JP5931511B2 - ハニカム構造体の製造方法 - Google Patents
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Description
本実施形態のグリーンハニカム成形体の製造方法は、封口材によるセルの封口が行なわれた後のグリーンハニカム成形体の側面に、該グリーンハニカム成形体に関する情報を、レーザーマーカー等の彫刻加工により印字する工程を含む。
本実施形態のハニカム構造体の製造方法は、上述した方法で製造された情報印字後のグリーンハニカム成形体100を焼成する工程を有する。
<原料混合物の調製>
チタン酸アルミニウムマグネシウムの原料粉末(Al2O3,TiO2,MgO)、SiO2、チタン酸アルミニウムマグネシウムとアルミナとアルミノシリケートガラスとの複合相をもつセラミックス粉末(仕込み時の組成式:41.4Al2O3−49.9TiO2−5.4MgO−3.3SiO2、式中の数値はモル比を表す。)、有機バインダ、潤滑剤、造孔剤、可塑剤、分散剤及び水(溶媒)を含む原料混合物を調製した。原料混合物中の主な成分の含有量は下記の値に調整した。
Al2O3:37.3質量部。
TiO2:37.0質量部。
MgO:1.9質量部。
SiO2:3.0質量部。
セラミックス粉末:8.8質量部。
造孔剤:馬鈴薯から得た平均粒径25μmの澱粉12.0質量部。
有機バインダ1:メチルセルロース(三星精密化学社製:MC−40H)5.5質量部。
有機バインダ2:ヒドロキシプロピルメチルセルロース(三星精密化学社製:PMB−40H)2.4質量部。
セラミックス粉末、造孔剤、有機バインダ、潤滑剤及び溶媒を混合して、封口材を調製した。セラミックス粉末としては、ハニカム構造体の製造過程で得られた屑や不良品を粉砕することにより調整した粉末を再利用した。このセラミックス粉末は、チタン酸アルミニウムマグネシウムとアルミナとアルミノシリケートガラスとの複合相をもつ粉末(仕込み時の組成式:41.4Al2O3−49.9TiO2−5.4MgO−3.3SiO2、式中の数値はモル比を表す。)であった。セラミックス粉末の平均粒径は22μmに調整した。造孔剤としては、馬鈴薯から得た平均粒径44μmの澱粉を用いた。有機バインダとしては、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(三星精密化学社製:PMB−15UFF)を用いた。潤滑剤としてはグリセリンを用いた。溶媒としては水を用いた。封口材中のセラミックス粉末、造孔剤、有機バインダ、潤滑剤及び溶媒の配合比は、下記の値に調整した。調製直後の封口材の粘度は85.2Pa・sであった。
セラミックス粉末:97.0質量部。
造孔剤:3.0質量部。
有機バインダ:0.5質量部。
潤滑剤:5.0質量部。
溶媒:42.0質量部。
封口材を用いて未封口グリーンハニカム成形体の第一端面の封口工程を実施した後、第二端面に対する封口工程を実施した。これにより、複数のセルのうち一部のセルがグリーンハニカム成形体の第一端面において封口材で塞がれ、第二端面において開き、他のセルは、第二端面において封口材で塞がれ、第一端面において開いており、封口材で塞がれたセルの端部と開いたセルの端部とが各端面において格子状に交互に配置されているグリーンハニカム成形体を得た(図1(a)及び(b)参照)。
上記封口後のグリーンハニカム成形体を乾燥させた後、その側面に、0から9までの10個の数字からなる情報を、レーザーマーカー装置(レーザーの種類:CO2レーザー)を用いて印字した。情報全体のサイズは10mm×100mmとし、その長手方向、すなわち数字の並び方向と、グリーンハニカム成形体の長手方向とを一致させた。また、情報の印字は、焼成後の印字深さが150μmとなるように行なった。なお、グリーンハニカム成形体における情報が印字された部分の外壁の厚みは、焼成後の厚みで約500μmであった。
情報を印字した後のグリーンハニカム成形体を、1530℃で5時間焼成することにより、チタン酸アルミニウムマグネシウムの焼結体からなるハニカム構造体を得た(図3(a)及び(b)参照)。
情報印字工程において、封口後のグリーンハニカム成形体の側面に、0から9までの10個の数字からなる情報を、耐熱インクを用いて、インクジェット方式により印字した。情報全体のサイズは20mm×100mmとし、その長手方向、すなわち数字の並び方向と、グリーンハニカム成形体の長手方向とを一致させた。それ以外の工程は全て実施例1と同様にして、ハニカム構造体を得た。
実施例及び比較例で得られたハニカム構造体について、印字された情報が消失しているかどうかを目視にて確認した。その結果、実施例1で得られたハニカム構造体は、情報が消えずに維持されており、目視で情報を読み取ることが可能であったが、比較例1で得られたハニカム構造体は、情報が完全に消失しており、目視で情報を読み取ることができなかった。
実施例及び比較例で得られたハニカム構造体について、封口部とセル壁との境界部分をSEMにより観察した。その結果、実施例1及び比較例1で得られたハニカム構造体は、いずれも封口部とセル壁とが剥離することなく十分に焼結しており、封口部の脱落等の欠陥の発生が無いことが確認された。また、いずれのハニカム構造体でも、封口部の組織構造は、セル壁の組織構造と一見識別が困難なほどよく似ており、両者の明瞭な境界を確認することができなかった。これは、セル壁の組成と封口部の組成とが略同一であるため、焼成により両者の多孔質のチタン酸アルミニウムマグネシウム相の組織が一体化していることを示している。この組織の一体化は、グリーンハニカム成形体の段階で封口材による貫通孔の封口を行ない、焼成工程において封口材とセル壁とを同時に焼結させたことにより生じたものと考えられる。この組織の一体化は、ハニカム構造体の化学的安定性及び耐久性に寄与する。
Claims (2)
- 複数のセルがセル壁を隔てて長手方向に並設された構造を有するグリーンハニカム成形体であって、前記複数のセルのうち一部の前記セルが、前記グリーンハニカム成形体の第一端面及び第二端面のうち前記第一端面において封口材で塞がれ、前記第二端面において開き、他の前記セルが、前記第二端面において前記封口材で塞がれ、前記第一端面において開いた構造を有する前記グリーンハニカム成形体に対し、その側面に、該グリーンハニカム成形体に関する情報を深さを有する彫刻加工により印字する工程と、
前記情報が印字された前記グリーンハニカム成形体を焼成する工程と、
前記情報に対して少なくともその正面以外の方向から光を照射しつつ、カメラにより前記情報を撮像することで前記情報を読み取る工程と、を有する、ハニカム構造体の製造方法。 - 前記情報の印字を、レーザーマーカーにより行う、請求項1記載のハニカム構造体の製造方法。
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