JP5925827B2 - 超電導電流リード - Google Patents

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Description

本発明は、酸化物超電導線材を用いた超電導電流リードに関し、特に、超電導線材及び金属電極が補強部材に収容されてなる超電導電流リードに関する。
近年、超電導ケーブルや超電導マグネット等、超電導を利用した超電導応用機器について、実用化に向けてさかんに研究、開発が行われている。一般に、超電導応用機器は低温部(低温容器)に設置され、常温部に設置された外部機器(例えば電源)と、電流リードを介して接続される。
超電導応用機器の運転は、極低温環境下で行われるため、低温部の断熱性が極めて重要となる。低温部の断熱性が悪く、低温部への熱侵入が大きいと、超電導応用機器の冷却効率が低下して超電導状態を維持するための冷却コストが増大することとなり、場合によっては超電導応用機器を運転できなくなってしまうためである。この低温部への熱侵入の経路としては、低温容器を伝熱する経路、電流リードを伝熱する経路が考えられる。
低温容器を介した熱侵入を防止するための手法としては、液体窒素等の冷媒及び超電導応用機器を収容する冷媒槽と、冷媒槽の外側に設けられる真空槽とを有する二重構造の低温容器が知られている。この低温容器によれば、真空断熱により低温部への熱侵入が低減される。
電流リードを介した熱侵入を防止するための手法としては、酸化物超電導体を用いた超電導電流リードが提案されている。酸化物超電導体は、液体窒素温度以下では電気抵抗がゼロ、かつ熱伝導率が小さい(銅の約10分の1)。そのため、超電導電流リードにおいては、通電時にジュール熱の発生はなく、低温部への伝熱量も極めて小さくなる。したがって、超電導電流リードによれば、低温部への熱侵入が低減される。
一般に、超電導電流リードは、テープ状の超電導線材、超電導線材の一端部(高温側)に配置される第1の金属電極、及び超電導線材の他端部(低温側)に配置される第2の金属電極を備える。超電導線材と第1の金属電極及び第2の金属電極は、例えば半田付けにより接合される。
超電導線材、第1の金属電極、及び第2の金属電極とからなるリード本体は、補強部材内に位置決めした状態で収容されるとともに支持される(例えば特許文献1)。補強部材は、低熱伝導性の材料(例えば繊維強化プラスチック(GFRP:Glass Fiber Reinforced Plastics)、ステンレス合金、ニッケル基合金、チタン合金等)で構成される。このように、リード本体が補強部材内に収容される場合、超電導線材は直線状に保持されるのが一般的である。
特開平07−297025号公報
しかしながら、上述した従来の超電導電流リードを極低温環境下で用いると、それぞれの構成部材が熱収縮するため、以下のような不具合が生じる。
例えば、超電導線材の熱収縮率が補強部材の熱収縮率よりも大きい場合、超電導線材の方が大きく収縮するため、超電導線材と金属電極との接合部(半田付け部分)に過大な負荷が生じ、損傷する虞がある。そして、接合部が損傷すると接続抵抗が大きくなるため、大電流を流すことが困難となる。
一方、超電導線材の熱収縮率が補強部材の熱収縮率よりも小さい場合、超電導線材に撓みが生じるだけであり、一見、超電導線材と金属電極との接合部に過大な負荷は生じないように考えられる。しかし、超電導線材の熱伝導率と補強部材の熱伝導率は異なるため、冷却の進行度合いも異なる。すなわち、熱伝導率の高い超電導線材の方が冷却の進行が速く、冷却初期の収縮量は補強部材よりも超電導線材の方が大きくなる。したがって、やはり超電導線材と金属電極との接合部には過大な負荷が生じることとなる。特に、酸化物超電導線材は、一般的に、熱伝導率の高いAgやCuからなる安定化層を有するため、かかる問題は顕著となる。
本発明の目的は、冷却時の熱収縮により超電導線材と金属電極との接合部が損傷するのを防止できる信頼性の高い超電導電流リードを提供することである。
本発明の超電導電流リードの一つの態様は、
金属基板上に中間層、超電導層、安定化層が順に積層されたテープ状の超電導線材と、前記超電導線材の両端部に接合される金属電極と、
前記超電導線材と前記金属電極とを含むリード本体を、前記リード本体の長手方向で所定の電極間距離となるように収容する補強部材と、
を備え、
前記補強部材は、前記長手方向に直交する方向において軸線を挟んで対向する位置に貫通して形成される貫通孔を有し、
前記金属電極は、前記貫通孔に対する位置に貫通して形成される電極側挿入孔を有し、
ピンが前記貫通孔及び前記電極側挿入孔に挿通されることにより、前記金属電極は、前記補強部材に対して前記長手方向に摺動可能に取り付けられ、
前記貫通孔の前記長手方向の長さが、前記ピンの前記長手方向の長さより長い
構成を採る。
本発明によれば、冷却時の熱収縮により超電導線材と金属電極との接合部が損傷するのを防止できる信頼性の高い超電導電流リードを提供することができる。
本発明の一実施の形態に係る超電導電流リードを用いた超電導磁石装置を示す図である。 実施の形態に係る超電導リードの外観図である。 超電導線材の構成を模式的に示す斜視図である。 超電導電流リードをZ方向先端側から見た平面図である。 図4におけるI−I矢視断面図である。 図4におけるII−II矢視断面図である。 超電導電流リードをY方向基端側から見た正面図である。 図7におけるIII−III矢視断面図である。 図8において電極の移動を示す図である。 電極の移動を示す正面図である。 超電導電流リードの変形例を示す図である。 超電導電流リードにおける固定ピンの変形例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る超電導電流リード10を用いた超電導磁石装置1を示す図である。図2は、超電導リード10の外観図である。図3は、超電導線材11の構成を模式的に示す斜視図である。図4は、超電導電流リードをZ方向先端側から見た平面図である。図5は、図4におけるI−I矢視断面図である。図6は、図4におけるII−II矢視断面図である。図7は、超電導電流リードをY方向基端側から見た正面図である。図8は、図7におけるIII−III矢視断面図である。
図1に示すように、超電導磁石装置1は、超電導電流リード10、常電導電流リード19、超電導コイル20、電源30、及び低温容器40等を備える。
低温容器40は、内側の容器41と外側の真空槽42とからなる二重構造を有する。容器41は冷凍機(図示略)に接続される。真空槽42は真空ポンプ(図示略)に接続され、内部を真空状態に保持される。
超電導コイル20は、超電導線材を巻線したコイルである。超電導コイル20は、低温部となる容器41内に配置される。超電導コイル20は、超電導電流リード10と接続するためのコイル電極21を有する。
電源30は、常温部となる低温容器40外に配置される。電源30は、常電導電流リード19及び超電導電流リード10を介して、超電導コイル20に電流を供給する。常電導電流リード19は、例えば銅線である。
超電導電流リード10は、超電導線材11、第1の電極12、第2の電極13、及び補強部材14を有する。超電導電流リード10は、容器41内に配置される。超電導線材11の高温側となる一端部は第1の電極12に接続され、低温側となる他端部は第2の電極13に接続される。なお、本実施の形態では、超電導線材11を1本用いた超電導電流リード10について説明するが、本発明は、超電導線材11を複数本有する超電導電流リードに適用してもよい。
超電導線材11は、図3に示すように、超電導層113を有するテープ状の線材である。超電導線材11は、例えばテープ状の金属基板111上に、中間層112、超電導層113、安定化層114が順に形成された積層構造を有する。
金属基板111は、Ni合金(例えばハステロイ(登録商標))、W−Mo系、Fe−Cr系(例えばオーステナイト系ステンレス)、又はFe−Ni系の材料に代表される低磁性の無配向金属基板である。
中間層112は、例えば金属基板111からの元素の拡散が超電導層113に及ぶのを防止するための第1の中間層(拡散防止層)と、超電導層113の結晶を一定の方向に配向させるための第2の中間層(配向層)など、複数の中間層を有する。第1の中間層は、例えばガリウムドープ酸化亜鉛層(GZO)又はイットリウム安定化ジルコニア層(YSZ)で構成される。第1の中間層の成膜には、例えばイオンビームアシスト蒸着法(IBAD:Ion Beam Assisted Deposition)を適用できる。第2の中間層は、例えば酸化セリウム層(CeO)で構成される。第2の中間層の成膜には、例えばRFスパッタ法を適用できる。
超電導層113は、例えばRE系超電導体(RE:Y、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm及びYbから選択される1又は2種以上の希土類元素)等の酸化物超電導体で構成される。RE系超電導体としては、YBaCuで表されるイットリウム系超電導体が代表的である。超電導層113の成膜には、有機金属体積法(MOD:Metal-organic deposition)、パルスレーザー蒸着法(PLD:Pulsed Laser Deposition)、スパッタ法、又は有機金属気相成長法(MOCVD:Metal Organic Chemical Vapor Deposition)を適用できる。
超電導層113には、Y、Zr、Sn、Ti、Ceのうち少なくとも1つを含む50m以下の酸化物粒子が磁束ピンニング点として分散していることが好ましい。この場合、超電導層113の成膜法としては、三フッ化酢酸塩(TFA)を用いたTFA−MOD法が好適である。例えば、TFAを含むBa溶液中に、Baと親和性の高いZr含有ナフテン酸塩等を混合することにより、RE系超電導体からなる超電導層113に、Zrを含む酸化物粒子(BaZrO)を磁束ピンニング点として分散させることができる。なお、超電導層113中に磁束ピンニング点を分散する手法は、公知の技術を適用することができる(例えば特開2012−059468号公報)。
超電導層113中に磁束ピンニング点を分散させることにより、超電導線材11が湾曲した状態で用いられても、磁場の影響を受けにくく、安定した超電導特性が発揮される。
安定化層114は、超電導層113を保護するとともに、超電導状態が部分的に破れて抵抗が発生(常電導転移)した場合に電流を迂回させるための層である。安定化層114は、電気抵抗率が低く、熱伝導率の高い材料で構成されるのが好ましく、例えばAg又はCuで構成される。安定化層114の成膜には、例えばスパッタ法を適用できる。
超電導線材11の熱収縮率は、主として金属基板111に依存する。室温から77Kに冷却した際のハステロイの熱収縮率は、0.204%である。また、超電導線材11の熱伝導率は、主として金属基板111及び安定化層114に依存する。77Kにおけるハステロイの熱伝導率は5.164W/(m・K)であり、Agの熱伝導率は237.3W/(m・K)である。
第1の電極12(高温側電極)及び第2の電極13(低温側電極)は、銅又は銅合金等の金属材料で構成される。第1の電極12は、容器41の底面近傍に配置され、導体引出部(図示略)を介して常電導電流リード19に接続される。第1の電極12の近傍の温度は、例えば77Kである。第2の電極13は、超電導コイル20の近傍に配置され、超電導コイル20のコイル電極21に接続される。第2の電極13の近傍の温度は、例えば4.2Kである。
第1の電極12及び第2の電極13は、それぞれ長手方向(X方向)における一方の端面に、超電導線材11を固定するための固定溝12a、13aを有する。固定溝12a、13aの幅方向(Y方向)両端は、開放されていてもよいし、閉塞されていてもよい。固定溝12a、13aの高さ(Z方向)は、超電導線材11の厚みよりも若干大きく設定される。固定溝12a、13aの深さ(X方向)は、超電導線材11と強固に接合し、接続抵抗が充分小さく、かつ支持できる程度であればよい。
第1の電極12の固定溝12aには、超電導線材11の一方の端部が固定溝12aの底部に突き当たるまで挿入される。第2の電極13の固定溝13aには、超電導線材11の他方の端部が固定溝13aの底部に突き当たるまで挿入される。超電導線材11と固定溝12a、13aの隙間には溶融半田が充填される。すなわち、超電導線材11の両端部のそれぞれと、第1の電極12及び第2の電極13は、半田付けにより接合され、電気的に接続される。
この超電導電流リード10においては、固定溝12a、13aに超電導線材11が挿入されて接合されるので、リード本体の組立工程が極めて容易であり、また超電導電流リード10の小型化を図る上でも有用である。
補強部材14は、超電導線材11と第1の電極12と、第2の電極13とを含むリード本体を、所定の電極間距離(第1の電極12及び第2の電極13間の距離であり、例えば、図5にLeで示す)を空けて、電極12、13同士が長手方向に移動自在となるように、収容する。
補強部材14は、第1の電極12及び第2の電極13間に跨がって架設された筒状をなしており、超電導線材11を覆っている。ここでは、補強部材14は、中空の直方体部材であり、図6及び図7に示すように、天面が開口した収容部142及び開口を閉塞する蓋部141を有する。収容部142にリード本体が収容された後、収容部142の開口を閉塞するように蓋部141が接着される。
なお、補強部材14は、超電導線材11よりも熱伝導率が低い材料で構成されている。これにより、補強部材14を介して外部から侵入する熱量(熱侵入量)を低減することができる。補強部材14の材料としては、熱侵入量を低減する観点からは、繊維強化プラスチック(GFRP:Glass Fiber Reinforced Plastics)が好適である。77KにおけるGFRPの熱伝導率は0.39W/(m・K)であり、超電導線材11の熱伝導率よりも著しく小さい。一方、超電導線材11が破損したときに超電導磁石装置1を保護する観点からは、バイパスとして機能するステンレス合金、ニッケル基合金、チタン合金等が好適である。77Kにおけるステンレス合金(SUS304、SUS316)の熱伝導率は7.9W/(m・K)であり、超電導線材11の熱伝導率よりも小さい。
補強部材14は、リード本体を、収容部142内に収容し、リード本体の第1の電極12、第2の電極13が所定の電極間距離を空けた状態で、リード本体の長手方向、つまり、超電導線材11の長手方向に摺動自在に支持している。
具体的には、補強部材14の両端部には、図2、図7及び図8に示すように、貫通孔145、147が形成されている。
貫通孔145、147は、補強部材14の長手方向(X、―X方向)に直交する方向において、軸線(電流リードの軸線であり、且つ、中心線)を挟んで対向する位置に貫通して形成されている。これら貫通孔145、147内に、第1の電極12及び第2の電極13の側面(ここでは両側面)から突出した突起122、132(図2、図8参照)が、移動自在に配置されている。
突起122、132は、それぞれ貫通孔145、147よりも外径が小さい。ここでは突起122、132と貫通孔145、147の双方における長手方向(X、―X方向)の長さが、突起122、132の方が短い。本実施の形態では、突起122、132は断面円形、貫通孔145、147は円形であるため、突起122、132の外径が、貫通孔145、147の直径よりも小さくなるように形成されている。この長さ(径)の差の分だけ、第1の電極12及び第2の電極13は、長手方向に摺動自在となっている。
突起122、132は、電極側挿入孔124、134に固定ピン15A、15Bの両端部で形成されている。電極側挿入孔124、134は、貫通孔145、147に対する位置に貫通して形成される。電極側挿入孔124、134は、軸線(電流リードの軸線であり、且つ、中心線)を挟んで対向する位置に貫通して形成され、挿入される固定ピン15A、15Bを一体手的に固定する。
固定ピン15A、15Bは、貫通孔145、147及び電極側挿入孔124、134に挿通されている。詳細には、固定ピン15A、15Bは、電極側挿入孔124、134に圧入されており、固定ピン15A、15Bの両端部は、それそれ、第1の電極12、第2の電極13のそれぞれの両側面から突出し、且つ、貫通孔145、147内に位置している。
これら貫通孔145、147に位置する固定ピン15A、15Bの両端部が、それぞれ突起122、132を構成する。
突起122、132を、貫通孔145、147内に配置することによって、超電導線材11と金属製の第1の電極12、第2の電極13とを含むリード本体は、補強部材14に対して、第1の電極12、第2の電極13を長手方向に摺動可能にした状態で位置決めされて収納される。なお、補強部材14において、収容部142及び蓋部141には、貫通孔145、147が形成された部位を除いて、部分的に開口が形成されていてもよい。突起122、132を、貫通孔145、147内に配置することによって、第1の電極12及び第2の電極13は、補強部材14に摺動可能に取り付けられた状態となる。
固定ピン15A、15Bは、耐久性に優れるステンレス製であることが好ましい。また、固定ピン15A、15Bは、中空ピンであることが好ましい。これにより、固定ピン15A、15Bを熱伝達経路とする熱侵入を低減することができる。また、固定ピン15A、15Bは、薄板を円筒状に巻いて形成したスプリングピンであることが好ましい。これにより、固定ピン15A、15Bを熱伝達経路とする熱侵入を低減することができるだけでなく、第1の金属電極12、第2の金属電極13の電極側挿入孔124、134に内圧が作用するので、固定ピン15A、15Bの抜け落ちを効果的に防止することができる。固定ピン15A、15Bがスプリングピンのとき、両端部の径は、電極側挿入孔124、134内に圧入される部分の径と略同じとする。
突起122、132を固定ピン15A、15Bで構成する場合、固定ピン15A、15Bの径は、小径であれば、固定ピン15A、15Bを熱伝達経路とする熱侵入を低減できる。加えて、この固定ピン15A、15Bの径は、所定の強度を有する範囲で、貫通孔145、147の径とで、第1の電極12、第2の電極13の摺動距離を規定する。
図9は、図8において電極の移動を示す図であり、図10は、図5において電極の移動を示す図であり、図10A、図10Bは、図9A、図9Bで示すそれぞれの状態に対応する。図9及び図10においては、第1の電極12、第2の電極13のそれぞれが互いに最も接近した状態と、最も離れた状態とを示している。
図9及び図10に示すように、第1の電極12、第2の電極13のそれぞれは、補強部材14に対して、貫通孔145、147内における第1の電極12、第2の電極13の突起122、132における電極12、13同士の近付く方向及び離間する方向(長手方向)への移動距離L分、摺動可能となっている。
すなわち、第1の電極12、第2の電極13は、それぞれ摺動可能距離(長手方向、或いは、X方向及び−X方向の距離に相当)Lを摺動可能となっており、リード本体として最も短い全長と最も長い全長の差は2Lとなる。
差2Lがリード本体の摺動可能距離であり、貫通孔145、147の長手方向の長さ(ここでは直径)と、第1の電極12、第2の電極13側の固定ピン15A、15B(突起122、132)の長手方向の長さ(ここでは直径)との差の合計である。つまり、差2Lは、2つの電極12、13の摺動距離Lの合計の距離である。貫通孔145、147の長手方向の長さ(ここでは直径)は、第1の電極12、第2の電極13側の固定ピン15A、15B(突起122、132)の長手方向の長さ(ここでは直径)より大きい。なお、貫通孔145、147の長手方向の長さは、少なくとも前記ピンの前記長手方向の長さより長い(大きい)必要があり、好ましくは、前記差2Lの摺動可能距離が、電極12、13間の離間距離が最も長いときの最長離間距離の5%以上の距離の長さである。
ここでは、超電導電流リード10は、第1の電極12、第2の電極13間距離が最も短いときの全長Nから、電極12、13間の距離が最も長いときの全長M(N+最大差2L)までの長さで変化する。
このように実施の形態の電流リード10によれば、リード本体の第1の電極12及び第2の電極13は、補強部材14に対して、所定の離間距離をあけた状態から、貫通孔145、147と固定ピン15A、15Bの間の長手方向の直径の差(差2L)の長さ分、長手方向に摺動可能となっている。これにより、冷却時の熱収縮が生じても、第1の金属電極12及び第2の金属電極13が補強部材14に対して摺動して、超電導線材11と金属第1の電極12、第2の電極13との接合部に負荷がかかることがない。よって、当該接合部の損傷を防止して、信頼性の高い超電導電流リードを提供できる。
また、補強部材14に対して、第1の金属電極12及び第2の金属電極13を、固定ピン15A、15Bを圧入するという極めて簡単な作業により、超電導電流リード10の長手方向、言い換えれば、電極12、13同士が離間する方向に沿って、摺動自在に取り付けることができる。
なお、本実施の形態の超電導電流リード10では、超電導線材11は、第1の電極12及び第2の電極13間で撓みを有する。超電導線材11は、第1の電極12及び第2の電極13間の離間距離が少なくとも最小のとき、撓みを有している。ここでは、超電導線材11は、第1の電極12及び第2の電極13間の離間距離が最小のときに加えて、最大のときにも撓みを有するようにしている(図10A、図10B参照)。これにより、超電導線材1は、第1の電極12及び第2の電極13間において撓んだ状態で配置され、第1の電極12及び第2の電極13間において、直線状にならないように架設された状態になっている。
このように、超電導電流リード10において、補強部材14がGFRPやステンレス合金等で構成される場合、超電導線材11の熱収縮率は補強部材14の熱収縮率よりも小さい。この場合、熱伝導率の高い超電導線材11の方が冷却の進行が速く、冷却初期の収縮量は補強部材14よりも超電導線材11の方が大きくなるため、超電導線材11に撓みが形成されていなければ、超電導線材11と第1の電極12及び第2の電極13との接合部に過大な負荷が生じる。
超電導電流リード10によれば、第1の電極12、第2の電極13の摺動によって、冷却時に超電導線材11に生じる熱収縮が吸収できることに加えて、超電導線材11に形成された撓みによっても熱収縮が吸収できる。したがって、超電導線材11と第1の電極12及び第2の電極13との接合部に過大な負荷が生じることはなく、高い信頼性が確保される。
また、超電導線材11の熱収縮率が補強部材14の熱収縮率よりも大きい場合は、冷却初期だけでなく、運転中の極低温環境下においても、熱収縮量の差によって超電導線材11と第1の電極12及び第2の電極13との接合部に過大な負荷が生じる。この場合も、第1の電極12、第2の電極13の摺動によって、超電導線材11に生じる熱収縮を吸収し、加えて、超電導線材11に撓みでも、超電導線材11に生じる熱収縮を吸収できる。したがって、超電導線材11と第1の電極12及び第2の電極13との接合部に過大な負荷が生じるのを防止することができる。
なお、第1の電極12、第2の電極13の補強部材14に対する、長手方向に摺動可能な摺動可能領域は、貫通孔145、147の長手方向の長さ(ここでは直径)と、固定ピン15A、15Bの長手方向の長さ(ここでは直径)との差で設定される。本実施の形態の超電導電流リード10は、突起122、132の直径<補強部材14の貫通孔145、147の直径としたが、貫通孔145、147を図11の超電導電流リード10Aに示すように、長手方向に延在する長穴である貫通孔145A、147Aにしてもよい。
図11に示す超電導電流リード10Aは、超電導電流リード10と同様の構成において、貫通孔145、147の形状のみ異なる。超電導電流リード10Aにおいて、第1の電極12、第2の電極13の突起122、132が挿入される補強部材14の貫通孔145A、147Aは、超電導電流リード10Aの長手方向に延在する長穴で形成している。なお、超電導電流リード10Aも超電導電流リード10と同様の作用効果を得ることが出来る。
また、本実施の形態の超電導電流リード10では、補強部材14の貫通孔145、147内に配置される突起122、132を固定ピン15A、15Bの両端部でそれぞれ構成したが、これに限らず、図12の電極130に示すように、両側面のそれぞれに固定ピン134A、134Aを圧入して形成してもよい。電極130は、超電導電流リード10の電極13と固定ピン134A、134Aとの関係以外の構成は、同様の構成である。
また、突起122、132を構成する固定ピンは、ボルトも含み、ボルトの場合、ボルトを、第1の電極12、第2の電極13にそれぞれ挿入し、且つ、ボルトの両端部を、超電導電流リード10の固定ピン15A、15Bと同様に配置する。つまり、ボルトの両端部を、突起122、132とし、貫通孔145、147内に配置する構成となる。
[実施例1]
実施例1では、YBCOからなる超電導層を有する2本の超電導線材(1本100[A]@77K、自己磁場中)を用意し、この両端部に、表面に錫めっき処理が施された無酸素銅製の金属電極を接合し、さらにGFRP製の補強部材に、撓みの有る状態で収容して、実施の形態1と同様の構成の超電導電流リードを作製した。電極間距離Le(図5参照)は最長離間時で100mmとし、第1の電極12、第2の電極13はそれぞれ補強部材14に対して摺動する。なお、前記差2Lの摺動可能距離が、電極12、13の最長離間距離100mmの5%の距離である5mmとなるように形成した。尚、貫通孔145、147の長手方向の長さは3.5mm、ピンの長手方向の長さは1mmである。
[実施例2]
実施例1では、YBCOからなる超電導層を有する2本の超電導線材(1本100[A]@77K、自己磁場中)を用意し、この両端部に、表面に錫めっき処理が施された無酸素銅製の金属電極を接合し、さらにGFRP製の補強部材に、撓みの有る状態で収容して、実施の形態1と同様の構成の超電導電流リードを作製した。電極間距離Leは最長離間時で100mmとし、第1の電極12、第2の電極13はそれぞれ補強部材14に対して摺動する。なお、前記差2Lの摺動可能距離が、電極12、13の最長離間距離100mmの0.2%の距離である0.2mmとなるように形成した。尚、貫通孔145、147の長手方向の長さは1.1mm、ピンの長手方向の長さは1mmである。
[参照例1]
実施例1と同様の電流リードにおいて、貫通孔145、147の長手方向の長さ、つまり、貫通孔145、147の直径を、固定ピン15A、15Bの長手方向の長さ(固定ピン15A、15Bの直径)と同じにし、2本の超電導線材11を撓ませずに、補強部材14に収容した。このときの、第1の電極12、第2の電極13の電極間距離Leは、100mmとした。
[参照例2]
参照例2では、実施例1と同様の構成を有する超電導電流リードにおいて、第1の電極12、第2の電極13の離間距離が最長の際に、超電導線材11を撓ませずに補強部材14に摺動自在に固定した。最長の電極間距離は100mmとしている。なお、前記差2Lの摺動可能距離が、電極12、13の最長離間距離100mmの0.2%の距離である0.2mmとなるように形成した。尚、貫通孔145、147の長手方向の長さは1.1mm、ピンの長手方向の長さは1mmである。
実施例1、実施例2,参照例1及び参照例2に係る超電導電流リードについて、極低温環境下(77)における臨界電流特性を評価した。具体的には、超電導電流リードの金属電極に熱伝導板を取り付け、伝導冷却により超電導電流リード全体を冷却し、臨界電流値Icを測定した。なお、外部磁場は0T(自己磁場中)とした。評価結果は、実施例1及び実施例2の超電導特性は、200[A]であり、参照例1の超電導特性は100[A]であり、参照例2の超電導特性は、150[A]であった。また、各超電導電流リードの接続抵抗は、実施例1、実施例2が最も低く、次いで、参照例2、参照例1の順に高くなった。このように、各超電導電流リードを比較すると、実施例1、2の超電導特性が最も高い。すなわち、電極12、電極13が摺動し、且つ、超電導線材11に撓みがある実施例1、2の構成が、冷却時に超電導線材が熱収縮しても、超電導線材と金属電極との接合部の接続抵抗を低減し、接合部自体の損傷を防止して高い信頼性を確保できることが判った。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
以上、本発明の実施の形態について説明した。なお、以上の説明は本発明の好適な実施の形態の例証であり、本発明の範囲はこれに限定されない。つまり、上記装置の構成や各部分の形状についての説明は一例であり、本発明の範囲においてこれらの例に対する様々な変更や追加が可能であることは明らかである。
本発明に係る超電導電流リードは、冷却時の熱収縮により超電導線材と金属電極との接合部が損傷するのを防止できる信頼性の高い効果を有し、超電導応用機器の分野に適用できるものとして有用である。
1 超電導磁石装置
10、10A 超電導電流リード
11 超電導線材
12 第1の電極(金属電極)
12a、13a 固定溝
13 第2の電極(金属電極)
14 補強部材
15A、15B、134A 固定ピン(ピン)
19 常電導電流リード
20 超電導コイル
30 電源
40 低温容器
111 金属基板
112 中間層
113 超電導層
114 安定化層
122、132 突起
124 134 電極側挿入孔
130 電極
141 蓋部
142 収容部
145、145A、147、147A 貫通孔

Claims (6)

  1. 金属基板上に中間層、超電導層、安定化層が順に積層されたテープ状の超電導線材と、前記超電導線材の両端部に接合される金属電極と、
    前記超電導線材と前記金属電極とを含むリード本体を、前記リード本体の長手方向で所定の電極間距離となるように収容する補強部材と、
    を備え、
    前記補強部材は、前記長手方向に直交する方向において軸線を挟んで対向する位置に貫通して形成される貫通孔を有し、
    前記金属電極は、前記貫通孔に対する位置に貫通して形成される電極側挿入孔を有し、
    ピンが前記貫通孔及び前記電極側挿入孔に挿通されることにより、前記金属電極は、前記補強部材に対して前記長手方向に摺動可能に取り付けられ、
    前記貫通孔の前記長手方向の長さが、前記ピンの前記長手方向の長さより長いことを特徴とする超電導電流リード。
  2. 前記ピンは、中空ピンであることを特徴とする請求項1に記載の超電導電流リード。
  3. 前記ピンは、薄板を円筒状に巻いて形成されるスプリングピンであることを特徴とする請求項1または2に記載の超電導電流リード。
  4. 前記補強部材は、繊維強化プラスチックで構成されることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の超電導電流リード。
  5. 前記超電導層がTFA−MOD法により形成され、
    前記超電導層中に、Y、Zr、Sn、Ti、Ceのうち少なくとも1つを含む50m以下の酸化物粒子が磁束ピンニング点として分散していることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の超電導電流リード。
  6. 前記安定化層が、Agで構成されることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の超電導電流リード。
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