JP5933608B2 - 車載用ペットキャリーバッグ保持具 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載の技術によれば、助手席シートを取り外した後のスペースにペットが収納されたユニット体を簡単かつ確実に固定して設置できるとされている。
また、一般に、飼い主とペットとは、接近した状態でいることにより互いに安心感を得ることができる。これに対して、従来技術にあっては、助手席シートを取り外した後のスペースにペットが収納されているため、飼い主であるドライバーと収納されたペットとの距離を短縮し、飼い主およびペットの安心感を向上するという点で改善の余地がある。
また、車載用ペットキャリーバッグ保持具にペットキャリーバッグを装着したとき、ペットが収納されたペットキャリーバッグは、運転席シートと助手席シートとの間の領域に配置される。これにより、ペットは、運転席シートおよび助手席シートに着座した飼い主に対して接近した状態で収納されるので、飼い主およびペットが互いに安心感を得ることができる。
さらに、運転席シートと助手席シートとの間の領域にペットキャリーバッグを配置することで、走行時のコーナリング等により車両の横方向に荷重が発生した場合であっても、ペットキャリーバッグの転倒や移動を防止できる。とりわけ、ペットキャリーバッグの幅が、運転席シートと助手席シートとの離間距離と同等の場合には、運転席シートと助手席シートとによりペットキャリーバッグが挟持されて強固に保持される。したがって、ペットキャリーバッグの転倒や移動を確実に防止できる。
また、ベース部が、車両のフロアパネルに対して取り付けられているので、例えば車両の衝突等により過度の荷重が加わった場合であっても、車載用ペットキャリーバッグ保持具およびペットキャリーバッグを保持できる。したがって、車両の衝突時の安全性に寄与できる。
また、ペットキャリーバッグの上方への移動を規制するための第二規制部として、ベース部から延出されてペットキャリーバッグを拘束する帯部材を備えているので、車両上下方向に荷重が発生した場合であっても、ペットキャリーバッグの移動を規制するとともに、ペットキャリーバッグの転倒を防止できる。
また、車載用ペットキャリーバッグ保持具にペットキャリーバッグを装着したとき、ペットが収納されたペットキャリーバッグは、運転席シートと助手席シートとの間の領域に配置される。これにより、ペットは、運転席シートおよび助手席シートに着座した飼い主に対して接近した状態で収納されるので、飼い主およびペットが互いに安心感を得ることができる。
さらに、運転席シートと助手席シートとの間の領域にペットキャリーバッグを配置することで、走行時のコーナリング等により車両の横方向に荷重が発生した場合であっても、ペットキャリーバッグの転倒や移動を防止できる。とりわけ、ペットキャリーバッグの幅が、運転席シートと助手席シートとの離間距離と同等の場合には、運転席シートと助手席シートとによりペットキャリーバッグが挟持されて強固に保持される。したがって、ペットキャリーバッグの転倒や移動を確実に防止できる。
図1は、車載用ペットキャリーバッグ保持具10を車両1の車室内2における斜め前方から見たときの説明図である。なお、以下の説明における前後左右方向は、特に記載が無ければ、図1に示す車両1の前後左右方向と同一とする。また、各図中の矢印Tは車両1の前方を、矢印LBは車両1の左方を、矢印Hは車両1の上方をそれぞれ示している。また、以下では、運転者が右側の運転席シート4に着座して運転する、いわゆる右ハンドルの車両1を例に説明する。また、分かりやすくするために、図1においては、インストルメントパネル3および助手席シート5を二点鎖線で図示している。
図1に示すように、本実施形態に係る車載用ペットキャリーバッグ保持具10は、例えば犬や猫等のペットを収容して運搬するためのペットキャリーバッグ60を、車両1の車室内2に保持させるためのものである。
インストルメントパネル3は、車室内2の前方に設けられている。インストルメントパネル3の右方には、ステアリングコラムを介してステアリングホイール6が設けられている。また、インストルメントパネル3には、運転者に向けて車速等の情報の表示を行う不図示のメータや、ナビゲーションシステム等が設けられている。
アームレスト4a,5aは、運転席シート4に着座した運転者および助手席シート5に着座した乗員が腕を載置するための長尺部材である。アームレスト4a,5aは、それぞれ運転席シート4および助手席シート5の車両内方における側面に設けられており、水平方向および鉛直方向に沿って配置できるように回動可能となっている。
運転席シート4と助手席シート5との領域は、平坦に形成されて乗員が前席側のスペースと後席側のスペースとを容易に移動できる、いわゆるウォークスルー領域8aとなっている。ウォークスルー領域8aは、車両1の左右方向の中央部において、前席側のスペースと後席側のスペースとを接続するように設けられている。
図2に示すように、ペットキャリーバッグ60は、ペットPを収納して運搬するためのバッグであって、一般に市販されているものである。なお、以下で説明するペットキャリーバッグ60はあくまで一例であって、形状や構成等は限定されない。
ペットキャリーバッグ60は、キャリーバッグ本体部61と、取手部66と、を備えている。
キャリーバッグ本体部61の上部には、開閉可能な不図示の扉部が設けられており、キャリーバッグ本体部61に対してペットPの出し入れが可能となっている。
図3に示すように、車載用ペットキャリーバッグ保持具10は、ベース部11と、規制部としての第一規制部20および第二規制部30と、を備えている。以下に、車載用ペットキャリーバッグ保持具10の詳細について説明する。
ベース部11の下面13は、平坦に形成されている。ベース部11の下面13には、ブラケット14が設けられている。ブラケット14は、不図示のボルト等によりフロアパネル8に対して締結される。これにより、車載用ペットキャリーバッグ保持具10は、車両1のフロアパネル8に対して、ブラケット14を介して強固に固定される。
第一規制部20は、主にベース部11に対するペットキャリーバッグ60の前後方向への移動を規制するために設けられている。本実施形態の第一規制部20は、ベース部11の前端部および後端部からそれぞれ上方に立設された規制壁21,22である。
また、フック部材32をペットキャリーバッグ60のリング部材64から離脱することにより、ベルト部材30a〜30dによる拘束が解除される。これにより、飼い主は、ペットキャリーバッグ60を車載用ペットキャリーバッグ保持具10から取り外してペットPごと持ち運ぶことができる。
図4に示すように、上述のように構成された車載用ペットキャリーバッグ保持具10は、運転席シート4と助手席シート5との間に設けられたウォークスルー領域8aにおいて、ブラケット14(図1参照)を介してフロアパネル8に対して取り付けられている。これにより、ペットキャリーバッグ60は、車載用ペットキャリーバッグ保持具10に装着されたとき、運転席シート4と助手席シート5とにより挟持された状態で、運転席シート4と助手席シート5との間に配置される。しかも、ペットキャリーバッグ60の内部に収納されたペットP(図2参照)は、運転席シート4と助手席シート5との間に位置することができるので、運転席シート4と助手席シート5とにそれぞれ着座した飼い主に対して接近した位置に存在することができる。また、図1に示すように、飼い主は、運転席シート4と助手席シート5とにそれぞれ着座した状態で、ペットキャリーバッグ60のメッシュ状の側部62を通じてペットPの様子を容易に視認することができる。
また、車載用ペットキャリーバッグ保持具10にペットキャリーバッグ60を装着したとき、ペットPが収納されたペットキャリーバッグ60は、運転席シート4と助手席シート5との間のウォークスルー領域8aに配置される。これにより、ペットPは、運転席シート4および助手席シート5に着座した飼い主に対して接近した状態で収納されるので、飼い主およびペットPが互いに安心感を得ることができる。
さらに、運転席シート4と助手席シート5との間のウォークスルー領域8aにペットキャリーバッグ60を配置することで、走行時のコーナリング等により車両1の横方向に荷重が発生した場合であっても、ペットキャリーバッグ60の転倒や移動を防止できる。とりわけ、ペットキャリーバッグ60の幅が、運転席シート4と助手席シート5との離間距離と同等の場合には、運転席シート4と助手席シート5とによりペットキャリーバッグ60が挟持されて強固に保持される。したがって、ペットキャリーバッグ60の転倒や移動を確実に防止できる。
また、車載用ペットキャリーバッグ保持具10のベース部11は、車両1のフロアパネル8に対してブラケット14等を介してボルトにより締結固定されているので、例えば車両1の衝突等により過度の荷重が加わった場合であっても、車載用ペットキャリーバッグ保持具10およびペットキャリーバッグ60を保持できる。したがって、車両1の衝突時の安全性に寄与できる。
2 車室内
4 運転席シート
5 助手席シート
8 フロアパネル
8a ウォークスルー領域(領域)
10 車載用ペットキャリーバッグ保持具
11 ベース部
20 第一規制部(規制部)
21 規制壁
22 規制壁
30 第二規制部(規制部)
30a〜30d ベルト部材(帯部材)
32 フック部材
60 ペットキャリーバッグ
Claims (4)
- ペットを運搬するためのペットキャリーバッグを車室内に保持させるための車載用ペットキャリーバッグ保持具であって、
前記ペットキャリーバッグが装着可能なベース部を備え、
前記ベース部は、運転席シートと助手席シートとの間の領域において、車両のフロアパネルに対して取り付けられるとともに、その上面に前記ペットキャリーバッグが前記ベース部の前後に設けられた第一規制部によって前記ベース部に対する車両前後方向の動きが規制されるように載置され、
前記ベース部の上面は、前記運転席シート及び前記助手席シートの座面よりも下方に位置し、
前記ペットキャリーバッグは、前記ベース部に装着された状態において、前記ベース部から上方へ延出する帯部材である第二規制部に拘束されて前記ベース部に対する上方への動きが規制され、かつ前記運転席シートの座面及び前記助手席シートの座面によって車両左右方向で挟まれて前記ベース部に対する車両左右方向の動きが抑制されることを特徴とする車載用ペットキャリーバッグ保持具。 - 請求項1に記載の車載用ペットキャリーバッグ保持具であって、
前記第一規制部は、前記ベース部から上方に立設されて前方および後方から前記ペットキャリーバッグに当接可能な規制壁であることを特徴とする車載用ペットキャリーバッグ保持具。 - 請求項1または2に記載の車載用ペットキャリーバッグ保持具であって、
前記帯部材の先端部には、前記ペットキャリーバッグに対して係脱可能なフック部材が設けられていることを特徴とする車載用ペットキャリーバッグ保持具。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の車載用ペットキャリーバッグ保持具であって、
前記帯部材は、前記帯部材の全長を調節可能な調節部を備えたことを特徴とする車載用ペットキャリーバッグ保持具。
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