JP5923002B2 - トルク検出器および電動アクチュエータ - Google Patents

トルク検出器および電動アクチュエータ Download PDF

Info

Publication number
JP5923002B2
JP5923002B2 JP2012153229A JP2012153229A JP5923002B2 JP 5923002 B2 JP5923002 B2 JP 5923002B2 JP 2012153229 A JP2012153229 A JP 2012153229A JP 2012153229 A JP2012153229 A JP 2012153229A JP 5923002 B2 JP5923002 B2 JP 5923002B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
magnetic sensor
torque
internal gear
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012153229A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014016222A (ja
Inventor
智文 大橋
智文 大橋
卓司 阿部
卓司 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Azbil Corp
Original Assignee
Azbil Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Azbil Corp filed Critical Azbil Corp
Priority to JP2012153229A priority Critical patent/JP5923002B2/ja
Publication of JP2014016222A publication Critical patent/JP2014016222A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5923002B2 publication Critical patent/JP5923002B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Retarders (AREA)
  • Indication Of The Valve Opening Or Closing Status (AREA)

Description

この発明は、バルブの弁軸などに加わるトルクを検出するトルク検出器およびこのトルク検出器を用いた電動アクチュエータに関するものである。
従来より、大減速比により全体のコンパクト性を維持しながら大型のバルブ(例えば、回転弁)を自動操作するための電動アクチュエータとして、ウォームギアを使用した歯車機構や内接式遊星歯車機構を有するアクチュエータなどが知られている。
この種の歯車機構を有するアクチュエータは、より大型用になるにつれてバルブの弁軸に連結された出力軸に加わるトルク(負荷トルク)が大きくなるため、過大トルク対策としてトルクリミッタを搭載することが通常となっている。
トルクリミッタは、一般に、バルブに異物が噛み込んだ場合などアクチュエータの出力軸や歯車機構に過大な負荷が加わった場合に、モータから出力軸への動力伝達を遮断することにより、出力軸や歯車機構を保護するものである。
このトルクリミッタに用いられるトルク検出器は、出力軸に加えられている現在の負荷トルクが予め設定された制限トルクを超えているか否かを判断できればよく、このようなトルク検出器を用いた具体的な構成が例えば特許文献1に示されている。
この特許文献1に示されているトルク検出器を用いた構成では、出力軸に加わる負荷トルクが所定値以下のとき回動部の回転を規制し、出力軸に加わる負荷トルクが所定値を超えたとき回動部の回動を許容するトルク抵抗手段を設け、回動部の回動をマイクロスイッチで検知するようにしている。
特開2009−38946号公報 特開2008−183644号公報
しかしながら、上述した特許文献1に示されたトルク検出器を用いた構成では、回動部の回動をマイクロスイッチで検知するようにしているだけであるので、バルブに異物の噛み込みが徐々に進行するような場合、制限トルクに至るまでの負荷トルクの増大が連続的にどの程度進行しているかは検出できず、致命的な噛み込みが発生するまで検出することができない。
なお、特許文献2には、負荷トルクによって発生するスリーブ体のねじりモーメントを、ストレンゲージで連続的なトルク値の変化として検出する構造が示されている。しかし、一般的にストレンゲージによるひずみの検出方法は下記に示す(1)〜(5)などのような欠点を有している。
(1)繰り返しねじれるため、ストレンゲージ自体に疲労寿命が存在する。
(2)温度安定性が悪く、温度補正処理が必要である。
(3)接着剤を使って弾性体(スリーブ体)に直接貼り付けなければならず、組付誤差などの問題が発生する。
(4)接着剤の信頼性も考慮しなければならない。
(5)出力信号が微小であるため、アンプ回路による増幅が必要である。
また、ストレンゲージは、対応できるひずみ幅が決まっているため、負荷トルクのレンジ幅に応じてストレンゲージまたはスリーブ材料を変えなければならず、レンジ幅に合ったストレンゲージまたはスリーブ材料(弾性率を変えたもの)を用意しなければならない。すなわち、ストレンゲージのレンジ幅やスリーブ材料が異なる複数種類のトルク検出器が必要となる。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、簡単な構成で、長期的に安定して、しかも信頼性高く、連続的に負荷トルクの変化を検出することができるトルク検出器を提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明に係るトルク検出器は、駆動トルクを受けて自転する太陽歯車と、駆動対象物に連結されるキャリアと、キャリアに設けられた固定軸に回転自在に取り付けられ、太陽歯車の周囲を公転しながら自転する遊星歯車と、遊星歯車と噛合しこの遊星歯車の公転を案内する内歯車とを有する遊星歯車減速機構と、キャリアに所定値以上のトルクが加わるまで内歯車の回転を阻止する弾性体と、内歯車の歯車列に対向する所定の位置に固定され、内歯車の歯車列の位置の変位による磁界の変化を検出する第1の磁気センサと、第1の磁気センサが検出する磁界の変化に基づいて駆動対象物に加わっている負荷トルクを求めるトルク算出手段と、太陽歯車の歯車列に対向する所定の位置に固定され、太陽歯車の歯車列の位置の変位による磁界の変化を検出する第2の磁気センサと、第2の磁気センサが検出する磁界の変化に基づいて駆動対象物の位置を求める位置算出手段とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、キャリアに所定値以上のトルクが加わると、弾性体によって阻止されていた内歯車が回転し、第1の磁気センサに対する内歯車の歯車列の位置が変位する。これにより、第1の磁気センサが検出する磁界が変化し、この磁界の変化に基づいて駆動対象物に加わっている負荷トルクが求められる。例えば、第1の磁気センサが検出する磁界の変化量と弾性体の変位量との関係を定めておき、また弾性体の変位量とトルクとの関係を定めておき、第1の磁気センサが検出する磁界の変化から弾性体の変位量を求め、この求めた弾性体の変位量からトルクを求め、その求めたトルクを駆動対象物に加わっている負荷トルクとして出力する。また、本発明によれば、太陽歯車の歯車列の位置の変位による磁界の変化が第2の磁気センサにより検出され、第2の磁気センサが検出する磁界の変化に基づいて駆動対象物の位置が求められる。
本発明において、弾性体を内歯車とケース(内歯車およびキャリアを回転可能に保持するケース)との間に設け、第1の磁気センサをケースに固定された第1の基板上に設置し、第2の磁気センサをケースに固定された第2の基板上に設置するようにしてもよく、第1の磁気センサおよび第2の磁気センサをケースに固定された第1の基板上に設置するようにしてもよい。
本発明によれば、キャリアに所定値以上のトルクが加わるまで内歯車の回転を阻止する弾性体を設け、内歯車の歯車列に対向する所定の位置に第1の磁気センサを固定し、第1の磁気センサが検出する内歯車の歯車列の位置の変位による磁界の変化に基づいて駆動対象物に加わっている負荷トルクを求めるようにしたので、ストレンゲージを用いることなく、遊星歯車減速機構の内歯車をそのまま活用した簡単な構成で、連続的に負荷トルクの変化を検出することが可能となる。
また、本発明によれば、内歯車の歯車列に対向する所定の位置に第1の磁気センサを固定するだけでよく、ストレンゲージを弾性体に直接貼り付けなくても済むために、構成が簡単となるだけではなく、組付性も良好となる。また、センサ自体が弾性変形することななく、かつ非接触であるため、長期安定性や信頼性も高まる。また、温度安定性もあり、出力も十分に大きい。さらに、市販されているバネを弾性体として用いるようにし、このバネを変更するだけで負荷トルクのレンジ幅の変更に対応することも可能となる。
また、本発明によれば、第2の磁気センサが検出する磁界の変化に基づいて駆動対象物の位置を求めることもできる。
本発明に係るトルク検出器の第1の実施の形態(実施の形態1)の要部を示す平面図である。 図1におけるA−A線断面図である。 実施の形態1のトルク検出器の磁気センサの設置部の拡大図である。 トルク算出部に記憶されている磁気センサの出力と内歯車の回転角(=コイルバネの変位量(バネ変位量))との関係を示す図である。 トルク算出部に記憶されているバネ変位量とトルクとの関係を示す図である。 内歯車の回転が規制されている状態での内歯車の外周面とケースの内周面との間の凹部に設けられたコイルバネの状態および磁気センサの磁気抵抗素子回路の位置と内歯車の歯車列の歯形形状との関係を示す図である。 内歯車が半時計方向へ回転(左回転)した時の内歯車の外周面とケースの内周面との間の凹部に設けられたコイルバネの状態および磁気センサの磁気抵抗素子回路の位置と内歯車の歯車列の歯形形状との関係を示す図である。 内歯車が時計方向へ回転(右回転)した時の内歯車の外周面とケースの内周面との間の凹部に設けられたコイルバネの状態および磁気センサの磁気抵抗素子回路の位置と内歯車の歯車列の歯形形状との関係を示す図である。 本発明に係るトルク検出器の第2の実施の形態(実施の形態2)の要部の断面図である。 本発明に係るトルク検出器の第3の実施の形態(実施の形態3)の要部の断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明では、本発明の権利範囲に含まれないものも実施の形態として記載されているが、ここでは全て実施の形態として説明する。
図1および図2において、1はモータ(図示せず)からの駆動トルクを受けて自転する太陽歯車、2はバルブの弁軸(駆動対象物(図示せず))に連結されるキャリア、3−1,3−2,3−3はキャリア2に設けられた固定軸2a,2b,2cに回転自在に取り付けられ、太陽歯車1の周囲を公転しながら自転する遊星歯車、4は遊星歯車3−1,3−2,3−3と噛合しこの遊星歯車3−1,3−2,3−3の公転を案内する内歯車であり、この太陽歯車1とキャリア2と遊星歯車3(3−1〜3−3)と、内歯車4とで遊星歯車減速機構200が構成されている。
この遊星歯車減速機構200において、内歯車4はリング状とされ、ケース5の内段面5−1に回転可能に保持されている。キャリア2は、その遊星歯車3の取付面2dが円板状とされ、ケース5の底面5−2に回転可能に保持されている。また、キャリア2の底面の中央部には軸2eが設けられ、この軸2eがケース5の底面5−2より外部に出されてバルブの弁軸に連結されている。
但し、内歯車4の外周面4aとケース5の内周面5aとの間には、内歯車4の外周面4aとケース5の内周面5aとの対向する一部の面を凹ませて凹部4a1,5a1とし、この凹部4a1,5a1に弾性体としてコイルバネ6が設けられている。このコイルバネ6によって、キャリア2に所定値以上のトルクが加わるまで、内歯車4の回転が規制されるものとなる。すなわち、キャリア2に所定値以上のトルクが加わるまで、内歯車4は回転しない。この内歯車4の回転については後述する。
また、この遊星歯車減速機構200において、内歯車4の歯車列4bに対向する所定の位置には磁気センサ7が設置されている。この磁気センサ7は、図3にその設置部の拡大図を示すように、磁気抵抗素子回路7−1とN極とS極の磁極対からなる磁石7−2とからなり、基板8の内歯車4の歯車列4bに対向する面8aに磁気抵抗素子回路7−1が設けられ、基板8の反対側の面8bに磁石7−2が設けられている。基板8はケース5に固定されている。したがって、磁気センサ7の内歯車4の歯車列4bに対する設置位置は固定されている。
この磁気センサ7の設置位置において、磁石7−2のN極からS極に戻る磁界は、近接する内歯車4の歯車列4bを通る。この内歯車4の歯車列4bを通る磁界の変化を磁気抵抗素子回路7−1がその設置位置で検出する。この磁気抵抗素子回路7−1が検出する磁界の変化が磁気センサ7の出力とされる。そして、この磁気センサ7の出力の送り先として、トルク算出部9が設けられている。トルク算出部9には、磁気センサ7の出力と内歯車4の回転角(=コイルバネ6の変位量(バネ変位量))との関係(図4参照)がテーブルTB1として、またバネ変位量とトルクとの関係(図5参照)がテーブルTB2として記憶されている。
〔キャリアに所定値以上のトルクが加わるまでの動作〕
遊星歯車減速機構200において、太陽歯車1はモータからの駆動トルクを受けて自転する。この太陽歯車1の自転により、遊星歯車3−1,3−2,3−3が太陽歯車1の周囲を公転しながら自転する。この際、遊星歯車3−1,3−2,3−3と噛合している内歯車4は、コイルバネ6によってその回転が規制された状態で、遊星歯車3−1,3−2,3−3の公転を案内する。
図6(a)に、この時の内歯車4の外周面4aとケース5の内周面5aとの間の凹部4a1,5a1に設けられたコイルバネ6の状態を示し、図6(b)に、その時の磁気センサ7の磁気抵抗素子回路7−1の位置と内歯車4の歯車列4bの歯形形状との関係を示す。この場合、内歯車4は回転しないので、磁気センサ7の出力は変化しない。
〔キャリアに所定値以上のトルクが加わった場合の動作〕
バルブの弁軸がロックされ、キャリア2が固定された状態で太陽歯車1が回転しようとすると、遊星歯車3−1,3−2,3−3が自転し、内歯車4を回転させようとする。遊星歯車3−1,3−2,3−3は、キャリア2に所定値以上のトルクが加わるまでは自転しないが、キャリア2に所定値以上のトルクが加わると自転し始める。これにより、伝達トルクに比例して、内歯車4がコイルバネ6を圧縮させながら回転する。
図7(a)に、内歯車4が反時計方向へ回転(左回転)した時の内歯車4の外周面4aとケース5の内周面5aとの間の凹部4a1,5a1に設けられたコイルバネ6の状態を示し、図7(b)に、その時の磁気センサ7の磁気抵抗素子回路7−1の位置と内歯車4の歯車列4bの歯形形状との関係を示す。この場合、内歯車4が左回転することにより、この内歯車4の回転量すなわちコイルバネ6の変位量に応じて(内歯車4の歯車列4bの歯形に応じて)、磁気センサ7の出力が変化する。
図8(a)に、内歯車4が時計方向へ回転(右回転)した時の内歯車4の外周面4aとケース5の内周面5aとの間の凹部4a1,5a1に設けられたコイルバネ6の状態を示し、図8(b)に、その時の磁気センサ7の磁気抵抗素子回路7−1の位置と内歯車4の歯車列4bの歯形形状との関係を示す。この場合、内歯車4が右回転することにより、この内歯車4の回転量すなわちコイルバネ6の変位量に応じて(内歯車4の歯車列4bの歯形に応じて)、磁気センサ7の出力が変化する。
この磁気センサ7の出力はトルク算出部9に送られる。トルク算出部9は、この磁気センサ7の出力からテーブルTB1として記憶されている関係(図4)に従ってコイルバネ6の変位量を求め、この求めたコイルバネ6の変位量からテーブルTB2として記憶されている関係(図5)に従ってトルクを求め、この求めたトルクをバルブの弁軸に加わっている負荷トルクとして出力する。なお、本実施の形態では、図4に示された磁気センサ7の出力と内歯車回転角(バネ変位量)との関係において、直線の範囲を使用するようにする。
このようにして、本実施の形態では、ストレンゲージを用いることなく、遊星歯車減速機構200の内歯車4をそのまま活用した簡単な構成で、連続的に負荷トルクの変化を検出することができる。また、本実施の形態によれば、内歯車4の歯車列4bに対向する所定の位置に磁気センサ7を固定するだけでよく、ストレンゲージを弾性体に直接貼り付けなくても済むために、構成が簡単となるだけではなく、組付性も良好となる。また、センサ自体が弾性変形することなく、かつ非接触であるため、長期安定性や信頼性も高まる。また、温度安定性もあり、出力も十分に大きい。さらに、コイルバネ6として市販されているバネを用いるようにすれば、このコイルバネ6を変更するだけで負荷トルクのレンジ幅の変更に対応することも可能となる。
また、本実施の形態によれば、連続的に負荷トルクの変化を検出することができるので、バルブに異物の噛み込みが徐々に進行するような場合、制限トルクに至るまでの負荷トルクの増大が連続的にどの程度進行しているかを知ることが可能となり、出力軸や歯車機構に過大な荷重が発生する前に、その兆候を早期に検出して、破損を未然に防ぐことが可能となる。また、必要荷重に応じてモータの出力トルクを制御することで、省エネルギーにつなげることも可能となる。
〔実施の形態2〕
図9に本発明に係るトルク検出器の第2の実施の形態(実施の形態2)の要部の断面図を示す。この断面図は実施の形態1で示した図2に対応する。
この実施の形態2のトルク検出器101では、太陽歯車1の歯車列1aに対向する所定の位置に磁気センサ10を設置している。すなわち、内歯車4の歯車列4bに対向する所定の位置に対向して設けた磁気センサ7を第1の磁気センサとした場合、第2の磁気センサとして太陽歯車1の歯車列1aに対向する所定の位置に磁気センサ10を設置している。
磁気センサ10は、磁気センサ7と同様、磁気抵抗素子回路10−1とN極とS極の磁極対からなる磁石10−2とからなり、基板11の太陽歯車1の歯車列1aに対向する面11aに磁気抵抗素子回路10−1が設けられ、基板11の反対側の面11bに磁石10−2が設けられている。基板11はケース5に固定されている。したがって、磁気センサ10の太陽歯車1の歯車列1aに対する設置位置も固定されている。
この磁気センサ10の設置位置において、磁石10−2のN極からS極に戻る磁界は、近接する太陽歯車1の歯車列1aを通る。この太陽歯車1の歯車列1aを通る磁界の変化を磁気抵抗素子回路10−1がその設置位置で検出する。この磁気抵抗素子回路10−1が検出する磁界の変化が磁気センサ10の出力とされる。そして、この磁気センサ10の出力の送り先として、位置算出部12が設けられている。
位置算出部12は、磁気センサ10からの出力を受けて、すなわち磁気センサ10が検出する磁界の変化に基づいて、バルブの弁軸の位置(バルブの開度)を求める。
この実施の形態2のトルク検出器101では、磁気センサ7を第1の磁気センサとし、磁気センサ10を第2の磁気センサとし、2つの磁気センサを設置することで、トルク検出機能と位置検出機能とをコンパクトに備えたものとすることができる。また、トルク情報とともに位置情報を持つことで、負荷トルクとバルブの開度との関連を把握することができ、ただのトルク検出機能にとどまらず、バルブの故障検知、寿命診断などにも活用することができる。
〔実施の形態3〕
図10に本発明に係るトルク検出器の第3の実施の形態(実施の形態3)の要部の断面図を示す。この断面図も実施の形態1で示した図2に対応する。
この実施の形態3のトルク検出器102では、1つの基板8に第1の磁気センサ7と第2の磁気センサ10とを設けている。すなわち、実施の形態2のトルク検出器101では、基板11に第2の磁気センサ10を設けていたが、基板11をなくして、1つの基板8に磁気センサ7と磁気センサ10とを設けている。
但し、1つの基板8に磁気センサ7と磁気センサ10とを設けるために、太陽歯車1の形状を実施の形態1,2とは変えている。この例では、太陽歯車1の上面に大径の歯車列1bを形成し、この大径の歯車列1bを磁気センサ10の磁気抵抗素子回路10−1に対向させるようにしている。
なお、上述した実施の形態では、弾性体としてコイルバネ6を使用するようにしたが、必ずしも弾性体はコイルバネでなくてもよい。また、上述した実施の形態では、磁気センサ7や磁気センサ10をケース5に固定された基板8や基板11に設置するようにしたが、内歯車4の歯車列4bに対向する所定の位置や太陽歯車1の歯車列1aに対向する所定の位置に固定して設定することができればよく、このような基板への設置構造に限られるものではない。
また、上述したトルク検出器101〜103は、連続的に負荷トルクの変化を検出することができる点で優れているが、トルクリミッタとして用いてもよいことは言うまでもない。例えば、グローブ弁タイプのバルブは、全閉時にシートを一定以上の荷重で押し付ける必要がある。最悪条件で押付け荷重を満足するためにモータを大型化すると、通常でも伝達トルクは必要以上となり、減速機構の強度アップが必要となる。ここで、必要荷重が発生した時点でモータ電源を遮断することで、ギヤ強度の最適設計、全閉でのモータ停止を可能とすることが求められる。このようなグローブ弁タイプのバルブにおいて、上述したトルク検出器101〜103をトルクリミッタとして用いてもよい。
〔実施の形態の拡張〕
以上、実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の技術思想の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、各実施の形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
1…太陽歯車、1a,1b…歯車列、2…キャリア、2a〜2c…固定軸、3(3−1〜3−3)…遊星歯車、4…内歯車、4a…外周面、4b…歯車列、4a1…凹部、5…ケース、5a…内周面、5a1…凹部、5−1…内段面、5−2…底面、6…コイルバネ、7…磁気センサ(第1の磁気センサ)、7−1…磁気抵抗素子回路、7−2…磁石、8…基板、9…トルク算出部、10…磁気センサ(第2の磁気センサ)、10−1…磁気抵抗素子回路、10−2…磁石、11…基板、12…位置検出部、100、101、102…トルク検出器、200…遊星歯車減速機構。

Claims (4)

  1. 駆動トルクを受けて自転する太陽歯車と、駆動対象物に連結されるキャリアと、前記キャリアに設けられた固定軸に回転自在に取り付けられ、前記太陽歯車の周囲を公転しながら自転する遊星歯車と、前記遊星歯車と噛合しこの遊星歯車の公転を案内する内歯車とを有する遊星歯車減速機構と、
    前記キャリアに所定値以上のトルクが加わるまで前記内歯車の回転を阻止する弾性体と、
    前記内歯車の歯車列に対向する所定の位置に固定され、前記内歯車の歯車列の位置の変位による磁界の変化を検出する第1の磁気センサと、
    前記第1の磁気センサが検出する磁界の変化に基づいて前記駆動対象物に加わっている負荷トルクを求めるトルク算出手段と
    前記太陽歯車の歯車列に対向する所定の位置に固定され、前記太陽歯車の歯車列の位置の変位による磁界の変化を検出する第2の磁気センサと、
    前記第2の磁気センサが検出する磁界の変化に基づいて前記駆動対象物の位置を求める位置算出手段と
    を備えることを特徴とするトルク検出器。
  2. 請求項1に記載されたトルク検出器において、
    前記内歯車および前記キャリアを回転可能に保持するケースを備え、
    前記弾性体は、前記内歯車と前記ケースとの間に設けられ、
    前記第1の磁気センサは、前記ケースに固定された第1の基板上に設置され、
    前記第2の磁気センサは、前記ケースに固定された第2の基板上に設置されている
    ことを特徴とするトルク検出器。
  3. 請求項1に記載されたトルク検出器において、
    前記内歯車および前記キャリアを回転可能に保持するケースを備え、
    前記弾性体は、前記キャリアと前記ケースとの間に設けられ、
    前記第1の磁気センサおよび前記第2の磁気センサは、前記ケースに固定された第1の基板上に設置されている
    ことを特徴とするトルク検出器。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載されたトルク検出器を備えた電動アクチュエータ
JP2012153229A 2012-07-09 2012-07-09 トルク検出器および電動アクチュエータ Expired - Fee Related JP5923002B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012153229A JP5923002B2 (ja) 2012-07-09 2012-07-09 トルク検出器および電動アクチュエータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012153229A JP5923002B2 (ja) 2012-07-09 2012-07-09 トルク検出器および電動アクチュエータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014016222A JP2014016222A (ja) 2014-01-30
JP5923002B2 true JP5923002B2 (ja) 2016-05-24

Family

ID=50111037

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012153229A Expired - Fee Related JP5923002B2 (ja) 2012-07-09 2012-07-09 トルク検出器および電動アクチュエータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5923002B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104034460B (zh) * 2014-03-28 2016-07-06 江阴万讯自控设备有限公司 电动执行器检测装置及其检测方法
CN103900746B (zh) * 2014-03-28 2016-07-06 江阴万讯自控设备有限公司 电动执行器检测装置
KR102224460B1 (ko) * 2014-11-11 2021-03-08 엘지이노텍 주식회사 토크앵글센서
CN105136451B (zh) * 2015-08-28 2018-09-21 深圳市浚海新能源技术有限公司 一种电动头质量检测方法及系统
JP6752009B2 (ja) 2015-10-23 2020-09-09 アズビル株式会社 操作器
JP6752008B2 (ja) * 2015-10-23 2020-09-09 アズビル株式会社 操作器
JP6663681B2 (ja) 2015-10-23 2020-03-13 アズビル株式会社 操作器
TWI579546B (zh) * 2015-12-18 2017-04-21 財團法人車輛研究測試中心 Gear type torque sensing device
US10473554B2 (en) * 2016-02-02 2019-11-12 Moog Inc. Gearbox torque measurement system
JP6842939B2 (ja) * 2017-02-03 2021-03-17 アズビル株式会社 操作器
JP6989817B2 (ja) * 2017-04-05 2022-01-12 ナブテスコ株式会社 減速装置
JP7274195B2 (ja) * 2018-10-04 2023-05-16 国立研究開発法人産業技術総合研究所 過負荷保護機構を備えた動力伝達機構

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS608849U (ja) * 1983-06-29 1985-01-22 株式会社日立製作所 歯車減速機のトルク検出装置
JPH0374258A (ja) * 1989-04-12 1991-03-28 Kayaba Ind Co Ltd 電気式動力舵取装置
JPH0443932A (ja) * 1990-06-12 1992-02-13 Ono Sokki Co Ltd 実走行自動車の駆動力測定装置
DE102008008835B4 (de) * 2008-02-13 2010-04-22 Zf Friedrichshafen Ag Vorrichtung zum Ermitteln eines Drehmoments
JP5712759B2 (ja) * 2010-10-04 2015-05-07 日本精工株式会社 歯車伝達装置用物理量測定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014016222A (ja) 2014-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5923002B2 (ja) トルク検出器および電動アクチュエータ
JP4849880B2 (ja) 遊星歯車装置の検出機構組付け方法
US9689466B2 (en) Gear motor including reduction mechanism
CN107953314B (zh) 一种舵机组件及机器人
JP5241830B2 (ja) ギヤ付きモータアセンブリ
EP3197026B1 (en) Rotary actuator
US20160069449A1 (en) Thin-type gear motor and muscle force assisting device using thin-type gear motor
JP4205069B2 (ja) 可変翼型タービンを備えた自動車用内燃機関の可変容量ターボチャージャ
JP2015535579A (ja) シフトバイワイヤ型トランスミッション用の回転シフトアクチュエータ
US9239100B1 (en) Rotary series elastic actuator
JP6808474B2 (ja) ギヤ付きモータのアブソリュートエンコーダ
WO2009093556A1 (ja) 傘歯車を有する動力伝達装置
JP2010286299A (ja) 回転角センサ
JP2009537766A (ja) 回転数検出装置を有する変速機
US20090001918A1 (en) Transmission device
JP2007278963A (ja) 回転角度およびトルク検出装置
JP6602189B2 (ja) アクチュエータ
JP2014161916A (ja) 柔軟アクチュエータ
KR102068187B1 (ko) 토크앵글센서
JP4707418B2 (ja) レベル計測装置
JP2007108013A (ja) ハーモニックドライブ(登録商標)減速機
JP2014200128A (ja) 回転検出装置及びモータ
KR20120109367A (ko) 회전 상태 검출 장치
JP2018179048A (ja) クラッチ装置
JP2004104902A (ja) 小型モータ式電動アクチュエータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150325

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160309

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160412

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160415

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5923002

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees