JP5911333B2 - 内燃機関の燃焼状態判定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の気筒におけるノッキングの有無を判定する燃焼状態判定装置に関する。
内燃機関の気筒での燃料の燃焼状態を推測する手法の一として、燃焼の際に点火プラグの電極を流れるイオン電流を検出することが知られている。イオン電流を基に気筒におけるノッキングを感知するためには、イオン電流検出用の回路を介して計測されるイオン電流信号を、ノッキングに起因して発生する信号の周波数成分のみを通過させるバンドバスフィルタに入力し、当該フィルタから出力される信号を参照することが定石となる(例えば、下記特許文献を参照)。
イオン電流信号には、時としてスパイク状(または、インパルス状)のノイズが重畳される。これは、イオン電流検出用の回路が点火コイルと接続しており、周辺の磁界の変動により点火コイルにノイズが誘起されてしまうことによる。スパイクノイズが、ノッキングに起因して発生する信号と同じ周波数帯に成分を持つ場合、イオン電流信号に上述のフィルタ処理を施しても、これを十分に除去することはできない。信号にノイズが多く残存していると、気筒においてノッキングが起こっていないにもかかわらず、ノッキングがあったものと誤判定するおそれがある。
スパイクノイズ以外にも、イオン電流信号には、ノッキングに起因して発生する信号よりも遅れた時期に、当該信号と同じ周波数帯に成分を持つ擬似ノック信号が出現することがある。擬似ノック信号が発生していても、気筒の燃焼室内では正常な燃焼が行われている。スパイクノイズと同様、擬似ノック信号もまた、ノッキングの誤判定を招く。
特開平09−228941号公報
本発明は、イオン電流を参照したノッキング判定の精度をより一層高めることを所期の目的としている。
本発明では、燃焼の際に点火プラグの電極を流れるイオン電流を検出する回路を利用し、内燃機関の気筒におけるノッキングの有無を判定するものであって、前記回路を介して計測される点火後の燃焼期間のイオン電流信号を基準タイミングで二分し、基準タイミングまでのイオン電流信号の積分量と、基準タイミングからのイオン電流信号の積分量との比を求め、イオン電流信号をバンドパスフィルタに入力して得たノック抽出信号に前記比を乗算したものを所定のノック判定値と比較することでノッキングの有無を判定することを特徴とする内燃機関の燃焼状態判定装置を構成した。
気筒の燃焼室内にてノッキングが惹起されるとき、燃焼室内では燃焼速度の速い、激しい燃焼が生じている。それ故、イオン電流信号は早期にピークを迎え、その後速やかに減衰する。これに対し、ノッキングを伴わない正常燃焼の場合には、燃焼速度が比較的遅く、イオン電流がピークを迎える時期が遅い。また、ピーク後のイオン電流信号は緩やかに減衰する。
上記に着目し、本発明では、点火後の時点から基準タイミングまでのイオン電流信号の積分量と、基準タイミング以降のイオン電流信号の積分量との比を求める。当該比は、正常燃焼の場合には小さくなり、ノッキングを伴う異常燃焼の場合には大きくなる。
その上で、イオン電流検出用の回路を介して検出されたイオン電流信号に当該比を乗ずることにより、正常燃焼の場合のイオン電流信号波形と異常燃焼の場合のイオン電流信号波形との差異を強調し、顕在化させるようにした。仮に、イオン電流信号にスパイクノイズまたは擬似ノック信号が重畳していたとしても、当該比の乗算を通じて強調化を施したイオン電流信号に基づき、ノッキングの有無を精確に判定することが可能となる。
本発明によれば、イオン電流を参照したノッキング判定の精度を一層高めることができる。
本発明の一実施形態における内燃機関の概略構成を示す図。 内燃機関の火花点火装置の回路図。 内燃機関の気筒におけるイオン電流及び燃焼圧のそれぞれの推移を示す図。 内燃機関の気筒における、ノッキングを引き起こしたときのイオン電流の推移を示す図。 内燃機関の気筒における、ノッキングを引き起こしていないが擬似ノック信号が混入したときのイオン電流の推移を示す図。 本実施形態の燃焼状態判定装置の機能ブロック図。 本発明の変形例の一における基準タイミングの設定手法を例示する図。
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1に、本実施形態における車両用内燃機関の概要を示す。
本実施形態における内燃機関は、火花点火式ガソリンエンジンであり、複数の気筒1(図1には、そのうち一つを図示している)を具備している。各気筒1の吸気ポート近傍には、燃料を噴射するインジェクタ11を設けている。また、各気筒1の燃焼室の天井部に、点火プラグ12を取り付けてある。
図2に、火花点火用の電気回路を示している。点火プラグ12は、点火コイル14にて発生した誘導電圧の印加を受けて、中心電極と接地電極との間で火花放電を惹起するものである。点火コイル14は、半導体スイッチング素子であるイグナイタ13とともに、コイルケースに一体的に内蔵される。
本実施形態の燃焼状態判定装置たるECU(Electronic Control Unit)0からの点火信号iをイグナイタ13が受けると、まずイグナイタ13が点弧して点火コイル14の一次側に電流が流れ、その直後の点火タイミングでイグナイタ13が消弧してこの電流が遮断される。すると、自己誘導作用が起こり、一次側に高電圧が発生する。そして、一次側と二次側とは磁気回路及び磁束を共有するので、二次側にさらに高い誘導電圧が発生する。この高い誘導電圧が点火プラグ12の中心電極に印加され、中心電極と接地電極との間で火花放電する。
ECU0は、燃料の爆発燃焼の際に気筒1の燃焼室内に発生するイオン電流を検出し、このイオン電流を参照して、燃焼状態の判定を行う。
図2に示すように、本実施形態では、火花点火用の電気回路に、イオン電流を検出するための回路を付加している。この検出回路は、イオン電流を効果的に検出するためのバイアス電源部15と、イオン電流の多寡に応じた検出電圧を増幅して出力する増幅部16とを備える。バイアス電源部15は、バイアス電圧を蓄えるキャパシタ151と、キャパシタ151の電圧を所定電圧まで高めるためのツェナーダイオード152と、電流阻止用のダイオード153、154と、イオン電流に応じた電圧を出力する負荷抵抗155とを含む。増幅部16は、オペアンプに代表される電圧増幅器161を含む。
点火プラグ12の中心電極と接地電極との間のアーク放電時にはキャパシタ151が充電され、その後キャパシタ151に充電されたバイアス電圧により負荷抵抗155にイオン電流が流れる。イオン電流が流れることで生じる抵抗155の両端間の電圧は、増幅部16により増幅されてイオン電流信号hとしてECU0に受信される。
図3に、正常燃焼における、イオン電流(図中実線で示す)及び気筒1内の燃焼圧力(筒内圧。図中破線で示す)のそれぞれの推移を例示している。イオン電流は、点火のための放電中は検出することができない。正常燃焼の場合のイオン電流は、火花点火の終了後、化学反応により、圧縮上死点の手前で減少した後、熱解離によって再び増加する。また、燃焼圧がピークを迎えるのとほぼ同時にイオン電流も極大となる。
吸気を供給するための吸気通路3は、外部から空気を取り入れて各気筒1の吸気ポートへと導く。吸気通路3上には、エアクリーナ31、電子スロットルバルブ32、サージタンク33、吸気マニホルド34を、上流からこの順序に配置している。
排気を排出するための排気通路4は、気筒1内で燃料を燃焼させた結果発生した排気を各気筒1の排気ポートから外部へと導く。この排気通路4上には、排気マニホルド42及び排気浄化用の三元触媒41を配置している。
内燃機関の運転制御を司るECU0は、プロセッサ、メモリ、入力インタフェース、出力インタフェース等を有したマイクロコンピュータシステムである。
入力インタフェースには、車両の実車速を検出する車速センサから出力される車速信号a、クランクシャフトの回転角度及びエンジン回転数を検出するエンジン回転センサから出力されるクランク角信号(N信号)b、アクセルペダルの踏込量またはスロットルバルブ32の開度をアクセル開度(いわば、要求負荷)として検出するセンサから出力されるアクセル開度信号c、ブレーキペダルの踏込量を検出するセンサから出力されるブレーキ踏量信号d、吸気通路3(特に、サージタンク33)内の吸気温及び吸気圧を検出する温度・圧力センサから出力される吸気温・吸気圧信号e、機関の冷却水温を検出する水温センサから出力される冷却水温信号f、吸気カムシャフトまたは排気カムシャフトの複数のカム角にてカム角センサから出力されるカム角信号(G信号)g、燃焼室内での混合気の燃焼に伴って生じるイオン電流を検出する回路から出力されるイオン電流信号h等が入力される。
出力インタフェースからは、点火プラグ12のイグナイタ13に対して点火信号i、インジェクタ11に対して燃料噴射信号j、スロットルバルブ32に対して開度操作信号k等を出力する。
ECU0のプロセッサは、予めメモリに格納されているプログラムを解釈、実行し、運転パラメータを演算して内燃機関の運転を制御する。ECU0は、内燃機関の運転制御に必要な各種情報a、b、c、d、e、f、g、hを入力インタフェースを介して取得し、エンジン回転数を知得するとともに気筒1に充填される吸気量を推算する。そして、それらエンジン回転数及び吸気量等に基づき、要求される燃料噴射量、燃料噴射タイミング(一度の燃焼に対する燃料噴射の回数を含む)、燃料噴射圧、点火タイミングといった各種運転パラメータを決定する。運転パラメータの決定手法自体は、既知のものを採用することが可能である。しかして、ECU0は、運転パラメータに対応した各種制御信号i、j、kを出力インタフェースを介して印加する。
以降、イオン電流信号hを参照したノッキング判定に関して詳述する。図4に、気筒1での膨張行程中にノッキングが惹起された場合の、イオン電流の推移を例示する。ノッキングが惹起されるとき、気筒1の燃焼室内では燃焼速度の速い、激しい燃焼が生じている。それ故、図3に示した正常燃焼の場合と比較して、イオン電流が早期にピークを迎え、その後速やかに減衰する。そして、イオン電流信号hの波形に、ノッキングに起因して発生する振動Sが重畳される。
図4に示しているイオン電流信号hの例では、ノッキングに起因した信号Sに加えて、スパイク状のノイズNが重畳されている。ノッキングによる振動Sの発生期間と比較して、ノイズNの発生期間は短い。
翻って、図5には、擬似ノック信号Eが発生した場合のイオン電流の推移を例示している。擬似ノック信号Eは、ノッキングに起因する信号Sに類似した信号であり、膨張行程中に忌避すべきノッキングが起こっていないにもかかわらずイオン電流信号に重畳されるものである。この擬似ノック信号Eは、ノッキングに起因する信号Sよりも遅れた時期に出現する。ノッキングが惹起されるほどの激しい燃焼ではないことから、イオン電流信号hは、正常燃焼と同様、ピークを迎えた後に緩やかに減衰してゆく。
図6は、ノッキング判定を行うECU0の機能ブロック図である。本実施形態では、各部51、52、53、54、55、56の機能を、ECU0が解釈し実行するプログラム、つまりはソフトウェアとして実装している。尤も、各部51、52、53、54、55、56の機能の一部または全部を、アナログ回路や論理回路等のハードウェアとして実装することも可能である。
気筒1におけるノッキングの有無を判定するにあたり、ECU0は、点火後の燃焼期間に点火プラグ12の電極を流れるイオン電流を、イオン電流検出用の回路を介してサンプリング51する。サンプリングレートは、例えば50kHzとする。量子化ビット数(電圧分解能)は、例えば12ビットとする。即ち、増幅部16にて増幅された検出電圧(最大振幅5V)を、212段階で数値化する。
ECU0は、サンプリング51したイオン電流信号hを、ノッキングに起因して発生する信号Sが持つ周波数成分を通過させるバンドパスフィルタ52に入力し、当該信号Sの成分を抽出する。フィルタ52は、ノッキングに起因した信号S以外の成分を低減させるためのフィルタであって、例えば7kHzないし11.5kHzの周波数成分を通過させる。
しかしながら、先に述べたノイズNや擬似ノック信号Eは、ノッキングに起因した信号Sと同じ周波数帯に成分を持つ。そのため、イオン電流信号hにバンドパスフィルタ52処理を施しても、ノイズN及び/または擬似ノック信号Eの成分を完全に除去することは困難である。イオン電流信号hにノイズN及び/または擬似ノック信号Eが重畳されている場合、イオン電流信号hをフィルタ52処理して得られるノック抽出信号にも、そのノイズN及び/または擬似ノック信号Eの成分(の少なくとも一部)が混入してしまう。
そこで、本実施形態では、図4または図5に示すように、サンプリング51したイオン電流信号(なまし処理したものであることがある)hを基準タイミングTで二分し、点火後の時点(点火のための放電が終了してイオン電流信号hの波形が低落した時点が望ましい)から基準タイミングTまでのイオン電流信号hの積分量Aと、基準タイミングから膨張行程の終期に至るまでのイオン電流信号hの積分量Bとの比K(=A/B)を算出53する。そして、この比Kを利用し、ノッキングに起因した信号Sを強調、顕在化させることとしている。積分量A、Bはそれぞれ、該当の期間についてイオン電流信号hを時間積分、換言すればサンプリング値の時系列を積算したものである。
気筒1の燃焼室内にてノッキングが惹起されるような異常燃焼では、その燃焼速度が比較的速い。よって、積分量Aが大きく、積分量Bが小さくなり、比Kが大きくなる。これに対し、忌避すべきノッキングが惹起されない正常燃焼では、その燃焼速度が比較的遅い。よって、積分量Aがより小さく、積分量Bがより大きくなり、比Kが小さくなる。
基準タイミングTは、気筒1の燃焼室内がトレース状態となる状況下で比Kがほぼ1となるような時期に定めることが好ましい。トレース状態とは、微細かつ衝撃の弱い、またはかすかにチリチリ鳴るようなトレースノックが生起する状態を言う。トレース状態では、機関へのダメージはもたらされない。トレースノックは、忌避すべきノッキングとは区別される。忌避すべきノッキングが生起する異常燃焼、即ち機関のオーバーヒートまたは機関へのダメージが懸念されるような状況においては、比Kが1を上回る。逆に、トレース状態未満の正常燃焼においては、比Kが1を下回ることになる。
また、基準タイミングT(クランク角度(CA)または時間)は、エンジン回転数や要求負荷(気筒1に充填される吸気量や燃料噴射量)の多寡等に応じて変動し得る。よって、基準タイミングTは、エンジン回転数及び/または要求負荷等に応じて設定することが好ましい。例えば、ECU0のメモリには、エンジン回転数及び/または要求負荷等と、これに対応する基準タイミングTとの関係を規定したマップデータが格納されている。マップデータは、予め実験的に(適合により)求められたものである。ECU0は、現在のエンジン回転数及び/または要求負荷等をキーとして当該マップを検索し、対応した基準タイミングTを知得する。そして、その基準タイミングTを用い、比Kの演算を行う。
ECU0は、イオン電流信号hをバンドパスフィルタ52に入力して得たノック抽出信号に上記の比Kを乗じたものに基づいて、ノッキングの有無を判定する。判定の具体的手法それ自体は、既知のノックコントロールシステムと同様とすることができる。即ち、ノック抽出信号を時間積分54、換言すればノック抽出信号のサンプリング値の時系列を積算し、その積算値に比Kを乗算55した上で所定のノック判定値と比較56する。比Kを乗じた積算値がノック判定値を上回ったならは、当該気筒1にてノッキングが起こったものと判定する。逆に、比Kを乗じた積算値がノック判定値以下であるならば、当該気筒1にてノッキングは起こらなかったものと判定する。
ECU0は、内燃機関の気筒1においてノッキングが起こらなくなるまで点火タイミングを遅角させる一方、ノッキングが起こらない限りは点火タイミングを進角させて燃費の向上を図る。
本実施形態では、燃焼の際に点火プラグ12の電極を流れるイオン電流を検出する回路を利用し、内燃機関の気筒1におけるノッキングの有無を判定するものであって、前記回路を介して計測51される点火後の燃焼期間のイオン電流信号hを基準タイミングTで二分し、点火後の時点から基準タイミングTまでのイオン電流信号hの積分量Aと、基準タイミングTから膨張行程終了までのイオン電流信号hの積分量Bとの比Kを求め53、前記比Kを前記イオン電流信号hに乗じ55たものに基づいてノッキングの有無を判定56する内燃機関の燃焼状態判定装置0を構成した。
算定53される比Kは、気筒1の燃焼室内でノッキングが惹起される蓋然性が高い場合に大きくなり、逆にノッキングが惹起される蓋然性が低い場合には小さくなる。この比Kをイオン電流信号hに乗ずることで、イオン電流信号hにノイズNや擬似ノック信号Eが重畳されているか否かにかかわらず、ノッキングに起因して発生する信号Sを強調することができる。
本実施形態によれば、ノイズN及び/または擬似ノック信号Eの影響を適切に低減ないし排除して、ノッキング判定の精度をより一層向上させることが可能となる。ノッキングが起こっているにもかかわらずノッキングがなかったと誤判定してノッキングを続発させてしまう、あるいは、ノッキングが起こっていないにもかかわらずノッキングがあったと誤判定して点火時期を過剰に遅角化してしまう問題を解消できるため、燃費の向上に資する。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。上記実施形態では、イオン電流信号hをフィルタ52処理した上で積分54した後、比Kを乗算55してノック判定値と比較56していたが、イオン電流信号hまたはイオン電流信号hをフィルタ52処理して得られるノック抽出信号に比Kを乗じた後、これを積分してノック判定値と比較するようにしてもよい。つまるところ、イオン電流信号hの積分54と比Kの乗算55との先後は任意である。何れにせよ、比Kをイオン電流信号hに乗じ55たものに基づいてノッキングの有無を判定56していることに変わりはない。
また、基準タイミングTの決め方も、一意には限定されない。例えば、図7に示すように、点火のための放電が終了してイオン電流信号hの波形が低落し、再び上昇を開始した後の期間において、イオン電流信号hに極小値が現れたときには、その極小値をとるタイミングを基準タイミングTと定めることが考えられる。
あるいは、点火のための放電が終了してイオン電流信号hの波形が低落し、再び上昇を開始した後の期間において、再上昇したイオン電流信号hが所定の閾値まで低下したタイミングを基準タイミングTと定めることも考えられる。
その他、各部の具体的構成や処理の手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明は、車両等に搭載される内燃機関の制御に適用することができる。
0…燃焼状態判定装置(ECU)
1…気筒
52…ノイズが持つ周波数成分を通過させるバンドパスフィルタ
53…比Kの算出
55…イオン電流信号への比Kの乗算
56…ノッキングの有無の判定
h…イオン電流信号
E…擬似ノック信号
K…積分量AとBとの比
N…ノイズ(スパイク)
S…ノッキングに起因して発生する信号
T…基準タイミング

Claims (1)

  1. 燃焼の際に点火プラグの電極を流れるイオン電流を検出する回路を利用し、内燃機関の気筒におけるノッキングの有無を判定するものであって、
    前記回路を介して計測される点火後の燃焼期間のイオン電流信号を基準タイミングで二分し、基準タイミングまでのイオン電流信号の積分量と、基準タイミングからのイオン電流信号の積分量との比を求め、
    イオン電流信号をバンドパスフィルタに入力して得たノック抽出信号に前記比を乗算したものを所定のノック判定値と比較することでノッキングの有無を判定する
    ことを特徴とする内燃機関の燃焼状態判定装置。
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