JP2004343544A - 移動体通信システムと無線基地局装置及びセル範囲制御方法 - Google Patents

移動体通信システムと無線基地局装置及びセル範囲制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】無線基地局装置のキャパシタの増大を抑止しながら一時的な高トラヒックに対応可能とし、障害耐性を向上するシステムの提供。
【解決手段】複数の無線基地局装置10と、複数の無線基地局装置に接続される無線ネットワーク制御装置1と、無線ネットワーク制御装置に接続され、前記複数の無線基地局装置の保守及び監視を行う保守監視制御装置2を備え、無線基地局装置は、高負荷となり、呼接続に必要とされるリソースが不足している場合、無線ネットワーク制御装置及び保守監視制御装置に報告する手段を備え、無線ネットワーク制御装置は該報告を受け、高負荷の無線基地局装置に隣接する無線基地局装置に対してセル範囲を拡大するよう指示する手段を備え、隣接無線基地局装置はセル範囲を拡大し、高負荷の無線基地局装置のセルにいた移動局は、セル範囲を拡大した隣接無線基地局装置に接続する。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動体通信システムに関し、特に、無線基地局装置とセル制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の移動体通信システムにおける無線基地局装置は、典型的には、図9に示すような機能ブロックで構成されている。図9を参照すると、従来の移動体通信システムは、無線ネットワーク制御装置1’と、保守監視制御装置2’と、移動局11と無線通信する複数の無線基地局装置10’、10’、10’…を備えている。同一構成の複数の無線基地局装置10’〜10’…は、無線ネットワーク制御装置1’に接続されている。なお、図9における、「無線基地局装置1」、「無線基地局装置2」、「無線基地局装置3」は、第1、第2、第3の無線基地局装置を表している。
【0003】
無線ネットワーク制御装置1’は、伝送路インターフェースを持ち、無線基地局10’を制御する。無線基地局装置10’の保守監視情報は、無線ネットワーク制御装置1’を介して、保守監視制御装置2’に送られ、保守監視制御装置2’は、無線基地局の状態管理・保守を行う。
【0004】
次に、無線基地局装置10’について説明する。図9を参照すると、無線基地局装置10’において、共通制御部8’は、無線ネットワーク制御装置1’との通信インターフェースである伝送路インターフェース4と、信号処理部6’や無線部7を制御・監視している呼処理監視制御部5と、伝送路インターフェース4と呼処理監視制御部5を制御するCPU3’とを備えている。
【0005】
無線基地局装置10’は、ユーザの制御を行う信号処理部6’、信号(RF信号)を増幅する無線部7を備えている。
【0006】
信号処理部6’は、呼接続に必要なリソース(ユーザリソース)を有し、リソースの監視と、監視結果をCPU3’へ報告する機能を具備している。
【0007】
図9において、図示されないコアネットワークからの下り信号は、無線ネットワーク制御装置1’を通り、無線基地局装置10’内の伝送路インターフェース4に入る。その後、無線基地局装置10’内の呼処理監視制御部5を介して信号処理部6’に入り、各種信号処理(変調、D/A変換等)が行われ、無線部7で増幅され、アンテナ9を介して無線伝送により、移動局11へ送信する。
【0008】
上り信号は、下りと逆の手順である。移動局11から無線送信される信号は、無線基地局装置10’において、アンテナ9(受信アンテナ)、無線部7を通って、信号処理部6’に入り、下りと逆の信号処理(復調、A/D変換等)され、呼処理監視制御部5、伝送路インターフェース4を通り、無線ネットワーク制御装置1’に送られ、図示されないコアネットワークへ送られる。
【0009】
なお、図9に示す移動体通信システムにおいては、無線ネットワーク制御装置1’は、後に本発明の実施例として説明するような、複数の無線基地局装置10’〜10’…のセル範囲を監視し、セル範囲の拡大・縮小を無線基地局装置に指示する機能を有していない。
【0010】
また、無線基地局装置内の信号処理部6’においても、後に本発明の実施例として説明するような、ユーザリソースの監視結果をCPU3へ報告する機能や基準クロックの遅延を監視し閾値を変更する機能を具備していない。
【0011】
図10は、図9に示したシステムにおけるユーザリソース管理のフローチャートである。正常運用状態(ステップE1)では、CPU3が各部の状態を監視する(ステップE2)。ユーザリソースに余りがある限り(C≧0)、ステップE1に戻る。ユーザリソース以上のユーザ接続要求がきた場合に、ステップE3に移行し、接続できないことを、無線ネットワーク制御装置1’に報告する。このとき、無線ネットワーク制御装置1’は、隣接する無線基地局装置に指示はしない。また、異常発生時においても、フェータル(Fatal)異常が発生し、無線基地局装置がシャットダウンした場合でも、無線ネットワーク制御装置1’は隣接する無線基地局装置に対して、特別な指示は行わず、損失したセルはカバーされない。
【0012】
なお、トラヒック量の変化に対応するためにセル範囲の異なる無線基地局装置を組み合わせている移動通信システムが知られている(例えば特許文献1)。この従来のシステムは、各セルに少なくとも1つの基地局を持ち、移動局がこれらのセルでカバーされるエリア内を移動し得る移動通信システムにおいて、複数のセルを極小セルから極大セルまでの種々のセル半径で構成し、トラヒック量の多い市街地や構内からトラヒック量の小さい過疎地等を一括でカバーするとともに、ハンドオフによるトラヒック量増加を抑えるようにしている。
【0013】
また、通話量の高低に応じて、扱うサービスエリアの範囲(セル)の大小を切り替えて運用を行う無線基地局装置も知られている(例えば特許文献2参照)。この従来の無線基地局装置は、マルチキャリア無線機を具備し、無線基地局装置の上位装置としての無線基地局制御装置によりトラヒック情報(運用キャリア数情報)及び隣接する無線基地局装置の運用状況に応じて2キャリア運用、1キャリア運用に切り替える。また無線基地局装置がシステムダウンすると、異常運用情報を入力し、切替器が所属するマルチキャリア無線機のいずれかのキャリアが非運用中である場合、小セルから大セルに切り替えて低トラヒック対応で運用できるようにしている。
【0014】
【特許文献1】
特開平5−252098号公報(第2頁、第1図)
【特許文献2】
特許第2990145号公報(第2、3頁、第1図)
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図9及び図10を参照して説明した従来のシステムは、以下のような問題点を有している。
【0016】
第1の問題点は、無線基地局装置のキャパシティを多く見積もる必要がある、ということである。
【0017】
その理由は、回線設計をする際に、トラヒックの計算値から無線基地局装置のキャパシティを決定するが、一時的なトラヒックの集中などを想定し、マージンを取る必要があるためである。このため装置の規模、消費電力、コスト等の低減が困難である。
【0018】
第2の問題点は、無線基地局装置での障害発生時に、ユーザに大きな影響を与える、ということである。
【0019】
その理由は、無線基地局装置に障害が発生して、該障害無線基地局装置の出力が停止もしくはシャットダウンした場合、損失したセルのフォローがないため、当該領域は、無線基地局装置が復旧するまで、ユーザ(移動局)は接続ができない。
【0020】
したがって、本発明は、上記問題点に鑑みて創案されたものであって、無線基地局装置のキャパシタの増大を抑止しながら、一時的な高トラヒック等に対応可能とするシステム及び方法と装置を提供することにある。
【0021】
本発明の他の目的は、障害耐性を向上するシステム及び方法と装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の1つのアスペクトに係る無線基地局装置は、移動局と無線接続し、無線ネットワーク制御装置を介して、コアネットワークと通信接続され、制御部と、呼接続に必要とされるユーザリソースを監視し、監視結果を前記制御部に報告するユーザリソース管理手段と、前記無線基地局装置と前記移動局間で同期をとる基準クロックの遅延を監視し、セル範囲を規定する前記基準クロックの遅延の閾値を可変に設定する基本クロック監視手段と、を備え、前記制御部は、前記ユーザリソース管理手段からの監視結果に基づき、ユーザリソースが所定値以下の場合、前記無線ネットワーク制御装置に報告する手段を備え、前記制御部は、前記無線ネットワーク制御装置からのセル範囲の変更指示を受けた場合、前記基本クロック監視手段に前記遅延の閾値を可変させて、セル範囲を変更する。
【0023】
本発明の他のアスペクトに係るシステムは、複数の無線基地局装置と、前記複数の無線基地局装置に接続される無線ネットワーク制御装置と、を備え、前記無線基地局装置は、呼接続に必要とされるリソースを監視し、監視結果を報告する手段と、前記無線基地局装置が高負荷となり、前記呼接続に必要とされるリソースが不足している場合、前記無線ネットワーク制御装置に報告する手段と、を備え、前記無線ネットワーク制御装置は、前記無線基地局装置からの前記報告を受け、前記高負荷の無線基地局装置に隣接する無線基地局装置に対してセル範囲を拡大するよう指示する手段を備え、前記隣接する無線基地局装置は、前記無線ネットワーク制御装置からのセル範囲拡大指示を受けて、セル範囲を拡大し、前記高負荷の無線基地局装置のセルにいた移動局は、セル範囲を拡大した前記隣接する無線基地局装置に接続する。
【0024】
本発明において、好ましくは、前記無線基地局装置は、前記無線基地局装置と移動局間で同期をとるための基準クロックであって、セル範囲を規定する基準クロックの遅延の閾値を可変することでセル範囲を変更する構成とされる。
【0025】
本発明において、前記無線基地局装置に障害が発生した場合に、前記無線ネットワーク制御装置は、障害無線基地局装置に隣接している無線基地局装置に対して、セル範囲を拡大するよう指示する手段を備え、障害無線基地局装置がカバーしていたセルを隣接無線基地局装置がカバーするようにしてもよい。
【0026】
本発明の他のアスペクトに係る方法は、移動局と無線接続し、無線ネットワーク制御装置を介してコアネットワークに接続する無線基地局装置が、呼接続に必要とされるユーザリソースを監視し、前記ユーザリソースが所定値以下の場合、前記無線ネットワーク制御装置に報告するステップと、
前記無線ネットワーク制御装置は、前記無線基地局装置からの報告を受けて、前記無線基地局装置に隣接する無線基地局装置にセル拡大を指示するステップと、
前記無線ネットワーク制御装置からのセル範囲の拡大指示を受けた前記隣接無線基地局装置がセル範囲を拡大するステップと、
を含む、ことを特徴とするセル範囲制御方法。
【0027】
かかる構成の本発明によれば、局部的な高トラヒックに対する対処が可能となる。また、無線基地局装置に異常が発生した場合、隣接の無線基地局装置が異常発生した無線基地局装置の機能をカバーすることできるため、運用時のユーザへの障害を軽減することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。本発明の一実施形態に係るシステムにおいて、移動局(11)と無線接続し、無線ネットワーク制御装置(1)を介して、コアネットワークに接続する無線基地局装置(10)が、制御部(3)と、ユーザリソースを監視し、監視結果を前記制御部に報告するユーザリソース管理手段と、無線基地局装置と移動局間で同期をとるための基準クロックの遅延を監視し、セル範囲を規定する基準クロックの遅延の閾値を可変に設定する基本クロック監視手段と、を備え、前記制御部は、ユーザリソース管理手段からの監視結果に基づき、ユーザリソースが所定値以下の場合、前記無線ネットワーク制御装置に報告する手段を備え、制御部は、無線ネットワーク制御装置(1)からのセル範囲の変更指示を受けた場合、基本クロック監視手段に対して、遅延の閾値を可変させてセル範囲の変更を行う。
【0029】
本実施形態において、無線ネットワーク制御装置(1)は、複数の無線基地局装置のセル範囲を監視する手段と、セル範囲の拡大・縮小を、無線基地局装置(10)に指示する手段と、を備えている。
【0030】
本実施形態によれば、無線基地局装置内の伝送路インターフェース(4)、呼処理監視制御部(5)、信号処理部(6)、無線部(7)の状態は、随時、CPU(3)に報告され、その結果は、伝送路インターフェース(4)を通して、無線ネットワーク制御装置(1)及び保守監視制御装置(2)に報告される。ある無線基地局装置に負荷が集中し、当該無線基地局装置の信号処理部(6)において呼接続に必要とされるリソース(ユーザリソース)を使い切ってしまった場合、当該無線基地局装置の信号処理部(6)は、当該無線基地局装置のCPU(3)に報告し、当該無線基地局装置のCPU(3)は、当該無線基地局装置の伝送路インターフェース4を通して、無線ネットワーク制御装置(1)及び保守監視制御装置(2)に報告する。
【0031】
当該無線基地局装置からの報告を受けた無線ネットワーク制御装置(1)は、高負荷の無線基地局装置に隣接する無線基地局装置に対して、セル範囲を拡大するよう指示する。
【0032】
本実施形態によれば、無線ネットワーク制御装置(1)からのセル範囲の拡大指示を受けた隣接無線基地局装置(10)は、ユーザリソース残量に余裕がある場合、セル範囲を拡大する。CDMA(Code Division Multiple Access;符号分割多元接続)の通信方式の無線基地局装置は、移動局間での同期をとるための基準クロックであって、セル範囲を規定する基準クロックの遅延の閾値を可変することで、セル範囲の拡大・縮小を行う。
【0033】
かかる制御を行うことによって、従来のシステムでは、リソース不足のために接続できなかったユーザ(移動局)は、セル範囲を拡大した無線基地局装置に接続することができる。すなわち、見かけ上、ユーザリソースが増加したのと同等とすることができる。
【0034】
また、本実施形態によれば、無線基地局装置(10)に障害が発生し、無線基地局装置の出力停止又は無線基地局装置がシャットダウンした場合も、同様に、障害無線基地局装置のCPU(3)は伝送路インターフェース(4)を通して、無線ネットワーク制御装置(1)及び保守監視制御装置(2)に報告する。
【0035】
また、本実施形態によれば、障害無線基地局装置のCPU(3)が無線ネットワーク制御装置(1)及び保守監視制御装置(2)に報告できないような障害が発生した場合、保守監視制御装置(2)が、無線基地局装置の障害を検出し、無線ネットワーク制御装置(1)に報告する。
【0036】
無線基地局装置、または保守監視制御装置から、障害報告を受けた無線ネットワーク制御装置(1)は、障害無線基地局装置に隣接している無線基地局装置に対して、セル範囲を拡大するよう指示する。
【0037】
これにより、失ったセル(障害無線基地局装置がカバーしていたセル)を隣接無線基地局装置がカバーし、ユーザへの影響を軽減することができる。
【0038】
【実施例】
上記した実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の実施例を図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例の構成図である。図1を参照すると、無線ネットワーク制御装置1と、保守監視制御装置2と、複数の無線基地局装置10、10、10…と、移動局11と、を備えている。複数の無線基地局装置10、10、10…は、同一構成とされ、無線ネットワーク制御装置1に接続されている。以下では、無線基地局装置10と移動局11間はCDMA方式で通信が行われる。なお、複数の無線基地局装置は3台に限定されるものでないことは勿論である。また、以下では、無線基地局装置を表す場合、参照符号として10、10、10等の下付の添え字をとり、単に、無線基地局装置10としても表される。また、簡単のため移動局11は一台のみが図示されている。また図1における、「無線基地局装置1」、「無線基地局装置2」、「無線基地局装置3」は、第1、第2、第3の無線基地局装置を表している。
【0039】
無線ネットワーク制御装置1は、図示されない伝送路インターフェースを持ち、無線基地局装置10、10、10…を制御している。
【0040】
本実施例においては、無線ネットワーク制御装置1は、発呼・着呼したユーザを適切なセルに接続させる制御を行うセル選択機能1Aと、無線基地局装置10のセル範囲を監視し、セル範囲の拡大・縮小を、無線基地局装置10に対して指示する機能1Bを具備している。
【0041】
複数の無線基地局装置10、10、10…の保守監視情報は、無線ネットワーク制御装置1を介して、保守監視制御装置2に送られる。保守監視制御装置2は、複数の無線基地局装置10、10、10…の状態管理・保守を行う。
【0042】
次に、無線基地局装置10の構成について説明する。図1を参照すると、無線基地局装置10は、共通制御部8と、ユーザの制御を行う信号処理部6、無線信号の送受信を行う無線部7、アンテナ9を備えている。共通制御部8は、無線ネットワーク制御装置1との通信インターフェースである伝送路インターフェース4と、信号処理部6や無線部7を制御・監視している呼処理監視制御部5と、これらの各部の制御を司るCPU3と、を備えている。無線部7は、送信信号の電力増幅、及び受信信号の低雑音増幅等を行い、送信・受信アンテナ9を介して無線信号の送信と受信を行う。
【0043】
信号処理部6は、呼接続に必要なリソース(ユーザリソース)を有しており、そのリソースの監視及びCPU3へ監視結果を報告する機能6Aを具備している。
【0044】
無線基地局装置10と移動局11間は、基準クロックによって同期をとっているが、送受信の無線過程で遅延が生じる。この遅延は、無線基地局装置と移動局の距離に依存するため、許容する遅延の閾値によって、セル範囲が決められる。
【0045】
信号処理部6は、セル範囲を任意に変更するために、基本クロックの遅延を監視し、閾値を変更する機能6Bを具備している。
【0046】
まず、本実施例における、主信号の流れを説明する。図1では図示されていないコアネットワーク(図2の12参照)からの下り信号は、無線ネットワーク制御装置1を通り、無線基地局装置10の伝送路インターフェース4に入る。
【0047】
その後、無線基地局装置10の呼処理監視制御部5を介して信号処理部6に入り各種信号処理(変調処理、D/A変換)が行われ、無線部7で電力増幅されて、アンテナ9から、移動局11へ無線送信される。
【0048】
上り信号は、下りと逆の手順であり、移動局11からの信号を、アンテナ9で受信し、受信信号は、無線基地局装置10の無線部7を介して、信号処理部6に入り、下りと逆の信号処理(A/D変換、復調)され、呼処理監視制御部5、伝送路インターフェース4を通り、無線ネットワーク制御装置1に送られ、不図示のコアネットワーク(図2の12参照)へ送られる。
【0049】
次に、本実施例における、制御信号について説明する。無線基地局装置10において、CPU3が、各部を制御・監視しており、CPU3は、監視結果を伝送路インターフェース4を介して無線ネットワーク制御装置1に送信し、さらに保守監視制御装置2に送る。
【0050】
図2は、通常動作時における、全体のセル構成を模式的に示す図である。図2において、12は、コアネットワーク、20〜20は、無線ネットワーク制御装置1に接続する無線基地局装置10〜10がそれぞれカバーするセルである。
【0051】
図1に示す実施例の動作の具体例について説明する。図3は、図1に示した本実施例において、一つの無線基地局装置10における信号処理部6のユーザリソース管理機能6Aの処理手順を示すフロ−チャートである。
【0052】
一つの無線基地局装置(ここでは、無線基地局装置10とする)が、正常運用状態のとき(ステップA1)、無線基地局装置10において、CPU3は、伝送路インターフェース4、呼処理監視制御部5、信号処理部6、無線部7の状態を監視している(ステップA2)。
【0053】
このとき、無線基地局装置10において、呼処理に必要なユーザリソース残量Cが所定の閾値C1以上の場合、ユーザリソースが十分に残っているものと判断し、ステップA1に戻る。
【0054】
一方、無線基地局装置10において、ユーザリソース残量CがC1よりも低い場合、無線基地局装置10のCPU3は、ユーザリソースが尽きる可能性があるものと判断し、無線ネットワーク制御装置1に報告する(ステップA3)。
【0055】
無線基地局装置10からの報告を受けた無線ネットワーク制御装置1は、無線基地局装置10に隣接している無線基地局装置10に対して、セル範囲を広げるように指示する。無線基地局装置10に隣接する無線基地局装置が複数ある場合、無線ネットワーク制御装置1は、複数の隣接無線基地局装置にセル範囲の拡大を指示する。
【0056】
これにより、無線基地局装置10においてユーザリソースを使い切った場合、移動局11は、セル範囲を拡大した隣接する無線基地局装置10に接続することができる。その結果、見かけ上、あたかも無線基地局装置10のユーザリソースが増えたようにすることができ、無線基地局装置10での局部的な高トラヒックに対応することができる。このとき、無線基地局装置10は、準正常運用状態に移行している(ステップA4)。
【0057】
無線基地局装置10において、この準正常運用状態で、ユーザリソース残量CがC2未満である限り、その状態は、準正常運用状態から変化しない(ステップA5)。ユーザリソース残量CがC2以上になった場合、無線基地局装置10のCPU3は、空きユーザリソースが十分にあると判断し、無線ネットワーク制御装置1に報告する(ステップA6)。
【0058】
この報告を受けて、無線ネットワーク制御装置1は、セルの拡大を指示していた無線基地局装置10に対してセル範囲を通常に戻すように指示する。
【0059】
そして、無線基地局装置10は、正常運用状態に移行する(ステップA1)。
【0060】
図4は、図1に示した本実施例において、無線ネットワーク制御装置1からセル範囲拡大を指示される無線基地局装置(例えば無線基地局装置10に隣接する無線基地局装置10)の動作を示すフローチャートである。
【0061】
隣接の無線基地局装置10は、正常運用状態において(ステップB1)、無線ネットワーク制御装置1からのセル範囲変更の指示の待ち状態にあり(ステップB2)、指示がない場合は、ステップB1に戻る。
【0062】
隣接の無線基地局装置10は、無線ネットワーク制御装置1から、セル範囲変更の指示があった場合、自局のユーザリソースの残量を調査する(ステップB3)。
【0063】
隣接の無線基地局装置10において、ユーザリソースが所定の値C3未満である場合、セル範囲を拡大する余裕がないと判断し、無線ネットワーク制御装置1からのセル範囲変更指示に対する応答として、NG(不可)を返し、ステップB1に戻る。
【0064】
隣接の無線基地局装置10において、ステップB3の判定の結果、ユーザリソースがC3以上である場合、隣接の無線基地局装置10のCPU3は、信号処理部6に対して、基準クロックの遅延閾値を、拡大セル用の設定に変更するよう指示する(ステップB4)。その結果、セル範囲が拡大し、無線ネットワーク制御装置1にOKを返し、セル範囲拡大状態(ステップB5)に移行する。
【0065】
隣接の無線基地局装置10は、このセル範囲拡大状態にあるときも、無線ネットワーク制御装置1からのセル範囲変更の指示を待っている(ステップB6)。ステップB6において、無線ネットワーク制御装置1からのセル範囲変更指示がない場合には、ステップB5に戻る。
【0066】
ステップB6において、無線ネットワーク制御装置1からのセル範囲拡大解除の指示が、隣接の無線基地局装置10に送信された場合、隣接の無線基地局装置10においてCPU3は、信号処理部6に対して、基準クロックの遅延閾値を、通常セル用の設定に変更するよう指示する。その結果、隣接の無線基地局装置10のセル範囲は、通常に戻る(ステップB7)。
【0067】
その後、隣接の無線基地局装置10は、無線ネットワーク制御装置1に、セル範囲変更完了の報告をして通常状態に移行する(ステップB1)。
【0068】
図5は、本実施例の動作シーケンスの一例を示す図である。図1及び図5を参照すると、無線基地局装置10(無線基地局装置1)において、ユーザリソース残量CがC1以下になった場合、無線基地局装置10の信号処理部6は、CPU3に報告(Resource Report;リソース報告)を行い、CPU3は、伝送路インターフェース4を通じて、無線ネットワーク制御装置1に報告(Resource Report;リソース報告)を行う(図3のステップA3)。
【0069】
すると、無線ネットワーク制御装置1は、隣接の無線基地局装置10(無線基地局装置2)のCPU3にセル範囲拡大(Cell Extension Setup;セル拡大設定)を指示する。
【0070】
セル範囲拡大指示を受けた無線基地局装置10のCPU3は、無線基地局装置10の信号処理部6にセル範囲の拡大(Cell Extension Setup;セル拡大設定)を指示するが、ユーザリソース残量CがC3未満だった場合、ユーザリソースに余裕がないものと判断され、信号処理部6はCPU3にNG(不可)を返し(Cell Extension Setup Failure;セル拡大設定失敗)、これを受けた無線基地局装置10のCPU3は、無線ネットワーク制御装置1にNGを返す(Cell Extension Setup Failure;セル拡大設定失敗)。
【0071】
そして、無線ネットワーク制御装置1は、無線基地局装置10には、セル範囲拡大ができないことを報告する(Cell Extension Setup not Complete;セル拡大設定未完了)。
【0072】
また、無線基地局装置10において、信号処理部6のユーザリソース残量CがC3以上だった場合、セル範囲を拡大し、無線ネットワーク制御装置1にはOKを返す(Cell Extension Setup Response;セル拡大設定応答)。
【0073】
そして、無線ネットワーク制御装置1は、無線基地局装置10のCPU3に、セル範囲拡大が完了したことを報告する(Cell Extension Setup Complete;セル拡大設定完了)(図3のステップA4)。
【0074】
次に、図1及び図5を参照して、本実施例におけるセル範囲拡大解除のシーケンスを説明する。
【0075】
無線基地局装置10において、信号処理部6のユーザリソース残量がC2以上になった場合、ユーザリソースが十分に空いたと判断し、セル範囲拡大の解除を始める。
【0076】
まず、無線基地局装置10において、信号処理部6は、CPU3に報告(Resource Report;リソース報告)し、CPU3は、伝送路インターフェース4を介して無線ネットワーク制御装置1に報告する(Resource Report;リソース報告)(図3のステップA6)。
【0077】
すると、無線ネットワーク制御装置1は、隣接の無線基地局装置10のCPU3に、セル範囲拡大の解除(Cell Extension Delete;セル範囲拡大削除)を指示し、隣接の無線基地局装置10において、CPU3は信号処理部6に、セル範囲拡大の解除(Cell Extension Delete;セル範囲拡大削除)を指示する。
【0078】
そして、隣接の無線基地局装置10において、セル範囲が通常に戻ると、信号処理部6は、CPU3にOKを返し、CPU3は、無線ネットワーク制御装置1に、OKを返す(Cell Extension Delete Response;セル範囲拡大削除応答)。
【0079】
無線ネットワーク制御装置1は、無線基地局装置10に、セル範囲拡大の解除が完了したことを報告する(Cell Extension Delete Complete;セル範囲拡大削除完了)(図3のステップA1)。
【0080】
図6は、本実施例において、セル範囲が拡大している時の発呼・着呼シーケンスの一例を示す図である。移動局11から発呼の場合、移動局11からの接続要求(Connection Request)が無線ネットワーク制御装置1にあげられる。着呼の場合には、最初に、無線ネットワーク制御装置1から、無線基地局装置を介して移動局11の呼び出し(Paging;ページング)が行われる。
【0081】
その後、無線ネットワーク制御装置1は、無線基地局装置10に、個別チャネル(CH)を設定(Radio Link Setup Request;無線リンク設定要求)しようとするが、無線基地局装置10では、ユーザリソースが足りないため、NGとなる(Radio Link Setup Failure;無線リンク設定失敗)。
【0082】
そのため、次に、セル範囲を拡大した無線基地局装置10に対して、個別CHを設定し(Radio Link Setup Request;無線リンク設定要求〜Establish Confirm;イスタブリッシュ・コンファーム)、移動局11に接続要求を出す(Connection Setup Complete;接続設定完了)。
【0083】
最後に、移動局11から接続完了の報告を、無線ネットワーク装置1に対して行う(Connection Setup Complete;接続設定完了)。
【0084】
次に、図7は、図1に示した本実施例において、無線基地局装置10に障害(異常)が発生した場合の処理手順を示すフローチャートである。無線基地局装置10の正常運用状態(ステップD1)では、CPU3が伝送路インターフェース4、呼処理監視制御部5、信号処理部6、無線部7の状態を監視している(ステップD2)。異常がなければ、ステップD1に戻り、異常が検出された場合、ステップD3に移行する。
【0085】
ここで、ステップD3では、障害(異常)の度合いを判別する。無線基地局装置10の呼処理機能が低下するような異常を、フェイタル(Fatal)、機能が低下しないような異常をノンフェイタル(Non fatal)とする。
【0086】
判別の結果、ノンフェイタル(Non fatal)の場合、無線基地局装置10は、無線ネットワーク制御装置1に報告し、無線基地局装置10は準正常運用状態に移行する(ステップD5)。このとき、無線ネットワーク制御装置1は、障害が発生した無線基地局装置10に隣接する無線基地局装置に対して、何も指示しない。
【0087】
一方、判別の結果、フェイタル(Fatal)の場合、障害が発生した無線基地局装置10は、運用不可能と判断し、運用不可能の旨を無線ネットワーク制御装置1に報告し、無線基地局装置10は、出力停止もしくはシャットダウンする。このとき、無線ネットワーク制御装置1は、隣接する無線基地局装置に対し、セル範囲の拡大を指示する。
【0088】
本発明を適用しないシステムでは、無線基地局装置に異常が生じ、セルを失った場合、当該エリアは圏外となってしまう。これに対して、本実施例によれば、障害無線基地局装置に隣接する無線基地局装置が、障害無線基地局装置がサポートしていたセル範囲をカバーすることで、ユーザに対する影響を軽減することができる。
【0089】
ステップD5に移行すると、ステップD1と同様、障害無線基地局装置10のCPU3が伝送路インターフェース4、呼処理監視制御部5、信号処理部6、無線部7の状態を監視する(ステップD6)。この結果、異常がなければ(ステップD6のOK分岐)、障害無線基地局装置10は、異常状態から復旧したものと判断し、正常運用状態ステップD1に戻る。
【0090】
障害無線基地局装置10において、異常が再び報告された場合には(ステップD6のNG分岐)、ステップD7に移行し、再度、障害の度合いを判別する。
【0091】
ステップD7での判別の結果、ノンフェイタル(Non fatal)の場合、ステップD5に戻る。ステップD7での判別の結果、フェイタル(Fatal)の場合、ステップD3からの移行と同様に、無線ネットワーク制御装置1に報告し(ステップD8)、無線基地局装置10は、出力停止もしくはシャットダウンする(ステップD9)。
【0092】
そして、無線ネットワーク制御装置1は、障害が発生した無線基地局装置に隣接する無線基地局装置に対し、セル範囲の拡大を指示する。セル範囲を拡大する無線基地局装置の処理手順は、図4に示した手順とほぼ同様とされる。ただし、緊急事態における処理手順であるため、ステップB3は削除され、ユーザリソースの残量にかかわらず、セル範囲を拡大する。図8は、このときの、全体のセル構成を模式的に示す図である。無線基地局装置10に障害発生時、隣接無線基地局装置10、10のセル範囲を拡大している。
【0093】
本実施例によれば、局部的な高トラヒックに対処できるため、回線設計の際に無線基地局装置に要求されるキャパシティを少なく見積もることができる。その結果、インフラ設備の投資を減らすことができる。
【0094】
また、異常が発生した場合でも隣接している無線基地局装置が損失したセル範囲をカバーできるためユーザへの影響が少なくできる。
【0095】
このように、上記実施例では、セル範囲を任意に変更する構成としている。本実施例ではオムニ(無指向)セルで適用したが、指向性アンテナを用いた複数のセル(セクタセル)を持つ無線基地局装置に適用した場合、必要なセルだけ、任意に範囲を変更することでより、高い効果が得られる。
【0096】
また、ユーザリソース残量C1、C2、C3、及び、異常の度合いを判断するフェイタル、ノンフェイタルの基準、及び、セル範囲を決めている基準クロック遅延の閾値は、任意に設定することができる。このため、状況に応じた汎用性のあるシステムを構築することができる。
【0097】
以上本発明を上記実施例に即して説明したが、本発明は、上記実施例の構成にのみ限定されるものでなく、本発明の原理の範囲内で当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
【0098】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ある無線基地局においてユーザリソースが減少したとき、隣の無線基地局のセル範囲を拡大することで、ユーザは、セル範囲を拡大した無線基地局に接続することができる。
【0099】
また、本発明によれば、障害無線基地局装置に隣接している無線基地局装置がセル範囲を拡大することで、障害無線基地局装置がカバーしていたセルを隣接無線基地局装置がカバーし、ユーザへの影響を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のシステム構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施例におけるセル構成を説明するための模式図である。
【図3】本発明の一実施例の処理手順を示す流れ図である。
【図4】本発明の一実施例の処理手順を示す流れ図である。
【図5】本発明の一実施例の動作シーケンスを示す図である。
【図6】本発明の一実施例の動作シーケンスを示す図である。
【図7】本発明の一実施例の処理手順を示す流れ図である。
【図8】本発明の一実施例におけるセル構成を説明するための模式図である。
【図9】従来のシステムと無線基地局装置の構成を示す図である。
【図10】従来のシステムの処理手順を示す流れ図である。
【符号の説明】
1、1’ 無線ネットワーク制御装置
1A セル選択機能
1B セル範囲監視機能
2、2’ 保守監視制御装置
3、3’ CPU
4 伝送路インターフェース
5 呼処理監視制御部
6、6’ 信号処理部
6A ユーザリソース管理機能
6B 基本クロック遅延監視機能
7 無線部
8、8’ 共通制御部
9 アンテナ
10、10’ 無線基地局装置
11 移動局
12 コアネットワーク

Claims (13)

  1. 複数の無線基地局装置と、
    前記複数の無線基地局装置に接続される無線ネットワーク制御装置と、
    を少なくとも備え、
    前記無線基地局装置は、
    呼接続に必要とされるリソースを監視し、監視結果を報告する手段と、
    前記無線基地局装置が高負荷となり、前記呼接続に必要とされるリソースが不足している場合、前記無線ネットワーク制御装置に報告する手段と、
    を備え、
    前記無線ネットワーク制御装置は、
    前記無線基地局装置からの前記報告を受け、前記高負荷の無線基地局装置に隣接する無線基地局装置に対してセル範囲を拡大するように指示する手段を備え、前記隣接する無線基地局装置は、前記無線ネットワーク制御装置からのセル範囲拡大の指示を受けてセル範囲を拡大する、ことを特徴とする移動体通信システム。
  2. 前記無線基地局装置は、前記無線基地局装置と移動局間で同期をとるための基準クロックであって、前記無線基地局装置のセル範囲を規定する基準クロックの遅延の閾値を可変することで、セル範囲を変更する手段を備えている、ことを特徴とする請求項1記載の移動体通信システム。
  3. 前記無線ネットワーク制御装置が、
    前記複数の無線基地局装置のセル範囲を監視する手段と、
    セル範囲の拡大・縮小を、前記無線基地局装置に指示する手段と、
    を備えている、ことを特徴とする請求項1記載の移動体通信システム。
  4. 前記隣接する無線基地局装置は、前記無線ネットワーク制御装置からのセル範囲拡大の指示を受けたとき、前記隣接する無線基地局装置のユーザリソース残量が所定値未満の場合には、セル範囲の拡大が不可であることを、前記無線ネットワーク制御装置に報告し、
    前記隣接する無線基地局装置のユーザリソース残量が前記所定値以上の場合、セル範囲の拡大が可であることを、前記無線ネットワーク制御装置に報告する手段を備えている、ことを特徴とする請求項1記載の移動体通信システム。
  5. 前記無線基地局装置は、前記無線基地局装置のユーザリソース残量が予め定められた所定値以上になった場合、前記無線ネットワーク制御装置に報告し、
    前記報告を受けた前記無線ネットワーク制御装置は、前記無線基地局装置に隣接する無線基地局装置に対して、セル範囲拡大の解除を指示する手段を備え、
    前記無線ネットワーク制御装置からセル範囲拡大の解除の指示を受けた前記隣接の無線基地局装置は、セル範囲の拡大を解除する、ことを特徴とする請求項1記載の移動体通信システム。
  6. 前記無線基地局装置に障害が発生した場合に、前記無線ネットワーク制御装置は、前記障害が発生した無線基地局装置に隣接する無線基地局装置に対して、セル範囲を拡大するよう指示する手段を備え、
    前記障害が発生した無線基地局装置がカバーしていたセル範囲を、前記障害が発生した無線基地局装置に隣接する無線基地局装置がカバーする、ことを特徴とする請求項1記載の移動体通信システム。
  7. 前記無線ネットワーク制御装置に接続され、前記無線基地局装置の保守及び監視制御を行う保守監視制御装置を備え、
    前記無線基地局装置に障害が発生し、前記無線基地局装置の出力停止又は無線基地局装置がシャットダウンした場合、前記障害が発生した無線基地局装置は無線ネットワーク制御装置及び前記保守監視制御装置に障害を報告するか、
    前記障害が発生した無線基地局装置が前記無線ネットワーク制御装置及び前記保守監視制御装置に報告できず、前記保守監視制御装置側で、前記障害が発生した無線基地局装置の障害を検出して前記無線ネットワーク制御装置に報告した場合、
    前記無線ネットワーク制御装置は、前記障害が発生した無線基地局装置に隣接している無線基地局装置に対して、セル範囲を拡大するよう指示する、ことを特徴とする請求項1記載の移動体通信システム。
  8. 前記障害が発生した無線基地局装置において、呼処理機能に関する障害の度合いを判別し、障害の度合いが相対的に軽い場合、前記障害が発生した無線基地局装置は、前記無線ネットワーク制御装置に障害を報告したのちに準正常運用状態に移行し、前記無線ネットワーク制御装置は、前記障害が発生した無線基地局装置に隣接する無線基地局装置に対してセル範囲変更指示は行わず、
    一方、障害の度合いが相対的に重い場合、前記障害が発生した無線基地局装置は、運用不可能と判断し、運用不可能の旨を無線ネットワーク制御装置に報告し、
    前記報告を受けた前記無線ネットワーク制御装置は、前記障害が発生した無線基地局装置に隣接する無線基地局装置に対してセル範囲の拡大を指示する、ことを特徴とする請求項6又は7記載の移動体通信システム。
  9. 移動局と無線接続し、無線ネットワーク制御装置を介してコアネットワークと通信接続する無線基地局装置が、呼接続に必要とされるユーザリソースを監視し、前記ユーザリソースが所定値以下の場合、前記無線ネットワーク制御装置に報告するステップと、
    前記無線ネットワーク制御装置は、前記無線基地局装置からの報告を受けて、前記無線基地局装置に隣接する無線基地局装置にセル拡大を指示するステップと、
    前記無線ネットワーク制御装置からのセル範囲の拡大指示を受けた前記隣接無線基地局装置がセル範囲を拡大するステップと、
    を含む、ことを特徴とする移動体通信システムのセル制御方法。
  10. 前記無線基地局装置は、前記無線基地局装置と移動局間で同期をとるための基準クロックであって、セル範囲を規定する基準クロックの遅延の閾値を可変することで、セル範囲を変更するステップを有する、ことを特徴とする請求項9記載の移動体通信システムのセル制御方法。
  11. 前記無線基地局装置に障害が発生した場合に、前記無線ネットワーク制御装置は、前記障害が発生した無線基地局装置に隣接する無線基地局装置に対して、セル範囲を拡大するよう指示するステップと、
    前記障害が発生した無線基地局装置がカバーしていたセル範囲を、前記障害が発生した無線基地局装置に隣接する無線基地局装置がカバーするステップと、
    を含む、ことを特徴とする請求項9記載の移動体通信システムのセル制御方法。
  12. 移動局と無線接続し、無線ネットワーク制御装置を介して、コアネットワークと通信接続する無線基地局装置が、
    制御部と、
    呼処理に必要なユーザリソースを監視し、監視結果を前記制御部に報告するユーザリソース管理手段と、
    前記無線基地局装置と前記移動局間で同期をとるための基準クロックの遅延を監視し、セル範囲を規定する前記基準クロックの遅延の閾値を可変に設定する基本クロック監視手段と、
    を備え、
    前記制御部は、前記ユーザリソース管理手段からの監視結果に基づき、ユーザリソースが所定値以下の場合、前記無線ネットワーク制御装置に報告する手段を備え、
    前記制御部は、前記無線ネットワーク制御装置からのセル範囲の変更指示を受けた場合、前記基本クロック監視手段に前記遅延の閾値を可変させて、セル範囲を変更する、ことを特徴とする無線基地局装置。
  13. 前記無線基地局装置に障害が発生した場合に、前記無線ネットワーク制御装置に対して、前記障害の発生を報告する手段を備えている、ことを特徴とする請求項12記載の無線基地局装置。
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