本発明の実施の形態に係る光照射装置に搭載される光源モジュールの構成を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る光照射装置に搭載される固定板の構成を説明する拡大図である。 本発明の実施の形態に係る光照射装置に搭載される固定板と電極板とが電極板固定ねじによって電極棒に共締めされている状態を示す図である。 本発明の実施の形態に係る光照射装置に搭載されるヒートシンクの上面に形成された凹溝を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一の符号を付してその説明は繰り返さない。
図1は、本発明の実施形態に係る光照射装置1の平面図である。本実施形態の光照射装置1は、オフセット枚葉印刷用のインキとして用いられる紫外線硬化型インキや、FPD(Flat Panel Display)等でシール剤として用いられる紫外線硬化樹脂を硬化させる光源装置に搭載される装置であり、不図示の照射対象物に対向して配置され、照射対象物の所定のエリアに紫外光を出射する。
図1に示すように、光照射装置1は、ヒートシンク10と、端子台20、30と、56個の光源モジュール100と、各光源モジュール100をヒートシンク10に固定する固定部材200等を備えている。各光源モジュール100は、矩形状の紫外光を出射するユニットであり、本実施形態においては、ヒートシンク10上に28個×2列の態様で稠密に並べて配置され、光照射装置1からはライン状の紫外光が出射されるように構成されている。本明細書においては、光照射装置1から出射されるライン状の紫外光の長手(線長)方向をX軸方向、短手(線幅)方向をY軸方向、X軸及びY軸と直交する方向(すなわち、鉛直方向)をZ軸方向と定義して説明する。
図2は、本実施形態の光照射装置1を説明する拡大図である。図2(a)は、図1のS部(点線部)を拡大した拡大図である。図2(b)は、図2(a)のA−A´断面図である。図2(c)は、図2(a)のB−B´断面図である。
ヒートシンク10は、各光源モジュール100を固定するとともに、各光源モジュール100で発生した熱を放熱するための部材であり、熱伝導率の高い銅等の金属によって形成されている。図1及び図2に示すように、ヒートシンク10は、X軸方向に延びる略矩形の板状の部材であり、上面10a(図2(b))は、光源モジュール100の載置面となっている。また、ヒートシンク10のX軸方向に沿って延びる2つの側面10b、10cには、端子台20及び30が、それぞれ複数の固定ねじ21及び31によって取り付けられている。
端子台20は、アノード端子22aとカソード端子22bより成る一対の電極端子22をX軸方向に沿って複数支持する樹脂製の部材である。一対の電極端子22(つまり、アノード端子22aとカソード端子22b)は、各光源モジュール100に電力を供給するための端子であり、本実施形態においては、端子台20側に配置される28個の光源モジュール100に電力を供給できるように、28個のアノード端子22aと28個のカソード端子22bがX軸方向に沿って交互に設けられている。
端子台30は、端子台20と同様、アノード端子32aとカソード端子32bより成る一対の電極端子32をX軸方向に沿って複数支持する樹脂製の部材である。一対の電極端子32(つまり、アノード端子32aとカソード端子32b)は、各光源モジュール100に電力を供給するための端子であり、本実施形態においては、端子台30側に配置される28個の光源モジュール100に電力を供給できるように、28個のアノード端子32aと28個のカソード端子32bがX軸方向に沿って交互に設けられている。
次に、本実施形態のアノード端子22a、32a、カソード端子22b、32bの構造を説明する。本実施形態のアノード端子22a、32a、カソード端子22b、32b、それぞれ同一の構造を有しているため、以下、代表してアノード端子22aの構造を、図2(a)及び図2(b)を参照しながら説明する。
アノード端子22aは、円柱状の電極棒22aaと、電極棒22aaの上側(ヒートシンク10の上面10a側)から電極棒22aaに螺入される電極板固定ねじ22abと、電極棒22aaの下側(ヒートシンク10の上面10aと対向する面側)から電極棒22aaに螺入される圧着端子固定ねじ22acと、圧着端子22adとから構成されている。
圧着端子22adは、銅板を折り曲げて形成した端子である。圧着端子22adの基端部には圧着端子固定ねじ22acが挿通される貫通孔22ad1が形成され、先端部には不図示のLED駆動回路から引き出されたケーブルが接続される接続部22ad2が形成されている。圧着端子22adは、圧着端子固定ねじ22acが貫通孔22ad1に挿通され電極棒22aaに螺入されることによって電極棒22aaに圧縮狭持される。圧着端子22adの接続部22ad2に、ケーブルを介してLED駆動回路からの駆動電圧が印加されると駆動電流(アノード電流)が供給され、電極棒22aaにアノード電流が流れる。
電極板固定ねじ22abは、後述する固定板200と電極板150とを電極棒22aaに共締めするための締結部材である。電極板固定ねじ22abが電極棒22aaに螺入されることによって固定板200と電極板150とが電極棒22aaに圧縮狭持され、電極棒22aaに供給されたアノード電流が電極板150に流れる。
上述したように、アノード端子32aは、アノード端子22aと同一の構造を有しており、接続された電極板150にLED駆動回路から供給されるアノード電流を供給する。また、カソード端子22b、32bもアノード端子22aと同一の構造を有しており、接続された電極板150にLED駆動回路から供給されるカソード電流(つまり、アノード電流と極性の異なる電流)を供給する。
図3は、本実施形態の光源モジュール100の構成を説明する図であり、図3(a)は平面図(Z軸方向から見たときの図)であり、図3(b)は側面図(X軸方向から見たときの図)である。光源モジュール100は、例えば熱伝導率の高い窒化アルミニウムで形成された矩形状のセラミックス基板110と、セラミックス基板110上に正方格子状にダイボンディングされて配置された複数のLED(Light Emitting Diode)ダイ120と、セラミックス基板110上に形成されたアノードパターン130及びカソードパターン140にそれぞれハンダ付け等(例えば、導電性接着剤(銀ペースト)、ロウ材、溶接・溶着、拡散接合等)で電気的に接続された矩形状の一対の電極板150とを備えている。
図3に示すように、各光源モジュール100には、X軸方向に10個、Y軸方向に16個のLEDダイ120がセラミックス基板110の表面と直交する方向に光軸の向きを揃えてセラミックス基板110の表面に正方格子状に並べて配置されている。X軸方向に並ぶ各10個のLEDダイ120は、不図示のボンディングワイヤによって直列に接続されており、アノードパターン130より(図3中、最も左側)に配置された光源モジュール100のアノードがアノードパターン130に電気的に接続され、カソードパターン140より(図3中、最も右側)に配置された光源モジュール100のカソードがカソードパターン140に電気的に接続されている。つまり、本実施形態においては、X軸方向に並ぶ各10個のLEDダイ120を一組として、Y軸方向に16組のLEDダイ120が並列に接続されている。そして、アノードパターン130に接続された電極板150に駆動電流(つまり、アノード電流)が供給されると、各光源モジュール100に搭載された全てのLEDダイ120に駆動電流が流れ、各LEDダイ120からは駆動電流に応じた光量の紫外光が出射されるようになっている。なお、本実施形態の各LEDダイ120は、略等しい電気的特性を有しており、各LEDダイ120からは、略等しい照射強度分布の紫外光が出射されるように構成されている。各LEDダイ120を流れた駆動電流は、カソードパターン140を通り、カソードパターン140に接続された電極板150からはリターン電流(つまり、カソード電流)がリターンされる。
本実施形態の電極板150は、銅、又は黄銅、リン青銅、ベリリウム銅などの銅合金によって形成された、導電率が高く、柔軟性を有する板状の部材である。上述したように、電極板150の先端部は、セラミックス基板110の表面の一辺の端部近傍において、ハンダ付け等によってアノードパターン130又はカソードパターン140に電気的に接続されており、基端部は、セラミックス基板110の外側に突出するように引き出され、アノード端子22a(又は32a)又はカソード端子22b(又は32b)と電気的に接続するための貫通孔150aが形成されている。電極板固定ねじ22abが貫通孔150aに挿通され電極棒22aaに螺入されることによって電極板150がアノード端子22a(又は32a)又はカソード端子22b(又は32b)の電極棒22aaに電気的に接続される。
このように、本実施形態においては、カソードパターン140とカソード端子22b(又は32b)とを電極板150を介して直接的、かつ強固に接続し、アノードパターン130とアノード端子22a(又は32a)とを電極板150を介して直接的、かつ強固に接続することにより、カソードパターン140とカソード端子22b(又は32b)間の接触抵抗及びアノードパターン130とアノード端子22a(又は32a)間の接触抵抗を低く維持している。従って、160個のLEDダイ120が一斉に点灯し、各光源モジュール100に大電流が流れたとしても、各光源モジュール100に印加される駆動電圧の低下は最小限に抑えられ、全てのLEDダイ120を安定して点灯させることができる(つまり、全てのLEDダイ120に安定した電力を供給することができる)。
上述したように、本実施形態の電極板150には、160個のLEDダイ120を駆動するための大電流が流れる。このため、電極板150による電圧降下を抑える観点からは、電極板150の断面積(つまり、厚さ)を極力大きくして、電極板150自体の電気抵抗を下げることが望ましい。しかし、一方で、電極板150を厚くすると、柔軟性が乏しくなり、セラミックス基板110の設置の自由度が制限されたり、セラミックス基板110に応力が加わり、セラミックス基板110が破壊するリスクが高まる。そこで、本実施形態においては、電極板150の厚さを0.05〜0.75mm、より好ましくは0.1〜0.5mmに設定し、所定の柔軟性を維持しながらも電気抵抗が低く抑えられた構成としている。なお、別の実施形態としては、電極板150の表面を、金、ニッケル又は錫の少なくともいずれか1つを含む金属薄膜によって被覆(例えば、メッキ)してもよい。このような構成によれば、電極板150の表面の導電率が高くなる(つまり、電気抵抗が低くなる)と共に、耐腐食性が向上するため、カソードパターン140とカソード端子22b(又は32b)間の接触抵抗及びアノードパターン130とアノード端子22a(又は32a)間の接触抵抗をさらに低くすることができる。
また、上述したように、本実施形態の各光源モジュール100には、160個のLEDダイ120が搭載される。このため、各光源モジュール100で発生する熱を無視することはできず、効率よくヒートシンク10に伝導することが極めて重要である。各光源モジュール100の放熱効果を高めるためには、セラミックス基板110とヒートシンク10とを密着させる必要があるところ、セラミックス基板110は非常に脆く、荷重をかけ過ぎると破損してしまうといった問題がある。そこで、本実施形態においては、弾性力を備えた一対の固定板200を、一対の電極板150を覆うように配置し、固定板200によってセラミックス基板110をヒートシンク10に付勢して固定している(図2)。また、ヒートシンク10上に不図示の放熱グリスを塗布した上でセラミックス基板110をヒートシンク10上に載置することで、セラミックス基板110の裏面とヒートシンク10との間に放熱グリスを挟み込み、セラミックス基板110とヒートシンク10との密着性を高めている。
図4は、固定板200の拡大図である。図4(a)は固定板200の底面図であり、図4(b)は図4(a)のC−C´断面図である。図4に示すように、本実施形態の固定板200は、銅やステンレス鋼によって形成された金属の板状の部材(押圧部材)であり、電極板固定ねじ22abによって電極棒22aaに取り付けられ、セラミックス基板110をヒートシンク10に付勢する部材である。固定板200の一端部(図4上側)は他端部(図4下側)に向かって折り曲げられており、セラミックス基板110の表面に当接し押圧する押圧部200aが形成されている。また、固定板200の他端部側には、電極板固定ねじ22abが挿通される貫通孔200bが形成されている。固定板200は、各電極板150を覆うように配置され、電極板固定ねじ22abによって電極板150と共に電極棒22aaに共締めされる。そして、固定板200が電極棒22aaに固定されたとき、押圧部200aがセラミックス基板110の表面に当接し、所定の荷重をセラミックス基板110に付与するように構成されている。なお、所定の荷重とは、セラミックス基板110が移動、脱落せず、また破壊しない程度の荷重をいい、本実施形態においては0.1〜30kg、好ましくは0.2〜20kgの荷重が付与されるように構成されている。図5は、固定板200と電極板150とが電極板固定ねじ22abによって電極棒22aaに共締めされている状態を示す図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態においては、端子台20側に配置される28個の光源モジュール100が、各電極板150の基端部が端子台20側に突出するように並べられている。また、端子台30側に配置される28個の光源モジュール100が、各電極板150の基端部が端子台30側に突出するように並べられている。そして、各固定板200が、各電極板150を覆うように配置され、各電極板固定ねじ22abによって各電極板150と共に各電極棒22aa(つまり、各アノード端子22a、32a及びカソード端子22b、32b)に共締めされる。なお、本実施形態においては、各セラミックス基板110の電極板150が配置されていない側の一辺(つまり、電極板150が配置されている一辺と対向する一辺)は、ヒートシンク10のY軸方向中心を通りX軸方向に延びる直線Oに沿って配置される複数の基板押え300によって固定されている(図2)。
基板押え300は、直線Oを挟んでY軸方向に並ぶ2つの光源モジュール100(セラミックス基板110)の直線O側の一辺に挟まれるように配置される薄板状の基板押え部310と、基板押え300をヒートシンク10に固定する固定部320とを備えた、金属製の部材である。基板押え300は、光源モジュール100をヒートシンク10に載置する前に、固定部320に形成された貫通孔に挿通される固定ねじ330によってヒートシンク10に取り付けられる。基板押え部310の先端部(Z軸方向正側の端部)は、Y軸方向に突出しており、直線Oを挟んでY軸方向に並ぶ2つのセラミックス基板110の直線O側の端部と係合するようになっている。つまり、光源モジュール100をヒートシンク10に固定する際には、光源モジュール100の直線O側の端部が基板押え部310の先端部に引っ掛かるようにヒートシンク10上に載置し、その後、電極板固定ねじ22abによって電極板150と固定板200とを電極棒22aa(つまり、各アノード端子22a、32a及びカソード端子22b、32b)に共締めする。このように、各光源モジュール100の直線O側の端部が基板押え部310によって固定されるため、各光源モジュール100の電極板150が配置されている一辺を固定板200によって押圧したとしても、直線O側の一辺側が浮き上がることはなく、各光源モジュール100(セラミックス基板110)がヒートシンク10上に安定して固定される。また、各光源モジュール100は固定板200の付勢力によって固定されるため、各光源モジュール100のセラミックス基板110に過大なストレスが加わることもない。また、各固定板200が各電極板150を覆うように配置されるため、セラミックス基板110上に固定板200が当接する(押圧する)部分と電極板150が接続される部分とを別個に設ける必要がなく、セラミックス基板110を小型化できる。このため、セラミックス基板110の反りを抑制することも可能となる。
光源モジュール100をヒートシンク10上に固定すると、固定板200の付勢力によって光源モジュール100がヒートシンク10に密着するため、セラミックス基板110の裏面とヒートシンク10との間に挟み込まれた放熱グリスがセラミックス基板110と平行な方向(つまり、X−Y平面上)に拡がり、セラミックス基板110の外周縁部から余剰な放熱グリスが流出する。本実施形態においては、余剰な放熱グリスが、セラミックス基板110の表面に回り込み、放熱グリスによる電気的なショート等を引き起こすことがないように、ヒートシンク10の上面10aのセラミックス基板110の外周縁部が位置する部分に所定の深さの凹溝10dを設け、グリス溜まりを形成している。
図6は、ヒートシンク10の上面10aに形成された凹溝10dを説明する図である。図6(a)は、平面図(Z軸方向から見たときの図)であり、図面を見やすくするために、端子台20側に配置される光源モジュール100を削除し、端子台30側に配置される光源モジュール100を破線で示し、ヒートシンク10の上面10aに形成された凹溝10dをハッチングして示している。図6(b)は、図6(a)のC−C´断面図である。図6(c)は、図6(a)のD−D´断面図である。なお、図6(b)及び図6(c)においては、光源モジュール100は示されていない。
図2及び図6に示すように、各セラミックス基板110の外周縁部に沿うように、ヒートシンク10の上面10aに格子状に所定の深さの凹溝10dが形成されている。なお、本実施形態の凹溝10dは、余剰な放熱グリスが、セラミックス基板110の表面に回り込むことを確実に防止するため、凹溝10dで囲まれるセラミックス基板110の基板載置エリアEがセラミックス基板110の外径よりも若干小さくなるようにしている。つまり、光源モジュール100がヒートシンク10上の基板載置エリアEに載置されたとき、セラミックス基板110の周縁端部が凹溝10dの方向(つまり、図6の上下左右方向)に若干突出するように構成されている。なお、凹溝10dが形成されている部分ではヒートシンク10とセラミックス基板110が接触しないため、放熱効果が低下する。このため、セラミックス基板110の凹溝10dにかからない部分(つまり、基板載置エリアEに相当する部分)に収まるようにLEDダイ120を配置することが望ましい。
以上が本実施形態の説明であるが、本発明は、上記の構成に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内において様々な変形が可能である。
例えば、本実施形態においては、28個×2列の光源モジュール100が、ヒートシンク10上に配置されるものとして説明したが、このような構成に限定されるものではなく、例えば、複数の光源モジュール100が一列にヒートシンク10上に配置される構成でもよく、また1つの光源モジュール100がヒートシンク10上に配置される構成でもよい。この場合、セラミックス基板110の一辺端部に一対の電極板150を配置する必要はなく、一対の電極板150は、セラミックス基板110の対向する二辺の端部にそれぞれ設けることができる。
また、本実施形態においては、28個×2列の光源モジュール100を正方格子状に配置したが、このような構成に限定されるものではない。
また、本実施形態においては、160個のLEDダイ120をセラミックス基板110の表面に正方格子状に配置した構成を示したが、このような構成に限定されるものではなく、セラミックス基板110の表面に1つ以上のLEDダイ120が配置されていればよく、また複数のLEDダイ120はセラミックス基板110の表面に六方格子状に配置されてもよい。
また、本実施形態の固定板200は、一端部が他端部に向かって折り曲げられたものとして説明したが、このような構成に限定されるものではなく、セラミックス基板110の表面に当接し押圧するものであればよく、例えば、単に一端部を屈曲させて形成した一般的な板バネを適用することもできる。
なお、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 光照射装置
10 ヒートシンク
10a 上面
10b、10c 側面
10d 凹溝
20、30 端子台
21、31 固定ねじ
22 電極端子
22a、32a アノード端子
22b、32b カソード端子
22aa 電極棒
22ab 電極板固定ねじ
22ac 圧着端子固定ねじ
22ad 圧着端子
100 光源モジュール
110 セラミックス基板
120 LEDダイ
130 アノードパターン
140 カソードパターン
150 電極板
150a 貫通孔
200 固定板
200a 押圧部
200b 貫通孔
300 基板押え
310 基板押え部
320 固定部
330 固定ねじ

Claims (10)

  1. 矩形状のセラミックス製の基板と、前記基板の表面と直交する方向に光軸の向きを揃えて前記基板の表面に実装される複数の発光素子と、前記複数の発光素子のそれぞれに電力を供給し基端部と先端部を備える柔軟性を有する一対の電極板と、を有する光源モジュールと、
    前記基板の裏面に当接するよう設けられるヒートシンクと、
    前記ヒートシンクに固定され、前記一対の電極板に電力を供給する一対の給電端子と、
    前記基板を前記ヒートシンクに向けて弾性的に押圧して固定する一端部と他端部を備える一対の押圧部材と、
    前記一対の電極板及び前記一対の押圧部材を前記一対の給電端子に固定する一対の締結部材と、
    を備え、
    前記先端部が、前記基板の表面の一辺又は対向する二辺の側端部近傍に固定され、
    前記基端部が、前記基板の表面の一辺又は対向する二辺の側端部から突出するように設けられ、
    前記各押圧部材は、前記一端部が前記基板の表面に当接し、かつ前記各電極板を覆うように設けられ、
    前記各電極板の基端部と前記各押圧部材の他端部とが前記各締結部材によって前記各給電端子に共締めされていることを特徴とする光照射装置。
  2. 前記一対の電極板は、厚さ0.05〜0.75mmの銅又は銅合金の板状の基材から形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光照射装置。
  3. 前記基材が、金、ニッケル又は錫の少なくともいずれか1つを含む金属薄膜によって被覆されていることを特徴とする請求項2に記載の光照射装置。
  4. 前記一対の電極板の先端部が、前記基板の表面にハンダ付けされていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の光照射装置。
  5. 前記一対の押圧部材は、0.1〜30kgの荷重を前記基板に付与することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の光照射装置。
  6. 前記一対の押圧部材は、金属製の板バネであることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の光照射装置。
  7. 前記給電端子を支持する端子台を備えることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の光照射装置。
  8. 前記光源モジュールと前記ヒートシンクとの間に放熱グリスが塗布されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の光照射装置。
  9. 前記ヒートシンクは、前記基板との当接面に、前記基板の外周に沿うように形成された凹溝部を備え、前記凹溝部は、前記光源モジュールが前記ヒートシンクに取り付けられたときに、前記放熱グリスの余剰分を収容することを特徴とする請求項8に記載の光照射装置。
  10. 前記光源モジュールを複数備え、
    前記複数の光源モジュールは、前記ヒートシンク上に、前記一辺又は対向する二辺と平行な方向に沿って近接して並べられて配置されることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の光照射装置。
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