JP5928263B2 - 基地局、無線通信システム及び無線通信方法 - Google Patents

基地局、無線通信システム及び無線通信方法 Download PDF

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Description

この発明は、基地局、無線通信システム及び無線通信方法に関する。
従来、携帯電話機からの発信呼を、この発信呼を受け取った基地局から、基地局制御装置に呼接続する基地局まで転送する技術がある(例えば、特許文献1参照)。また、ネットワークとの接続を失った基地局が、他の基地局に接続する中継局を介して、他の基地局との同期を確立する技術がある(例えば、特許文献2参照)。また、基地局のアンテナのチルト角を制御することによって、通常の電波放射範囲よりも遠方に電波を放射する技術がある(例えば、特許文献3参照)。
また、ハンドオーバ元の基地局のアンテナのチルト角を調整することによって、アンテナの放射領域を調整する技術がある(例えば、特許文献4参照)。また、ある無線端末からの送信データを、基地局間の転送を利用して別の無線端末まで伝達させる技術がある(例えば、特許文献5参照)。また、基地局の新設や撤去によってサービスエリアの状態が変化するときに、基地局のアンテナのチルト角を調整する技術がある(例えば、特許文献6参照)。
特開2000−50359号公報 特表2011−519530号公報 特開2011−101328号公報 特開2011−250216号公報 特開2010−114904号公報 特開2007−36487号公報
しかしながら、基地局において無線部を制御する無線制御部に不具合が生じると、基地局間でのデータ転送に支障が生じたり、中継局を介して基地局間で同期を取ることができなくなってしまう。そのため、無線制御部の不具合や上位局との接続が切れたことによってサービスを停止した基地局のセルを、近隣の基地局が救済することができないという問題点がある。
また、救済される側の基地局のセルに電波が達するように、救済する側の基地局のアンテナのチルト角を制御しても、救済する側の基地局の無線部の送信性能や、救済する側の基地局と無線接続する端末の送信性能によって、無線接続が可能な範囲が決まってしまう。そのため、サービスを停止した基地局のセルの一部しか救済することができないという問題点がある。
サービスを停止した基地局のセルを救済することができる基地局、無線通信システム及び無線通信方法を提供することを目的とする。
基地局は、分離部、変換部、復調部、補正部及び変調部を備える。分離部は、第1アンテナまたは第2アンテナから送信される送信信号と第1アンテナまたは第2アンテナによって受信される受信信号とを分離する。変換部は、分離部から出力される受信信号の周波数を変換する。復調部は、変換部から出力される信号を復調する。補正部は、復調部から出力される信号に対して遅延を補正する。変調部は、補正部から出力される信号を変調する。
そして、基地局は、第1アンテナの指向性を、隣接する基地局のセルへ向け、隣接する基地局から送信される第1周波数の受信信号を第1アンテナによって受信する。基地局は、変換部によって第1周波数の受信信号を第2周波数の信号に変換する。基地局は、復調部によって第2周波数の信号を復調する。基地局は、補正部によって、復調部から出力される信号に対して、隣接する基地局から自局までの電波の伝搬によって生じる遅延及び周波数の変換処理によって生じる遅延を補正する。基地局は、変調部によって、補正部から出力される信号を変調して第3周波数の送信信号を生成し、第3周波数の送信信号を分離部へ出力する。基地局は、第3周波数の送信信号を第2アンテナから自局のセルへ向けて送信する。
この基地局、無線通信システム及び無線通信方法によれば、サービスを停止した基地局のセルを救済することができる。
図1は、実施の形態にかかる無線通信システムの通常の動作状態の一例を示す図である。 図2は、実施の形態にかかる基地局に設けられる基地局装置の一例を示す図である。 図3は、実施の形態にかかる無線通信システムのサービス停止時の救済状態の一例を示す図である。 図4は、実施の形態にかかる基地局に設けられる基地局装置の別の例を示す図である。 図5は、実施の形態にかかる無線通信方法の一例を示す図である。 図6は、実施の形態にかかる基地局に設けられる基地局装置の別の例のハードウェア構成を示す図である。 図7は、実施の形態にかかる基地局に設けられる基地局装置の別の例の機能的構成を示す図である。 図8は、実施の形態にかかる無線通信システムの通常の動作状態の別の例を示す図である。 図9は、実施の形態にかかる無線通信システムのサービス停止時の救済状態の別の例を示す図である。 図10は、実施の形態にかかる基地局に設けられる基地局装置におけるサービス状態記録手順の一例を示す図である。 図11は、実施の形態にかかる基地局に設けられる基地局装置における再開時のサービス状態判断手順の一例を示す図である。 図12は、実施の形態にかかる基地局に設けられる基地局装置における運用中のサービス状態判断手順の一例を示す図である。 図13は、実施の形態にかかる無線通信システムにおいて隣接する基地局の救済を受ける側の無線部の動作の一例を示す図である。 図14は、実施の形態にかかる無線通信システムにおいて隣接する基地局のセルを救済する側の無線部の動作の一例を示す図である。
以下に添付図面を参照して、この基地局、無線通信システム及び無線通信方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。以下の各実施例の説明においては、同様の構成要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
・無線通信システムの一例
図1は、実施の形態にかかる無線通信システムの通常の動作状態の一例を示す図である。図1に示すように、無線通信システムにおいて、例えば無線基地局A1、無線基地局B2、無線基地局C3及び無線基地局D4は、基地局ネットワーク網5に接続されていてもよい。なお、基地局ネットワーク網5に接続される無線基地局の数は、2つもしくは3つでもよいし、5つ以上でもよい。基地局ネットワーク網5は、有線通信網6に接続されていてもよい。以下の説明では、無線基地局を基地局と称することがある。
通常の動作状態においては、各無線基地局1〜4(A1,B2,C3,D4)は、例えば2つのキャリア周波数の搬送波を用いて各無線基地局1〜4のセルに在圏する移動端末7,8と無線通信してもよい。図1では、各無線基地局1〜4について、第1キャリア周波数の搬送波を用いて無線通信する移動端末7がセル9に在圏し、第2キャリア周波数の搬送波を用いて無線通信する移動端末8がセル10に在圏しているが、両セル9,10は重なっており、実質的には同じものである。なお、各無線基地局1〜4のキャリア周波数の数は、1つでもよいし、3つ以上でもよい。各無線基地局1〜4には、基地局装置が設けられている。
・基地局装置の一例
図2は、実施の形態にかかる基地局に設けられる基地局装置の一例を示す図である。図2に示すように、基地局装置11は、移動端末と無線通信する無線部(Radio Equipment、RE)12、及び無線部12を制御する無線制御部(Radio Equipment Controller、REC)13を有する。無線部12と無線制御部13とは、例えばCPRI(Common Public Radio Interface)仕様のインタフェースによって相互に接続されていてもよい。
無線部12は、例えば2つの送信部(Tx)及び2つの受信部(Rx)を有していてもよい。図2では、一方の送信部と受信部との対がTxRxAで表されており、他方の送信部と受信部との対がTxRxBで表されている。TxRxAにアンテナ14が接続されており、TxRxBにアンテナ15が接続されていてもよい。
・サービス停止時の救済状態の一例
図3は、実施の形態にかかる無線通信システムのサービス停止時の救済状態の一例を示す図である。図3に示すように、災害や故障などによって、無線基地局A1において無線部12と無線制御部13との接続、または無線基地局A1と基地局ネットワーク網5との接続が切断されるとする。無線基地局A1の無線部12は、正常に動作可能な状態にあるとする。この場合、無線基地局A1のセル9,10に対するサービスが停止する。
そこで、無線基地局A1に隣接する無線基地局B2は、無線基地局A1との無線通信用に例えば第2キャリア周波数の搬送波を用いて、無線基地局B2の無線部12と無線基地局A1の無線部12とを無線接続する。それによって、無線基地局A1のセル10は、無線基地局B2の第2キャリア周波数の搬送波を用いるセル10として振る舞うことになる。つまり、無線基地局A1は、リピータとして動作することによって、無線基地局B2と、無線基地局A1のセル10に在圏する移動端末8との間で、電波を中継する。従って、図1〜図3に示す無線基地局及び無線通信システムによれば、災害や故障などによってサービスを停止する無線基地局A1のセルを救済することができる。
・基地局装置の別の例
図4は、実施の形態にかかる基地局に設けられる基地局装置の別の例を示す図である。図4に示すように、第1基地局装置21は、分離部22、変換部23、復調部24、補正部25及び変調部26を有する。分離部22、変換部23、復調部24、補正部25及び変調部26は、無線部に含まれていてもよい。分離部22、変換部23、復調部24、補正部25及び変調部26が無線部に含まれる場合、図4に示す第1基地局装置21においては無線制御部が省略されている。
第1基地局装置21には、例えば第1アンテナ27及び第2アンテナ28が接続されていてもよい。第1基地局装置21が通常のサービスを提供するときには、第1アンテナ27及び第2アンテナ28の指向性は、ともに第1基地局装置21を有する基地局のセルに向かっている。第1基地局装置21は、自局のサービス停止時に、第1アンテナ27の指向性を、隣接する基地局のセルへ向ける。第1基地局装置21は、隣接する基地局から送信される第1周波数の受信信号を第1アンテナ27によって受信する。隣接する基地局には、第2基地局装置31が設けられている。以下の説明においては、第1基地局装置21が設けられる基地局を第1基地局と称し、第2基地局装置31が設けられる基地局を第2基地局と称することがある。第2基地局は、第1基地局に隣接する基地局である。
分離部22は、第1アンテナ27及び第2アンテナ28に接続されている。分離部22は、第1アンテナ27または第2アンテナ28から送信される送信信号と第1アンテナ27または第2アンテナ28によって受信される受信信号とを分離する。分離部22は、通常動作時に、第1アンテナ27または第2アンテナ28によって受信される受信信号を復調部24へ出力し、変調部26から出力される送信信号を第1アンテナ27または第2アンテナ28へ出力する。分離部22は、自局のサービス停止時に、第2基地局から送信され、第1アンテナ27によって受信される第1周波数の受信信号を、他の送信信号または受信信号から分離して、変換部23へ出力する。
変換部23は、分離部22に接続されている。変換部23は、自局のサービス停止時に、分離部22から出力される第1周波数の受信信号を第2周波数の信号に変換して、復調部24へ出力する。第2周波数は、第1基地局装置21が通常のサービスを提供するときに受信する受信信号の周波数であってもよい。
復調部24は、変換部23に接続されている。復調部24は、分離部22または変換部23から出力される信号を復調する。
補正部25は、復調部24に接続されている。補正部25は、復調部24から出力される信号に対して遅延を補正する。補正部25は、自局のサービス停止時に、復調部24から出力される信号に対して、第2基地局から自局までの電波の伝搬によって生じる遅延及び周波数の変換処理によって生じる遅延を補正する。
変調部26は、補正部25及び分離部22に接続されている。変調部26は、補正部25から出力される信号を変調して分離部22へ出力する。変調部26は、自局のサービス停止時に、補正部25から出力される信号を変調して第3周波数の送信信号を生成し、第3周波数の送信信号を分離部22へ出力する。第3周波数は、第1基地局装置21が自局のセルへ向けて送信する送信信号の周波数であってもよい。
第1基地局装置21は、分離部22から出力される第3周波数の送信信号を第2アンテナ28から自局のセルへ向けて送信する。第2基地局装置31は、複数のアンテナ32,33に接続されていてもよい。第1基地局装置21は、例えば図3に示す無線通信システムにおいて第1基地局である無線基地局A1に設けられる基地局装置の一例であってもよい。また、第2基地局装置31は、例えば図3に示す無線通信システムにおいて第2基地局である無線基地局B2に設けられる基地局装置の一例であってもよい。第2基地局装置31は、第1基地局装置21と同様の構成であってもよい。
・無線通信方法の一例
図5は、実施の形態にかかる無線通信方法の一例を示す図である。図5に示す無線通信方法は、図4に示す第1基地局装置21と第2基地局装置31との間で実施されてもよい。本実施例では、図5に示す無線通信方法が、図4に示す第1基地局装置21と第2基地局装置31との間で実施される場合について説明する。
図5に示すように、第1基地局装置21のサービスが停止すると、図5に示す無線通信方法が開始される。まず、第2基地局装置31は、第2基地局装置31に接続される複数のアンテナ32,33のうちの一部のアンテナ32の指向性を第1基地局のセルへ向けて設定する(ステップS1)。
また、第2基地局装置31は、第2基地局装置31が使用している無線リソースの一部を第1基地局装置21との無線通信に割り当てる(ステップS2)。ステップS2は、ステップS1と同時でもよいし、ステップS1の前でもよい。
また、第1基地局装置21は、第1基地局装置21に接続される第1アンテナ27の指向性を第2基地局のセルへ向けて設定する(ステップS3)。ステップS3は、ステップS1またはステップS2と同時でもよいし、ステップS1またはステップS2の前でもよい。
ステップS3までが終了すると、第1基地局装置21は、第2基地局から送信される第1周波数の受信信号を第1アンテナ27によって受信する(ステップS4)。第1周波数の受信信号は、分離部22によって他の受信信号や送信信号から分離されて変換部23へ送られる。
次いで、第1基地局装置21は、変換部23によって第1周波数の受信信号を第2周波数の信号に変換する(ステップS5)。次いで、第1基地局装置21は、復調部24によって第2周波数の信号を復調する(ステップS6)。
次いで、第1基地局装置21は、復調後の信号に対して、第2基地局から第1基地局までの電波の伝搬によって生じる遅延、及び周波数の変換処理によって生じる遅延を補正する(ステップS7)。次いで、第1基地局装置21は、補正後の信号を変調して第3周波数の送信信号を生成する(ステップS8)。
次いで、第1基地局装置21は、第3周波数の送信信号を、第1基地局装置21に接続される第2アンテナ28から自局のセルへ向けて送信する(ステップS9)。そして、一連の処理が終了する。
また、第1基地局装置21は、自局のセルに在圏する移動端末から送られてくる第4周波数の信号を第2アンテナ28によって受信してもよい。そして、第1基地局装置21は、第4周波数の受信信号を復調部24によって復調し、補正部25によって、第1基地局から第2基地局まで電波が伝搬するときに生じ得る遅延を補正してもよい。第1基地局装置21は、補正後の信号を変調部26によって変調して第5周波数の信号を生成してもよい。第1基地局装置21は、第5周波数の送信信号を第1アンテナ27から第2基地局のセルへ向けて送信してもよい。
図4に示す基地局装置を有する基地局または図5に示す無線通信方法によれば、災害や故障などによって第1基地局がサービスを停止すると、第2基地局装置31から送信される信号が、第1基地局装置21の無線部によって中継されて、第1基地局のセルに在圏する移動端末へ送られる。それによって、第1基地局のセルに在圏する移動端末は、第2基地局が提供するサービスを受けることができる。従って、サービスを停止した第1基地局のセルを救済することができる。また、第1基地局のセルに在圏する移動端末から送信される信号が、第1基地局装置21の無線部によって中継されて、第2基地局装置31へ送られる。従って、サービスを停止した第1基地局のセルを救済することができる。
・基地局装置の別の例
図6は、実施の形態にかかる基地局に設けられる基地局装置の別の例のハードウェア構成を示す図である。図6に示すように、基地局装置は、デュプレクサ41、サーキュレータ42、乗算器43及び第1スイッチ44を有する。デュプレクサ41及びサーキュレータ42は、分離部の一例である。乗算器43は、変換部の一例である。第1スイッチ44は、切替部の一例である。
デュプレクサ41は、第1アンテナ60及び第2アンテナ61に接続されている。本実施例では、基地局が移動端末へ信号を送信する方向を下り方向とし、移動端末が基地局へ信号を送信する方向を上り方向とする。下り方向の信号と上り方向の信号とでは、異なるキャリア周波数の搬送波が用いられている。デュプレクサ41は、下り方向の信号と上り方向の信号とを、それぞれのキャリア周波数に基づいて分離する。
サーキュレータ42は、デュプレクサ41に接続されている。サーキュレータ42は、基地局装置の送信部53,54から出力される送信用の信号と、第1アンテナ60または第2アンテナ61によって受信される受信信号とを分離する。サーキュレータ42は、送信用の信号をデュプレクサ41へ出力する。サーキュレータ42は、受信信号を乗算器43へ出力する。
乗算器43は、サーキュレータ42に接続されている。乗算器43は、サーキュレータ42から送られてくる信号の周波数を変換する。災害や故障などによって自局のサービスが停止し、隣接する基地局によって自局のセルが救済される場合、第1アンテナ60によって、隣接する基地局から送信される信号が受信される。隣接する基地局から送信される信号は、隣接する基地局にとっては下り方向の信号である。下り方向の信号のキャリア周波数は、第1周波数である。従って、隣接する基地局によって自局のセルが救済されるときに乗算器43に送られてくる信号には、第1周波数の信号が含まれている。乗算器43は、この第1周波数の信号に例えば図示しない局部発振回路の出力信号を乗算することによって、第1周波数の信号のキャリア周波数を、上り方向の信号のキャリア周波数である第2周波数に変換する。
第1スイッチ44は、乗算器43及びデュプレクサ41に接続されている。第1スイッチ44は、乗算器43から出力される信号と、デュプレクサ41から出力される信号とを切り替えて、いずれか一方の信号を基地局装置のローノイズアンプ47,48へ出力する。基地局装置が通常の動作状態にあり、自局がサービスを提供している場合、第1スイッチ44は、デュプレクサ41から送られてくる受信信号をローノイズアンプ47,48へ出力する。隣接する基地局によって自局のセルが救済される場合、第1スイッチ44は、乗算器43から送られてくる受信信号を第1アンテナ60側のローノイズアンプ48へ出力する。第1スイッチ44の切り替えは、例えばソフトウェアによって制御されてもよい。
また、基地局装置は、第1アンテナ60によって受信される信号を処理するローノイズアンプ48、アナログデジタルコンバータ52及び受信部56を有する。基地局装置は、第2アンテナ61によって受信される信号を処理するローノイズアンプ47、アナログデジタルコンバータ51及び受信部55を有する。アナログデジタルコンバータ51,52及び受信部55,56は、復調部の一例である。図6においては、ローノイズアンプ47,48は「LNA」と表記されており、アナログデジタルコンバータ51,52は「ADC」と表記されており、受信部55,56は「Rx」と表記されている。
ローノイズアンプ47,48は、第1スイッチ44に接続されている。第1アンテナ60側のローノイズアンプ48は、第1アンテナ60によって受信される受信信号を増幅する。第2アンテナ61側のローノイズアンプ47は、第2アンテナ61によって受信される受信信号を増幅する。
第1アンテナ60側のアナログデジタルコンバータ52は、第1アンテナ60側のローノイズアンプ48に接続されている。第1アンテナ60側のアナログデジタルコンバータ52は、第1アンテナ60側のローノイズアンプ48から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。第2アンテナ61側のアナログデジタルコンバータ51は、第2アンテナ61側のローノイズアンプ47に接続されている。第2アンテナ61側のアナログデジタルコンバータ51は、第2アンテナ61側のローノイズアンプ47から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。
第1アンテナ60側の受信部56は、第1アンテナ60側のアナログデジタルコンバータ52に接続されている。第1アンテナ60側の受信部56は、第1アンテナ60側のアナログデジタルコンバータ52から出力されるデジタル信号の変調信号を復調する。第2アンテナ61側の受信部55は、第2アンテナ61側のアナログデジタルコンバータ51に接続されている。第2アンテナ61側の受信部55は、第2アンテナ61側のアナログデジタルコンバータ51から出力されるデジタル信号の変調信号を復調する。
また、基地局装置は、処理ブロック57及び第2スイッチ58を有する。処理ブロック57は、補正部の一例である。処理ブロック57は、受信部55,56に接続されている。処理ブロック57は、CPRI仕様のインタフェースとしてCPRI仕様の伝送経路59に接続する。処理ブロック57は、受信部55,56から出力される信号またはCPRI仕様の伝送経路59から送られてくる信号に対して、遅延値を補正する。
隣接する基地局によって自局のセルが救済される場合、処理ブロック57は、受信部55,56から出力される信号に対して、隣接する基地局と自局との間を電波が伝搬する際に生じる遅延値を補正する。隣接する基地局によって自局のセルが救済される場合、処理ブロック57は、第1アンテナ60側の受信部56から出力される信号に対して、基地局装置内の信号処理によって生じる遅延値を補正する。基地局装置内の信号処理によって生じる遅延値には、乗算器43による周波数変換処理によって生じる遅延値が含まれる。処理ブロック57は、第1アンテナ60または第2アンテナ61から送信される信号が基地局装置のアンプ45,46によって増幅される際に生じる歪みを予め補償する。
第2スイッチ58は、受信部55,56から出力される信号と、CPRI仕様の伝送経路59から送られてくる信号とを切り替えて、いずれか一方の信号を処理ブロック57に入力させる。第2スイッチ58の切り替えは、例えばソフトウェアによって制御されてもよい。
また、基地局装置は、第1アンテナ60から送信される信号を処理する送信部54、デジタルアナログコンバータ50及びアンプ46を有する。基地局装置は、第2アンテナ61から送信される信号を処理する送信部53、デジタルアナログコンバータ49及びアンプ45を有する。送信部53,54及びデジタルアナログコンバータ49,50は、変調部の一例である。図6においては、送信部53,54は「Tx」と表記されており、デジタルアナログコンバータ49,50は「DAC」と表記されている。
送信部53,54は、処理ブロック57に接続されている。第1アンテナ60側の送信部54は、処理ブロック57から出力され、第1アンテナ60から送信される信号を変調する。第2アンテナ61側の送信部53は、処理ブロック57から出力され、第2アンテナ61から送信される信号を変調する。
第1アンテナ60側のデジタルアナログコンバータ50は、第1アンテナ60側の送信部54に接続されている。第1アンテナ60側のデジタルアナログコンバータ50は、第1アンテナ60側の送信部54から出力されるデジタル信号をアナログ信号に変換する。第1アンテナ60側のアンプ46は、第1アンテナ60側のデジタルアナログコンバータ50に接続されている。第1アンテナ60側のアンプ46は、第1アンテナ60側のデジタルアナログコンバータ50から出力されるアナログ信号を増幅してサーキュレータ42へ出力する。
第2アンテナ61側のデジタルアナログコンバータ49は、第2アンテナ61側の送信部53に接続されている。第2アンテナ61側のデジタルアナログコンバータ49は、第2アンテナ61側の送信部53から出力されるデジタル信号をアナログ信号に変換する。第2アンテナ61側のアンプ45は、第2アンテナ61側のデジタルアナログコンバータ49に接続されている。第2アンテナ61側のアンプ45は、第2アンテナ61側のデジタルアナログコンバータ49から出力されるアナログ信号を増幅してサーキュレータ42へ出力する。
デュプレクサ41、サーキュレータ42、乗算器43及び第1スイッチ44は、基地局装置の無線部に含まれていてもよい。また、ローノイズアンプ47,48、アナログデジタルコンバータ51,52、受信部55,56、送信部53,54、デジタルアナログコンバータ49,50及びアンプ45,46は、基地局装置の無線部に含まれていてもよい。また、処理ブロック57及び第2スイッチ58は、基地局装置の無線部に含まれていてもよい。これらの各部41〜58が無線部に含まれる場合、図6に示す基地局装置においては無線制御部が省略されている。
図7は、実施の形態にかかる基地局に設けられる基地局装置の別の例の機能的構成を示す図である。図7に示すように、基地局装置は、デュプレクサ41、サーキュレータ42、周波数変換部71、ローノイズアンプ72、IQ変換部73、遅延補正部74、デジタル歪補償部75、アンプ76及びデータベース77を有する。デュプレクサ41及びサーキュレータ42については、図6に示す基地局装置のハードウェア構成において説明した通りである。
図6に示す基地局装置の乗算器43は、周波数変換部71の一例である。ローノイズアンプ72は、図6に示す基地局装置の2つのローノイズアンプ47,48を表している。アンプ76は、図6に示す基地局装置の2つのアンプ45,46を表している。
IQ変換部73は、変調部及び復調部の一例である。IQ変換部73は、図6に示す基地局装置のアナログデジタルコンバータ51,52、受信部55,56、送信部53,54及びデジタルアナログコンバータ49,50によって実現される。IQ変換部73は、ローノイズアンプ72から出力される信号を復調する。復調によって、ローノイズアンプ72から出力される信号は、I成分のベースバンド信号とQ成分のベースバンド信号とに分離される。
I成分及びQ成分のベースバンド信号は、遅延補正部74、または図示しないCPRI仕様の伝送経路を介して上位のベースバンドユニット(BBU)へ送られる。また、IQ変換部73は、デジタル歪補償部75から出力される信号、または図示しないCPRI仕様の伝送経路を介して上位のベースバンドユニットから送られてくる信号を変調する。
遅延補正部74は、補正部の一例である。デジタル歪補償部75は、補償部の一例である。遅延補正部74及びデジタル歪補償部75は、図6に示す基地局装置の処理ブロック57によって実現される。隣接する基地局によって自局のセルが救済される場合、遅延補正部74は、ローノイズアンプ72から出力される信号に対して、隣接する基地局と自局との間を電波が伝搬する際に生じる遅延値を補正する。
隣接する基地局によって自局のセルが救済される場合、第1アンテナ60によって受信され、周波数変換部71を経てローノイズアンプ72から出力される信号に対して、遅延補正部74は、基地局装置内の信号処理によって生じる遅延値を補正する。基地局装置内の信号処理によって生じる遅延値には、周波数変換部71による周波数変換処理によって生じる遅延値が含まれる。デジタル歪補償部75は、第1アンテナ60または第2アンテナ61から送信される信号がアンプ76によって増幅される際に生じる歪みを予め補償する。
データベース77には、隣接する基地局と自局との位置関係に関する情報が記録されていてもよい。データベース77には、隣接する基地局のセルで用いられるキャリア周波数に関する情報が記録されていてもよい。データベース77には、隣接する基地局と自局との間を電波が伝搬する際に生じる遅延値に関する情報が記録されていてもよい。データベース77には、自局が、隣接する基地局によって救済される対象であるか否かに関する情報が記録されていてもよい。隣接する基地局のセルと自局との距離、隣接する基地局のアンテナの指向性、自局のアンテナの指向性、及び隣接する基地局のセルで用いられるキャリア周波数に基づいて、自局が、隣接する基地局によって救済される対象であるか否かが決まる。
データベース77には、自局が、隣接する基地局のセルを救済できるか否かに関する情報が記録されていてもよい。隣接する基地局のセルと自局との距離、隣接する基地局のアンテナの指向性、自局のアンテナの指向性、及び自局が使用可能なキャリア周波数によって、自局が、隣接する基地局のセルを救済できるか否かが決まる。
データベース77は、例えば基地局装置内の図示しないメモリに格納されていてもよい。データベース77には、基地局装置の設置時に、基地局装置を設置する者によって各種情報が設定されてもよい。あるいは、基地局装置の設置時に、基地局装置が上位装置から各種情報を取得してデータベース77に設定してもよい。
デュプレクサ41、サーキュレータ42、周波数変換部71、ローノイズアンプ72、IQ変換部73、遅延補正部74、デジタル歪補償部75及びアンプ76は、基地局装置の無線部に含まれていてもよい。データベース77は、基地局装置の無線部に含まれていてもよい。これらの各部41,42,71〜77が無線部に含まれる場合、図7に示す基地局装置においては無線制御部が省略されている。
・通常の動作状態の別の例
図8は、実施の形態にかかる無線通信システムの通常の動作状態の別の例を示す図である。図8には、第1基地局81に隣接する第2基地局84によってセルが救済される第1基地局81について、第1キャリア周波数のセル82と第2キャリア周波数のセル83とが示されているが、両セル82,83は重なっており、実質的には同じものである。第1基地局81のセルを救済する第2基地局84について、第1キャリア周波数のセル85と第2キャリア周波数のセル86とが示されているが、両セル85,86は重なっており、実質的には同じものである。
図8に示す無線通信システムは、一例である。図8には、第1基地局81及び第2基地局84は、送信系及び受信系を2系統ずつ有し、2つのキャリア周波数の搬送波を用いて送信及び受信を行う例が示されている。
図8に示すように、通常の動作状態において、第1基地局81は、例えば第1キャリア周波数に含まれる周波数Faの搬送波を下り方向の送信用に用い、例えば第1キャリア周波数に含まれる周波数Fbの搬送波を上り方向の受信用に用いるとする。通常の動作状態において、第1基地局81は、例えば第2キャリア周波数に含まれる周波数Fcの搬送波を下り方向の送信用に用い、例えば第2キャリア周波数に含まれる周波数Fdの搬送波を上り方向の受信用に用いるとする。Fa、Fb、Fc及びFdは、互いに異なる周波数である。
同様に、通常の動作状態において、第2基地局84は、例えば第1キャリア周波数に含まれる周波数Faの搬送波を下り方向の送信用に用い、例えば第1キャリア周波数に含まれる周波数Fbの搬送波を上り方向の受信用に用いるとする。通常の動作状態において、第2基地局84は、例えば第2キャリア周波数に含まれる周波数Fcの搬送波を下り方向の送信用に用い、例えば第2キャリア周波数に含まれる周波数Fdの搬送波を上り方向の受信用に用いるとする。
・サービス停止時の救済状態の別の例
図9は、実施の形態にかかる無線通信システムのサービス停止時の救済状態の別の例を示す図である。図9に示すように、サービス停止時の救済状態において、第2基地局84は、例えば周波数Fcの搬送波を第1基地局81への送信用に用い、例えば周波数Fdの搬送波を第1基地局81からの受信用に用いてもよい。サービス停止時の救済状態において、第2基地局84は、例えば周波数Faの搬送波を自局のセル85への送信用に用い、例えば周波数Fbの搬送波を自局のセル85からの上り方向の受信用に用いてもよい。
一方、サービス停止時の救済状態において、第1基地局81は、例えば周波数Fcの搬送波を第2基地局84からの受信用に用い、例えば周波数Fdの搬送波を第2基地局84への送信用に用いてもよい。サービス停止時の救済状態において、第1基地局81は、例えば第2キャリア周波数に含まれる周波数Feの搬送波を自局のセル83への送信用に用い、例えば第2キャリア周波数に含まれる周波数Ffの搬送波を自局のセル83からの上り方向の受信用に用いてもよい。Fc、Fd、Fe及びFfは、互いに異なる周波数である。
図8に示す無線通信システムにおいて、第1基地局81の基地局装置は、この基地局装置内の無線部と、この無線部の上位装置であるベースバンドユニットとの接続が切断されると、通常の動作状態からサービス停止時の救済状態へ移行するのを待つ状態となる。ベースバンドユニットは、基地局装置内に設けられており、ベースバンド信号を処理する。一方、第2基地局84の基地局装置は、第1基地局81のセルでサービスが停止しており、かつ自局のデータベースの記録内容から、第1基地局81のセルを救済できる場合に、通常の動作状態からサービス停止時の救済状態へ移行する。
各基地局の基地局装置は、例えば基地局の上位局であり、各基地局を管理する無線ネットワーク制御局(Radio Network Controller、RNC)を介して、隣接する基地局のセルの運用状態を把握してもよい。あるいは、各基地局の基地局装置は、LTE(Long Term Evolution)システムで用いられるX2回線などの回線を用いた基地局間通信によって、隣接する基地局のセルの運用状態を把握してもよい。
また、基地局装置の無線部は、デュプレクサからアンテナへの伝送経路においてリバース電力を測定している。リバース電力は、送信系へ入力される入力波の大きさを反映する。送信系へ入力される入力波には、アンテナからの反射波、及び隣接する基地局のセルからの送信波が含まれる。それゆえ、隣接する基地局のセルの運用が停止され、隣接する基地局のセルからの送信波が停止されると、リバース電力が低下する。従って、無線部は、リバース電力を測定することによって、隣接する基地局のセルの運用状態を把握してもよい。
・サービス状態の判断方法
各基地局装置の無線部は、自局のセルに対するサービスが停止する場合、予期されるサービスの停止であるのか、異常によるサービスの停止であるのかを判断する。無線部は、後述するサービス状態記録手順に従って、自局のサービスの状態を例えば無線部内に記録してもよい。そして、無線部は、サービス状態の記録内容に基づいて、後述するサービス状態判断手順に従って、サービス停止の要因を判断し、隣接する基地局の救済を受ける動作を開始するか否かを判断してもよい。
無線部は、無線部自体は正常に動作可能であり、かつ無線部と無線部の上位装置との接続に問題がある場合に、隣接する基地局の救済を受けると判断してもよい。無線部と無線部の上位装置との接続に問題がある場合の一例として、例えば無線部と無線制御部との間の通信が切断されたり、無線制御部が故障したり、無線制御部と無線制御部の上位装置との間で故障が発生することなどが挙げられる。
・サービス状態記録手順の一例
図10は、実施の形態にかかる基地局に設けられる基地局装置におけるサービス状態記録手順の一例を示す図である。図10に示すように、無線部が起動されると(ステップS11)、無線部は自局のサービスの状態として「起動状態」を記録する。無線制御部によって無線部が運用可能状態に制御されると、無線部は運用可能状態となり(ステップS12)、自局のサービスの状態として「運用可能」を記録する。
無線制御部によって搬送波をオンにするように制御されると、無線部は搬送波をオンにし(ステップS13)、自局のサービスの状態として「運用状態」を記録する。無線制御部によって搬送波をオフにするように制御されると、無線部は搬送波をオフにし(ステップS14)、自局のサービスの状態として「運用可能」を記録する。搬送波がオフに制御される場合の一例として、基地局装置の保守や点検を行う場合が挙げられる。
無線制御部によって無線部が運用不可状態に制御されると、無線部は運用不可状態となり(ステップS15)、自局のサービスの状態として「運用不可」を記録する。無線制御部によって無線部をリセットするように制御されると、無線部はリセットされ(ステップS16)、自局のサービスの状態として「リセット制御」を記録する。なお、図10に示す手順は、無線部の状態として起こり得るものを列挙しているだけであり、図10に示す順番で無線部の状態が遷移することを表しているものではない。つまり、ステップS12〜ステップS16の順番は問わない。
・再開時のサービス状態判断手順の一例
図11は、実施の形態にかかる基地局に設けられる基地局装置における再開時のサービス状態判断手順の一例を示す図である。図11に示すように、無線部が起動されると、無線部は、例えばサービス状態記録手順の一例に従って記録されている前回のサービス状態の記録を取得する(ステップS21)。そして、無線部は、前回のサービス状態の記録が「リセット制御」であるか否かを判断する(ステップS22)。
前回のサービス状態の記録が「リセット制御」である場合(ステップS22:Yes)、無線部は、通常の動作状態における起動を行い(ステップS26)、上位装置との接続を待つ状態となり、終了する。前回のサービス状態の記録が「リセット制御」でない場合(ステップS22:No)、無線部はタイマを起動し、経過時間の計測を開始する(ステップS23)。タイマは、無線部に内蔵されていてもよい。
次いで、無線部は上位装置との接続状態を判断する(ステップS24)。無線部が上位装置であるベースバンドユニットに接続され、基地局装置が無線ネットワーク制御局などの上位局と接続されている場合(ステップS24:接続)、無線部は、通常の動作状態における起動を行い(ステップS25)、終了する。
無線部が上位装置であるベースバンドユニットに接続されていないか、または基地局装置が無線ネットワーク制御局などの上位局に接続されていない場合(ステップS24:非接続)、無線部は、タイマが満了するか否かを判断する(ステップS27)。タイマが満了していない場合(ステップS27:未)、ステップS24へ戻り、無線部は上位装置との接続状態を判断する。タイマが満了している場合(ステップS27:満了)、無線部は、サービス状態が異常であると判断し(ステップS28)、隣接する基地局の救済を受ける動作を開始する。隣接する基地局の救済を受ける動作については後述する。
・運用中のサービス状態判断手順の一例
図12は、実施の形態にかかる基地局に設けられる基地局装置における運用中のサービス状態判断手順の一例を示す図である。図12に示すように、基地局装置の運用中にリンク断が発生すると、無線部は、現在の状態が運用状態であるか否かを判断する(ステップS31)。現在の状態が運用状態である場合(ステップS31:Yes)、無線部は、サービス状態が異常であると判断し(ステップS32)、後述する隣接する基地局の救済を受ける動作を開始する。現在の状態が運用状態でない場合(ステップS31:No)、無線部は通常の動作状態における起動を行い(ステップS33)、上位装置との接続を待つ状態となる。
無線通信システムの一例として、例えば図8に示すように、救済される側の第1基地局81、及び救済する側の第2基地局84のいずれも、2つのアンテナを有し、送信系及び受信系を2系統ずつ有し、2つのキャリア周波数の搬送波を用いて送信及び受信を行うものがある。この無線通信システムの場合、第2基地局84は、一方のアンテナの指向性を自局のセル向けから第1基地局81のセルへ向けて切り替え、第2キャリア周波数の搬送波を自局のセルに在圏する移動端末との通信用から第1基地局81との通信用に振り替えればよい。
そして、第2基地局84は、もう一方のアンテナの指向性を自局のセルへ向け、第1キャリア周波数の搬送波を自局のセルに在圏する移動端末との通信に用いればよい。第1基地局81は、一方のアンテナの指向性を自局のセル向けから第2基地局84のセルへ向けて切り替えればよい。また、第1基地局81は、もう一方のアンテナの指向性を自局のセルへ向け、第2キャリア周波数のうち、第2基地局84との通信用の搬送波の周波数と異なる周波数の搬送波を自局のセルに在圏する移動端末との通信に用いればよい。
また、無線通信システムの一例として、第1基地局81及び第2基地局84のいずれも、2つのアンテナを有し、送信系及び受信系を2系統ずつ有し、4つのキャリア周波数の搬送波を用いて送信及び受信を行うものがある。この無線通信システムの場合、第2基地局84は、一方のアンテナの指向性を自局のセル向けから第1基地局81のセルへ向けて切り替え、第3キャリア周波数の搬送波及び第4キャリア周波数の搬送波を自局のセルに在圏する移動端末との通信用から第1基地局81との通信用に振り替えればよい。
そして、第2基地局84は、もう一方のアンテナの指向性を自局のセルへ向け、第1キャリア周波数の搬送波及び第2キャリア周波数の搬送波を自局のセルに在圏する移動端末との通信に用いればよい。第1基地局81は、一方のアンテナの指向性を自局のセル向けから第2基地局84のセルへ向けて切り替えればよい。また、第1基地局81は、もう一方のアンテナの指向性を自局のセルへ向け、第3キャリア周波数の搬送波及び第4キャリア周波数の搬送波のうち、第2基地局84との通信用の搬送波の周波数と異なる周波数の搬送波を自局のセルに在圏する移動端末との通信に用いればよい。
また、無線通信システムの一例として、第1基地局81及び第2基地局84のいずれも、2つのアンテナを有し、送信系及び受信系を2系統ずつ有し、1つのキャリア周波数の搬送波を用いて送信及び受信を行うものがある。この無線通信システムの場合、第2基地局84は、一方のアンテナの指向性を自局のセル向けから第1基地局81のセルへ向けて切り替え、キャリア周波数の一部の帯域を自局のセルに在圏する移動端末との通信用から第1基地局81との通信用に振り替えればよい。
そして、第2基地局84は、もう一方のアンテナの指向性を自局のセルへ向け、キャリア周波数の別の一部の帯域を自局のセルに在圏する移動端末との通信に用いればよい。第1基地局81は、一方のアンテナの指向性を自局のセル向けから第2基地局84のセルへ向けて切り替えればよい。また、第1基地局81は、もう一方のアンテナの指向性を自局のセルへ向け、第2基地局84との通信用の帯域と異なる帯域の搬送波を自局のセルに在圏する移動端末との通信に用いればよい。例えばキャリア周波数の帯域が20MHzである場合、そのうちの10MHzの帯域を第1基地局81と第2基地局84との通信用に用いてもよい。
・隣接する基地局の救済を受ける動作の一例
図13は、実施の形態にかかる無線通信システムにおいて隣接する基地局の救済を受ける側の無線部の動作の一例を示す図である。本実施例では、図8及び図9に示すように、救済される側の基地局が2つのアンテナを有し、送信系及び受信系を2系統ずつ有し、2つのキャリア周波数の搬送波を用いて送信及び受信を行う場合を例にして説明する。
図13に示すように、救済を受ける側の無線部は、自局のサービスが停止すると、例えば図11または図12に示すサービス状態判断手順に従って、自局のセルが救済可能であり、かつ救済を必要としているか否かを判断する(ステップS41)。自局のセルが救済不可能であるか、または救済を必要としていない場合(ステップS41:No)、無線部は何もせずに終了する。
自局のセルが救済可能であり、かつ救済を必要としている場合(ステップS41:Yes)、例えば基地局装置内に設けられているアンテナ制御装置は、第1アンテナの指向性を、隣接する基地局のセルへ向けて制御する(ステップS42)。それによって、無線部は、第1アンテナによって、隣接する基地局の送信波を受信することができるようになる。
次いで、無線部は、データベースの記録内容に基づいて、キャリア周波数を、隣接する基地局の第2キャリア周波数に含まれる周波数Fc(図9参照)に合わせ、サーキュレータ及び乗算器を設定する(ステップS43)。この状態で、受信信号がない場合(ステップS44:No)、ステップS42へ戻り、第1アンテナの指向性の制御、並びにキャリア周波数、サーキュレータ及び乗算器の設定が繰り返される(ステップS42、ステップS43)。
受信信号がある場合(ステップS44:Yes)、例えばアンテナ制御装置は、第1アンテナの指向性を、隣接する基地局のセルへ向けて固定し、第2アンテナの指向性を通常の運用時の指向性、すなわち自局のセル向けの指向性に設定する(ステップS45)。次いで、無線部は、第1アンテナからのキャリア周波数Fc(図9参照)の受信波をデジタル信号に変換し、さらにI成分及びQ成分のベースバンド信号へ復調する(ステップS46)。
次いで、無線部は、I成分及びQ成分のベースバンド信号に対して遅延値補正及び歪補償を行い、第2アンテナからキャリア周波数Fe(図9参照)の送信波として送信する(ステップS47)。また、無線部は、第2アンテナからのキャリア周波数Ff(図9参照)の受信波をデジタル信号に変換し、さらにI成分及びQ成分のベースバンド信号へ復調する(ステップS48)。
次いで、無線部は、I成分及びQ成分のベースバンド信号に対して遅延値補正及び歪補償を行い、第1アンテナからキャリア周波数Fd(図9参照)の送信波として送信する(ステップS49)。そして、無線部は、一連の動作を終了する。なお、図13の動作例では、ステップS46及びステップS47と、ステップS48及びステップS49とは、いずれが先でもよい。
また、図13の動作例では、ステップS46及びステップS47が1回ずつ示されているが、ステップS46及びステップS47は、無線部が第1アンテナからキャリア周波数Fc(図9参照)の受信波を受信するたびに行われる。同様に、図13の動作例では、ステップS48及びステップS49が1回ずつ示されているが、ステップS48及びステップS49は、無線部が第2アンテナからキャリア周波数Ff(図9参照)の受信波を受信するたびに行われる。
・隣接する基地局のセルを救済する動作の一例
図14は、実施の形態にかかる無線通信システムにおいて隣接する基地局のセルを救済する側の無線部の動作の一例を示す図である。本実施例では、図8及び図9に示すように、救済する側の基地局が2つのアンテナを有し、送信系及び受信系を2系統ずつ有し、2つのキャリア周波数の搬送波を用いて送信及び受信を行う場合を例にして説明する。
図14に示すように、救済する側の無線部は、隣接する基地局のセルでサービスが停止していることを認識すると、データベースの記録内容に基づいて、サービスを停止しているセルが救済可能なセルであるか否かを判断する(ステップS51)。サービスを停止しているセルが救済可能なセルでない場合(ステップS51:No)、無線部は何もせずに終了する。
サービスを停止しているセルが救済可能なセルである場合(ステップS51:Yes)、無線部は、第2キャリア周波数の搬送波を用いて送信または受信を行うことによって自局のセルに対して提供しているサービスを、停止する(ステップS52)。次いで、無線部は、第1キャリア周波数の搬送波を用いて第2アンテナによって送信または受信を行うことによって自局のセルに対して提供しているサービスを、停止する(ステップS53)。
次いで、例えば基地局装置内に設けられているアンテナ制御装置は、第2アンテナの指向性を、隣接する基地局のサービスが停止しているセルへ向くように変更する(ステップS54)。それによって、無線部は、第2アンテナによって、サービス停止中のセルを有する基地局との間で、通信することができるようになる。
次いで、無線部は、第2キャリア周波数に含まれる周波数Fc(図9参照)の搬送波を送信用に用い、周波数Fd(図9参照)の搬送波を受信用に用いて、第2アンテナによってサービスを再開する(ステップS55)。これ以降、救済される側の無線部によって、第2キャリア周波数の搬送波を用いて提供されるサービスが継続される(ステップS56)。そして、無線部は、一連の動作を終了する。
図6及び図7に示す基地局装置を有する基地局、図8及び図9に示す無線通信システム、または図10〜図14に示す無線通信方法によれば、災害や故障などによって基地局がサービスを停止すると、サービスを停止した基地局の無線部がリピータとして動作する。それによって、サービスを停止した基地局のセルに在圏する移動端末は、サービスを停止した基地局に隣接する基地局が提供するサービスを受けることができる。例えば、サービスを停止した基地局のセルに在圏する移動端末は、サービスを停止した基地局の無線部を経由して、サービスを停止した基地局に隣接する基地局に接続し、例えば音声による通話が可能となる。従って、サービスを停止した基地局のセルを救済することができる。
また、図6に示す基地局装置を有する基地局によれば、第1スイッチ44を有することによって、通常の動作状態における受信信号の伝搬経路と、隣接する基地局によって自局のセルが救済される状態における受信信号の伝搬経路とを、切り替えることができる。従って、通常の動作状態においては、乗算器43を経てない受信信号が復調され、隣接する基地局によって自局のセルが救済される状態においては、乗算器43によって周波数が変換された受信信号が復調される。
また、図7に示す基地局装置を有する基地局によれば、デジタル歪補償部75を有することによって、増幅によって生じる信号の歪みを予め補償することができる。従って、サービスを停止した基地局のセルに在圏する移動端末は、信号波形の歪みの少ない高い品質のサービスを受けることができる。
なお、各基地局装置は、送信系及び受信系を3系統以上、有していてもよい。また、各基地局装置は、アンテナを3つ以上、有していてもよい。また、各基地局装置は、1つまたは3つ以上のキャリア周波数を用いてもよい。
上述した各実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)第1アンテナまたは第2アンテナから送信される送信信号と前記第1アンテナまたは前記第2アンテナによって受信される受信信号とを分離する分離部と、前記分離部から出力される受信信号の周波数を変換する変換部と、前記変換部から出力される信号を復調する復調部と、前記復調部から出力される信号に対して遅延を補正する補正部と、前記補正部から出力される信号を変調する変調部と、を備え、前記第1アンテナの指向性を、隣接する基地局のセルへ向け、前記隣接する基地局から送信される第1周波数の受信信号を前記第1アンテナによって受信し、前記変換部によって前記第1周波数の受信信号を第2周波数の信号に変換し、前記復調部によって前記第2周波数の信号を復調し、前記補正部によって、前記復調部から出力される信号に対して、前記隣接する基地局から自局までの電波の伝搬によって生じる遅延及び前記周波数の変換処理によって生じる遅延を補正し、前記変調部によって、前記補正部から出力される信号を変調して第3周波数の送信信号を生成し、前記第3周波数の送信信号を前記分離部へ出力し、前記第3周波数の送信信号を前記第2アンテナから自局のセルへ向けて送信することを特徴とする基地局。
(付記2)自局のセル内から送信される第4周波数の受信信号を前記第2アンテナによって受信し、前記復調部によって前記第4周波数の受信信号を復調し、前記補正部によって、前記復調部から出力される信号に対して、受信信号の処理によって生じる遅延を補正し、前記変調部によって、前記補正部から出力される信号を変調して第5周波数の送信信号を生成し、前記第5周波数の送信信号を前記分離部へ出力し、前記第5周波数の送信信号を前記第1アンテナから前記隣接する基地局のセルへ向けて送信することを特徴とする付記1に記載の基地局。
(付記3)前記変換部から出力される前記第2周波数の信号と前記第2アンテナによって受信される前記第4周波数の受信信号とを切り替えて前記復調部へ出力する切替部、を有することを特徴とする付記2に記載の基地局。
(付記4)前記復調部から出力される信号に対して、歪みを補償する補償部、を有することを特徴とする付記1乃至3のいずれか一項に記載の基地局。
(付記5)第1アンテナまたは第2アンテナから送信される送信信号と前記第1アンテナまたは前記第2アンテナによって受信される受信信号とを分離する分離部と、前記分離部から出力される受信信号の周波数を変換する変換部と、前記変換部から出力される信号を復調する復調部と、前記復調部から出力される信号に対して遅延を補正する補正部と、前記補正部から出力される信号を変調する変調部と、を備える第1基地局装置と、前記第1基地局装置を有する第1基地局に隣接し、かつ複数のアンテナに接続される第2基地局に設けられる第2基地局装置と、を有し、前記第2基地局装置は、前記複数のアンテナのうちの一部のアンテナの指向性を前記第1基地局のセルへ向け、かつ無線リソースの一部を前記第1基地局装置との無線通信に割り当て、前記第1基地局装置は、前記第1アンテナの指向性を前記第2基地局のセルへ向け、前記第2基地局装置から送信される第1周波数の受信信号を前記第1アンテナによって受信し、前記変換部によって前記第1周波数の受信信号を第2周波数の信号に変換し、前記復調部によって前記第2周波数の信号を復調し、前記補正部によって、前記復調部から出力される信号に対して、前記第2基地局から前記第1基地局までの電波の伝搬によって生じる遅延及び前記周波数の変換処理によって生じる遅延を補正し、前記変調部によって、前記補正部から出力される信号を変調して第3周波数の送信信号を生成し、前記第3周波数の送信信号を前記分離部へ出力し、前記第3周波数の送信信号を前記第2アンテナから前記第1基地局のセルへ向けて送信することを特徴とする無線通信システム。
(付記6)前記第1基地局装置は、前記第1基地局のセル内から送信される第4周波数の受信信号を前記第2アンテナによって受信し、前記復調部によって前記第4周波数の受信信号を復調し、前記補正部によって、前記復調部から出力される信号に対して、受信信号の処理によって生じる遅延を補正し、前記変調部によって、前記補正部から出力される信号を変調して第5周波数の送信信号を生成し、前記第5周波数の送信信号を前記分離部へ出力し、前記第5周波数の送信信号を前記第1アンテナから前記第2基地局のセルへ向けて送信することを特徴とする付記5に記載の無線通信システム。
(付記7)前記第1基地局装置は、前記変換部から出力される前記第2周波数の信号と前記第2アンテナによって受信される前記第4周波数の受信信号とを切り替えて前記復調部へ出力する切替部、を有することを特徴とする付記6に記載の無線通信システム。
(付記8)前記第1基地局装置は、前記復調部から出力される信号に対して、歪みを補償する補償部、を有することを特徴とする付記5乃至7のいずれか一項に記載の無線通信システム。
(付記9)第1基地局装置を有する第1基地局に隣接する第2基地局に設けられる第2基地局装置は、前記第2基地局装置に接続される複数のアンテナのうちの一部のアンテナの指向性を前記第1基地局のセルへ向け、かつ無線リソースの一部を前記第1基地局装置との無線通信に割り当て、前記第1基地局装置は、前記第1基地局装置に接続される第1アンテナの指向性を前記第2基地局のセルへ向け、前記第2基地局装置から送信される第1周波数の受信信号を前記第1アンテナによって受信し、前記第1周波数の受信信号を第2周波数の信号に変換し、前記第2周波数の信号を復調し、復調後の信号に対して、前記第2基地局から前記第1基地局までの電波の伝搬によって生じる遅延及び周波数の変換処理によって生じる遅延を補正し、補正後の信号を変調して第3周波数の送信信号を生成し、前記第3周波数の送信信号を、前記第1基地局装置に接続される第2アンテナから前記第1基地局のセルへ向けて送信することを特徴とする無線通信方法。
(付記10)前記第1基地局装置は、前記第1基地局のセル内から送信される第4周波数の受信信号を前記第2アンテナによって受信し、前記第4周波数の受信信号を復調し、復調後の信号に対して、受信信号の処理によって生じる遅延を補正し、補正後の信号を変調して第5周波数の送信信号を生成し、前記第5周波数の送信信号を前記第1アンテナから前記第2基地局のセルへ向けて送信することを特徴とする付記9に記載の無線通信方法。
(付記11)前記第1基地局装置は、前記復調後の信号に対して歪みを補償してから変調処理を行うことを特徴とする付記9または10に記載の無線通信方法。
21 基地局装置
22 分離部
23 変換部
24 復調部
25 補正部
26 変調部
27 第1アンテナ
28 第2アンテナ
44 切替部

Claims (5)

  1. 第1アンテナまたは第2アンテナから送信される送信信号と前記第1アンテナまたは前記第2アンテナによって受信される受信信号とを分離する分離部と、
    前記分離部から出力される受信信号の周波数を変換する変換部と、
    前記変換部から出力される信号を復調する復調部と、
    前記復調部から出力される信号に対して遅延を補正する補正部と、
    前記補正部から出力される信号を変調する変調部と、
    を備え、
    前記第1アンテナの指向性を、隣接する基地局のセルへ向け、前記隣接する基地局から送信される第1周波数の受信信号を前記第1アンテナによって受信し、
    前記変換部によって前記第1周波数の受信信号を第2周波数の信号に変換し、
    前記復調部によって前記第2周波数の信号を復調し、
    前記補正部によって、前記復調部から出力される信号に対して、前記隣接する基地局から自局までの電波の伝搬によって生じる遅延及び前記周波数の変換処理によって生じる遅延を補正し、
    前記変調部によって、前記補正部から出力される信号を変調して第3周波数の送信信号を生成し、前記第3周波数の送信信号を前記分離部へ出力し、
    前記第3周波数の送信信号を前記第2アンテナから自局のセルへ向けて送信することを特徴とする基地局。
  2. 自局のセル内から送信される第4周波数の受信信号を前記第2アンテナによって受信し、
    前記復調部によって前記第4周波数の受信信号を復調し、
    前記補正部によって、前記復調部から出力される信号に対して、受信信号の処理によって生じる遅延を補正し、
    前記変調部によって、前記補正部から出力される信号を変調して第5周波数の送信信号を生成し、前記第5周波数の送信信号を前記分離部へ出力し、
    前記第5周波数の送信信号を前記第1アンテナから前記隣接する基地局のセルへ向けて送信することを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  3. 前記変換部から出力される前記第2周波数の信号と前記第2アンテナによって受信される前記第4周波数の受信信号とを切り替えて前記復調部へ出力する切替部、を有することを特徴とする請求項2に記載の基地局。
  4. 第1アンテナまたは第2アンテナから送信される送信信号と前記第1アンテナまたは前記第2アンテナによって受信される受信信号とを分離する分離部と、
    前記分離部から出力される受信信号の周波数を変換する変換部と、
    前記変換部から出力される信号を復調する復調部と、
    前記復調部から出力される信号に対して遅延を補正する補正部と、
    前記補正部から出力される信号を変調する変調部と、
    を備える第1基地局装置と、
    前記第1基地局装置を有する第1基地局に隣接し、かつ複数のアンテナに接続される第2基地局に設けられる第2基地局装置と、
    を有し、
    前記第2基地局装置は、前記複数のアンテナのうちの一部のアンテナの指向性を前記第1基地局のセルへ向け、かつ無線リソースの一部を前記第1基地局装置との無線通信に割り当て、
    前記第1基地局装置は、
    前記第1アンテナの指向性を前記第2基地局のセルへ向け、前記第2基地局装置から送信される第1周波数の受信信号を前記第1アンテナによって受信し、
    前記変換部によって前記第1周波数の受信信号を第2周波数の信号に変換し、
    前記復調部によって前記第2周波数の信号を復調し、
    前記補正部によって、前記復調部から出力される信号に対して、前記第2基地局から前記第1基地局までの電波の伝搬によって生じる遅延及び前記周波数の変換処理によって生じる遅延を補正し、
    前記変調部によって、前記補正部から出力される信号を変調して第3周波数の送信信号を生成し、前記第3周波数の送信信号を前記分離部へ出力し、
    前記第3周波数の送信信号を前記第2アンテナから前記第1基地局のセルへ向けて送信することを特徴とする無線通信システム。
  5. 第1基地局装置を有する第1基地局に隣接する第2基地局に設けられる第2基地局装置は、前記第2基地局装置に接続される複数のアンテナのうちの一部のアンテナの指向性を前記第1基地局のセルへ向け、かつ無線リソースの一部を前記第1基地局装置との無線通信に割り当て、
    前記第1基地局装置は、
    前記第1基地局装置に接続される第1アンテナの指向性を前記第2基地局のセルへ向け、前記第2基地局装置から送信される第1周波数の受信信号を前記第1アンテナによって受信し、
    前記第1周波数の受信信号を第2周波数の信号に変換し、
    前記第2周波数の信号を復調し、
    復調後の信号に対して、前記第2基地局から前記第1基地局までの電波の伝搬によって生じる遅延及び周波数の変換処理によって生じる遅延を補正し、
    補正後の信号を変調して第3周波数の送信信号を生成し、
    前記第3周波数の送信信号を、前記第1基地局装置に接続される第2アンテナから前記第1基地局のセルへ向けて送信することを特徴とする無線通信方法。
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