JP5933283B2 - 水電解システムの運転方法 - Google Patents

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本発明は、水を電気分解してアノード側に酸素、及びカソード側に水素を発生させる水素製造装置と、前記水素製造装置から排出される前記水素を貯留する水素貯留装置と、前記水素製造装置により生成された前記水素を、前記水素貯留装置に供給する水素供給配管と、前記水素供給配管に配置され、前記水素製造装置により生成された前記水素中の水分を吸着する水分吸着装置とを備える水電解システムの運転方法に関する。
一般的に、燃料電池の発電反応に使用される燃料ガスとして、水素が使用されている。この水素は、例えば、水電解装置により製造されている。水電解装置は、水を分解して水素(及び酸素)を発生させるため、固体高分子電解質膜(イオン交換膜)を用いている。固体高分子電解質膜の両面には、電極触媒層が設けられて電解質膜・電極構造体が構成されるとともに、前記電解質膜・電極構造体の両側には、給電体を配設して単位セルが構成されている。
そこで、複数の単位セルが積層されたセルユニットには、積層方向両端に電圧が付与されるとともに、電解質膜・電極構造体のアノード側の給電体に水が供給される。このため、アノード側では、水が分解されて水素イオン(プロトン)が生成され、この水素イオンが固体高分子電解質膜を透過してカソード側に移動し、電子と結合して水素が製造される。一方、アノード側では、水素と共に生成された酸素が、余剰の水を伴ってセルユニットから排出される。
上記の水電解装置では、水分を含んだ水素が製造されている。製品水素は、例えば、燃料電池自動車等に供給する際、所望の乾燥状態(水分濃度)、例えば、水分量5ppm以下の水素(以下、ドライ水素ともいう)が要求されている。
このため、例えば、特許文献1に開示されている除湿機構が知られている。この除湿機構は、図7に示すように、内部に除湿剤1が収容される容器本体2と、前記容器本体2の上下両端側に設けられる水素ガス供給用配管3a及び水素ガス排出用配管3bと、前記容器本体2の外表面上に略均等間隔で配設される冷却トレース4と、前記冷却トレース4の螺旋の間隙に同じく略均等間隔で配設される電熱線5とを備えている。
そして、電気分解を利用して生成された水素ガスは、除湿工程にある除湿機構に送られ、容器本体2の下部の水素ガス供給用配管3aより前記容器本体2内に供給されている。このため、水素ガスは、除湿剤1によって所定の露点まで除湿された後、上部の水素ガス排出用配管3bから容器本体2の外に排出されている。
特開2004−149890号公報
上記の特許文献1では、電気分解を利用して生成された水素ガスが、除湿剤1により除湿された後、例えば、水素タンク等の水素貯留装置に供給されており、前記水素貯留装置内には、ドライ水素が充填されている。
ところが、水電解システムの初期立ち上げ時(始動時)やメンテナンス後には、除湿機構の下流に配管されている水素ガス排出用配管3b内に付着している水分が離脱し易い。このため、離脱した水分は、水素貯留装置に導入されてしまい、前記水素貯留装置内には、水分量5ppmを上回る水素が貯留されるという問題がある。
本発明は、この種の問題を解決するものであり、水素貯留装置内に水分が導入されても、簡単な工程で、前記水素貯留装置内の水分量を規定値以下に抑制することが可能な水電解システムの運転方法を提供することを目的とする。
本発明は、水を電気分解してアノード側に酸素、及びカソード側に水素を発生させる水素製造装置と、前記水素製造装置から排出される前記水素を貯留する水素貯留装置と、前記水素製造装置により生成された前記水素を、前記水素貯留装置に供給する水素供給配管と、前記水素供給配管に配置され、前記水素製造装置により生成された前記水素中の水分を吸着する水分吸着装置とを備える水電解システムの運転方法に関するものである。
この運転方法は、水素貯留装置内の水分濃度が、閾値以下になるまでの時間を設定時間とする工程と、水電解システムを起動させる工程と、前記水電解システムの起動時間を計測する工程と、計測された前記起動時間が、前記設定時間未満である際、前記水電解システムの電解停止を禁止する工程と、計測された前記起動時間が、前記設定時間以上となった後、前記水電解システムの継続運転の可否判断を開始する工程とを有している。
また、この運転方法では、水電解システムは、水素供給配管に水分吸着装置よりも下流に配置され、前記水素供給配管中の水分量を検知する水分量検知装置と、前記水分量検知装置が閾値を上回る水分量を検知した際、前記水電解システムの運転を停止させる運転停止判断装置とを備えるとともに、前記運転停止判断装置は、計測された起動時間が設定時間以上となった後、前記水分量検知装置により検知された水分量に基づいて、前記水電解システムの継続運転の可否判断を開始することが好ましい。
本発明によれば、水電解システムの起動後の所定時間は、電解停止が禁止されており、生成された水素が水素貯留装置に供給されている。このため、水電解システムの起動時に、水素供給配管に付着していた水分が水素貯留装置に導入されても、前記水素貯留装置には、電解運転により生成されるドライ水素が所定時間に亘って供給されている。従って、水素貯留装置内では、露点が低下して水分濃度が閾値以下に確実に維持される。
本発明の第1の実施形態に係る運転方法が適用される水電解システムの概略構成説明図である。 前記水電解システムを構成する水素タンク内の圧力と高露点水素混入後の水分濃度及び希釈時間との関係説明図である。 前記運転方法を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る運転方法が適用される水電解システムの概略構成説明図である。 吸着筒により吸着される水分量の説明図である。 前記運転方法を説明するフローチャートである。 特許文献1に開示されている除湿機構の一部断面説明図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る運転方法が適用される水電解システム10は、水(純水)を電気分解することによって、酸素及び高圧水素(常圧である酸素圧力よりも高圧、例えば、1MPa〜70MPaの水素)を製造する高圧水素製造装置(水電解装置)12と、前記高圧水素製造装置12から排出される前記高圧水素を貯留する水素タンク(水素貯留装置)14と、前記高圧水素製造装置12により生成された前記高圧水素を、前記水素タンク14に供給する水素供給配管16と、前記水素供給配管16に配置され、前記高圧水素製造装置12により生成された前記高圧水素中の水分を吸着する吸着筒(水分吸着装置)18と、水電解システム10全体の制御を行う制御装置(ECU)20とを備える。
なお、水電解システム10は、高圧水素製造装置12に代えて、常圧の水素(生成される酸素と同圧の水素)を生成する水素製造装置を用いてもよい。
高圧水素製造装置12は、複数の単位セル22を積層したセルユニットを備える。単位セル22の積層方向一端には、ターミナルプレート24a、絶縁プレート26a及びエンドプレート28aが外方に向かって、順次、配設される。単位セル22の積層方向他端には、同様にターミナルプレート24b、絶縁プレート26b及びエンドプレート28bが外方に向かって、順次、配設される。エンドプレート28a、28b間は、一体的に締め付け保持される。
ターミナルプレート24a、24bの側部には、端子部30a、30bが外方に突出して設けられる。端子部30a、30bは、電解電源32に電気的に接続される。
単位セル22は、電解質膜・電極構造体34と、この電解質膜・電極構造体34を挟持するアノード側セパレータ36及びカソード側セパレータ38とを備える。電解質膜・電極構造体34、アノード側セパレータ36及びカソード側セパレータ38の形状は、例えば、円盤状であるが、その他、長方形や正方形等、種々の形状を採用することができる。
電解質膜・電極構造体34は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜40と、前記固体高分子電解質膜40の両面に設けられるアノード側給電体42及びカソード側給電体44とを備える。
固体高分子電解質膜40の両面には、アノード電極触媒層42a及びカソード電極触媒層44aが形成される。アノード電極触媒層42aは、例えば、Ru(ルテニウム)系触媒を使用する一方、カソード電極触媒層44aは、例えば、白金触媒を使用する。
単位セル22の外周縁部には、積層方向に互いに連通して、水(純水)を供給するための水供給連通孔46と、反応により生成された酸素及び未反応の水を排出するための排出連通孔48と、反応により生成された水素を流すための水素連通孔50とが設けられる。
アノード側セパレータ36の電解質膜・電極構造体34に対向する面には、水供給連通孔46及び排出連通孔48に連通する第1流路52が設けられる。第1流路52には、反応により生成された酸素及び未反応の水が流通する。
カソード側セパレータ38の電解質膜・電極構造体34に向かう面には、水素連通孔50に連通する第2流路54が形成される。第2流路54には、反応により生成された高圧水素が流通する。
高圧水素製造装置12の水素連通孔50には、水素配管56の一端が接続され、この水素配管56の他端が、気液分離装置58に接続される。気液分離装置58は、水を貯留するためのタンク部60を備える。
気液分離装置58で液体の水が除去された水素は、水素供給配管16に導出される。水素供給配管16には、吸着筒18及び水素タンク14が直列的に設けられる。吸着筒18は、水素に含まれる水分を除去するために除湿剤(図示せず)が内部に収容される。
吸着筒18と水素タンク14との間には、水素流れ方向に沿って露点計(水分量検知装置)62及び背圧弁64が配設される。露点計62は、吸着筒18が破過しているか否かを判定するために使用される。ここで、破過とは、吸着剤等の水分吸着量が飽和し、除去対象物質である水が吸着筒18から流出し始める状態のことをいう。水素タンク14は、高圧水素を、図示しない燃料電池自動車等に製品水素として供給することができる。
制御装置20は、水電解システム10の起動時間を計測する計時部66と、露点計62が閾値を上回る水分量を検知した際、前記水電解システム10の運転を停止させる運転停止判断部(運転停止判断装置)68とを有する。
このように構成される水電解システム10の動作について、以下に説明する。
水電解システム10による電解が開始されると、高圧水素製造装置12の定常運転(水素製造運転)が開始される。高圧水素製造装置12には、図示しない水循環装置を介して純水が供給されるとともに、ターミナルプレート24a、24bの端子部30a、30b間には、電気的に接続されている電解電源32を介して電圧(電解電流)が印加される。
このため、各単位セル22では、水供給連通孔46からアノード側セパレータ36の第1流路52に水が供給され、この水がアノード側給電体42内に沿って移動する。従って、水は、アノード電極触媒層42aで電気により分解され、水素イオン、電子及び酸素が生成される。この陽極反応により生成された水素イオンは、固体高分子電解質膜40を透過してカソード電極触媒層44a側に移動し、電子と結合して水素が得られる。
これにより、カソード側セパレータ38とカソード側給電体44との間に形成される第2流路54に沿って水素が流動する。この水素は、水供給連通孔46よりも高圧に維持されており、水素連通孔50を流れて高圧水素製造装置12の外部に取り出し可能となる。
一方、第1流路52には、反応により生成した酸素と、未反応の水とが流動しており、これらの混合流体が排出連通孔48に沿って水循環装置(図示せず)に排出される。この未反応の水は、酸素が分離された後、水供給連通孔46に導入される。
高圧水素製造装置12内に生成された水素は、水素配管56を介して気液分離装置58に送られる。この気液分離装置58では、水素に含まれる液体の水が、この水素から分離されてタンク部60に貯留される一方、前記水素は、水素供給配管16に導出される。
水素供給配管16に導出された水素は、吸着筒18内に導入されて前記水素に含まれる水分が除去される。吸着筒18の出口側が、背圧弁64の設定圧力まで上昇すると、前記背圧弁64が開放されて水素タンク14に水素が充填される。水素タンク14内の水素は、例えば、図示しない燃料電池自動車に燃料ガスとして供給される。
次いで、第1の実施形態に係る水電解システム10の運転方法について、以下に説明する。
この運転方法は、基本的には、水電解システム10を起動させる工程と、前記水電解システム10の起動時間を計測する工程と、計測された前記起動時間が、設定時間未満である際、前記水電解システム10の電解停止を禁止する工程とを有している。
その際、電解停止を禁止する起動後の設定時間は、水素タンク14内の水分濃度に基づいて設定される。具体的には、吸着筒18の出口から背圧弁64の入口までの配管16a内(水素供給配管16の一部)において、圧力がP′(例えば、35MPa)、体積がV′、圧縮因子がZ′、温度がT′気体定数がR′、水分濃度がC′H20、物質量がn′=P′・V′/Z′・R′・T′、標準状態体積がV′std=(P′/Pstd)×(Tstd/T′)×(V′/Z′)である。なお、Pstdは、標準状態圧力であって、Tstdは、標準状態温度である。以下、同様とする。
一方、水素タンク14内において、圧力がP、体積がV、圧縮因子がZ、温度がT、気体定数がR、水分濃度がCH20、物質量がn=P・V/Z・R・T、標準状態体積がVstd=(P/Pstd)×(Tstd/T)×(V/Z)である。
そこで、配管内に水素が充填された後、水素タンク14内の水分濃度は、CH20_tank=(n・CH20+n′・C′H20)/(n+n′)となる。また、配管内に水素が充填された後、水素タンク14内の水素標準状態体積は、Vtank_std=Vstd+V′stdとなる。さらに、製品水素の流量をF、製品水素中の水分濃度をCH20_weとすると、水素タンク14内の水分濃度を5ppmまで希釈するのに必要な時間は、t={(CH20_tank−5)×Vtank_std}/{(5−CH20_we)×F}から求められる。
ここで、水素タンク14内の圧力と、前記水素タンク14内の水分濃度を5ppmまで希釈するのに必要な時間とは、図2に示す関係を有する。すなわち、水素タンク14に流入する水分量と、水分濃度を5ppmまで希釈するのに必要な時間とは、前記水素タンク14内の圧力に関係なく、一定である。
先ず、水電解システム10が起動される(図3中、ステップS1)。制御装置20では、水電解システム10の電解停止を禁止する制御を行うとともに(ステップS2)、計時部66による計時が開始される(ステップS3)。
計時部66により、予め設定された設定時間(上記の水分濃度を5ppmまで希釈するのに必要な時間t)を計時したと判断すると(ステップS4中、YES)、ステップS5に進んで、運転停止判断部68による水電解システム10の継続運転の可否判断が開始される。
具体的には、水素供給配管16には、吸着筒18と水素タンク14との間に、露点計62が配置されており、この露点計62は、前記吸着筒18から前記水素タンク14に送られる水素中の水分量を測定している。そして、検出された水分量が閾値(例えば、5ppm)を上回ると判断すると(ステップS6中、YES)、運転停止判断部68は、水電解システム10の運転を停止させると判断するともに、必要に応じて警告表示を行う。
この場合、第1の実施形態では、水電解システム10の起動後の設定時間は、電解停止が禁止されている。このため、高圧水素製造装置12により生成された水素は、気液分離装置58から吸着筒18を通って水素タンク14に供給されている。
ここで、水電解システム10の停止時には、水素供給配管16内に水分が付着している場合が多く、前記水電解システム10の起動時に、前記水素供給配管16内に付着していた水分が水素タンク14に導入され易い。これにより、水電解システム10が起動直後に運転停止されると、水素タンク14内の水分濃度が規定値(例えば、5ppm)を上回るおそれがある。
そこで、第1の実施形態では、水素タンク14内の露点が低下して水分濃度が閾値(例えば、5ppm)以下になるまでの時間を設定時間とし、この設定時間だけ、水電解システム10の電解停止が禁止されている。従って、水素タンク14内では、水分濃度が閾値以下に確実に維持されるという効果が得られる。
図4は、本発明の第2の実施形態に係る運転方法が適用される水電解システム80の概略構成説明図である。なお、第1の実施形態に係る水電解システム10と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
水電解システム80は、気液分離装置58から水素が導出される水素供給配管82を備える。水素供給配管82には、水素流れ方向に沿って、第1吸着筒18a、第2吸着筒18b及び水素タンク14が接続される。
第1吸着筒18aと第2吸着筒18bとの間には、第1露点計62aが配設されるとともに、前記第2吸着筒18bと水素タンク14との間には、第2露点計62b及び背圧弁64が配設される。
第1露点計62aは、第1吸着筒18aに破過が発生しているか否かを判定する一方、第2露点計62bは、第2吸着筒18bに破過が発生しているか否かを判定するために使用される。
この第2の実施形態では、水電解システム80の電解開始直後に、一定時間だけ第1露点計62aによる露点を考慮せずに電解運転を行った後、前記第1露点計62aによる検出結果に基づいて、第1吸着筒18aの破過判断が開始される。
一定時間は、第2吸着筒18bによる水分処理能力等に応じて設定される。具体的には、図5に示すように、第2吸着筒18bによる吸着可能な全水分量Wallが算出される。そして、第1吸着筒18aが破過した状態で運転を継続したと仮定した際、起動直後の一定時間に、第2吸着筒18bに送られる水分量をWとし、第1吸着筒18aの交換インターバルにおける最大の起動回数をkとすると、前記第1吸着筒18aの交換インターバルの間に第2吸着筒18bに送られる水分量Wの積算値は、W×kとなる。
また、第1吸着筒18aの破過時におけるバックアップ容量をW(交換するために必要な時間に相当する水分量)とすると、Wall>W×k+Wとなるような一定時間が設定される。
より具体的には、第2吸着筒18bに所定時間、例えば、1分間に吸収される水分量は、Wmin=L(吐出流量)×W1(規定露点における水分量)から得られる。さらに、第2吸着筒18bでは、規定露点の水素を乾燥することができる時間tdry=WallL×W1 (min)となる。
一方、第1吸着筒18aが破過した後に、運転を継続する時間をtとすると、第1吸着筒18aが電解開始直後に露点検出を行わない一定時間tは、t=(Wall/L・W−t)/kとなる。
次いで、第2の実施形態に係る運転方法について、図6に示すフローチャートに沿って、以下に説明する。
先ず、水電解システム80が起動されると(ステップS11)、ステップS12に進んで、第1吸着筒18aの交換指示が出されているか否かが判断される。第1吸着筒18aの交換指示がなければ(ステップS12中、YES)、ステップS13に進み、電解運転が開始される。そして、第1吸着筒18aから水素が流通された後、一定時間tが経過すると、第1露点計62aからの検出信号に基づいて、前記第1吸着筒18aに破過があるか否かの判断が開始される。
ステップS14では、第1吸着筒18aによる通常運転が行われ、第1吸着筒18aの露点が設定値以上であると判断されると(ステップS15中、YES)、ステップS16に進み、吸着筒交換指示がなされる。
さらに、第2吸着筒18bによる通常運転が行われ(ステップS17)、第2露点計62bを介して、前記第2吸着筒18bの露点が設定値以上であると判断されると(ステップS18中、YES)、ステップS19に進んで、アラームが発生されるとともに、水電解システム80が停止される。
また、ステップS12において、吸着筒交換指示が発せられていると判断されると(ステップS12中、NO)、すなわち、システム起動直後に第1吸着筒18aは破過していると判断されると、ステップS20に進む。このステップS20では、システム起動開始直後に、第2吸着筒18bが使用されるため、第1の実施形態と同様に、第2吸着筒18bによる運転が設定時間tだけ行われた後、前記第2吸着筒18bの破過判断が開始される。そして、ステップS17に進み、上記と同様の工程が行われる。
この場合、第2の実施形態では、ステップS20において、第1の実施形態と同様に、システム起動開始直後に第2吸着筒18bが用いられる際には、設定時間tを上回るまで、水電解システム80の電解停止が禁止される。これにより、水素タンク14内の水分濃度を5ppm以下に維持することができるという効果が得られる。
さらに、第2の実施形態では、システム起動直後に、第1露点計62aを介して高露点を検出しても、第1吸着筒18aが破過したか否かを正確に判断することができる。しかも、第2吸着筒18bが破過したか否かの判断も、高精度に行われるという利点が得られる。
10、80…水電解システム 12…高圧水素製造装置
14…水素タンク 16、82…水素供給配管
18、18a、18b…吸着筒 20…制御装置
22…単位セル 58…気液分離装置
62、62a、62b…露点計 64…背圧弁
66…計時部 68…運転停止判断部

Claims (2)

  1. 水を電気分解してアノード側に酸素、及びカソード側に水素を発生させる水素製造装置と、
    前記水素製造装置から排出される前記水素を貯留する水素貯留装置と、
    前記水素製造装置により生成された前記水素を、前記水素貯留装置に供給する水素供給配管と、
    前記水素供給配管に配置され、前記水素製造装置により生成された前記水素中の水分を吸着する水分吸着装置と、
    を備える水電解システムの運転方法であって、
    前記水素貯留装置内の水分濃度が、閾値以下になるまでの時間を設定時間とする工程と、
    前記水電解システムを起動させる工程と、
    前記水電解システムの起動時間を計測する工程と、
    計測された前記起動時間が、前記設定時間未満である際、前記水電解システムの電解停止を禁止する工程と、
    計測された前記起動時間が、前記設定時間以上となった後、前記水電解システムの継続運転の可否判断を開始する工程と、
    を有することを特徴とする水電解システムの運転方法。
  2. 請求項1記載の運転方法において、前記水電解システムは、前記水素供給配管に前記水分吸着装置よりも下流に配置され、前記水素供給配管中の水分量を検知する水分量検知装置と、
    前記水分量検知装置が閾値を上回る水分量を検知した際、前記水電解システムの運転を停止させる運転停止判断装置と、
    を備えるとともに、
    前記運転停止判断装置は、計測された前記起動時間が前記設定時間以上となった後、前記水分量検知装置により検知された水分量に基づいて、前記水電解システムの継続運転の可否判断を開始することを特徴とする水電解システムの運転方法。
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