JP5934061B2 - 静止シリンダ型クラッチ装置 - Google Patents

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本発明は、自動車などの車両の無段変速機やその他の変速機の構成要素として好適に用いられる静止シリンダ型クラッチ装置に関する。
従来の静止シリンダ型クラッチ装置の一例を、図4に示す。
同図に示すクラッチ装置Ceは、入出力用の回転部材となるクラッチハブ81およびクラッチドラム85の間に、複数のクラッチ板8a,8bが配され、その一側方には、スラスト軸受6eを挟んでクラッチピストン7eが設けられた構成を有している。クラッチピストン7eは、油圧室84に供給される油圧を受けることによって、図面左方に前進する。このことにより、クラッチ板8a,8bに推力が付与され、クラッチ板8a,8bが締結する。スラスト軸受6は、クラッチピストン7eとクラッチ板8a,8bとの相対回転を許容し、クラッチピストン7eを非回転状態とする。
前記した従来技術においては、複数のクラッチ板8a,8bと、クラッチドラム85との間に、クッション用のスプリング87が介設されている。このスプリング87が設けられていることにより、クラッチ締結時のショックを軽減する効果が得られる。
しかしながら、前記従来技術によれば、クラッチ締結時のショックを軽減するための専用部品として、スプリング87を用いている。このため、その分だけ部品点数が多くなり、製造コストが高くなる。また、装置全体の重量軽減を図る観点からも余り好ましいものではない。
特開2006−132551号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、クラッチ締結時のショックを軽減させる機能を適切に確保しつつ、製造コストの低減化などを好適に図ることが可能な静止シリンダ型クラッチ装置を提供することを、その課題としている
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明により提供される静止シリンダ型クラッチ装置は、複数のクラッチ板と、これら複数のクラッチ板に対してスラスト軸受を挟んで対向した位置に往復動可能に設けられ、かつ前記スラスト軸受を介して前記複数のクラッチ板に締結用の推力を付与することが可能なクラッチピストンと、を備えている、静止シリンダ型クラッチ装置であって、前記スラスト軸受は、このスラスト軸受のスラストレースの外周縁寄り領域がバネ性をもつコーン状に形成されたコーン状部分を有しており、前記スラスト軸受が前記クラッチピストンと前記複数のクラッチ板との間で挟圧された際には、前記コーン状部分が弾性変形可能とされていることを特徴としていることを特徴としている。
このような構成によれば、スラスト軸受のスラストレースに、皿バネ同様のクッションバネ機能を持たせることが可能であり、従来用いられていたクッション用のスプリングを
なくすことができる。その結果、クラッチ締結時のショック軽減機能を確保しつつ、部品点数の削減による製造コストの低減化、ならび軽量化を図ることができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
本発明に係る静止シリンダ型クラッチ装置を備えた車両の駆動力伝達機構の一例を示すスケルトン図である。 図1のII部に示す静止シリンダ型クラッチ装置のクラッチ解放状態を示す断面図である。 図2の静止シリンダ型クラッチ装置のクラッチ締結状態を示す断面図である。 従来技術の一例を示す要部断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
本実施形態の静止シリンダ型クラッチ装置C(以下、「クラッチ装置C」と適宜略称する)は、たとえば図1に示す車両の駆動力伝達機構Aに用いられる。この駆動力伝達機構Aは、エンジンEの出力軸55から入力を受けるトルクコンバータ2、前後進切換装置3、ベルト式無段変速機4、およびその他の後述する装置を備えている。クラッチ装置Cは、前後進切換装置3に設けられており、後進用クラッチとしての役割を果たすものである。
前後進切換装置3は、クラッチ装置Cに加え、遊星歯車機構30および前進用ブレーキ35を具備している。遊星歯車機構30は、サンギヤ31がトルクコンバータ2からの入力軸26に連結され、リングギヤ32がベルト式無段変速機4の駆動軸37に連結された構成である。前進用ブレーキ35は、キャリア34の回転を停止するためのものである。一方、後進用のクラッチ装置Cは、ピニオンギヤ33を回転自在に支持するキャリア34とサンギヤ31とを一体回転し得るように締結するためのものである。
後進用のクラッチ装置Cを解放し、前進用ブレーキ35を締結すると、入力軸26の回転は、反転かつ減速されて駆動軸37へ伝達され、前進走行状態となる。逆に、前進用ブレーキ35を解放して後進用のクラッチ装置Cを締結すると、遊星歯車機構30のキャリア34とサンギヤ31とが一体に回転し、入力軸26と駆動軸37とが連結され、後退走行状態となる。また、前進用ブレーキ35と後進用のクラッチ装置Cとがともに解放されると、前後進切換装置3は、動力を遮断してニュートラル状態となる。
駆動軸37の回転力は、ベルト式無段変速機4のプーリ40,41および金属ベルト42を介して従動軸45に伝達される。この従動軸45の回転力は、減速歯車装置50を介して差動歯車装置51に伝達されてから、出力軸51aによって左右の駆動輪(図示略)へ伝わる。
次に、後進用のクラッチ装置Cについて、より具体的に説明する。
図2に示すように、クラッチ装置Cは、スラスト軸受6に関連する構成を除き、図4を参照して説明した従来技術とその基本的な構成は共通する。このクラッチ装置Cは、クラッチハブ31a、クラッチドラム(キャリアリム)34b、複数のクラッチ板1a,1b、クラッチピストン7、油圧室36、およびスラスト軸受6を具備している。
クラッチハブ31aは、サンギヤ31(図1参照)から突設した円筒状である。このクラッチハブ31aの外周に、クラッチ板1aの内周寄り部分がスプライン嵌合されている。キャリア34(図1参照)には、突壁部34aが一体に設けられており、この突壁部34aの先端部にクラッチドラム34bが設けられている。クラッチドラム34bの内周部には、内スプライン34cが形成され、この部分にクラッチ板1bの外周寄り部分がスプライン係合している。
クラッチピストン7は、静止部材としてのオイルポンプカバー39の凹状空間部39aに嵌入されており、スラスト軸受6を介してクラッチ板1a,1bに対向している。クラッチピストン7の背面側には、油圧室36が形成されており、この油圧室36に対して所定の経路から油圧が供給されることにより、クラッチピストン7はクラッチ板1a,1b側に前進可能である。この前進時に、クラッチ板1a,1bに推力が付与され、クラッチ装置Cが締結状態となる。その際、クラッチ板1a,1bのうち、クラッチピストン7とは反対側の部位は、クラッチドラム34bにより支えられる。クラッチピストン7の後退動作は、別途設けられたリターンスプリング(図示略)を利用して行なわれる。
スラスト軸受6は、クラッチ板1a,1bとクラッチピストン7との間に設けられており、これらの相対回転を許容し、クラッチピストン7がクラッチ板1a,1bに連れ回りすることを防止するのに役立つ。このスラスト軸受6は、たとえばニードルローラ型であり、略円板状に形成された一対のスラストレース6a,6bの間に、保持器6dに保持された複数のニードルローラ(転動体)6cが配された構成である(なお、図面では、保持器6dの断面部によってニードルローラ6cの大半が隠れており、その全容は示されていない)。
スラストレース6bは、その外周縁部6b’が内スプライン34cに係合した状態に設けられている。このことにより、スラストレース6bは、キャリア34およびクラッチ板1bとの相対回転が阻止された状態でスラスト方向に移動可能である。一方、スラストレース6aは、その内周縁部が円筒状とされて、クラッチピストン7の内側筒状部7aに嵌合し、クラッチピストン7との相対回転が阻止された状態でスラスト方向への移動が可能である。
スラストレース6aの外周縁寄り領域は、バネ性をもつコーン状部分6a’として形成されている。このコーン状部分6a’は、スラストレースの外周縁に近づくほどクラッチピストン7から遠ざかる方向に所定の角度αで傾斜した部分である。このコーン状部分6a’は、図3に示すように、クラッチピストン7がクラッチ板1a,1b側に前進することにより、スラスト軸受6がクラッチピストン7とクラッチ板1a,1bとの間で挟圧された際には、スラスト方向に圧縮された状態に弾性変形を生じるようになっている。スラストレース6aの材質は、たとえばバネ鋼であり、コーン状部分6a’は、前記した弾性変形時において十分な弾発力を発揮し、かつその耐久強度にも優れたものとなっている。
前記したクラッチ装置Cにおいては、図3を参照して既述したとおり、クラッチピストン7が前進し、スラスト軸受6を介してクラッチ板1a,1bが押圧される際に、スラストレース6aのコーン状部分6a’が弾性変形する。このため、クラッチ締結時のショックを軽減させることができる。このクラッチ装置Cにおいては、図4に示されたバネ87を設ける必要をなくすことが可能である。したがって、部品点数の削減を図り、製造コストの低減を図ることができる。また、クラッチ装置Cの軽量化を図ることもできる。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係る静止シリンダ型クラッチ装置の各部の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において種々に設計変更自在である。
上述の実施形態では、スラストレース6aにコーン状部分6a’が設けられ、かつこのコーン状部分6a’は、外周縁寄りに進むにしたがってクラッチピストン7から遠ざかる方向に傾斜しているが、これに限定されない。たとえば、コーン状部分6a’の向きを、前記とは反対の向きに傾斜させた構成(外周縁寄りに進むにしたがってクラッチピストン7に接近する方向に傾斜した構成)とすることも可能である。また、コーン状部分6a’は、スラストレース6aに代えて、スラストレース6bに設けた構成とすることも可能である。
スラストレースのコーン状部分には、その外周縁から中心側に向けて半径方向に延びる1または複数のスリットを適宜の間隔で設けた構成とすることもできる。コーン状部分に半径方向に延びるスリットを設ければ、コーン状部分が弾性変形し易くなる。スリットの数や幅を選択することにより、コーン状部分のバネ定数を所望の値に設定することが可能である。スラスト軸受は、ニードルローラタイプに限定されず、他のタイプのスラスト軸受としてもよいことは言う迄もない。本発明に係る静止シリンダ型クラッチ装置の具体的な用途もとくに限定されるものではない。
C 静止シリンダ型クラッチ装置
1a,1b クラッチ板
7 クラッチピストン
6 スラスト軸受
6a スラストレース
6a’ コーン状部分

Claims (1)

  1. 複数のクラッチ板と、
    これら複数のクラッチ板に対してスラスト軸受を挟んで対向した位置に往復動可能に設けられ、かつ前記スラスト軸受を介して前記複数のクラッチ板に締結用の推力を付与することが可能なクラッチピストンと、
    を備えている、静止シリンダ型クラッチ装置であって、
    前記スラスト軸受は、このスラスト軸受のスラストレースの外周縁寄り領域がバネ性をもつコーン状に形成されたコーン状部分を有しており、
    前記スラスト軸受が前記クラッチピストンと前記複数のクラッチ板との間で挟圧された際には、前記コーン状部分が弾性変形可能とされていることを特徴とする、静止シリンダ型クラッチ装置。
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