JP5937586B2 - 分子間相互作用の検出方法 - Google Patents

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Description

本発明は分子間相互作用の検出方法に関する。特に本発明は、お互いに相互作用し得る少なくとの2つの物質の間の分子間相互作用の検出方法に関する。
本発明は特に、科学研究の分野、医学分野、具体的には生物サンプルの分析の分野において適用可能である。
以下の記載では、括弧内の参照番号は本明細書の末尾に示される参考文献の番号を示す。
医学及び分析の分野では、分子間及び/又は抗体、細胞、バクテリア、ウイルス及びマクロ分子などの対象物間での相互作用事象を検出することが有用又は必要となる場合が多い。例えば、バクテリア汚染を検出するために、抗原/抗体試験が頻用される。
個人の血液型の決定のために、抗体と個人の赤血球細胞との親和性試験が頻用され、これにより個人の血液型を決定することができる。
最新の技術では、検出される物質が大量に存在する場合に実施され得る「簡単な」方法が存在する。例えばこの方法は、検出される物質を親和性物質、即ち検出される物質と相互作用し得る物質と混合することを含む方法であり得る。前記相互作用は、沈澱又は凝集物を形成し、その結果を眼で見ることができる。この方法では、例えば、一滴の血液に抗体を加え、赤血球細胞凝集が形成されるかどうかを観察することで血液型を分けることができる。
また、親和性物質が媒体中で共存する場合に起こる媒体の粘性変化を測定することができる方法もある。
例えば米国特許第3、635、678号(参考文献1)は、前記流体中に浸漬されるマクロサイズの(ミクロサイズに比較してずっと大きい)単一の鋼ボールが磁石により浮遊するように設定され、前記浮遊するボールの動きを光学システムにより測定する、方法が開示されている。前記媒体の粘性が増加すると、ボールの移動の程度は時間と共に減少することとなり、血液凝固速度を評価することとなる。
この文献で開示された技術の主な欠点は、その実施が複雑であることであり、これはボールが浮遊し続ける必要があるからである。さらに、移動するボールは、前記特許に記載されるようにそのサイズと質量のために、弱い相互作用を破壊し、そのため粘性変動を起こしその検出を阻害し得る。前記方法は非常に敏感であり、比較的大きい粘性変化を検出することに限定される。さらに、結果を得るためには複雑なシステムと試薬を用いる必要がある。
他のシステムは国際出願公開第WO01/86255(参考文献2)に記載され、これは流体中に懸濁された粒子の動きを観察可能とする顕微鏡を含む方法である。前記流体の粘性は、顕微鏡で流体中の前記粒子を観察することで得られるシグナルの第2高調波の位相シフトから評価される。
この方法の他の変法が欧州特許第1、544、596(参考文献3)に記載され、これは磁場内での磁化粒子を振動させこれによりシグナルを生成させ結果を得ることを含む。
これらの方法の主な欠点は、周期的にかつ制御しつつ適用される力により励起される粒子の振動を行わせ、かつモニターする複雑性である。これは、一方で前記粒子の振動を開始させ維持し、他方で前記粒子の周期的な動きを観察することから、複雑で、費用がかかり、かつ装置を構築することが難しい方法である。
さらには、これらの方法は、前記懸濁粒子の振動領域で生じる必要がある粘性の変化を測定することができるだけである。さらには、前記粘性変化は実質的に検出される必要がある。従って溶液は親和性物質を大量に含むことが必要となる。これらの方法は従って、十分敏感な方法ではなく、抗体、例えば他の検出又はアッセイするための特異的な親和性物質を用いる方法で得られる十分な精度を達成することができない。
他の普通に使用される親和性反応を検出する方法はELISA技術とその変法である。その方法は:
−ある物質と親和性を持つ第1の抗体を基板に付け、
−前記検出される物質をその基板に付けられた前記第1の抗体とある時間接触させ、
−前記抗体と反応しなかった前記物質を洗い流し、
−前記表面に付けられた前記抗体に結合した前記物質を前記物質と親和性を持つ第2の抗体と接触させ、
−前記物質と反応しなかった前記抗体を洗い流し、及び
−前記基板に接合した前記第1の抗体へ結合した前記物質へ結合した前記第2の抗体の存在を検出することを含む。
最もしばしば、前記第2の抗体は、例えば蛍光や磁気マーカーを直接物理的に検出可能なマーカーに結合しているか、又は適切な基質から前記酵素により触媒される反応の生成物を検出するための酵素、例えばアルカリホスファターゼやホースラディッシュペルオキシダーゼなどの酵素に結合したマーカーが結合される。
この方法はいくつかの欠点があり、例えばこの方法は多くの制御された洗浄を必要とし、これにより感度を下げてしまう。また専門家により操作される多くのステップを含む;少なくとも2つの親和反応を行うが、これは少なくとも1つの敏感な高度なマーカーを持つ前記第2の抗体が必要とされ、かつ前記マーカーから出るシグナルを検出し定量化するように構成することが難しい複雑な装置を用いることが必要となる。この方法は従って、時間を要し、かつ高価な方法であり、実施のためには複雑な装置を必要とする。
他の方法は、単一の抗体のみ必要とする親和反応を検出するように開発された方法であり、例えば表面プラズモン共鳴、圧電バランスに基づく技術、又はさらに簡単にその物質を顕微鏡観察することに基づく。これを実施するために、前記抗体は前記検出手段に適合される基板へ付けられ、前記物質を前記基板へ付けられた抗体と所定の時間接触させ、その後直接又は前記抗体と親和反応しなかった前記物質を洗い流して除去した後読み取りが実施される。
これらの方法は多くの欠点があり;例えば前記読み取りに必要な装置が高度に複雑でかつ高価格である。さらにそれらは、前記抗体に付けるために特別の基板を必要とする。さらに、それらは多くのステップを必要とし、かつ付けられる抗体の品質及び量に依存する。
前記の方法では、従って、基板に抗体又は他の親和物質を付けることが必須である。親和性表面は従来技術で知られている。かかる表面は、たとえあ「分子鋳型」で得ることができる。
この命名された方法は、非特異的に基板上で検出することを望む物質を付けることで実施され得る。かかる付けられた前記物質は、抗体又は全ての他の適切な親和性物質と接触させるものであり、これは、検出方法によりラベル化され得るものであり、かつ読み取りの前に洗い流され得るものである。
しかしこれらの変法は多くの欠点を持つ。特に、検出される物質を基板上に結合することが必要であり、これは普遍的又は特定の方法で実施することができない。さらに、これを付けることは、付けられる物質の構造を変化させ得る。この構造変化は、検出感度及び/又は特異性を、特に抗体が使用される場合に変化させ得るものである。さらに、かかる付けることは、偽陰性及び/又は偽陽性結果を与え得る。さらに、係る付けることは、実施毎に異なる可能性があり、得られた結果が再現性がないものとなり得る。さらに複雑で高価な装置が検出のために必要となる。
そこで、これら従来技術の不完全性、欠陥及び障害を緩和する、分子間相互作用の検出方法、分子間相互作用の感度を改善し実施費用を低減する方法、実施が容易であり、迅速、高信頼性及び再現性のある結果を与える方法を見出す要求が存在する。
米国特許第3635678号明細書 国際公開第01/86255号明細書 欧州特許第1544596号明細書
本発明の課題は、前記の従来技術の種々の要求及び欠点に対応する分子間相互作用を検出する方法を提供することである。
具体的には本発明は、溶液中の相互作用を検出するための方法であり、前記方法は次のステップ:
(a)溶液中に、少なくとも1つの物質を導入し、かつ好ましくは、前記第1の物質と相互作用し得る少なくとも1つの第2の物質を導入し、
(b)ステップ(a)の前記溶液中に、少なくとも2つの磁気粒子又は磁化可能粒子を導入し、前記粒子が前記溶液中に浸漬される表面上に置かれ、
(c)前記粒子が動くように設計される電場、磁場又は電磁場を適用することで、前記物質の相互作用を決定するステップを含み、前記検出される物質間の相互作用は、前記表面上の前記粒子の動きが変化する際に検出される。
本発明によりと、移動性とは、前記電場、磁場又は電磁場の適用及び/又は影響下で前記粒子の動きを意味する。この移動性は、例えば、空間中での所定の点での前記粒子の速度と、この空間中でのこの所定の点での磁場の二乗の強度勾配との比率から定められ、例えば空間中での所定の点での前記粒子の速度と、この空間中でのこの所定の点での電位強度勾配との比率から定められる。
本発明によれば、前記移動性シフトは、前記粒子の、制動、減速、軌跡変化、加速又は停止から選択され得る。
従って本発明によれば、前記電場、磁場又は電磁場が前記粒子にクラスタ化、非クラスタ化又は分散化を誘導する。
本発明によれば、物質間の相互作用とは、例えば、水素結合、イオン結合又はファンデルワールス結合相互作用などの分子間相互作用、例えば、特異的三次元ホルモン−レセプタ認識又は抗体−抗原相互作用などの生物学的相互作用、静電的相互作用、磁気相互作用、イオン又は分子の濃度勾配、言い換えると可能なあらゆる分子又はイオン濃度の勾配であり、前記物質から由来し、かつそれらを、水素結合、ファンデルワールス結合、疎水結合、共有結合、イオン結合又は例えば走化性移動を介して、それらを一緒に動かすか、又は別々に離す、分子又はイオン濃度の勾配、を意味する。例えば、それは、抗原−抗体、酵素−基質、レセプター−リガンド、分子−細胞、細胞−ベクター、細胞−ウイルス、真核細胞−原核細胞、真核細胞−真核細胞、又は原核細胞−原核細胞の相互作用であり得る。
本発明で使用可能な溶液は、液体又は気体状溶液であり得る。この溶液は、当業者に知られるものであり得る。これは、例えば、真核細胞及び/又は原核細胞培地などの培養培地、例えば、当業者に知られる全ての緩衝培地である緩衝培地、例えば、リン酸緩衝生理的食塩(PBS)などの市販緩衝培地、例えば、血液サンプル、血漿、尿、脳脊髄液、生理的食塩水などの食塩水などの生物学的サンプル、例えば、市販の脳心臓滲出液などの培養培地、例えば、アセトン、ジメチルスルホキシド、エタノール、メタノール、ピロパノール、アセトニトリル、酢酸エチル、エーテル、フェノール、クロロホルム、テトラヒドロフラン、ジフルオロエチレン及び/又は例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、オクタン、デカン、オイル、ガソリン又はディーゼル燃料などの炭化水素などの溶媒、を含む。
本発明によれば、前記気体は、例えば、空気、酸素、窒素、ネオン、アルゴンCO、メタン又はオゾンであり得る。
本発明によれば、液体溶液の密度は、0.1から4kg/l又は0.3から3kg/l;気体溶液の密度は、10−15kg/mから1000kg/m、10−10kg/mから30kg/m又は10−5から3kg/mである。
当業者は、この一般的知識から前記溶液の密度を容易に決めることができる。例えば、前記溶液の密度は、例えば、知られる容量の溶液を秤量することで、前記容量に対する質量の比率を測定することで測定され得る。
本発明によれば、前記溶液は、前処理されてよく、例えば、精製、希釈又は濃縮などである。
本発明によれば、前記溶液は当業者に知られる全ての方法で精製され得るものであり、例えば、透析、濾過、超濾過、清澄化及び遠心などである。例えば、前記濾過は、前記溶液を0.2から100μm孔を持つスクリーンを通すことを含み、超濾過は、例えば、1から3000rpmの速度で0.1から30分間遠心分離することを含むことができ、前記透析方法は、例えば、前記溶液を透析膜、例えば、500Daの分離閾値を持つ透析膜上に配置し、これを容器に含まれる蒸留水に浮遊させておくステップを含む方法であり得る。前記清澄化方法は、例えば、前記溶液に、0.1%(重量/重量)ウシ血清アルブミンを添加することを含む。
本発明によれば、前記溶液を精製することは、前記溶液から、前記分子間相互作用の検出に影響をあたえ得る全ての汚染物及び/又は分子を除去することで有利であり、例えば、精製は、独立してバクテリア、ウイスル、タンパク質、化学分子、塩、粒子状物質又は分子凝集物を除去することができる。当然、この一般的知識から、当業者は、前記溶液による精製方法を適合させる方法が分かる。
本発明によれば、前記溶液はまた希釈されてよく、例えば、連続希釈などの当業者に知られる全ての方法であり得る。前記溶液は、当業者に知られる全ての希釈剤で希釈されてよい。これは、たとえば、リン酸緩衝生理的食塩水などの緩衝溶液、たとえば、生理的食塩水などの食塩水、エタノール、DMSO、アセトン、ヘキサン及び/又は他の全ての炭化水素又は前記の溶液であり得る。
前記溶液は、例えば、ファクタが2から20000、5から500又は5から50で希釈され得る。
前記溶液の希釈は、溶液中に存在する化合物の濃度を例えば減少させることで変更できる点で有利であり、例えば希釈はタンパク質濃度を減少させ得る。希釈はまた、可能な干渉化合物の濃度を減少させることも可能であり、それにより本発明の方法の特異性及び/又は感度を改良するという点で有利である。
本発明によれば、前記溶液はまた、例えば、当業者に知られる全ての方法で濃縮されてよく、例えば、超遠心、超濾過、蒸発又は凍結乾燥などであり得る。
本発明によれば、前記溶液の精製、希釈及び/又は濃縮は、前記溶液の密度を調節し得るという点で有利である。
前記溶液の密度の調節は、本発明の方法の特異性及び/又は感度を、特に粒子を表面に押し付ける重力の影響を増加、減少又は相殺させることで改良するという点で有利である。
本発明によれば、本方法で使用される溶液の容積は、0.3μlから100ml、3μlから10ml又は30μlから1mlであり得る。
本発明によれば、前記溶液は、前記第1及び第2の物質間相互作用を変調することが可能である。例えば、前記溶液は前記物質間相互作用を増加又は減少させ得る。
本発明によれば、有利には、前記溶液は、前記第1及び第2の物質間の相互作用を増加又は減少させる化合物を含むことができる。前記化合物は前記溶液に、例えば、本発明の方法を実施する前に添加され得る。前記化合物は、例えば、化学分子、塩、イオン、マクロ分子のポリマー、コロイド、ミクロ粒子、例えば、前記溶液のpHを変更する酸及び塩基、例えば、前記溶液のイオン強度を変更するNaCl、例えば前記物質の親和性を増加させ得るポリエチレングリコールなどであり得る。
本発明は、異なる溶液中で前記物質は同一である場合に、本発明の方法により得られる結果を比較することで、前記溶液が前記相互作用を効果的に変調するかどうかを決めることができるという点で有利である。
本発明によれば、前記第1の物質は、真核細胞、原核細胞、膜、ウイルス、プリオン、ミトコンドリア、クロロプラスト、ベシクル、リポソーム、細胞構成物、鞭毛、タンパク質、リポタンパク質、糖タンパク質、抗体、核酸、脂質複合体、コロイド、マクロ分子、ミクロ粒子、ナノ粒子、抗原、ホルモン、タンパク質リガンド及び化学分子である。
本発明によれば、本発明で使用され得る真核細胞は、例えば、動物真核細胞であり、例えば血液細胞、例えば、白血球、例えば顆粒球、好中球、好酸球、好塩基球、B細胞、T細胞、NK細胞、単球、赤血球又は血小板などである。これらはまた、植物真核細胞であり、例えば、植物表皮細胞、木部、師部、柔組織、厚角組織、厚膜組織などであり得る。これらはまた、真菌又は酵母であり得る。例えば、これらは、カンジタ、クリプトコッカス、マラセチア、ピチロスポリム、ニューモシスチス、表皮菌、胞子又は白癬であり得る。これらはまた、例えば、赤痢アメーバ、カステラーニアメーバ又はネグレリアフォーレリなどの原生動物であり得る。
本発明によれば、前記真核細胞は、例えば、当業者に知られる全てのバクテリアであり得る。本発明で使用され得るバクテリアは、例えば、限定されるものではないが以下に列挙されるものからなる群に含まれる:アセトバクターオウランティウス、アクチノバシラスアクチノミセテムコミタンス、アグロバクテリウムツメファシエンス、アゾリゾビウムカウリノダンス、アゾトバクタービネランジ、炭疽菌、バチルスブレビ、セレウス菌、紡錘菌、バチルスリケニフォルミス、巨大菌、バチラスステアサーモフィラス、枯草菌、ジンジバリス菌、バクテロイデスメラニノジェニクス、バツロネラヘンセラ菌、バクトネラクインターナ、ボルデテラブロンキセプティカ、百日咳菌、ライム病ボレリア、ブランハメラカタラーシス、ブラセラアボルタス、ブルセラメツテンシス、ブルセラスイス、バークホルデリアマレイ、バークホリデリアシュードマレイカリマトバクテリウムグラニュロマティス、カンピロバクター菌、カンピロナクター腸炎菌、カンピロバクターピロリ、クラミジア肺炎菌、クラミジアシッタシ、クラミジアトラコマティス、クラミドフィリア肺炎菌、クラミオフィリアシッタシ、クロストリジウムボツリヌス、クロシトリジウムディフィシル、ウエルシュ菌、クロストリジウムテタニ、クロストリジウムウェルチ菌、クロストリジウムジフテリア、コルネバクテリウムフシフォルメ、コキシエラブルネチエーキア感染症、エンテロコッカスアビウム、エンテロコッカスデューランス、腸球菌、エンテロコッカスフェシウム、エンテロコッカスガリナラム、エンテロコッカスマロラタス、大腸菌野兎病菌、フゾバクテリウムフソガルドネレラ膣ヘモフィルスヂュクレイ、ヘモフィリアスインフルエンザ菌、ヘモフィリアスパラインフルエンザ菌、百日咳菌、ヘモフィルス膣菌、ヘリコバクターピロリクレブシエラニューモニア、クレブシエラリノスクレロマティス−クレブシエラオキシトカラクトバチルスアシドフィルス、ラクトバチルスカセイ、ラクトコッカスラクティス、レジオネラニューモフィラ、メタノバクテリウムエキストロクエンス、マクロバクテリウムマルチフォルメ、ミクロコッカスルテウス、マイコバクテリウムアビウム、マイコバクテリウムボービス、マイコバクテリウムディフェリア、マイコバクテリウムイントラセルラエ、マイコバクテリウムレプラ、マイコバクテリウムレプラエミュリウム、マイコバクテリウムフレイ、マイコバクテッリウムスメグマティス、マイコバクテリウムツベルクロシス、マイコプラズマフェルメンタンス、マイコプラズマジェニタリウム、マキコプラズマホミニス、肺炎マイコプラズマ淋菌、髄膜炎菌、ノルカディアアステロイデスパスチュエラマルトシダ、パスツレラ病菌、ポルフィロモナスジンジバリス、緑膿菌、シュードモナスマルトフィリア、リゾジウムラジバクター、発疹チフスリケッチア、リケッチアムーセルリ、リケッチアシッタシ、リケチアクインターナ、リケッチアリケッチ、リケッチアトラコーマ、ロシャリメイヘンサ、ロシャリメリクインターナ、ロシアデントカリオーサ、腸炎菌、腸チフス菌、ネズミチフス菌、セラチアマルセッセンス、志賀赤痢菌、黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌、ストレプトコッカスアガラクチア、ストレプトコッカスアビウム、ストレプトコッカスボビス、ストレプトコッカスクリセタス、ストレプトコッカスファシウム、ストレプトコッカスファカリス、ストレプトコッカスフィータス、ストレプトコッカスガリナラム、ストレプトコッカスラクティス、ストレプトコッカスマイチオ、ストレプトコッカスマイティス、ストレプトコッカスミュータンス、ストレプトコッカスオラリス、ストレプトコッカスニューモニエ、化膿連鎖球菌、ストレプトコッカスラット、ストレプトコッカスサルバリウス、ストレプトコッカスサングイス、ストレプトコッカスソブリナス、梅毒トレポネーラ、コレラ菌、ビブリオコンマ、ビブリオパラヘモリチカス、ビブリオバリニフィカス、キサントモナスマルトフィリア腸炎エルシニア、エルシニアペスト菌及びエルシニアおお及びエルシニア仮性結核菌など。
本発明で使用され得る膜は、真核細胞又は原核細胞膜の断片であってよく、例えば、前記列記の真核細胞又は原核細胞膜、例えば、ミトコンドリア、葉緑体、エンドプラスト又は小胞体などの細胞膜及び/又は細胞膜断片であり得る。
本発明で使用可能なタンパク質は、血漿タンパク質、細胞タンパク質又は細菌タンパク質であり得る。例えば、前記タンパク質は、例えばプロゲステロン、バソプレッシン、向甲状腺ホルモン、黄体ホルモン(LH)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、成長ホルモン(GH)、上皮成長因子(EGF)、インスリン又はオキシトシンであり得る。これは、例えば、チャンネルであってよく、例えばCatterall WAによる「(2000)電圧ゲートCa2+チャンネルの構造と制御、Annu. Rev. Cell. Dev. Biol.16:521−55」(参考文献4)に記載されたカルシウムチャンネル、例えばDick GM及びTune JDらによる「冠状欠陥拡張におけるカリウムチャンネルの役割、 Exp Biol Med (Maywood). 2010 Jan; 235(1):10−22.」(参考文献6)に記載されたカリウムチャンネルであってよい。これはまた、主要組織適合性複合体(MHC)、例えばMHCI及びMHCII等の複合体に含まれるペプチドであり得る。これらはまた、レセプターであってよく、例えば核、細胞間、膜、膜透過又はgタンパク質結合レセプター、アセチルコリンレセプター、FSHレセプター、テストステロンレセプターであり、これは例えばMostallino MCらの「妊娠及び産後における、シナプス外GABAS(A)レセプターの柔軟性及び機能、Psychoneuroendocrinology. 2009 Dec; 34 Suppl 1:S74−83」(参考文献7)に記載される。これはまた酵素であってよく、例えば微生物酵素、例えば制限酵素、例えばHindIII、EcoRI、BamHI、MstII、TaqI、NotI、HinfI、AluI、BglllI、HaeII、HhaI、PstI又はSmaIなどであり、細胞シグナル系に含まれる酵素、例えばタンパク質キナーゼなどであり、生合成系に含まれる酵素、例えば脂肪酸生合成、ホスホリラーゼ、デヒドロゲナーゼなど、例えばグルコースデヒドロゲナーゼなどであり、又は一般の代謝系に含まれる酵素、例えばアルデヒドデヒドロゲナーゼ、アルファアミラーゼ、L−グロノラクトンオキシダーゼ、ロドプシン、チトクロームB又はチトクロームCなどである。これらはまた、構造タンパク質であってよく、例えばアクチン、ミオシン、ペプシン、アルブミン、コラーゲン又はヒストンH4であってよい。
本発明で使用可能な抗体は当業者に知られる全ての抗体であってよい。例えば、それらは市販され利用できる抗体IgG、IgA、IgE及びIgDであってよく、前記抗体は、例えば、前記記載のタンパク質の一つに対する抗体であり、他の抗体に対する抗体であってよく、例えばヒト抗体に対するウサギ抗体であり、例えば、前記FSHレセプターに対する抗体に特異的に向けられる抗体であり得る。これらはまた、個人の免疫後に得られる抗体であってよく、例えば文献「Biologie cellulaire et moleculaire、 Concepts et experiences、 [Molecular and cellular biology、 concepts and experiments] 2nd edition 2004、 Gerald Karp」(参考文献5)に記載されている。
これらはまた、人又は動物により次の応答で生成された抗体であり得る:例えばウイルス、菌、プリオン、寄生虫、プロトゾアなどへの感染への応答、同様に、例えば癌、自己免疫疾患例えばバセドウ病、多発性硬化症などの疾患への応答、同様に、例えば農薬、毒物、殺虫剤、除草剤、アレルギー性物質への、中毒、服毒、汚染、薬物注入、摂取、吸入及び注射などへの応答、同様に、例えば骨髄などの移植、例えば腎臓、肺又は肝臓などの器官、手、足、脚部などの手足の移植への応答、さらに同様に人工器官、移植可能な部分、ペースメーカー、人工心臓又は人工股関節の移植への応答である。
本発明の方法で使用可能な化学分子は、当業者に知られる全ての化学分子であり得る。これらは、例えば凝集剤、前記文献に記載された試薬、ホルモン、例えばステロイドホルモン、例えばコルチゾル、アルドステロン、プロゲステロン、デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)、デヒドロエピアンドロステロン硫酸(DHEAS)、エステラジオール及びアンドロステンジオン、ジヒドロテストステロン(DHT)、エストロン、エストリオール、テストステロン、例えばチロキシン、例えば、ペプチドホルモン、例えばエリスロポイエチン(EPO)、グルカゴン、ソマトスタチン、心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)又は副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)であり得る。
本発明によると、前記第1の物質は前記溶液中に存在し得る;この場合には前記第1の物質は前記溶液に導入することは必要ない。
本発明によると、前記第1の物質は、前もって浸漬された表面上に付けられ得る。本発明で使用され得る前記第1の物質を付するための方法は、当業者に知られる全ての方法であり得る。もちろん当業者は、この一般的知識から、前記第1の物質を付ける方法をどのようにして選択するかが分かる。
本発明によると、前記第1の物質が付けられると、前記第2の物質との分子間相互作用により浸漬された表面が変化し、かつ例えばこの表面が細密化され、これによって電場、磁場又は電磁場が供給された場合の前記表面に存在する前記粒子の動きが減速されることとなり、これにより前記相互作用が明らかとなる。
本発明によると、前記第2の物質は、前記第1の物質と相互作用し得る上で定めた全ての物質であり得る。
本発明によれば、前記第1及び/又は第2の物質の密度は、前記溶液に密度よりも大きくても小さくてもよく、好ましくはより大きい。
有利には、前記第1及び/又は第2の物質の密度が大きいことは、前記第1及び/又は第2の物質が前記容器の底近くに存在することを可能にする。
本発明の他の実施態様によると、本発明の方法は、前記少なくとも1つの第1の物質又は前記少なくとも1つの第2の物質を既に含む溶液で実施することが可能である。この実施態様では、本方法は、ステップ(a)を含まず、ステップ(b)及び(c)のみを含む。
本発明によると、本方法は、ステップ(a)の代わりに、
(a’)前記第1の物質を容器の表面に付ける先行するステップ、
(a’’)前記容器内に溶液を導入するステップ、及び
(a’’’)前記第1の物質と相互作用し得る少なくとも1つの第2の物質を導入するステップを含む。
本発明によりと、本発明の方法は、複数の粒子を用いて実施することができ、例えば少なくとも2つ、例えば2から10000000、1000から1000000、10000から1000000、100000から1000000又は10000から100000の粒子を用いて実施することが可能である。複数の粒子は、前記物質間の相互作用を複雑な可視化装置及び色素を用いることなく直接検出することを可能にするが、これは従来の技術が単一の粒子を用いて相互作用を検出するための複雑な可視化装置と色紙を必要とする方法とは異なる。
本発明によれば、前記少なくとも2つの粒子は、電気的荷電粒子、磁気粒子、少なくとも1つの磁性層でコーティングされた粒子、磁化可能粒子、磁化可能層でコーティングされた粒子、電荷を持つ電気的、電磁気的又は荷電可能な粒子、又はこれらの2以上の混合物からなる群から選択され得る。これらは、例えば、磁性又は磁化可能な材料から完全に又は部分的になる粒子であり、即ち電場、磁場又は電磁場の供給により動くように設定され得る粒子である。事実、これらは本発明が実施され得る全ての粒子であり得る。
有利には、前記粒子は、本発明の実施に適切な全ての形であり得るものであり、例えばボール状、パック状、非対称的幾何形状、例えば平坦表面などである。
磁気粒子は全ての適切なサイズを使用し得る。前記サイズは、例えば前記溶液容器により選択され得る。例えば、前記粒子のサイズは、前記容器のサイズの十分の一より小さく、好ましくは百分の一、より好ましくは容器の千分の一より小さい。例えば、前記粒子のサイズは、10nmから100μm、又は0.1から10μmを持ち得る。
有利には、本発明の方法は、微細な変動が、前記粒子が浸漬される溶液中の粘弾性において測定されることを可能にする。この変動が少ないほど、前記測定はより敏感とならなければならない。複数の粒子を用いることで、本方法は、少量又は低強度相互作用力のいずれかである物質間の弱い相互作用により生じる小さな変動が、正確かつ有利に検出され得る。単一の粒子及び/又は磁化可能ボールの使用は、前記相互作用を満足に検出されることを可能としない。さらに、非特異的現象の無視できないリスクが存在し、例えば、不純物の凝集物の存在によるリスクであり、これは磁場、電場又は電磁場の効果の下で前記磁化可能ミクロ粒子の動きに干渉し得る。
逆に、少なくとも2つの粒子が使用される本発明の方法は、信頼性のある統計的に表される結果を与える。
さらに、粒子の数が多いほど、特に、前記測定される現象が起こる表面をよりよくカバーし得ることでそれらの相対的動きはより多くの情報を提供する。本発明の方法は従って、有利には、前記ミクロ粒子自体の動き(軌跡、移動速度)のみならず、また、前記磁場、電場又は電磁場を適用した後に示す全体像を解釈することを可能にする。事実、前記複数のミクロ粒子の最初の均一分布は、この場を適用することで、前記媒体の粘弾性に従い、破壊されることとなる。例えば、前記媒体が非常に粘性である場合、例えば接触によりもたらされる前記物質間の強い相互作用がそこで生じる場合、前記粒子は前記場の効果の下で大きくは動かないから、前記破壊は均一を維持する。前記媒体が大きい粘性ではないか又は全く粘性ではない場合、又は接触する前記物質間の相互作用は非常に弱いかほとんどない場合には、前記分布は前記最も強い場線に従い、例えば円筒状の磁石の上にリング又は点を形成する、というのは前記粒子は前記場のもとでは自由に動くことができるからである。
さらに、本発明の方法はまた、有利には、複数の粒子を用いることで、例えば前記粒子を前記物質を含む溶液中に均一に分配し及び/又は分散させることで、前記相互作用を視覚的に、分子サイズスケール、即ちナノメートルサイズのみならず、マイクロスケール、即ちミクロンサイズ、さらにはマクロサイズ、即ちミクロンより大きいサイズで観察することを可能にする。
例えば、物質間の相互作用は、(1)凝集物の形成、核化コア又は結晶の形成を導き、相互作用が導く物質と比較して前記粒子と異なる方法で干渉し、(2)多かれ少なかれクロスリンクポリマーの形成に導く。第1の場合には、前記粒子は、前記粒子に前記電場、磁場又は電磁場が供給されて起こされる移動方向とは逆方向に前記凝集物、核化コアや結晶に対して集まる傾向がある。前記粒子は、前記蓄積された領域で強調されたイメージを生成する。第2の場合には、溶液中でポリマーが均一にかつ規則的に生じると、前記電場、磁場又は電磁場の強度が減少するに従い(例えば磁石からの距離に比例して)、前記イメージには前記粒子が漸進的に移動できないことが反映される。従って本発明の方法は、有利には、前記溶液中での粒子と前記物質との相互作用から生じる構造を明らかにする画像が得られることとなる。
好ましくは、前記ミクロサイズ及びさらにはマクロサイズで画像を可視化するために使用される粒子の数は、1000から1000000、10000からq1000000、1000000から1000000又は10000から100000個である。
本発明によると、前記粒子は、有利には、それらと相互作用し得る物質の密度に類似する密度を持つ。例えば、前記粒子は、前記物質に関して0.3から3の間の密度である。
本発明によれば、前記粒子密度は、当業者に知られる全ての方法で決められ、例えば前記粒子の質量とこれらの粒子が添加される溶液の容量の増加との比率であり得る。
本発明によれば、有利には前記粒子の密度は、本発明の方法に特異的であり及び/又は敏感なものであり、例えば重力の影響を増加させ、減少させ又は相殺させるものである。
好ましくは、前記粒子及び物質は、これらが含まれる溶液の密度よりも高い密度である。好ましくは、前記粒子及び物質は、例えば1.0001から3倍、それらが含まれる溶液の密度よりもやや高い。
有利には、接着分子が前記粒子表面へ結合され得る。有利には、前記粒子の表面へかかる分子を結合させることで、前記粒子が接着し合うことを助ける。例えば、前記粒子は、ポリマーでカバーされてよく、前記ポリマーは例えば親水性部分と疎水性部分を持つブロックポリマーであり、有利には、前記電場、磁場又は電磁場が供給されたあと前記粒子のクラスタを固定できるものである。言い換えると、前記接着分子の相互作用は、前記場が供給されたあと前記粒子と一緒になって、それにより安定な非変更可能な結果を与えるものである。
本発明によれば、前記粒子は同一又は異なるサイズであってよい。
前記粒子が同一のサイズである場合、前記粒子は、分子間相互作用の際に、本質的に同時に減速又は加速される。前記粒子が異なるサイズを持つ場合には、より小さいサイズの粒子が例えば選択されると、これにより小さい粒子は前記分子間相互作用が始まるとすぐに減速されるが、大きいサイズの粒子はその後に減速される、こととなる。この場合には、最も小さいサイズの粒子は、最も大きいサイズの粒子の前に減速される、ことなる。
前記粒子が異なるサイズを持つ場合、前記小さいサイズの粒子は、例えば10nmから1μm、例えば100から500nmを持ち、かつ前記大きいサイズの粒子は、例えば1μmから100μm、例えば1μmから10μm、例えば1μmから5μmのサイズを持つ。
有利には、粒子サイズを変更することは、より迅速かつ敏感な検出及び/又は分子間相互作用の分析を可能にし得る。
本発明によれば、異なる磁化を持つ同一のサイズの複数の粒子もまた使用され得る。
種々の粒子の挙動が異なることは、有利には、分子間相互作用の強度を推定することを可能にする。磁場を供給することで、最も強く磁化される粒子は、磁力がより強くなり動きが誘導されるが、一方より弱気磁気粒子は磁化はより弱く、前記相互作用が強い場合に全ての粒子の全体としての不動性と比べて、動かすことができない。
本発明によれば、少なくとも1つの粒子は好ましくは検出可能なシグナルを生成する粒子である。このシグナルの検出は前記粒子の性質に依存する。例えば、前記少なくとも1つの粒子は蛍光性、燐光性、放射性、化学発光性、反射性又は呈色性であり得る。
例えば、前記少なくとも1つの粒子が蛍光性である場合、前記粒子による発光蛍光が検出され、例えば目視及び/又は当業者に知られる全ての光学手段で検出され得る。前記少なくとも1つの粒子は例えば、例えばレーザービームなどの光源手段によりその動きに従って照射され得る。
本発明によれば、前記照射は連続的又は断続的であってよい。例えば、前記照射は、例えばステップ(a)又は(b)又は(c)、(a)及び(c)、(a)予備(b)又は(b)及び(c)の際に実施され得る。
例えば、前記少なくとも1つの粒子が燐光性である場合、前記粒子は、例えば目視及び/又は当業者に知られる全ての光学手段で表示され得る。
例えば、前記少なくとも1つの粒子が放射性である場合、前記粒子は光学的に不透明液体又は培養培地を通じても、同様に光学的に不透明なミクロ希釈プレートを通じても当業者に知られる放射線検出装置により検出され、特にオートラジオグラフフィルムの関連する従来技術により検出可能である。前記ミクロ希釈プレートの下に感光フルムを平坦におき、前記ミクロ希釈プレートの底でイメージを取得することで十分である。
例えば、前記少なくとも1つの粒子が化学発光性である場合、前記粒子は、化学試薬を前記媒体中に添加して、前記粒子が発光エネルギーを発光することを可能とする。このシグナルの検出は、例えば目視及び/又は当業者に知られる全ての手段、特に発光波長に敏感なCCD(荷電結合装置)カメラを用いて、前記ミクロ希釈プレートの壁をスキャンさせる方法である。
例えば前記少なくとも1つの粒子が反射性である場合には、前記粒子は、例えば目視又は当業者の知られる全ての手段で検出され得る。有利には、前記少なくとも1つの粒子は、例えば、レーザービームなどの光源手段によりその動きに従い照射され得る。
例えば前記少なくとも2つの粒子が呈色性である場合、前記粒子は、例えば目視及び/又は呈色粒子の検出のための当業者に知られる全ての光学手段で検出され得る。
本発明によれば、前記粒子は有利には、そのサイズ及び/又は磁力に依存して異なる色で選択され得る。この場合に磁場を供給することで、前記粒子のクラスタ化により、表面上に、着色点又は着色リングが現れることとなる。この特徴は、有利には、前記クラスタ化が目視でより容易に検出されることを可能にする。実際、前記粒子が異なるサイズを持つ場合、ひとつの色を持つ大きいサイズの粒子と他の色を持つ小さいサイズの粒子は、磁場が供給されると、前記物質間相互作用が弱い場合には、小さい粒子が溶液中で移動せず留まり、一方大きい粒子がクラスタ化される。このクラスタ化は、呈色点の発現により目視でき、この場合には最も大きい粒子の色と一致する。溶液中に物質間の分子間相互作用がない場合には、小さいサイズ及び大きいサイズの粒子はクラスタ化され、前記粒子のクラスタ化は、2つの着色の混合に対応する着色点の発現により目視できる。最後に前記分子間相互作用が実質的に存在する場合には、前記粒子は完全に減速され、従ってクラスタ化されず着色点は目視できないこととなり得る。
言い換えると、クラスタ化が、例えば前記クラスタ化粒子により形成される点を測定することで評価され得る。例えば、前記粒子が呈色性の場合、前記粒子の色を測定することである。さらに、クラスタ化は、例えば得られる点の形状に、例えば形状、直径又はそのトポロジー、例えばディスク又はリングなどに関連させて評価できる。
当業者が容易に理解できることは、本発明の実施態様について、前記少なくとも2つの粒子の可視特性はまた、本発明に従い選択され得る、ということである。実際、前記少なくとも2つの粒子の移動の検出は、前記少なくとも2つの粒子の色と前記溶液中の色とのコントラストがより大きいほど容易となる。
本質的において、前記磁場、電場又は電磁場は、前記少なくとも2つの粒子を前記溶液中に浸漬した前記表面上を動かす全ての場であってよく、例えば電磁場又は磁場である。前記磁場、電場又は電磁場は、例えば磁石又はソレノイドで生成され得る。前記磁石は、例えばバー、スパイク、一部分などの形状、又は本発明の実施に適する全ての他の形状であり得る。前記場は、例えば当業者に知られる全ての手段、例えば電磁場のパルス、漸進的増加、電磁場の変動又はこれらの適用の組合せにより供給され得る。
電磁場の漸進的増加は、例えば磁石を、直線又は正弦曲線に沿って近づけるか、又は振動の程度及び/又は周波数を変更させるかさせずに振動的に移動させることで得られる。より複雑な場の変化は、例えば前記少なくとも1つの粒子の近くの磁場の回転又は移動との組み合わせにより得られる。
従って、本発明によれば、前記磁場は、動いているか動いていない場生成手段により生成され得る。
いくつかの粒子が動くように設定される場合、前記場は、前記溶液中に浸漬される表面上で前記粒子をクラスタ化することができることが必要である。
本発明の実施に拘わらず、本発明の方法は有利には、複数の区画で同時に実施され得る。
この場合、前記区画内で動くように粒子を設定するために、複数の磁場、例えば磁石が有利に使用され得る。前記磁石は、例えば基板上に付けられ、それにより本発明に方法が実施されるそれぞれの区画が前記基板の1つの磁石と併置され得る。前記区画上への磁場の適用は、お互いに区画から独立する。前記区画へ適用される磁場は、お互いの区画で同一でもよく、異なっていてもよいが、好ましくは同一である。
本発明によれば、前記磁場、電場又は電磁場は、例えば時間1秒から15分間又は10秒から10分間適用され得る。もちろん当業者は、この一般式知識から、試験される物質及び/又は適用される場の強さに従い、どのように時間を調節するかを知ることができる。
本発明では、区画とは、例えば培養反応装置、ウェル又はチューブ、例えばミクロ希釈プレートを意味する。ミクロ希釈プレートは、例えば96、384及び1536ウェルの「米国規格協会及び生体分子科学学会」のミクロプレートを意味する。
前記区画を構成する材料は、本発明の実施に適する全ての材料であり、例えばプラスチック、例えばポリカーボネート、ポリスチレンなど、ガラス、金属などである。有利にはポリスチレンミクロ希釈プレートが底部のないウェルと共に使用され得る。これらのウェルの底部は、前記ミクロ希釈プレートの下に平坦な表面を固定することで形成される。この平坦な表面は、透明材料で形成され、例えばプラスチック、ガラスなど、又は不透明材料で形成され、例えば金属、セラミックなどで形成される。前記平坦表面は、前記ミクロ希釈プレートの下に、当業者に知られる全ての適切な方法で付けられ、これは、例えば接着剤により接着、摩擦による方法、プラスチックの溶融結合、例えばレーザーによる、などである。
本発明によれば、種々の区画が、同じ基板上にグループ化され、例えば1から1536ウェル上で、例えば6、64、95などにグループ化され得る。
前記区画は、例えばチャンバであってよく、これはチューブ、ウェルなどのように閉鎖されているか、又は2つの開口部を持つチャンバであり得る。
第1の構成によれば、前記区画は1つの閉鎖端部を持ち平坦底部を形成する。
第2の構成によれば、前記区画は1つの閉鎖端部を持ち半球状底部を形成する。
本発明によれば、前記物質間の相互作用は、磁場、電場又は電磁場の適用後直接決定され得る。例えば、前記相互作用は、前記場の適用後、0.01秒から30分又は1秒から3分後に決定され得る。
本発明によれば、前記物質間の相互作用はまた、磁場、電場又は電磁場を適用した後前記粒子のクラスタを比較することで決定され得る。例えば、前記物質を全く含まないか又は1つのみ含む溶液中の粒子にクラスタを、前記第1及び第2の物質を含む溶液の粒子のクラスタと比較することが可能である。前記クラスタ化が、前記物質を全く含まないか又は1つのみ含む溶液中よりより大きいか又はより少ない場合に、前記物質間の相互作用及びこの相互作用が決定される。言い換えると、前記物質間の相互作用は、前記場が適用されると、前記粒子のクラスタ化を増加又は減少させ得ることとなり、それにより決定され得ることとなる。例えば、前記相互作用が前記物質を凝集させると、前記媒体はより低粘性となり、粒子のクラスタ化が増加され得る。例えば、前記相互作用が前記物質を沈殿させると、例えば前記表面は前記沈殿で阻害され、粒子のクラスタ化が減少され得る。例えば、前記相互作用が前記物質をクロスリンクさせると、前記物質のネットワークが前記流粒子を減速させ、粒子のクラスタ化が減少され得る。例えば、前記相互作用が前記物質の直鎖を形成させると、前記媒体の粘性が増加し、前記粒子のクラスタ化が減少され得る。
本発明によれば、前記方法は、例えば複数の区画で実施されることができ、それぞれの区画は:
−前記溶液、
−前記少なくとも1つの粒子、及び
−相互作用可能な前記物質を含む。
本発明によれば、本方法はまた、混合ステップb’を含む。混合は、例えば前記物質が存在する溶液を撹拌することで実施され得る。これは例えば、磁気撹拌装置又は振盪装置を用いて混合され得る。本発明によれな、混合は、例えば1秒から15分、又は10秒から10分間で実施され得る。
本発明はまた、本発明の方法の使用に関し、例えば溶液中の物質の同定、生物学的サンプルの分析、生物学的試験の実施、血液型決定、免疫学的試験の実施又は天然又は人的汚染の決定、例えばウイルス、バクテリア、アメーバ、酵素、癌細胞、プリオン、殺虫剤、殺菌剤、抗生物質、ホルモン又はトキシンなどの決定のための使用である。本発明はまた、本発明の方法の、例えば薬物試験の実施、物質の科学的研究の実施、例えば水溶液、有機溶液、気体中の物質間、例えば分子、コロイド、ナノ粒子又はミクロ粒子などの物質間の相互作用についての実施、研究のための使用に関する。本発明はまた、本発明の方法の、例えば、生物学、腫瘍学、内分泌学や感染症などにおける対象物や物質についての科学的研究、水溶性溶液で形成されるヒドロゲルの研究、気体中で形成されるアエロゲル又は溶媒や炭化水素中で形成されるゲルなどの研究を実施するための使用に関する。
例えば、本発明の方法は、生物学的サンプルの分析、例えば血液血清型決定、個人のMHC決定又はサンプル中の特定のタンパク質、抗体又はレセプターの存在の決定のために使用され得る。前記方法はまた、溶液中の化学物質の同定のために使用され得る。
例えば、本発明の方法が血清型決定のために使用される場合、前記溶液は、個人からの血液サンプルであり、例えばヒト又は動物からの血液サンプルであり、前記第1の物質を含むものである。
さらに、本発明の方法は、レセプター及び可能なリガンド間の相互作用、抗体とタンパク質、化学分子、他の抗体及び/又は抗体で認識され得る全ての分子と間の相互作用を決定するために使用され得る。本発明の方法はまた、細胞間の相互作用、例えば真核細胞又は原核細胞間又は真核細胞と原核細胞間の相互作用を検出するために使用され得る。本発明の方法はまた、独立して、バクテリア、ウイルス、酵母及び/又は真核細胞間の相互作用を検出するために使用され得る。
本発明の方法はまた、例えば走化性及び細胞接着の現象を検出するために使用され得る。
本発明の方法はまた、例えば複雑な形状の、ナノ粒子、ミクロ粒子又はミクロサイズやナノサジウの対象物を検出するために使用され得る。
本発明の方法はまた、例えば次の相互作用を検出するために使用され得るものであり、(i)第1の物質、例えばウイルス、菌、プリオン、寄生虫、プロトゾアなどへの感染への応答、同様に、例えば癌、自己免疫疾患例えばバセドウ病、多発性硬化症などの疾患への応答、同様に、例えば農薬、毒物、殺虫剤、除草剤、アレルギー性物質への、中毒、服毒、汚染、薬物注入、摂取、吸入及び注射などへの応答、同様に、例えば骨髄などの移植、例えば腎臓、肺又は肝臓などの器官、手、足、脚部などの手足の移植への応答、さらに同様に人工器官、移植可能な部分、ペースメーカー、人工心臓又は人工股関節に移植への応答などで、ヒト又は動物で生成される抗体、及び(ii)第2の物質、例えば、前記第1の物質の製造の生成物を誘導する物質、例えば前記抗体の製造のために対応する抗原との相互作用を検出するために使用され得る。
本発明によれば、前記溶液は、検出される前記第1の物質の産生を誘導することのでき得る前記第2の物質を含み得る。
有利には、前記第2の物質は、前記容器の壁に付けられ;前記第2の物質を付けることは、有利には、前記第1及び第2の物質の相互作用をそれらの濃度に拘わらず、例えば抗体と抗原の間でそれらが非常に少ない量であっても検出することを可能にするものである。
本発明によれば、本発明の方法はまた、第3の物質の使用(iii)を含み得る。
これは、例えば上で定めた物質であってよく、例えば前記第1及び/又は第2の少なくとも1つを認識することができる抗体であり得る。また、例えば抗イディオタイプ抗体であってよく、例えばヒト又は動物により生成される抗体を特異的に認識する抗体、例えば抗ウサギ抗体、抗ヤギ抗体、抗IgG抗体、抗IgM抗体、抗IgA抗体又は抗IgE抗体などである。
本発明によれば、前記第3の物質は、例えば前記第1及び/又は前記第2物質と前記第3物質の相互作用を検出するために、前記容器の表面に前記相互作用検出のために前もって付けられ得る。
有利には本発明により、前記第3の物質は抗イディオタイプ抗体であり、即ち、例えばある抗原及び/又は上で示したヒト又は動物に存在する抗原に対応してヒト又は動物により産生される抗体と相互作用し得る抗抗体抗体である。
従って本発明は有利には、物質、例えばヒト又は動物内に存在する物質の直接検出が、この物質と特異的に相互作用する抗体を開発する必要がなく可能となる。
従って本発明は有利には、感染、疾患、中毒、服毒、汚染、注入、喫食、殺虫剤又は移植に対応して産生される抗体の存在を直接又は間接的に検出することを可能にする。さらには、本発明は従って、サイレント感染、即ち通常の微生物学的手段では検出できない感染、例えば血液培養、生研培養、推定される感染症からの生理的灌流液のサンプル、例えば脳脊髄液、尿、唾液などの感染の検出を、例えばこれらの感染に対して特異的な抗体と相互作用をする抗イディオタイプ抗体を検出することで検出可能にする。
さらなる利点は以下の例及び添付の図面を参照することで当業者に明らかとなる。
図1は、前記親和性物質としてお互いに抗体親和性存在(SwH)又は親和性不存在(SwE)で得られたスポットの写真を示す。写真1Aは磁化後20秒で、写真1Bは磁化後5分で取得された。 図2は、前記親和性物質として抗血液型決定抗体と赤血球細胞とで得られたスポットの写真を示す。 図3は、前記親和性物質として抗血液型決定抗体と赤血球細胞とで得られたスポットのイメージを示す。
実施例1:互いに対して親和性を持った又は持たない抗体の相互作用の検出
この実験では、8つの平底ウェル(参照:MSW002B、 BioFilm Control、 France)の2つのストリップがそれぞれSwH及びSwEとされ使用された。それぞれのストリップで、70μlの抗体溶液がそれぞれのウェルに入れられ、前記溶液は、15μlの、それぞれ、抗ヒトIgG抗体(参照BI2018、 Paris Anticorps、 France)又は抗Ecoli抗体(参照BP2298、 Acris Antibodies、 Germany)のいずれかを、1.5mlのPBS(8 g/lのNaCl(Sigma Aldrich、 USA)、200 mg/lのKCl (Sigma Aldrich、 USA)、1.44g/lのNaHPO (Sigma Aldrich、 USA)、240mg/lのKHPO (Sigma Aldrich、 USA))中で混合して得られたものであり、その後それらを16時間、37℃で安定化させた恒温装置(参照BC240、 Firelabo、 France)中に置いた
00μlの、ヒト抗FY1抗赤血球細胞抗体を見出すための試薬(IJB−IH Control 3、参照108030357、 Institut Jacques Boy、 France)、2μlの常磁性ミクロビーズ(Ton004N、 BiofilmControl、 France)を含有し、さらに、それぞれ、15μlの注入水又は200μlの抗ヒトIgG抗体(参照BI2018、 Paris Anticorps、 France)又は200μlの抗Ecoli抗体(Reference BP2298、 Acris Antibodies GmbH、 Germany)を含む、それぞれSIg0、SIgH及びSIgEと名付けた溶液調製した
他の抗体溶液はその後前記SwH及びSwEストリップから除去され、その後150μlのPBSが入れられ、それぞれのウェルで3回除去された。
100μlのSIg0、SIgH及びSIgEをそれぞれ、ストリップSwH及びSwEのウェルD、E及びFに入れた。このストリップを20分間、37℃に安定化させた恒温装置(参照BC240、 Firelabo、 France)に入れ、その後磁化試験ブロック(BKT−MSW002 BioFilm Control、 France)の上に20秒間置いた。前記ストリップはその後ドキュメントスキャナー(参照V−750 PRO、 Epson、 USA)に置き、第1の画像をEpsonScan (Epson、 USA)ソフトウェアで取得した。磁化/画像取得サイクルは繰り返されて、磁化の合計5分後第2の画像を取得した。最終画像は、ImageJ software (http://rsb.info.nih.gov.ij)を用いて前記スキャナーで得られたカラー画像の赤色成分から前記画像の緑色成分を減算し、かつ異なるコントラスト調節で得られた画像を切り取ることで得られた。対応する写真が図1の画像である。
種々の直径のリングが得られたが、これらは前記磁場内での磁化の際に前記ウェルの底にあるビーズの蓄積による。前記リング直径は、前記ビーズの磁気移動性の減少則に従った尺度として考えられる。
予想のとおり、前記抗赤血球細胞抗体と抗ヒトIg抗体研究試薬(SwHストリップ、ウェルE)に存在する前記免疫グロブリン間の予想された親和反応の存在で観測される前記リングの直径は、抗赤血球細胞抗体と抗Ecoli抗体のための研究試薬(SwHストリップ、ウェルD及びF)に存在する前記免疫グロブリン間の親和反応の欠如する場合の磁化20分後での直径よりも大きく、及び磁化5分後でのウェルEでの直径よりも大きい(ストリップSwH及びSwE、ウェルE)。
図1のウェルEから分かるように、この効果は、前記2つの親和性物質が溶液中に同時に存在してウェルに吸着されている場合に増幅され、前記物質の1つのみが前記表面に吸着した図1のストリップSwHウェルDの場合と比べて、前記ビーズの移動は大きく減少する。
さらに、2つの親和性物質、即ち抗体が溶液に存在する場合、前記物質の1つがすでに前記表面に吸着している場合には前記ビーズの移動性の低減現象はさらに増幅される(ストリップSwEと比較してSwHのウェルE)。
最後に、前記親和性物質が前記表面に吸着されていない場合、溶液中の前記親和反応が生じることは、形成されるリングの直径を観察することで検出され得る(ストリップSwEのウェルD及びFと比較してウェルE)。
実施例2: 抗血液型決定抗体及び赤血球細胞間の相互作用の検出
この実施例では、3つのストリップで、8つのSBS平坦底ウェルを持つもの(参照MSW002B、 BioFilm Control、 France)、を使用し、それぞれをSwA、SwB及びSwABと指定した。前記ストリップのそれぞれのウェルには、70μlの抗体溶液、それぞれ抗A(参照102010153、 Institut Jacques Boy、 France)、抗B(102010253、 Institut Jacques Boy、 France)、及び抗AB(参照102010353、 Institut Jacques Boy、 France)を入れた。
前記ストリップを、37℃で安定化された高温装置 (Reference BC240、 Firelabo、 France)に10分間入れた。
血液懸濁物、それぞれhA、hB、hAB及びhOは、8g/lのNaCl(Sigma−Aldrich、 USA)と1g/lのトリプトン(Difco、 USA)からなるTS緩衝液の1mlで、それぞれA、B、AB及びO型の赤血球細胞(IJB−IH Control 2、 Reference 108020257、 Institut Jacques Boy、 France)の100μl及び6μlの常磁性ミクロビーズ(Ton005N、 BiofilmControl、 France)及び1μlの青色食用色素(Vahine、 France)を希釈した。
前記抗体溶液を前記ウェルから除去した後、70μlの調製されたhA、hB、hAB及びhOを、それぞれのストリップSwA、SwB及びSwAMのそれぞれウェルA及びB、その後C及びD、その後E、及びF、その後G及びHに入れた。
前記ストリップを37℃で安定化させた高温装置(参照BC240、 Firelabo、 France)に10分間いれ、その後磁化試験ブロック(BKT−MSW002 BioFilm Control、 France)の上に1分間置いた。これらをその後ドキュメントスキャナー(参照V−750 PRO、 Epson、 USA)中に置き、 EpsonScan (Epson、 USA)ソフトウェアを用いて画像を取得した。前記最終画像は、実施例1のように得られ、図2に示される。
図2に示されるように、ストリップSwAのウェルC、D、G及びHで、ストリップSwBのウェルA、B、G及びH、及びストリップSwABのウェルG及びHでは、約2mm±1mmの直径の暗色ディスクが観察され、これは前記ウェルに結合した抗体と前記赤血球細胞間の親和性相互作用の不存在に対応する。他のウェルでは、暗色形状は目視できず、これは前記ウェルに結合した抗体と赤血球細胞間の相互作用を示すものである。前記観察結果は以下の表1にまとめられており、ここでディスクの不存在は「−」で示され、ディスクの存在は「+」で示される。
Figure 0005937586
この実施例で示されるように、得られた結果は明らかに、対応する赤血球細胞と前記抗体との親和性を示す。さらに、この実施例は明らかに、本発明の方法により、血液の血液型が決定されることを示す。
実施例3: 抗赤血球細胞抗体の抗決定抗体間の相互作用の検出
この実施例では、2つのストリップの8つの平坦底ウェル(参照:MSW002B、 BioFilm Control、 France)が使用された。前記ストリップのそれぞれのウェルに、1.5mlのTS緩衝液(8g/lのNaCl(Sigma Aldrich、 USA)及び1g/lのトリプトン(Difco、 USA))中に15μlの抗ヒトIgG抗体(参照BI2018、 Paris Anticorps、 France)を混合して得られる溶液の50μlを入れた。前記ストリップをその後37℃で安定化された高温装置(参照BC240、 Firelabo、 France)に16時間置いた。
Sp及びStと指示される溶液はそれぞれ、150μlの緩衝液、それぞれPBS及びTS緩衝液、及び0.75μlのTon005Nを含む。これらの溶液は赤血球細胞を含まないコントロール溶液である。
それぞれSi、Sii及びSiiiと指示される、タイプI、II及びIII(参照ID−DiaCell I−II−III、 Diamed、 France)の赤血球細胞及び0.75μlの常磁性ビーズ(Ton005N、 BiofilmControl、 France)を含む懸濁物が調製された。
前記赤血球細胞の表面上に存在する抗原は、供給者により変化し、以下の表2により分布される。
Figure 0005937586
SDi及びSKi、SDii及びSKii、同じくSDiii及びSKiiiとで指示された懸濁物が調製され、それぞれ100μlのタイプI、II及びIIIの赤血球細胞(参照ID−DiaCell I−II−III、 Diamed、 France)、50μlの血清を含み、それぞれ抗FY1(又は抗Duffy)及び抗KEL1(IJB−IH Control 3、 参照108030357、 Institut Jacques Boy、 France)及び0.75μlの常磁性ビーズ(Ton005N、 BiofilmControl、 France)を含む(表3)。これらの懸濁物は、ネガティブコントロールであり、赤血球細胞を含み、この親和性サイトが血清中に含まれる抗体でブロックされており、同様に赤血球細胞−抗体複合体を含み、これは前記ウェルの底部に固定される抗体に結合し得る自由な親和性サイトを持たない。
Figure 0005937586
前記抗ヒトIgG抗体溶液をその後ストリップSwD及びSwKから除去し、150μlのTS緩衝液を入れ、2回除去した。ストリップSwD及びSwKのそれぞれのウェルに、50μlの抗赤血球細胞抗体研究試薬、それぞれ抗FY1(又は抗Duffy)及び抗KEL1(IJB−IH Control 3、 参照108030357、 Institut Jacques Boy、 France)を入れた。前記ストリップをその後37℃で安定化された高温装置(参照BC240、 Firelabo、 France)に10分間置いた。
抗赤血球細胞抗体研究試薬の溶液をその後SwD及びSwKから除去し、150μlのTS緩衝液を入れて、2回除去する。
70μlの異なる懸濁物を以下の表4に示した。
Figure 0005937586
前記ストリップをその後20分間、37℃で安定化させた高温装置(参照 BC240、 Firelabo、 France)に入れ、その後磁化試験ブロック(BKT−MSW002 BioFilm Control、 France)上に30秒間置いた。前記ストリップをドキュメントスキャナー(Perfection V−750 PRO、 Epson、 USA)に入れて、EpsonScan (Epson、 USA)ソフトウェアを用いて画像を取得した。この画像はSwKストリップを分析するために使用される。前記磁化/画像取得は2回繰り返し、前記ストリップSwDの分析のために磁化合計時間1分後の画像を取得する。最終画像が実施例1と同様に得られ、図3で示される。
図3は、コントロールウェルD及びE、で完全に明瞭なリングが目視でき、前記常磁性ビーズの顕著な移動性を示し、類似のリングがウェルF、G及びHで得られ、これは親和性サイトが前記血清中に含まれる抗体によりブロックされている赤血球細胞の存在でも顕著な移動性が保存されている、ことを示している。
以下の存在がウェルA、B及びCで確認され得る:
−ウェルF、G及びHのリングと同程度のリングであって、前記ウェルの底部に結合された抗体と赤血球細胞との間の親和結合の不存在による顕著な移動性を示しているか、又は
−拡散したスポットであって、前記ウェルの底部に結合された抗体と赤血球細胞との間の親和結合による前記常磁性ビーズの低減された移動性を示す。
リング及びスポットが、以下表5に示される:
Figure 0005937586
本発明の方法は従って、2つの物質間の分子相互作用を検出可能にする。
実施例4: バクテリア培養からの血清及び物質内に存在する抗バクテリア抗体間の相互作用の検出
この実施例では、8つの平坦底部ウェルを持つ2つのストリップ(参照:MSW002B、 BioFilm Control、 France)を用いて行い、それぞれSwH及びSwEと指示する。それぞれのストリップで、それぞれのウェルに、それぞれ抗ヒトIgG抗体(参照BI2018、 Paris Anticorps、 France)及び抗Ecoli抗体(参照BP2298、 Acris Antibodies、 Germany)を、1.5mlのPBS(8g/lのNaCl(Sigma Aldrich、 USA)、200mg/lのKCl(Sigma Aldrich、 USA)、1.44g/lのNaHPO(Sigma Aldrich、 USA)、 240mg/lのKHPO(Sigma Aldrich、 USA))に混合して得られる抗体溶液を入れ、その後それらを37℃で安定化させた高温装置(参照BC240、 Firelabo、 France)に16時間置いた(表6)。
Figure 0005937586
前記IgG養鶏をその後ストリップSwH及びSwEから除去し、その後150μlのYS緩衝液を入れて、2回除去した。ストリップSwHとSwEのそれぞれのウェルA、B、C、D、及びE、F、G、Hのそれぞれに、スタフィロコッカス感染(スタフィロコッカス+血清)及び感染のないコントロール(スタフィロコッカス−血清)の患者からに血清由来のヒト血清150μlを入れた(表7)。前記ストリップを、37℃で安定化させた恒温装置(参照BC240、 Firelabo、 France)に10分間入れた。
Figure 0005937586
スタフィロコッカス培地からの物質と常磁性ミクロビーズ(参照:RDS−01R、 BioFilm Control、 France)を含む、スタフィロコッカス感染を検出するための試薬50μlを前記ストリップのウェルに入れた。
前記ストリップを、37℃で安定化させた高温装置(参照BC240、 Firelabo、 France)に20分間入れた後、磁化試験ブロック(BKT−MSW002 BioFilm Control、 France)上に10秒間置いた。前記ストリップをその後ドキュメントスキャナー(Perfection V−750 PRO、 Epson、 USA)で、EpsonScan (Epson、 USA)ソフトウェアを用いて画像を取得した。前記磁化/画像取得サイクルを2回繰り返し、磁化の合計時間5分後の画像を取得した。最終画像は実施例1と同様に得られた。
感染患者の血清中に存在する免疫グロブリンとスタフィロコッカス検出用試薬に含まれる物質との予想される親和性相互作用の存在で観察されるリングの直径(ウェルA、B、C及びD)は、非感染患者の血清中で親和性相互作用の不存在で観察される(ウェルE、F、G及びH)よりも大きい。
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Claims (12)

  1. 溶液中の相互作用を検出するための方法であって、
    (a)溶液中に、少なくとも1つの第1の物質と、前記第1の物質と相互作用し得る少なくとも1つの第2の物質とを導入するステップ、
    (b)ステップ(a)で得られる溶液中に、少なくとも2つの磁気又は磁化可能粒子を導入するステップであり、前記粒子が前記溶液内に浸漬される容器の表面上に存在する、ステップ、
    (c)前記粒子が動くように設定される電場、磁場又は電磁場の適用により前記物質間の相互作用を決定するステップであり、前記物質間の相互作用が、前記粒子によって形成されたリングの直径を測定することによって決定される、ステップ、
    を含む方法。
  2. 請求項1に記載の方法であり、前記少なくとも2つの磁気又は磁化可能粒子が、独立して、電荷を帯びた、磁気若しくは磁化可能粒子、又は少なくとも1つの磁気又は磁化可能層でカバーされている粒子である、方法。
  3. 請求項1又は2のいずれか一項に記載の方法であり、前記少なくとも2つの粒子が、パルス化電磁場にさらされる、方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法であり、前記粒子の移動の加速が、前記電場、磁場又は電磁場の影響下で達成される、方法。
  5. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法であり、前記粒子の移動の減速が、前記電場、磁場又は電磁場の影響下で達成される、方法。
  6. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法であり、前記粒子の軌道の変化が、前記電場、磁場又は電磁場の影響下で達成される、方法。
  7. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法であり、前記相互作用が、前記電場、磁場又は電磁場の影響下での前記粒子のクラスタ化により形成されたリングの直径を測定することによって決定される、方法。
  8. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の方法であり、前記少なくとも2つの粒子が、動きを検出するために光源によって照射される、方法。
  9. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の方法であり、前記少なくとも2つの粒子が、シグナル生成粒子である、方法。
  10. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の方法であり、前記第1の物質が、真核細胞、原核細胞、膜、ウイルス、タンパク質、抗体、抗原、化学分子を含む群から選択される、方法。
  11. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の方法であり、前記第2の物質が、真核細胞、原核細胞、膜、ウイルス、タンパク質、抗体、抗原、化学分子を含む群から選択される、方法。
  12. 請求項1乃至11のいずれか一項に記載の方法であり、ステップ(a)の代わりに、先行の
    (a’)前記第1の物質を容器の表面に付けるステップ、
    (a’’)前記容器に溶液を導入するステップ、及び
    (a’’’)前記第1の物質と相互作用し得る少なくとも1つの第2の物質を導入するステップ、
    を含む方法。
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