JP2008078928A - レピータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モニタ専用アンテナやモニタ専用受信部を備えることなく、送信チャネル周波数のモニタを可能にし、通信チャネルが他局によって使用中であるか否かを判断できるようにすることによって、構成を簡素化し、小型化が可能なレピータ装置や無線中継装置を提供する。
【解決手段】レピータ部の送信部出力端のサーキュレータの終端器接続端に切替スイッチを介して終端抵抗部とモニタ受信部とを切替え可能に接続し、レピータ部の送信部の非動作中に、送信用アンテナを介して送信チャネル周波数の信号をモニタ受信機で受信するように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明はレピータ装置に関し、詳細には、送信周波数チャネルの空線状態をモニタする機能を備えたレピータ装置に関する。
防災・行政等の業務用無線通信システムやアマチュア無線等の陸上移動無線通信機(Land Mobile Radio:LMR)では、一部を除き無線通信局の一方が送信し、他方がそれを受信する操作を交互に繰返すプレストーク方式(単信方式あるいはシンプレックス方式)が採用されている。
一方、無線送信機を起動して電波を発射する場合は、使用する無線チャネルが他の無線局によって使用されていないことを十分確認した上で行うことが義務付けられている。特に、陸上移動無線システムにおいては、移動しながら無線送信を繰返すことから、送信する前に他局が使用中でないことを確認し、他局の正常な無線通信を妨害しないように気をつける必要がある。
また、陸上移動無線通信機は比較的送信電力が小さく設定されていることから、ある程度距離が離れると互いの送信信号が直接相手方に届かなくなることが多い。そこで、従来から無線中継局装置が随所に設けられているが、無線チャネルが特定の組織に専用回線として割り当てられ、十分な統制がなされている場合を除き、無線中継局においても送信機を起動する際には、他局の無線通信を妨害しないように、使用する無線チャネルのモニタが必要である。
図6は従来のレピータ装置の一例を示すブロック図である。この例に示すレピータ装置は、受信用アンテナ(R・ANT)61の着信信号を高周波バンドパスフィルタ62と電力分配器63を介して信号を二分岐し、一方を第一の受信部(RX1)64と第一の送信部(TX1)65とを含む第一のレピータ部66に供給し、送信部65の出力をサーキュレータ67と送信フィルタ68を介して送信用アンテナ(T・ANT)69に供給する。なお、上記サーキュレータ67には終端抵抗器(高周波回路では通常50Ω)が接続されている。また、上記分配器63の他方分岐信号は、同様に第二の受信部(RX2)71と第二の送信部(TX2)72とを含むレピータ部73に供給され、その送信部72の出力は、第二のサーキュレータ74と送信フィルタ75を経て、上記送信アンテナ(T・ANT)69に供給されており、サーキュレータ74には同様に終端抵抗器76が接続されている。更に、上述したように、送信チャネルをモニタするために、二つのモニタ受信機(M・RX1)77と(M・RX2)78を備え、夫々には第二の電力分配器79を介してモニタ用受信アンテナ(M・ANT)80が接続されている。なお、この構成は、レピータ機能を果たす上で、必要最小限の構成を示しており、場合に応じて、これらの構成を複数系統備える場合もあり得る。
この構成における各部の動作は既によく知られているので説明は省略するが、レピータ運用においては、移動無線通信機等から予め各レピータ装置に割り当てられたトーン信号や符号等を含むレピータ使用要求信号が到来すると、使用する送信チャネル周波数信号を上記モニタ受信機77、78によって受信し、他無線局が使用中でないことを確認後、中継する旨の応答並びに中継用のチャネル周波数情報等を上記要求信号を送信した無線局に返送する等の処理が実行される。
なお、レピータ装置における各種制御については、例えば同一出願人の発明に係る特許文献1に詳しく一例が開示されているので、参照することができる。特許文献1には図7に示すように、F1とf1を夫々アップリンク、F2とf2を夫々ダウンリンクとし、移動通信局A、Bからレピータ装置に対して送信するチャネル周波数をアップリンク、逆に、レピータ装置から移動通信局A、Bに対して送信するチャネル周波数をダウンリンクとしている。なお、図7に示すように、特許文献1では、F1=f1=434.64MHz、F2=f2=439.54MHzとなっているが、図6に示す構成では、F1=f1、F2=f2の中継に対応することも可能であるが、後述する図5(b)に示すように夫々の周波数が異なる場合を想定している。
即ち、図6に示すレピータ装置では受信アンテナ(R・ANT)61によって、F1(fRX1)の電波を受信し、フィルタ62、電力分配器63を経て受信部64において復調後、その復調信号を変調信号として、送信部65からF2(fTX1)の高周波信号を発生し、サーキュレータ67、送信フィルタ68を経て送信アンテナ69から電波として送信し、通信相手の無線局がこれを受信する。逆方向には、通信相手から送信されたf1(fRX2)の送信電波を同じく受信アンテナ61により受信し、他方のレピータ73の受信部71で復調後、それを変調信号として送信部72によりf2(fTX2)の高周波信号を発生し、サーキュレータ74、送信フィルタ75を経て、送信アンテナ(T・ANT)69から電波として発射する。なお、サーキュレータ67、74の一端子には、その方向の一方向特性が規定値になるように夫々終端抵抗器(高周波回路では50Ω)70、76が接続されている。
そして、このような中継動作を行う際に、無線局等からの中継要求に際し、送信しようとする無線チャネルが他の無線局に使用されていないことをモニタ受信機77、78により確認し、他局が使用中の場合は、無線チャネルが空くまで待つか、他の空きチャネルを確認した上で中継動作を開始する。
特開2003−163602公報
しかしながら、上述したように専用のモニタ受信機を使用する方式では、使用する無線チャネル数に応じて、モニタ受信アンテナと受信機が必要になる。特に、送受信するチャネル周波数が多くなると、送信アンテナとモニタ受信アンテナが多くなるのみならず、中継用送信アンテナとモニタ受信用アンテナとの離間距離を大きく取れず、送信信号の混入による受信機能低下等の障害の発生確率も高くなる。勿論、レピータ部における受信チャネルについてはレピータ装置の受信部によって行うことができるが、受信用アンテナと受信部との間には送信周波数を大きく減衰して受信部の感度抑圧等を防止する必要上から送信周波数チャネルについて大きな減衰量をもつフィルタが挿入されているので、送信チャネルについて受信用アンテナと受信部とでモニタ受信することができない。
このような問題点は、特許文献1に記載されているような、コンベンショナル方式のレピータにおいても、また、トランクドシステム方式のレピータにおいても同様であり、特に、トランクドシステムでは多数の系統のレピータ部を備えなければならない点において、問題点は大きなものとなる。
本発明は従来のレピータ装置の諸問題に鑑みてなされたものであって、レピータ装置において、装置が複雑になることなく送信チャネルの空線状態を判断するための手段を提供することによって、レピータ装置の構成や制御を簡素化することが可能なレピータ装置を提供することを目的としている。
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1記載のレピータ装置は、受信アンテナからの信号を入力する受信部と、この受信部の出力信号を変調信号として受信周波数と異なる搬送波周波数信号で送信する送信部とを含むレピータ部を備え、対向する無線局装置間の無線中継を行うレピータ装置において、上記レピータ部の送信部出力端に接続したサーキュレータと、このサーキュレータの出力端の一つに接続した切替スイッチと、この切替スイッチを介して切替え可能に接続した終端抵抗部とモニタ受信部と、レピータ部の送信部が起動していないときに必要に応じて上記切替スイッチを制御しモニタ受信部によって送信周波数チャネルの着信信号の有無を判断する制御部と、を備えたことを特徴とする。
請求項2記載のレピータ装置は、受信アンテナからの信号を入力する受信部と、この受信部の出力信号を変調信号として受信周波数と異なる搬送波周波数信号で送信する送信部とを含む少なくとも二系統のレピータ部を備え、対向する無線局装置間の無線中継を行うレピータ装置において、上記レピータ部の夫々の送信部出力端に接続したサーキュレータと、そのサーキュレータの出力端の一つに接続した切替スイッチと、この切替スイッチを介して切替え可能に接続した終端抵抗部とモニタ受信部と、上記レピータ部の送信部が起動していないときに必要に応じて切替スイッチを制御し、上記モニタ受信部によって送信周波数チャネルの着信信号の有無を判断する制御部と、を備えたことを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のレピータ装置において、上記モニタ受信部を除去すると共に、レピータ部の受信部の前段に受信信号切替スイッチを挿入し、切替スイッチからの信号を上記受信信号切替スイッチを介して受信部に供給すると共に、この受信部の受信周波数がその系統のレピータ部の送信周波数となるように制御する制御部を備えたことを特徴している。
請求項4記載の発明では、請求項1乃至3の何れか一項記載のレピータ装置において、上記レピータ部の受信部には分配器を介して共有の受信アンテナから受信信号が供給され、レピータの送信部出力は、夫々のサーキュレータを介して共有の送信アンテナに供給されるように構成されたことを特徴としている。
本発明は上述したように構成するので、夫々以下のような効果が得られる。即ち、請求項1記載のレピータ装置は、受信部と送信部とを含む少なくとも一系統のレピータ部を備えたレピータ装置において、レピータ部の送信部出力端に接続したサーキュレータの終端抵抗接続端に切替スイッチを介して終端抵抗部とモニタ受信部とを接続し、上記レピータ部の送信部が起動していないときに必要に応じて切替スイッチを制御し、送信用アンテナを介して送信チャネル周波数の信号をモニタ受信機に導き、受信するように構成したので、モニタ受信用のアンテナを備えることなく送信周波数チャネルの着信信号の有無を判断することが可能となる。特に、上述した一系統のレピータ部によれば、無線通信機相互が、送信と受信とで異なる周波数にて送受信するプレストーク方式(単信方式)の無線中継に本発明を適用することが可能である。
請求項2記載の発明では、受信部と送信部とを含む少なくとも二系統のレピータ部を備えたレピータ装置において、レピータ部の送信部出力端に接続したサーキュレータの終端抵抗接続端に切替スイッチを介して終端抵抗部とモニタ受信部とを接続し、上記レピータ部の送信部が起動していないときに必要に応じて切替スイッチを制御し、送信用アンテナを介して送信チャネル周波数の信号をモニタ受信機に導き、受信するように構成したので、モニタ受信用のアンテナを備えることなく送信周波数チャネルの着信信号の有無を判断することが可能となる。特にこの構成によれば、単信方式の中継は勿論のこと、受信を常時行い、送信のときのみ同時送受信を行う半複信システムにも本発明を適用することが可能である。
請求項3記載の発明では、請求項1又は2記載のレピータ装置において、上記モニタ受信部を除去し、代わりに、レピータ部の受信部の前段に受信信号切替スイッチを挿入することによって本来の受信用アンテナへの接続を切り離すと共に、送信用アンテナから送信チャネル周波数信号を受信部に供給し、この受信部の受信周波数を送信部の送信周波数となるようにして送信チャネル周波数をモニタするように構成したので、更に、モニタ受信部も不要となり、より一層簡単な構成によって、送信チャネルの空線状態を判断することが可能となる。
請求項4記載の発明では、請求項1乃至3の何れか一項記載のレピータ装置において、上記レピータ部の受信部には分配器を介して共有の受信アンテナから受信信号が供給され、レピータの送信部出力は、夫々のサーキュレータを介して共有の送信アンテナに供給されるように構成したので、送信用及び受信用のアンテナが、夫々一組で済み、レピータの構成を簡略化することが可能となる。
以下、本発明を図示した実施態様例を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は、本発明のレピータ装置の一実施態様例を示すブロック図であり、以下に示すように、レピータ部を少なくとも二系統備えた場合を説明する。
この例に示すレピータ装置は、受信用アンテナ(R・ANT)1の着信信号から所望周波数のみを通過し、レピータ装置から送信するチャネル周波数信号やその他不要信号を除去する高周波バンドパスフィルタ2と、このフィルタ出力信号を分配する電力分配器3と、分配した信号の一方を入力する第一の受信部(RX1)4及びその受信部の出力信号を変調信号とする第一の送信部(TX1)5とを含むレピータ部6と、送信部5の出力をアンテナ方向に(一方向に)通過させるサーキュレータ7と、その出力から高調波等の不要波信号を除去する送信フィルタ8と、上記サーキュレータ7の終端抵抗接続端に設けた切替スイッチ9と、この切替スイッチ9に接続した終端抵抗器10と、切替スイッチ9のもう一方の出力端に接続したモニタ受信機(M・RX1)11と、を含む第一系統の中継装置を備えている。
また、上記電力分配器3の他方分岐端には、第一系統と同様に、第二の受信部(RX2)12及びその受信部の出力信号を変調信号とする第二の送信部(TX2)13とを含む第二のレピータ部14と、送信部13の出力をアンテナ方向に(一方向に)通過させるサーキュレータ15と、その出力から高調波等の不要波信号を除去する送信フィルタ16と、上記サーキュレータ15の終端抵抗接続端に設けた切替スイッチ17と、それに接続した終端抵抗器18と、切替スイッチ17のもう一方の出力端に接続したモニタ受信機(M・RX2)19と、を含む第二系統の中継装置を備え、第一、第二系統の送信フィルタ8,16の出力は共に、送信アンテナ(T・ANT)20に供給されるように構成されている。なお、この構成は、レピータ機能を果たす上で、必要最小限の構成を示しており、トランクドシステムのように、必要に応じてこれらの構成を複数系統備える場合もあり得る。
この構成において、レピータ装置としての無線中継機能について説明するが、各送受信部の周波数関係としては、図1の第一の系統のレピータ部6が、図示を省略した一方の無線通信局Aから送信されたチャネル周波数F1(=fRX1)を受信し、送信チャネル周波数F2(=fTX1)に変換して同じく図示を省略した他方の無線通信局Bに対して送信し、逆に、無線通信局Bから送信されるチャネル周波数f1(=fRX2)をレピータ部14の受信部(RX2)12が受信して、その出力信号を変調信号として送信部(TX2)13にてダウンリンク・チャネル周波数f2(=fTX2)に変換して送信するものとする。
図1に示したレピータ装置は、中継動作を行っていない状態では、第一系統のレピータ6の受信部(RX1)4はfRX1のチャネル周波数を、また、第二系統のレピータ部14の受信部12はfRX2のチャネル周波数信号を夫々モニタ受信している。これらの信号は受信アンテナ1を介して供給され、フィルタ2は両者の周波数を通過する。一方、チャネル周波数信号fTX1、fTX2のモニタは、従来、図6に示すようにモニタ専用受信機77、78にて行っていたが、図1に示す本発明の実施例では、図示を省略したCPU等によって、送信動作をしていない系統の送信部を検出し、その系統に属する切替スイッチ9あるいは17のいずれか、若しくは両方を制御し、サーキュレータ7、15から供給される信号を夫々の切替スイッチに接続されたモニタ受信機11、19に供給する。即ち、通常、サーキュレータはその一方向性特性を保つために、送信アンテナから反射する送信電力信号を終端抵抗器10、18に導き、熱として消耗させることによって、送信部5、13に流入しないように構成されている。本発明は、この点に着目して、終端抵抗器とサーキュレータとの間に切替スイッチ9、17を挿入することによって、送信アンテナ20を介してチャネル周波数信号fTX1、fTX2をモニタ受信機11と12に導く。送信フィルタ8、16は、夫々、周波数信号fTX1、fTX2を通過させるものであり、可逆性を有するものも構成可能であり、また、サーキュレータ7、15も終端抵抗器を接続しない場合は、上述した方向に受信信号を導くことが可能であるし、あるいは、サーキュレータの出力端側に切替スイッチ9、17を組み入れることによって、サーキュレータのアイソレーション機能を損なうことなく、本発明が目的とするように、送信アンテナ(T・ANT)20に誘起するチャネル周波数信号を、モニタ受信機(M・RX1、M・RX2)77、78に供給することが可能である。
本発明では上述したように、送信用アンテナから、他局の送信チャネル周波数信号を取り出すように構成したので、従来のようにモニタ専用アンテナを設ける必要が無く、レピータ装置全体の構成を空間的にコンパクトに構成することが可能となる。なお、モニタ受信機77、78及び各レピータ部の受信部4、12で受信信号は、図示を省略した制御部によって着信の有無が判断され、その結果に基づいて送信部5、13の起動を制御する。これらの制御部にCPUを備え、受信信号をデジタル信号処理して、着信信号の有無や信号に含まれるデータの処理を行うことも可能である。
図2は本発明の他の実施態様例を示すレピータ装置のブロック図である。この実施例の特徴は、上述した図1に示すレピータ装置において、二つのモニタ受信部(M・RX1)11と(M・RX2)19を除去し、その代わりに受信部の前段に新たに受信信号切替スイッチ21、22を挿入すると共に、このスイッチを介して送信端切替スイッチの出力信号を、本来中継動作において使用する受信部(RX1)4と(RX2)12に供給し、更に、この受信部4、12の受周波数がダウンリンクの送信チャネル周波数、fTX1、fTX2になるように制御することを特徴している。
即ち、ダウンリンク用の送信周波数チャネルをモニタするために専用に受信機を備える第一の実施例の構成を、更に、簡素化したものである。
なお、受信部RX1、RX2の受信周波数を切替えるためには、そのローカル発振器を周波数シンセサイザ等の周波数切替え可能なものにすれば、容易に任意の周波数に切替えて受信することが可能である。
図3乃至図5は、上記図1,図2に示した本発明の実施態様例における、各部の周波数関係を説明するための図であり、図3は送信アンテナ(T・ANT)と送信フィルタ8、16及びレピータ装置を含む部分的なブロック図、図4(a)乃至(f)は、フィルタの周波数帯域特性と送受信周波数との関係を示す図である。
先ず、図4(a)は送信部(TX1)5から送信アンテナ(T・ANT)20方向のフィルタ特性を示し、サーキュレータ7に終端抵抗器が接続された状態では曲線41にて示すように、送信周波数fTX1において減衰量は小さいが、逆に送信アンテナから送信部(TX1)5方向には、曲線42に示すように大きな減衰量が得られ、送信周波数fTX2については、両方向とも大きな減衰量が得られる。また送信部(TX2)13から送信アンテナ(T・ANT)20方向への減衰量は、図3(b)の曲線43にて示すように、fTX2において減衰量は小さく、逆方向には曲線44にて示すように大きな減衰量が得られ、他方の送信周波数fTX1においては、両方向について大きな減衰量が得られている。
また、二つの送信部(TX1)5と(TX2)13との間の減衰量は図4(c)に示すように、fTX1、fTX2について共に大きな減衰量が得られる。更に、第一の送信部(TX1)5と終端抵抗器(LOAD1)10、第二の送信部(TX2)13と終端抵抗器(LOAD2)18の関係は、図4(d)に示すように、共に大きな減衰量が存在している。一方、送信アンテナ(T・ANT)20とサーキュレータ7、15の終端抵抗器接続端部間の減衰量は、図4(e)曲線45、46に示すように、夫々自系統の送信チャネル周波数fTX1、fTX2において減衰量が小さく、他系統の送信チャネル周波数については大きな減衰量が確保されている。この曲線45は上記図4(a)の曲線41とほぼ一致し、曲線46は図4(b)の曲線43とほぼ一致する。即ち、サーキュレータ7(15)とフィルタ8(16)及び送信アンテナ20との間の減衰特性は、可逆的特性を備えていると言い得る。そして、一方の送信部と他方系統のサーキュレータ終端抵抗接続端との間の減衰特性は、図4(f)に示すように、共に大きな減衰量が得られている。
図5は、レピータ部6と14の受信部4、12の受信周波数と受信用フィルタ2との関係を説明するための図であり、(a)は図1、図2のブロック図の一部を取り出したブロック図、(b)はフィルタ特性図である。この例では、図7に示した場合と異なり、fTX1、fTX2、fRX1、fRX2が夫々異なり、図示したような大小関係にある場合を示している。このとき、受信フィルタ2は、fRX1、fRX2に対して減衰量が小さく、送信部のチャネル周波数TX1、fTX2に対しては100dB近い減衰量を呈するようになっている。従って、送信部5、13が動作中であっても、一定値以上の着信信号に対して十分受信可能であることが分かる。
上記諸特性を勘案すれば、夫々のサーキュレータ7、15と切替スイッチ9、17を介して接続されたモニタ受信機(M・RX1、2)11、19には、夫々の自系統の送信周波数fTX1、fTX2を他方系統の送信部が起動しているか否かに拘わらず、自系統の送信部が起動していないときはモニタ受信が十分に可能であることが分かる。
本発明は以上のように構成したので、モニタ用のアンテナを設けることなく、更には、モニタ専用受信部を設けることなく、レピータ装置が本来備えるべきアンテナと受信部を利用して、必要なチャネル周波数について、モニタ受信が可能となる。従って、装置の構成の簡素化と空間的小型化をもたらすレピータ装置を構成する上で有用である。
本発明は、上述した実施形態のみに限定されたものではなく種々の変形が可能である。例えば、図7にて示した(特許文献1の)ように、F1=f1、F2=f2の場合は、レピータ装置に対して送信するアップリンク周波数は無線通信局A、B共に同一であり、また、レピータ装置から無線通信局に対して送信するダウンリンク周波数が同一であるので、図1、図2に示した構成において、レピータ部はどちらか一系統を動作させることで対応可能であるし、より簡単な構成にする場合は、レピータ部を一系統にしたレピータ装置とすることも可能である。あるいは、複数系統のレピータ部を必要に応じて二系統組み合わせて半複信方式の中継に対応し、若しくは個別にレピータ部を選択して単信方式の中継に対応する等の制御も可能であろう。
また、上述した実施例ではレピータ装置として二系統のレピータ部を備える例を示したが、複数系統のレピータ部を備えることによって、同時に多数系統の中継を可能とするように構成することもできる。更に、夫々の送信部や受信部の送受信周波数を任意に変化できるように、PLL発振器を備えることや、無線システムをデジタル無線化することもできる。
更に、各レピータ部の受信部の構成としては、通常の受信機と同様に、受信高周波部、周波数変換部、中間周波数増幅部、検波部を備え、一旦検波して元の音声情報に復元した後、送信部の変調信号として供給する方式、或いは、受信した高周波信号を所要レベルに増幅した後、検波処理することなく高周波信号のまま送信周波数に周波数変換して送信する方式、更には、増幅を容易にするために受信信号を中間周波数に変換して増幅後、検波処理することなく送信周波数に周波数変換を行って送信アンテナに供給する方式等、種々のものが適用できる。いずれの場合においても、受信部の出力に含まれる変調情報が、受信チャネル周波数とは異なるチャネル周波数信号に変換され、移動通信機に向けて送信されることになる。なお、送信用アンテナや受信用アンテナを各レピータ部に共通にしたが、必要に応じて夫々個別のアンテナを設けても一向に構わない。
送信部の構成は、どのような方式を採用するかによって、夫々に適宜適した構成とすればよい。また、本発明を採用可能な通信方式としては、上述したプレストーク通信の他、半複信方式(半デュープレックス)のように常時受信しながら必要なときだけ送信機を起動させる方式、または同時送受信(複信方式:フルデュープレックス)にも本発明を採用可能である。なお、同時送受信(複信方式:フルデュープレックス)においては、無線中継していないとき(送信部の機能を停止しても差し支えないとき)、若しくは中継の必要があるとき短時間、上述した各スイッチを操作して送信チャネル周波数をモニタして、他局使用の有無を確認するように制御すればよいであろう。
また、制御部についての説明を省略したが、CPUやDSPを備え、受信信号の有無の判断や、各切替スイッチの制御を行うことは既存の技術で実現可能である。
更に、上述した実施形態のレピータ装置や、同様の機能をもった無線基地局装置、その他の無線中継機能を備えた各種無線通信装置に本発明は適用可能であり、また、本発明において使用する機能をプログラム化し、あらかじめCD−ROM等の記録媒体に書き込んでおき、コンピュータに搭載したCD−ROMドライブのような媒体駆動装置に、このCD−ROM等を装着して、これらのプログラムをコンピュータのメモリあるいは記憶装置に格納し実行することによって、本発明の目的が達成されるように構成することも可能であろう。
本発明の一実施態様例のレピータ装置のブロック図である。 本発明の他の実施態様例を示すブロック図である。 本発明の動作の具体例を説明するための本発明に係るレピータ装置の部分的ブロック図である。 本発明のレピータ装置の動作例を説明するためのフィルタ特性図であり、(a)は第一の送信部と送信アンテナ間の減衰特性図、(b)は第二の送信部と送信アンテナ間の減衰特性図、(c)は第一、第二の送信部間の減衰特性図、(d)は送信部とサーキュレータの終端抵抗接続端間の減衰特性図、(e)は送信アンテナとモニタ受信部(サーキュレータの終端抵抗接続端)間の減衰特性図、(f)は送信部と他方系統のモニタ受信部(サーキュレータの終端抵抗接続端)間の減衰特性図である。 本発明の動作を説明するフィルタ特性を示す図で、(a)はレピータ装置の部分的な構成を示すブロック図、(b)は受信用アンテナと受信部との間の減衰特性図である。 従来のレピータ装置の構成を示すブロック図である。 従来のレピータ装置の動作及び周波数関係の一例を示す構成概要図である。
符号の説明
1 受信用アンテナ(R・ANT)、2、8、16 フィルタ、3 電力分配器、4、12 受信部、5、13 送信部、6、14 レピータ部、7、15 サーキュレータ、9、17 切替スイッチ、10、18 終端抵抗器(LOAD)、11、19 モニタ受信機(M・RX)、21、22 受信信号切替スイッチ。

Claims (4)

  1. 受信アンテナからの信号を入力する受信部と、該受信部の出力信号を変調信号として受信周波数と異なる搬送波周波数信号で送信する送信部とを含むレピータ部を備え、対向する無線局装置間の無線中継を行うレピータ装置において、前記レピータ部の送信部出力端に接続したサーキュレータと、該サーキュレータの終端器接続端の一つに接続した切替スイッチと、該切替スイッチを介して切替え可能に接続した終端抵抗部とモニタ受信部と、前記レピータ部の送信部が起動していないときに必要に応じて前記切替スイッチを制御し前記モニタ受信部によって送信周波数チャネルの着信信号の有無を判断する制御部と、を備えたことを特徴とするレピータ装置。
  2. 受信アンテナからの信号を入力する受信部と、該受信部の出力信号を変調信号として受信周波数と異なる搬送波周波数信号で送信する送信部とを含む少なくとも二系統のレピータ部を備え、対向する無線局装置間の無線中継を行うレピータ装置において、前記レピータ部の夫々の送信部出力端に接続したサーキュレータと、該サーキュレータの出力端の一つに接続した切替スイッチと、該切替スイッチを介して切替え可能に接続した終端抵抗部とモニタ受信部と、前記レピータ部の送信部が起動していないときに必要に応じて前記切替スイッチを制御し前記モニタ受信部によって送信周波数チャネルの着信信号の有無を判断する制御部と、を備えたことを特徴とするレピータ装置。
  3. 請求項1又は2記載のレピータ装置において、前記モニタ受信部を除去すると共に、前記レピータ部の受信部の前段に受信信号切替スイッチを挿入し、前記切替スイッチからの信号を前記受信信号切替スイッチを介して前記受信部に供給すると共に、該受信部の受信周波数が当該レピータ部の送信周波数となるように制御する制御部を備えたことを特徴とするレピータ装置。
  4. 前記レピータ部の受信部には分配器を介して共有の受信アンテナから受信信号が供給され、前記レピータの送信部出力は、夫々のサーキュレータを介して共有の送信アンテナに供給されるように構成されたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項記載のレピータ装置。
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