JP5924855B2 - コーマ - Google Patents

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Description

本発明は、コーマに関する。
一般に、コーマは図5に示すように、8個のコーミングヘッド70を平行に配設した作業部71を備えている。各コーミングヘッド70はラップLが載置される一対のラップローラ72を備えている。ラップローラ72の下流側には図示しないコーミング部と、コーミング部のコーミング作用を受けて送り出されるフリースFを集束するテーブル73と、テーブル73で集束された後のスライバSを圧縮するカレンダローラ74とが設けられている。
作業部71の一側には各コーミングヘッド70にメインモータの駆動力を伝達する駆動部75が配設され、他側には各コーミングヘッド70で作られたスライバSを複数本束ねてドラフトするドラフト部76が設けられている。ドラフト部76でドラフトされたスライバSは、図示しないコイラ装置によりケンス内に収納される。
コーミングヘッド70は、ラップからスライバを作る一連の作用を行う部分である。コーミングヘッド70は、一対のラップローラ及びフィードローラの作用により所定量ずつ送り出されて、ボトムニッパ及びトップニッパからなるニッパに把持されたラップの先端をコーミングシリンダにより梳り、梳られたフリースをニッパの前進によってデタッチングローラへ向けて移動させる。このフリースの前進に対応してデタッチングローラが逆転し、先に引き取ったフリースを後退させ、このフリースの上に前述した梳られたばかりのフリースを重ね合わせ、その後、デタッチングローラが正転してニッパからフリースを引き取るとともに、フリース内に突き刺されたトップコームによりフリースの後端を梳る。そして、この作用の繰返しにより作られたフリースFをカレンダローラ74で圧縮してスライバSとする。
従来、コーマは60番手以上の細糸あるいは特に太さの均斉又は強力を必要とする糸を紡出する際に使用されていたが、近年、高級品志向等により40番手の糸やそれより太い糸の紡出においてもコーマが使用される場合がある。コーマの生産性は、後工程の粗紡機や精紡機に比べて低いため、高速化が要望されている。
しかし、コーマの場合は、粗紡機や精紡機と異なり、一方向に一定速度で回転される軸だけではなく、揺動運動(往復回動)を行う軸や一回転の間に変速運動を行う軸が存在する。そのため、高速化において各軸がそれぞれの回転角速度、イナーシャ、捩れ剛性の違いにより捩れ角度が異なり、コーミングヘッド毎の各軸の相対捩れが異なることによるスライバ品質のバラツキが発生し、製品品質の低下の原因となる。また、片側駆動の場合、軸の共振周波数が低く、スライバ品質の低下を招く。
従来、コーマにより得られるスライバの品質を高めるとともに品質のバラツキをなくすことができ、さらに各コーミングヘッドを駆動する長尺シャフトの長さが半分になり機台の半分ずつそれぞれ単独にゲージ調節することにより仕掛ロットを小さくすることができ多品種小ロット生産に適したコーマが提案されている(特許文献1参照。)。特許文献1のコーマは、複数のコーミングヘッドが配設された機台の作業部を機台の長手方向において2分割するとともに、分割した両作業部を各コーミングヘッドを駆動するためのメインモータが設けられた駆動部の両側に対称に配設している。駆動部は、メインモータにより駆動されるドライビングプーリを備え、ドライビングプーリの回転がクラッチを介して駆動軸に伝達される。そして、駆動軸の回転がそれぞれ4個のコーミングヘッドに共通のニッパシャフト、シリンダシャフト、ブラシシャフト及びデタッチングローラシャフト及びテーブルカレンダローラシャフトに駆動ギヤリングを介して伝達されるようになっている。
また、図6に示すように、8個のコーミングヘッド70の4個目と5個目のコーミングヘッド70の間に駆動部75を設けた構成のコーマも提案されている(特許文献2参照。)。このコーマは、特許文献1のコーマと同様に、コーミングヘッド70を駆動する長尺シャフトは4個のコーミングヘッド70に共通の長さになるが、8個のコーミングヘッド70で紡出された8本のスライバSを束ねてドラフト部76でドラフトした後、ケンス77内に収める。また、特許文献2には、図7に示すように、2個の駆動部75を設けるとともに、8個のコーミングヘッド70を二つに分けて、1個の駆動部75がそれぞれ4個のコーミングヘッド70を駆動するようにした構成のコーマも提案されている。
特開昭60−215818号公報 ドイツ特許出願公開DE−A1−102006026850
特許文献1に記載のコーマは、駆動部75が機台の中央に設けられ、コーミングヘッド70を構成する各シャフトは駆動部75を中心に対称に設けられるため、各シャフトの長さは、駆動部75が機台の一側に設けられる構成の1/2になる。したがって、シャフトを片側駆動で高速化しても、各軸の相対捩れの差が小さくなり、スライバ品質のバラツキは製品品質の低下を招くほどにはならない。また、軸の共振周波数もスライバ品質の低下を招くような低い周波数にはならない。しかし、製品のスライバは、4個のコーミングヘッド70で紡出された4本のスライバSを束ねてドラフトして形成されるため、8本のスライバSを束ねてドラフトして形成されるものに比べて高品質のスライバを得難い。
一方、特許文献2に記載のコーマも駆動部75が機台の中央に設けられているため、シャフトを片側駆動で高速化しても、各軸の相対捩れの差が小さくなる。また、特許文献1に記載のコーマと異なり、製品のスライバは、8個のコーミングヘッド70で紡出された8本のスライバSを束ねてドラフトして形成される。しかし、駆動部75が機台の一側に設けられたコーマと異なり、図6において、駆動部75より右側に配設されたコーミングヘッド70で紡出されたスライバSは、ドラフト部76まで移送されるのに必要な距離が、少なくとも駆動部75の幅分は長くなる。その結果、コーミングヘッド70で紡出されたスライバSがドラフト部76まで移送される間に不正ドラフトが起こり易く、駆動部75が機台の一側に設けられたコーマに比べて製品スライバの糸品質が悪くなる。
また、2個の駆動部75を設けた図7に示すコーマは、両駆動部75を正確に同期した状態で駆動しなければ、左右のコーミングヘッド70で紡出されるスライバ品質にバラツキが生じ、スライバの糸品質が低下するという問題もある。
本発明は前記の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は高速化を図った場合に、コーミングヘッドから紡出されるスライバがドラフト部まで移送される距離を長くすることなく、各コーミングヘッドから紡出されるスライバ品質のバラツキを抑制して、製品スライバの品質低下を抑制することができるコーマを提供することにある。
前記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、複数のコーミングヘッドが機台の長手方向に配設され、かつ全てのコーミングヘッドを構成する各駆動シャフトが全てのコーミングヘッドに共通に設けられたコーマにおいて、ッパシャフトは、前記コーミングヘッドを挟んで機台の両側に設けられたギヤボックスに軸受を介して回転可能に支持され、メインモータにより駆動されるメイン駆動シャフトの回転を前記ギヤボックス内で揺動運動に変換する回転・揺動変換機構を介して両側駆動に構成され、デタッチングローラシャフトは、前記コーミングヘッドを挟んで機台の両側に設けられたギヤボックスに軸受を介して回転可能に支持され、前記ギヤボックスの外側に設けられたサーボモータにより両側駆動に構成されている。
コーミングヘッドを構成する駆動シャフトには、ニッパシャフト、シリンダシャフト、デタッチングローラシャフト、ブラシシャフト、ラップローラシャフト等がある。このうち、ニッパシャフトは、揺動運動(往復回動)されるとともにニッパフレーム(ニッパプレート)やトップニッパ等からなるニッパユニットの駆動系を駆動するため、他のシャフトに比べて負荷が大きい。この発明では、ニッパシャフトがメインモータにより駆動されるメイン駆動シャフトの回転を揺動運動に変換する回転・揺動変換機構を介して両側駆動されるため、高速化において片側駆動に比べてニッパシャフトの捩れ角度が小さくなり、軸の共振周波数も低くならない。したがって、高速化を図った場合に、コーミングヘッドから紡出されるスライバがドラフト部まで移送される距離を長くすることなく、各コーミングヘッドから紡出されるスライバ品質のバラツキを抑制して、製品スライバの品質低下を抑制することができる。また、この発明では、デタッチングローラをメインモータの駆動と独立して駆動することができ、回転速度の調整が簡単になる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、シリンダシャフトが変換機構を介して、また、補助ニッパ用揺動シャフトが前記回転・揺動変換機構を介して両側駆動に構成されている。この発明では、ニッパシャフトに比べて負荷は小さいが揺動運動(往復回動)される補助ニッパ用揺動シャフトや一方向回転ではあるが1回転の間に変速駆動されるシリンダシャフトも両側駆動される。したがって、高速化において各駆動シャフトの捩れ角度の差がより小さくなり、コーミングヘッド(ユニット)毎の各軸の相対捩れが異なることによるスライバ品質のバラツキがより抑制される。
本発明によれば、高速化を図った場合に、コーミングヘッドから紡出されるスライバがドラフト部まで移送される距離を長くすることなく、各コーミングヘッドから紡出されるスライバ品質のバラツキを抑制して、製品スライバの品質低下を抑制することができるコーマを提供することができる。
第1の実施形態の駆動系を示す構成図。 コーミングヘッドの概略側面図。 第2の実施形態の駆動系を示す構成図。 別の実施形態のデタッチングローラの駆動機構を示す概略図。 一般のコーマの概略平面図。 従来技術のコーマの概略平面図。 別の従来技術のコーマの概略平面図。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の一実施形態を図1及び図2にしたがって説明する。
図2に示されるように、コーミングヘッド11は、一対のラップローラ12と、フィードローラ13を備えたニッパ装置14と、コーミングシリンダ15と、前後2対のデタッチングローラ16とを備えている。ニッパ装置14は、コーミングシリンダ15の上方で前後進揺動可能に配設されたニッパフレーム17を有し、ニッパフレーム17は、その底部にクッションプレート18が設けられている。ニッパフレーム17には支軸17aを介してニッパアーム19が回動可能に設けられ、ニッパアーム19の先端にニッパナイフ19aが固定されている。ニッパナイフ19aはニッパフレーム17の前後進揺動運動に同期して所定のタイミングで開閉して、クッションプレート18と協同してラップLを挟持するようになっている。ニッパフレーム17にはトップコーム20がクッションプレート18の前方において、ニッパフレーム17と同期して所定の運動を行うように取り付けられている。また、支軸17aには補助ニッパ(ニッパプレス)21が回動可能に支持されている。補助ニッパ21はコーミングシリンダ15でコーミングしたラップの後端部をトップコーム20でコーミングする場合、ラップをクッションプレート18に押圧把持するためのものであり、公知の駆動機構によりニッパフレーム17の前後進の揺動によって所定のタイミイグで開閉するようになっている。
コーミングシリンダ15の後方、かつニッパフレーム17の下方には、ニッパシャフト22が往復回動可能に配設されている。ニッパシャフト22にはニッパフレーム駆動アーム23の第1端部が一体回動可能に固定され、その第2端部にニッパフレーム17の後端部が支軸23aを介して回動可能に支持されている。ニッパフレーム17は、ニッパシャフト22の往復回動(揺動運動)によって、クッションプレート18の先端部がデタッチングローラ16に対して接近・離間するように前後に揺動する構成になっている。
デタッチングローラ16の前方(図2の左方)には、一対のデリベリローラ(引出しローラ)24及び一対のカレンダローラ25が設けられている。コーミングシリンダ15の下方にはブラシ26が設けられ、ブラシ26の下方には吸引ダクト27が設けられている。コーミングシリンダ15及びトップコーム20によってラップから除去された短繊維、ネップ等は吸引ダクト27内へ吸込まれる。
次に、コーミングヘッド11の駆動機構を図1に従って説明する。複数のコーミングヘッド11が機台の長手方向(図1の左右方向)に配設され、かつ全てのコーミングヘッド11を構成する各駆動シャフトが全てのコーミングヘッド11に共通に設けられている。なお、図1では、1個のコーミングヘッド11のみを図示し、他のコーミングヘッド11の図示は省略している。各駆動シャフトには、ニッパシャフト22の他にメイン駆動シャフト31、シリンダシャフト32、デタッチングローラシャフト33、ブラシシャフト34、ラップローラシャフト35、デリベリローラシャフト36及びカレンダローラシャフト37がある。各駆動シャフト(回転軸)は、コーミングヘッド11を挟んで機台の両側に設けられたギヤボックス38あるいは機台フレーム39(一部のみ図示)に軸受(図示せず)を介して回転可能に支持されている。
図1に示すように、駆動機構は、メインモータ40及びブラシ用モータ41を備え、メインモータ40は、ブラシシャフト34以外の前記各駆動シャフトを駆動する。メイン駆動シャフト31は、メインモータ40によりベルト伝動装置42を介して駆動される。ブラシシャフト34は、ブラシ用モータ41によりベルト伝動装置41aを介して駆動される。
メイン駆動シャフト31にはコーミングヘッド11を挟んだ両側に歯車43が一体回転可能に固定されている。各ギヤボックス38内には中間シャフト44がシリンダシャフト32と同軸にそれぞれ設けられており、各中間シャフト44には歯車43の回転が伝達される歯車45が一体回転可能に固定されている。歯車43は歯車45より歯数が少なく、中間シャフト44はメイン駆動シャフト31より低速で回転される。
シリンダシャフト32には、中間シャフト44の回転が非円形歯車対(例えば、楕円歯車対)を備えた伝動装置46を介して両側から伝達されるようになっている。伝動装置46は、シリンダシャフト32を変速駆動する駆動部を構成する。
中間シャフト44とニッパシャフト22との間には、中間シャフト44の一方向への回転運動をニッパシャフト22の揺動運動(往復回動)に変換する回転・揺動変換機構47が設けられている。回転・揺動変換機構47は基端が中間シャフト44と一体回転可能に設けられたクランク48と、クランク48の回転によりニッパシャフト22と一体に揺動可能な揺動バー47aとを備えている。回転・揺動変換機構47は、ニッパシャフト22を揺動駆動する駆動部を構成する。また、ニッパシャフト22の揺動運動は、リンク機構49を介して補助ニッパ21を所定タイミングで開閉させるための補助ニッパ用揺動シャフト49aに伝達されるようになっている。ニッパシャフト22及びリンク機構49は、補助ニッパ用揺動シャフト49aを揺動駆動する駆動部を構成する。
中間シャフト44とデタッチングローラシャフト33との間には中間シャフト44の回転運動を軸50の揺動運動(往復回動)に変換する回転・揺動変換機構51と、遊星歯車機構52と、中間シャフト44の回転を遊星歯車機構52に伝達するために中間シャフト44に一体回転可能に設けられた歯車53を含む歯車列54とを有する。回転・揺動変換機構51は、揺動アーム51aを有する。遊星歯車機構52の一方の太陽歯車55は軸50に一体回転可能に固定され、他方の太陽歯車56は軸50に回転可能に支持されている。デタッチングローラシャフト33の両端部には歯車33aが一体回転可能に固定され、両歯車33aと噛合する歯車57が太陽歯車56と一体に形成されている。そして、中間シャフト44の一方向への回転に伴い、回転・揺動変換機構51及び遊星歯車機構52の作用により、デタッチングローラシャフト33が揺動運動(往復回動)を行うようになっている。回転・揺動変換機構51、遊星歯車機構52、歯車33a,57はデタッチングローラシャフト33を揺動駆動する駆動部を構成する。
メイン駆動シャフト31には駆動プーリ58が固定され、ラップローラシャフト35には駆動プーリ58及びベルト伝動装置59を介してメイン駆動シャフト31の回転が伝達される。デリベリローラシャフト36及びカレンダローラシャフト37の一端には歯車36a及び歯車37aがそれぞれ一体回転可能に固定され、歯車36a,37aは長尺歯車60と噛合している。メイン駆動シャフト31には長尺歯車60と対応する位置に歯車31aが一体回転可能に固定され、歯車31aの回転が歯車61を介して長尺歯車60に伝達される。したがって、両ラップローラシャフト35、デリベリローラシャフト36及びカレンダローラシャフト37は、メイン駆動シャフト31により同方向に回転される。
ギヤボックス38内には潤滑油が歯車の一部が浸漬する深さに貯留されており、歯車の回転により潤滑油が飛び散って、ギヤボックス38の図示しないカバーに付着した後、落下することで各部の潤滑が行われる。なお、各駆動部の構成は基本的に今までのコーマで使用されている構成を採用している。
次に前記のように構成された駆動機構の作用を説明する。
駆動機構は、メインモータ40及びブラシ用モータ41の2台のモータにより駆動される。揺動運動(往復回動)を行うニッパシャフト22及びデタッチングローラシャフト33と、変速運動を行うシリンダシャフト32とは、コーミングヘッド11を挟んで配設された両ギヤボックス38内にそれぞれ設けられた駆動部により両側駆動される。各駆動部にはメインモータ40により駆動されるメイン駆動シャフト31の回転が伝達される。
ニッパシャフト22には歯車43,45、中間シャフト44、回転・揺動変換機構47を介してメイン駆動シャフト31の回転が伝達され、補助ニッパ用揺動シャフト49aにはリンク機構49を介してニッパシャフト22の回転が伝達される。
シリンダシャフト32には歯車43,45、中間シャフト44、伝動装置46を介してメイン駆動シャフト31の回転が伝達される。デタッチングローラシャフト33には歯車43,45、中間シャフト44、回転・揺動変換機構51、遊星歯車機構52、歯車列54及び歯車57,33aを介してメイン駆動シャフト31の回転が伝達される。
揺動運動を行うニッパシャフト22、補助ニッパ用揺動シャフト49a及びデタッチングローラシャフト33や変速運動を行うシリンダシャフト32は、一定速度で一定方向に回転されるブラシシャフト34、ラップローラシャフト35、デリベリローラシャフト36及びカレンダローラシャフト37に比べて捩れが大きくなる。しかし、駆動シャフトを両側駆動する場合は、片側駆動に対して捩れが1/4になるため、各駆動シャフトを従来技術のように短くしなくても、各コーミングヘッド11間のスライバ品質のバラツキが低減される。また、両側駆動の場合は、駆動シャフトの長さが同じ場合において共振周波数が片側駆動の場合より高くなり、高速化を図った際にその回転速度が共振周波数から外れるため、スライバ品質の低下を防止することができる。
この実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)複数のコーミングヘッド11が機台の長手方向に配設され、かつ全てのコーミングヘッド11を構成する各駆動シャフトが全てのコーミングヘッド11に共通に設けられている。そして、少なくともニッパシャフト22は、機台の長手方向に平行に配設されるとともにメインモータ40により駆動されるメイン駆動シャフト31から駆動力が伝達される駆動部を介して両側駆動に構成されている。したがって、高速化を図った場合に、コーミングヘッド11から紡出されるスライバSがドラフト部まで移送される距離を長くすることなく、各コーミングヘッド11から紡出されるスライバ品質のバラツキを抑制して、製品スライバの品質低下を抑制することができる。
(2)シリンダシャフト32、デタッチングローラシャフト33及び補助ニッパ用揺動シャフト49aもメイン駆動シャフト31から駆動力が伝達される駆動部を介して両側駆動に構成されている。したがって、シリンダシャフト32及び補助ニッパ用揺動シャフト49aやデタッチングローラシャフト33を片側駆動とした場合に比べて、高速化において各駆動シャフトの捩れ角度の差がより小さくなり、コーミングヘッド11毎の各軸の相対捩れが異なることによるスライバ品質のバラツキがより抑制される。
(3)メイン駆動シャフト31はシリンダシャフト32より高速で回転される。したがって、シリンダシャフト32より低速で回転される構成に比べて、メイン駆動シャフト31の捩れが小さくなり、往復回動(揺動運動)するニッパシャフト22、補助ニッパ用揺動シャフト49a及びデタッチングローラシャフト33あるいは変速回転するシリンダシャフト32の捩れも小さくなる。
(4)メイン駆動シャフト31から駆動力を伝達されてニッパシャフト22、シリンダシャフト32、デタッチングローラシャフト33及び補助ニッパ用揺動シャフト49aを両側駆動する駆動部は、基本的に今までのコーマで使用されている構成を採用することができる。
(第2の実施形態)
次に第2の実施形態を図3にしたがって説明する。この実施形態では、デタッチングローラシャフト33がメインモータ40と別のサーボモータ62で駆動される点が第1の実施形態と大きく異なっている。第1の実施形態と同一部分は同一符号を付して詳しい説明を省略する。
図3に示すように、ギヤボックス38の外側には各デタッチングローラシャフト33に対応してそれぞれ2個のサーボモータ62が設けられ、ギヤボックス38内に突出したその出力軸62aには、デタッチングローラシャフト33に固定された歯車33aと噛合する駆動歯車63が一体回転可能に固定されている。即ち、各デタッチングローラシャフト33は、それぞれ2個のサーボモータ62で両側から駆動され、第1の実施形態で設けられたデタッチングローラシャフト駆動用の機構を構成する回転・揺動変換機構51、遊星歯車機構52及び歯車列54等は設けられていない。
デリベリローラシャフト36及びカレンダローラシャフト37に回転を伝達する回転軸64には、メイン駆動シャフト31の回転がベルト伝動装置65を介して伝達される。回転軸64には両歯車36a,37aと噛合する歯車64aが一体回転可能に固定され、回転軸64の回転は、歯車64a及び歯車36aを介してデリベリローラシャフト36に伝達され、歯車64a及び歯車37aを介してカレンダローラシャフト37に伝達される。
また、ラップローラシャフト35をメインモータ40で駆動する代わりにラップローラ用モータ66が設けられ、ラップローラシャフト35はラップローラ用モータ66によりベルト伝動装置67を介して駆動される。ラップローラ用モータ66は、メインモータ40と同方向に回転駆動される。
したがって、この第2の実施形態によれば、第1の実施形態の(1)と同様な効果に加えて以下の効果を得ることができる。
(5)シリンダシャフト32、デタッチングローラシャフト33及び補助ニッパ用揺動シャフト49aも両側駆動される。したがって、シリンダシャフト32、デタッチングローラシャフト33及び補助ニッパ用揺動シャフト49aを片側駆動とした場合に比べて、高速化において各駆動シャフトの捩れ角度の差がより小さくなり、コーミングヘッド11毎の各軸の相対捩れが異なることによるスライバ品質のバラツキがより抑制される。
(6)メイン駆動シャフト31はシリンダシャフト32より高速で回転されるため、シリンダシャフト32より低速で回転される構成に比べて、メイン駆動シャフト31の捩れが小さくなり、往復回動(揺動運動)するニッパシャフト22及び補助ニッパ用揺動シャフト49aや変速回転するシリンダシャフト32の捩れも小さくなる。
(7)各デタッチングローラシャフト33は、サーボモータ62により両側駆動される。したがって、デタッチングローラシャフト33をメインモータ40の駆動と独立して駆動することができ、回転速度の調整が簡単になる。また、メイン駆動シャフト31から駆動力を伝達する駆動機構が不要になり、デタッチングローラシャフト33の駆動機構が簡単になるとともに、ギヤボックス38を小さくすることができる。
(8) 各デタッチングローラシャフト33は、それぞれ2個のサーボモータ62で両側から駆動される。したがって、各デタッチングローラシャフト33を半分の長さにしてそれぞれ1個のサーボモータ62で駆動する場合と異なり、左右のサーボモータ62の同期を厳密に取らなくても支障がない。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ コーミングヘッド11を構成する各駆動シャフトが全てのコーミングヘッド11に共通に設けられたコーマにおいて、少なくともニッパシャフト22が、機台の長手方向に配設されるとともにメインモータ40により駆動されるメイン駆動シャフト31から駆動力が伝達される駆動部を介して両側駆動に構成されていればよい。即ち、ニッパシャフト22以外の駆動シャフトは片側駆動であってもよく、第1及び第2実施形態においてシリンダシャフト32を片側駆動にしたり、第1の実施形態においてデタッチングローラシャフト33を片側駆動にしたりしてもよい。
○ 第2の実施形態のように各デタッチングローラシャフト33を両側駆動する場合、図4に示すように、各デタッチングローラシャフト33の片側に設けられたサーボモータ62で駆動される駆動シャフト68をそれぞれ設ける。各駆動シャフト68の両側に、デタッチングローラシャフト33に固定された歯車33aと噛合する歯車68aを一体回転可能に設け、駆動シャフト68の駆動力を歯車68a及び歯車33aを介して各デタッチングローラシャフト33に伝達する構成にしてもよい。この場合、サーボモータ62の数を少なくすることができる。
○ 第1の実施形態においてラップローラ12を第2の実施形態のようにメインモータ40と別のモータで駆動する構成にしたり、第2の実施形態においてラップローラ12を第1の実施形態のようにメインモータ40で駆動する構成にしたりしてもよい。
○ ブラシシャフト34をブラシ用モータ41で駆動する構成に代えてメインモータ40で駆動する構成にしてもよい。
○ 補助ニッパ21を揺動させる補助ニッパ用揺動シャフト49aの揺動をニッパシャフト22と補助ニッパ用揺動シャフト49aとの間に設けられたリンク機構49ではなく、歯車列で行うようにしてもよい。
○ 第2の実施の形態のようにデタッチングローラシャフト33をメインモータ40と別のサーボモータ62で駆動する構成では、ギヤボックス38内に収容される歯車等の駆動機構が少なくなるため、潤滑油をポンプで汲み上げて必要箇所に供給するようにしてもよい。この場合、潤滑油の量を少なくすることができる。
以下の技術的思想(発明)は前記実施形態から把握できる。
(1)請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記メイン駆動シャフトは、シリンダシャフトより高速で回転される。
(2)請求項1〜請求項3及び前記技術的思想(1)のいずれか1項に記載の発明において、前記各デタッチングローラシャフトは、それぞれ2個のサーボモータで両側から駆動される。
11…コーミングヘッド、22…ニッパシャフト、31…メイン駆動シャフト、32…シリンダシャフト、33…デタッチングローラシャフト、40…メインモータ、49a…補助ニッパ用揺動シャフト、62…サーボモータ、68…駆動シャフト。

Claims (2)

  1. 複数のコーミングヘッドが機台の長手方向に配設され、かつ全てのコーミングヘッドを構成する各駆動シャフトが全てのコーミングヘッドに共通に設けられたコーマにおいて、
    ッパシャフトは、前記コーミングヘッドを挟んで機台の両側に設けられたギヤボックスに軸受を介して回転可能に支持され、メインモータにより駆動されるメイン駆動シャフトの回転を前記ギヤボックス内で揺動運動に変換する回転・揺動変換機構を介して両側駆動に構成され
    デタッチングローラシャフトは、前記コーミングヘッドを挟んで機台の両側に設けられたギヤボックスに軸受を介して回転可能に支持され、前記ギヤボックスの外側に設けられたサーボモータにより両側駆動に構成されていることを特徴とするコーマ。
  2. シリンダシャフトが変換機構を介して、また、補助ニッパ用揺動シャフトが前記回転・揺動変換機構を介して両側駆動に構成されている請求項1に記載のコーマ。
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