JP5928434B2 - 薄肉部の冷間鍛造方法と防爆弁 - Google Patents

薄肉部の冷間鍛造方法と防爆弁 Download PDF

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Description

本発明は、金属原板の一部を上下金型間で加工硬化するまで圧縮して薄肉部とする薄肉部の冷間鍛造方法と防爆弁に関し、更に詳しくは、金属原板の一部に金属原板の厚さより充分に薄い設定厚さの薄肉部を形成する薄肉部の冷間鍛造方法と防爆弁に関する。
リチウムイオン電池などの二次電池は、内部に電解質を収容した電池ケースの開口周縁に金属板からなる蓋体を溶接し、電池ケースの開口を覆っている。近年、このような二次電池は、ハイブリッド車などに搭載する用途で用いられることから軽量化が望まれ、従来ステンレスで形成していた蓋体をアルミ合金からなる金属板で形成している。しかしながら、アルミ合金はステンレスに比べて縦弾性係数が小さく、蓋体が内圧によって外方へ撓みやすいので、一定以上の厚みとしてその剛性を確保しなければならず、更に、電池ケース内を完全密封して液漏れを防ぎ、電池ケースとの間を強固に溶接で固着するために、蓋体にその厚さ方向に沿ったできる限り長い電池ケースとの溶接しろを設ける必要があり、これらの理由からアルミ合金からなる蓋体の厚さは、1mm前後となっている。
一方、二次電池は、熱や衝撃で電池内の内圧が異常上昇して爆発する危険があるので、蓋体の一部に予め所定の内圧で破断する防爆弁が形成されている。防爆弁は、周囲の蓋体を形成する金属板より薄い厚みの薄肉部で縁取られ、薄肉部の厚さは、電池ケース内の内圧が設定内圧まで上昇した際に破断するようにその厚さが設定され、例えば、0.7乃至1MPaの内圧で薄肉部を破断させる場合には、その厚さは30μmに設定される。
従来、所定の厚さの金属原板の一部に設定した厚さの薄肉部を形成する加工方法として、図11に示すように、上下金型101、102間を所定のクリアランスδでオーバーラップさせ、オーバーラップさせた肩の部分101a、102aを押し出し成形用に湾曲面Rとした上下金型101、102で金属原板110を押圧加工し、押圧加工部分の金属材料を両側へ押し出しながら薄肉部111を形成する加工方法(第1の加工方法)が知られている(特許文献1)。
また、金属原板の一部に設定した厚さの薄肉部を形成する他の加工方法として、図12に示すように、金属原板120を下金型126の平坦な部位の上に配置し、上方からV字状に加工した上金型125の尖鋭刃を金属原板120へ押し込み、断面V字状に形成する凹溝の最下端に設定厚さの薄肉部121、122を形成する加工方法(第2の加工方法)も知られている(特許文献2)。
第2の加工方法は、アルミ合金板からなる電池ケース用蓋の防爆弁に設定厚さの薄肉部を形成する加工方法であり、厚さ1乃至3mmのアルミ合金からなる蓋体130の一部を延ばし成形した厚さ0.3mmの一次薄板部120を形成し、V字状突起を有するパンチ125とダイ126で挟み、一次薄板部120に50μm程度の設定厚さの薄肉部121、122を形成している(図13参照)。V字状突起を押し込むことによる一次薄板部120の余剰部分は、その両側の逃がし部123、124へ押し出される。
特開平9−108756号公報 特開2012−109222号公報
しかしながら、上述のいずれの第1、第2の加工方法も、薄肉部とする部位の両側の余剰部分をその両側の金属板部内へ押し込んで薄肉部を加工するので、加工前の金属原板の厚みが厚くなればなるほど余剰部分の体積が増加し、余剰部分を薄肉部の両側へ押し込むことによる変形抵抗が増大し、すぐに加工金型が破損する恐れのある限界加工荷重に達する。
従って、上述のいずれかの加工方法であっても、設定厚さt2の厚さの薄肉部を形成する場合には、設定厚さt2の少なくとも10倍未満の厚さt1の金属原板から加工しなければならない。例えば、第1の加工方法では、設定厚さt2が35乃至65μmの薄肉部を形成する金属板の厚さt1は、0.15乃至0.25mmであり、0.35mm以上の厚さの金属板から加工することができず、第2従来加工方法では、設定厚さt2が約50μmの薄肉部を形成する金属板の厚さt1は、0.3mmであり、0.5mm以上の厚さの金属板から加工することができない。
蓋体に防爆弁を形成するために蓋体の一部に薄肉部121、122を加工する第2の加工方法では、所定の電池ケース内の内圧で薄肉部121、122を破断させる為に薄肉部121、122の設定厚さt2が約50μmと定められているのに対して、蓋体130の厚さは、上述したように、蓋体としての強度と、厚さ方向に沿って一定長さの電池ケースへの溶接しろを設ける必要があることから少なくとも1mm以上とする必要がある。このため、蓋体130から直接薄肉部121、122を加工できず、蓋体130の一部をパンチとダイで挟んで延ばし成形を行って、蓋体から厚さ0.3mmの一次薄板部120を形成し、延ばし成形による余剰部分を矯正加工した後、厚さ0.3mmの一次薄板部120から50μm程度の設定厚さの薄肉部121、122を形成している。
更に、一次薄板部120や薄肉部121、122を形成する際に生じる余剰部分を、蓋体130や一次薄板部120の一部に吸収させる必要があるので、パンチ125の加工面に逃がし部123、124を収容する凹部を形成したり、蓋体に複数の折り重ね部131を形成する折り返し工程を要するなど、薄肉部を加工する以外に複数の複雑な加工工程が必要となり、加工コストが上昇するとともに、蓋体の表面に折り重ね部の凹凸が形成されるので、外観を損なうとともに、指などを傷つける恐れがある。
そこで、一般には、蓋体とは別の金属板から防爆弁の薄肉部を形成し、防爆弁を形成した金属板を蓋体に溶接して固着しているが、電池ケース内からの液漏れを防ぎ、所定の内圧で破断しないように強固に防爆弁を形成した金属板と蓋体を接合する複雑な溶接工程を別に要し、同様に加工コストが上昇していた。
また、上述のいずれの第1、第2の加工方法であっても、高精度に設定厚さt2の薄肉部を形成することができない。例えば、第1の加工方法では、湾曲面Rとした上下金型101、102の肩の部分101a、102aの間に薄肉部を形成するので、高精度に湾曲面Rを形成したとしても、上下金型101、102間のクリアランスδにわずかな誤差が生じても、薄肉部111の厚さの誤差として表れる。また、肩の部分101a、102aの湾曲面Rで金属原板110の余剰部分を円滑に両側へ押し出すために、プレス成形前に金属原板110の表裏面にオイルを塗布するが、オイルは金属原板110と一体に両側に押し出されるものではないので、薄肉部111と肩の部分101a、102aの間に残されるオイルの量にムラがあり、薄肉部111の厚さの誤差となって表れる。
また、第2の加工方法では、薄肉部121、122を加工する際にその両側に膨出する余剰部分を逃がし部123、124に押し出しているが、逃がし部123、124と薄肉部121、122の間に残される余剰部分がパンチ125とダイ126の隙間に残り、正確にパンチ125の押し下げストロークを制御できないことから、高精度に設定厚さの薄肉部121、122を加工できない。
特に、軽量化するためにアルミ合金とした電池ケースの蓋体に、設定内圧で薄肉部が破断する防爆弁を形成する場合には、薄肉部の設定厚さt2を50μm程度とする必要があるが、薄肉部の厚さによって破断する内圧は大きく変化するので、数μmの公差が要求され、第1、第2の加工方法では、安定してこの公差内の厚さの薄肉部を製造することが極めて困難であり、製造歩留まりが悪いものとなっていた。
更に、第2の加工方法で防爆弁の薄肉部121、122を加工する場合には、薄肉部121、122の両側に余剰部分で形成される波形部分や折り返し部分が形成されるので、電池ケース内の内圧が上昇するとこれらの部分が湾曲して薄肉部121、122が内圧方向(鉛直方向)に対して傾斜し、公差内の設定厚さで薄肉部を形成しても、設定内圧で破断しない恐れがある。
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、充分に厚い金属原板から直接設定厚さの薄肉部を形成する薄肉部の冷間鍛造方法を提供することを目的とする。
金属原板から高精度に設定厚さの薄肉部を形成する薄肉部の冷間鍛造方法を提供することを目的とする。
電池ケースを覆う一定の厚さが要求される蓋体から、高精度に薄肉部を形成する薄肉部の冷間鍛造方法と防爆弁を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、請求項1に記載の薄肉部の冷間鍛造方法は、厚さt1の金属原板を上下金型でプレス加工し、金属原板の一部に厚さt1の1/10未満の設定厚さt2の薄肉部を形成する薄肉部の冷間鍛造方法であって、
金属原板を剪断加工する上下金型の各刃側面を水平方向に沿って所定のクリアランスδでオーバーラップさせ、上下金型の間に厚さt1の金属原板をセットした後、上下金型間に加工荷重Pを加え、各刃側面で金属原板に加工方向に沿って設定厚さt2を残した剪断面を形成すると共に、上下金型のオーバーラップする部位で金属原板を加工硬化するまで圧縮し、剪断面の間に水平方向幅δ、設定厚さt2の薄肉部を形成することを特徴とする。
所定のクリアランスδでオーバーラップさせた上下金型の刃側面で厚さt1の金属原板を剪断し、設定厚さt2を残した剪断面を形成する。上下金型がオーバーラップする部位の両側の金属原板は、薄肉部を形成する両側に押し出す余剰部分とならないので、厚さt1の金属原板からその1/10未満の設定厚さt2の薄肉部に圧縮する際の変形抵抗が大幅に増加することがなく、上下金型が破損しない限界加工荷重Pmax以下の加工荷重Pで圧縮加工率の高い薄肉部が形成される。
請求項2に記載の薄肉部の冷間鍛造方法は、厚さt1の金属原板から設定厚さt2まで加工した際の加工荷重Pによって薄肉部が破断しない最小クリアランスδminを求め、クリアランスδを、最小クリアランスδminと、上下金型間に加える限界加工荷重Pmax以下の加工荷重Pによって、厚さt1の金属原板から設定厚さt2の薄肉部まで加工可能な最大クリアランスδmaxとの間の長さのクリアランスδmsに設定することを特徴とする。
上下金型は、最大クリアランスδmaxより短いクリアランスδmsでオーバーラップするので、限界加工荷重Pmax以下の加工荷重Pで厚さt1の金属原板を設定厚さt2まで圧縮でき、また、クリアランスδmsは、設定厚さt2まで加工した際の加工荷重Pによって薄肉部が破断しない最小クリアランスδminより長いので、薄肉部を破断させずに設定厚さt2まで加工できる。
請求項3に記載の薄肉部の冷間鍛造方法は、上下金型間に加える限界加工荷重Pmax以下の試験加工荷重Ptで、厚さt1の金属原板から設定厚さt2まで加工が可能であった場合に、最小クリアランスδminを、試験加工荷重Ptにより厚さt2の薄肉部の鉛直面に発生する剪断応力をτt、金属原板の剪断強さτmaxとして、
δmin=t2・(τt /τmax −1) 1/2 ・・・(1)式
から求めることを特徴とする。
設定厚さt2と金属原板の剪断強さτmaxは既知の値であり、τtは、実測して得られる試験加工荷重Ptと、試験加工荷重Ptの加工方向に沿った厚さt2の薄肉部の鉛直面の縦断面積SvとからPt/Svで得られるので、
δmin=t2・(τt /τmax −1) 1/2 ・・・(1)式
から、試験加工荷重Ptで薄肉部を破断させずに確実に設定厚さt2まで加工可能な最小クリアランスδminが得られる。
請求項4に記載の薄肉部の冷間鍛造方法は、試験加工荷重Ptで、厚さt1の金属原板から設定厚さt2まで加工した際のクリアランスδを最大クリアランスδmaxとすることを特徴とする。
上下金型のオーバーラップするクリアランスδが短いほど、厚さt1の金属原板から設定厚さt2の薄肉部を形成する余剰部分の体積が減少し、軽加工加重Pで設定厚さt2の薄肉部が形成される。一方、クリアランスδが験加工荷重Ptから(1)式を用いて算定される最小クリアランスδmin以上の長さであれば、加工荷重Pで金型が破損する恐れはないので、クリアランスδを最大クリアランスδmaxから最小クリアランスδminへ近づけて、試験加工荷重Ptより軽加工荷重で設定厚さt2の薄肉部を形成できる。
請求項5に記載の薄肉部の冷間鍛造方法は、内部に電解質を密封して収容する電池ケースの開口を覆う蓋体を厚さt1の金属原板から形成するとともに、蓋体の一部に形成される防爆弁の少なくとも輪郭の一部を薄肉部で形成し、薄肉部の設定厚さt2を、電池ケース内の内圧が所定の異常値まで上昇した際に薄肉部が破断する厚さに設定することを特徴とする。
所定の異常値で破断するように設定厚さt2に設定された防爆弁の薄肉部を、その10倍以上の厚さt1の電池ケースの蓋体から一度の冷間鍛造工程で形成できる。蓋体を充分に厚い厚さt1とするので、電池ケースの内圧によって蓋体が湾曲することがなく、蓋体に充分な長さの電池ケースとの溶接しろを形成して、電池ケースと強固に固着し、電池ケース内を密封できる。
また、防爆弁の薄肉部を設定厚さt2に高精度に形成できるので、設定内圧で確実に破断する防爆弁を歩留まり良く製造できる。
請求項6に記載の薄肉部の冷間鍛造方法は、薄肉部が、蓋体の短手方向幅を直径とする仮想円形領域内の閉ループに沿って前記クリアランスδの幅で形成され、閉ループの長さが、仮想円形領域の円周より長いことを特徴とする。
防爆弁は蓋体の限られた仮想円形領域内に形成され、同一の加工荷重Pであれば、仮想仮想円形領域内で真円の輪郭に沿って形成する薄肉部に比べて閉ループに沿って形成される薄肉部に発生する最大の剪断応力τθは小さい。従って、同一の加工荷重Pであれば、クリアランスδをより短くしても、加工荷重Pによって薄肉部が破断しない。
請求項7に記載の薄肉部の冷間鍛造方法は、金属原板がアルミ合金からなることを特徴とする。
蓋体がアルミ合金で形成されるので、二次電池を軽量化できる。
蓋体を比較的縦弾性係数Eの低いアルミ合金で形成しても、その厚さt1を充分に厚くできるので、内圧によって外方に撓みにくい。
請求項8に記載の薄肉部の冷間鍛造方法は、薄肉部から電池ケースの外方に突出して形成される防爆弁の外側面が、防爆弁の周囲に形成されるリング凹部を介してリング凹部の周囲の蓋体の外側面と同一面若しくはその内方に露出することを特徴とする。
防爆弁は、薄肉部から電池ケースの外方に突出して形成されるので、電池ケースの内圧を受けて破断しやすい方向に配設される。
防爆弁の外周面は、蓋体の外周面から外方に突出しないので、指や異物が触れにくい。
請求項9に記載の防爆弁の製造方法は、内部に電解質を密封して収容する電池ケースの開口を覆う厚さt1の金属原板から形成される蓋体に、厚さt1より充分に薄く、電池ケース内の内圧が所定の異常値まで上昇した際に破断する設定厚さt2に設定された薄肉部を介して防爆弁を一体に形成する防爆弁の製造方法であって、薄肉部が、各刃側面が水平方向に沿って所定のクリアランスδでオーバーラップして蓋体を挟持する上下金型間に鉛直方向の加工荷重Pを加え、各刃側面により設定厚さt2を残して蓋体を剪断加工して形成される剪断面の間に、上下金型のオーバーラップする部位により蓋体を設定厚さt2の厚さに冷間鍛造して形成し、前記薄肉部で一体に連結される一方を蓋体、他方を防爆弁とすることを特徴とする。
蓋体を挟持する上下金型間に鉛直方向の加工荷重Pを加えると、所定のクリアランスδでオーバーラップさせた上下金型の刃側面が厚さt1の蓋体を剪断し、設定厚さt2を残した剪断面を形成し、その間に、上下金型がオーバーラップする部位で圧縮して冷間鍛造される設定厚さt2の薄肉部が形成される。オーバーラップする両側の蓋体の部分は、薄肉部の両側に押し出す余剰部分とならないので、厚さt1の蓋体から設定厚さt2の薄肉部に圧縮する際の変形抵抗が大幅に増加することがなく、上下金型が破損しない限界加工荷重Pmax以下の加工荷重Pで圧縮加工率の高い薄肉部が形成され、薄肉部を介して一方に蓋体が、他方に防爆弁が一体に連結される。
請求項10に記載のの防爆弁の製造方法は、薄肉部が、蓋体の短手方向幅を直径とする仮想円形領域内の閉ループに沿ってクリアランスδの幅で形成され、閉ループの長さは、仮想円形領域の円周より長いことを特徴とする。
防爆弁は蓋体の限られた仮想円形領域内に形成され、同一の加工荷重Pであれば、仮想仮想円形領域内で円形の輪郭に沿って形成する薄肉部に比べて閉ループに沿って形成される薄肉部に発生する最大の剪断応力τθは小さい。従って、同一の加工荷重Pであれば、クリアランスδをより短くしても、加工荷重Pによって薄肉部が破断しない。
請求項1の発明によれば、金属原板を剪断加工するプレス成型機の上下金型の構造を大幅に改造することなく、そのクリアランスを変更するだけで、金属原板の一部から圧縮加工率の高い薄肉部を形成できる。
また、上下金型の各刃側面で薄肉部とする両側を剪断しながら薄肉部を鍛造するので、金型で側方の金属原板内に押し込む余剰部分の体積が小さく、低加工荷重Pで薄肉部を形成できる。
また、冷間鍛造する薄肉部の厚さは、上下金型の鉛直方向のストロークのみで管理できるので、高精度に設定厚さt2の薄肉部を加工できる。
冷間鍛造前に金属原板の表裏面にオイルを塗布していても、上下金型で加工領域の両側に押し出されるオイルの量はほぼ定量であり、薄肉部に残存するオイルの厚さを考慮して高精度に設定厚さt2の薄肉部を加工できる。
請求項2の発明によれば、上下金型を破損させる恐れがなく、設定厚さt2まで破断させずに加工可能なクリアランスδを、加工条件に応じて最小クリアランスδminと最大クリアランスδmaxの間から任意に選択できる。
請求項3の発明によれば、薄肉部が破断しない境界値である真の破断限界クリアランスδlimが得られなくても、既知の金属原板の剪断強さτmaxと設定厚さt2と、実測可能な試験加工荷重Ptにより厚さt2の薄肉部の鉛直面に発生する剪断応力τtとから、確実に薄肉部を破断させない最小クリアランスδminが得られる。
請求項4の発明によれば、最大クリアランスδmaxで設定厚さt2まで加工した試験加工荷重Ptを用いて、加工中に薄肉部が破断しない最小クリアランスδminが得られるので、最小クリアランスδminと最大クリアランスδmaxの間にクリアランスδを設定し、試験加工荷重Ptより軽加工荷重で設定厚さt2の薄肉部を加工できる。
請求項5の発明によれば、設定厚さt2の薄肉部をその10倍以上の厚さt1の金属原板から一体に形成できるので、防爆弁の薄肉部をその10倍以上の厚さが要求される電池ケースの蓋体から一度の冷間鍛造工程で形成できる。
また、防爆弁の設定厚さt2の薄肉部を高精度に形成できるので、設定内圧で確実に破断する防爆弁を形成できる。
請求項6と請求項10の発明によれば、防爆弁が蓋体の限られた仮想円形領域内に形成するので、電極など他の部品を蓋体に配置する障害とならない。
限られた仮想円形領域内に形成する薄肉部が冷間鍛造の工程で破断しにくい。
請求項7の発明によれば、電池ケースの蓋体が内圧を受けて外方に撓まずに、軽量化できる。
請求項8の発明によれば、防爆弁を電池ケースの内圧を受けて破断しやすい方向に配設しても、指や異物が触れて怪我や破損する恐れがない。
請求項9の発明によれば、蓋体と防爆弁を一体に連結し、所定の異常値で破断するように設定厚さt2に設定された薄肉部を、その10倍を超える厚さt1の電池ケースの蓋体から一度の冷間鍛造工程で形成できる。蓋体を充分に厚い厚さt1とするので、電池ケースの内圧によって蓋体が湾曲することがなく、また、蓋体に充分な長さの電池ケースとの溶接しろを形成して、電池ケースと強固に固着し、電池ケース内を密封できる。
本願発明の一実施の形態に係る薄肉部の冷間鍛造方法1により、薄肉部11を形成した蓋体10の平面図である。 蓋体10の縦断面図である。 本発明の一実施の形態に係る防爆弁12を示す図2の要部拡大図である。 蓋体10の溶接しろ13を示す図2の要部拡大図である。 パンチ2とダイ3の間に金属原板4をセットした状態を示す薄肉部の冷間鍛造方法1の要部拡大断面図である。 金属原板4を剪断加工中の薄肉部の冷間鍛造方法1の要部拡大断面図である。 薄肉部11を冷間鍛造した薄肉部の冷間鍛造方法1の要部拡大断面図である。 薄肉部21が破断する内圧を測定する金属原板20の平面図である。 パンチ2とダイ3の間に金属原板4をセットして切断するプレス加工を示す要部拡大断面図である。 加工荷重Pによって薄肉部11に発生する剪断応力τθを示す説明図である。 従来の第1の加工方法を示す要部拡大断面図である。 従来の第2の加工方法を示す要部断面図である。 第2の加工方法で形成される薄肉部121、122を示す要部拡大断面図である。
以下、本発明の一実施の形態に係る薄肉部の冷間鍛造方法1と冷間鍛造方法1で形成される本発明の一実施の形態に係る防爆弁12を図1乃至図10を用いて説明する。本実施の形態では、電池ケース14の開口14aを覆う蓋体10の中央に形成される防爆弁12の縁に、蓋体10を構成する厚さt1の金属原板4から厚さt1に比べて充分に薄い設定厚さt2の薄肉部11を冷間鍛造するもので、金属原板4をプレス加工により切断する用途で用いられる上下金型2、3を利用して薄肉部11を冷間鍛造する。
上下金型2、3で金属原板4を所定の切断面Scに沿って切断する場合には、図9に示すように、金型の下型となるダイ3の刃側面3aと上型となるパンチ2の刃側面2aとが切断面Scに沿って配置されるように上下金型2、3を交差配置し、ダイ3に載置した金属原板4の上方からパンチ2を押し下げ、切断面Scに沿って金属原板4の剪断強さを越える剪断応力を発生させ、切断面Scで破断させる。
この金属原板4の剪断加工において、ダイ3とパンチ2の一部が上下方向でオーバーラップしていると、オーバーラップするダイ3とパンチ2の間で金属原板4の一部が圧縮された薄肉部がいわゆるバリとして切断面Scに残るので、通常はダイ3の刃側面3aとパンチ2の刃側面2aとを水平方向に微小なクリアランス(−δ)で隔ててダイ3の上方にパンチ2を配置している。
本実施の形態では、逆に金属原板4の剪断加工するダイ3とパンチ2を所定のクリアランスδでオーバーラップさせ、オーバーラップする部位で金属原板4を圧縮加工して薄肉部11を形成するものである。しかしながら、金属原板4の素材となる金属は、圧縮される弾性領域で概ね元の80%までその体積が減少した後、塑性変形領域で体積が変化しないので、オーバーラップするダイ3とパンチ2の間で薄肉部を形成することによる金属原板4の余剰部分を、圧縮加工中にその両側の金属原板4内に押し出さなければならない。このために薄肉部11に圧縮する変形抵抗が増大して、ダイ3とパンチ2の間に加える加工荷重Pが上昇し、上下の金型2、3を損傷させる恐れのあるので、一般には剪断加工するダイ3とパンチ2は薄肉部11とする圧縮加工に用いられていない。
余剰部分の体積は、ダイ3とパンチ2がオーバーラップするクリアランスδに比例するので、クリアランスδを減少させれば、余剰部分をその両側へ押し出す加工荷重も低下させることができるが、逆にクリアランスδが一定長さ以下になると薄肉部に加工する加工荷重によって薄肉部が破断する。
これを、薄肉部11に加わる加工荷重Pを図示した図10の説明図で説明すると、ダイ3に対して加工荷重Pでパンチ2を押し下げて設定厚さt2の薄肉部11まで圧縮した際に、薄肉部11には、図中の刃側面3aの右側に沿ってパンチ2から下方に向かう加工荷重Pが作用すると共に、刃側面2aの左側に沿ってダイ3から上方に向かう加工荷重Pに相当する反力Pが作用する。この逆方向に作用する加工荷重Pによって薄肉部11に発生する最大の剪断応力τθは、薄肉部11の対角線上の断面Sθに沿って発生すると考えられ、薄肉部11の厚さをt2、ダイ3とパンチ2が鉛直方向で重なるクリアランス(薄肉部11の水平方向幅)をδ、加工荷重Pによる薄肉部11の加工方向の縦断面に沿った剪断応力をτpとすれば、
τ θ =τp・t2/(t2 +δ 1/2 ・・・(2)式
で表される。
剪断応力τpは、薄肉部11の加工方向の縦断面の縦断面積Sv(ここでは、防爆弁12の縁に沿った長さlと設定厚さt2の積)として、P/Svで表され、加工荷重Pに比例するので、この剪断応力τθが金属原板の剪断強さτmaxを越える
τ θ =τp・t2/(t2 +δ 1/2 ≧τmax・・・(3)式
であるときに、薄肉部11に加わる加工荷重Pによって薄肉部11が破断する。
加工目的の薄肉部11の設定厚さt2が一定であれば、薄肉部11まで圧縮加工した際の加工荷重Pと、加工荷重Pにより発生する剪断応力τpは一定であるので、(3)式は、同一の設定厚さt2の薄肉部11を加工する場合に、上下金型2、3のクリアランスδが減少するほど薄肉部11に発生する剪断応力τθが増加し、クリアランスδが、
t2(τp /τmax −1) 1/2 =δlim・・・(4)式
を満たす破断限界クリアランスδlim以下になると剪断強さτmaxを越えて薄肉部11の部位で破断する。
以上から、金属原板を剪断加工するプレス成形金型2、3のオーバーラップさせるクリアランスδを長くしても短くしても、金属原板4から直接薄肉部11を冷間鍛造することは困難と考えられ、特に、圧縮加工率(圧縮加工前の金属原板の厚さをt1、加工目的とする薄肉部11の設定厚さt2に対して、100(t1−t2)/t1で表す比率)が90%以上となる厚さt1の金属原板4からは、余剰部分の体積が増加して加工荷重Pが増加するので、薄肉部11を圧縮加工できないと考えられていた。
しかしながら、本願の発明者は、種々の実験を繰り返し、上下金型2、3間に加える限界加工荷重Pmax以下の加工荷重Pで厚さt1の金属原板4から設定厚さt2の薄肉部11まで加工可能な最大クリアランスδmaxと、設定厚さt2の薄肉部11を加工する加工荷重Pで薄肉部11が破断しない最小クリアランスδminの間に上下金型2、3をオーバーラップさせるクリアランスδsを設定すれば、限界加工加重Pmax内の加工荷重Pで圧縮加工率が90%を越える薄肉部11を加工可能であることを見出し、本発明に至った。
以下、厚さt1の金属原板4から圧縮加工率が90%以上となる設定厚さt2の薄肉部11を冷間鍛造可能とする上下金型2、3のクリアランスδsの設定方法を説明する。
(A)始めに、図5に示すように、金型の下型となるダイ3の刃側面3aと上型となるパンチ2の刃側面2aとを鉛直方向で所定のクリアランスδsでオーバーラップさせてダイ3とパンチ2を交差配置し、その間に金属原板4を配置し、パンチ2に上下金型2、3が破損する恐れのある限界加工荷重Pmaxよりわずかに小さい予測加工荷重Paを下方のダイ3の方向に加え、厚さt1の金属原板から設定厚さt2の薄肉部11まで加工可能であるかの試験を行う。
(B)設定厚さt2の薄肉部まで加工可能であった場合には、(A)で設定したクリアランスδをわずかに延ばして、同様の試験加工を繰り返し、予測加工荷重Paで設定厚さt2の薄肉部11が加工可能な最大クリアランスδmaxを求め、その時の予測加工荷重Paを試験加工荷重Ptとする。
(C)(A)の試験加工中の予測加工荷重Paで薄肉部11を形成するまで圧縮加工部分が破断した場合には、(A)で設定したクリアランスδsをわずかに延ばして、同様の試験加工を繰り返し、設定厚さt2の薄肉部11まで加工可能となった場合には、(B)の試験加工を繰り返し、最大クリアランスδmaxと試験加工荷重Ptを得る。設定したクリアランスδsをわずかに延ばす同様の試験加工を繰り返す間に、予測加工荷重Paが上昇し、設定厚さt2の薄肉部11まで加工できない場合には、金属原板の厚さt1からは加工できないと判断し、厚さt1より薄い金属原板4からの加工を検討する。
(D)(A)の試験加工で、予測加工荷重Paが上昇し、設定厚さt2の薄肉部11まで加工できない場合には、(A)で設定したクリアランスδsをわずかに縮小して、同様の試験加工を繰り返し、設定厚さt2の薄肉部11まで加工可能となった場合には、その際の予測加工荷重Paを試験加工荷重Ptと、加工可能となった際のクリアランスδを最大クリアランスδmaxとする。クリアランスδsをわずかに縮小させて、同様の試験加工を繰り返す間に、予測加工荷重Paで薄肉部11を形成するまで圧縮加工部分が破断する場合にも、金属原板の厚さt1からは加工できないと判断し、厚さt1より薄い金属原板からの加工を検討する。
(E)次に、試験加工荷重Ptで、厚さt1の金属原板から設定厚さt2の薄肉部11まで破断させずに加工可能な最小クリアランスδminを求める。薄肉部11の設定厚さをt2、クリアランスをδ、試験加工荷重Ptによる薄肉部11の加工方向の縦断面に沿った剪断応力をτtとすれば、(3)式から薄肉部11が破断しない条件は、
τt・t2/(t2 +δ 1/2 <τmax・・・(5)式
となる。
この(5)式をクリアランスδについて変形すれば、
δ>t2・(τt /τmax −1) 1/2 ・・・(6)式
となり、(6)式から、試験加工荷重Ptで設定厚さt2の薄肉部11まで破断させずに加工可能な最小クリアランスδminは、
δmin=t2・(τt /τmax −1) 1/2 ・・・(1)式
となる。
(1)式において、試験加工荷重Ptによる薄肉部11の加工方向の縦断面に沿った剪断応力τtは、設定厚さt2の薄肉部11の鉛直面の縦断面積Svと上記実測した試験加工荷重PtとからPt/Svで得られる定数であり、設定厚さt2と金属原板4の剪断強さτmaxは、既知の値であるので、(1)式から算定する最小クリアランスδminと(B)乃至(D)から得た最大クリアランスδmaxの範囲にクリアランスδsを設定すれば、(B)乃至(D)で得た試験加工荷重Ptで厚さt1の金属原板4から設定厚さt2の薄肉部11を確実に圧縮加工できる。
この範囲でクリアランスδを最大クリアランスδmaxより小幅の最小クリアランスδminの近傍のクリアランスδmsに設定したとすると、少なくとも最大クリアランスδmaxで圧縮加工するより両側へ押し出す余剰部分の体積が減少し、最大クリアランスδmaxで薄肉部11まで加工する際の試験加工荷重Ptより低い加工荷重Pmsで設定厚さt2の薄肉部11を加工できる。そこで、本実施の形態では、上下金型2、3のクリアランスδをクリアランスδmsに設定して薄肉部11を加工する。
ここで、本実施の形態に係る薄肉部の冷間鍛造方法1により、薄肉部11を形成する蓋体10と蓋体10の中央に形成する本実施の形態に係る防爆弁12の構成について説明する。蓋体10は、電池ケース14の細長帯状の開口14aを密閉して覆うため、図1に示すように細長帯状に形成され、そのほぼ中央で短手方向幅を直径とする仮想円形領域内に蝶型の閉ループの輪郭に沿って薄肉部11を形成することにより防爆弁12が形成される。
防爆弁12が蓋体10のほぼ中央の限られた仮想円形領域内に形成されるので、電極などの他の部品を蓋体10に配置する配置スペースが制約されない。
また、薄肉部11を蝶型の閉ループの輪郭に沿って形成することにより、仮想円形領域内に円形の輪郭に沿って形成するより、薄肉部11の長さが長くなるので、最大の剪断応力τθが発生する薄肉部11の対角線上の断面Sθ(図10参照)の面積が大きくなる。その結果、同一の試験加工荷重Ptであれば、最大の剪断応力τθはより小さくなるので、薄肉部11が破断しにくくなり、(1)式から算定する最小クリアランスδminがより小幅になるので、クリアランスδmsの設定範囲を広げることができる。
蓋体10は、電池ケース14内からの液漏れを防ぐために、底面側の周囲に枠状に垂設させた溶接しろ13を電池ケース14の開口14a周囲の内側面に溶接して、電池ケース14内を完全に密封する状態で電池ケース14に固着される。一方、蓋体10を形成する金属原板4は、二次電池全体の重量を軽量化させるために従来のステンレスからより軽量なアルミ合金で形成しているが、アルミ合金は、縦弾性係数Eが小さいので、電池ケース14内の内圧で外方に湾曲しやすく、また、上記溶接しろ13をその肉厚から押し出して形成するので、少なくともその厚さt1を0.8mm以上とする必要があり、ここでは厚さ0.84mmの金属原板4から蓋体10を形成している。
一方、防爆弁12の輪郭を形成する薄肉部11は、電池ケース14内の内圧が0.45MPaから1.0MPaの範囲で破断するように、0.03mmの設定厚さt2に設定される。つまり、加工目的とする設定厚さt2が0.03mmの薄肉部11を、その10倍以上の厚さt1が0.84mmの蓋体10から圧縮加工する。
図2、図3に示すように、蝶型の防爆弁12の周囲は、長円形状のリング凹部15で囲われ、薄肉部11を介して電池ケース14の外方に突出する防爆弁12の表面12aは、リング凹部15を介してその外側の蓋体10の表面と同一面上に露出している。従って、防爆弁12は、電池ケース14の内圧上昇によって薄肉部11が破断しやすい方向である薄肉部11の外方に突出するとともに、外方に突出していても蓋体10の表面からは突出しないので、異物や指が薄肉部11に引っかかる恐れがない。
蓋体10の加工工程は、本実施の形態に係る薄肉部の冷間鍛造方法1により、蓋体10から防爆弁12の薄肉部11を形成した後、リング凹部15、溶接しろ13、一対の電極等を形成し、図1に示す蓋体10の形状にプレス加工する。
図5乃至図7は、金属原板4(蓋体10)から薄肉部11を冷間鍛造する工程を示し、始めに、図1に示す蝶型の防爆弁12の輪郭に沿って形成するパンチ2の刃側面2aの輪郭とダイ3の刃側面3aの輪郭とを、水平方向にクリアランスδmsの幅でリング状に鉛直方向にオーバーラップさせて上下に配置し、図5に示すように、その間に蓋体10を形成する0.84mmの厚さt1の金属原板4を配置する。厚さt1が0.84mmのアルミ合金からなる金属原板4から設定厚さt2が0.03mmの薄肉部11を加工する加工荷重Pmsで薄肉部11が破断しない最小クリアランスδminは概ね0.02mm未満であるので、ここではクリアランスδmsを0.02mmに設定する。
続いて、パンチ2に上限を試験加工荷重Ptとする加工荷重Pmsをダイ3の方向の下方へ加え、パンチ2とダイ3のオーバーラップするクリアランスδmsの部分で金属原板4を圧縮する。金属原板4を圧縮するパンチ2の下降に伴って、図6に示すように、パンチ2とダイ3の各刃側面2a、3aがクリアランスδmsの両側の金属原板4を剪断して、クリアランスδmsの両側に剪断面4a、4bを形成するとともに、クリアランスδmsの部位で弾性領域を超えて圧縮される金属原板4の余剰部分は、剪断面4a、4bを越える両側に押し出される。
この圧縮加工中に、クリアランスδmsの部分で圧縮される金属原板4の余剰部分は、クリアランスδmsが0.02mmと微小であるので微量であり、更に、クリアランスδmsの部分の両側の金属原板4はパンチ2の下降で押し出す必要のある余剰部分とならないので、図7に示すように、試験加工荷重Pt以下の低加工荷重Pmsで、クリアランスδmsの部位の金属原板4を加工硬化させ、0.03mmの設定厚さt2の薄肉部11とするまで圧縮できる。また、剪断面4a、4bを越える両側に押し出される余剰部分は、微量であるので、薄肉部11の両側の金属原板4の弾性領域内の収縮に吸収され、薄肉部11の両側の金属原板4が膨出部が生じたり、湾曲変形することがない。
以下、本発明に係る方法を実施例で具体的に示す。
(実施例1)
剪断強さ75.4MPa、伸び22%のアルミ合金材料から形成した縦50mm、横60mm、厚さt1が0.84mmの金属原板から、その中央に蝶型の防爆弁22の輪郭に沿った設定厚さt2の薄肉部21を冷間鍛造する加工工程において、パンチ2とダイ3がオーバーラップするクリアランスδsと、薄肉部21の設定厚さt2を加工目標として設定するパンチ2とダイ3間の加圧方向クリアランスt2’を異ならせて、各10枚の図8に示すサンプル板20を加工し、加工後の薄肉部21の厚さtsを測定した。
その後、薄肉部21を形成した各サンプル板20毎に、図8の円形波線で囲まれる試験領域を残してその周囲の両面を加圧試験器のゴムパッキンで挟持し、試験領域の内面を窒素ガスを充満させた加圧試験器の加圧室に臨ませた状態でセットし、電池ケース内の内圧上昇を考慮して加圧室内の内圧を最大1.1MPaまで上昇させ、その間に薄肉部21が破断した時の内圧を測定した。その測定結果を表1に示す。
Figure 0005928434
表1に示すように、クリアランスδsを0.02mm以下に設定すると、パンチ2とダイ3は、加圧方向クリアランスt2’を残して下降が停止しているにもかかわらず、加工硬化が進行し、薄肉部21の加工後の厚さtsは、設定厚さt2に設定した加圧方向クリアランスt2’より薄くなり、高精度に薄肉部21を加工できない。
0.02mmのクリアランスδsは、設定厚さt2を0.05mmとする冷間鍛造では、破断限界クリアランスδlimに近く、設定厚さt2が0.03mmで更に加工荷重Pが増加する冷間鍛造では、加工荷重Pにより加圧部分に発生する剪断応力τθがサンプル板20の剪断強さ75.4MPaを越えて破断し、薄肉部21を形成できなかった。
一方、クリアランスδsを0.10mmから0.15mmに広げると、加圧方向クリアランスt2’が0.03mmが変化しないにもかかわらず、変形抵抗が急激に上昇して加工荷重Pが上昇し、パンチ2とダイ3を破損させずに加圧可能な限界加工荷重Pmaxに接近しているものと推定できる。クリアランスδsを0.15mmとして、0.03mmの加圧方向クリアランスt2’を残して加工荷重Pを除くと、薄肉部21の両側に押し出されていた余剰部分が両側のサンプル板20の弾性によって押し戻され、薄肉部21の厚さtsは、逆に0.04mmに増加する。従って、加工荷重Pが限界加工荷重Pmaxに接近する程度にクリアランスδsを拡大させた場合にも、高精度に薄肉部21を加工できない。尚、限界加工荷重Pmaxに接近する加工荷重Pで加工した厚さtsが0.04mmの薄肉部21は、加圧試験器で加圧可能な1.1MPaに達しても破断しなかった。
クリアランスδsを0.08mmから0.10mm間に設定した場合には、加圧方向クリアランスt2’は加工後の設定厚さtsに一致し、高精度に設定厚さt2の薄肉部21を加工できる。このクリアランスδsの範囲で、クリアランスδsが0.08mmで薄肉部21が破断する内圧は、0.48−0.56MPaの範囲にあり、また、クリアランスδsが0.10mmで薄肉部21が破断する内圧は、0.80−0.98MPaの範囲にあり、クリアランスδsが短くなれば、薄肉部21が破断する内圧も低下するものの同一のクリアランスδsであれば、薄肉部21が破断する内圧間のばらつきが小さい。すなわち、薄肉部21は、加工硬化して加工前の金属原板と物理的特性が異なるものとなるが、設定厚さt2とクリアランスδsが一定であれば、薄肉部21が破断する内圧はほぼ一義的に決定され、電池ケース14の内圧が設定圧力まで上昇した際に確実に破断する防爆弁22を高品質に製造できる。
(実施例2)
スチール製の縦50mm、横60mm、厚さt1が0.21mmの剛板について、パンチ2とダイ3がオーバーラップするクリアランスδsを0.02mmと固定し、パンチ2とダイ3間の加圧方向クリアランスt2’を0.03mmと0.05mmに変えて、剛板から薄肉部の設定厚さt2が0.03mmと0.05mmの各10枚のサンプル板を製造した。
その後、薄肉部を形成した各サンプル板毎に、実施例1と同様に、図8の円形波線で囲まれる試験領域を残してその周囲の両面を加圧試験器のゴムパッキンで挟持し、試験領域の内面を窒素ガスを充満させた加圧試験器の加圧室に臨ませた状態でセットし、加圧室内の内圧を最大1.1MPaまで上昇させ、その間に薄肉部21が破断した時の内圧を測定した。その測定結果を表2に比較例として示す。
Figure 0005928434
この実施例2で金属原板とする剛板は、スチール製の飲料缶の開缶蓋に使用されるもので、実施例1の金属原板の厚さ0.84mmに比べて剛板の厚さt1は、0.21mmと1/4の厚さとなっている。その結果、設定厚さt2が0.03mmの薄肉部を形成する加工荷重Pは、大幅に減少し、表2に示すように、実施例1では加工中に破断して薄肉部を形成できなかった0.02mmのクリアランスδsであっても、設定厚さt2が0.03mmの薄肉部を形成できる。
また、表2の測定結果から、金属原板の材料をスチールとしても、高精度に設定厚さt2の薄肉部を冷間鍛造することができ、更に、同一のクリアランスδsであれば、破断する内圧のばらつきが小さい薄肉部を形成できる。
実施例2で用いる剛板は、厚さt1が0.21mmと薄肉であるために、電池ケース14の蓋体10には適さないが、飲料缶の開缶蓋など所定の圧力でその一部を破断させる必要のある用途では、安定した圧力で確実に破断するので薄肉部を高品質に製造できる。
上述の実施の形態では、電池ケースの蓋体から防爆弁の薄肉部を形成する例で説明したが、金属原板の一部に金属原板の厚さより充分に薄い設定厚さの薄肉部を形成する加工であれば本発明を適用できる。特に、本発明によれば、缶詰の蓋体や飲料缶の開缶蓋から所定の力で破断する薄肉部を精度良く形成できる。
また、上述の実施の形態では、上下金型2、3の刃側面2a、3aで金属原板を剪断加工するが、薄肉部を形成する両側に剪断面が形成される刃側面であれば、耐久性のある上下金型2、3とするために、その一部に刃側面を保護する湾曲面Rを形成してもよい。
また、本発明は、薄肉部の設定厚さt2に対して圧縮加工率が90%以上となる厚さt1の金属原板の加工に特に適しているが、圧縮加工率が90%未満の加工であっても、本発明の方法を実施できる。
上述の各実施の形態では、アルミ合金からなる金属原板で説明したが、金属原板は他の金属材料で形成されるものであってもよい。
金属原板の一部に金属原板の厚さより充分に薄い設定厚さの薄肉部を形成する冷間鍛造方法と厚みのある蓋体に一体に形成する防爆弁に適している。
1 薄肉部の冷間鍛造方法
2 パンチ(上金型)
2a パンチの刃側面
3 ダイ(下金型)
3a ダイの刃側面
4 金属原板
4a、4b 剪断面
10 蓋体
11 薄肉部
12 防爆弁
14 電池ケース
14a 電池ケースの開口
15 リング凹部
20 サンプル板
21 薄肉部
22 防爆弁

Claims (10)

  1. 厚さt1の金属原板を上下金型でプレス加工し、金属原板の一部に厚さt1の1/10未満の設定厚さt2の薄肉部を形成する薄肉部の冷間鍛造方法であって、
    金属原板を剪断加工する上下金型の各刃側面を水平方向に沿って所定のクリアランスδでオーバーラップさせ、上下金型の間に厚さt1の金属原板をセットした後、
    上下金型間に加工荷重Pを加え、各刃側面で前記金属原板に加工方向に沿って設定厚さt2を残した剪断面を形成すると共に、上下金型のオーバーラップする部位で金属原板を加工硬化するまで圧縮し、前記剪断面の間に水平方向幅δ、設定厚さt2の薄肉部を形成することを特徴とする薄肉部の冷間鍛造方法。
  2. 厚さt1の金属原板から設定厚さt2まで加工した際の加工荷重Pによって薄肉部が破断しない最小クリアランスδminを求め、
    クリアランスδを、最小クリアランスδminと、上下金型間に加える限界加工荷重Pmax以下の加工荷重Pによって、厚さt1の金属原板から設定厚さt2の薄肉部まで加工可能な最大クリアランスδmaxとの間の長さのクリアランスδmsに設定することを特徴とする請求項1に記載の薄肉部の冷間鍛造方法。
  3. 上下金型間に加える限界加工荷重Pmax以下の試験加工荷重Ptで、厚さt1の金属原板から設定厚さt2まで加工が可能であった場合に、
    最小クリアランスδminを、試験加工荷重Ptにより厚さt2の薄肉部の鉛直面に発生する剪断応力をτt、金属原板の剪断強さτmaxとして、
    δmin=t2・(τt/τmax−1)1/2・・・(1)式
    から求めることを特徴とする請求項2に記載の薄肉部の冷間鍛造方法。
  4. 試験加工荷重Ptで、厚さt1の金属原板から設定厚さt2まで加工した際のクリアランスδを最大クリアランスδmaxとすることを特徴とする請求項3に記載の薄肉部の冷間鍛造方法。
  5. 内部に電解質を密封して収容する電池ケースの開口を覆う蓋体を厚さt1の前記金属原板から形成するとともに、前記蓋体の一部に形成される防爆弁の少なくとも輪郭の一部を前記薄肉部で形成し、
    前記薄肉部の設定厚さt2を、電池ケース内の内圧が所定の異常値まで上昇した際に前記薄肉部が破断する厚さに設定することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の薄肉部の冷間鍛造方法。
  6. 前記薄肉部は、前記蓋体の短手方向幅を直径とする仮想円形領域内の閉ループに沿って前記クリアランスδの幅で形成され、
    前記閉ループの長さは、前記仮想円形領域の円周より長いことを特徴とする請求項5に記載の薄肉部の冷間鍛造方法。
  7. 前記金属原板は、アルミ合金からなることを特徴とする請求項5に記載の薄肉部の冷間鍛造方法。
  8. 前記薄肉部から電池ケースの外方に突出して形成される防爆弁の外側面は、防爆弁の周囲に形成されるリング凹部を介してリング凹部の周囲の蓋体の外側面と同一面若しくはその内方に露出することを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載の薄肉部の冷間鍛造方法。
  9. 内部に電解質を密封して収容する電池ケースの開口を覆う厚さt1の金属原板から形成される蓋体に電池ケース内の内圧が所定の異常値まで上昇した際に破断する設定厚さt2に設定された薄肉部を介して防爆弁を一体に形成する防爆弁の製造方法であって、
    各刃側面が水平方向に沿って所定のクリアランスδでオーバーラップして前記蓋体を挟持する上下金型間に鉛直方向の加工荷重Pを加え、各刃側面により設定厚さt2を残して前記蓋体を剪断加工して形成される剪断面の間に、上下金型のオーバーラップする部位により設定厚さt2の前記薄肉部を冷間鍛造して形成し、前記薄肉部で一体に連結される一方を蓋体、他方を防爆弁とすることを特徴とする防爆弁の製造方法
  10. 前記薄肉部は、前記蓋体の短手方向幅を直径とする仮想円形領域内の閉ループに沿って前記クリアランスδの幅で形成され、
    前記閉ループの長さは、前記仮想円形領域の円周より長いことを特徴とする請求項9に記載の防爆弁の製造方法。
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