JP5939003B2 - 電極構造の検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電極構造の検査方法、電極構造及び半導体装置に関する。
シリコン基板の厚さ方向に延びる電極を有する電極構造が、半導体装置において用いられている。
例えば、半導体素子の集積度の向上に伴って、複数のシリコン基板が積層されて形成された半導体装置では、1つのシリコン基板を厚さ方向に貫通する貫通電極、いわゆるTSV(Through Silicon Via)電極が用いられている。
貫通電極は、電極の断面方向の寸法に対して電極が延びる方向の寸法が大きい高アスペクト比を有する。
貫通電極は、その側面が絶縁体により覆われており、電極の側面からシリコン基板へ電流が漏れることが防止されている。しかし、高アスペクト比の電極の側面を覆う絶縁体には、製造工程において欠陥が生じる場合がある。
そこで、このような電極構造の欠陥を検査することが求められている。
特開2002−318258号公報 特開平11−8278号公報
しかし、高アスペクト比を有する電極の側面の欠陥を検査することは困難である。
そこで、本明細書では、電極の側面の欠陥を検査できる電極構造の検査方法を提供することを目的とする。
また、本明細書では、そのような検査に用いられ得る電極構造を提供することを目的とする。
更に、本明細書では、そのような電極構造を備えた半導体装置を提供することを目的とする。
本明細書に開示する電極構造の検査方法の一形態によれば、半導体層と、上記半導体層内に配置され、上記半導体層の厚さ方向に延びる複数の第1電極であって、複数の上記第1電極の内の少なくとも1つの上記第1電極を切断せずに、他の上記第1電極を上記半導体層の厚さ方向に切断し得る切断線を有する複数の第1電極と、複数の上記第1電極それぞれと接続する第1導電層と、を備える電極構造を、上記切断線で切断し、上記半導体層を透過する波長を有する電磁波を用いて、切断されなかった少なくとも1つの上記第1電極を含む上記電極構造の部分の切断面を走査しながら、上記第1導電層に電力を供給して、上記切断面に露出している上記第1電極及び露出していない上記第1電極の抵抗変化を検出する。
また、本明細書に開示する電極構造の一形態によれば、半導体層と、上記半導体層内に配置され、上記半導体層の厚さ方向に延びる3つ以上の電極であって、3つ以上の上記電極の内の少なくとも1つの上記電極を切断せずに、他の上記電極を上記半導体層の厚さ方向に切断し得る切断線を有する3つ以上の電極と、3つ以上の上記電極それぞれと接続する導電層と、を備える。
更に、本明細書に開示する半導体装置の一形態によれば、半導体層と、上記半導体層内に配置され、上記半導体層の厚さ方向に延びる3つ以上の電極であって、3つ以上の上記電極の内の少なくとも1つの上記電極を切断せずに、他の上記電極を上記半導体層の厚さ方向に切断し得る切断線を有する3つ以上の電極と、3つ以上の上記電極それぞれと接続する導電層と、を有する電極構造を備える。
上述した本明細書に開示する電極構造の検査方法の一形態によれば、電極の側面の欠陥を検査できる。
また、上述した本明細書に開示する電極構造の一形態によれば、電極の側面の欠陥を検査できる。
更に、上述した本明細書に開示する半導体装置の一形態によれば、電極の側面の欠陥を検査できる。
本発明の目的及び効果は、特に請求項において指摘される構成要素及び組み合わせを用いることによって認識され且つ得られるだろう。
前述の一般的な説明及び後述の詳細な説明の両方は、例示的及び説明的なものであり、特許請求の範囲に記載されている本発明を制限するものではない。
(A)は、本明細書に開示する電極構造の一実施形態を示す平面図であり、(B)は、正面図である。 本明細書に開示する電極構造の検査方法の第1実施形態を説明するフローチャートである。 切断線で切断された電極構造の切断面を示す図である。 本明細書に開示する電極構造の検査装置を示す図である。 切断面における赤外線レーザの走査パターンを示す図である。 抵抗変化を輝度値に変換して生成された画像を示す図である。 (A)は、電極構造の変型例1を示す図であり、(B)は変型例2を示す図である。 (A)は、電極構造の変型例3の平面図であり、(B)は切断面を示す図である。 (A)は、電極構造の変型例4の平面図であり、(B)は切断面を示す図である。 電極構造の変型例5を示す図である。 電極構造の変型例6を示す図である。 電極構造の変型例7を示す図である。 電極構造の変型例8を示す図である。 (A)は、電極構造の変型例9の平面図であり、(B)は切断面を示す図である。 電極構造の変型例10を示す図である。 本明細書に開示する電極構造の検査方法の第2実施形態を説明する図である。
以下、本明細書で開示する電極構造の検査方法の好ましい第1実施形態を、図を参照して説明する。但し、本発明の技術範囲はそれらの実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶものである。
本明細書に開示する電極構造の検査方法の第1実施形態は、半導体層の厚さ方向に延びる複数の電極を有する電極構造を検査する。本実施形態は、例えば、半導体装置の製造工程においてサンプリングされた半導体装置の電極構造を検査するために用いられる。
図1(A)は、本明細書に開示する電極構造の一実施形態を示す平面図であり、図1(B)は、正面図である。
本実施形態で検査される電極構造10は、半導体層11と、半導体層11内に配置され、半導体層11の厚さ方向に延びる3つの第1電極12a、12b、12cと、3つの第1電極それぞれと接続する第1導電層13と、を備える。3つの第1電極それぞれは、第1導電層13を介して電気的に接続する。本実施形態では、電極構造10の半導体層11は、シリコンにより形成されている。
また、電極構造10は、半導体層11の上に配置され、第1導電層13の周囲を埋め込む絶縁体層16を備える。更に、電極構造10は、第1導電層13と半導体層11との間に配置される絶縁層17を備える。
電極構造10は、3つの第1電極12a、12b、12cの内の1つの第1電極12cを切断せずに、他の2つの第1電極12a、12bを半導体層11の厚さ方向に切断し得る切断線Lを有する。
3つの第1電極12a、12b、12cは、切断線Lが延びる方向に沿って並べて配置されている。切断線Lによって切断されない第1電極12cは、並んで配置された3つの第1電極の中では、電極構造10の内側の端に位置する。
3つの第1電極12a、12b、12cそれぞれは、同じ円柱形状及び同じ寸法を有している。切断線Lは、切断線Lによって切断される第1電極12a、12bの中心を通っている。
3つの第1電極12a、12b、12cそれぞれは、円柱形状の導体層Aと、導体層Aの周囲を覆う絶縁体層Bとを有する。導体層Aは、絶縁体層Bによって、半導体層11とは電気的に絶縁するようになされている。
第1電極が形成される際には、絶縁体層Bは、半導体層11に設けられた円柱形状の孔の内壁を覆うように形成される。この孔は、その断面方向の寸法に対して孔が延びる方向の寸法が大きい高アスペクト比を有するので、絶縁体層Bが空隙又は厚さの薄い所等の欠陥を有して形成される場合がある。絶縁体層Bがこのような欠陥を有すると、電圧が印加された導体層Aから半導体層11に対して欠陥の部位を通じて電流が漏れる場合がある。
本実施形態の方法は、このような電極の欠陥の有無を検査する。
切断線Lによって切断され得る第1電極12bの中心と、切断線Lによって切断されない第1電極12cの中心との間における切断線Lと直交する方向の距離D1は、第1電極12cの半径よりも大きい。
隣接する第1電極12bと第1電極12cとの間の距離D2は、第1電極12cの直径よりも大きいことが、第1電極間のリーク電流を低減する観点から好ましい。この関係は、隣接する第1電極12a及び第1電極12bに対しても適用される。
また、電極構造10は、半導体層11内に配置され、半導体層11の厚さ方向に延びる3つの第2電極14a、14b、14cと、3つの第2電極それぞれと接続する第2導電層15と、を備える。3つの第2電極それぞれは、第2導電層15を介して電気的に接続する。
切断線Lは、3つの第2電極14a、14b、14cの内の1つの第2電極14aを切断せずに、他の2つの第2電極14b、14cを半導体層11の厚さ方向に切断し得る。
3つの第2電極14a、14b、14c及び第2導電層15と、3つの第1電極12a、12b、12c及び第1導電層13とは、切断線Lと直交する図示しない中心面に対して対称に形成されている。
3つの第2電極14a、14b、14cそれぞれは、第1電極と同様に、円柱形状の導体層Aと、導体層Aの周囲を覆う絶縁体層Bとを有する。
次に、上述した電極構造の検査方法について、図を参照して、以下に説明する。
図2は、本明細書に開示する電極構造の検査方法の第1実施形態を説明するフローチャートである。
まず、ステップS10において、電極構造10が切断線Lで切断される。電極構造10の切断方法としては、切断面にダメージを与えない方法を用いることが好ましい。このような切断方法としては、例えば、アルゴンビームを用いて切断する方法、又は、ガリウムイオン等の集束イオンビームを用いて切断する方法等がある。
図3は、切断線で切断された電極構造の切断面を示す図である。
図3に示す切断面Sは、切断されなかった第1電極12c及び第2電極14aを含む電極構造の部分10aの切断面である。切断面Sには、切断された2つの第1電極12a、12b及び2つの第2電極14b、14cが露出している。具体的には、それぞれの電極の導体層A及び絶縁体層Bが、切断面Sに露出している。
切断されない第1電極12c及び第2電極14aは、半導体層11の内部に位置するので切断面Sには露出していない。
次に、ステップS12において、赤外線レーザを用いて切断面Sを走査しながら、第1導電層13に定電圧を印加して、切断面に露出している第1電極12a、12b及び露出していない第1電極12cを通って接地に流れる電流値を測定する。電流値の測定は、図4に示す検査装置を用いて行われる。
図4は、本明細書に開示する電極構造の検査装置を示す図である。
検査装置20は、第1電極12aの導体層Aに電圧を印加するプローブ25aと、プローブ25aに電力を供給する定電圧源22と、第2電極14cの導体層Aを接地するプローブ25bと、プローブ25bと接地との間に流れる電流を測定する電流計23と、を備える。
また、検査装置20は、定電圧源22を制御する制御装置21を備える。制御装置21は、定電圧源22を制御して、第1電極12aに印加する定電圧の値を変更可能である。
制御装置21には、電流計23の測定値が入力される。制御装置21は、入力した電流値の変化量を求めて、求めた電流値の変化量を輝度又は色度に変換して表示装置24に出力する。
第1導電層13には、第1電極12aを介して定電圧源22から電圧が印加される。そして、他の2つの第1電極12b、12cには、第1導電層13を介して電圧が印加される。
このように3つの第1電極12a、12b、12cに電圧を印加し、何れかの電極の絶縁体層Bが欠陥を有している場合には、欠陥から漏れた電流が、半導体層11を伝わり、第2電極14cを介して接地に流れる。
検査装置20は、切断面Sを走査するためのレーザ装置26を備える。レーザ装置26は、シリコンにより形成される半導体層11を透過する波長を有する電磁波として赤外線レーザを照射する。レーザ装置26は、制御装置21によって制御される。赤外線レーザの波長として、例えば、1.3μmを用いることができる。
図5は、切断面における赤外線レーザの走査パターンを示す図である。
レーザ装置26は、プローブ25aが接触している第1電極12a及びプローブ25bが接触している第2電極14cの部分を除いた切断面Sの領域を走査する。
レーザ装置26は、切断面Sに露出している第1電極12b及び第2電極14bに対して赤外線レーザを照射して加熱する。また、レーザ装置26が照射する赤外線レーザは、半導体層11を透過して、切断面Sに露出していない第1電極12c及び第2電極14aを加熱する。
照射された電極の部位は、加熱により抵抗が変化し、その結果、加熱された部位を通って流れる電流が増減する。そして、電極が有する欠陥の部位が赤外線レーザの照射により加熱されると、その箇所の熱伝導率が正常な箇所とは異なるので、赤外線レーザの照射による温度変化が正常な箇所とは違ってくる。従って、電極の欠陥の部位が、抵抗変化を検出することにより識別される。
そこで、切断面Sを赤外線レーザで走査して、電流計23で測定された電流値を用いて、電極の抵抗変化を画面上の対応する位置に表示することで、欠陥の位置を識別することができる。このような検査装置としては、OBIRCH(Optical Beam Induced Resistance CHange)検査装置が知られている。
検査装置20は、赤外線レーザで切断面Sを走査しながら、切断面Sに露出している第1電極12a、12b及び露出していない第1電極12cを通って、半導体層11及び第2電極14a、14b、14cを介して、接地に流れる電流を測定する。
次に、ステップS14において、制御装置21は、電流計23を用いて、切断面Sに露出している第1電極12a、12b及び露出していない第1電極12cを通って接地に流れる電流を測定することにより、抵抗変化を検出する。制御装置21は、抵抗変化を輝度値に変換して画像を生成し、生成した画像を表示装置24に出力する。表示装置24は、抵抗変化が輝度値に変換された画像を表示する。
図6は、抵抗変化を輝度値に変換して生成された画像を示す図である。
図6は、抵抗変化を輝度値に変換して生成された画像を、切断面Sを光学的に撮影した画像と重ねて表している。なお、図6には、切断面Sについて、赤外線レーザで走査された領域のみが示されている。図6には、赤外線レーザの走査によって、所定の閾値以上の抵抗変化を示した位置が欠陥領域として表示されている。
図6は、切断面Sが赤外線レーザにより走査されて、抵抗変化が大きい領域R1〜R5を示している。これらの領域R1〜R5は、電極の欠陥領域であると考えられる。
切断面Sに露出している第1電極12bは、両側面に位置する欠陥領域R1,R2を有する。また、切断面Sに露出していない第1電極12cは、側面全体を覆う欠陥領域R3を有する。
また、切断面Sに露出していない第2電極14aは、側面の大部分を覆う欠陥領域R4を有する。切断面Sに露出している第2電極14bは、一方の側面に位置する欠陥領域R5を有する。
ここで、切断面Sに露出している第1電極12bが有する欠陥領域R1,R2は、電極構造10を切断線Lで切断する際に生じた可能性がある。しかし、切断面Sに露出していない第1電極12cが、その側面全体を覆う欠陥領域R3を有していることから、切断面Sに露出している第1電極12bも、切断前から欠陥を有していたと推定することができる。
ここで、電極構造10は、切断面Sに露出する2つの第1電極12a、12bを有しているので、一方の第1電極12aがプローブ25aの接触に使用されても、他方の第1電極12bが、赤外線レーザにより走査されて、欠陥の検査を行うことができる。
同様に、切断面Sに露出している第2電極14bが有する欠陥領域R5は、電極構造10を切断線Lで切断する際に生じた可能性がある。しかし、切断面Sに露出していない第2電極14aが、その側面の大部分を覆う欠陥領域R4を有していることから、切断面Sに露出している第2電極14bも、切断前から欠陥を有していたと推定することができる。
上述した本実施形態の電極構造の検査方法によれば、電極の側面の欠陥を検査できる。
本実施形態の電極構造の検査方法を用いる検査工程を、例えば、上述した電極構造を有する半導体装置の製造工程に組み込むことにより、電極構造の欠陥を早期に発見して、製造工程の改善に対応することができる。
次に、本明細書に開示する電極構造の変型例を以下に説明する。
図7(A)は、電極構造の変型例1を示す図である。
変型例1の電極構造10では、第1導電層13及び第2導電層15それぞれは矩形の形状を有している。
図7(B)は、電極構造の変型例2を示す図である。
変型例2の電極構造10では、第1導電層13は、第1電極12cを覆う部分が、2つの第1電極12a、12bを覆う部分から斜めに延出している。同様に、第2導電層15は、第2電極14aを覆う部分が、2つの第2電極14b、14cを覆う部分から斜めに延出している。
電極構造10の第1導電層13は、第1電極それぞれと電気的に接続していれば、他の形状を有していても良い。同様に、第2導電層15は、第2電極それぞれと電気的に接続していれば、他の形状を有していても良い。
図8(A)は、電極構造の変型例3の平面図であり、図8(B)は切断面を示す図である。
変型例3の電極構造10は、切断線Lにより切断され得る1つの第2電極14aを有している。
変型例3の電極構造10の検査では、第2電極14aの導体層Aが、プローブ25bによって接地される。
図9(A)は、電極構造の変型例4の平面図であり、図9(B)は切断面を示す図である。
変型例4の電極構造10は、第2電極及び第2導電層を有していない。同様に、以下に説明する変型例5〜9の電極構造も第2電極及び第2導電層を有していない。
変型例4の電極構造10の検査では、切断面Sの半導体層11がプローブ25bによって接地される。
上述した第1実施形態の電極構造では、切断面Sに露出する第2電極を用いて抵抗変化を検出していたが、変型例4の電極構造10のように、切断面Sの半導体層11をプローブ25bを用いて接地すれば、第2電極及び第2導電層を用いなくても良い。
図10は、電極構造の変型例5を示す図である。
変型例5の電極構造10は、第1導電層13と電気的に接続する3つの第1電極12a、12b、12cを有する。変型例5の電極構造10は、3つの第1電極12a、12b、12cの内の2つの第1電極12b、12cを切断せずに、他の第1電極12aを半導体層11の厚さ方向に切断し得る切断線Lを有する。
図11は、電極構造の変型例6を示す図である。
変型例6の電極構造10は、第1導電層13と電気的に接続する4つの第1電極12a、12b、12c、12dを有する。変型例6の電極構造10は、4つの第1電極12a、12b、12c、12dの内の2つの第1電極12c、12dを切断せずに、2つの第1電極12a、12bを半導体層11の厚さ方向に切断し得る切断線Lを有する。
図12は、電極構造の変型例7を示す図である。
変型例7の電極構造10は、第1導電層13と電気的に接続する3つの第1電極12a、12b、12cを有する。変型例7の電極構造10は、3つの第1電極12a、12b、12cの内の2つの第1電極12a、12cを切断せずに、他の第1電極12bを半導体層11の厚さ方向に切断し得る切断線Lを有する。
3つの第1電極12a、12b、12cは、切断線Lが延びる方向に沿って並べて配置されている。切断線Lによって切断されない第1電極12cは、並んで配置された3つの第1電極の内の中央に位置する。
図13は、電極構造の変型例8を示す図である。
変型例8の電極構造10は、第1導電層13と電気的に接続する4つの第1電極12a、12b、12c、12dを有する。変型例8の電極構造10は、変型例7と比べて、切断線Lによって切断されない2つの第1電極12a、12cの間に第1電極12dが配置されている点が異なっている。
図14(A)は、電極構造の変型例9の平面図であり、図14(B)は切断面を示す図である。
変型例9の電極構造10は、第1導電層13と電気的に接続する2つの第1電極12a、12bを有する。変型例9の電極構造10は、2つの第1電極12a、12bの内の一方の第1電極12bを切断せずに、他方の第1電極12aを半導体層11の厚さ方向に切断し得る切断線Lを有する。
変型例9の電極構造10の検査では、プローブ25aを第1導電層13上に接触させて電圧を印加し、切断面S上の半導体層11がプローブ25bによって接地される。
変型例9に示すように、切断面Sに露出する複数の第1電極がない場合には、プローブ25aを第1導電層13上に接触させて電圧を印加すれば、切断面Sに露出する第1電極を赤外線レーザで走査することができる。
図15は、電極構造の変型例10を示す図である。
変型例10の電極構造10では、半導体層11は、シリコン基板により形成されており、半導体装置30の電極構造を形成している。変型例10の電極構造10は、上述した第1実施形態の電極構造と同様である。
第1導電層13と電気的に接続する3つの第1電極12a、12b、12cは、シリコン基板である半導体層11を貫通する貫通電極である。また、第2導電層15と電気的に接続する3つの第2電極14a、14b、14cも、シリコン基板である半導体層11を貫通する貫通電極である。
半導体装置30は、電極構造10の下に配置される他のシリコン基板31を有する。シリコン基板31には、半導体素子32a、32b、32cが配置されている。
2つの第1電極12a、12bは、半導体素子32aと接続している。また、第1電極12cは、半導体素子32bと接続している。3つの第2電極14a、14b、14cは、半導体素子32cと接続している。
次に、上述した電極構造の検査方法の第2実施形態を、図16を参照しながら以下に説明する。第2実施形態について特に説明しない点については、上述の第1実施形態に関して詳述した説明が適宜適用される。また、同一の構成要素には同一の符号を付してある。
図16は、本明細書に開示する電極構造の検査方法の第2実施形態を説明する図である。
本実施形態の検査方法は、赤外線レーザで切断面Sを走査しながら、第1導電層13に定電流を供給し、切断面Sに露出している第1電極12a、12b及び露出していない第1電極12cを通して電流を接地に流す。そして、第1導電層13と接地との間の電位差を測定することにより、切断面Sに露出している第1電極12a、12b及び露出していない第1電極12cの抵抗変化を検出する。
本実施形態の検査方法で検査される電極構造10は、上述した第1実施形態と同様である。
図16に示す検査装置40は、第1電極12aの導体層Aに電流を供給するプローブ25aと、プローブ25aに定電流を供給する定電流源27と、第2電極14cの導体層Aを接地するプローブ25bと、を備える。
また、検査装置40は、第1導電層13と接地との間の電位差を測定する電圧計28を備える。電圧計28は、プローブ25a及び第1電極12aの導体層Aを介して、第1導電層13の電位を測定する。ここで、プローブ25a及び第1電極12aの導体層Aにおける電圧降下は、検査において無視できるものとする。
また、検査装置40は、定電流源27を制御する制御装置21を備える。制御装置21は、定電流源27を制御して、第1電極12aに供給する定電流の値を変更可能である。
制御装置21には、電圧計28の測定値が入力される。制御装置21は、入力した電圧値の変化量を求めて、求めた電圧値の変化量を輝度又は色度に変換して表示装置24に出力する。
第1導電層13には、第1電極12aを介して定電流源27から電流が供給される。そして、他の2つの第1電極12b、12cには、第1導電層13を介して電流が供給される。
このように第1電極12a、12b、12cに電流を供給し、何れかの電極の絶縁体層Bが欠陥を有している場合には、欠陥から漏れた電流が、半導体層11を伝わり、第2電極14cを介して接地に流れる。
検査装置40は、切断面Sを走査するためのレーザ装置26を備える。レーザ装置26は、シリコンにより形成される半導体層11を透過する波長を有する電磁波として赤外線レーザを照射する。レーザ装置26は、制御装置21によって制御される。赤外線レーザの波長としては、例えば、1.3μmを用いることができる。
検査装置40は、切断面Sを赤外線レーザで走査して、電圧計28で測定された電圧値を用いて、電極の抵抗変化を画面上の対応する位置に表示することで、欠陥の位置を識別することができる。このような検査装置としては、OBIRCH(Optical Beam Induced Resistance CHange)検査装置が知られている。
本発明では、上述した実施形態の電極構造の検査方法、電極構造及び半導体装置は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更が可能である。また、一の実施形態が有する構成要件は、他の実施形態にも適宜適用することができる。
例えば、電極構造の検査方法で検査される電極構造は、複数の第1電極の内の少なくとも1つの第1電極を切断せずに、他の第1電極を半導体層の厚さ方向に切断し得る切断線を有していれば良い。切断線によって切断される第1電極の数及び切断されない第1電極の数は、適宜設定され得る。
また、半導体装置が有する電極構造は、3つ以上の第1電極の内の少なくとも1つの第1電極を切断せずに、他の第1電極を半導体層の厚さ方向に切断し得る切断線を有していれば良い。切断線によって切断される第1電極の数及び切断されない第1電極の数は、適宜設定され得る。
ここで述べられた全ての例及び条件付きの言葉は、読者が、発明者によって寄与された発明及び概念を技術を深めて理解することを助けるための教育的な目的を意図する。ここで述べられた全ての例及び条件付きの言葉は、そのような具体的に述べられた例及び条件に限定されることなく解釈されるべきである。また、明細書のそのような例示の機構は、本発明の優越性及び劣等性を示すこととは関係しない。本発明の実施形態は詳細に説明されているが、その様々な変更、置き換え又は修正が本発明の精神及び範囲を逸脱しない限り行われ得ることが理解されるべきである。
以上の上述した各実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
半導体層と、前記半導体層内に配置され、前記半導体層の厚さ方向に延びる複数の第1電極であって、複数の前記第1電極の内の少なくとも1つの前記第1電極を切断せずに、他の前記第1電極を前記半導体層の厚さ方向に切断し得る切断線を有する複数の第1電極と、複数の前記第1電極それぞれと接続する第1導電層と、を備える電極構造を、前記切断線で切断し、
前記半導体層を透過する波長を有する電磁波を用いて、切断されなかった少なくとも1つの前記第1電極を含む前記電極構造の部分の切断面を走査しながら、前記第1導電層に電力を供給して、前記切断面に露出している前記第1電極及び露出していない前記第1電極の抵抗変化を検出する電極構造の検査方法。
(付記2)
前記電極構造は、複数の前記第1電極の内の少なくとも1つの前記第1電極を切断せずに、少なくとも2つの他の前記第1電極を半導体層の厚さ方向に切断し得る前記切断線を有する付記1に記載の電極構造の検査方法。
(付記3)
前記電極構造は、複数の前記第1電極の内の少なくとも2つの前記第1電極を切断せずに、他の前記第1電極を半導体層の厚さ方向に切断し得る前記切断線を有する付記1又は2に記載の電極構造の検査方法。
(付記4)
複数の前記第1電極は、前記半導体層を貫通する電極である付記1〜3の何れか一項に記載の電極構造の検査方法。
(付記5)
前記電極構造は、
前記半導体層内に配置され、前記半導体層の厚さ方向に延びる複数の第2電極であって、複数の前記第2電極の内の少なくとも1つの前記第2電極を切断せずに、他の前記第2電極を前記半導体層の厚さ方向に切断し得る前記切断線を有する複数の第2電極と、複数の前記第2電極それぞれと接続する第2導電層と、を備える付記1〜4の何れか一項に記載の電極構造の検査方法。
(付記6)
前記切断面に露出する前記第2電極を用いて、前記抵抗変化を検出する付記5に記載の電極構造の検査方法。
(付記7)
前記第1電極は、導体層と、前記導体層を覆う絶縁体層とを有する付記1〜6の何れか一項に記載の電極構造の検査方法。
(付記8)
前記第1導電層に電圧を印加して、前記切断面に露出している前記第1電極及び露出していない前記第1電極を通って接地に流れる電流を測定することにより、前記抵抗変化を検出する付記1〜7の何れか一項に記載の電極構造の検査方法。
(付記9)
前記第1導電層に電流を供給し、前記切断面に露出している前記第1電極及び露出していない前記第1電極を通して電流を接地に流し、
前記第1導電層と接地との間の電位差を測定することにより、前記抵抗変化を検出する付記1〜7の何れか一項に記載の電極構造の検査方法。
(付記10)
半導体層と、
前記半導体層内に配置され、前記半導体層の厚さ方向に延びる3つ以上の電極であって、3つ以上の前記電極の内の少なくとも1つの前記電極を切断せずに、他の前記電極を前記半導体層の厚さ方向に切断し得る切断線を有する3つ以上の電極と、
3つ以上の前記電極それぞれと接続する導電層と、
を備える電極構造。
(付記11)
前記電極は、導体層と、前記導体層を覆う絶縁体層とを有する付記10に記載の電極構造。
(付記12)
半導体層と、
前記半導体層内に配置され、前記半導体層の厚さ方向に延びる3つ以上の電極であって、3つ以上の前記電極の内の少なくとも1つの前記電極を切断せずに、他の前記電極を前記半導体層の厚さ方向に切断し得る切断線を有する3つ以上の電極と、
3つ以上の前記電極それぞれと接続する導電層と、
を有する電極構造を備えた半導体装置。
10 電極構造
11 半導体層
12a、12b、12c、12d 第1電極
A 導体層
B 絶縁体層
13 第1導電層
14a、14b、14c、14d 第2電極
A 導体層
B 絶縁体層
15 第2導電層
16 絶縁体層
17 絶縁体層
20、40 検査装置
21 制御装置
22 定電圧源
23 電流計
24 表示装置
25a、25b プローブ
26 レーザ装置
27 定電流源
28 電圧計
30 半導体装置
31 シリコン基板
32a、32b、32c 半導体素子
L 切断線
S 切断面
R1、R2、R3、R4、R5 欠陥領域

Claims (5)

  1. 半導体層と、前記半導体層内に配置され、前記半導体層の厚さ方向に延びる複数の第1電極であって、複数の前記第1電極の内の少なくとも1つの前記第1電極を切断せずに、他の前記第1電極を前記半導体層の厚さ方向に切断し得る切断線を有する複数の第1電極と、複数の前記第1電極それぞれと接続する第1導電層と、を備える電極構造を、前記切断線で切断し、
    前記半導体層を透過する波長を有する電磁波を用いて、切断されなかった少なくとも1つの前記第1電極を含む前記電極構造の部分の切断面を走査しながら、前記第1導電層に電力を供給して、前記切断面に露出している前記第1電極及び露出していない前記第1電極の抵抗変化を検出する電極構造の検査方法。
  2. 前記電極構造は、複数の前記第1電極の内の少なくとも1つの前記第1電極を切断せずに、少なくとも2つの他の前記第1電極を半導体層の厚さ方向に切断し得る前記切断線を有する請求項1に記載の電極構造の検査方法。
  3. 前記電極構造は、複数の前記第1電極の内の少なくとも2つの前記第1電極を切断せずに、他の前記第1電極を半導体層の厚さ方向に切断し得る前記切断線を有する請求項1又は2に記載の電極構造の検査方法。
  4. 複数の前記第1電極は、前記半導体層を貫通する電極である請求項1〜3の何れか一項に記載の電極構造の検査方法。
  5. 前記電極は、導体層と、前記導体層を覆う絶縁体層とを有する請求項1〜4の何れか一項に記載の電極構造の検査方法。
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