JP5928081B2 - 事故予防装置、事故予防方法およびプログラム - Google Patents

事故予防装置、事故予防方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、事故予防装置、事故予防方法、およびプログラムに関する。
認知・判断・操作と進行する運転作業において、認知ミスが事故原因となる割合は、非常に高いといわれている。この認知ミスが、その後の判断ミスや操作ミスに繋がることから、認知ミスを予防することが事故予防として有効であると考えられている。また、車両事故のうち車両相互事故の占める割合は、例えば、(財)交通事故総合分析センター、平成22年度調査によれば、86%に上るとされている。
車両事故の主な原因となる認知ミスを予防する技術として、以下のような技術が知られている。例えば、自車両と事故を起こす可能性の高い対象(以下、危険対象、危険対象が車両の場合は危険車両という)を認知していない見落としが、認知ミスの原因となる割合が多いことに着目した技術がある。すなわち、カメラ画像、レーダー等を用いて、自車両周辺の危険対象を検出し、運転者に提示(警告)する技術である。
運転者が危険車両を認知したか否かを検出し、未認知なら警告する技術も知られている。このような場合には、危険車両へ視線を向けたこと(視線動作)により認知したと判断し、認知していなければ運転者に警告する。
上記のような警告を行う際には、運転者へ提示する危険対象数が多くなると、運転者が提示情報を認知する負荷が増大し、運転作業に集中できないなどの悪影響が出る。このため、警報出力時に生じる運転者の混乱を防止するとともに、不必要な警報出力に伴う煩わしさをなくす技術も知られている。この場合には、警報出力の優先順位を判定し、判定結果に基づいて警報出力を行う。
特開2007−65704号公報
しかしながら上記のような技術は、個々の運転者自身の認知状態に注目し認知ミス発生を抑制することで事故発生を予防する技術であり、他車両の運転者の自車両に対する認知ミスは考慮されていない。このため安全・安心な車両運転の実現、そのための車両相互事故の予防という観点から、以下の問題がある。
例えば、自車両の運転者自身が危険車両を認知ミスしていなくても、危険車両の運転者が自車両を認知ミスしていれば、車両相互事故が起こる可能性が高くなる。しかし、上記のような技術では危険車両の運転者が認知ミスしているか否かが不明であり、運転者は安心できない。
双方の運転者が互いに相手車両を認知ミスしている場合、一方の運転者だけが認知ミスしている場合に比べ、重大事故に繋がる可能性がある。このような場合、事故予防のための支援内容を変えるべきだが、上記のような技術では、それら状況の違いを検出できないため、支援内容を変えるという対応が不可能である。また、運転者が、自車両に対して優先車両でない交差車両である危険車両が停止しているのを認知しても、危険車両が停止し続ける保証はなく、安心できない。
そこで、危険車両の運転者の自車両に対する認知状況を自動的に判定し、自車両の運転者に提示する手段を提供するとともに、できるだけ提示を制限することにより、煩雑な提示となることが防止できる事故予防装置、事故予防方法およびプログラムを提供することを目的とする。
ひとつの態様である事故予防装置は、自車位置情報取得部、他車両情報取得部、危険判定部、認知判定部、提示情報決定部を有する。自位置情報取得部は、自車両の位置、進行方向を取得する。他車両情報取得部は、他車両の位置、進行方向、運転者の視線を前記他車両から取得する。危険判定部は、前記自車両の位置、前記自車両の進行方向、前記他車両の位置、および前記他車両の進行方向に基づき、前記他車両が前記自車両と事故を起こす可能性の高い危険車両であるか否かを判定する。認知判定部は、前記他車両が危険車両であると判定された場合に、前記自車両の位置、前記自車両の進行方向、前記他車両の位置、前記他車両の進行方向、および前記他車両の運転者の視線に基づき、前記他車両の運転者の前記自車両に関する認知状況を判定する。提示情報決定部は、前記自車両の位置、前記自車両の進行方向、前記他車両の位置、前記他車両の進行方向、および前記認知判定部の判定結果に応じて、前記他車両に関して提示する情報を決定する。
別の態様である事故予防方法は、事故予防装置が、自車両の位置および進行方向を取得し、他車両の位置、進行方向および運転者の視線を前記他車両から取得する。事故予防装置は、前記自車両の位置、前記自車両の進行方向、前記他車両の位置、および前記他車両の進行方向に基づき、前記他車両が前記自車両と事故を起こす可能性の高い危険車両であるか否かを判定する。事故予防装置は、前記他車両が危険車両であると判定された場合に、前記自車両の位置、前記自車両の進行方向、前記他車両の位置、前記他車両の進行方向、および前記他車両の運転者の視線に基づき、前記他車両の運転者の前記自車両に関する認知状況を判定する。事故予防装置は、前記自車両の位置、前記自車両の進行方向、前記他車両の位置、前記他車両の進行方向、および前記認知状況の判定結果に応じて、前記他車両に関して提示する情報を決定する。
なお、上述した本発明に係る方法をコンピュータに行わせるためのプログラムであっても、このプログラムを当該コンピュータによって実行させることにより、上述した本発明に係る方法と同様の作用効果を奏するので、前述した課題が解決される。
上述した態様の事故予防装置、事故予防方法、およびプログラムによれば、危険車両の運転者の認知状況を自動的に判定するとともに、周辺車両の状況に応じて警告を行うことにより、煩雑な提示が防止可能な事故予防装置、事故予防方法、およびプログラムが提供される。
一実施の形態による事故予防装置の構成を示す図である。 一実施の形態による演算処理装置の機能を示すブロック図である。 一実施の形態による自車位置の一例を示す図である。 一実施の形態による自車位置情報の一例を示す図である。 一実施の形態によるカメラで取得される画像の一例を示す図である。 一実施の形態による車両方向の情報の一例を示す図である。 一実施の形態による視線情報の一例を示す図である。 一実施の形態による自車両情報の一例を示す図である。 一実施の形態による他車両情報の一例を示す図である。 一実施の形態による事故予防装置により検出される周辺状況と認知状況の一例を示す図である。 一実施の形態による認知状態情報の一例を示す図である。 一実施の形態による適合するパターンの例を概念的に示す図である。 一実施の形態による適合するパターンの例を概念的に示す図である。 一実施の形態による適合するパターンの例を概念的に示す図である。 一実施の形態による過失パターン情報の一例を示す図である。 一実施の形態による過失割合情報の一例を示す図である。 一実施の形態による必要注意量情報の一例を示す図である。 一実施の形態による必要注意量の一例を示す図である。 一実施の形態による状況複雑度情報の一例を示す図である。 一実施の形態による単調減少関数の一例を示す図である。 一実施の形態による重み情報の一例を示す図である。 一実施の形態による注意義務量情報の一例を示す図である。 一実施の形態による注意義務量の一例を示す図である。 一実施の形態による認知義務情報の一例を示す図である。 一実施の形態による提示規則情報の一例を示す図である。 一実施の形態による提示内容の一例を概念的に示す図である。 一実施の形態による事故予防装置の動作を示すフローチャートである。 一実施の形態による対象車両の注意義務量の計算処理を示すフローチャートである。 一実施の形態による運転者への提示情報を決定し提示する処理の詳細を示すフローチャートである。 標準的なコンピュータのハードウエア構成を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施の形態による事故予防装置1について説明する。以下、説明において注目している車両を自車、自車以外の車両をまとめて他車という。また、ある車両Aについて、車両A以外の車両をまとめて車両Bともいう。
図1は、本実施の形態による事故予防装置1の構成を示す図である。図1に示すように、事故予防装置1は、演算処理装置3、カメラ5、時計7、表示装置9、送受信装置11、記憶装置13を有している。事故予防装置1は、送受信装置11を介して、衛星15、他車17などと無線接続されている。
演算処理装置3は、事故予防装置1の各部の動作を制御するとともに、各種演算を実行することにより事故予防装置1を制御する制御装置である。演算処理装置3は、記憶装置13に保持されたプログラムを読み込んで実行することにより、事故予防装置1を制御するようにしてもよい。カメラ5は、例えば、ある車両A内の運転席前方などに備えられ、運転者の顔を撮影する撮影装置である。時計7は、例えば、車両Aの速度などを計測する際に時間情報を提供する計時装置である。表示装置9は、車両Aの運転者に危険の提示を行う、例えば液晶などによる表示装置である。表示装置9は、例えば、Head Up Display(HUD)等の形態でもよい。
送受信装置11は、自車の位置をGrobal Positioning System(GPS)により取得するための衛星15との通信、自車の位置情報等を周辺の他車17に送信するための通信、周辺の他車17の位置情報等を取得するための通信などを行う。記憶装置13は、取得した自車の位置情報等、他車の位置情報等、危険な状態にある車両相互位置を示す情報、その車両相互位置に応じた責任割合を示す情報、自車や他車の相互位置を特定するための地図情報等を保持する記憶装置である。記憶装置13は、例えば、Rondom Access Memory(RAM)、Read Only Memory(ROM)、ハードディスク装置等とすることができる。
図2は、本実施の形態による演算処理装置3の機能を示すブロック図である。図2に示すように、演算処理装置3は、視線検出部21、自車両情報合成部23、自車位置情報検出部25、他車両情報検出部27、危険車両判定部31、時計33、認知判定部35、提示順位判定部37、提示情報決定部39、危険情報提示部41の機能を有している。
視線検出部21は、カメラ5で撮影された画像を取得して解析し、自車の運転者の視線に関する視線情報を検出する。自車の運転者の視線情報とは、自車の運転者の視線の方向を、例えば自車の進行方向に対する角度により表す情報であり、以下、自視線情報という。
自車位置情報検出部25は、送受信装置11を介してGPSの情報を取得し、自車の位置情報を検出する。自車の位置情報とは、自車の緯度、経度、および進行方向を含む情報であり、以下、自車位置情報という。自車の進行方向は、以下、自車方向という。自車両情報合成部23は、視線検出部21が検出した自視線情報と、自車位置情報検出部25が検出した自車位置情報とを合成し、自車両情報として送受信装置11を介して周辺の他車に出力する。車両Aの「自車両情報」は、周辺の車両Bにおいて「他車両情報」として受信される。
他車両情報検出部27は、周辺の車両Bから無線接続によるネットワークおよび送受信装置11を介して他車両情報を取得する。このとき、他車である車両Bが、車両Bに備えられた上記と同様の事故予防装置1の視線検出部21、自車位置情報検出部25、自車両情報合成部23により、車両Bにとっての「自車両情報」として合成した情報を、車両Aは「他車両情報」として検出する。他車両情報には、他車の位置情報(以下、他車位置情報という)、他車の運転者の視線情報(以下、他視線情報という)、他車の進行方向(以下、他車方向という)が含まれる。
危険車両判定部31は、自車両情報および他車両情報を取得し、記憶装置13の過失パターン格納部51と、地図53を参照する。過失パターン格納部51に記憶される情報は、危険性が高いとされる車両の相互位置を示す過失パターン情報を含んでいる。このとき、過失パターン格納部51には、過失パターン情報として、車両の相互位置に応じて、各車両の過失割合を示す情報を記憶しておく。危険車両判定部31は、記憶装置13の地図53を参照することにより、例えば自車と他車が同一の交差点に進入しようとしている等の位置関係を特定する。また、危険車両判定部31は、特定した自車と他車の位置関係が、過失パターン情報の示す位置関係に当てはまるか否かを判定し、当てはまる場合には、他車が自車にとって危険車両であると判定し、危険車両情報を出力する。
認知判定部35は、時計33から時刻を取得するとともに、視線検出部21から自視線情報を取得し、危険車両判定部31で判定された危険車両が存在している時刻に、危険車両を自車の運転者が認識しているか否かを判定する。また、認知判定部35は、判定結果を提示情報決定部39が提示を行うための判定トリガとして出力する。提示順位判定部37は、過失パターン格納部51から取得された責任割合に基づき、他車の危険度を算出し、算出した危険度に基づき提示順位を判定する。提示情報決定部39は、算出された危険度と、認知判定部35からの出力に応じて、警告として提示する情報を決定する。危険情報提示部41は、提示情報決定部39が警告として提示すると決定した、例えば危険車両の情報、自車の認知情報を、例えば表示装置9により提示する。
次に、事故予防装置1で用いられる各種の情報について、図3から図26を参照しながら説明する。図3は、自車位置の一例を示す図である。図3に示すように、自車位置60は、自車緯度61および自車経度62を含んでいる。自車位置60は、上述のように、自車位置情報検出部25により取得される。図4は、自車位置情報64の一例を示す図である。自車位置情報64は、自車ID65、自車緯度61、自車経度62を含んでいる。自車ID65は、自車の識別情報である。自車両情報合成部23は、自車位置情報検出部25から取得した自車位置60に自車ID65を付加して自車位置情報64を生成する。
図5は、カメラ5で取得される画像の一例を示す図である。図5に示すように、画像67は、運転者の顔を撮影した画像であり、視線検出部21は、画像67を取得して、視線方向を解析する。視線方向の解析は、画像67より運転者の顔の向き、眼球の動きなどを検出する等、公知の技術を用いることができる。視線方向は、例えば、車両の進行方向と、進行方向に対する視線の角度で表される。
図6は、車両方向の情報の一例を示す図である。図6に示すように、ここでは、車両Aの進行方向69は、例えば真北に対して右回りに6度の方向である。図7は、視線方向の情報の一例を示す図である。図7に示すように、車両Aの運転者の視線情報70は、視線方位角71および視線仰角72で表され、ここでは、視線の方向は、例えば車両Aの車両方向69に対して視線方位角71が右回りに20度、視線仰角72が上方向に5度である。
図8は、自車両情報74の一例を示す図である。図8に示すように、自車両情報74は、自車ID65、自車緯度61、自車経度62、進行方向69、視線方位角71、視線仰角72を有している。自車両情報74は、視線検出部21から取得される進行方向69、視線方位角71、視線仰角72と、自車位置情報検出部25から取得される自車位置情報64とを、自車両情報合成部23で合成して生成される。
図9は、他車両情報76の一例を示す図である。図9に示すように、他車両情報76は、自車ID65、自車緯度61、自車経度62、進行方向69、視線方位角71、視線仰角72を有している。他車両情報76は、車両Bにおいて自車両情報74として生成された情報を、車両Aの他車両情報検出部27において他車両情報76として検出した情報である。
図10は、事故予防装置1により検出される周辺状況と認知状況の一例を示す図である。図10では、周辺状況100を、道路と車両を上方から見た概念図として示している。図10に示すように、周辺状況100は、事故予防装置1により、優先道路102と非優先道路104との交差点付近に車両V1〜V4が存在していると検出された状況を示している。以下の説明は、周辺状況100について、事故予防装置1が警告の提示を行なう場合を例にして説明する。
周辺状況100において、車両V1は、進行方向106の矢印の方向に進行中であり、車両V2は、進行方向108の矢印の方向に進行中であり、車両V3は、進行方向110の矢印の方向に進行中である。車両V4は、交差点から遠ざかる方向に進行している。これらは、上述した自車位置60、進行方向69、他車両情報76、および地図53により取得される。
このとき、各車両の運転者の認知状態として、車両V1については、認知済112と検出されており、車両V3を認識したが、現在は視線を向けていない「認知済」と判定されていることを示している。ここで、認知済の矢印は、矢印の始点側の車両の運転者が、矢印の終点側の車両を認識したが、今は視線を向けていないことを示している。車両V2については、認知済114および認知中116が検出されている。認知済114は、車両V2が、車両V1を認識したが、今は視線を向けていないこと、および車両V3へ視線を向け続けていると判定されていることを示している。ここで、認知中の矢印は、矢印の始点側の車両の運転者が、矢印の終点側の車両を認識し続けていることを示している。また、車両V3については、認知済118が検出されており、車両V2を認識したが、今は視線を向けていないと判定されていることを示している。これらの認知状態は、上述した視線情報70、他車両情報76により取得され、認知状態として検出される。
図11は、認知状態の一例を示す図である。図11に示すように、認知情報77は、認知側車両78が被認知車両79を認知しているか否かを示す情報である。本実施の形態では、上述のように、例えば、車両Aの運転者が車両Bに視線を向けたことがあるが現在は向けていない場合、車両Aの運転者が車両Bを「認知済」という。また、車両Aの運転者が車両Bに視線を向け続けている場合、車両Aの運転者が車両Bを「認知中」という。さらに車両Aの運転者が車両Bに視線を向けたことがない場合を、「車両Aの運転者が車両Bを未認知」という。このように本実施の形態では、運転者の他車に対する認知状態を、「認知済」、「認知中」、「未認知」の3状態で区別する。
図11の例では、認知側車両78、被認知車両79としてそれぞれ、周辺状況100に存在する車両V1〜V4が記録されている。例えば、認知側車両78として車両V1についてみると、被認知車両79としての車両V2は「未認知」、車両V3は「認知済」、車両V4は「未認知」である。
本実施の形態においては、1対1の車両事故の危険性について解析を行うので、上記周辺状況100で検出された4台の車両の中から2台ずつ抽出し、過失パターン格納部51に格納された過失パターンの中から該当するものを検出する。過失パターンとは、事故状況と、その状況に出現する各車両に割り当てられる過失割合との関係を表すパターンである。例えば、ある時点の車両Mが過失パターンPに適合するとは、その時点での車両Mが置かれた状況が、過失パターンPでの事故発生前状況に適合する場合であることをいう。
以下、周辺状況100に適合するとして抽出された少なくとも一つの過失パターンPに存在する車両を対象車両という。特に、例えば、車両Aが対象車両となる少なくとも一つの過失パターンPのみに制限した場合の対象車両を、車両Aに対する危険車両等という。
図10の例では、車両V1と車両V2、車両V1と車両V3、車両V2と車両V3の3組の置かれた状況に該当するパターンがそれぞれ検出される。このとき、車両V4は、他の車両V1〜V3との位置関係では適合する過失パターンPがない。すなわち、周辺状況100では、車両V1〜V3が対象車両となる。また、例えば、車両V1に対しては、車両V2、V3は危険車両となる。すなわち、車両V1〜V3が互いに危険車両と判定されることになる。一方、車両V4は対象車両ではなく、他の車両V1〜V3にとって危険車両とは判定されない。以下、検出された図12〜図14の3パターンについて説明する。
図12は、適合するパターンの例を概念的に示す図である。図12に示すように、パターンP1においては、車両Aは、優先道路102上を非優先道路104との交差点に向かって「直進」しており、車両Bは、非優先道路104上を優先道路102との交差点に向かって、車両Aの進行方向と「交差」する方向に「直進」している。このときの過失割合は、車両Aが「30」、車両Bが「70」となる。なお、過失割合とは、責任を負うべき割合をいう。過失パターンP1は、周辺状況100における車両V1を過失パターンP1における車両Aに対応させ、車両V2を過失パターンP1における車両Bに対応させることで、周辺状況100に適合する過失パターンP1となっている。
図13、図14は、適合する過失パターンの別の例を概念的に示す図である。図13に示すように、過失パターンP2においては、車両Aは、優先道路102上を非優先道路104との交差点に向かって「直進」しており、車両Bは、優先道路102上を走行し、非優先道路104との交差点で「右折」しようとしている。このときの過失割合は、車両Aが「30」、車両Bが「70」となる。
図14に示すように、パターンP3においては、車両Aは、優先道路102上を非優先道路104との交差点に向かって「直進」しており、車両Bは、非優先道路104上を走行し、優先道路102との交差点で「右折」しようとしている。このときの過失割合は、車両Aが「30」、車両Bが「70」となる。
次に、過失パターン格納部51に記憶される過失パターンの一例について説明する。図15は、図12のパターンP1に相当する過失パターン情報80の一例を示す図である。図15に示すように、過失パターン情報80は、パターンID82、環境情報84として道路状況85、信号有無86、車両名87の車両について、進行状況88、順位89、過失割合90、車両名92の車両について、進行状況94、順位95、過失割合96を有している。
道路状況85は、例えば「交差点」等、危険に関係する道路状況である。信号86とは、信号の点灯有無を示す。進行状況88は、車両名87の車両の進行方向である。順位89とは、車両名87が進行中の道路が、他の道路に対して優先されるか否かを示す。過失割合90とは、車両Aが車両Bに対して責任を負うべき過失の割合を示す。同様に、進行状況94は、車両名92の車両の進行方向である。図10の例では「交差直進」となっており、車両Bが車両Aの進行方向に「交差」する方向に「直進」することを示している。順位95とは、車両名92の車両が進行中の道路が、他の道路に対して優先されるか否かを示す。過失割合96とは、車両Bが車両Aに対して責任を負うべき過失の割合を示す。図13、図14の過失パターンP2、P3についても、同様に過失パターン格納部51に記憶される。
図16は、過失割合情報130を示す図である。過失割合情報130は、各過失パターンにおける過失割合を各車両毎に示す情報である。図16に示すように、車両V1は、過失パターンP1において過失割合132が「30」、過失パターンP3において過失割合136が「30」である。同様に、車両V2は、過失パターンP1において過失割合132が「70」、過失パターンP2において過失割合134が「30」である。車両V3は、過失パターンP2において過失割合134が「70」、過失パターンP3において過失割合136が「70」である。
図17は、各車両の必要注意量情報136を示す図である。必要注意量情報136は、過失割合情報130における過失割合の合計である必要注意量140を各車両毎に示す情報である。ある時点での運転者の必要注意量140とは、運転者単独で危険車両群へどのくらい注意を向ける必要があるか、という量を表す値である。必要注意量140は、その時点における自車に適合する過失パターンでの、自車に割り当てられる過失割合の総和(無次元量)で見積もる。図17に示すように、車両V1の必要注意量140は「60」、車両V2の必要注意量140は「100」、車両V3の必要注意量140は「140」である。
図18は、図10に示した周辺状況100において、図12〜図14の過失パターンP1〜P3を用いて計算された必要注意量を示す例である。図18に示すように、まず車両V1に着目すると、車両V2との位置関係は、パターンP1に該当し、車両V3との位置関係は、パターンP3に該当する。このとき、上述のように車両V1の必要注意量140は、パターンP1、P3の場合の過失割合を足し合わせた「60」(=30+30)と算出される。車両V2に着目すると、車両V1との位置関係は、パターンP1に該当し、車両V3との位置関係は、パターンP2に該当する。このとき、車両V2の必要注意量140は、パターンP1、P2の場合の過失割合を足し合わせた「100」である。車両V3に着目すると、車両V1との位置関係は、パターンP3に該当し、車両V2との位置関係は、パターンP2に該当する。このとき、車両V3の必要注意量140は、パターンP2、P3の場合の過失割合を足し合わせた「140」である。まとめると、例えば、車両Aの必要注意量140は、以下の式1で表される。
車両Aの必要注意量140=Σ車両Aの過失割合・・・(式1)
ここで、Σは、車両Aにとっての全ての危険車両に関する過失割合を積算することを示す。
次に、図19を参照しながら、状況複雑度について説明する。図19は、状況複雑度情報146を示す図である。図19に示すように、状況複雑度情報146は、各車両毎の状況複雑度148を示している。ある時点での運転者の状況複雑度とは、その時点での自車が置かれた環境(例えば周辺状況100)に存在する、認知すべき対象の多さ、すなわち運転者の認知作業の困難さを表す指標である。本実施の形態においては、車両相互事故に注目するため、その時点で適合する過失パターンに適合する他車両、すなわち、その時点で運転者が認知すべき危険車両の総数で見積もる。
図10の周辺状況100の例では、車両V1が該当する過失パターンは過失パターンP1、P3である。過失パターンP1での車両V1に対する危険車両は車両V2、過失パターンP3での車両V1に対する危険車両は車両V3であるため、車両V1に対する危険車両の台数は2台となる。他の車両V2、V3も同様なため、危険車両の数は、車両V1〜V3のいずれについても2台である。まとめると、例えば車両Aの状況複雑度148は、以下の式2で表される。
車両Aの状況複雑度148=車両Aが適合する過失パターンPに適合する車両の総数・・・(式2)
続いて、図20〜図23を参照しながら、注意義務量について説明する。図20は、単調減少関数の一例を示す図、図21は、重み情報150を示す図、図22は、注意義務量情報158を示す図、図23は、周辺状況100において、計算された注意義務量160を示す図である。
ある時点での運転者の注意義務量160とは、運転者が危険車両に向けなければいけない注意量を表す値である。注意義務量160は、その時点での状況複雑度148を用いて、必要注意量140を割り引いた値で見積もる。具体的には、図17で算出した必要注意量140に、状況複雑度148=nを引数とする単調減少関数の形を有する関数を重み関数として乗じた値である。重み関数は、例えば、2×exp(−(n−1))とすることができる。
図20は、重み関数の一例を示す図である。重み関数は、例えば、α×exp(−β(n+γ))(α、β、γは任意の整数)の形を有する関数である。図20の例では、重み関数は、関数F(n)=2×exp(−(n−1))であり、必要注意量140にこの関数を乗ずることにより、状況複雑度148=nに対して、注意義務量160の割合は減少するように設定される。
図21は、重み情報150を示す図である。重み情報150とは、関数F(n)により計算した具体的な値である重み152を、各車両について示す情報である。図21に示す例では、車両V1〜V3の重み152は、いずれも0.72である。重み152は、以下の式3で表される。
車両Aの重み152=F(n)・・・(式3)
ここで、nは、車両Aの状況複雑度148である。
図22は、注意義務量情報158を示す図である。注意義務量情報158とは、ある周辺状況において、対象車両の各々が注意を払うべき注意義務量160を車両毎に示した情報である。例えば、車両Aの注意義務量160は、以下の式4により表される。
車両Aの注意義務量160=車両Aの必要注意量140×車両Aの重み152
・・・(式4)
式4に基づき、周辺状況100において、例えば、車両V1の注意義務量160=60×0.74=44、車両V2の注意義務量160=100×0.74=74、車両V3の注意義務量160=140×0.74=103と算出される。図22では、注意義務量情報158において、上記算出例が注意義務量160として示されている。
図23は、図22に基づく注意義務量を示す図である。図23に示すように、車両V1の注意義務量は「44」となる。同様に、車両V2の注意義務量は「74」、車両V3の注意義務量は「103」である。
続いて、図24から図26を参照しながら、警告の提示内容の決定方法を説明する。図24は、認知義務情報170を示す図である。図24に示すように、認知義務情報170は、危険車両を認知するべき運転者が乗車している認知側車両172に関して、認知されるべき車両である被認知側車両174を示した図である。本実施の形態において、注意義務量160がより高い車両の運転者は、より低い車両を認知すべきと判定する。この結果、周辺状況100における対象車両V1〜V3間には、認知側車両172と、被認知側車両174という関係が生じる。
例えば、図22を参照すると、車両V1の注意義務量160は「44」、車両V2の注意義務量160は「74」であることから、車両V2は、車両V1に対して認知義務があると判断される。すなわち、図24に示すように、車両V2は、認知側車両172に相当し、車両V1は、被認知側車両174に相当する。同様に、車両V3を認知側車両172としたとき、車両V1は、被認知側車両174に相当する。また、車両V3を認知側車両172としたとき、車両V2も、被認知側車両174に相当する。
図25は、提示規則情報180を示す図である。提示規則情報180は、各運転者の視線を向けた車両を視認したか否かの認知情報77と、各対象車両の注意義務量160を用い、提示先182の運転者に対して適用規則184に従って提示される提示内容186を示す情報である。提示規則情報180によれば、提示内容186の提示タイミングも決定される。
図25において、提示先182としては、周辺状況100における対象車両V1〜V3のそれぞれの運転者が記載されている。適用規則184の具体的内容については後述する。提示内容186では、例えば車両V1については、「車両V3の運転者が自車を未認知であること」を提示する。車両V2については、「車両V3の運転者が、自車を認知していること」を提示し、車両V3については、「車両V1を未認知であること」を提示することが記載されている。
適用規則184において、提示規則R1〜R3は以下のように定める。
提示規則R1) 注意義務量がより高い車両の運転者が、注意義務量のより低い車両を視認していない場合、該当する注意義務量がより高い車両の運転者に対して、該当する注意義務量のより低い車両の存在を提示する。
提示規則R2) 注意義務量がより高い車両の運転者が、注意義務量のより低い車両を視認していない場合、該当する注意義務量がより低い車両の運転者に対して、該当する注意義務量がより高い車両の運転者が、自車両を認知していないことを提示する。
提示規則R3) 運転者が(提示規則R2が適用を受けていない)他車を視認した場合、他車の運転者が自車を認知しているか否かを提示する。
提示規則R1は、注意すべき運転者が注意していない場合に、注意すべき運転者に対して注意していないことを警告するための提示規則である。これに対して提示規則R2は、自車を注意すべき他車の運転者が自車に注意していない場合に、運転者に自車が注意されていないことを警告するための提示規則であり、双方の認知ミスが重大事故につながることを防止するための規則である。提示規則R3は、視認した他車の運転者が自車を認知しているか否かを提示する規則であり、他車の運転者の認知状況を把握することにより、運転者に払うべき注意量を判断させるために行うものである。
図26は、図25に基づく、周辺状況100における提示内容186の一例を概念的に示す図である。図26において、提示状況190、192、194は、矢印の始点の車両の存在、またはその運転者の認知状況を、矢印の終点の車両の運転者に対して提示することを示している。すなわち、この例では、車両V3の運転者の認知状況は、車両V1および車両V2の運転者に対して提示される。また、車両V3の運転者には、認識していない危険車両である車両V1の情報が提示される。
以下、図27から図29を参照しながら、上記事故予防装置1の構成および各種情報を用いて、警告を提示する処理についてさらに説明する。以下、例えば、車両Aの注意義務量160が車両Bの注意義務量160以上の場合、「車両Bは車両Aより優先する」という。またこのとき、車両Aより優先する車両を総称して「車両Aの優先車両群」という。すなわち、車両Bが車両Aの優先車両である場合とは、車両Bの運転者が車両Aに対して向ける注意と同等以上の注意を、車両Aの運転者が車両Bに対して向ける必要がある場合である。また、車両Bが車両Aの優先車両ではない場合、車両Bを車両Aの非優先車両という。なお、以下の処理に先立ち、過失パターン格納部51に、事故発生状況および関与する各車両の過失割合から成る過失パターンPを格納しておく。
図27は、事故予防装置1の動作を示すフローチャートである。図27に示すように、自車位置情報検出部25は、図3に示した自車位置60、図6に示した進行方向69等を検出し、視線検出部21は、図7に示したような自車の運転者の視線情報70を検出する(S201)。自車両情報合成部23は、検出された視線情報70、自車位置60、進行方向69などを合成して、図8に示したように自車両情報74を生成し、送受信装置11を介して周辺の他車に送信する(S202)。他車両情報検出部27は、周辺車両の走行情報および運転者の視線情報等、図9に示した他車両情報76を送受信装置11を介して取得する(S203)。
危険車両判定部31は、周辺車両の走行情報および運転者の視線情報等、他車両情報76を取得できたか否かを判別し(S204)、取得できない場合にはS201に戻って処理を繰り返す(S204:NO)。他車両情報76を取得できると(S204:YES)、危険車両判定部31は、自車両情報74、他車両情報76、過失パターン格納部51および地図53を参照して、図10等を参照しながら説明したように、周辺の車両状況を周辺状況100等として構成する(S205)。
一方、認知判定部35は、視線検出部21が検出した視線と時計33よりの時刻に基づき、運転者が周辺車両を「認知済」、「認知中」、または「未認知」のいずれであるか推定する。また、他車両情報76から、他車の運転者が、自車を、「認知済」、「認知中」、または「未認知」のいずれであるか推定する(S206)。これにより、認知判定部35は、図11のように認知情報77を生成する。
さらに、図12〜図15等を参照しながら説明したように、危険車両判定部31は、周辺状況100を解析して、過失パターン格納部51から当てはまるパターン(複数当てはまる場合は、総称してパターン群という)を抽出する(S207)。図16〜図18を参照しながら説明したように、危険車両判定部31は、必要注意量情報138のように必要注意量140を算出する。また、危険車両判定部31は、図19〜図23を参照しながら説明したように、状況複雑度148、重み152、注意義務量160を計算する(S208)。S208の処理の詳細は後述する。
提示順位判定部37は、図24を参照しながら説明したように、対象車両間で、注意義務量160の大小関係を抽出することにより、認知義務情報170を生成する(S209)。提示情報決定部39は、運転者への提示情報を決定し、危険情報提示部41は、提示を行い(S210)、S201から処理を繰り返す。なお、S210の処理の詳細は後述する。
次に、図28を参照しながら、図27のS208の処理の詳細について説明する。図28は、対象車両の注意義務量の計算処理を示すフローチャートである。図28に示すように、危険車両判定部31は、過失パターン格納部51に記録されている少なくとも一つの過失パターンP(複数当てはまる場合には、総称してパターン群という)から、周辺状況100に適合するものを抽出することにより、対象車両を抽出する(S221)。S221の処理により、図12から図14の過失パターンP1〜P3が抽出され、対象車両が車両V1〜V3であると抽出される。
提示順位判定部37は、必要注意量140を計算する(S222)。すなわち、図16〜図18を参照して説明したように、提示順位判定部37は、適合する過失パターンP1〜P3の過失割合に基づき、式1のように車両V1〜V3毎の必要注意量140を計算する。
提示順位判定部37は、各対象車両の状況複雑度148を計算する(S223)。すなわち、図19を参照しながら説明したように、提示順位判定部37は、上記式2のように各対象車両の危険車両の数を状況複雑度148とする。
提示順位判定部37は、各対象車両の重み152を計算する(S224)。すなわち、図20、図21を参照しながら説明したように、上記式3に従い、状況複雑度148=nとしたときの関数F(n)を用いて重みを計算する。さらに提示順位判定部37は、注意義務量160を計算する(S225)。すなわち、図22〜図23を参照しながら説明したように、式4に従い、必要注意量140と重み152の積により注意義務量160を計算する。S225の後、事故予防装置1は、処理を図27のS208に戻す。
図29は、運転者への提示情報を決定し提示する処理の詳細を示すフローチャートである。図29に示すように、まず、提示順位判定部37は、図22に示した注意義務量情報158において、自車に対する対象車両群の注意義務量160を抽出する(S231)。
提示順位判定部37は、自車に対する対象車両群に、優先車両が存在するか否かを判別する(S232)。すなわち、提示順位判定部37は、注意義務量情報158において、自己の注意義務量160よりも小さい注意義務量160を有する車両があるか否かを判別する。優先車両が存在しない場合には(S232:NO)、提示順位判定部37は、処理をS235に進める。
優先車両が存在する場合には(S232:YES)、提示順位判定部37は、優先車両群の中に、未認知の車両が存在するか否かを判別する(S233)。すなわち、提示順位判定部37は、図11の認知情報77を参照して、自車の運転者が優先車両を未認知であるか否かを判別する。未認知の優先車両が存在しない場合には(S233:NO)、提示順位判定部37は、処理をS235に進める。
優先車両の中に、未認知の車両が存在する場合には(S233:YES)、提示情報決定部39は、未認知の優先車両を全て運転者に提示することを決定し、危険情報提示部41は、提示を行う(S234)。すなわち、提示情報決定部39は、図25を参照しながら説明したように、上記の提示規則R1に従い、未認知の優先車両を全て運転者に提示することを決定し、危険情報提示部41は、表示装置9により提示を行う。
次に、提示順位判定部37は、対象車両群の中に、自車に対して非優先車両が存在するか否かを判別する(S235)。すなわち、提示順位判定部37は、図22に示した注意義務量情報158において、自己の注意義務量160よりも大きい注意義務量160を有する車両があるか否かを判別する。非優先車両が存在しない場合には、提示順位判定部37は、処理をS238に進める(S235:NO)。
非優先車両が存在する場合には、提示順位判定部37は、図11の認知情報77を参照して、自車を未認知の非優先車両の運転者が存在するか否かを判別する(S236)。自車を未認知の非優先車両の運転者が存在しない場合には(S236:NO)、提示順位判定部37は、処理をS238に進める。
自車を未認知の非優先車両の運転者が存在する場合には(S236:YES)、提示情報決定部39は、自車を未認知の非優先車両の存在を提示すると決定し、危険情報提示部41が提示を行う(S237)。このとき、提示情報決定部39は、図25を参照しながら説明したように、上記の提示規則R2に従い、自車を未認知の非優先車両の存在を運転者に提示することを決定する。
提示順位判定部37は、運転者が認知中の対象車両が存在するか否か判別する(S238)。すなわち、提示順位判定部37は、図11の認知情報77を参照して、認知中の対象車両が存在するか否かを判別する。認知中の対象車両が存在しない場合には(S238:NO)、提示順位判定部37は、図27のS210に処理を戻す。
認知中の対象車両が存在している場合には(S238:YES)、提示情報決定部39は、認知中の対象車両の運転者の、自車に対する認知状況を提示すると決定し、危険情報提示部41は提示を行う(S239)。すなわち、提示情報決定部39は、図11の認知情報77を参照して、認知中の対象車両の運転者の認知状況を判別して、提示規則R3に従い提示することを決定し、処理を図27のS210に戻す。
以上説明したように、事故予防装置1は、自車位置60、視線情報70などを含む自車両情報74を検出するとともに、他車から他車両情報76を取得する。事故予防装置1は、取得した情報と、記憶装置13に記憶された過失パターン格納部51、地図53を用いて、周辺状況100を把握する。事故予防装置1は、運転者が危険車両群へ実際どのくらい注意を向けなければいけないかという注意義務量160を、必要注意量140、状況複雑度148に基づき算出する。
ここで、必要注意量140とは、過失パターンにおける過失割合に基づき算出され、運転者が危険車両群へどのくらい注意を向ける必要があるかを表す量である。また、状況複雑度148は、危険車両の数に基づき算出される。状況複雑度148は、周辺状況の複雑さを表す値である。事故予防装置1は、必要注意量140を、状況複雑度148が大きいほど割り引いて見積もり、注意義務量160を算出する。また、自車の運転者の他車に対する認知状況、他車の運転者の自車に対する認知状況を認知情報77として取得する。事故予防装置1は、上記提示規則R1〜R3に基づき警告の提示を行う。
以上のように、本実施の形態による事故予防装置1によれば、非優先車両の運転者が優先車両に注意していない場合に、優先車両に注意していないことを警告することができる。また、優先車両である自車に注意すべき他車の運転者が優先車両である自車に注意していない場合に、自車が注意されていないことを警告することができる。これにより、運転者自身の認知状況を他の運転者に知らせる、あるいは逆に他車の運転者の認知状況を知る方法であるアイ・コンタクトを電子的に代行することになる。よって、危険車両の運転者の認知状況を知ることができるとともに、双方の認知ミスが重大事故につながることを防止することができる。また、視認した他車の運転者が自車を認知しているか否かを提示することができ、他車の運転者の認知状況を把握することにより、運転者に払うべき注意量を判断させることができる。
自車との事故が起こる可能性の高い危険車両の運転者が自車を認知しているか否かを示す認知状況を提示することにより、危険車両の運転者が自車を認知していることが確認でき、運転者へ安心感を与えることができる。また、危険車両の運転者が自車を認知している、つまり自車を見ていることを知ることで、無謀な運転の抑止効果が期待できる。よって、運転者の認知ミスを予防するとともに、安全・安心な車両運転を支援することができる。
また、上記のように事故予防装置1は、自車と周辺の他車の状況に応じて警告を提示する規則を決定し、自車および他車の運転者の認知状況に基づき警告を提示する。このとき、単純に運転者へ他車両の運転者が自車両を認知していることを提示したのでは、運転者は相互事故には関係ない車両の運転者の認知情報も受けてしまい、煩雑な提示となる。しかし、危険車両を特定し、警告を提示する規則を決定して提示を制限することで、必要な警告のみを提示することができる。
注視すべき提供情報が異なるような複数の車両(の運転者)が混在した環境においても、注視すべき提供情報に対して、運転者が注視している状態、または注意散漫、注意漫然な状態にあることを自動的に判定し、必要に応じて注意喚起する支援を行なうことができる。
上記実施の形態において、自車位置情報検出部25は、自車位置情報取得部の一例であり、他車両情報検出部27は、他車両情報取得部の一例であり、危険車両判定部31、提示順位判定部37は、危険判定部の一例である。
なお、本発明は、以上に述べた実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成または実施形態を採ることができる。状況複雑度148は、道路状況や運転者の特性を考慮して重み付けした対象車両数としてもよい。関数F(n)は、上記例に限定されず、別の単調減少関数を用いるようにしてもよい。提示規則R1〜R3については一例であり、これらに限定されない。また、上記実施の形態においては、自車の運転者の認知状況を考慮した提示規則について説明したが、自車の運転者の認知状況に係らず警告を提示する提示規則としてもよい。
警告の提示は、例えば、周辺状況100のような画像の中の該当部分の色を変えたり点滅させたりという方法でもよい。他車の運転者の認知状況は、例えば、他車の画像の近くに、開眼状態または閉眼状態の目の画像を表示するなどの方法でもよい。また、音声を用いて具体的な危険を警告する方法でもよい。
ここで、上記実施の形態による事故予防方法の動作をコンピュータに行わせるために共通に適用されるコンピュータの例について説明する。図30は、標準的なコンピュータのハードウエア構成の一例を示すブロック図である。図30に示すように、コンピュータ300は、Central Processing Unit(CPU)302、メモリ304、入力装置306、出力装置308、外部記憶装置312、媒体駆動装置314、ネットワーク接続装置等がバス310を介して接続されている。
CPU302は、コンピュータ300全体の動作を制御する演算処理装置である。メモリ304は、コンピュータ300の動作を制御するプログラムを予め記憶したり、プログラムを実行する際に必要に応じて作業領域として使用したりするための記憶部である。メモリ304は、例えばRAM、ROM等である。入力装置306は、コンピュータの使用者により操作されると、その操作内容に対応付けられている使用者からの各種情報の入力を取得し、取得した入力情報をCPU302に送付する装置であり、例えばキーボード装置、マウス装置などである。出力装置308は、コンピュータ300による処理結果を出力する装置であり、表示装置などが含まれる。例えば表示装置は、CPU302により送付される表示データに応じてテキストや画像を表示する。
外部記憶装置312は、例えば、ハードディスクなどの記憶装置であり、CPU302により実行される各種制御プログラムや、取得したデータ等を記憶しておく装置である。媒体駆動装置314は、可搬記録媒体316に書き込みおよび読み出しを行うための装置である。CPU302は、可搬型記録媒体316に記録されている所定の制御プログラムを、記録媒体駆動装置314を介して読み出して実行することによって、各種の制御処理を行うようにすることもできる。可搬記録媒体316は、例えばConpact Disc(CD)−ROM、Digital Versatile Disc(DVD)、Universal Serial Bus(USB)メモリ等である。ネットワーク接続装置318は、有線または無線により外部との間で行われる各種データの授受の管理を行うインタフェース装置である。バス310は、上記各装置等を互いに接続し、データのやり取りを行う通信経路である。
上記実施の形態による事故予防方法をコンピュータに実行させるプログラムは、例えば外部記憶装置312に記憶させる。CPU302は、外部記憶装置312からプログラムを読み出し、コンピュータ300に事故予防の動作を行なわせる。このとき、まず、事故予防の処理をCPU302に行わせるための制御プログラムを作成して外部記憶装置312に記憶させておく。そして、入力装置306から所定の指示をCPU302に与えて、この制御プログラムを外部記憶装置312から読み出させて実行させるようにする。また、このプログラムは、可搬記録媒体316に記憶するようにしてもよい。
以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
自車両の位置および進行方向を取得する自車位置情報取得部と、
他車両の位置、進行方向および運転者の視線を前記他車両から取得する他車両情報取得部と、
前記自車両の位置、前記自車両の進行方向、前記他車両の位置、および前記他車両の進行方向に基づき、前記他車両が前記自車両と事故を起こす可能性の高い危険車両であるか否かを判定する危険判定部と、
前記他車両が危険車両であると判定された場合に、前記自車両の位置、前記自車両の進行方向、前記他車両の位置、前記他車両の進行方向、および前記他車両の運転者の視線に基づき、前記他車両の運転者の前記自車両に関する認知状況を判定する認知判定部と、
前記自車両の位置、前記自車両の進行方向、前記他車両の位置、前記他車両の進行方向、および前記認知判定部の判定結果に応じて、前記他車両に関して提示する情報を決定する提示情報決定部と、
を有することを特徴とする事故予防装置。
(付記2)
前記自車両の運転者の視線を検出する自視線検出部、
をさらに有し、
前記認知判定部は、さらに、前記他車両の位置及び検出した前記自車両の運転者の視線に基づき、前記自車両の運転者の前記他車両に関する認知状況を判定することを特徴とする付記1に記載の事故予防装置。
(付記3)
前記危険判定部は、前記他車両が危険車両であると判定された場合に、前記自車両の位置、前記自車両の進行方向、前記他車両の位置、および前記他車両の進行方向に基づいて前記自車両の運転者および前記他車両の運転者のそれぞれが互いに払うべき注意義務量を計算し、
前記提示情報決定部は、前記注意義務量と前記認知判定部の判定結果とに基づき前記他車両に関して提示する情報を決定することを特徴とする付記1または付記2に記載の事故予防装置。
(付記4)
前記危険判定部は、前記他車両が危険車両であると判定された場合に、前記自車両の位置、前記自車両の進行方向、前記他車両の位置、および前記他車両の進行方向に基づいて決められた前記自車両の運転者と前記他車両の運転者とが互いに負うべき過失割合に基づき、前記注意義務量を計算することを特徴とする付記3に記載の事故予防装置。
(付記5)
前記危険判定部は、前記他車両が危険車両であると判定された場合に、前記自車両の前記過失割合を全ての前記危険車両に関して積算することにより必要注意量を計算し、前記必要注意量にさらに基づき前記注意義務量を計算することを特徴とする付記4に記載の事故予防装置。
(付記6)
前記危険判定部は、前記他車両が危険車両であると判定された場合に、前記危険車両の台数にさらに基づき前記注意義務量を計算することを特徴とする付記5に記載の事故予防装置。
(付記7)
前記提示情報決定部は、前記認知判定部が、前記注意義務量が前記自車両よりも低い前記他車両を前記自車両の運転者が認識済でないと判定した場合には、前記他車両が存在していることに関する情報を提示すると決定することを特徴とする付記3から付記6のいずれかに記載の事故予防装置。
(付記8)
前記提示情報決定部は、前記認知判定部が、前記注意義務量が前記自車両よりも高い前記他車両の運転者が前記自車両を認識済でないと判定した場合には、前記他車両が前記自車両を認識済でないことに関する情報を提示すると決定することを特徴とする付記3から付記6のいずれかに記載の事故予防装置。
(付記9)
前記提示情報決定部は、前記認知判定部が、前記注意義務量が前記自車両よりも高い前記他車両の運転者が前記自車両を認識済でないと判定した場合以外であって、前記自車両の運転者が前記他車両を認知中であると判定した場合には、前記他車両が前記自車両を認識済であるか否かに関する情報を提示すると決定することを特徴とする付記3から付記6のいずれかに記載の事故予防装置。
(付記10)
事故予防装置が、
自車両の位置および進行方向を取得し、
他車両の位置、進行方向および運転者の視線を前記他車両から取得し、
前記自車両の位置、前記自車両の進行方向、前記他車両の位置、および前記他車両の進行方向に基づき、前記他車両が前記自車両と事故を起こす可能性の高い危険車両であるか否かを判定し、
前記他車両が危険車両であると判定された場合に、前記自車両の位置、前記自車両の進行方向、前記他車両の位置、前記他車両の進行方向、および前記他車両の運転者の視線に基づき、前記他車両の運転者の前記自車両に関する認知状況を判定し、
前記自車両の位置、前記自車両の進行方向、前記他車両の位置、前記他車両の進行方向、および前記認知状況の判定結果に応じて、前記他車両に関して提示する情報を決定することを特徴とする事故予防方法。
(付記11)
前記自車両の運転者の視線を検出し、
前記他車両の位置、および検出した前記自車両の運転者の視線に基づき、前記自車両の運転者の前記他車両に関する認知状況を判定し、
さらに前記自車両の運転者の前記他車両に関する認知状況の判定結果に基づき、前記他車両に関して提示する情報を決定することを特徴とする付記10に記載の事故予防方法。
(付記12)
前記他車両が危険車両であると判定された場合に、前記自車両の位置、前記自車両の進行方向、前記他車両の位置、および前記他車両の進行方向に基づいて前記自車両の運転者および前記他車両の運転者のそれぞれが互いに払うべき注意義務量を計算し、
前記注意義務量と前記認知状況の判定結果とに基づき前記他車量に関する提示する情報を決定することを特徴とする付記10または付記11に記載の事故予防方法。
(付記13)
前記他車両が危険車両であると判定された場合に、前記自車両の位置、前記自車両の進行方向、前記他車両の位置、および前記他車両の進行方向に基づいて決められた前記自車両の運転者と前記他車両の運転者とが互いに負うべき過失割合に基づき、前記注意義務量を計算することを特徴とする付記12に記載の事故予防方法。
(付記14)
前記他車両が危険車両であると判定された場合に、前記自車両の前記過失割合を全ての前記危険車両に関して積算することにより必要注意量を計算し、前記必要注意量にさらに基づき前記注意義務量を計算することを特徴とする付記13に記載の事故予防方法。
(付記15)
自車両の位置および進行方向を取得し、
他車両の位置、進行方向および運転者の視線を前記他車両から取得し、
前記自車両の位置、前記自車両の進行方向、前記他車両の位置、および前記他車両の進行方向に基づき、前記他車両が前記自車両と事故を起こす可能性の高い危険車両であるか否かを判定し、
前記他車両が危険車両であると判定された場合に、前記自車両の位置、前記自車両の進行方向、前記他車両の位置、前記他車両の進行方向、および前記他車両の運転者の視線に基づき、前記他車両の運転者の前記自車両に関する認知状況を判定し、
前記自車両の位置、前記自車両の進行方向、前記他車両の位置、前記他車両の進行方向、および前記認知状況の判定結果に応じて、前記他車両に関して提示する情報を決定する
処理をコンピュータに行わせることを特徴とするプログラム。
1 事故予防装置
3 演算処理装置
5 カメラ
7 時計
9 表示装置
11 送受信装置
13 記憶装置
21 視線検出部
23 自車両情報合成部
25 自車位置情報検出部
27 他車両情報検出部
31 危険車両判定部
33 時計
35 認知判定部
37 提示順位判定部
39 提示情報決定部
41 危険情報提示部
51 過失パターン格納部
53 地図
60 自車位置
61 自車緯度
62 自車経度
64 自車位置情報
65 自車ID
67 画像
69 進行方向
70 視線情報
71 視線方位角
72 視線仰角
74 自車両情報
76 他車両情報

Claims (11)

  1. 自車両の位置および進行方向を取得する自車位置情報取得部と、
    他車両の位置、進行方向および運転者の視線を前記他車両から取得する他車両情報取得部と、
    前記自車両の位置、前記自車両の進行方向、前記他車両の位置、および前記他車両の進行方向に基づき、前記他車両が前記自車両と事故を起こす可能性の高い危険車両であるか否かを判定する危険判定部と、
    前記他車両が危険車両であると判定された場合に、前記自車両の位置、前記自車両の進行方向、前記他車両の位置、前記他車両の進行方向、および前記他車両の運転者の視線に基づき、前記他車両の運転者の前記自車両に関する認知状況を判定する認知判定部と、
    前記自車両の運転者および前記他車両の運転者のそれぞれが互いに払うべき注意義務量と前記認知判定部の判定結果とに基づき、前記他車両に関して提示する情報を決定する提示情報決定部と、
    を有することを特徴とする事故予防装置。
  2. 前記自車両の運転者の視線を検出する自視線検出部、
    をさらに有し、
    前記認知判定部は、さらに、前記他車両の位置及び検出した前記自車両の運転者の視線に基づき、前記自車両の運転者の前記他車両に関する認知状況を判定することを特徴とする請求項1に記載の事故予防装置。
  3. 前記危険判定部は、前記他車両が危険車両であると判定された場合に、前記自車両の位置、前記自車両の進行方向、前記他車両の位置、および前記他車両の進行方向に基づいて前記注意義務量を計算することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の事故予防装置。
  4. 前記危険判定部は、前記他車両が危険車両であると判定された場合に、前記自車両の位置、前記自車両の進行方向、前記他車両の位置、および前記他車両の進行方向に基づいて決められた前記自車両の運転者と前記他車両の運転者とが互いに負うべき過失割合に基づき、前記注意義務量を計算することを特徴とする請求項3に記載の事故予防装置。
  5. 前記危険判定部は、前記他車両が危険車両であると判定された場合に、前記自車両の前記過失割合を全ての前記危険車両に関して積算することにより必要注意量を計算し、前記必要注意量にさらに基づき前記注意義務量を計算することを特徴とする請求項4に記載の事故予防装置。
  6. 前記危険判定部は、前記他車両が危険車両であると判定された場合に、前記危険車両の台数にさらに基づき前記注意義務量を計算することを特徴とする請求項5に記載の事故予防装置。
  7. 前記提示情報決定部は、前記認知判定部が、前記注意義務量が前記自車両よりも低い前記他車両を前記自車両の運転者が認識済でないと判定した場合には、前記他車両が存在していることに関する情報を提示すると決定することを特徴とする請求項3から請求項6のいずれかに記載の事故予防装置。
  8. 前記提示情報決定部は、前記認知判定部が、前記注意義務量が前記自車両よりも高い前記他車両の運転者が前記自車両を認識済でないと判定した場合には、前記他車両が前記自車両を認識済でないことに関する情報を提示すると決定することを特徴とする請求項3から請求項6のいずれかに記載の事故予防装置。
  9. 前記提示情報決定部は、前記認知判定部が、前記注意義務量が前記自車両よりも高い前記他車両の運転者が前記自車両を認識済でないと判定した場合以外であって、前記自車両の運転者が前記他車両を認知中であると判定した場合には、前記他車両が前記自車両を認識済であるか否かに関する情報を提示すると決定することを特徴とする請求項3から請求項6のいずれかに記載の事故予防装置。
  10. 自車位置情報取得部が、自車両の位置および進行方向を取得し、
    他車両情報取得部が、他車両の位置、進行方向および運転者の視線を前記他車両から取得し、
    危険判定部が、前記自車両の位置、前記自車両の進行方向、前記他車両の位置、および前記他車両の進行方向に基づき、前記他車両が前記自車両と事故を起こす可能性の高い危険車両であるか否かを判定し、
    認知判定部が、前記他車両が危険車両であると判定された場合に、前記自車両の位置、前記自車両の進行方向、前記他車両の位置、前記他車両の進行方向、および前記他車両の運転者の視線に基づき、前記他車両の運転者の前記自車両に関する認知状況を判定し、
    提示情報決定部が、前記自車両の運転者および前記他車両の運転者のそれぞれが互いに払うべき注意義務量と前記認知判定部の判定結果とに基づき、前記他車両に関して提示する情報を決定することを特徴とする事故予防方法。
  11. 自車両の位置および進行方向を取得する自車位置情報取得部と
    他車両の位置、進行方向および運転者の視線を前記他車両から取得する他車両情報取得部と
    前記自車両の位置、前記自車両の進行方向、前記他車両の位置、および前記他車両の進行方向に基づき、前記他車両が前記自車両と事故を起こす可能性の高い危険車両であるか否かを判定する危険判定部と
    前記他車両が危険車両であると判定された場合に、前記自車両の位置、前記自車両の進行方向、前記他車両の位置、前記他車両の進行方向、および前記他車両の運転者の視線に基づき、前記他車両の運転者の前記自車両に関する認知状況を判定する認知判定部と
    前記自車両の運転者および前記他車両の運転者のそれぞれが互いに払うべき注意義務量と前記認知判定部の判定結果とに基づき、前記他車両に関して提示する情報を決定する提示情報決定部として、コンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
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