JP5880543B2 - 中間転写ベルトの製造方法 - Google Patents
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Description
1.中間転写ベルト上に残ったトナーの除去や転写媒体(記録媒体)への二次転写での接触に伴い中間転写ベルト表面に傷が付き、スジ状の画像ムラが発生する。
2.中間転写ベルト上に残ったトナーの除去残りがあると、色むらやかぶりのような異常画像が発生する。また、フィルミングによる耐久性の劣化要因となる。
3.中間転写ベルト上に残ったトナーを除去に伴い中間転写ベルト表面に傷が付き、トナー除去残りなどが発生しやすくなることから中間転写ベルトの寿命に影響する。
前記表面層は、無機化合物を有する膜を真空プラズマCVD処理により前記基材の上に設けた後、前記膜に真空紫外光を照射し形成されることを特徴とする中間転写ベルトの製造方法。
前記表面層は、無機化合物を有する膜を大気圧プラズマCVD処理により前記基材の上に設けた後、前記膜に真空紫外光を照射し形成されることを特徴とする中間転写ベルトの製造方法。
前記表面層は、無機化合物を有する膜を前記基材の上に設けた後、前記膜に真空紫外光を照射し形成され、
前記無機化合物が酸化ケイ素又はSiOαC2−α(α=1.5から2.0)であることを特徴とする中間転写ベルトの製造方法。
前記表面層は、無機化合物を有する膜を前記基材の上に設けた後、前記膜に真空紫外光を照射し形成され、
前記表面層は、前記基材上に2層以上設けられることを特徴とする中間転写ベルトの製造方法。
前記表面層は、無機化合物を有する膜を前記基材の上に設けた後、前記膜に真空紫外光を照射し形成され、
前記真空紫外光を照射する雰囲気の不活性ガス中の酸素濃度が1.0%以下であることを特徴とする中間転写ベルトの製造方法。
1)クラック、擦り傷、異物付着、フィルミングなどの欠陥の原因となる粒子状物質(ダイヤモンド粒子、無機物粒子、有機物粒子など)を表面層に含有させないこと。
2)クラック、擦り傷、表面層の削れを発生させず、かつ、屈曲(延ばし方向、縮ませ方向)負荷によってもクラックが発生させないためには、高硬度な表面層を薄く形成すること。
3)紙粉や異物などの付着を抑制するためには表面層が平滑であること。
ナノインデンテーション法により測定したヤング率で表すと2.0GPa未満が好ましい。
また、弾性層の炭素含有率は、後述するXPS法により算出され、25原子数濃度%以上であることが好ましい。
表面層70cの硬度はナノインデンテーション法により測定することが可能である。ナノインデンテーション法とは、試料に対して超微小な荷重で圧子を連続的に負荷、除荷し、得られた荷重−変位曲線から硬さ(Hardness、以下、Hと略記)を測定する方法である。
表面層70cのナノインデンテーション法による硬度(H)の測定は、Hysitron社製TriboscopeをDigital Instruments社製NanoscopeIIIに試料を装着し測定した。測定には、圧子としてベルコビッチ型圧子(先端稜角142.3°)と呼ばれる三角錘型ダイヤモンド製圧子を用いる。
又、本発明の中間転写体においては、表面層70cが2層以上で構成される場合、下層の炭素含有率が、隣接する上層の炭素含有率よりも高い構成をとることが好ましく、更には最表層を除く表面層70cの炭素含有率(炭素原子数濃度)としては0.5原子数濃度%から10原子数濃度%、最表層の炭素含有率(炭素原子数濃度)は0.1原子数濃度%以下であることが好ましい。
XPS表面分析装置は、本発明では、VGサイエンティフィックス社製ESCALAB−200Rを用いた。具体的には、X線アノードにはMgを用い、出力600W(加速電圧15kV、エミッション電流40mA)で測定した。エネルギー分解能は、清浄なAg3d5/2ピークの半値幅で規定したとき、1.5eVから1.7eVとなるように設定した。
A1 神鋼電機 3kHz SPG3−4500
A2 神鋼電機 5kHz SPG5−4500
A3 春日電機 15kHz AGI−023
A4 神鋼電機 50kHz SPG50−4500
A5 ハイデン研究所 100kHz* PHF−6k
A6 パール工業 200kHz CF−2000−200k
A7 パール工業 400kHz CF−2000−400k
A8 SERENIPS 100kHzから460kHz L3001
*:ハイデン研究所インパルス高周波電源(連続モードで100kHz)である。それ以外は連続サイン波のみ印加可能な高周波電源である。
B1 パール工業 800kHz CF−2000−800k
B2 パール工業 2MHz CF−2000−2M
B3 パール工業 13.56MHz CF−5000−13M
B4 パール工業 27MHz CF−2000−27M
B5 パール工業 150MHz CF−2000−150M
B6 パール工業 20MHzから99.9MHz
P−2000−20/100M
本発明において、第1及び第2の電源から対向する電極間に供給する電力は、固定電極31に1W/cm2以上の電力(出力密度)を供給し、放電ガスを励起してプラズマを発生させ、薄膜を形成する。固定電極21に供給する電力の上限値としては、好ましくは50W/cm2、より好ましくは20W/cm2である。下限値は、好ましくは1.2W/cm2である。尚、放電面積(cm2)は、電極において放電が起こる範囲の面積のことを指す。
ステップ1:図3及び図4において、ロール電極30及び従動ローラー301に無端ベルト状の基材70aを張架後、張力付与手段302の作動により基材70aに所定の張力を掛け、次いでロール電極30を所定の回転数で回転駆動する。尚、基材70aの上には弾性層70bが形成されている。
ステップ2:混合ガス供給装置34から混合ガスGを生成し、放電空間33に放出する。ステップ3:第1の電源35から周波数ω1の電圧を出力して固定電極31に印加し、第2の電源36から周波数ω2の電圧を出力してロール電極30に印加し、これらの電圧により放電空間33に周波数ω1とω2とが重畳された電界Vを発生させる。
ステップ4:電界Vにより放電空間33に放出された混合ガスGを励起しプラズマ状態にする。そして、弾性層70bの表面にプラズマ状態の混合ガスGを晒し混合ガスG中の原料ガスにより無機酸化物を有する薄膜、無機窒化物を有する薄膜から選ばれる少なくとも1つの薄膜、即ち無機化合物を有する薄膜が弾性層70bの上に形成される。
1.表面層の柔軟性を維持し、硬さを膜厚の増加を伴わずに得られるため、耐久性(耐屈曲性(耐クラック性)、耐摩耗性及び耐傷性)の向上を図ることが可能となった。
2.真空紫外光(VUV光)の照射処理は室温でも充分な効果が得られるため、熱処理のような高温にさらされることもないため、基材の耐熱性などの物性も従来と同等のものが使用可能である。
3.本発明の無機化合物を有する薄膜はきわめて薄いことから、ごく短時間で真空紫外光の照射処理が行なえるため、他の処理方法に比べコストの増加も少ない。
基材に使用する材料として、例えば、ポリカーボネート、ポリフェニレンサルファイド、ポリフッ化ビニリデン、ポリイミド、ポリエーテル、エーテルケトン、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体、ポリアミド及びポリフェニレンサルファイド等のいわゆるエンジニアリングプラスチック材料を用いることが出来、等の樹脂材料が挙げられ、これらの中ではポリイミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンサルファイド及びポリエチレンテレフタレートから選ばれる少なくとも1種が好ましい。更に、樹脂材料と下記の弾性材料とをブレンドした材料を使用することも可能である。弾性材料としては、例えば、ポリウレタン、塩素化ポリイソプレン、NBR、クロロピレンゴム、EPDM、水素添加ポリブタジエン、ブチルゴム、シリコーンゴム等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
弾性層は、基材上であればどこに設けても良いが、基材と表面層との間に設けることが好ましい。弾性層を設けることによって、凹凸のある被転写面への転写率を向上することができ、また、中抜け故障などを抑制することができる。
弾性層に使用する材料としては、特に限定されるものではなく、任意のゴム材料、熱可塑性エラストマーを用いることができる。例えばスチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ハイスチレンゴム、ポリブタジエンゴム(BR)、ポリイソプレンゴム(IIR)、エチレン−プロピレン共重合体、ニトリルブタジエンゴム、クロロプレンゴム(CR)、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)、ブチルゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ニトリルゴム、ウレタンゴム、アクリルゴム(ACM、ANM)、エピクロロヒドリンゴム及びノルボルネンゴム等から選ぶことができるが、その中でも、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、スチレン−ブタジエンゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴム及びエチレン−プロピレン共重合体から選ばれる少なくとも1種であること好ましい。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
(中間転写ベルトNo.101の製造)
(中間転写ベルト基材の作製)
酸無水物として3,3′,4,4′−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(以下BPDAと略す)とジアミンとしてp−フェニレンジアミン(以下PDAと略す)を用い、BPDAとPDAとのモル比(BPDA/PDA)を10.5とし、N−メチルピロリドン溶媒中で60℃、4時間維持し、重合反応してポリアミド酸溶液を作製した。さらに溶液中に所望の抵抗となる所定量の導電性カーボンブラックを均一に混合分散した。導電性カーボンブラックの添加量は目標抵抗だけでなく、製造ロット違いなどによっても変動するため、予め必要量を確認した量を使用した。
作製した基材上に、図3に示す大気圧プラズマ処理装置を用いて、無機化合物を有する薄膜(下層(第1層)及び上層(最表層、第2層))を形成した。
下層(第1層)の形成材料としては、下記の下層(第1層)混合ガス組成物を用い、下記の膜形成条件で行った。この時の大気圧プラズマ処理装置の各電極を被覆する誘電体は対向する両電極共に、セラミックス溶射加工により片肉で1mm厚のアルミナを被覆したものを使用した。被覆後の電極間隙は、0.6mmに設定した。又、誘電体を被覆した金属母材は、冷却水による冷却機能を有するステンレス製ジャケット仕様であり、放電中は冷却水による電極温度コントロールを行いながら実施し、炭素原子含有率5.0原子%、表面硬度2.5GPa、厚さ20nmの下層(第1層)(SiOxCy)を形成した。
放電ガス:窒素ガス 96.93体積%
膜形成(原料)ガス:テトラエトキシシラン 0.07体積%
反応ガス:水素ガス 3.00体積%
各原料ガスは、加熱することで蒸気を生成し、予め原料が凝集しないように余熱を行った放電ガス及び反応ガスと混合・希釈した後、放電空間への供給を行った。
第1電極側電源類
応用電機社製高周波電源
周波数 80kHz
出力密度 8W/cm2
第2電極側電源類
パール工業社製高周波電源
周波数 13.56MHz
出力密度 8W/cm2
次に、上記形成した下層(第1層)の上に、図4に示す大気圧プラズマ処理装置を用いて、上層(最表層、第2層)を形成した。
放電ガス:窒素ガス 94.95体積%
膜形成(原料)ガス:テトラエトキシシラン 0.05体積%
反応ガス:酸素ガス 5.00体積%
各原料ガスは、下層(第1層)同様に各々のガスは加熱または余熱されたものを使用した。
第1電極側電源類
応用電機社製高周波電源
周波数 80kHz
出力密度 10W/cm2
第2電極側電源類
パール工業社製高周波電源
周波数 13.56MHz
出力密度 10W/cm2
図6に示す改質装置を使用し、以下に示す条件で形成した無機化合物を有する薄膜にVUVを照射して改質処理を行い表面層を形成し中間転写ベルトを製造し、試料No.101とした。尚、ベルト表面とランプ管面間は窒素ガスによるパージにて酸素濃度0.1%以下に保った。
照射強度:50mW/cm2
VUV光源と無機化合物を有する薄膜の表面との距離:1mm
無機化合物を有する薄膜までを形成した基材の搬送速度:5m/min
VUV積算照射時間:4sec/cm2(単位面積当たり換算して)
照射強度は、浜松ホトニクス(株)製 UV POWER METER C8026で測定した値を示す。
(弾性層の形成)
試料No.101と同じ中間転写ベルト基材を作製し、作製した中間転写ベルト基材の外周に、ニトリルゴムからなる厚さ130μmの弾性層を浸漬塗布法により形成した。
形成した弾性層の上に試料No.101と同じ方法で無機化合物を有する薄膜(下層(第1層)及び上層(最表層、第2層))を形成し、試料No.101と同じ基材/弾性層/無機化合物を有する薄膜の構成とした。
試料No.101と同じ方法で無機化合物を有する薄膜にVUVを照射して改質処理を行い表面層を形成し中間転写ベルトを製造し、試料No.102とした。
無機化合物を有する薄膜の形成を、大気圧プラズマ処置方法に代えて、下記の真空プラズマCVD法を用いた以外は試料No.102と同様にして、中間転写ベルトを製造し、試料No.103とした。
(弾性層の形成)
試料No.101と同じ中間転写ベルト基材を作製し、作製した中間転写ベルト基材の外周に、試料No.102と同じ方法で弾性層を形成した。
引き続き弾性層の弾性層上に、下記樹脂層形成用塗布液を乾燥膜厚が2μmとなる様に浸漬塗布法で塗布し、80℃にて5分間乾燥した。次に80W/cmの高圧水銀灯(波長365nm)を12cmの距離から4秒間照射して硬化させ、樹脂層を形成した。樹脂層の炭素原子含有率は25原子%を越えていた。
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート単量体 60質量部
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート2量体 20質量部
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート3量体以上の成分 20質量部
ジエトキシベンゾフェノン(UV光開始剤) 2質量部
メチルエチルケトン 50質量部
酢酸エチル 50質量部
イソプロピルアルコール 50質量部
上記組成物を撹拌しながら溶解して、樹脂層形成用塗布液を調製した。
VUV照射に代わり、光源を高圧水銀ランプ(波長365nm)に変え試料No.102と同じ照射条件で照射した他(波長の変更を行った以外)は、試料No.102と同じ方法で基材の上に弾性層/無機化合物を有する薄膜(下層/上層)を形成し中間転写ベルトとし、比較試料No.105とした。
製造した試料No.101から105に付き、転写効率、擦り傷耐性及びフィルミングを、低温低湿(10℃、20%RH)、高温高湿(30℃、80%RH)で、下記に示す方法で試験し、下記に示す評価ランクに従って評価した低温低湿(10℃、20%RH)環境の結果を表1、高温高湿(30℃、80%RH)環境の結果を表2に示す。
フルカラー(電子写真)複合機(コニカミノルタビジネステクノロジーズ社製のbizhub C360)を用い、内部の中間転写ベルトを外し、上記作製した各中間転写ベルトをそれぞれ装着した。このプリンターに、平均粒径が6.5μmの重合トナーをセットし、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック各色を最大トナー濃度でコニカミノルタCFペーパー(コニカミノルタビジネステクノロジーズ社製)へ、低温低湿(10℃、20%RH)及び、高温高湿(30℃80%RH)の環境で100万枚のプリントを行った。プリント紙上へ転写されたトナー付着量及びベルト上の残留トナー量を光学(反射)濃度測定し、測定結果を予め求めた光学濃度とトナー量との関係式に従ってトナー量へ換算し、下式によりトナー転写率(%)を求めた。
転写効率の評価ランク
◎:転写率が98%以上であった
○:転写率が95%以上、98%未満であった
△:転写率が90%以上、95%未満であった
×:転写率が90%未満であった
フルカラー(電子写真)複合機(コニカミノルタビジネステクノロジーズ社製のbizhub C360)を用い、内部の中間転写ベルトを外し、上記作製した各中間転写ベルトをそれぞれ装着した。このプリンターに、平均粒径が6.5μmの重合トナーをセットし、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック各色を最大トナー濃度でコニカミノルタCFペーパー(コニカミノルタビジネステクノロジーズ社製)へ、各トナー色とも5%イメージ率のテストパターンで、低温低湿(10℃、20%RH)及び、高温高湿(30℃80%RH)の環境で100万枚のプリントを行った。得られたプリントから中間転写ベルトに発生した擦り傷に伴うスジ故障の発生の有無を目視で観察した。
◎:スジ故障や画像ムラの発生は確認できない
○:微弱なスジ故障または画像ムラの発生が確認される
△:微弱なスジ故障および画像ムラともに発生が確認される
×:明らかなスジ故障または画像ムラの発生が確認される
フルカラー(電子写真)複合機(コニカミノルタビジネステクノロジーズ社製のbizhub C360)を用い、内部の中間転写ベルトを外し、上記作製した各中間転写ベルトをそれぞれ装着した。このプリンターに、平均粒径が6.5μmの重合トナーをセットし、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック各色を最大トナー濃度でコニカミノルタCFペーパー(コニカミノルタビジネステクノロジーズ社製、A4サイズ)に各トナー色とも5%イメージ率のテストパターンで、低温低湿(10℃、20%RH)及び、高温高湿(30℃80%RH)の環境で100万枚プリントを行った後、中間転写ベルトを取り出し、その表面のフィルミング状態を目視で観察した。
◎:中間転写ベルトに、全くフィルミングの発生が認められない
○:中間転写ベルトに、ほぼフィルミングの発生が認められない
△:中間転写ベルトに、弱いフィルミングの発生が認められるが、実用上問題ないレベル
×:中間転写ベルトの一周にフィルミングの発生が認められ、実用上問題となるレベル
また、試料No.101から105において、中間転写ベルト基材としてポリイミド樹脂の代わりポリフェニレンサルファイドを用いて中間転写ベルトを製造した以外は同様にして中間転写ベルトを製造した結果、上記表1及び表2に記載の結果と同じ結果を得た。
(基材の作製)
実施例1で作製した基材と同じ基材を作製した。
準備した基材の上に、図3に示す大気圧プラズマ処理装置を用いて、表3に示す様に無機化合物の種類を変え、無機化合物を有する薄膜(下層(第1層)及び上層(最表層、第2層))を形成し改質し表面層を形成し中間転写ベルトを製造し、試料No.201から205とした。
B*:SiNy
C*:TiO2
D*:Al2O3
E*:In2O3
〔無機化合物を有する薄膜の形成〕
準備した基材の上に、図3に示す大気圧プラズマ処理装置を用いて、無機化合物を有する薄膜(下層(第1層)及び上層(最表層、第2層))を形成した。
下層(第1層)の形成材料としては、下記の下層(第1層)混合ガス組成物を用い、下記の膜形成条件で行った。この時の大気圧プラズマ処理装置の各電極を被覆する誘電体は対向する両電極共に、セラミックス溶射加工により片肉で1mm厚のアルミナを被覆したものを使用した。被覆後の電極間隙は、1mmに設定した。又、誘電体を被覆した金属母材は、冷却水による冷却機能を有するステンレス製ジャケット仕様であり、放電中は冷却水による電極温度コントロールを行いながら実施し、炭素原子含有率5.0原子%、表面硬度2.5GPa、厚さ20nmの下層(第1層)SiOxCyを形成した。炭素原子含有率、表面硬度、厚さは実施例1と同じ方法で測定した値を示す。
〈下層(第1層)混合ガス組成物〉
放電ガス:窒素ガス 96.93体積%
膜形成(原料)ガス:テトラエトキシシラン 0.07体積%
反応ガス:酸素ガス 3.00体積%
各原料ガスは、加熱することで蒸気を生成し、あらかじめ原料が凝集しないように余熱を行った放電ガス及び反応ガスと混合・希釈した後、放電空間への供給を行った。
第1電極側電源類
応用電機社製高周波電源
周波数 80kHz
出力密度 10W/cm2
第2電極側電源類
パール工業社製高周波電源
周波数 13.56MHz
出力密度 10W/cm2
次に、上記形成した下層(第1層)の上に、図4に示す大気圧プラズマ処理装置を用いて、上層(最表層、第2層)を形成した。
放電ガス:窒素ガス 81.95体積%
膜形成(原料)ガス:テトラエトキシシラン 0.05体積%
反応ガス:酸素ガス 18.00体積%
各原料ガスは、加熱することで蒸気を生成し、予め原料が凝集しないように余熱を行った放電ガス及び反応ガスと混合・希釈した後、放電空間への供給を行った。
第1電極側電源類
応用電機社製高周波電源
周波数 80kHz
出力密度 10W/cm2
第2電極側電源類
パール工業社製高周波電源
周波数 13.56MHz
出力密度 10W/cm2
実施例1の試料No.101と同じ条件、同じ方法で無機化合物を有する薄膜の改質処理を行い表面層を形成し中間転写ベルトを製造し、試料No.201とした。
(基材の作製)
実施例1で作製した基材と同じ基材を作製した。
作製した基材上に、図3に示す大気圧プラズマ処理装置を用いて、無機化合物を有する薄膜(下層(第1層)及び上層(最表層、第2層))を形成した。
試料No.201と同じ方法で無機化合物を有する薄膜(下層(第1層)を形成した。
次に、上記形成した下層(第1層)の上に、図4に示す大気圧プラズマ処理装置を用いて、上層(最表層、第2層)を形成した。
放電ガス:ヘリウムガス 96.95体積%
膜形成(原料)ガス:テトラメチルシラン 0.05体積%
反応ガス:アンモニアガス 3.00体積%
各原料ガスは、加熱することで蒸気を生成し、予め原料が凝集しないように余熱を行った放電ガス及び反応ガスと混合・希釈した後、放電空間への供給を行った。
第1電極側電源類
パール工業社製高周波電源
周波数: 13.56MHz
出力密度: 10W/cm2
第2電極側電源類
なし
実施例1の試料No.101と同じ条件、同じ方法で無機化合物を有する薄膜の改質処理を行い表面層を形成し中間転写ベルトを製造し、試料No.202とした。
(基材の作製)
実施例1で作製した基材と同じ基材を作製した。
作製した基材上に、図3に示す大気圧プラズマ処理装置を用いて、無機化合物を有する薄膜(下層(第1層)及び上層(最表層、第2層))を形成した。
試料No.201と同じ下層(第1層)を、同じ方法で形成した。
次に、上記形成した下層(第1層)の上に、図4に示す大気圧プラズマ処理装置を用いて、上層(最表層、第2層)を形成した。
放電ガス:ヘリウムガス 95.96体積%
膜形成(原料)ガス:テトライソプロポキシチタン 0.04体積%
反応ガス:酸素ガス 4.00体積%
各原料ガスは、加熱することで蒸気を生成し、あらかじめ原料が凝集しないように余熱を行った放電ガス及び反応ガスと混合・希釈した後、放電空間への供給を行った。
第1電極側電源類
パール工業社製高周波電源
周波数: 60.0MHz
出力密度: 10W/cm2
第2電極側電源類
なし
実施例1の試料No.101と同じ条件、同じ方法で無機化合物を有する薄膜の改質処理を行い表面層を形成し、中間転写ベルトを製造し、試料No.203とした。
(基材の作製)
実施例1で作製した基材と同じ基材を作製した。
作製した基材上に、図3に示す大気圧プラズマ処理装置を用いて、無機化合物を有する薄膜(下層(第1層)及び上層(最表層、第2層))を形成した。
試料No.201と同じ下層(第1層)を、同じ方法で形成した。
次に、上記形成した下層(第1層)の上に、図4に示す大気圧プラズマ処理装置を用いて、上層(最表層、第2層)を形成した。
放電ガス:アルゴンガス 98.47体積%
膜形成(原料)ガス:アルミニウムs−ブトキシド 0.03体積%
反応ガス:酸素ガス 1.50体積%
各原料ガスは、加熱することで蒸気を生成し、あらかじめ原料が凝集しないように余熱を行った放電ガス及び反応ガスと混合・希釈した後、放電空間への供給を行った。
第1電極側電源類
パール工業社製高周波電源
周波数: 60.0MHz
出力密度: 10W/cm2
第2電極側電源類
なし
実施例1の試料No.101と同じ条件、同じ方法で無機化合物を有する薄膜の改質処理を行い表面層を形成し、中間転写ベルトを製造し、試料No.204とした。
(基材の作製)
実施例1で作製した基材と同じ基材を作製した。
作製した基材上に、図3に示す大気圧プラズマ処理装置を用いて、無機化合物を有する薄膜(下層(第1層)及び上層(最表層、第2層))を形成した。
試料No.201と同じ下層(第1層)を、同じ方法で形成した。
次に、上記形成した下層(第1層)の上に、図4に示す大気圧プラズマ処理装置を用いて、上層(最表層、第2層)を形成した。
放電ガス:アルゴンガス 99.45体積%
膜形成(原料)ガス:インジウムアセチルアセトナート 0.05体積%
反応ガス:水素ガス 0.50体積%
各原料ガスは、加熱することで蒸気を生成し、あらかじめ原料が凝集しないように余熱を行った放電ガス及び反応ガスと混合・希釈した後、放電空間への供給を行った。
第1電極側電源類
パール工業社製高周波電源
周波数: 60.0MHz
出力密度: 10W/cm2
第2電極側電源類
なし
実施例1の試料No.101と同じ条件、同じ方法で無機化合物を有する薄膜の改質処理を行い表面層を形成し、中間転写ベルトを製造し、試料No.205とした。
製造した試料No.201から205に付き転写効率、擦り傷耐性及びフィルミングを、低温低湿(10℃、20%RH)、高温高湿(30℃、80%RH)で、実施例1と同じ方法で試験し、実施例1と同じ評価ランクに従って評価した低温低湿(10℃、20%RH)環境の結果を表4、高温高湿(30℃、80%RH)環境の結果を表5に示す。
(基材の作製)
実施例1で作製した基材と同じ基材を作製した。
実施例1で作製した弾性層と同じ弾性層を基材の上に実施例1と同じ方法で形成した。
表6に示す様に、波長の異なるVUV光源を準備し、No.3−1から3−4とした。
上記形成した樹脂層上に、図3に示す大気圧プラズマ処理装置を用いて、実施例1の試料No.101と同じ無機化合物を有する薄膜(下層(第1層)及び上層(最表層、第2層))を、同じ方法で形成した。
図6に示す改質装置により、準備したVUV光源No.3−1から3−4を使用し、実施例1と同じ条件で形成した無機化合物を有する薄膜にVUVを照射して改質処理を行い表面層を形成し、中間転写ベルトを製造し、試料No.301から304とした。
製造した試料No.301から304に付き転写効率、擦り傷耐性及びフィルミングを、低温低湿(10℃、20%RH)、高温高湿(30℃、80%RH)で、実施例1と同じ方法で試験し、実施例1と同じ評価ランクに従って評価した低温低湿(10℃、20%RH)環境の結果を表7、高温高湿(30℃、80%RH)環境の結果を表8に示す。
7 無端ベルト状中間転写体形成ユニット
70 中間転写ベルト
70a 基材
70b 弾性層
70c 表面層
3a、3b 大気圧プラズマ処理装置
30 ロール電極
31 固定電極
33、33b 放電空間
34、34b 混合ガス供給装置
35 第1の電源
36 第2の電源
3b1、3b2 大気圧プラズマCVD装置
5 改質装置
501 VUV照射装置
501a VUV光源
501b 改質室
501c 不活性ガス供給口
Claims (8)
- 基材の上に少なくとも1層の表面層を設けた電子写真方式の画像形成装置に使用する中間転写ベルトの製造方法において、
前記表面層は、無機化合物を有する膜を真空プラズマCVD処理により前記基材の上に設けた後、前記膜に真空紫外光を照射し形成されることを特徴とする中間転写ベルトの製造方法。 - 基材の上に少なくとも1層の表面層を設けた電子写真方式の画像形成装置に使用する中間転写ベルトの製造方法において、
前記表面層は、無機化合物を有する膜を大気圧プラズマCVD処理により前記基材の上に設けた後、前記膜に真空紫外光を照射し形成されることを特徴とする中間転写ベルトの製造方法。 - 基材の上に少なくとも1層の表面層を設けた電子写真方式の画像形成装置に使用する中間転写ベルトの製造方法において、
前記表面層は、無機化合物を有する膜を前記基材の上に設けた後、前記膜に真空紫外光を照射し形成され、
前記無機化合物が酸化ケイ素又はSiOαC2−α(α=1.5から2.0)であることを特徴とする中間転写ベルトの製造方法。 - 基材の上に少なくとも1層の表面層を設けた電子写真方式の画像形成装置に使用する中間転写ベルトの製造方法において、
前記表面層は、無機化合物を有する膜を前記基材の上に設けた後、前記膜に真空紫外光を照射し形成され、
前記表面層は、前記基材上に2層以上設けられることを特徴とする中間転写ベルトの製造方法。 - 前記2層以上の表面層のうち、前記基材から最も離れて設けられる表面層の炭素含有率が0.1原子数濃度%以下であることを特徴とする請求項4に記載の中間転写ベルトの製造方法。
- 基材の上に少なくとも1層の表面層を設けた電子写真方式の画像形成装置に使用する中間転写ベルトの製造方法において、
前記表面層は、無機化合物を有する膜を前記基材の上に設けた後、前記膜に真空紫外光を照射し形成され、
前記真空紫外光を照射する雰囲気の不活性ガス中の酸素濃度が1.0%以下であることを特徴とする中間転写ベルトの製造方法。 - 前記真空紫外光の波長が、253nm以下であることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の中間転写ベルトの製造方法。
- 前記真空紫外光の照射を前記2層以上の表面層の全ての層を設けた後に行うことを特徴とする請求項4又は5に記載の中間転写ベルトの製造方法。
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