JP2022185171A - 通信中継システムおよび無線装置 - Google Patents

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健一 大野
Kenichi Ono
敏則 土井
Toshinori Doi
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【課題】複数の通信事業者間で準同期または非同期で運用する場合に、通信事業者間の干渉を抑制することが可能な通信中継システムおよび無線装置を提供する。【解決手段】 実施形態の通信中継システムは、使用する周波数帯域が異なる複数の通信事業者の基地局と移動局との間の無線通信に係る信号を伝送するため、複数の通信事業者の基地局と信号の送受が可能な親機と、前記親機との間で信号を伝送すると共に前記移動局と無線通信する子機と、を有する通信中継システムであって、タイミング検出部と、信号抑制部とを備える。タイミング検出部は、各通信事業者の基地局と移動局との間の送受信のタイミングを検出し、信号抑制部は、移動局から受信した信号に対し、タイミング検出部が検出したタイミングに基づいて、所望の通信事業者に合わせたタイミングで移動局に送信する信号を用いた干渉波の抑制を行う。【選択図】 図1

Description

この発明の実施形態は、通信中継システムおよび無線装置に関する。
携帯電話、スマートフォン等の移動端末を屋内などで使用可能とするための光リピータシステム(DAS(Distributed Antenna System))が知られている。このような光リピータシステムにおいては、通信事業者の無線基地局に接続された1台の親機(MU(Master Unit))に複数の子機(RU(Remote Unit))を接続して実効的に上記無線基地局の通信エリアを拡大することにより、大規模な商業施設やオフィスビルといった広範囲の室内エリアをカバーしていた。近年、一つの光リピータシステムを複数の通信事業者が共用して利用するシステム(事業者共用装置)が導入され始めている。
また、移動体通信事業に関して、例えば自ら所有する土地に限定して、移動体通信サービスを行うことが出来る、ローカル5Gという制度がある。このローカル5Gでは、複数の通信事業者が共用する場合、TDD(Time Division Duplex)方式によって、通信事業者間で準同期や非同期での運用が可能となっている。
そして、このように準同期または非同期で運用するためには、通信事業者間の干渉をより考慮する必要があり、通常、干渉を軽減するための方法として、通信事業者間で無線基地局の離隔距離を長くして伝搬ロスを大きくすることなどの対策が施される。
しかしながら、前述の事業者共用装置では、複数通信事業者の通信回線を束ねた装置という性質上、同一の子機上で準同期/非同期の通信事業者の回線を収容することになるため、離隔距離の延長で干渉を軽減することが困難であった。
特開2007-274390号公報 特開2016-208085号公報 特開2001-103545号公報
本発明が解決しようとする課題は、複数の通信事業者間で準同期または非同期で運用する場合に、通信事業者間の干渉を抑制することが可能な通信中継システムおよび無線装置を提供することである。
実施形態の通信中継システムは、使用する周波数帯域が異なる複数の通信事業者の基地局と移動局との間の無線通信に係る信号を伝送するため、複数の通信事業者の基地局と信号の送受が可能な親機と、前記親機との間で信号を伝送すると共に前記移動局と無線通信する子機と、を有する通信中継システムであって、タイミング検出部と、信号抑制部とを備える。タイミング検出部は、各通信事業者の基地局と移動局との間の送受信のタイミングを検出し、信号抑制部は、移動局から受信した信号に対し、タイミング検出部が検出したタイミングに基づいて、所望の通信事業者に合わせたタイミングで移動局に送信する信号を用いた干渉波の抑制を行う。
通信中継システムを含む移動通信システムを示す図。 図1に示した親機の構成例を示す図。 図1に示した子機の構成例を示す図。 図1に示した子機の動作を説明するためのフローチャート。 各通信事業者のアップリンクとダウンリンクのタイミングを示すタイミングチャート。 図1に示した子機の動作を説明するためのタイミングチャート。 図1に示した子機の構成例と動作を説明するための図。 図1に示した子機の動作を説明するための図。 図1に示した子機の動作を説明するための図。
以下、図面を参照して、一実施形態に係わる通信中継システムについて説明する。
図1は、第5世代移動通信システム、いわゆる5Gの一部を示すものである。この移動通信システムは、5Gコアネットワーク(5th Generation Core network)5GCと、無線アクセスネットワークNR(New radio)を備える。図1の例では、無線アクセスネットワークNRに、通信中継システムを含めて示している。
5Gコアネットワーク5GCは、無線アクセスネットワークNRを制御し、トラフィックを束ねて外部のネットワーク(インターネットIN、外部の電話網ENなど)とやりとりを行うものであり、その中枢としてコア装置Cを備える。コア装置Cは、例えば、認証・セキュリティ管理、セッション管理、ポリシー制御、パケット転送等を行う。
一方、無線アクセスネットワークNRは、複数の基地局装置(例えば、図1のgNB(gNodeB)1、gNB(gNodeB)2)を備える。基地局装置gNB1、gNB2は、コア装置Cによって制御され、それぞれ移動局UE(User Equipment)と通信可能な無線通信エリア(いわゆる、セルあるいはカバーエリア)を形成する。
より具体的には、基地局装置gNB1は、ビルの屋上や専用の鉄塔に設けられたアンテナ装置ANを通じて、カバーエリア内の移動局UEと無線通信し、移動局UEをコア装置Cを通じて5Gコアネットワーク5GCに接続する。
基地局装置gNB2は、基地局装置gNB1と同様の機能を備えるが、アンテナ装置ANの代わりに分散アンテナシステムDASを通じて移動局UEと無線通信し、移動局UEをコア装置Cを通じて5GコアネットワークNWに接続する。
分散アンテナシステムDASは、本実施形態に関わる通信中継システムの一例であって、ローカル5Gが適用可能であり、特殊な場所(例えば、建造物や地下街、その他構造物の内部、過疎地あるいは過密地、鉄塔建設が困難や制限のある地域、イベント会場などといったアンテナ装置ANの非常設場所など)において、アンテナ装置ANに比して相対的に小規模なカバーエリアを形成するために用いられ、図1に示すように、親機MU(Master Unit)、子機RU(Remote Unit)、アンテナANを備える。
親機MUは、当該分散アンテナシステムDASの各部を統括して制御するものであって、図1に示した基地局装置gNB2(例えば、通信事業者A社の基地局装置)と同軸ケーブル(例えば、100MHzバンド/4×4MIMO構成の場合、4本の同軸ケーブル)によって接続されるとともに、同様にして、図示しない他の通信事業者B社、C社の各基地局装置gNB2と別の同軸ケーブルによって接続される。すなわち、親機MUは、複数の通信事業者A社、B社、C社の各gNodeBと、それぞれ同軸ケーブルによって接続される。
また、親機MUは、アンテナANと子機RUを介して接続される移動局UEを、通信事業者A社、B社、C社のうち、移動局UEが加入する通信事業者の基地局装置gNB2に接続して、通信中継装置としての役割を担うものである。なお、親機MUは、複数の子機RUを収容できる。
子機RUは、アンテナANに接続されるとともに、親機MUと光ファイバを介して通信できるように接続される。
まず、アップリンクについて子機RUは、移動局UEから受信した受信RF信号をダウンコンバートして、受信信号に復調する。そして、子機RUは、復調した受信信号を、他の移動局UEから受信した受信信号とシリアルに束ねた後、電気信号から光信号に変換(光搬送波を変調)して、上記光ファイバを通じて親機MUに伝送する。なお、上記受信信号に含まれるストリームをULストリーム信号と称する。
一方、ダウンリンクについて子機RUは、上記光ファイバを通じて親機MUから伝送される光信号を電気信号に変換し、DLストリーム信号に復調する。そして、子機RUは、上記DLストリーム信号を用いて、通信事業者に対応する周波数帯域の搬送波を変調した送信RF信号を生成して、この送信RF信号をアンテナANに出力して空間に放射する。
次に、親機MUについて詳細に説明する。図2は、親機MUの構成例を示すものである。すなわち、親機MUは、RU I/F(インタフェース)110、制御部100、UL(Up Link)信号処理部120、DL(Down Link)信号処理部130、記憶部140、RF I/F150を備える。
RU I/F110は、外部から複数本の光ファイバ(例えば、1本当たり25Gビット/s)を収容し、この光ファイバを介して子機RUと接続されるとともに、内部に対しては、UL信号処理部120とDL信号処理部130に接続される。
アップリンクについてRU I/F110は、子機RUから送られる各光信号を電気信号に変換して復調し、アップリンクの信号としてUL信号処理部120に出力する。
一方、ダウンリンクについてRU I/F110は、DL信号処理部130からのダウンリンクの信号が入力される。そして、RU I/F110は、電気信号である上記ダウンリンクの信号を光信号に変換(光搬送波の変調)して、上記光ファイバを通じて子機RUに伝送する。
UL信号処理部120は、制御部100からの制御にしたがって、RU I/F110からのアップリンクの信号を通信事業者毎に加算して、通信事業者毎にUL信号としてRF I/F150に出力する。
RF I/F150は、各通信事業者A社、B社、C社の基地局装置gNB2に接続される通信回線(同軸ケーブル)をそれぞれ収容し、この通信回線を通じて各社の基地局装置gNB2と通信を行うものである。
具体的には、アップリンクについてRF I/F150は、UL信号処理部120から入力されたUL信号を対応する通信事業者の基地局装置gNB2に伝送する。一方、ダウンリンクについてRF I/F150は、上記通信回線を通じて各通信事業者の基地局装置gNB2から伝送されるDL信号を受信し、DL信号処理部130に出力する。
DL信号処理部130は、制御部100からの制御にしたがって、RF I/F150からの各通信事業者のDL信号を多重化して、RF I/F150に出力する。
制御部100は、親機MUの各部を統括して制御する制御中枢であって、ワークメモリ(図示しない)と、後述する記憶部140から上記ワークメモリに読み込んだ制御プログラムおよび制御データなどに基づいて処理を実行するプロセッサ(図示しない)を備え、これらにより各種制御機能を実現する。
記憶部140は、制御部100が使用する制御プログラムおよび制御データなどを記憶する。上記制御プログラムおよび上記制御データは、製造時に予めインストールされる他、工注設定時に図示しない外部インタフェースを通じてインストールや更新が行われる。
次に、子機RUについて、詳細に説明する。図3は、子機RUの構成例を示すものである。すなわち、子機RUは、制御部200、記憶部201、信号処理部202、D/A変換部(DAC)210、周波数変換部220、送信用増幅器(TPA)230、サーキュレータ240、送受切替スイッチ(SW)250、ローノイズアンプ(LNA)260、アナログキャンセラ270、A/D変換部(ADC)280、デジタルキャンセラ290を備え、アンテナANが接続される。
制御部200は、子機RUの各部を統括して制御する制御中枢であって、ワークメモリ(図示しない)と、後述する記憶部201から上記ワークメモリに読み込んだ制御プログラムおよび制御データなどに基づいて処理を実行するプロセッサ(図示しない)を備え、各種制御機能を実現する。
具体的には、制御部200は、通信事業者間の信号の干渉を抑制するための制御機能として、タイミング検出部と信号抑制部として機能する。
タイミング検出部は、親機MUを通じて通信する複数の通信事業者との通信信号(ダウンリンク信号およびアップリンク信号)を検出し、これらの信号に基づいて、上りスロットと下りスロットの開始と終了のタイミングをそれぞれ検出する。なお、手動により設定された上記タイミングを検出するようにしてもよい。すなわち、スロット構成の検出は、制御部200が信号から自動で行ってもよいし、保守員が手動で設定した値を用いてもよい。
信号抑制部は、制御部200が後述するアナログキャンセラ270やデジタルキャンセラ290を制御することにより実現する機能であって、移動局UEから受信した信号に対し、タイミング検出部が検出したタイミングに基づいて、所望の通信事業者に合わせたタイミングで移動局UEに送信する信号を用いた干渉波の抑制を行う。
記憶部201は、制御部200が使用する制御プログラムおよび制御データなどを記憶する。上記制御プログラムおよび上記制御データは、製造時に予めインストールされる他、工注設定時に図示しない外部インタフェースを通じてインストールや更新が行われる。
信号処理部202は、親機MUと所定の通信プロトコルにしたがって通信を行う。具体的には、ダウンリンク信号の下り信号処理や、アップリンク信号の上り信号処理を行う。
下り信号処理は、前述の光ファイバを通じて親機MUから光通信信号を受信し、光/電変換して電気的な通信信号を得る。一方、上り信号処理は、移動局UEから受信した信号に基づくデジタル信号を光通信信号に電/光変換して、光ファイバを通じて送信する。
移動局UEとの無線アクセス方式としては、子機RUは、5Gに準拠した方式を採用する。このため、移動局UEは、当該子機RUを通じて通信を行う場合でも、図1に示したアンテナANを通じて基地局装置gNB1と通信する場合と同じ無線アクセス方式により無線通信を行うことができる。
D/A変換部210は、信号処理部202から出力されるデジタルのダウンリンク信号をD/A変換する。
周波数変換部220は、D/A変換部210によってアナログに変換されたダウンリンク信号を無線周波数にアップコンバートする。
送信用増幅器230は、周波数変換部220によってアップコンバートされた無線周波のダウンリンク信号を高周波増幅し、サーキュレータ240を介して、アンテナANより移動局UEに向けて空間に放射する。
送受切替スイッチ250は、制御部200によってON/OFF制御され、移動局UEからのアップリンクの無線信号がアンテナANとサーキュレータ240を介してアップリンク信号として入力され、ON制御される場合にのみ、上記アップリンク信号をローノイズアンプ260に出力する。すなわち、送受切替スイッチ250は、送受信のタイミングに応じた制御部200の制御により、ON/OFFが切り換えられる。
ローノイズアンプ260は、送受切替スイッチ250を介して入力されるアップリンク信号を低雑音増幅し、アナログキャンセラ270に出力する。
アナログキャンセラ270は、制御部200の指示(タイミング)にしたがって、周波数変換部220が出力するダウンリンク信号を用いて、上記アップリンク信号に含まれる干渉波成分を抑制するアナログキャンセル処理を行う。
このアナログキャンセル処理が施されたアップリンク信号S1は、周波数変換部220によってベースバンドのアップリンク信号にダウンコンバートされる。
A/D変換部280は、上記ベースバンドのアップリンク信号をA/D変換する。
デジタルキャンセラ290は、制御部200の指示(タイミング)にしたがって、信号処理部202から出力されるダウンリンクのベースバンド信号を用いて、デジタル信号に変換されたダウンリンク信号に含まれる干渉波成分を抑制するデジタルキャンセル処理を行う。このデジタルキャンセル処理が施されたアップリンク信号S2は、信号処理部202に出力される。
次に、通信中継システムの動作について説明する。以下の説明では特に、子機RUにおけるキャンセル制御機能について説明する。図4は、上記キャンセル制御機能の制御フローを説明するためのフローチャートである。
当該通信中継システムの運用が開始されると、子機RUにおいては、制御部200が、いくつかの制御フローを並行して実行するが、その1つが図4に示す制御フローである。図4に示す制御フローは、子機RUの動作が停止されるか、親機MUなどから子機RUに対して停止命令があるまで、繰り返し実行される。
まず、ステップS401において制御部200は、親機MUを通じて通信する複数の通信事業者との通信信号(ダウンリンク信号およびアップリンク信号)を検出し、これらの信号に基づいて、上りスロットと下りスロットの開始と終了のタイミングをそれぞれ検出する。若しくは予め事業者毎に設定された上りスロットと下りスロットの開始と終了のタイミングを用いても良い。
そして制御部200は、上記検出の結果から、通信事業者間で上りスロットと下りスロットが同期する同期区間と同期しない非同期区間を検出し、非同期区間を有するか否か、すなわち、ダウンリンクとアップリンクのタイミングが同期していないタイミングが存在するか否かを判定する。
ここで、非同期区間を有する場合には、ステップS402に移行し、一方、非同期区間を有さない場合(複数の通信事業者間で同期している場合)には、キャンセラー動作の区間を設定することなく、ステップS404に移行する。
ここで、図5を参照して、同期区間と非同期区間について説明する。図5は、無線フレームにおけるTDDのアップリンク/ダウンリンクの切替パターンを示すものであって、当該子機RUは、親機MUを通じて3つの通信事業者A社、B社、C社の各基地局装置gNB2と通信を行っている場合の例を示している。
なお、図5において、♯n(nは0か自然数)はスロット番号を示しており、(D)はダウンリンク信号のための下りスロット、(U)はアップリンク信号のための上りスロット、(S)はダウンリンクアップリンクへの切り替え期間を含む特別なスロットをそれぞれ区別するために示している。
図5の例では、時刻t1~t2および時刻t3~t4は、全社の上りスロットと下りスロットのタイミングは一致した同期区間であって、一方、時刻t2~t3および時刻t4~t5は、全社の上りスロットと下りスロットが一致する区間ではない非同期区間となっている。ステップS401では、結果的に、非同期区間である時刻t2~t3および時刻t4~t5を検出する。
なお、図5の例では、通信事業者A社は、ダウンリンクを優先した(あるいは、主とした)通信を行っており、通信事業者C社は、アップリンクを優先した(あるいは、主とした)通信を行っており、通信事業者B社は、ダウンリンクとアップリンクがほぼ均等な通信を行っている。これは、各社のサービスを受ける各移動局UEの利用目的や状況により、動的に変化し得る。
ステップS402において制御部200は、ステップS401で検出した各通信事業者の上りスロットのタイミングに基づいて、送受切替スイッチ250をONにしているタイミングの区間を決定し、この決定したタイミングで、送受切替スイッチ250をONにするように設定を行い、ステップS403に移行する。
具体的には、制御部200は、各通信事業者の信号に基づいて、少なくとも1つの通信事業者の上りスロットを含むタイミングの区間については、送受切替スイッチ250をONにしているタイミングの区間として決定する。図5の例の場合、図6に示すように送受切替スイッチ250のSW制御(ON/OFF制御)を行うための設定を行う。
ステップS403において制御部200は、ステップS401で検出した非同期区間のタイミングに合わせて、アナログキャンセラ270とデジタルキャンセラ290がそれぞれキャンセル処理を行うように設定を行い、ステップS404に移行する。図5の例の場合、図6に示すようにキャンセル処理のON/OFF制御を行うための設定を行う。
ステップS404において制御部200は、ステップS402の設定にしたがった、送受切替スイッチ250のON/OFF制御を開始するとともに、ステップS403で行った設定にしたった、アナログキャンセラ270とデジタルキャンセラ290の各キャンセル処理を開始させ、当該処理を終了する。
これにより、送受切替スイッチ250は、図6に例示するように、通信事業者A社、B社、C社のうち、いずれか1つの通信事業者でも上りスロットを含むタイミングにおいては、ON状態に制御されることになる。
一方、アナログキャンセラ270とデジタルキャンセラ290は、送受切替スイッチ250がON状態に制御される区間のうち、非同期区間について、キャンセル処理を行うように制御されることになる。
ここで図7を参照して、アップリンク信号に対して、ダウンリンク信号が干渉波として影響する信号経路を確認する。アンテナANにて受信されたアップリンク信号ULは、サーキュレータ240を介して上り経路に流入したダウンリンク信号DLに基づく干渉波成分Siとともに、送受切替スイッチ250を通過する。
そして、ローノイズアンプ260で増幅されたアップリンク信号ULと干渉波成分Siは、アナログキャンセラ270にて、アナログ高周波のダウンリンク信号DLを用いたアナログキャンセル処理が施される。
より具体的には、図6に示すように、非同期区間のスロット番号♯3(あるいは♯8)について、通信事業者A社の下りスロットの信号が、通信事業者B社とC社の各上りスロットの信号に適用されてアナログキャンセル処理が行われる。また非同期区間のスロット番号♯4(あるいは♯9)については、通信事業者A社およびB社の各下りスロットの信号が、通信事業者C社の上りスロットの信号に適用されてアナログキャンセル処理が行われる。
このようにしてアナログキャンセル処理が施されたアップリンク信号S1は、周波数変換部220でベースバンドにダウンコンバートされた後、A/D変換部280にてデジタル信号に変換され、デジタルキャンセラ290にて、ベースバンドのデジタルのダウンリンク信号DLを用いたデジタルキャンセル処理が施され、アップリンクのデジタル信号S2を得る。
より具体的には、前述のアナログキャンセル処理と同様に、図6に示すように、非同期区間のスロット番号♯3(あるいは♯8)について、通信事業者A社の下りスロットの信号が、通信事業者B社とC社の各下りスロットの信号に適用されてデジタルキャンセル処理が行われる。また非同期区間のスロット番号♯4(あるいは♯9)については、通信事業者A社およびB社の各下りスロットの信号が、通信事業者C社の下りスロットの信号に適用されてデジタルキャンセル処理が行われる。
このようなアナログキャンセル処理とデジタルキャンセル処理により、以下のように干渉波は抑制される。すなわち、例えば、図8(a)に例示するように、通信事業者B社のアップリンク信号UL(所望波)が、通信事業者A社のダウンリンク信号DLに基づく干渉波成分Siの影響を受けている場合、図8(b)に示すように、A社とB社が互いに隣接した周波数帯域に存在することで影響し得る。そこで、前述したアナログキャンセル処理とデジタルキャンセル処理を施すことにより、例えば、図9(a)および(b)に示すように、干渉波成分が抑制されることになる。
以上のように、上記構成の通信中継システムでは、周波数帯域の異なる複数の通信事業者の移動局UEを同時に中継することが可能な子機RUにおいて、ダウンリンク信号の送信とアップリンク信号の送信が重なるタイミングで移動局UEから受信したアップリンク信号に対して、ダウンリンク信号を用いたキャンセル処理を施すようにしている。
したがって、上記構成の通信中継システムによれば、サーキュレータ240を介して受信したアップリンク信号に影響し得る、ダウンリンク信号に基づく干渉波成分を抑制できる。すなわち、複数の通信事業者間で準同期または非同期で運用する場合に、通信事業者間の干渉を抑制することができる。
このように、子機RUにおいて通信事業者間の干渉を抑制することができるため、各通信事業者は、任意にアップリンクとダウンリンクの各スロットのタイミングや割合(数)を可変することができる。
なお、この発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また上記実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって種々の発明を形成できる。また例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除した構成も考えられる。さらに、異なる実施形態に記載した構成要素を適宜組み合わせてもよい。
例えば、上記実施形態では、図6に示したように、子機RUにおいて、アップリンク信号の送信とダウンリンク信号の受信が重なる非同期区間において、キャンセル処理を行うようにしたが、これに限定されるものではない。
例えば、図6に示したように、送受切替スイッチ250をON制御する区間において、キャンセル処理を行うようにしてもよい。これによれば、キャンセル処理と送受切替スイッチ250のON/OFF制御を同時に行えるので、制御を簡素化することができる。
その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を施しても同様に実施可能であることはいうまでもない。
5GC…Gコアネットワーク、100…制御部、110…伝送部、120…UL信号処理部、130…DL信号処理部、140…記憶部、200…制御部、200a…信号処理部、201…記憶部、210…D/A変換部(DAC)、220…周波数変換部、230…送信用増幅器(TPA)、240…サーキュレータ、250…送受切替スイッチ(SW)、260…ローノイズアンプ(LNA)、270…アナログキャンセラ、280…A/D変換部(ADC)、290…デジタルキャンセラ、gNB1…基地局装置、gNB2…基地局装置。

Claims (5)

  1. 使用する周波数帯域が異なる複数の通信事業者の基地局と移動局との間の無線通信に係る信号を伝送するため、前記複数の通信事業者の基地局と信号の送受が可能な親機と、前記親機との間で信号を伝送すると共に前記移動局と無線通信する子機と、を有する通信中継システムであって、
    各通信事業者の基地局と移動局との間の送受信のタイミングを検出するタイミング検出部と、
    前記移動局から受信した信号に対し、前記タイミング検出部が検出したタイミングに基づいて、所望の通信事業者に合わせたタイミングで移動局に送信する信号を用いた干渉波の抑制を行う信号抑制部と
    を具備する通信中継システム。
  2. 前記信号抑制部は、前記移動局から受信した無線信号に対し、前記タイミング検出部が検出したタイミングに基づいて、所望の通信事業者に合わせたタイミングで移動局に送信する無線信号を用いた干渉波の抑制を行う、
    請求項1に記載の通信中継システム。
  3. 前記信号抑制部は、前記移動局から受信した信号をA/D変換したデジタル信号に対し、前記タイミング検出部が検出したタイミングに基づいて、所望の通信事業者に合わせたタイミングで移動局に送信するデジタル信号を用いた干渉波の抑制を行う、
    請求項1に記載の通信中継システム。
  4. さらに、前記子機は、
    前記移動局との無線信号の送信と受信を共通のアンテナを通じて行うためのサーキュレータと、
    前記タイミング検出部が検出したタイミングに基づいて、前記アンテナおよび前記サーキュレータを介した受信信号の出力を制御して、前記移動局からの受信を制御するスイッチ部と
    を備える請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の通信中継システム。
  5. 使用する周波数帯域が異なる複数の通信事業者に係る基地局と送受信が可能な親機との間で信号伝送すると共に、移動局に無線通信する無線装置であって、
    各通信事業者の基地局と移動局との間の送受信のタイミングを検出するタイミング検出部と、
    前記移動局から受信した信号に対し、前記タイミング検出部が検出したタイミングに基づいて、所望の通信事業者に合わせたタイミングで移動局に送信する信号を用いた干渉波の抑制を行う信号抑制部と
    を具備する無線装置。
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