JP5923076B2 - ヒューズ、ヒューズボックス、及びヒューズ装置 - Google Patents

ヒューズ、ヒューズボックス、及びヒューズ装置 Download PDF

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Description

本願発明は、主に自動車用電気回路等に用いられるヒューズに関する。
従来から、ヒューズは、自動車等に搭載されている電気回路や、電気回路に接続されている各種電装品を保護するために用いられてきた。詳しくは、電気回路中に意図しない過電流が流れた場合に、ヒューズの溶断部が過電流による発熱により溶断して、各種電装品に過度な電流が流れないように保護している。
このヒューズには、様々な種類のものが知られているが、例えば、図6(a)に示す特許文献1に記載のヒューズ800が知られている。
この特許文献1に記載のヒューズ800は、絶縁ハウジング830内部に収容されている溶断部820の一部に低融点金属823を溶着させ、この低融点金属823による温度上昇の抑制効果や耐久性の向上等によって、ヒューズ特性を変更したものである。
しかしながら、このヒューズ800は、絶縁ハウジング830内部の溶断部820の一部に低融点金属823を溶着させた以外は、ヒューズ800全体の形状に変更はないので、通常のヒューズと見分けが付かない。そのため、ヒューズ特性の異なるヒューズが誤ってヒューズボックスに挿入されると、最悪の場合には、ヒューズボックス内の電線が燃えたり、切れてしまう不具合が生じる。
さらに、高電圧回路用のヒューズボックスにヒューズ特性の異なるヒューズが誤って装着されると、過電流が流れてヒューズの溶断部が溶断する虞がある。その場合に、分断した溶断部の間で、アークが発生するという問題がある。
一方、図6(b)及び(c)は、誤品挿入防止を図るための特許文献2や特許文献3に記載のヒューズ900A、及びヒューズ900Bを示している。
これらのヒューズは、図6(b)及び(c)に示すように、絶縁ハウジングの一部分、及びヒューズボックスの収容部の形状をそれぞれ変更したものである。
具体的には、図6(b)のヒューズ900Aは、絶縁ハウジング930Aの形状が収容部950Aの形状に対応しているので、収容部950Aにそのまま挿入することができる。一方、図6(c)のヒューズ900Bは、図6(b)のヒューズとは特性の異なるヒューズであり、その絶縁ハウジング930Bの両側面には突起部931Bを設けると共に、収容部950Bも絶縁ハウジング930Bの形状に応じて略四角形状に変更している。
したがって、図6(c)示す特性の異なるヒューズ900Bを、図6(b)の収容部950Aに誤って挿入しようとしても、絶縁ハウジング930Bの両側面の突起部931Bが収容部950Aの上端に当接して、挿入することができない。このように、特性の異なるヒューズについて、ヒューズのハウジング部分の形状、及びヒューズボックスの収容部の形状を変更することで、誤品挿入防止を図っている。
また、図6(d)は、アークの持続を遮断するための遮断壁を設けた特許文献4に記載のヒューズ1000を示している。
ヒューズ1000に過電流が流れて溶断部1020が溶断すると、分断されて残った両側の根元部分1021間で、アークが発生する場合がある。しかし、絶縁ハウジング1030内部に、両側の根元部分1021の間に位置する遮断壁1031を形成しているので、この遮断壁1031が発生したアークの持続を物理的に遮断できる。
しかしながら、これらの特許文献2から4に開示されているヒューズ900A、ヒューズ900B、及びヒューズ1000は、誤品挿入防止とアークの持続防止の目的を個々に達成するものであって、全く異なる構成を採用している。そのため、従来から、この2つの目的を同時に、かつ簡単な構成で達成可能なヒューズの開発が望まれていた。
特願2013−020354 特願2000−058691 特願2000−099745 特願2001−273994
そこで、本願発明は、誤品挿入防止とアークの持続防止を同時に、かつ簡単な構成で達成可能なヒューズ、ヒューズボックス、及びヒューズ装置を提供する。
本願発明のヒューズは、一対の導電端子と、該導電端子間に設けられた溶断部を備えたヒューズエレメントと、前記溶断部及び前記導電端子の少なくとも一部を覆うように取付けられる絶縁ハウジングとからなるヒューズであって、前記絶縁ハウジングの下端部側に切欠き部を設け、当該切欠き部は、前記一対の導電端子間に位置すると共に、当該一対の導電端子間に設けられた溶断部の形状と干渉しない部位に位置しており、さらに、前記ヒューズを収容するヒューズボックスに設けられた突起部と嵌め合わせ可能なことを特徴としている。
上記特徴によれば、ヒューズボックスの突起部と嵌め合わせ可能な切欠き部を備えたヒューズは、ヒューズボックスの収容部に挿入できるが、その一方で、切欠き部を備えないヒューズは、突起部によって挿入が阻まれる。このように、切欠き部を備えないヒューズが、ヒューズボックスの収容部に誤って挿入されることを防止すること(つまり、誤品挿入防止)ができる。
また、ヒューズに過電流が流れると、溶断部は、その両端の接続部を残して溶断する。しかし、切欠き部は両側の接続部間に位置しているので、当該切欠き部に嵌合されたヒューズボックスの突起部も、同様に両側の接続部間に位置する。そのため、その接続部間にアークが発生しても、切欠き部に嵌合されたヒューズボックスの突起部がアークの持続を遮断すること(つまり、アークの持続防止)ができる。さらに、切欠き部は一対の導電端子間に設けられた溶断部の形状と干渉しない部位に位置している。そのため、ヒューズボックスの突起部が切欠き部に嵌合しても、突起部が溶断部に接触することを確実に防止することが出来る。
以上のように、ヒューズボックスに設けられた突起部と嵌め合わせ可能な切欠き部を、ヒューズに設けるという簡単な構成により、誤品挿入防止とアークの持続防止を同時に達成することができる。
さらに、本願発明のヒューズは、切欠き部が、前記絶縁ハウジングの中央に位置することを特徴としている。
上記特徴によれば、切欠き部が絶縁ハウジングの中央に位置しているので、ヒューズの前後方向の向きに関係なく、ヒューズをヒューズボックスの収容部に差し込むことができる。
さらに、本願発明のヒューズボックスは、ヒューズを収容する収容部を備えたヒューズボックスであって、上記ヒューズの切欠き部に対応した形状の突起部を設け、前記ヒューズを前記収容部に収容した際に、前記ヒューズの切欠き部に、前記突起部が嵌め合わせられることを特徴としている。
上記特徴によれば、上記ヒューズの切欠き部に対応した形状の突起部を備えているので、当該ヒューズボックスは、対応する切欠き部を備えたヒューズを挿入させるが、その一方で、切欠き部を備えないヒューズは挿入させない。また、挿入されたヒューズの溶断部が溶断した場合であっても、ヒューズボックスの突起部が、アークの持続を遮断することができる。
さらに、本願発明のヒューズ装置は、上記ヒューズと上記ヒューズボックスを備えたことを特徴としている。
当該ヒューズ装置によれば、簡単な構成で、ヒューズの誤品挿入防止とアークの持続防止を同時に達成できる。したがって、当該ヒューズ装置を搭載した自動車用電気回路等を、ヒューズの誤品挿入に起因する過電流やアークから保護することができる。
上記したように、本願発明によれば、誤品挿入防止とアークの持続防止を同時に、かつ簡単な構成で達成することができる。
本願発明に係るヒューズ、ヒューズボックス、及びヒューズ装置の斜視図である。 (a)は本願発明に係るヒューズの絶縁ハウジングの正面図、(b)は絶縁ハウジングの底面図、(c)は本願発明に係るヒューズのヒューズエレメントの正面図、(d)は、本願発明に係るヒューズの正面図、(e)はヒューズの底面図である。 (a)は、図1のA−A線における収容部の拡大断面図、(b)は、図3(a)に示す収容部に、本願発明に係るヒューズを挿入した状態を示す図、(c)は、図3(a)に示す収容部に、切欠き部を備えない通常のヒューズを挿入しようとした状態を示す図である。 本願発明に係るヒューズが収容部に収容された状態で、溶断部が溶断した様子を示す概念図である。 (a)は本願発明の変形例1に係るヒューズ及びヒューズボックスの拡大図、(b)は本願発明の変形例2に係るヒューズ及びヒューズボックスの拡大図である。 (a)から(d)は従来のヒューズを示す図である。
以下に、本願発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下で説明する実施形態におけるヒューズ、ヒューズボックス、及びヒューズ装置の各部材の形状や材質等は、一例を示すものであって、これらに限定されるものではない。
図1は、本願発明のヒューズ100とヒューズボックス200とから構成されるヒューズ装置300の全体斜視図である。このヒューズ装置300は、例えば、自動車等の電気回路に接続され、電気回路中に意図しない過電流が流れた場合に、各種電装品に過度な電流が流れないように保護するものである。
具体的には、ヒューズボックス200の接続端子210が電気回路に接続された状態で、ヒューズ装置300は自動車等に搭載される。そして、ヒューズ100がヒューズボックス200の収容部220に挿入されると、ヒューズ100の両端の導電端子110が、接続端子210と接続される。そして、電気回路中に、意図しない過電流が流れた時に、ヒューズ100の導電端子110間に設けられた溶断部120(図2(d)参照)が溶断して、電流を遮断することができる。
なお、詳しくは後述するが、ヒューズ100の絶縁ハウジング130の下端部側には、切欠き部140が設けられており、この切欠き部140は、収容部220の底面から突出している突起部230と嵌め合わせ可能に形成されている。したがって、ヒューズ100を収容部220の底面まで差し込むことが出来る。
また、ヒューズ100やヒューズボックス200の小型化、及び各種電装品の増加等に伴って、ヒューズボックス200には多数のヒューズ100を差し込めるように、多数の収容部220が密集している場合がある。その場合に、ヒューズ100の抜き差しが行い易いように、ヒューズクリップが一般的に使用されている。このヒューズクリップ(不図示)の先端には爪が形成されており、ヒューズ100の絶縁ハウジング130の上端部側の凹部131に、その爪を係止させて、ヒューズ100の抜き差しができる。
なお、このヒューズボックス200本体、及び突起部230は、ナイロン樹脂、ポリプロピレン樹脂等の電気絶縁性の材料を用いて射出形成等により一体形成されている。また、接続端子210は、電気回路とヒューズとを電気的に接続するために金属性の材料でできている。
では、次に、図2を参照して、本願発明のヒューズ100の構成について詳しく説明する。このヒューズ100は、絶縁ハウジング130とヒューズエレメント150から構成されており、図2(a)は絶縁ハウジング130の正面図を、図2(b)は絶縁ハウジング130の底面図を、図2(c)はヒューズエレメント150の正面図を示している。
図2(a)及び(b)に示すように、絶縁ハウジング130は、前壁133と後壁134とが上壁132で連結され、下方が開口した形状をしている。そして、絶縁ハウジング130の下端部側には、その下端から上端に向かって直線状に切欠かれた切欠き部140が設けられている。
具体的には、この切欠き部140は、前壁133の下端部中央の前側切欠き部141と、後壁134の下端部中央の後側切欠き部142から成る。この前側切欠き部141及び後側切欠き部142は、B―B線を中心に線対称の位置に設けられている。そのため、直方体形状の突起部230(図1参照)は、この前側切欠き部141及び後側切欠き部142の両方に、跨るように嵌合できる。
また、上壁132の四隅には、凹部131が設けられている。そのため、各凹部131をヒューズクリップの4つの爪で挟みこんで係止することで、より安定したヒューズ100の抜き差しが出来る。
なお、この絶縁ハウジング130は、ナイロン樹脂、ポリカーボネイト樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂等の電気絶縁性の材料を用いて射出形成等により一体形成されている。ただし、このように一体形成する方法以外にも、例えば、個別に形成された各壁部を組み付けて絶縁ハウジング130全体を形成してもよく、その形成方法は適宜変更できる。
次に、図2(c)に示すように、ヒューズエレメント150は、平行に揃えられた薄板状の一対の導電端子110と、その導電端子110間に設けられた薄肉状の溶断部120とからなる。この溶断部120は、両端の接続部121が導電端子110に固定され、中央部122が略U字状に湾曲している。
なお、この溶断部120は、略U字状をしているが、これに限られず、定格電流、溶断時間等に応じて、種々の形状にすることができる。また、導電端子110及び溶断部120の材質は、亜鉛の他に銅、ニッケル、アルミニウム、銀等、又はこれらの合金を使用することができる。
次に、図2(d)に、このヒューズエレメント150を絶縁ハウジング130に取り付けて得られたヒューズ100の正面図を、図2(e)に、そのヒューズ100の底面図を示す。
このヒューズ100は、絶縁ハウジング130の下端部側の開口からヒューズエレメント150を差し込むように取り付けることで得られる。すると、ヒューズエレメント150の溶断部120は絶縁ハウジング130内に収容され、外部環境から保護される。また、ヒューズエレメント150の導電端子110の一部は、絶縁ハウジング130から露出した状態になり、ヒューズボックス200の接続端子210(図1参照)と接続できる。
また、切欠き部140は、接続部121の間に位置すると共に、図2(d)に示すように、溶断部120から少し離れた下方の位置に、すなわち、溶断部120とは干渉しない部位に設けられている。このように配置することで、ヒューズボックス200の突起部230が切欠き部140に嵌合した際に、突起部230は、接続部121の間に位置しつつ、溶断部120に接触することがない。
では、次に、図3(a)に、図1のA−A線における収容部220の拡大断面図を示す。この収容部220は、縦断面が略長方形の溝であり、ヒューズ100を収容できる大きさに設定されている。さらに、収容部220の底面中央には、突起部230が形成されている。この突起部230は、下段突起部231と、その上方の上段突起部232からなる。
次に、この収容部220にヒューズ100を差し込んだ様子を、図3(b)に示す。上段突起部232の断面形状とヒューズ100の切欠き部140の形状は、図3(b)に示すように一致しているので、互いに嵌合することができる。そのため、ヒューズ100を、絶縁ハウジング130の下端部が下段突起部231に当接するまで、確実に収容部220内に差し込むことができる。
一方、図3(c)に示すように、切欠き部140を設けていない通常のヒューズ100´を、この収容部220に差し込もうとしても、通常のヒューズ100´の絶縁ハウジング130´の下端部が上段突起部232の上端部に当接するので、通常のヒューズ100´が収容部220に差し込まれることはない。
このように、収容部220には、突起部230と嵌合することのできる切欠き部140を備えたヒューズ100を差し込むことができる。その一方で、切欠き部140を備えない通常のヒューズ100´が誤って収容部220に挿入されることを防止することができる。
また、従来のヒューズでは、図6(c)に示すように、誤品挿入防止を図るために、絶縁ハウジング930Bの両側面に、下端から上端まで延びる突起部931Bを設けていた。このように、突起部931Bが、絶縁ハウジング930Bの下端から上端まで形成されているのは、一般的に絶縁ハウジング930Bは射出形成されており、形成後、絶縁ハウジング930Bを型枠から上方へ押し出して取り出し易くするためである。
しかしながら、この絶縁ハウジングの上端側には、ヒューズクリップを係止させるための凹部が設けられており、誤品挿入防止のために上端側の形状を変更すると、ヒューズクリップを係止させることが出来ない虞がある。一方、本願発明のヒューズでは、誤認挿入防止を図るために、絶縁ハウジングの上端側の形状を変更するのではなく、絶縁ハウジングの下端部側に切欠き部を設けている。したがって、絶縁ハウジングの上端側に設けられる凹部は変更されないので、今まで通りヒューズクリップを係止させることができる。
なお、図3(b)では、突起部230の位置は収容部220の底面中央の位置に、切欠き部140は絶縁ハウジング130の下端部の中央の位置に設けられているが、当該配置に限定されることはない。
たとえば、図3(b)と比較して、両側の接続部121の間の距離が広い場合は、突起部230が溶断部120に接触しない範囲で、突起部230及び切欠き部140を左右にずれた任意の位置に形成してもよい。その場合は、ヒューズ100を収容部220に差し込む際に、ヒューズ100の切欠き部140と突起部230とが相対するように、ヒューズ100の前後の向きを確認する必要がある。
一方、図3(b)に示すように、切欠き部140及び突起部230を中央に配置することで、ヒューズ100の前後の向きに関係なく、ヒューズ100を収容部220に差し込むことができる。
具体的には、図3(b)では、絶縁ハウジング130の前壁133が図面手前側に向くように、ヒューズ100が収容部220に差し込まれている。しかし、ヒューズ100の前後をひっくり返した状態で、つまり、前壁133が図面奥側に(言い換えると、絶縁ハウジング130の後壁134が図面手前側に)向くように、ヒューズ100を収容部220に差し込んでも、切欠き部140と突起部230は中央に位置しており、互いの位置関係は変わらないので、そのまま差し込むことができる。よって、ヒューズ100の前後の向きに関係なく、ヒューズ100を収容部220に差し込むことができる。
では、次に、収容部220にヒューズ100が差し込まれた状態で、溶断部120が溶断した概念図を図4に示す。
ヒューズ100を収容部220に差し込んだ状態で過電流が流れ、図4に示すように、溶断部120の中央部122が溶断したと想定する。すると、左右の導電端子110には、溶断部120の接続部121が残されたままになる。そして、溶断部120の一部が溶断した後でも、電気回路に意図しない高電圧がかかること等が原因で、両側の接続部121の間でアークVが発生し、持続することがある。しかしながら、接続部121の間に位置する上段突起部232が、接続部121間で発生したアークVを物理的に遮断し、持続することを防止する。
なお、図4では、溶断部120が略U字状で、その湾曲内側の下方に切欠き部140及び突起部230が位置している。しかしながら、これに限定されることはなく、例えば、溶断部120が略M字状(つまり、図4の略U字状の溶断部120が、2つ連続したような形状)であれば、各湾曲内側の下方に切欠き部140及び突起部230を、それぞれ設けてもよい。
また、切欠き部140の形状及び上段突起部232の形状は、図4に示すように、縦断面が高さH1及び横幅L1の長方形形状をしているが、これに限定されることはない。例えば、横幅L1は、両側の接続部121に接触しない範囲内で変更可能であり、また、高さH1は、絶縁ハウジング130の下端部から接続部121の下端部までの高さH2より高く、絶縁ハウジング130の下端部から溶断部120の中央部122の下端部までの高さH3より低い範囲内で変更可能である。なお、溶断部120の所望の溶断特性を発揮させるために、上段突起部232は、溶断部120に接触すること、及び接近しすぎることを避け、溶断部120と適度な距離を保つ必要がある。
(変形例1)
以下では、図5(a)を参照して、切欠き部、及び突起部の形状を変更した変形例1であるヒューズ400及びヒューズボックス500について説明する。ヒューズ400及びヒューズボックス500の構成は、切欠き部440及び突起部530の形状が、それぞれヒューズ100の切欠き部140及びヒューズボックス200の突起部230の形状と異なるが、他の点においては、それぞれヒューズ100及びヒューズボックス200と共通している。したがって、共通する構成については、説明を省略する。
図5(a)に示すように、ヒューズ400の切欠き部440は、絶縁ハウジング430の下端部側に設けられた下段切欠き部441と、その下段切欠き部441に連続して上方に設けられた上段切欠き部442からなる。この下段切欠き部441は、上段切欠き部442と比較してその横幅が広くしてある。
一方、ヒューズボックス500の突起部530は、収容部520の底面中央に設けられた下段突起部531と、その下段突起部531に連続して上方に設けられた中段突起部532と、さらに上方に連続して設けられた上段突起部533からなる。
そして、下段切欠き部441の高さ及び横幅は、中段突起部532の高さ及び横幅と等しく、上段切欠き部442の高さ及び横幅は、上段突起部533の高さ及び横幅と等しく設定されている。したがって、切欠き部440と突起部530とは一致した形状なので、互いに嵌合することができ、ヒューズ400を収容部520へ差し込むことができる。
また、例えば、上段突起部533の横幅を、図4に示すヒューズボックス200の上段突起部232の横幅L1と等しく、中段突起部532の横幅を、この横幅L1より広く設定すると、ヒューズ400とヒューズ特性が異なるヒューズ100(図4参照)が、誤って収容部520に差し込まれることを防止できる。具体的には、ヒューズ100が収容部520に差し込まれようとしても、ヒューズ100の横幅L1の切欠き部140は、当該横幅L1より広い中段突起部532の上端に当接する。そのため、ヒューズ100を収容部520の底面まで、差し込むことが出来ないのである。
(変形例2)
次に、図5(b)を参照して、切欠き部、及び突起部の形状を変更した他の変形例であるヒューズ600及びヒューズボックス700について説明する。ヒューズ600及びヒューズボックス700の構成は、切欠き部640及び突起部730の形状が、それぞれヒューズ100の切欠き部140及びヒューズボックス200の突起部230の形状と異なるが、他の点においては、それぞれヒューズ100及びヒューズボックス200と共通している。したがって、共通する構成については、説明を省略する。
図5(b)に示すように、ヒューズ600の切欠き部640は、絶縁ハウジング630の下端部側に設けられており、縦断面が末広がりの略台形形状となっている。一方、ヒューズボックス700の突起部730は、収容部720の底面中央に設けられた下段突起部731と、その下段突起部731に連続して上方に設けられた上段突起部732からなり、上段突起部732は切欠き部640と一致する略台形形状となっている。したがって、切欠き部640は突起部730と嵌合することができ、ヒューズ600を収容部720へ差し込むことができる。
また、例えば、上段突起部732の上端側の横幅を、図4に示すヒューズボックス200の上段突起部232の横幅L1と等しく、上段突起部732の下端側の横幅を、この横幅L1より広く設定すると、ヒューズ600とヒューズ特性が異なるヒューズ100(図4参照)が、誤って収容部720に差し込まれることを防止できる。具体的には、ヒューズ100が収容部720に差し込まれようとしても、ヒューズ100の横幅L1の切欠き部140は、この横幅L1より広い上段突起部732の側面に当接する。そのため、ヒューズ100を収容部720の底面まで、差し込むことが出来ないのである。
以上のように、突起部の形状を変更することで、当該突起部の形状と一致する切欠き部を有したヒューズの挿入を可能とし、一方で、異なる形状の切欠き部を有したヒューズの挿入を阻止することができる。また、突起部の形状を上記変形例1及び2のように、適宜変更することで、誤品挿入防止に対応したより多くのヒューズ、ヒューズボックス、及びヒューズ装置を提供できる。
さらには、誤品挿入防止に対応したヒューズの種類を増やそうとすると、従来技術では、図6(c)に示すように、突起部931Bの位置や形状等を異なるものに変更したヒューズを数種類用意する必要がある。すると、絶縁ハウジングの上端側の形状が変更されてしまい、ヒューズクリップを係止させるための凹部が確保されず、ヒューズクリップを係止させることが出来ない虞が強くなる。しかしながら、本願発明では、誤品挿入防止に対応したヒューズの種類を増やす場合であっても、絶縁ハウジングの下端部側の切欠き部を任意の形状に変更することで対応できるので、今まで通りヒューズクリップを係止させることができる。
なお、本願発明のヒューズ、ヒューズボックス、及びヒューズ装置は、上記の実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲、実施形態の範囲で、種々の変形例、組み合わせが可能であり、これらの変形例、組み合わせもその権利範囲に含むものである。
本願発明の本願発明のヒューズ、ヒューズボックス、及びヒューズ装置の用途は、自動車用電気回路用に限られず、種々の用途の電気回路に使用でき、これらも本願発明の範囲に含まれることは勿論である。
110 導電端子
120 溶断部
121 切欠き部
130 絶縁ハウジング
140 切欠き部
150 ヒューズエレメント
200 ヒューズボックス
230 突起部
300 ヒューズ装置

Claims (4)

  1. 一対の導電端子と、
    該導電端子間に設けられた溶断部を備えたヒューズエレメントと、
    前記溶断部及び前記導電端子の少なくとも一部を覆うように取付けられる絶縁ハウジングとからなるヒューズであって、
    前記絶縁ハウジングの下端部側に切欠き部を設け、
    当該切欠き部は、前記一対の導電端子間に位置すると共に、当該一対の導電端子間に設けられた溶断部の形状と干渉しない部位に位置しており、さらに、前記ヒューズを収容するヒューズボックスに設けられた突起部と嵌め合わせ可能なことを特徴とするヒューズ。
  2. 前記切欠き部は、前記絶縁ハウジングの中央に位置することを特徴とする請求項1に記載のヒューズ。
  3. ヒューズを収容する収容部を備えたヒューズボックスであって、
    請求項1又は2に記載のヒューズの切欠き部に対応した形状の突起部を設け、
    前記ヒューズを前記収容部に収容した際に、前記ヒューズの切欠き部に、前記突起部が嵌め合わせられることを特徴とするヒューズボックス。
  4. 請求項1又は2に記載のヒューズと、請求項3に記載のヒューズボックスを備えたことを特徴とするヒューズ装置。
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