JP5935724B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関において燃料を放射状に噴射する燃料噴射弁に、関する。
従来、燃料入口側から燃料出口側へ向かうほど外周側へ傾斜する燃料噴孔を、弁ハウジングの周方向に並べて形成し、弁ハウジング内に収容した弁部材の往復移動により、当該燃料噴孔を開閉して燃料噴孔からの燃料噴射を断続させる燃料噴射弁が、知られている。
例えば特許文献1の燃料噴射弁では、燃料噴孔のいずれをも貫くピッチ円が定義されている。かかる定義下、ピッチ円上にて隣り合う燃料噴孔から噴射された燃料噴霧同士は、互いに衝突干渉し易く、その結果として噴霧粒径の粗大化を招いてしまうため、燃料噴霧の微粒化が困難となる。
そこで、特許文献2の燃料噴射弁では、燃料噴孔としての外噴孔を貫く外仮想円と、その内周側にて燃料噴孔としての内噴孔を貫く内仮想円とが、同心状に定義されている。かかる定義下において複数ずつ設けられる外噴孔と内噴孔とは、弁ハウジングの周方向に交互に配列されることで、外仮想円と内仮想円との間にて互いに隣接している。このように隣接する外噴孔と内噴孔とから噴射された燃料噴霧同士は、互いに衝突干渉し難くなることで、噴霧粒径の粗大化を抑制し得るので、燃料噴霧の微粒化が可能となる。
特開平8−277763号公報 特開平11−70347号公報
しかし、特許文献2の燃料噴射弁では、外仮想円と内仮想円との径方向間隔が大きいことにより、互いに隣接する外噴孔と内噴孔とから噴射された燃料噴霧間では、コアンダ効果による引き寄せ力が小さくなってしまう。その結果、燃料噴霧のペネトレーション(貫徹力)を制御することが困難となっている。
また、特許文献2の燃料噴射弁では、外仮想円と内仮想円との径方向間隔が大きいことにより、燃料入口よりも上流側での燃料流れには、外噴孔と内噴孔とで大きな差が生じる。その結果として、外噴孔と内噴孔とから噴射の燃料噴霧の粒径にも大きな差が生じてしまうことは、燃料噴霧の微粒化を妨げることになる。
本発明は、以上説明した問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、燃料噴霧のペネトレーション制御性を高めると共に、燃料噴霧の微粒化を促進する燃料噴射弁を、提供することにある。
上述の課題を解決するために本発明者らは、外仮想円とその内周側同心状の内仮想円とがそれぞれ貫くように配列された外噴孔と内噴孔とにつき、配列形態の鋭意研究を行なってきた。その結果、燃料出口側において外噴孔の開口縁部と内噴孔の開口縁部との位置関係を最適化することで、それら外噴孔及び内噴孔から噴射される燃料噴霧のペネトレーション制御性を高めると共に、当該燃料噴霧の微粒化を促進することが可能になった。
そこで本発明は、内燃機関において燃料を放射状に噴射する燃料噴射弁(1)であって、燃料入口(170)側から燃料出口(171)側へ向かうほど外周側へ傾斜する燃料噴孔(17)を、周方向に並べて形成する弁ハウジング(10)と、燃料噴孔へ燃料を導く燃料通路(15)と、弁ハウジング内に収容され、往復移動することにより、燃料噴孔を開閉して燃料噴孔からの燃料噴射を断続する弁部材(40)とを備え、外仮想円(134a)の内周側に同心状の内仮想円(134b)を定義したとき、燃料出口側における開口縁部(174)のうち弁ハウジングでの最内周側に位置する最内周縁部(174a)が内仮想円上に設けられると共に、当該最内周縁部よりも外周側において外仮想円が貫く外噴孔(17a)と、燃料出口側における開口縁部(174)のうち弁ハウジングでの最外周側に位置する最外周縁部(174b)が外仮想円上に設けられると共に、当該最外周縁部よりも内周側において内仮想円が貫く内噴孔(17b)とは、燃料噴孔として複数ずつ設けられ、弁ハウジングの周方向に交互に配列され、外噴孔と内噴孔とは、周方向において一定間隔(I)毎に交互に配列され、弁ハウジングの中心軸(132)とは同一の縦断面上にて傾斜する孔軸(172)まわりに、共通形状を有し、外噴孔と内噴孔とは、中心軸に対する孔軸の傾斜角度(θ)を共通とし、燃料入口側にて各外噴孔の孔軸と交差する外ピッチ円(135a)と、燃料入口側にて各内噴孔の孔軸と交差する内ピッチ円(135b)とを定義したとき、外ピッチ円と内ピッチ円との間に想定される仮想ピッチ円(135’)には、燃料入口側にて外噴孔が外周側から接し且つ燃料入口側にて内噴孔が内周側から接することを特徴とする。
かかる本発明によると、外仮想円とその内周側同心状の内仮想円とがそれぞれ燃料出口側にて貫く燃料噴孔として、複数ずつ設けられる外噴孔と内噴孔とは、弁ハウジングの周方向に交互に配列される。その結果、外噴孔と内噴孔とは、周方向にて互いに隣接する配列形態となるので、それら外噴孔と内噴孔とから噴射された燃料噴霧同士は、互いに衝突干渉し難くなる。これによれば、噴霧粒径の粗大化を抑制し得るので、燃料噴霧の微粒化が可能となる。
さらに、本発明による各燃料噴孔の燃料出口側では、外噴孔の開口縁部のうち弁ハウジングでの最内周側に位置する最内周縁部が内仮想円上に設けられると共に、内噴孔の開口縁部のうち弁ハウジングでの最外周側に位置する最外周縁部が外仮想円上に設けられる。その結果、外噴孔の最内周縁部より外周側を貫く外仮想円と、内噴孔の最外周縁部より内周側を貫く内仮想円とでは、それら仮想円の径方向間隔が可及的に小さくなる。これによれば、互いに隣接する外噴孔と内噴孔とから噴射された燃料噴霧間にて、コアンダ効果による引き寄せ力を増大し得ると共に、上流側での燃料流れの差による粒径差を低減し得る。故に、引き寄せ力の増大により燃料噴霧のペネトレーション制御性を高めると共に、噴霧粒径差の低減により燃料噴霧の微粒化を促進することが可能となる。
一実施形態の燃料噴射弁を示す縦断面図である。 一実施形態の燃料噴孔を示す拡大平面図である。 図2の燃料噴孔を示す拡大縦断面図であって、図2のIII−III線断面図である。 図2の燃料噴孔を示す拡大縦断面図であって、図2のIV−IV線断面図である。 図2に対して比較想定される仮想噴孔を示す拡大平面図である。 図2の燃料噴孔の特徴を説明するための図であって、図2に対応する拡大平面図である。 一実施形態の燃料噴孔による作用効果を説明するための模式図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による燃料噴射弁1を示している。燃料噴射弁1は、内燃機関としてのガソリンエンジンに設置され、当該ガソリンエンジンの吸気ポートへ燃料を噴射する。尚、かかる適用形態以外にも、例えば燃料噴射弁1は、ガソリンエンジンの燃焼室へ燃料を噴射するものであってもよい。
(基本構成)
まず、燃料噴射弁1の基本構成について、詳細に説明する。燃料噴射弁1は、弁ハウジング10、固定コア20、可動コア30、弁部材40、弾性部材50及び駆動部60を備えている。
弁ハウジング10は、パイプ部材11、バルブボデー12及びノズル部材13等から構成されている。円筒状のパイプ部材11は、第一磁性部110、非磁性部111及び第二磁性部112を、軸方向の開弁側から閉弁側へ向かってこの順に有している。金属磁性体からなる各磁性部110,112と、金属非磁性体からなる非磁性部111とは、例えばレーザ溶接等により同軸上に結合されている。かかる結合構造により非磁性部111は、第一磁性部110と第二磁性部112との間にて磁束の短絡を遮断している。
第一磁性部110は、燃料ポンプ(図示しない)からの燃料供給を受ける供給入口14を、形成している。第二磁性部112は、円筒状の金属からなるバルブボデー12に同軸上に外嵌固定されている。バルブボデー12は、上流側から導かれる燃料を下流側へと流通させるように、燃料通路15をパイプ部材11と共同して形成している。それと共にバルブボデー12は、燃料通路15に露出する弁座16を、有している。有底円筒状の金属からなるノズル部材13は、第二磁性部112とは反対側にてバルブボデー12に同軸上に外嵌固定されている。ノズル部材13は、複数の燃料噴孔17を底部に有している。各燃料噴孔17は、弁座16よりも下流側において燃料通路15と連通していると共に、外部(本実施形態では、吸気ポート)へ向かって放射状に開口している。
円筒状の金属磁性体からなる固定コア20は、第一磁性部110及び非磁性部111に同軸上に内嵌固定されている。固定コア20には、円筒状の金属からなるアジャスティングパイプ22が同軸上に圧入固定されている。固定コア20は、上流側の供給入口14から流入した燃料を下流側へと流出させるように、固定通路24をアジャスティングパイプ22と共同して形成している。
円筒状の金属磁性体からなる可動コア30は、非磁性部111及び第二磁性部112内に同軸上に収容され、固定コア20よりも閉弁側にて軸方向に往復移動可能となっている。有底円筒状の金属非磁性体からなる弁部材40は、第二磁性部112内及びバルブボデー12内に跨って同軸上に収容され、可動コア30に対して閉弁側にて内嵌固定されることで軸方向に往復移動可能となっている。弁部材40は、上流側の固定通路24から流出する燃料を下流側の燃料通路15へと導くように、可動通路42を可動コア30と共同して形成している。
弁部材40は、弁座16よりも上流側にて往復移動するシート部44を、閉弁側の底部に有している。弁部材40は、開弁側への移動によりシート部44を弁座16から離座させることで、各燃料噴孔17を燃料通路15に対して開放する。その結果、燃料通路15の燃料が各燃料噴孔17から外部(本実施形態では、吸気ポート)へ放射状に噴射される。また一方で弁部材40は、閉弁側への移動によりシート部44を弁座16に着座させることで、各燃料噴孔17を燃料通路15に対して閉塞する。その結果、各燃料噴孔17からの噴射が停止する。このように弁部材40は、往復移動により各燃料噴孔17を開閉することで、それら各燃料噴孔17からの燃料噴射を断続可能となっている。
弾性部材50は、金属からなる圧縮コイルスプリングであり、固定コア20及び可動コア30の各通路24,42内に同軸上に収容されている。弾性部材50は、固定コア20内のアジャスティングパイプ22と、可動コア30との間に挟持されている。かかる挟持構造により弾性部材50は、要素22,30間での圧縮に応じて弾性復原力を発生することで、可動コア30を弁部材40と共に閉弁側へと付勢する。
駆動部60は、ソレノイドコイル61、スプール62、ターミナル63及びコネクタ64等から構成されている。ソレノイドコイル61は、円筒状の樹脂からなるスプール62に金属線材を巻回すことで、形成されている。ソレノイドコイル61は、スプール62を介して磁性部110,112及び非磁性部111に同軸上に外嵌固定されている。金属からなるターミナル63は、樹脂からなるコネクタ64に埋設され、外部の制御回路(図示しない)と内部のソレノイドコイル61との間を電気接続する。かかる電気接続によりソレノイドコイル61への通電は、制御回路によって制御可能となっている。
以上の如く構成される燃料噴射弁1の開弁作動では、制御回路によって通電されるソレノイドコイル61が励磁することで、第一磁性部110、固定コア20、可動コア30、及び第二磁性部112に磁束が案内される。その結果、互いに対向するコア20,30間には、可動コア30を開弁側の固定コア20へ向かって吸引するように、磁気吸引力が発生する。すると、弁部材40と共に可動コア30は、弾性部材50の付勢に抗して開弁側へと駆動されるため、固定コア20に衝突して係止される。このとき弁部材40は、シート部44を弁座16から離座させるので、各燃料噴孔17から燃料が噴射される。
一方、こうした開弁作動後の閉弁作動では、制御回路によって通電停止されるソレノイドコイル61が消磁するので、コア20,30間の磁気吸引力が消失する。すると、弁部材40と共に可動コア30は、弾性部材50により閉弁側へと駆動されるため、弁部材40の底部をバルブボデー12に衝突させて係止させる。その結果として弁部材40は、シート部44を弁座16に着座させるので、各燃料噴孔17から燃料噴射が停止する。
(燃料噴孔の形成形態)
次に、燃料噴孔17の形成形態について、詳細に説明する。
図2〜4に示す弁ハウジング10のうち、ノズル部材13の底部がなす円板状のノズルプレート130において各燃料噴孔17は、当該プレート130の中心軸132まわりとなる周方向(以下、単に「周方向」ともいう)に並んでいる。各燃料噴孔17は、燃料入口170側から燃料出口171側へ向かうほど拡径するテーパ孔形状を、孔軸172まわりの共通形状として有している。かかる共通形状の各燃料噴孔17はいずれも、燃料入口170側から燃料出口171側へ向かうほどノズルプレート130の外周側へ傾斜している。ここで各燃料噴孔17の孔軸172は、中心軸132とは同一の縦断面(図3,4の縦断面)上にて傾斜し、当該中心軸132との間に一定の角度θを挟んでいる。即ち各燃料噴孔17の孔軸172は、中心軸132に対して共通の傾斜角度θをもって交差している。
図2に示すように弁ハウジング10には、外仮想円134aとその内周側の内仮想円134bとが互いに同心状に且つノズルプレート130と同心状に定義されている。各燃料噴孔17は、燃料出口171側にて外仮想円134aにより貫かれる外噴孔17aと、燃料出口171側にて内仮想円134bにより貫かれる内噴孔17bとのうち、いずれかに振り分けられている。かかる振り分けにより各々複数ずつ(図2では五つずつ)となっている外噴孔17aと内噴孔17bとは、図6に示すように、周方向において一定間隔I毎に交互に配列されている。尚、一定間隔Iは、中心軸132及び孔軸172を含む縦断面間の周方向の距離である。
本発明者らは、こうした外噴孔17aと内噴孔17bとの配列形態につき、鋭意研究を行なってきた。その結果、燃料出口171側において外噴孔17aの開口縁部174と内噴孔17bの開口縁部174との位置関係を図2の如く最適化することで、それら外噴孔17a及び内噴孔17bから噴射される燃料噴霧のペネトレーション制御性を高めると共に、当該燃料噴霧の微粒化を促進することが可能になった。
即ち、図2〜4に示すように、外噴孔17aの燃料出口171側では、開口縁部174のうち弁ハウジング10(ノズルプレート130)での最内周側に位置する最内周縁部174aが内仮想円134b上に設けられ、当該最内周縁部174aよりも外周側を外仮想円134aが貫いている。それと共に、内噴孔17bの燃料出口171側では、開口縁部174のうち弁ハウジング10(ノズルプレート130)での最外周側に位置する最外周縁部174bが外仮想円134a上に設けられ、当該最外周縁部174bよりも内周側を内仮想円134bが貫いている。
さらに本実施形態では、先述した特許文献1に準じて図5の如く燃料入口170側にて孔軸172に仮想ピッチ円135’が交差する複数の仮想噴孔17’を比較想定することで、外噴孔17a及び内噴孔17bの配列形態が設定されている。具体的に、図6に示すように、燃料入口170側にて各外噴孔17aの孔軸172と交差する外ピッチ円135aと、燃料入口170側にて各内噴孔17bの孔軸172と交差する内ピッチ円135bとを定義する。かかる定義下において、外ピッチ円135aの半径Raと内ピッチ円135bの半径Rbとは、仮想ピッチ円135’の半径R’との間に近似式R’≒(Ra+Rb)/2を満たすように、設定されている。こうした設定により、各燃料噴孔17(17a,17b)から図7の如く噴射される燃料噴霧18(同図ではハッチングを付して模式的に示す)については、それらを重ね合わせた全体としての噴霧形状を例えば従来製品に近づけながら、以下に詳述の作用効果を発揮することが可能となる。
(作用効果)
以下、以上説明した燃料噴射弁1の作用効果を説明する。
燃料噴射弁1によると、外仮想円134aとその内周側同心状の内仮想円134bとがそれぞれ燃料出口171側にて貫く燃料噴孔17として、複数ずつ設けられる外噴孔17aと内噴孔17bとは、弁ハウジング10の周方向に交互に配列される。その結果、外噴孔17aと内噴孔17bとは、周方向にて互いに隣接する配列形態となるので、それら外噴孔17aと内噴孔17bとから噴射された燃料噴霧18同士は、互いに衝突干渉し難くなる。これによれば、噴霧粒径の粗大化を抑制し得るので、燃料噴霧18の微粒化が可能となる。
また、各燃料噴孔17の燃料出口171側では、外噴孔17aの開口縁部174のうち弁ハウジング10での最内周側に位置する最内周縁部174aが内仮想円134b上に設けられる。それと共に、各燃料噴孔17の燃料出口171側では、内噴孔17bの開口縁部174のうち弁ハウジング10での最外周側に位置する最外周縁部174bが外仮想円134a上に設けられる。これらの結果、外噴孔17aの最内周縁部174aより外周側を貫く外仮想円134aと、内噴孔17bの最外周縁部174bより内周側を貫く内仮想円134bとでは、それら仮想円134a,134bの径方向間隔が可及的に小さくなる。これによれば、互いに隣接する外噴孔17aと内噴孔17bとから噴射された燃料噴霧18間にて、コアンダ効果による引き寄せ力を増大し得ると共に、上流側での燃料流れの差による粒径差を低減し得る。故に、引き寄せ力の増大により燃料噴霧18のペネトレーション制御性を高めると共に、噴霧粒径差の低減により燃料噴霧18の微粒化を促進することが可能となる。
さらに、周方向において一定間隔(I)毎に交互に配列される外噴孔17aと内噴孔17bとは、弁ハウジング10の中心軸132と同一の縦断面上にて傾斜する孔軸172まわりに共通形状を有するので、形成容易である。それと共に、中心軸132に対する孔軸172の傾斜角度θが共通する外噴孔17aと内噴孔17bとについては、形成容易性が高いだけでなく、各々から噴射される燃料噴霧18の粒径差を確実に低減し得る。これらによれば、外噴孔17a及び内噴孔17bの形成容易性を高めた構成において、燃料噴霧18の微粒化促進効果を高めることが可能となる。
またさらに、燃料入口170側から燃料出口171側へ向かうほど拡径するテーパ孔形状を共通形状とした外噴孔17aと内噴孔17bとでは、燃料が孔内壁に沿って液膜状に広がることで、小粒径の燃料噴霧18が噴射され易くなる。これによれば、燃料噴霧18の微粒化促進効果を高めることが可能となる。
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
具体的には、変形例1として外噴孔17aと内噴孔17bとの共通形状を、説明したテーパ孔状以外、例えば燃料入口170側から燃料出口171側へ向かって一定径のストレート孔形状等としてもよい。
変形例2としては、縁部174a,174bの位置関係が説明の如く最適化される限りにおいて、燃料噴孔17の形状を、外噴孔17aと内噴孔17bで異ならせてもよいし、外噴孔17a同士で異ならせてもよいし、内噴孔17b同士で異ならせてもよい。
変形例3としては、縁部174a,174bの位置関係が説明の如く最適化される限りにおいて、中心軸132に対する孔軸172の傾斜角度θを、外噴孔17aと内噴孔17bとで異ならせてもよいし、外噴孔17a同士で異ならせてもよいし、内噴孔17b同士で異ならせてもよい。
変形例4としては、縁部174a,174bの位置関係が説明の如く最適化される限りにおいて、燃料入口170側から燃料出口171側へ向かうほど外周側へ傾斜するのであれば、外噴孔17aと内噴孔17bとのうち少なくとも一方を、孔軸172が中心軸132とは異なる断面上にて傾斜するように、形成してもよいい。
1 燃料噴射弁、10 弁ハウジング、17 燃料噴孔、17a 外噴孔、17b 内噴孔、18,2018 燃料噴霧、130 ノズルプレート、132 中心軸、134a 外仮想円、134b 内仮想円、170 燃料入口、171 燃料出口、172 孔軸、174 開口縁部、174a 最内周縁部、174b 最外周縁部、P 共通ピッチ、θ 傾斜角度

Claims (2)

  1. 内燃機関において燃料を放射状に噴射する燃料噴射弁(1)であって、
    燃料入口(170)側から燃料出口(171)側へ向かうほど外周側へ傾斜する燃料噴孔(17)を、周方向に並べて形成する弁ハウジング(10)と、
    前記燃料噴孔へ前記燃料を導く燃料通路(15)と、
    前記弁ハウジング内に収容され、往復移動することにより、前記燃料噴孔を開閉して前記燃料噴孔からの燃料噴射を断続する弁部材(40)とを備え、
    外仮想円(134a)の内周側に同心状の内仮想円(134b)を定義したとき、
    燃料出口側における開口縁部(174)のうち前記弁ハウジングでの最内周側に位置する最内周縁部(174a)が前記内仮想円上に設けられると共に、当該最内周縁部よりも外周側において前記外仮想円が貫く外噴孔(17a)と、
    燃料出口側における開口縁部(174)のうち前記弁ハウジングでの最外周側に位置する最外周縁部(174b)が前記外仮想円上に設けられると共に、当該最外周縁部よりも内周側において前記内仮想円が貫く内噴孔(17b)とは、
    前記燃料噴孔として複数ずつ設けられ、前記弁ハウジングの周方向に交互に配列され、
    前記外噴孔と前記内噴孔とは、周方向において一定間隔(I)毎に交互に配列され、前記弁ハウジングの中心軸(132)とは同一の縦断面上にて傾斜する孔軸(172)まわりに、共通形状を有し、
    前記外噴孔と前記内噴孔とは、前記中心軸に対する前記孔軸の傾斜角度(θ)を共通とし、
    燃料入口側にて各前記外噴孔の孔軸と交差する外ピッチ円(135a)と、燃料入口側にて各前記内噴孔の孔軸と交差する内ピッチ円(135b)とを定義したとき、
    前記外ピッチ円と前記内ピッチ円との間に想定される仮想ピッチ円(135’)には、燃料入口側にて前記外噴孔が外周側から接し且つ燃料入口側にて前記内噴孔が内周側から接することを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 前記外噴孔と前記内噴孔とは、燃料入口側から燃料出口側へ向かうほど拡径するテーパ孔形状を、共通形状として有することを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁
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