JP5923053B2 - 転写ベルト、転写ベルトユニットおよび画像形成装置 - Google Patents

転写ベルト、転写ベルトユニットおよび画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、像担持体上に形成された潜像を現像剤により現像して得られた現像剤像が転写される転写ベルト、その転写ベルトを使用した転写ベルトユニットおよび画像形成装置に関する。
従来の転写ベルトを使用した画像形成装置は、カラー画像情報等の複数の色成分画像を順次転写してカラー印刷を行うカラー画像形成装置として有用であり、像担持体から転写ベルトへ転写された現像剤像の中抜けを抑制する手段として、転写ベルトの表面に被覆層を設け、被覆層の外周面の押込みヤング率(以下、「E_IT」という。)が0.5GPa以上、3.6GPa以下であり、かつ被覆層の外周面の臨界表面張力(以下、「γc」という。)が15mN/m以上、36mN/m以下の転写ベルトを使用するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−185267号公報
画像形成装置は、印刷速度の高速化とともに、印刷コストの低減が求められており、部材の長寿命化が必須となってきている。
しかしながら、従来の技術においては、転写ベルトの表面の押込みヤング率E_ITが小さな転写ベルトを使用すると、転写ベルトの表面特性が耐刷経時で変化してしまい、長期間にわたって良好な画像を提供することが困難であるという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、耐刷を重ねても転写ベルトの表面特性の変化を抑制し、長期間にわたって良好な画像を提供することを目的とする。
そのため、本発明は、像担持体上に形成された現像剤像が転写される転写ベルトにおいて、前記転写ベルトは、外周面に対する押込みヤング率が3.6GPa以上であり、外周面の臨界表面張力が20mN/m以上、45mN/m以下であり、前記転写ベルトは、単一の樹脂層で形成され、前記樹脂層の厚さが、70μm以上、90μm以下であることを特徴とする。
このようにした本発明は、耐刷を重ねても転写ベルトの表面特性の変化を抑制し、長期間にわたって良好な画像を得ることができるという効果が得られる。
第1の実施例における画像形成装置の構成を示す概略側面図 第1の実施例におけるクリーニング手段の構成を示す側面図 第1の実施例における中抜け画像の説明図 第1の実施例におけるかぶりの説明図 第1の実施例における評価結果を示すグラフ
以下、図面を参照して本発明による転写ベルト、転写ベルトユニットおよび画像形成装置の実施例を説明する。
図1は第1の実施例における画像形成装置の構成を示す概略側面図である。
図1において、画像形成装置100は、像担持体としての感光ドラム1と、感光ドラム1の表面を帯電させる帯電手段としての帯電ロール2と、感光ドラム1上に静電潜像を形成する露光手段としてのLED(Light Emitting Diode)ヘッド3と、感光ドラム1上に形成された静電潜像を現像する現像手段としての現像ユニット4と、感光ドラム1上に形成された現像剤像としてのトナー像が転写される中間転写体としての転写ベルト5と、感光ドラム1のトナー像を転写ベルト5へ転写する1次転写ロール6と、転写ベルト5から記録媒体上へトナー像を転写する2次転写部材7と、記録媒体上に転写されたトナー像を定着させる定着ユニット8と、転写ベルト5に残存する現像剤としてのトナーをクリーニングするクリーニング部材9とを備えている。
また、画像形成装置100は、転写ベルト5と、転写ベルト5を駆動する駆動ローラ10と、従動ローラ11、12とを備え、駆動ローラ10および従動ローラ11、12により張架され、駆動ローラ10の回転に伴って転写ベルト5が回転走行する転写ベルトユニット13を搭載している。
次に、転写ベルト5の製造方法について説明する。
転写ベルト5の製造方法は、特に限定されるものではないが、本実施例では、以下に示す工程を経て転写ベルト5を作製した。
ベルト材料として、ポリアミドイミド(以下、「PAI」という。)を使用し、導電性を発現するため、カーボンブラックを適量配合し、N−メチルピロリドン(以下、「NMP」という。)溶液中にて攪拌混合し、回転成型により、内径φ254の寸法に成型した後、344.5mmの幅長に適宜切断した。
転写ベルト5の厚さとしての膜厚は、成型型に流し込む樹脂の量で調整されるが、一般的に、その膜厚は60〜200μmであり、駆動時に転写ベルト5の端部にかかる応力と柔軟性を考慮して150μm以下としている。本実施例では、膜厚が100μmの転写ベルト5を使用した。
ここで、PAIとは、一般的に知られているように、芳香環を挟んでイミド基とアミド基とが結合され、これを繰返し単位として重合したポリマーである。このようなPAIの製造手段は、一般的に知られている製造手段、例えば芳香族トリカルボン酸―無水物とジアミンを有機溶剤中で高温において重縮合・イミド化させる方法や、芳香族トリカルボン酸―無水物とジイソシアネートとを有機溶剤中で高温において重縮合・イミド化させる方法等が挙げられる。
転写ベルト5の機械特性は、イミド側鎖の構造やカーボンブラックのような導電剤の添加量、分子量の大小等に依存しており、反応物や成型温度の調整によって異なる機械特性を有するPAI転写ベルトが作製可能である。本実施例では、モノマーに含まれるソフトセグメントとハードセグメントとの構成比を変更することにより、イミド側鎖の構造を変化させ、押込みヤング率E_ITが2.8〜10.1GPaの転写ベルト5を作製した。なお、本実施例で示したような材料を用いて製造する、押込みヤング率E_ITが10GPaを超える転写ベルトについては材料が高価になり、汎用的な転写ベルトとしては好ましくない。
また、これらの転写ベルト5表面の活性状態に応じて適宜、PAI樹脂中にフルオロアルキル基を主鎖として有する添加剤を添加し、転写ベルト5表面に対する臨界表面張力γcの調整を行うことで、転写ベルト5の外周面の臨界表面張力γcが11〜49mN/mの転写ベルト5を作製した。本実施例では、フルオロアルキル基を主鎖とする添加剤としてベルト基材との相溶性の高い添加剤を選定し、この添加剤の添加量を変化させることで任意の臨界表面張力γcを有するベルト特性を付与した。
転写ベルト5の材料としては、本実施例で使用したPAIに限定されるものでなく、耐久性や機械的特性の観点からベルト駆動時の張力変形が一定範囲内であることが望ましく、例えば本実施例で使用したPAIと同様に、ヤング率が2000MPa以上、好ましくは3000MPa以上である、ポリイミド(PI)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、ポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等の樹脂およびこれらを混合した樹脂系のものであっても良い。
転写ベルト5を回転成型にて製造するにあたり、その溶媒は使用される材料によって適宜決定されるが、非プロトン性極性溶媒が好適に用いられ、特に、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジメチルスルホキシド、先に挙げたNMPや、ピリジン、テトラメチレンスルホン、ジメチルテトラメチレンスルホン等が挙げられる。これらは単独で用いても良く、混合溶媒として使用しても良い。
また、導電化剤として使用されるカーボンブラックは、ファーネスとブラック、チャンネルブラック、ケッチェンブラック、アセチレンブラック等が挙げられ、これらは単独使用することもでき、または複数種類のカーボンブラックを併用しても良い。
これらカーボンブラックの種類は、目的とする導電性により適宜選択することができるが、本実施例における画像形成装置に使用される転写ベルト5には、特にチャンネルブラック、ファーネスブラックが所定の抵抗を得るために好適に用いられ、その用途によっては、酸化処理、グラフト処理等の酸化劣化を防止したものや、溶媒への分散性を向上させたものを用いることが好ましい。
本実施例における画像形成装置に使用される転写ベルト5のカーボンブラックの含有量については、その機械的強度等から、その樹脂固形分に対し、3〜40重量%、より好ましくは3〜30重量%である。また、導電性を付加する手段としては、カーボンブラック等を利用した電子導電手法に限定されるものではなく、イオン導電化剤を添加することで所定の導電性を付与するようにしても良い。
このようにして成型された転写ベルト5の体積抵抗率pvは、106以上、1014Ω・cm以下であることが好ましく、特に109以上、1012Ω・cm以下であることが好ましい。
一般的に、カーボンブラックを全く添加していないPAIに比べ導電性発現のためカーボンブラックを添加したPAIの弾性率が大きくなり、機械的強度が増すことが知られている。しかしながら、体積抵抗率pvを106Ω・cmより低い抵抗体にする場合には、導電剤を大量に添加する必要があるため、樹脂に対する導電剤の量が過剰になることで、結果として転写ベルトが脆くなってしまう。
また、イオン導電を用いた場合、導電剤を大量に添加する必要があるため、高温高湿環境下において導電剤が表面へブリードし、転写ベルトに当接する部材、特に感光ドラムを汚染してしまう。
また、体積抵抗率pvが1014Ω・cmより大きい場合、低温低湿環境下における高抵抗化やイオン導電で顕著に見られる経時での抵抗上昇が発生した場合には、さらに高抵抗体となり、転写不良が発生してしまう。
なお、上述した転写ベルトは、単一の樹脂層から形成されているが、樹脂層を基層として順次、外周側に積層された構造を有する転写ベルトであっても、最外周面の表面特性が本実施例に示される形態であれば良い。
次に、本実施例で使用するトナーについて説明する。
トナーを構成する組成としては、スチレン−アクリル共重合体を主構成成分とし、パラフィンワックスを内包し、帯電調整のため適宜シリカ等の樹脂表面に外添剤を付与し、平均粒径7.0μmで真球度0.95のものを使用した。これは、転写効率の向上、定着の離型剤レス、およびドット再現性や解像度に優れた現像を行うことにより、画像のシャープネス、高画像品位を得ることができるようにするために選択したものである。
また、トナーを圧縮して作製したトナーペレット表面の臨界表面張力γcは、40mN/m以下であることが好ましく、本実施例では、25mN/mのトナーを使用した。これは、トナーペレット表面の臨界表面張力γcが40mN/mより大きいと、トナー粒子同士が互いに凝集し易くなるとともに、転写ベルト上に形成されたトナー像が転写ベルトから離れ難くなるためであり、40mN/mより大きいことは好ましくない。
次に、転写ベルトのクリーニング手段としてのクリーニング部材を図2の第1の実施例におけるクリーニング手段の構成を示す側面図に基づいて説明する。
図2において、クリーニング部材9は、ブレード9aと、支持部材9bとにより構成されている。ブレード9aは、ゴム硬度がJIS K 6253 A 65〜100°の範囲にある弾性材料が好適であり、本実施例では、JIS K 6253 A 83°の板厚が1.5mmのウレタンを使用し、支持部材9bによって固定した。
これは、ウレタンゴム等の弾性材からなるブレード方式が、残留トナーや異物等を除去する機能に優れ、その構成が簡単かつコンパクト、低コストであるからである。また、ゴム材料としては、高硬度であり、しかも弾性に富み、耐摩耗性、機械的強度、耐油性、耐オゾン性等に卓越しているウレタンゴムが適しているからである。
また、ブレード9aと転写ベルト5との線圧は、1〜6g/mm、好ましくは2〜5g/mmが良く、本実施例では、4.3g/mmとなるように設定した。これは、線圧が小さすぎると、転写ベルト5へのブレード9aの密着性が不足することにより、クリーニング不良が発生し易いからである。また、大きすぎると転写ベルト5とブレード9aとの接触が面接触となることで、摩擦抵抗が過剰になり、掻き取り力よりも押し付け力が勝ることにより、ブレード9aの捲れ等の不具合が発生し易くなるからである。
さらに、ブレード9aと転写ベルト5との当接角度θは、20°〜30°であることが好ましい。本実施例では、当接角度θが21°となるようにブレード9aを配設した。なお、当接角度θとは、図2に示すように、ブレード9aと、ブレード9aの先端部9cと転写ベルト5との当接点における転写ベルト5の接線Hとがなす角度のことである。
また、クリーニング部材9の形態としては、図2に示したように、転写ベルト5の面が、従動ローラ12に支持されて曲面となった部分にブレード9aを当接させる形態のものに限られるものでなく、水平な転写ベルト5の面に対してブレード9aを当接させる形態としても良い。
次に、転写ベルトの表面特性の測定方法を説明する。
本実施例では、転写ベルトの表面特性として、押込みヤング率E_ITと臨界表面張力γcに着目した。
まず、転写ベルトの外周面の押込みヤング率E_ITは、東陽テクニカ社製 G200を使用し、Berkovich(TB13289)測定端子を用いて測定した。すなわち、ISO 14577−1に準拠して測定し、1.0mNで押し込んだときの押込みヤング率E_ITを求めた。
次に、転写ベルトの外周面の臨界表面張力γcの測定方法を説明する。一般的に、測定対象の固体表面より液体の表面張力が大きければ、液体はその液滴を保ち、逆にそれよりも小さければ、液滴は良く広がって良く濡れる状態になる。また、それぞれの液体の接触角の余弦を液体の表面張力に対してプロットすると直線となり、その余弦が1(完全に濡れた状態)となるように外挿した点の表面張力を臨界表面張力(γc)とZismanらは定義しており、臨界表面張力γcが小さいほど離型性が高い表面であるといえる。
本実施例では、転写ベルトの表面に対する接触角を接触角計(協和界面科学(株)社製 接触角計 CA−X型)を用いて、25℃、50%RH環境下で測定した。液体としてはn−ドデカン(25.0mN/m)、ジヨードメタン(50.8mN/m)、純水(72.8mN/m)の3種類の液体を使用し、得られた接触角からZisman法を用いて臨界表面張力γcを算出した。
上述した構成の作用について説明する。
本実施例では、1次転写ロールによる1次転写工程における中抜け・かぶりの評価および転写ベルト表面の耐久性の評価は、図1に示す画像形成装置100を使用して実施した。なお、本評価においては、図1に示す1次転写ロール6に印加する1次転写電圧は2.9kV、1次転写ロール6の転写ベルト5に対する1次押圧力は15.2Nであり、2次転写部材7に印加する2次転写電圧は2.0kV、2次転写部材7の転写ベルト5に対する2次押圧力は90Nの条件とし、試験を行った。
まず、中抜けとかぶりの評価方法について図1を参照しながら説明する。
1次転写工程で転写ベルト5の表面に赤文字(マゼンタ+イエロー)を形成させた後に、その赤文字が記録媒体に転写される前に、瞬断させてベルトユニット13を取り出し、転写ベルト5の表面に形成されたトナー像およびその周囲を実体顕微鏡(倍率 100倍)で観察し、中抜けとかぶりの状態を撮影した。
ここで、中抜けとは、図3に示すように、本来存在すべきところにトナーが存在せず画像が欠落した現象のことである。なお、図3では、中抜けが発生した部分を黒色で示している。
また、かぶりとは、図4に示すように、本来画像が存在しない領域にトナーが付着する現象のことである。
本評価において、2次色である赤文字の評価を行った理由は、2次色は単一色と比較して転写ベルト5上に形成させるトナー像の厚みが厚く、より押圧力に対して応力集中を受け易く、中抜けが発生しやすい画像だからである。
なお、本評価試験は、NN環境下(25℃50%RH)で行い、転写ベルト5の表面に形成する画像(文字)は9ポイントの大きさの「T」(Times New Roman)を選択した。画像に文字「T」を採用した理由は、「T」には縦および横の細線が含まれているためである。
本評価では、実体顕微鏡で撮影した中抜け、かぶりの画像に対して2値化処理を施し、それぞれ後述する方法で中抜け率(%)とかぶり率(%)を算出した。中抜け率およびかぶり率ともに小さいほどトナーの転写性が良好であることを示しており、中抜け率が5%以下である場合に、またかぶり率が0.1%以下である場合に、それぞれ転写性が良好であると判断した。
中抜け率(%)=(中抜け部分の面積/評価部分の面積)×100
評価部分の面積とは、中抜けしなかった場合の「T」の総面積
かぶり率(%)=単位面積中のかぶりトナーの面積比率
(100倍視野中のかぶりトナーの面積比率)
次に、転写ベルト5の表面の耐久性の評価方法について説明する。
なお、転写ベルト5の表面の耐久性の評価は、以下に示す転写ベルト5についてのみ耐刷試験を行い、実施した。
評価対象:初期状態において、中抜け率≦5%であり、かぶり率≦0.1%の転写ベルト5
耐刷試験は、23℃50%RH環境下、記録用紙としてPPC(Plain Paper Copy)用紙を用い、印刷画像には幅1.5mmの横帯パターンを選択し、3枚印刷して1回休止(3P/J)のジョブ動作を行い、50K枚(K=1000)、100K枚、150K枚の印刷が終了した後に中抜け、かぶりの評価を行った。なお、印刷途中でクリーニング不良が発生した場合、その時点で評価を終了し、中抜け、頭の評価を行った。
本評価において、評価基準は、表1に示すように、
◎:耐刷150K枚で、中抜け率≦5%、かぶり率≦0.1%、クリーニング不良なし
○:耐刷100K枚で、中抜け率≦5%、かぶり率≦0.1%、クリーニング不良なし
●:耐刷試験実施前(初期)で、中抜け率≦5%、かぶり率≦0.1%
■:中抜け率≦5%、かぶり率>0.1%
▲:中抜け率>5%、かぶり率≦0.1%
とした。なお、「●」は、耐刷50K枚以内にクリーニング不良が発生したことを示している。
Figure 0005923053
中抜け、かぶりの評価結果および転写ベルトの表面耐久性評価結果を表2および図5に示す。
Figure 0005923053
表2および図5に示す評価結果より、中抜けの発生を抑制するためには、転写ベルトの外周面の臨界表面張力γcを20mN/m以上とすることが好ましく、またかぶりの発生を抑制するためには、転写ベルトの外周面の臨界表面張力γcを45mN/m以下とすることが好ましく、長期にわたってクリーニング不良を発生させず、良好な画像品質を継続して得るためには、転写ベルトの外周面に対する押込みヤング率E_ITを3.6GPa以上にすることが好ましく、さらには6.0GPa以上とすることがより好ましいことが分かった。
すなわち、転写ベルトの外周面に対する押込みヤング率E_ITを3.6GPa以上であり、かつ転写ベルトの外周面の臨界表面張力γcを20mN/m以上、45mN/m以下とすることにより、中抜けとかぶりの発生を抑制し、長期にわたって良好な画像品質を継続して得ることができ、転写ベルトの性能を維持することができる。
以下に、その理由を、図1を参照しながら説明する。
画像の中抜け現象は、感光ドラム1上のトナー像を転写ベルト5上へ1次転写する際に発生し、次のような理由で発生することが知られている。
感光ドラム1のトナー像が感光ドラム1と転写ベルト5との間に挟まれた際に、トナー像が圧縮され、トナーが密集する文字(細線)の中央付近では、文字の輪郭部に比べて応力が集中する。このため、過度の圧力が加わったトナー粒子は塑性変形することで、トナー粒子間および感光ドラム1との付着力が増大するため、感光ドラム1にトナーが残存し、転写ベルト5上に転写され難くなる。
また、塑性変形によって増大した付着力は、圧力の開放によっても戻らない。つまり、感光ドラム1とトナーの付着力は、転写電界によってトナー粒子に加わるクーロン力よりも大きいため、感光ドラム1から転写ベルト5へ転写され難い。一方、文字(細線)の外周付近では、文字の外側へ応力が分散するため、トナー粒子の塑性変形は生じない。このため、応力によって増大したトナーの付着力は、圧力の開放によって戻るため、感光ドラム1上のトナー像は、転写電界によって転写ベルト5上に転写されることが考えられる。
一方、かぶり現象は、本来画像が存在しない部位の感光ドラム1上に付着したトナーが転写ベルト5上に転写されてしまい、結果として2次転写工程において紙面上に転写されてしまう現象であり、次のような理由で発生すると考えられる。
通常、摩擦によって負帯電したトナーが感光ドラム1に現像され転写ベルト5を介して紙面へ転写される。このとき、一部のトナーが摩擦によって負に帯電せず、逆帯電(ここでは、正帯電)することがある。このようなトナーは、静電潜像が形成されていない感光ドラム1にも容易に付着してしまい、感光ドラム1を介して転写ベルト5へも付着してしまう。
本実施例では、転写ベルト5の外周面の臨界表面張力γcを20mN/m以上にすることで、トナーの転写ベルト5に対する親和性が大きくなるため、トナー像を転写電界によって、感光ドラム1から転写ベルト5上へ転写することが容易になる。一方、転写ベルト5の外周面の臨界表面張力γcを20mN/mよりも小さいと、転写ベルト1のトナーに対する親和性が小さくなることにより、トナーが感光ドラム1から移動し難くなるため、与えられた転写電界だけでは、転写ベルト5上へ十分に転写され難くなるためであると考えられる。
また、転写ベルト5の外周面の臨界表面張力γcを45mN/m以下にすることで、トナーと転写ベルト5の親和性を抑えることができるため、望まないトナー粒子が転写ベルトに付着し難くなったためと考えられる。一方で転写ベルト5の外周面の臨界表面張力γcが45mN/mより大きいと、中抜けの発生は抑制できるものの、かぶりトナーが転写ベルト5上へ付着し易くなるため、良好な画像を得ることができない。さらに、転写ベルト5の外周面の臨界表面張力γcが45mN/mより大きいと、転写ベルト5とトナーの付着力が大きくなるため、2次転写時に転写ベルト5上のトナーが紙面に十分転写されず、カスレ等の画像欠陥が生じてしまう。
また、上述した中抜け発現メカニズムから感光ドラム1と転写ベルト5とによって加わったトナー像への過度な圧力を分散させることで、中抜けの発生を抑制することができる。そのひとつの方法としては、表2における試験No.11〜13のように押し込みヤング率E_ITを小さくすることにより、1次転写時にトナー像へ加わる圧力を転写ベルト5の表面で吸収・分散することで、中抜け現象の発生を抑制することも可能である。
しかしながら、転写ベルト5の外周面に対する押込みヤング率E_ITが3.6GPaよりも小さな転写ベルト5を使用した場合には、耐刷経時によって、転写ベルト5の表面にトナー成分であるシリカ等の外添剤や記録媒体の成分が埋没することにより残存してしまう。
この埋没した成分は、クリーニング部材9では除去できないため、耐刷を続けることにより徐々に堆積され、転写ベルト5の表面を覆ってしまう。この現象が発生すると、2つの欠陥を引き起こしてしまう。
1つ目は、転写ベルト5のクリーニング不良である。転写ベルト5の表面への付着物の体積によって表面の粗さは増大し、クリーニング部材9のブレードのエッジが均一に転写ベルト5の表面に当接し難くなるため、トナーを掻き取ることが困難になる。
2つ目は、トナー成分が転写ベルト5上に堆積することで、堆積物に覆われた転写ベルト5の表面は、同一成分を有するトナーとの親和性が大きくなるため、かぶりトナーが容易に付着してしまう。
本実施例に示されているように、これらの現象を抑制し、長期にわたって中抜けおよびかぶり現象を抑制した良好な画像を得るためには、転写ベルト5の外周面の臨界表面張力γcを20mN/m以上、45mN/m以下とし、かつ転写ベルト5の外周面に対する押込みヤング率E_ITを3.6GPa以上とすることが必要である。
これは、転写ベルト5の外周面に対する押込みヤング率E_ITを3.6GPa以上にすることで、繰返し印刷を行ってもトナー成分が埋没・堆積し難くなるためである。
また、転写ベルト5の外周面に対する押込みヤング率E_ITを3.6GPa以上にすると、従来の技術と比較して2倍以上の耐久性を付与できることが分かった。
さらに、転写ベルト5の外周面に対する押込みヤング率E_ITが6.0GPa以上の場合、繰返し印刷によるトナー成分等の埋没が起こり難いとともに、接触部材との摺動キズも発生し難いため、従来技術と比較して、およそ3倍以上の耐久性を有することが分かった。
一方で、転写ベルト5の外周面に対する押込みヤング率が大きいほど、印刷の繰返しによるトナー成分の埋没が起こり難くなるため、転写ベルト5の表面の耐久性は向上するが、本実施例で示したような材料を用いて押込みヤング率が10GPaを超える転写ベルト5を製造することは技術的にも困難であり、汎用的な転写ベルト5としては好ましくない。
以上のことから、画像の中抜け現象およびかぶり現象の発生を抑制し、長期にわたって転写ベルト5の転写性能とクリーニング性能を付与するためには、転写ベルト5の外周面の臨界表面張力γcを20mN/m以上、45mN/m以下、かつ転写ベルト5の外周面に対する押込みヤング率E_ITを3.6GPa以上、より好ましくは6.0GPa以上、10GPa以下にすることが必要であることが分かった。
以上説明したように、第1の実施例では、転写ベルトの外周面の臨界表面張力γcを20mN/m以上、45mN/m以下、かつ転写ベルトの外周面に対する押込みヤング率E_ITを3.6GPa以上とすることにより、耐刷を重ねても転写ベルトの表面特性の変化を抑制して画像の中抜け現象およびかぶり現象の発生を抑制し、長期間にわたって良好な画像を提供することができ、また良好なクリーニング性能を長期間にわたって維持することができるという効果が得られる。
また、転写ベルトの外周面の臨界表面張力γcを20mN/m以上、45mN/m以下、かつ転写ベルトの外周面に対する押込みヤング率E_ITを6.0GPa以上、10GPa以下にすることにより、画像の中抜け現象およびかぶり現象の発生を抑制した良好な転写画像とクリーニング性能を長期間維持することができることから、部材の長寿命化が可能になり、印刷コストの低減も達成することができるという効果が得られる。
第2の実施例では、第1の実施例で説明した転写ベルトの製造方法と同様な方法を用いて、平均膜厚が60〜100μmの転写ベルトを作製した。本実施例では、第1の実施例に示した材料を使用し、試験No.2に示す、転写ベルトの外周面に対する押込みヤング率E_ITが6.0GPaであり、転写ベルトの外周面の臨界表面張力γcが21mN/mである転写ベルトを作製した。
上述した構成の作用について説明する。
本実施例では、第1の実施例と同様な手法を用いて中抜けの評価および耐久性の評価を行った。すなわち、図1に示す1次転写工程で転写ベルト5の表面に赤文字(マゼンタ+イエロー)を形成させた後に、その赤文字が記録媒体に転写される前に、瞬断させてベルトユニット13を取り出し、転写ベルト5の表面に形成されたトナー像を実体顕微鏡(倍率 100倍)で観察し、中抜け率を算出した。
本実施例において、中抜けの判定は以下の基準で行った。
◎:中抜け率が3%以下
○:中抜け率が3%より大きく、5%以下
また、耐刷試験におけるその他(中抜け以外)の不具合については、以下に示す基準で判定を行った。
○:150K枚の耐刷において耐久性に問題なし
×:耐刷中に転写ベルトが座屈し、転写ベルトが破断
本実施例の評価結果を表3に示し、図1を参照しながら説明する。
Figure 0005923053
表3に示されるように、膜厚が90μm以下の転写ベルト5を使用した場合には、膜厚が100μmの転写ベルト5を使用したときと比較して中抜けはさらに抑制され、中抜け率が3%以下となり、文字がより明瞭に転写されることが分かった。これは、トナー像が感光ドラム1と転写ベルト5とにより押圧されたときに、転写ベルト5が薄膜なほど、転写ベルト5が1次転写ロール6側にしなやかに変形し、見かけ上、転写ベルト5が柔軟になったためであると考えられる。つまり、転写ベルト5の膜厚が厚い程、トナー像へ加わる圧力を1次転写ロール6側へ分散させ難いためであると考えられる。
なお、膜厚が60μmの転写ベルト5を使用した場合、転写ベルト5の破断が発生してしまった。
本実施例では、第1の実施例の図5に示される良好な範囲の1点である転写ベルト5の外周面に対する押込みヤング率E_ITが6.0GPa、転写ベルト5の外周面の臨界表面張力γcが21mN/mについてのみ、転写ベルト5の膜厚による中抜け依存性について試験を行っている。
第1の実施例では、転写ベルト5の膜厚を100μmとしているのに対し、本実施例では、転写ベルト5の膜厚を100μmより薄くしているため、上述した理由により、第1の実施例より中抜けの発生が抑制される。
そのため、転写ベルト5の外周面に対する押込みヤング率E_ITが6.0GPa、転写ベルト5の外周面の臨界表面張力γcが21mN/m以外の第1の実施例において良好とした範囲、すなわち転写ベルト5の外周面の臨界表面張力γcを20mN/m以上、45mN/m以下、かつ転写ベルトの外周面に対する押込みヤング率E_ITを3.6GPa以上(より好ましくは6.0GPa以上、10GPa以下)の範囲においても、転写ベルト5の膜厚を70μm以上、90μm以下とすることにより中抜けの現象の発生を抑制することができる。
以上説明したように、第2の実施例では、第1の実施例の効果に加え、転写ベルトの膜厚を70μm以上、90μm以下とすることにより、中抜け現象の発生が効率的に抑制され、転写ベルトが破断することなく、より明瞭で良好な画像を転写ベルトの寿命まで安定して提供することができるという効果が得られる。
なお、第1の実施例および第2の実施例では、本発明を転写ベルトに適用した例で説明したが、それに限られることなく、中間転写ドラム等の中間転写体に適用しても良い。
1 感光ドラム
2 帯電ロール
3 LEDヘッド
4 現像ユニット
5 転写ベルト
6 1次転写ロール
7 2次転写部材
8 定着ユニット
9 クリーニング部材
9a ブレード
9b 支持部材
10 駆動ローラ
11、12 従動ローラ
13 転写ユニット
100 画像形成装置

Claims (4)

  1. 像担持体上に形成された現像剤像が転写される転写ベルトにおいて、
    前記転写ベルトは、外周面に対する押込みヤング率が3.6GPa以上であり、外周面の臨界表面張力が20mN/m以上、45mN/m以下であり、
    前記転写ベルトは、単一の樹脂層で形成され、
    前記樹脂層の厚さが、70μm以上、90μm以下であることを特徴とする転写ベルト。
  2. 請求項1に記載の転写ベルトにおいて、
    前記転写ベルトは、外周面に対する押込みヤング率が6.0GPa以上、10GPa以下であることを特徴とする転写ベルト。
  3. 請求項1または請求項2に記載の転写ベルトを備えたことを特徴とする転写ベルトユニット。
  4. 請求項に記載の転写ベルトユニットを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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