JP5924970B2 - 内燃機関の燃焼状態判定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の気筒におけるノッキングの有無を判定する燃焼状態判定装置に関する。
内燃機関の気筒での燃料の燃焼状態を推測する手法の一として、燃焼の際に点火プラグの電極を流れるイオン電流を検出することが知られている。イオン電流を基に気筒におけるノッキングを感知するためには、イオン電流検出用の回路を介して計測されるイオン電流信号を、ノッキングに起因して発生する信号の周波数成分のみを通過させるバンドバスフィルタに入力し、当該フィルタから出力される信号を参照することが定石となる。
イオン電流信号には、時としてスパイク状(または、インパルス状)のノイズが重畳される。これは、イオン電流検出用の回路が点火コイルと接続しており、周辺の磁界の変動により点火コイルにノイズが誘起されてしまうことによる。ノイズの原因は、電子スロットルバルブや可変ターボのノズルベーン、電動ウェイストゲート等を駆動する直流サーボモータまたはステッピングモータの作動、PWM制御における半導体スイッチ素子のスイッチング動作、リレースイッチのON/OFF切換、その他様々である。
イオン電流信号に重畳されるノイズは、ノッキングに起因して発生する信号と同じ周波数帯に成分を持つことがある。その場合、イオン電流信号に上述のフィルタ処理を施しても、ノイズを十分に除去することはできない。信号にノイズが多く残存していると、気筒においてノッキングが起こっていないにもかかわらず、ノッキングがあったものと誤判定するおそれがある。
これに対し、ノイズの周波数成分のみを通過させるバンドパスフィルタを用いてノイズ成分を抽出することにより、イオン電流信号にノイズが混入していることを検知し、ノッキング判定の精度を高めることも考えられている(例えば、下記特許文献を参照)。
しかしながら、現実のバンドパスフィルタは、所望の通過帯域外の周波数成分を完全に除去できるような理想的なものではない。つまり、ノイズのみを抽出するために通過帯域を特定したとしても、その通過帯域に近接している周波数帯の成分は(減衰するものの)通過してしまう。それ故、ノイズだけでなく、ノッキングに起因して発生する信号の一部成分までもがバンドパスフィルタを通過してしまい、ノイズとして誤検出され得る。さすれば、気筒においてノッキングが起こっているにもかかわらず、ノッキングがなかったものと誤判定するおそれがある。
特開平09−228941号公報
本発明は、イオン電流を参照したノッキング判定の精度をより一層高めることを所期の目的としている。
本発明では、燃焼の際に点火プラグの電極を流れるイオン電流を検出する回路を利用し、内燃機関の気筒におけるノッキングの有無を判定するものであって、前記回路を介して計測されるイオン電流信号を、ノイズが持つ周波数成分を通過させるバンドパスフィルタによってフィルタ処理してノイズ抽出信号を得、当該ノイズ抽出信号が最大値または最小値をとる時点を知得するとともに、前記回路を介して計測されるイオン電流信号を、ノッキングに起因して発生する信号が持つ周波数成分を通過させるバンドパスフィルタによって処理してノック抽出信号を得、前記時点から一定の範囲について当該ノック抽出信号から前記ノイズ抽出信号を減算したものに基づいてノッキングの有無を判定することを特徴とする内燃機関の燃焼状態判定装置を構成した。
気筒においてノッキングが起こるとき、ノッキングに起因したイオン電流信号の振動が、燃焼行程におけるある程度以上の長さの期間に亘って連続的に発生する。他方、スパイク状のノイズは、ノッキングに起因して発生する信号と比較すればごく短い期間だけ、瞬間的に発生する。
上記に着目し、本発明では、ノイズ抽出信号からノイズが発生していると思しき時点を検出する。そして、当該時点から一定の短い期間をノイズの混入している区間と見なし、その区間に限定してノック抽出信号を減衰させることとし、以てノイズの影響を低減ないし排除するようにした。
本発明によれば、イオン電流を参照したノッキング判定の精度を一層高めることができる。
本発明の一実施形態における内燃機関の概略構成を示す図。 内燃機関の火花点火装置の回路図。 内燃機関の気筒におけるイオン電流及び燃焼圧のそれぞれの推移を示す図。 内燃機関の気筒における、ノッキングを引き起こしたときのイオン電流の推移を示す図。 本実施形態の燃焼状態判定装置の機能ブロック図。 イオン電流信号をフィルタ処理して得られるノイズ抽出信号を例示する図。 イオン電流信号をフィルタ処理して得られるノック抽出信号を例示する図。 ノック抽出信号における、ノイズが混入していると思しき区間を減衰させた状態を例示する図。
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1に、本実施形態における車両用内燃機関の概要を示す。
本実施形態における内燃機関は、火花点火式ガソリンエンジンであり、複数の気筒1(図1には、そのうち一つを図示している)を具備している。各気筒1の吸気ポート近傍には、燃料を噴射するインジェクタ11を設けている。また、各気筒1の燃焼室の天井部に、点火プラグ12を取り付けてある。
図2に、火花点火用の電気回路を示している。点火プラグ12は、点火コイル14にて発生した誘導電圧の印加を受けて、中心電極と接地電極との間で火花放電を惹起するものである。点火コイル14は、半導体スイッチング素子であるイグナイタ13とともに、コイルケースに一体的に内蔵される。
本実施形態の燃焼状態判定装置たるECU(Electronic Control Unit)0からの点火信号iをイグナイタ13が受けると、まずイグナイタ13が点弧して点火コイル14の一次側に電流が流れ、その直後の点火タイミングでイグナイタ13が消弧してこの電流が遮断される。すると、自己誘導作用が起こり、一次側に高電圧が発生する。そして、一次側と二次側とは磁気回路及び磁束を共有するので、二次側にさらに高い誘導電圧が発生する。この高い誘導電圧が点火プラグ12の中心電極に印加され、中心電極と接地電極との間で火花放電する。
ECU0は、燃料の爆発燃焼の際に気筒1の燃焼室内に発生するイオン電流を検出し、このイオン電流を参照して、燃焼状態の判定を行う。
図2に示すように、本実施形態では、火花点火用の電気回路に、イオン電流を検出するための回路を付加している。この検出回路は、イオン電流を効果的に検出するためのバイアス電源部15と、イオン電流の多寡に応じた検出電圧を増幅して出力する増幅部16とを備える。バイアス電源部15は、バイアス電圧を蓄えるキャパシタ151と、キャパシタ151の電圧を所定電圧まで高めるためのツェナーダイオード152と、電流阻止用のダイオード153、154と、イオン電流に応じた電圧を出力する負荷抵抗155とを含む。増幅部16は、オペアンプに代表される電圧増幅器161を含む。
点火プラグ12の中心電極と接地電極との間のアーク放電時にはキャパシタ151が充電され、その後キャパシタ151に充電されたバイアス電圧により負荷抵抗155にイオン電流が流れる。イオン電流が流れることで生じる抵抗155の両端間の電圧は、増幅部16により増幅されてイオン電流信号hとしてECU0に受信される。
図3に、正常燃焼における、イオン電流(図中実線で示す)及び気筒1内の燃焼圧力(筒内圧。図中破線で示す)のそれぞれの推移を例示している。イオン電流は、点火のための放電中は検出することができない。正常燃焼の場合のイオン電流は、火花点火の終了後、化学反応により、圧縮上死点の手前で減少した後、熱解離によって再び増加する。また、燃焼圧がピークを迎えるのとほぼ同時にイオン電流も極大となる。
吸気を供給するための吸気通路3は、外部から空気を取り入れて各気筒1の吸気ポートへと導く。吸気通路3上には、エアクリーナ31、電子スロットルバルブ32、サージタンク33、吸気マニホルド34を、上流からこの順序に配置している。
排気を排出するための排気通路4は、気筒1内で燃料を燃焼させた結果発生した排気を各気筒1の排気ポートから外部へと導く。この排気通路4上には、排気マニホルド42及び排気浄化用の三元触媒41を配置している。
内燃機関の運転制御を司るECU0は、プロセッサ、メモリ、入力インタフェース、出力インタフェース等を有したマイクロコンピュータシステムである。
入力インタフェースには、車両の実車速を検出する車速センサから出力される車速信号a、クランクシャフトの回転角度及びエンジン回転数を検出するエンジン回転センサから出力されるクランク角信号(N信号)b、アクセルペダルの踏込量またはスロットルバルブ32の開度をアクセル開度(いわば、要求負荷)として検出するセンサから出力されるアクセル開度信号c、ブレーキペダルの踏込量を検出するセンサから出力されるブレーキ踏量信号d、吸気通路3(特に、サージタンク33)内の吸気温及び吸気圧を検出する温度・圧力センサから出力される吸気温・吸気圧信号e、機関の冷却水温を検出する水温センサから出力される冷却水温信号f、吸気カムシャフトまたは排気カムシャフトの複数のカム角にてカム角センサから出力されるカム角信号(G信号)g、燃焼室内での混合気の燃焼に伴って生じるイオン電流を検出する回路から出力されるイオン電流信号h等が入力される。
出力インタフェースからは、点火プラグ12のイグナイタ13に対して点火信号i、インジェクタ11に対して燃料噴射信号j、スロットルバルブ32に対して開度操作信号k等を出力する。
ECU0のプロセッサは、予めメモリに格納されているプログラムを解釈、実行し、運転パラメータを演算して内燃機関の運転を制御する。ECU0は、内燃機関の運転制御に必要な各種情報a、b、c、d、e、f、g、hを入力インタフェースを介して取得し、エンジン回転数を知得するとともに気筒1に充填される吸気量を推算する。そして、それらエンジン回転数及び吸気量等に基づき、要求される燃料噴射量、燃料噴射タイミング(一度の燃焼に対する燃料噴射の回数を含む)、燃料噴射圧、点火タイミングといった各種運転パラメータを決定する。運転パラメータの決定手法自体は、既知のものを採用することが可能である。しかして、ECU0は、運転パラメータに対応した各種制御信号i、j、kを出力インタフェースを介して印加する。
以降、イオン電流信号hを参照したノッキング判定に関して詳述する。図4に、気筒1での燃焼行程中にノッキングが惹起された場合の、イオン電流の推移を例示する。ノッキングが惹起されるとき、気筒1の燃焼室内では燃焼速度の速い、激しい燃焼が生じている。それ故、図3に示した正常燃焼の場合と比較して、イオン電流が早期にピークを迎える。並びに、イオン電流信号hの波形に、ノッキングに起因して発生する振動Sが重畳される。
図4に示しているイオン電流信号hの例では、ノッキングに起因した信号Sに加えて、スパイク状のノイズNが重畳されている。ノッキングによる振動Sの発生期間と比較して、ノイズNの発生期間は短い。
図5は、ノッキング判定を行うECU0の機能ブロック図である。本実施形態では、各部51、52、53、54、55、56、57の機能を、ECU0が解釈し実行するプログラム、つまりはソフトウェアとして実装している。尤も、各部51、52、53、54、55、56、57の機能の一部または全部を、アナログ回路や論理回路等のハードウェアとして実装することも可能である。
気筒1におけるノッキングの有無を判定するにあたり、ECU0は、燃焼行程中に点火プラグ12の電極を流れるイオン電流を、イオン電流検出用の回路を介してサンプリング51する。サンプリングレートは、例えば50kHzとする。量子化ビット数(電圧分解能)は、例えば12ビットとする。即ち、増幅部16にて増幅された検出電圧(最大振幅5V)を、212段階で数値化する。
ECU0は、サンプリング51したイオン電流信号hを、ノイズNが持つ周波数成分を通過させるバンドパスフィルタ52、及び、ノッキングに起因して発生する信号Sが持つ周波数成分を通過させるバンドパスフィルタ53に、それぞれ入力する。因みに、それぞれのフィルタ52、53に入力してフィルタ処理した信号に、なまし処理(移動平均をとる、一次のローパスフィルタに入力する、等)を加えてもよいが、必須ではない。
前者のフィルタ52は、ノイズN以外の成分を低減させるためのフィルタであって、例えば4.5kHzないし7.5kHzの周波数成分を通過させる。図6は、イオン電流検出用の回路を介して取得51したイオン電流信号hを前者のフィルタ52に入力して処理した結果得られる信号の例を示している。後者のフィルタ53は、ノッキングに起因した信号S以外の成分を低減させるためのフィルタであって、例えば7kHzないし11.5kHzの周波数成分を通過させる。図7は、イオン電流検出用の回路を介して取得51したイオン電流信号hを後者のフィルタ53に入力して処理した結果得られる信号の例を示している。以下、前者のフィルタ52により処理した信号をノイズ抽出信号と呼称し、後者のフィルタ53により処理した信号をノック抽出信号と呼称する。
各フィルタ52、53の通過帯域は、そもそも一部(7kHzないし7.5kHzの範囲)が重なり合っている。しかも、両フィルタ52、53は、何れも理想的なフィルタではない。従って、前者のフィルタ52はノッキングに起因した信号Sの一部成分を減衰させながらも通過させてしまい、後者のフィルタ53はノイズNの一部成分を減衰させながらも通過させてしまう。
そこで、本実施形態では、ノイズ抽出信号(なまし処理したものであることがある)が最大値または最小値をとる時点Tを、ノイズNが発生している時点として検出する。そして、当該時点Tから一定期間を、ノック抽出信号にノイズNが混入している区間Iであると推断する。ここに言う「一定期間」は、当該時点Tから前方(過去)の所定長さの期間であってもよいし、当該時点Tから後方(未来)の所定長さの期間であってもよい。あるいは、当該時点Tの前後に跨る所定長さの期間であってもよい。その期間の長さ(クランク角度(CA)または時間)は、ノイズNが収束するのに必要十分な程度に設定することが望ましい。図6に示している例では、フィルタ52によって処理した信号が最大値をとる時点Tを基点として前後に拡張した一定の範囲を、ノイズNの混入区間Iと見なしている。
その上で、ECU0は、ノック抽出信号のうち、ノイズNの混入区間I内にある信号を減衰させる処理を加える。本実施形態では、ノイズNの混入区間Iにおけるノック抽出信号(なまし処理したものであることがある)から、同区間Iにおけるノイズ抽出信号(なまし処理したものであることがある)を減算54、55することで、同区間I内の信号を減衰させる。図8は、この減衰処理の結果得られる信号の例を示している。
ECU0は、減衰処理を加えた信号に基づいて、ノッキングの有無を判定する。判定の具体的手法それ自体は、既知のノックコントロールシステムと同様とすることができる。即ち、減衰処理を加えた信号を時間積分56、換言すればサンプリング値の時系列を積算し、その積算値を所定のノック判定値と比較57して、積算値がノック判定値を上回ったならば、当該気筒1にてノッキングが起こったものと判定する。逆に、積算値がノック判定値以下であるならば、当該気筒1にてノッキングは起こらなかったものと判定する。
ECU0は、内燃機関の気筒1においてノッキングが起こらなくなるまで点火タイミングを遅角させる一方、ノッキングが起こらない限りは点火タイミングを進角させて燃費の向上を図る。
本実施形態では、燃焼の際に点火プラグ12の電極を流れるイオン電流を検出する回路を利用し、内燃機関の気筒1におけるノッキングの有無を判定するものであって、前記回路を介して計測51されるイオン電流信号hを、ノイズNが持つ周波数成分を通過させるバンドパスフィルタ52によってフィルタ処理し、当該フィルタ処理後の信号であるノイズ抽出信号が最大値または最小値をとる時点Tを知得するとともに、前記回路を介して計測51されるイオン電流信号hを、ノッキングに起因して発生する信号Sが持つ周波数成分を通過させるバンドパスフィルタ53によって処理し、当該フィルタ処理後の信号であるノック抽出信号のうち前記時点Tから一定期間I内にある信号を減算(によって減衰)させる処理54、55を加えた上で、その処理を加えた信号に基づいてノッキングの有無を判定56、57する燃焼状態判定装置0を構成した。
本実施形態によれば、イオン電流信号hに重畳されるノイズNの影響を適切に低減ないし排除することができ、ノッキング判定の精度がより一層向上する。ノッキングが起こっているにもかかわらずノッキングがなかったと誤判定してノッキングを続発させてしまう、あるいは、ノッキングが起こっていないにもかかわらずノッキングがあったと誤判定して点火時期を過剰に遅角化してしまう問題を解消できるため、燃費の向上に資する。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。上記実施形態では、ノック抽出信号にノイズNが混入していると思しき区間Iについて、ノック抽出信号からノイズ抽出信号を減算することにより、当該区間I内のノック抽出信号を減衰させていた。これ以外に、当該区間I内に限定してノック抽出信号に1未満のゲインを乗じたり、当該区間I内のノック抽出信号から所定量を減じたりする等して、ノック抽出信号を減衰させることもできる。ノック抽出信号に乗ずるべき上記のゲインについては、ノイズNの周波数帯に対するバンドパスフィルタ52のゲインと、同周波数帯に対するバンドパスフィルタ53のゲインとの差を考慮した一定比率として求めることが考えられる。
また、上記実施形態では、ノック抽出信号のうちのノイズNが混入していると思しき区間Iを減衰させた後にこれを積分してノック判定値と比較していたが、先に(未だ減衰処理を施していない)ノック抽出信号を積分しておき、その積分値から、ノイズNが混入していると思しき区間Iについてノイズ抽出信号を定積分した値を減算することで、ノック判定値と比較するべき値を算出するようにしてもよい。この場合にも、ノック抽出信号のうちの当該区間I内にある信号を減衰させたものに基づいてノッキングの有無を判定していることに変わりはない。
その他、各部の具体的構成や処理の手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明は、車両等に搭載される内燃機関の制御に適用することができる。
0…燃焼状態判定装置(ECU)
1…気筒
52…ノイズが持つ周波数成分を通過させるバンドパスフィルタ
53…ノッキングに起因して発生する信号が持つ周波数成分を通過させるバンドパスフィルタ
h…イオン電流信号
N…ノイズ
S…ノッキングに起因して発生する信号
T…フィルタ処理後のノイズ抽出信号が最大値または最小値をとる時点
I…前記時点から一定期間(ノイズが混入していると思しき区間)

Claims (1)

  1. 燃焼の際に点火プラグの電極を流れるイオン電流を検出する回路を利用し、内燃機関の気筒におけるノッキングの有無を判定するものであって、
    前記回路を介して計測されるイオン電流信号を、ノイズが持つ周波数成分を通過させるバンドパスフィルタによってフィルタ処理してノイズ抽出信号を得、当該ノイズ抽出信号が最大値または最小値をとる時点を知得するとともに、
    前記回路を介して計測されるイオン電流信号を、ノッキングに起因して発生する信号が持つ周波数成分を通過させるバンドパスフィルタによって処理してノック抽出信号を得、前記時点から一定の範囲について当該ノック抽出信号から前記ノイズ抽出信号を減算したものに基づいてノッキングの有無を判定する
    ことを特徴とする内燃機関の燃焼状態判定装置。
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