JP2014040637A - 水電解システム及びその制御方法 - Google Patents

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淳 武内
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Abstract

【課題】簡単な構成及び工程で、高圧水電解装置から生成される高圧水素に含まれる水分を確実に除去し、所望の製品水素を効率的に得るとともに、露点計測装置を経済的に構成することを可能にする。
【解決手段】水電解システム10は、水を電気分解して水素を発生させる高圧水電解装置12と、前記高圧水電解装置12から排出される前記水素中の水分を除去する第1除湿装置16と、前記第1除湿装置16の下流に配設され、前記水素を所定の目標圧力に保持する背圧弁20とを備える。第1除湿装置16と背圧弁20との間に分岐配管46が設けられ、前記分岐配管46には、減圧弁50、露点計52及び開閉弁54が配設される。
【選択図】図1

Description

本発明は、水を電気分解してアノード側に酸素、及びカソード側に前記酸素よりも高圧な水素を発生させる高圧水電解装置と、前記高圧水電解装置から排出される前記水素中の水分を除去する除湿装置と、前記除湿装置の下流に配設され、前記水素を所定の目標圧力に保持する背圧弁と、を備える水電解システム及びその制御方法に関する。
一般的に、燃料電池の発電反応に使用される燃料ガスとして、水素が使用されている。この水素は、例えば、水電解装置により製造されている。水電解装置は、水を分解して水素(及び酸素)を発生させるため、固体高分子電解質膜(イオン交換膜)を用いている。固体高分子電解質膜の両面には、電極触媒層が設けられて電解質膜・電極構造体が構成されるとともに、前記電解質膜・電極構造体の両側には、給電体を配設して単位セルが構成されている。
そこで、複数の単位セルが積層されたセルユニットには、積層方向両端に電圧が付与されるとともに、電解質膜・電極構造体のアノード側の給電体に水が供給される。このため、アノード側では、水が分解されて水素イオン(プロトン)が生成され、この水素イオンが固体高分子電解質膜を透過してカソード側に移動し、電子と結合して水素が製造される。一方、アノード側では、水素と共に生成された酸素が、余剰の水を伴ってセルユニットから排出される。
上記の水電解装置では、水分を含んだ水素が製造されている。製品水素は、例えば、燃料電池自動車等に供給する際、所望の乾燥状態(水分濃度)、例えば、水分量5ppm以下の水素(以下、ドライ水素ともいう)が要求されている。
このため、例えば、特許文献1に開示されている水素生成システムが知られている。この水素生成システムは、水を電気分解して高圧水素を生成する水電解装置を備え、この水電解装置から水素導出路に導出される前記高圧水素が気液分離装置に供給されて気液分離されている。
気液分離装置の下流側には、吸着装置が設けられるとともに、前記吸着装置は、水素に含まれる水蒸気を物理的吸着作用で吸着するとともに、加熱により、水分を蒸発・脱着して再生される水分吸着剤を充填した吸着筒と、前記吸着筒が飽和状態に至ったか否かを検出するための露点計とを備えている。
このような構成において、水電解装置で生成された高圧水素は、気液分離装置に送られて、前記高圧水素に含まれる液状水が前記高圧水素から分離されている。
さらに、水素は、吸着装置を構成する吸着筒に導入されて、前記水素に含まれる水蒸気が吸着されることにより、乾燥状態の水素、すなわち、ドライ水素が得られている。このドライ水素は、製品水素として、例えば、燃料電池電気自動車に供給されている。
特開2009−191333号公報
ところで、上記の特許文献1では、吸着装置には、例えば、35MPa以上の高圧水素が供給されており、露点計は、高圧耐用に構成する必要がある。このため、露点計の製造コストが高騰し、経済的ではないという問題がある。
本発明は、この種の問題を解決するものであり、簡単な構成及び工程で、高圧水電解装置から生成される高圧水素に含まれる水分を確実に除去し、所望の製品水素を効率的に得るとともに、露点計測装置を経済的に構成することが可能な水電解システム及びその制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、水を電気分解してアノード側に酸素、及びカソード側に前記酸素よりも高圧な水素を発生させる高圧水電解装置と、前記高圧水電解装置から排出される前記水素中の水分を除去する除湿装置と、前記除湿装置の下流に配設され、前記水素を所定の目標圧力に保持する背圧弁と、を備える水電解システムに関するものである。
そして、この水電解システムは、除湿装置と背圧弁とを接続する配管の途上から分岐する分岐配管を設けるとともに、前記分岐配管には、前記配管内の水素を、目標圧力より低圧な所定圧力まで減圧させる減圧装置と、前記減圧装置の下流に位置し、減圧後の前記水素の露点を検知する露点計測装置と、前記露点計測装置の下流に位置し、前記水素の露点検出時に開弁される開閉弁と、が配設されている。
また、この水電解システムでは、分岐配管には、開閉弁の下流又は前記開閉弁と露点計測装置との間に位置し、前記露点計測装置による露点検出に必要な流量が得られるように流量制御を行う流量制御装置が配設されることが好ましい。
さらに、この水電解システムでは、露点計測装置は、露点計を備えることが好ましい。
さらにまた、この水電解システムでは、配管には、除湿装置と背圧弁との間に位置し、且つ、分岐配管の分岐点よりも下流に位置し、下流側除湿装置が配設されることが好ましい。
また、この水電解システムでは、高圧水電解装置と除湿装置との間には、イオン交換膜の両側にそれぞれ触媒が担持された電極を設ける膜・電極構造体を有するポンプ装置が配設されることが好ましい。
さらに、この水電解システムでは、分岐配管は、ポンプ装置の入口側に接続されることが好ましい。
さらにまた、この水電解システムでは、露点計測装置は、吸着剤を収容する圧力変動吸着装置を備えることが好ましい。
また、本発明は、水を電気分解してアノード側に酸素、及びカソード側に前記酸素よりも高圧な水素を発生させる高圧水電解装置と、前記高圧水電解装置から排出される前記水素中の水分を除去する除湿装置と、前記除湿装置の下流に配設され、前記水素を所定の目標圧力に保持する背圧弁と、前記除湿装置と前記背圧弁とを接続する配管の途上から分岐する分岐配管と、を設けるとともに、前記分岐配管には、前記配管内の前記水素を、前記目標圧力より低圧な所定圧力まで減圧させる減圧装置と、前記減圧装置の下流に位置し、減圧後の前記水素の露点を検知する露点計測装置と、前記露点計測装置の下流に位置し、前記水素の露点検出時に開弁される開閉弁と、が配設される水電解システムの制御方法に関するものである。
そして、この制御方法は、高圧水電解装置から排出される水素を、目標圧力まで昇圧させる工程と、前記水素が前記目標圧力まで昇圧した後、開閉弁を開弁させて、露点計測装置による前記水素の露点検出を開始する工程と、を有している。
さらに、この制御方法では、配管には、除湿装置と背圧弁との間に位置し、且つ、分岐配管の分岐点よりも下流に位置し、下流側除湿装置が配設され、前記下流側除湿装置の吸着容量に基づいて予め設定された所定時間毎に、開閉弁を開弁させる工程を有することが好ましい。
本発明によれば、高圧水電解装置から生成される水素は、除湿装置により水分が除去されてドライ水素(製品水素)が得られるとともに、前記水素が目標圧力に昇圧されると、分岐配管に配設された開閉弁が開弁される。このため、水素は、減圧装置の作用下に所定の圧力まで減圧されて、露点計測装置に送られる。
従って、露点計測装置は、減圧された水素の露点を測定するため、高圧耐用の高価な露点計等が不要になる。これにより、簡単な構成及び工程で、高圧水電解装置から生成される高圧水素に含まれる水分を確実に除去し、所望の製品水素を効率的に得るとともに、露点計測装置を経済的に構成することが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る水電解システムの概略構成説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る制御方法を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る制御方法を説明するフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る制御方法を実施するための水電解システムの概略構成図である。 前記第3の実施形態に係る制御方法を説明するフローチャートである。 本発明の第4の実施形態に係る制御方法を実施するための水電解システムの概略構成説明図である。 前記第4の実施形態に係る制御方法を説明するフローチャートである。 本発明の第5の実施形態に係る水電解システムの概略構成説明図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る水電解システム10は、水(純水)を電気分解することによって、酸素及び高圧水素(常圧である酸素圧力よりも高圧、例えば、1MPa〜70MPaの水素)を製造する高圧水電解装置(水電解装置)12と、前記高圧水電解装置12から排出される前記高圧水素に含まれる液状水を除去する気液分離装置14と、液状水が除去された前記高圧水素中の水蒸気(水分)を除去する第1除湿装置16と、前記第1除湿装置16の下流に配置される第2除湿装置18と、前記第2除湿装置18の下流に配設され、前記高圧水素を所定の目標圧力に保持する背圧弁20と、水電解システム10全体の制御を行う制御装置(ECU)22とを備える。なお、第2除湿装置18は、必要に応じて用いればよく、不要にすることもできる。
高圧水電解装置12は、複数の水分解セル24を積層しており、前記水分解セル24の積層方向両端には、エンドプレート26a、26bが配設される。高圧水電解装置12には、直流電源である電解電源28が接続される。
エンドプレート26aには、配管30aが接続されるとともに、エンドプレート26bには、配管30b、30cが接続される。配管30a、30bは、循環路32を介して純水供給装置33を構成する水タンク(気液分離器)34から純水の循環が行われる。水素排出口である配管30cは、水素導出路36を介して気液分離装置14に接続される。
気液分離装置14の底部には、この気液分離装置14内に貯留された水を排出するための排水配管38の一端が接続される。排水配管38の他端は、水タンク34に接続されるとともに、前記排水配管38の途上には、開閉弁40が配設される。気液分離装置14には、液状水が除去された水素を導出するための水素供給配管42の一端が接続され、前記水素供給配管42の他端が第1除湿装置16に接続される。
第1除湿装置16は、水素に含まれる水分を除去するために除湿剤(図示せず)が内部に収容される。第1除湿装置16の出口側には、第2除湿装置18が配設される。第2除湿装置18は、水素に含まれる水分を除去するために除湿剤(図示せず)が内部に収容される。
第1除湿装置16は、常時、除湿用であるために比較的大きな吸着容量に設定される一方、第2除湿装置18は、前記第1除湿装置16が破過した際の補完用であり、相当に小さな吸着容量に設定される。第2除湿装置18は、例えば、配管の一部が除湿剤になっている程度でよく、これにより省スペース化が図られる。ここで、破過とは、吸着剤等の水分吸着量が飽和し、除去対象物質である水が第1除湿装置16(第2除湿装置18でも同様)から流出し始める状態のことをいう。
背圧弁20は、高圧水電解装置12から生成される水素の圧力を、目標圧力(例えば、35MPa又は70MPa)に保持するように設定される。背圧弁20の下流には、除湿後の水素であるドライ水素(製品水素)を貯留するための貯蔵装置、例えば、水素タンク44が配設される。なお、水素タンク44を用いることがなく、生成されたドライ水素を燃料電池電気自動車(図示せず)の燃料タンク(貯蔵装置)に、直接、充填することも可能である。
水素供給配管42には、第1除湿装置16と背圧弁20との間、より具体的には、前記第1除湿装置16と第2除湿装置18との間から分岐配管46が分岐する。分岐配管46の分岐点には、圧力計48が配設される。分岐配管46の他端は、純水供給装置33を構成する水タンク34に接続される。
分岐配管46には、水素供給配管42内の水素を目標圧力より低圧な所定圧力(例えば、大気圧)まで減圧させる減圧弁(減圧装置)50と、前記減圧弁50の下流に位置し、減圧後の前記水素の露点を検知する露点計(露点計測装置)52と、前記露点計52の下流に位置し、前記水素の露点検出時に開弁される開閉弁54とが配設される。
分岐配管46には、開閉弁54の下流(又は前記開閉弁54と露点計52との間)に位置し、前記露点計52による露点検出に必要な流量が得られるように流量制御を行う流量制御弁56が配設される。流量制御弁56は、例えば、オリフィスやニードル等により構成される。
このように構成される水電解システム10の動作について、第1の実施形態に係る制御方法との関連で、図2に示すフローチャートに沿って以下に説明する。
水電解システム10による電解が開始されると、高圧水電解装置12の定常運転(水素製造運転)が開始される(ステップS1)。高圧水電解装置12には、純水供給装置33の作用下に、循環路32を介して純水が供給されるとともに、電解電源28を介して電圧(電解電流)が印加される。このため、水分解セル24では、純水が電気分解されてアノード側に酸素が生成される一方、カソード側に水素が生成される。
高圧水電解装置12内に生成された水素は、水素導出路36を介して気液分離装置14に送られる。この気液分離装置14では、水素に含まれる液状水が、この水素から分離されるとともに、液状水が除去された前記水素は、背圧弁20を介して昇圧される。一方、反応により生成した酸素と未反応の水とは、循環路32に排出され、この未反応の水は、酸素が分離された後、水タンク34に戻される。
気液分離装置14から水素供給配管42に排出された水素は、第1除湿装置16に供給される。従って、第1除湿装置16では、水素中の水蒸気が除去されて水分を吸着するとともに、水蒸気が除去されたドライ水素は、第2除湿装置18を通過する。
圧力計48は、第1除湿装置16で除湿されたドライ水素の昇圧状態を検出する。この圧力計48による検出水素圧力PTが、目標圧力(例えば、70MPa)まで昇圧したことが検出されると(ステップS2中、YES)、ステップS3に進んで、開閉弁54が開弁される。
ここで、流量制御弁56は、露点計52の仕様等によって予め最低流量が設定される一方、減圧弁50の二次圧は、例えば、大気圧近傍に設定されている。このため、水素供給配管42の水素は、分岐配管46に配設されている減圧弁50の減圧作用下に、大気圧近傍まで減圧された後、露点計52に沿って流量制御弁56による最低流量で流通する。従って、露点計52は、分岐配管46を流通する大気圧近傍の水素の露点DPを正確に検出することができる。
露点計52による検出露点DPが、閾値(例えば、5ppm)を超えていると判断されると(ステップS4中、YES)、ステップS5に進む。このステップS5では、異常信号が発せられるとともに、水電解システム10の運転が停止される(ステップS6)。
この場合、第1の実施形態では、高圧水電解装置12から生成される水素圧力PTが、目標圧力に昇圧されると、開閉弁54が、常時、開放されている。このため、水素は、減圧弁50により所定圧(大気圧近傍)まで減圧された後、露点計52に送られる。従って、露点計52は、減圧された水素の露点DPを測定するため、高圧耐用の高価な露点計等が不要になる。
これにより、簡単な構成及び工程で、高圧水電解装置12から生成される高圧水素に含まれる水分を確実に除去し、所望の製品水素を効率的に得るとともに、露点計52を経済的に構成することが可能になるという効果が得られる。
しかも、減圧弁50の二次圧は、大気圧近傍まで減圧されている。このため、水素の流量制御が簡素化し、流量の低下が容易且つ確実に遂行されるという利点がある。
次に、本発明の第2の実施形態に係る制御方法について、図3に示すフローチャートに沿って以下に説明する。なお、第1の実施形態に係る制御方法と同一の工程については、その詳細な説明は省略する。
水電解システム10の電解が開始され(ステップS101)、高圧水電解装置12から生成される水素の圧力PTが、目標圧力に到達した後(ステップS102中、YES)、開閉弁54が開放される(ステップS103)。
そして、露点計52による検出値が安定化される時間、すなわち、DP安定時間が経過していると判断されると(ステップS104中、YES)、ステップS105に進む。このステップS105では、露点計52により検出された露点DPが、例えば、5ppmを超えているか否かが判断される。
露点計52による検出露点DPが、5ppmを超えていると判断されると(ステップS105中、YES)、ステップS106及びS107に進んで、システム停止処理が行われる。
一方、露点計52による検出露点DPが、5ppm以下であると判断されると(ステップS105中、NO)、ステップS108に進み、開閉弁54が閉弁される。さらに、ステップS109に進んで、開閉弁54の閉時間が、判定時間Yを超えるか否かが判断される。
ここで、第2除湿装置18の想定破過時間をXとした場合、この想定破過時間Xの間に、開閉弁54を1回開放させて露点DPの確認が行われる。このため、想定破過時間Xよりも短い、例えば、X/2以下の判定時間Yが設定される。従って、開閉弁54の閉時間が、判定時間Yを超えていると判断されると(ステップS109中、YES)、ステップS103に戻って、前記開閉弁54が開放される。
このように、第2の実施形態では、露点計52により水素の露点DPを検出した後、開閉弁54が閉塞されている。これにより、分岐配管46から排出される水素量を有効に削減することができ、効率的であるという効果が得られる。
図4には、本発明の第3の実施形態に係る制御方法が実施される水電解システム60の概略構成図が示される。
水電解システム60は、分岐配管46の分岐点に第1圧力計48aが設けられる。分岐配管46には、水素流れ方向に沿って、減圧弁50、第1開閉弁54a、PSA式除湿装置62及び第2開閉弁54bの順に配設される。
PSA式除湿装置62は、吸着によって発熱し、吸着圧力と脱着圧力との圧力差を利用して水素ガス中に含まれる水分を除去する機能を有し、例えば、活性炭を除湿剤として備えている。PSA式除湿装置62には、温度計64と第2圧力計48bとが設けられる。
このように構成される水電解システム60の制御方法について、図5に示すフローチャートに沿って、以下に説明する。なお、第2の実施形態に係る制御方法と同一の工程ついては、その詳細な説明は省略する。
水電解システム60の電解が開始された後(ステップS201)、第1圧力計48aによる検出圧力PT1が、目標圧力に到達すると(ステップS202中、YES)、ステップS203に進んで、第1開閉弁54aが開放される。そして、ステップS204では、第2圧力計48bにより検出されるPSA式除湿装置62内の圧力PT2が、設定圧(例えば、0.5MPa)に到達した後、第1開閉弁54aが閉弁される。
さらに、ステップS205に進んで、温度計64により検出されるPSA式除湿装置62内の温度TCが、上昇しているか否かが判断される。PSA式除湿装置62では、供給される水素中に水蒸気が含有されていると、この水蒸気を吸着することにより発熱し、温度TCが上昇する。
従って、PSA式除湿装置62内の温度TCが上昇していると判断されると(ステップS205中、YES)、水素中の水分量が規定量以上であると、すなわち、水分濃度が所定値を超えていると判断され、ステップS206、S207に進む。
PSA式除湿装置62内の水分濃度が、既定値以下であると判断されると(ステップS205中、NO)、ステップS208に進んで、第2開閉弁54bが開弁される。そして、PSA式除湿装置62内の圧力PT2が、設定圧まで下降した後、第2開閉弁54bが閉弁される(ステップS209)。
さらに、ステップS210では、第1開閉弁54aの閉時間が、判定時間Yを超えると判断されると(ステップS210中、YES)、ステップS203に戻って、前記第2開閉弁54bが開弁される。
このように、水電解システム60では、露点計測装置として、PSA式除湿装置62と、前記PSA式除湿装置62の内部温度を検出する温度計64とを備えている。ここで、PSA式除湿装置62内で、水蒸気の吸着により発熱が発生した際、第1除湿装置16による除湿異常が検出され、システム停止処理が行われる。従って、第3の実施形態では、上記の第1及び第2の実施形態と同様の効果が得られる。
図6は、本発明の第4の実施形態に係る制御方法が実施される水電解システム70の概略構成説明図である。なお、水電解システム60と構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
水電解システム70では、分岐配管46に、第2開閉弁54bの下流に位置して背圧弁72が配置されている。この水電解システム70の制御方法は、図7に示すように、ステップS301〜ステップS307に沿って行われる。その際、背圧弁72は、例えば、0.1MPaの設定圧力に設定されている。
一方、減圧弁50の二次圧力は、背圧弁72の設定圧力より少し高い圧力に設定される。このように構成される水電解システム70では、上記の水電解システム60と同様の効果が得られる。
図8は、本発明の第5の実施形態に係る水電解システム80の概略構成説明図である。なお、第1の実施形態に係る水電解システム10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
水電解システム80では、高圧水電解装置12と第1除湿装置16との間に、より具体的には、気液分離装置14と前記第1除湿装置16との間に位置し、水素供給配管42の途上にポンプ装置、例えば、膜ポンプ82が配設される。
膜ポンプ82は、イオン交換膜(固体高分子電解質膜)の両面にそれぞれ触媒が担持された電極(給電体)を設ける膜電極構造体(電解質膜・電極構造体)を備える。
水素供給配管42には、第1除湿装置16と第2除湿装置18との間から分岐配管84が分岐するとともに、前記分岐配管84は、膜ポンプ82の入口側に対応して前記水素供給配管42に接続される。
このように構成される水電解システム80では、膜ポンプ82の一次側圧力と二次側圧力とが予め設定される。例えば、高圧水電解装置12により35MPaの水素を製造する際には、膜ポンプ82の一次側圧力を35MPaに設定する。一方、目標圧力が70MPaであれば、膜ポンプ82の二次側圧力が70MPaに設定される。
膜ポンプ82では、一次側圧力と二次側圧力との差圧に基づいて、反応面積及び電位が設定される。そして、膜ポンプ82に電圧が印加されると、水素が前記膜ポンプ82を透過することにより、35MPaから70MPaに昇圧されて第1除湿装置16側に供給される。この場合、水電解システム80の制御方法は、第1及び第2の実施形態の制御方法と同様に行われる。
その際、分岐配管84に供給された水素は、膜ポンプ82の入口側に導入されている。このため、特に、廃棄される水素量を可及的に低減することができ、経済的であるという効果が得られる。
10、60、70、80…水電解システム
12…高圧水電解装置 14…気液分離装置
16、18…除湿装置 20、72…背圧弁
22…制御装置 24…水分解セル
28…電解電源 33…純水供給装置
34…水タンク 36…水素導出路
42…水素供給配管 44…水素タンク
46、84…分岐配管 48、48a、48b…圧力計
50…減圧弁 52…露点計
54、54a、54b…開閉弁 56…流量制御弁
62…PSA式除湿装置 64…温度計
82…膜ポンプ

Claims (9)

  1. 水を電気分解してアノード側に酸素、及びカソード側に前記酸素よりも高圧な水素を発生させる高圧水電解装置と、
    前記高圧水電解装置から排出される前記水素中の水分を除去する除湿装置と、
    前記除湿装置の下流に配設され、前記水素を所定の目標圧力に保持する背圧弁と、
    を備える水電解システムであって、
    前記除湿装置と前記背圧弁とを接続する配管の途上から分岐する分岐配管を設けるとともに、
    前記分岐配管には、前記配管内の前記水素を、前記目標圧力より低圧な所定圧力まで減圧させる減圧装置と、
    前記減圧装置の下流に位置し、減圧後の前記水素の露点を検知する露点計測装置と、
    前記露点計測装置の下流に位置し、前記水素の露点検出時に開弁される開閉弁と、
    が配設されることを特徴とする水電解システム。
  2. 請求項1記載の水電解システムにおいて、前記分岐配管には、前記開閉弁の下流又は前記開閉弁と前記露点計測装置との間に位置し、前記露点計測装置による露点検出に必要な流量が得られるように流量制御を行う流量制御装置が配設されることを特徴とする水電解システム。
  3. 請求項1又は2記載の水電解システムにおいて、前記露点計測装置は、露点計を備えることを特徴とする水電解システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の水電解システムにおいて、前記配管には、前記除湿装置と前記背圧弁との間に位置し、且つ、前記分岐配管の分岐点よりも下流に位置し、下流側除湿装置が配設されることを特徴とする水電解システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の水電解システムにおいて、前記高圧水電解装置と前記除湿装置との間には、イオン交換膜の両側にそれぞれ触媒が担持された電極を設ける膜・電極構造体を有するポンプ装置が配設されることを特徴とする水電解システム。
  6. 請求項5記載の水電解システムにおいて、前記分岐配管は、前記ポンプ装置の入口側に接続されることを特徴とする水電解システム。
  7. 請求項1又は2記載の水電解システムにおいて、前記露点計測装置は、吸着剤を収容する圧力変動吸着装置を備えることを特徴とする水電解システム。
  8. 水を電気分解してアノード側に酸素、及びカソード側に前記酸素よりも高圧な水素を発生させる高圧水電解装置と、
    前記高圧水電解装置から排出される前記水素中の水分を除去する除湿装置と、
    前記除湿装置の下流に配設され、前記水素を所定の目標圧力に保持する背圧弁と、
    前記除湿装置と前記背圧弁とを接続する配管の途上から分岐する分岐配管と、
    を設けるとともに、
    前記分岐配管には、前記配管内の前記水素を、前記目標圧力より低圧な所定圧力まで減圧させる減圧装置と、
    前記減圧装置の下流に位置し、減圧後の前記水素の露点を検知する露点計測装置と、
    前記露点計測装置の下流に位置し、前記水素の露点検出時に開弁される開閉弁と、
    が配設される水電解システムの制御方法であって、
    前記高圧水電解装置から排出される前記水素を、前記目標圧力まで昇圧させる工程と、
    前記水素が前記目標圧力まで昇圧した後、前記開閉弁を開弁させて、前記露点計測装置による前記水素の露点検出を開始する工程と、
    を有することを特徴とする水電解システムの制御方法。
  9. 請求項8記載の制御方法において、前記配管には、前記除湿装置と前記背圧弁との間に位置し、且つ、前記分岐配管の分岐点よりも下流に位置し、下流側除湿装置が配設され、
    前記下流側除湿装置の吸着容量に基づいて予め設定された所定時間毎に、前記開閉弁を開弁させる工程を有することを特徴とする水電解システムの制御方法。
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WO2018142517A1 (ja) * 2017-02-01 2018-08-09 株式会社 東芝 水素エネルギー利用システム及びその制御方法
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