JP5930845B2 - 発光制御装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、発光ダイオードによる発光を制御する発光制御装置と、発光制御装置の制御方法に関する。
デジタルカメラ等の撮像装置に用いられるストロボ装置には、従来から、発光源としてキセノン管が一般的に用いられている。キセノン管を用いたストロボ装置の場合、キセノン管やキャパシタ(コンデンサ)、充放電回路等の体積が大きく、また、キセノン管を発光させるためにトリガ電圧といわれる数kVの高電圧を発生させる必要がある。そのため、空間距離確保が難しく、結果的にストロボ装置の小型化が困難である。
そこで、近年では、高輝度の半導体発光素子である発光ダイオード(LED)、例えば、白色LEDや光の3原色であるR/G/Bの高輝度LEDをストロボ装置の光源に利用した撮像装置が多く提案されている。LEDストロボでは、面実装LEDや対体積効率の良い電気二重層キャパシタ(EDLC:Electric Double Layer Capacitor)による薄型化、小型化が可能である。また、駆動電圧もLEDの順方向電圧(約5V)で済み、空間距離確保が不要であるため、小型化が可能であり、高耐圧部品も不要となる。
LEDを用いた撮像装置に関する技術として、白色発光ダイオードを複数備え、被写体との距離に応じて白色発光ダイオードを選択的に発光させる撮影用照明装置が提案されている(特許文献1参照)。また、白色発光ダイオードを複数備え、測距手段と測光手段とで検知された情報に基づいて白色発光ダイオードを選択的に発光させる撮影用照明装置が提案されている(特許文献2参照)。更に、RGBの各色LEDを用い、ストロボ光が所望の色温度になるように各LEDの発光量を調整して照明を行うストロボ装置が提案されている(特許文献3参照)。
特開2001−215579号公報 特許第3584355号公報 特許第4288553号公報
ところで、撮像装置のストロボ装置は、一般的に、暗所等での手ぶれや被写体ぶれを防ぐための適切な露光量を得る補助光源として用いられる。撮像装置の操作者が手ぶれを起こさない露光時間は、個人差はあるものの、1/60秒(sec)〜1/30secよりも短い時間、つまり、16.7msec〜33.3msecよりも短い時間である。
キセノン管の発光時間はおよそ2msecであり、閃光発光によって適切な露光量を得ることができる。一方、LEDは、数msecオーダーでの瞬時発光では発光量が小さいために適切な露光量を得ることができないため、できるだけ発光時間を長くして時間積分で発光量を多くすることによりガイドナンバーを得ている。
外形(サイズ)やコストを考慮した現実的なLEDストロボでは、例えば、20msecの発光でLEDの1素子あたりに2Aの電流を流すとして4素子を使用した場合に、ガイドナンバーは35mm換算の画角で3.0程度となる。このとき、“2A×4素子”のLEDに流す電流はトータルで8Aとなるが、コンパクトデジタルカメラに搭載されているリチウムイオン電池或いはリチウムポリマー電池では、たとえ20msecの期間でも8Aピークの電流を流すことは困難である。
そのため、LEDストロボを実現するためには、一旦、EDLCに電荷を蓄え、蓄えたエネルギーよりLEDに電流を流す方式を取る。また、LEDにストロボ発光のための電流を流す際には、大容量キャパシタの等価直列抵抗や電流経路の配線抵抗により電圧降下が大きくなり、これに対して、LEDの両端電圧が順方向電圧を下回らないように制御することが必要となる。よって、LEDの発光制御回路も低インピーダンスであることを最優先し、FETのドレイン・ソース間の抵抗(Rds)でインピーダンスを構成することにより、低インピーダンス化を実現している。
しかしながら、FETのRdsでインピーダンスを構成すると、LEDの発光がばらついてしまう。すなわち、半導体デバイスであるFETは、温度上昇に伴ってRdsも上昇する。LEDは、プリ発光等の調光や連写時の連続発光等により、急激にかつ複雑に温度が変化するため、Rdcも同様に急激にかつ複雑に変化する。その結果、LEDに流れる電流が変化し、LEDの発光量がばらついてしまい、特に、プリ発光による調光時に発光がばらついてしまうと本発光時のばらつきが更に大きくなってしまい、結果的に撮影画像の品位を落としてしまうことになる。しかし、上記特許文献1〜3には、LEDを駆動する回路についての記載はあるものの、LEDに流す電流のばらつき及び発光量のばらつきについて考慮されていない。
本発明は、LEDを光源に用いる場合にLEDに流す電流のばらつき及びLEDの発光量のばらつきを抑える発光制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る発光制御装置は、発光ダイオードによる発光を制御する発光制御装置であって、前記発光ダイオードに流す電流を制御する複数の電流制御回路と、前記発光ダイオードを発光させる際に必要とされる発光量の大きさと発光量の精度に応じて、前記複数の電流制御回路の中から1つの電流制御回路を選択し、該選択された電流制御回路を用いて前記発光ダイオードに電流を流す制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、LEDを光源に用いる場合にLEDに流す電流のばらつき及びLEDの発光量のばらつきを抑えることができ、これにより発光品位を保つことが可能になる。
本発明の実施形態に係る発光制御装置を備えるデジタルカメラの概略構成を示すブロック図である。 LEDストロボ制御ユニットが備える第1の電流制御回路の回路構成を示すブロック図である。 LEDストロボ制御ユニットが備える第2の電流制御回路の回路構成を示すブロック図である。 発光制御装置の制御フローを示すフローチャートである。 LEDストロボ制御ユニットにおける定電流制御を模式的に示す図である。 LEDストロボのLEDに流れる電流とガイドナンバーとの関係を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。ここでは、発光撮影時に用いる光源としての発光ダイオード(LED)と、LEDの発光制御を行う発光制御装置を備えるデジタルカメラ(撮像装置)について説明することとする。但し、本実施形態に係る発光制御装置は、デジタルカメラ以外の電子機器にも適用することが可能である。
<デジタルカメラの概略構成>
図1は、本発明の実施形態に係る発光制御装置を備えるデジタルカメラの概略構成を示すブロック図である。デジタルカメラは、電池100と、メインキャパシタ102と、発光ダイオード104(以下「LED104」と記す)と、LEDストロボ制御ユニット120とを備える。LEDストロボ制御ユニット120は、昇圧部106と、電流制御部108とを有する。電流制御部108は、本実施形態では、複数の電流制御回路として、第1の電流制御回路110と第2の電流制御回路112とを有する。
デジタルカメラを構成する各部に必要な電源を供給する電池100は、デジタルカメラ本体に対して着脱可能となっている。メインキャパシタ102は、LED104を撮影補助発光(ストロボ発光)させるための十分な電気を蓄える大容量キャパシタである。LED104は、発光撮影時に用いる光源であり、例えば、一般的な白色発光ダイオードである。なお、LED104を光源とするストロボ装置は、デジタルカメラ本体に内蔵されていてもよいし、本体に対して着脱自在なもの(外部ストロボ装置)であってもよい。
LEDストロボ制御ユニット120は、LED104の発光を制御する。昇圧部106は、電池100からメインキャパシタ102を充電するための回路である。電流制御部108は、LED104を流れる電流(発光電流)を制御する回路である。
第1の電流制御回路110は、後に図2を参照して詳細に説明するように、MOS−FET等からなる切替制御スイッチ206を内蔵した回路であり、LED104を流れる電流は、切替制御スイッチ206を流れるよう制御される。その際、切替制御スイッチ206のドレイン・ソース間の抵抗(Rds)により生じる電圧を読み取ることで、LED104に流れる電流が制御される。また、切替制御スイッチ206は、Rdsを低くすることができるために大電流を流すことが可能である。即ち、第1の電流制御回路110は、大電流を流す電流制御に有利な回路である。
第2の電流制御回路112は、後に図3を参照して詳細に説明するように、高精密の直流抵抗(負荷回路304)を備えており、直流抵抗により生じる電圧を読み取ることにより、LED104に流れる電流を制御する。高精密の直流抵抗を使用すれば、高精度に電流を制御することも可能であるが、流す電流が大きくなると外形寸法も大きくなるため、大電流化には一般的には不向きと言うことができるが、電流の高精度化には有利である。即ち、第2の電流制御回路112は、電流を高精度に流す電流制御に有利な回路である。
LEDストロボ制御ユニット120は、Logic部114とインタフェース(I/F)部116を更に有する。Logic部114は、後述するCPU140からの指令信号にしたがって、昇圧部106と電流制御部108を制御する。I/F部116は、Logic部114とCPU140との通信を可能にする。
デジタルカメラは、電源部130と、CPU140と、撮像部150と、操作部160と、ROM(不揮発性メモリ)170とを更に有する。電源部130は、デジタルカメラの各ブロックに電圧(電力)を供給する。CPU140は、デジタルカメラの各ブロックを制御し、LED104の発光時間及び発光電流を演算し、LEDストロボ制御ユニット120へ充電信号や発光信号を出力する。撮像部150は、デジタルカメラが外部から取り込んだ入射光を電気信号に変換し、画像データを生成する処理を行う。操作部160は、デジタルカメラの起動、撮影指示、撮像パラメータの設定変更等の操作を行うための各種のスイッチ及び表示装置等で構成される。ROM170には、デジタルカメラの動作を制御するためにCPU140が実行する各種のプログラム等が格納されている。
上記構成において、本実施形態に係る発光制御装置の主要な構成要素は、電流制御部108とCPU140である。
<第1の電流制御回路110の構成>
図2は、第1の電流制御回路110の回路構成を示すブロック図である。第1の電流制御回路110は、比較器202と、負荷回路204と、切替制御スイッチ206と、積分回路212と、GNo換算回路214と、リファレンス生成回路216と、負荷制御回路218と、駆動回路220とを有する。
比較器202は、LED104と負荷回路204に電流を流した際に生じる電圧と、リファレンス生成回路216により生成される閾値電圧とを比較する。負荷回路204は、MOS−FETで構成され、LED104に流す電流を検出するために電流を電圧に変換する。負荷制御回路218は、負荷回路204を制御する。切替制御スイッチ206は、MOS−FET等で構成されている。
積分回路212は、負荷回路204の電圧を入力信号として、切替制御スイッチ206がONしている期間で積分を行う。GNo換算回路214は、積分回路212で算出された値をGNo(ガイドナンバー)に変換する。リファレンス生成回路216は、比較器202に入力される閾値電圧を設定する。駆動回路220は、比較器202からの出力信号に従って、切替制御スイッチ206を駆動する駆動信号を生成する。
<第2の電流制御回路112の構成>
図3は、第2の電流制御回路112の回路構成を示すブロック図である。第2の電流制御回路112は、比較器302と、負荷回路304と、切替制御回路306と、積分回路312と、GNo換算回路314と、リファレンス生成回路316と、駆動回路320とを有する。
比較器302は、LED104、切替制御回路306及び負荷回路304に電流を流した際に生じる電圧と、リファレンス生成回路316により生成される閾値電圧とを比較する。負荷回路304は、LED104に電流を流す電流を検出するために、電流を電圧に変換するものであり、高精密な固定単体抵抗(直流抵抗)で構成される。なお、負荷回路304は、切替制御回路306を構成するMOS−FETのRdsの10倍以上の直流抵抗値を持つこととし、負荷回路304と切替制御回路306の直流抵抗値は、負荷回路304の直流抵抗値が支配的であるとする。
切替制御回路306は、第2の電流制御回路112が選択された際に駆動されるスイッチであり、MOS−FET等で構成されている。積分回路312は、負荷回路304の電圧を入力信号として、切替制御回路306がONしている期間で積分を行う。GNo換算回路314は、積分回路312で算出された値をGNoに変換する。リファレンス生成回路316は、比較器302に入力される閾値電圧を設定する。駆動回路320は、比較器302からの出力信号に従って、切替制御回路306を駆動するための駆動信号を生成する。
<LEDストロボ制御ユニット120の制御フロー>
図4は、本実施形態に係る発光制御装置の制御フローを示すフローチャートである。操作部160への操作を介して撮影指示が行われると、メインキャパシタ102の充電が完了した後に、デジタルカメラの発光撮影処理(以下、「ストロボ撮影処理」とも記す)が開始される。先ず、電流制御部108は、CPU140からの制御信号に従い、第2の電流制御回路112を選択する(ステップS101)。続いて、電流制御部108は、CPU140からの発光信号に従い、予め設定されているプリ発光時間とプリ発光電流で、LED104のプリ発光を行う(ステップS102)。
なお、メインキャパシタ102は、ストロボ撮影処理前に、昇圧部106により電池100からの給電により所定の電圧に充電されており、LED104を発光させるための電流はメインキャパシタ102から供給される。LED104のプリ発光を行う際には、LEDストロボ制御ユニット120のLogic部114は、昇圧部106の動作を停止させる。
次に、CPU140は、LED104がプリ発光で発した光による被写体からの反射光成分等に基づいて、ストロボ発光により撮影画像を取得する本撮影(本露光)の際に必要な本発光量を算出する(ステップS103)。そして、CPU140は、LED104の本発光時間を算出する(ステップS104)。このとき、デジタルカメラの設定がシャッタースピード優先(Tv優先)や絞り優先(Av優先)で短い露光時間に設定されていなければ、本発光時間が長くなるように設定される。例えば、ストロボ撮影において手ぶれのない画像を得るためには、露光時間は一般的に1/60sec〜1/30sec(16.7msec〜33.3msec)に設定されることが多い。そこで、本実施形態では、本発光時間の最大値を20msecとする。
次に、ステップS103で算出した本露光に必要な本発光量とステップS104で算出した本発光時間とから、CPU140は、本発光に必要なLED104の本発光電流値を算出する(ステップS105)。その後、CPU140は、ステップS103で決定された本発光量に基づいて、電流制御部108の第1の電流制御回路110又は第2の電流制御回路112のいずれを用いるかを選択する(ステップS106)。CPU140からの発光信号に従って、ステップS106で選択された電流制御回路を通して、ステップS104,S105で算出した本発光時間と本発光電流にてLED104の本発光を行う(ステップS107)。これにより、ストロボ撮影処理は終了する。
<本発光量の演算方法>
一般的なプリ発光と本発光の2回発光方式による本発光量の演算方法について、以下に説明する。CPU140は、被写体からの反射光を受光して生成した画像信号を処理して得られたデータから測光値を算出する。外光(定常光)輝度値と適正輝度値との差は、下記[式1]から求めることができる。
ΔEv=Log((YFL−YDL)/(Yref−YDL))・・・ [式1]
但し、
ΔEv:外光輝度値と適正輝度値の差をプリ発光の輝度値と比較した値
YDL:CPU140が演算し、測光した外光輝度値
YFL:CPU140が演算し、測光したプリ発光時の輝度値
Yref:基準となる適正輝度値
このとき、YFLでは、LED104がプリ発光で発した光と外光とが重なっている。適正輝度値に対する純粋なストロボ光のみの光量を求めるため、LED104がプリ発光した際に測光した輝度値から外光のみで測光した輝度値を差し引く。なお、YFLの測光では、外光の影響を減らすため電子シャッタを速く切り、同じシャッタ速度で露光したYDLを差し引く。これにより、CPU140は、LED104がプリ発光で発した光のみの正確な輝度値を得ることができる。
絞り制御やシャッタ制御、撮像時のゲインを考慮すれば、外光輝度値と適正輝度値の差は、下記[式2]から求めることができる。
ΔEv=Log(((YFL−YDL)×AvDG)/(Yref×Ka×Kb−YDL×AvTvDG)) ・・・ [式2]
但し、
AvDG=2(ΔAv+ΔDG)
AvTvDG=2(ΔAv+ΔTv+ΔDG)
ΔAv=EFPreAv−EFHAv
ΔTv=EFPreTv−EFHTv
ΔDG=−(EFPreDG−EFHDG)
Ka:露出補正係数
Kb:感度補正係数
EFPreAv:プリ発光測光用のAv値
EFHAv:本発光測光用のAv値
EFPreTv:プリ発光測光用のTv値
EFHTv:本発光測光用のTv値
EFPreDG:プリ発光用のDeltaGain
EFHDG:本発光用のDeltaGain
こうして得られたΔEvは、外光輝度値と適正輝度値の差におけるプリ発光時の輝度値を“2”を底とする対数で表したものであり、必要な光量よりもプリ発光量が小さければ負の数値となる。LED104を光源とする発光量は、LED104の電流時間積分値(つまり、発光電流と発光時間の積)に比例するため、ストロボ発光により撮影画像を取得するための本露光に必要な本発光量(ILED_H×T)は、下記[式3]から求めることができる。
LED_H×T=−ΔEv×ILED_P×T ・・・ [式3]
但し、
LED_H:本発光電流値
:本発光時間
LED_P:プリ発光電流値
:プリ発光時間
これより、ステップS104で本発光時間(T)が決定すれば、本発光に必要な発光量を本発光電流値(ILED_H)として演算することができる。
本実施形態では、第1の電流制御回路110と第2の電流制御回路112のいずれが選択された場合でも、LED104に流れる電流は定電流制御されるものとする。図5は、LEDストロボ制御ユニット120における定電流制御を模式的に示す図である。
第1の電流制御回路110を例に説明すると、比較器202は、負荷回路204の電圧値とリファレンス生成回路216で設定された閾値電圧とを比較する。負荷回路204の電圧が閾値電圧を上回ると比較器202はOFFとなり、駆動回路220に“0(ゼロ)”が入力される。すると、駆動回路220は切替制御スイッチ206をOFFし、LED104には電流が流れなくなる。
こうしてLED104に電流が流れなくなり、負荷回路204により発生する電圧がリファレンス生成回路216で設定された閾値電圧を下回ると、比較器202はONとなり、駆動回路220に“1”が入力される。これにより、駆動回路220は切替制御スイッチ206をONし、LED104に電流が流れるようになる。このように、駆動回路220の制御信号は、図5(a)に示すようにON/OFFを繰り返し、LED104に流れる電流(ILED)は、図5(b)に示すように一定に保たれる。
次に、LED104を光源とするストロボ装置のガイドナンバー(GNo)について説明する。理想状態にあるLED104では、LED104に流す電流とLED104から発せられる光束(単位:lm(ルーメン))には、下記[式4]に示すように比例関係が成立する。
Lm=α×ILED ・・・ [式4]
但し、
Lm:光束(単位:lm)
α:任意の定数
LED:電流(単位:A)
また、単位立体角あたりの光束を光度と呼び、下記[式5]が成立する。
Cd=Lm/ω ・・・ [式5]
但し、
Cd:光度(単位:lm/sr (sr:ステラジアン))
ω:立体角(単位:sr)
[式4]及び[式5]より、下記[式6]が導かれる。
Cd=α×ILED/ω ・・・ [式6]
一方、ガイドナンバーについては、下記[式7]の関係が知られている(例えば、ISO1230−1973(E)参照)。
GNo=0.3×(4πC×ΣCd×Sx)1/2 ・・・ [式7]
但し、
GNo:ガイドナンバー
C:定数(0.0045)
ΣCd:光度の時間積分
Sx:ISO感度
[式5]及び[式7]より下記[式8]が得られる。
GNo=0.3×(4πC×ΣLm/(ω×Sx))1/2 ・・・ [式8]
また、[式6]及び[式7]より下記[式9]が得られる。
GNo=0.3×(4πC×ΣILED×α/(ω×Sx))1/2 ・・・[式9]
[式8]からわかるように、LED104を光源とするストロボ装置のガイドナンバーは、LED104に流れる電流の時間積分の平方根に比例する。ここで、LED104に流れる電流とガイドナンバーとの関係を図6に示す。図6(a)に示すように、t秒間、LED104に一定の電流(ILED)が流れると、図6(b)に示すように、電流時間積分値(ΣILED)は比例して増加する。しかし、実際には、LED104に流す電流を増やしていくとLED104の発光効率が低下する。こうして、図6(c)に示すように、LED104に電流を流したときのガイドナンバーは、時間電流積分値の平方根に比例する関係で、時間の経過に従って変化する。
本実施形態では、ステップS106において、“ILED_H×T>E1”のときに第1の電流制御回路110が選択され、“ILED_H×T≦E1”のとき、第2の電流制御回路112が選択される。ここで、“E1”は任意の閾値であり、第1の電流制御回路110か第2の電流制御回路112かを選択するための本発光量の値である。
つまり、ステップS103で決定された本発光量ILED_H×Tと閾値E1とを比較し、本発光量ILED_H×Tの方が大きく、大きい発光量を必要とする場合には、インピーダンスが低く、大光量の発光に有利な第1の電流制御回路110が選択される。一方、本発光量ILED_H×Tの方が小さく、大きい発光量を必要としない場合には、高精度に発光量を制御することができる第2の電流制御回路112が選択される。
以上の説明の通り、本実施形態によれば、LED104の発光量の大きさを優先した第1の電流制御回路110と、発光量の精度を優先した第2の電流制御回路112とから、必要とされる発光量に応じて適切な電流制御回路が選択される。これにより、LED104の発光品位を保った撮影を行うことが可能になる。
<その他の実施形態>
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。例えば、上記実施形態では、電流制御部108は、第1の電流制御回路110と第2の電流制御回路112とを備えるとした。しかし、これに限定されず、LED104の発光量の大きさを優先する電流制御回路と発光量の精度を優先する電流制御回路とを少なくとも1つずつ備えていればよく、より多くの複数の電流制御回路を備えた構成としてもよい。
102 メインキャパシタ
104 LED
108 電流制御部
110 第一の電流制御部
112 第二の電流制御部
120 LEDストロボ制御ユニット
140 CPU
202,302 比較器
204,304 負荷回路
206,306 切替制御スイッチ
212,312 積分回路
214,314 GNo換算回路
216,316 リファレンス生成回路
218 負荷制御回路
220,320 駆動回路

Claims (6)

  1. 発光ダイオードによる発光を制御する発光制御装置であって、
    前記発光ダイオードに流す電流を制御する複数の電流制御回路と、
    前記発光ダイオードを発光させる際に必要とされる発光量の大きさと発光量の精度に応じて、前記複数の電流制御回路の中から1つの電流制御回路を選択し、該選択された電流制御回路を用いて前記発光ダイオードに電流を流す制御手段と、を有することを特徴とする発光制御装置。
  2. 前記複数の電流制御回路は、
    前記発光ダイオードの発光量の大きさを優先するために前記発光ダイオードに流す電流の大きさを優先させる第1の電流制御回路と、
    前記発光ダイオードの発光量の精度を優先するために前記発光ダイオードに流す電流の精度を優先させる第2の電流制御回路と、を有し、
    前記制御手段は、前記発光ダイオードの発光量に対する閾値を設定し、前記発光ダイオードを発光させる際に必要な発光量が前記閾値よりも大きい場合には、前記第1の電流制御回路を選択し、前記発光ダイオードを発光させる際に必要な発光量が前記閾値よりも大きくない場合には、前記第2の電流制御回路を選択することを特徴とする請求項1記載の発光制御装置。
  3. 前記第1の電流制御回路は、前記発光ダイオードに流す電流が流れるMOS−FETを有し、
    前記第2の電流制御回路は、前記発光ダイオードに流す電流が流れる固定単体抵抗を有し、
    前記MOS−FETの直流抵抗値は前記固定単体抵抗の直流抵抗値よりも小さいことを特徴とする請求項2記載の発光制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記発光ダイオードによる本発光を行うために必要な発光量を検出するためのプリ発光を行う際には前記第2の電流制御回路を選択し、前記発光ダイオードによる本発光を行う際には前記第1の電流制御回路を選択することを特徴とする請求項2又は3のいずれか1項に記載の発光制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記発光ダイオードに流れる電流と前記発光ダイオードに流れる時間の積分により前記発光ダイオードを発光させるために必要な発光量を決定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発光制御装置。
  6. 発光ダイオードによる発光を制御する発光制御装置の制御方法であって、
    前記発光制御装置の制御手段が、前記発光ダイオードを発光させる際に必要とされる発光量の大きさと発光量の精度に応じて、前記発光ダイオードに流す電流を制御する複数の電流制御回路の中から1つの電流制御回路を選択し、該選択された電流制御回路を用いて前記発光ダイオードに電流を流すステップを有することを特徴とする発光制御装置の制御方法。
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